南魚沼市 ひとりぼっちの越後三山縦走 中ノ岳と駒ケ岳から紅葉の水無渓谷へ     Mount Echigokoma in Minamiuonuma, Niigata

Saturday, October 28, 2017
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越後三山縦走の3日目は中ノ岳から越後駒ヶ岳を経由し、水無川への下山ルート(十二平登山口へ)を歩く。
今回の縦走ルートの行程の中では、距離も長く、標高差は1800m、累計高低差は2000m以上の激下りとなる。

さあ、今日も長い一日になりそうだ! 101.png



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私は、前日に八海山からオカメノゾキの大キレットを越えて中ノ岳避難小屋で1夜を明かした。
中ノ岳(2085m)には北峰と南峰があり、避難小屋が立つピークが北峰で、山頂は南峰のほうである。

写真は南峰から見た北峰。 バックの青い山は越後駒ヶ岳。
前日までの行程は前項を参照してください。 




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避難小屋を日の出前に出て、小屋から10分で登れる南峰でご来光を見る。
南峰は、展望も良く、荒沢岳、平ヶ岳、尾瀬の燧ヶ岳などが望める。

ピークの南側へは、兎岳や丹後山へ、また日向山を経由して三国川十字峡へ続くトレイルがある。
こちらの十字峡への下降路は、天候が悪化した場合などのエスケープルートとなる。
ちなみに、今回も台風が接近しているので、当日の朝まで三山縦走を続行するかどうか迷った。



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中ノ岳小屋に戻り、越後駒ヶ岳の縦走路へ進む。
北峰直下の急坂を降り、山稜の右側をトラバースして展望のきく尾根にのれば、越後駒ヶ岳までの長い稜線が一望できる。

分かってはいたことだが、 “うわ~遠いな~” と、心の声がつぶやく。



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それでも、朝の稜線歩きは気持ちが良い。
左(西側)には、水無川の源頭部を挟んで御月山とグシガハナ、その水無川の先には八海山が紅葉した すそ野を広げている。



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右(東側)には、荒沢岳の鋭鋒が黒いシルエットを北の奥只見湖へ落としている。
その山容は、どこか北アルプスの槍ヶ岳を思わせるものがある。

う~ん、カッコいいな~・・いつか登ってみたい山リストに追加しておこう。 102.png
ちなみに、八海山に代えて、この荒沢岳と中ノ岳、越後駒ヶ岳を “裏越後三山” というらしい。



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すると、その荒沢岳へ向かって南から竜のような雲が流れていく。 150.png
雲は途中で横から縦に動きを変え、まさに天に昇る竜のように上昇していった。
突然現れたドラゴン・ショーに時間の経つのも忘れて見入ってしまった。
やっぱり自然って面白いね。 169.png



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その後、いくつかの小ピークを越えて行くと、やがてプチ蟻の塔渡りのようなヤセ尾根が見えてくる。
今にも崩れ落ちそうな脆いリッジである。
慎重に、素早くヤセ尾根を渡り、今度はヒノキやマツ、シャクナゲの尾根を行く。



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ここが “檜廊下” で、風雪に耐えて曲がったマツの根っこ登りとかがあり、なかなか面白いトレイルである。



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やがて中ノ岳と越後駒ヶ岳の最低鞍部である “天狗平” に着く。 
ここから越後駒ヶ岳まで300mの登り返しだ。
この辺りは風の通り道でもあり、ハイマツと低灌木が、地を這うように生えている。



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おや、シャクナゲの花がら?が花の形のままで残っている。 意外と綺麗かも。 177.png
この花がらって、摘んであげたほうが翌年も綺麗に花を咲かせるらしい。



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天狗原からは、見上げた首が痛くなるほどのカンバ平への急勾配の登りである。 140.png
気合を入れて、ぐんぐん高度を上げていくと・・ダケカンバが生えるカンバ平のピークである。



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朝から歩くこと約4時間弱、振り返って、自分の軌跡を見る。 
北面に雪を付けた中ノ岳がもうあんなに遠い。



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緩やかになった路をさらに北へ進み、平坦な湿地帯になれば諏訪平である。 
Wow! 赤い実が鈴生りだ! 八海山から越後駒ヶ岳の稜線では、このアカミノイヌスゲが多く見られる。



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諏訪平の先で、水無川へ下るグシガハナへの分岐に合流する。
ここにザックをデポし、越後駒ヶ岳を往復する。



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分岐から北の稜線をたどり右手に奥只見湖へ注ぎ込む北ノ又川の渓谷を見ながら20分ほど行くと、
越後駒ヶ岳の手前で、越後駒ヶ岳の最もメジャーな登山口、枝折峠方面への分岐を右に見る。
越後駒ヶ岳に登るハイカーの95%は、こちらのルートからであろう。

眼下には駒ノ小屋と、その東遠方に枝のように山麓に伸びる奥只見湖が見える。



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分岐から越後駒ヶ岳は目と鼻の先である。

ゲゲゲ!ピークにはたくさんの人だかりが・・・一瞬、行くのをやめようかと足が止まる(私、人の多い山は嫌いなので・・)
“でも、あと150mだしな~、一応、三山縦走ってことだしな~”・・と心の声。  141.png



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ハイカーでごったがえす山頂では、景色を楽しむことも無く、滞在時間1分で退散。 105.png



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グシガハナ分岐に戻り、一休みした後は南西に伸びる尾根に進み、グシガハナのピークを目指す。
緩やかなチシマザサの稜線を降り、雲竜ノ峰を越えて行く。 
左には水無川の源頭部の北沢の岩壁が圧巻である。

分岐から40分ほどでグシガハナ(1811m)に着く。
グシガハナは、越後駒ケ岳から南に突起したピークで、まさに三座の展望台である。



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まず、正面(南側)に、八海山が水無川を挟んで、見たくなくても目に飛び込んでくる。
前日に歩いた八ッ峰から入道岳、五竜岳への稜線・・



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そのまま東に目を向ければ、オカメノゾキの鞍部から中ノ岳までの稜線が、手の届きそうなくらい近くに見える。



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そして、振り返って北を見れば、先ほど登った越後駒ヶ岳が、今まで見えていた山容とは違う形で鎮座している。



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さて、グシガハナで展望を楽しんだら、いよいよ山麓に向けて極楽尾根~滝沢尾根の下降である。
ツガやマツ、ヒノキなどの針葉樹林の急坂から始まる。



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グシガハナから十二平登山口までは直線距離にして3km程度であるが、標高差は1300mである。
この極楽尾根~滝沢尾根がいかに急であるかが分かる。しかも、均一勾配でず~っと急坂! 143.png
針葉樹林と、見晴らしの良い岩稜歩きを交互に繰り返しながら高度を下げていく。



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やがてブナなどの生える自然林に変わると、そこは黄金の世界だった。
“力水” あたりだろうか? 今までとは、まったく山の色が違う。



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右側(北側)には群界尾根から落ちるシャープなスラブや、山腹に飛び出た岩塊などが見える。



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左側(南側)には八海山の山稜と水無川の深い渓谷が横たわっている。



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ブナ、ナラ、ツツジなど見事な紅葉だ。 やはり秋にしてよかった!  109.png



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滝沢尾根上の紅葉と、バックの郡界尾根の山麓の紅葉との二重協奏曲だ!



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こちらは単独でも十分存在感のある紅葉



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倒木がトレイル上に倒れて、行く手をふさぐ。 
その倒木を障害物リレーのように幹をまたいだり、くぐったりして突破する。 119.png



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グシガハナから1時間くらい降ったあたりで、見晴しの良いピークに着く。

右側(北側)にはモチガハナ沢などの群界尾根から落ちているいくつもの支流がある。 
それらの支流は、下流の十二平登山口で水無川本流に合流している。



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蛇行する水無川の流れが、紅葉の海の中で光っている。



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トレイルは、相変わらず急な尾根が続く。
足元では、今にでも燃えだしそうな色鮮やかなツツジなどの紅葉が続いている。



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火が付きそう! 102.png



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グシガハナから約3時間の下降で、ようやく “雪見の松” に到着。
もう膝がガクガクである。 145.png



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雪見の松を過ぎても急坂は続き、ひたすら下降する。
左下に、八海山のすそ野に食い込む笹花沢などの流れが紅葉の中に白いラインとなっている。



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ブナが多いセクションは黄葉が際立っている。



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白いブナの幹も美しい。



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だいぶ標高も下がり、ようやく水無川の川底が見えてくる。
“もう少しだ、ガンバレ!” と、自分を励ます心の声。 166.png



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そして、グシガハナから約4時間の激下りの末に、やっと十二平登山口に降り立った。
滝沢尾根は予想外の紅葉であった。でも、逆に紅葉が無ければただの激下りの尾根でもある。
膝の悪いハイカーにはつらいルートである。 



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十二平登山口の目の前の岩壁が紅く染まっていた。



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十二平登山口から水無川の右岸(川下向かって右側)沿いに林道を西に行く。
すぐにモチガハナ沢が出合い、その流れは林道の下に設けられた流水溝をつたって水無川へ流れ込んでいく。
多くの支流を抱きかかえ豊かな清流の川なのに、水無川とはこれいかに? 129.png



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林道は水害で荒廃が激しく、落石やぬかるみを避けながら歩く。 
右岸の斜面からも名の無い滝が流れ落ちている。



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左に水無川本流の美しい流れを見ながら歩く。
単調な林道歩きかと思いきや、この時季はすこぶる美しい渓流美が堪能できる林道である。 177.png



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十二平登山口から30分ほど歩くと、水無川に一際大きな流れが合流している。 
八海山の沢登りルートとして登られている高倉沢である。



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さらに下流に進むと、右側からオツルミズ沢が合流し、出合いにはカグラ滝、オツル滝の美瀑がかかっている。



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振り返って山を仰ぎ見れば、山腹にも大きな滝が見える。
オツルミズ沢の中腹にかかるサナギ滝かしら?




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渓流美を楽しみながら、1時間ほどの林道歩きで、千之沢小屋の建つ越後三山森林公園の広いパーキングに着く。
千之沢小屋は、1階のトイレの使用はできるが、2階の部屋はロックされていて泊まれない。

荒金入口(森林公園から2時間弱)から浦佐駅までバスもあるが、本数が少なく時間調整が難しい。 
根性で浦佐駅まで歩くことも考えられるが、現実的にはここからタクシーを利用するのが良いだろう。

私は、日没前だったので、森林公園からスタート地点の坂本神社までさらに1時間ほど歩いて、きっちりループにして締めくくった。
坂本神社までは金山橋を渡り、水無川左岸の自転車専用道路を歩いた。
坂本神社から浦佐駅までタクシーを利用。
浦佐駅から関東へ戻る各駅電車は、17時が最終で、それ以降の時間は新幹線のみである。
また、マイカー利用の場合も今回のループトレイルなら都合が良いだろう。

私の越後三山縦走は、大倉口(坂本神社)からの急登で始まり、八海山の楽しいクサリ場、オカメノゾキのナイフリッジと中ノ岳への藪漕ぎ、
そして越後駒ヶ岳から滝沢尾根の下降では思いもかけなかったゴージャスな紅葉が見られた。
台風シーズンの好天を狙っての単独縦走であったが、終わって見れば充実感と満足感たっぷりの山行だった。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約15.5km/ 所要時間:休憩込で約11.5時間(中ノ岳避難小屋 5:40‐中ノ岳‐中ノ岳避難小屋 6:00‐檜廊下 8:20/8:30‐天狗平9:20‐グシガハナ分岐 10:00‐越後駒ケ岳10:20‐グシガハナ分岐 10:40/10:50‐グシガハナ‐雪見ノ松 14:30‐十二平登山口15:15‐越後三山森林公園P 16:10/16:20‐坂本神社17:10)
累計高低差: 約+300m / -2000m

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# by dream8sue | 2017-11-15 20:57 | 新潟県エリア | Trackback | Comments(4)

南魚沼市 ひとりぼっちの越後三山縦走 八海山からオカメノゾキを越えて中ノ岳避難小屋へ     Mount Nakanodake in Minamiuonuma, Niigata

Friday, October 27, 2017
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越後三山縦走の2日目は八海山避難小屋からオカメノゾキを越えて中ノ岳避難小屋までの難路である。
避難小屋を拠点に考えた場合、水の補給が難しいルートなので発汗の少ない秋に登るのはメリットである。

しかし、その反面、日照時間が短いことが問題となる。
この時季の新潟県の日の出は6時、日没は17時である。
きっちり11時間でこの越後の大キレットとも言うべきヤセ尾根を歩かなくてはならない。

八海山から最低鞍部のオカメノゾキまで標高差500m降ってから、中ノ岳まで800mの登り返し。 
しかもエスケープルートもなく、メンテナンスされていないルートなので八合目と九合目の間は藪漕ぎとなる。



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八海山避難小屋をうっすらと明るくなる日の出前に出発。
大倉登山口から八海山避難小屋までは、前項を参照してください。





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小屋の目の前にそそり立つ地蔵岳へは、岩壁の基部を巻いて行く迂回路を少し東へ行った所から左の踏み跡に入る。
クサリのセットされたルンゼを10mほど登って左へ行けば地蔵岳である。



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地蔵で朝陽を浴びながら、眼下には雲海を背にした千本槍小屋と八海山避難小屋を見下ろす。



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地蔵岳の東側は、八ッ峰と呼ばれるクサリ連続の岩峰群となる。



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八ッ峰は、北アルプスの剣岳の八ッ峰のように、たくさんの鋭峰があると言う意味なので、
各ピークの名称にはさほど意味が無いが、きっちり知りたい人は、千本槍小屋の前に案内板があるので参考にするとよい。
ただし、各ピークの名称は登山口によって相違する(この案内板は大崎口の名称)ので、必ずしもこれと同じではない。



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朝陽を受けながらの岩稜歩きは爽快である。
天空の廊下のような八ッ峰縦走は、視界を遮るものが無い素晴らしい空中散歩だ。
しかし、起きたての脳と身体はまだ歩行に馴染んでいないので、よそ見はしないで、ゆっくり慎重に歩こう。



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各ピークとピークの間は急な岩壁となり10mから20m程度のクサリが何カ所もセットされている。
クサリ場は、腕力で登降するのではなく、スタンスをしっかり見定めて足に重心を置き上り下りするよう心がけよう。
岩登りは洞察力とムーブである!



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白川岳のバックには、尖った釈迦岳が頭を出している。
各ピークを越える度に、似たような景色が現れる。
岩稜歩きは楽しいが、重い荷を背負ってのそれは結構疲れる。
“次はこいつか!” とつぶやきながら岩峰を越えて行く。



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釈迦岳を下った鞍部には迂回路へのエスケープルートがあるので、気分の悪い人はここから迂回路へ進むこともできる。
が、聞くところによると迂回路も結構エグイらしいので油断大敵だよ。



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迂回路の分岐からさらに摩利支天岳、剣ヶ峰、大日岳へと岩稜伝いに行けば、途中には、いくつものハシゴやクサリがある。
中にはこんな垂直のアルミハシゴも・・・ ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!



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もはやガラクタ市と化した大日岳ピーク。 128.png 



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大日岳を長いクサリを使って降りきれば、右下から新開道ルートが合流している。



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八ッ峰ルートは、上級ルートとなっている。
西上州の妙義山や二子山の上級ルートが問題なく歩けるハイカーなら間違いなく楽しめるレベルだろう。



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大日岳の基部にある警告板。
Exactly!  That’s right!  I agree with this warning.



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八ッ峰からは、東の小ピークを登って入道岳へ進む。
入道岳ピーク手前の北側は切り立った崖になっているので、この稜線歩きも慎重にね。(写真は入道岳から見たもの)



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南北に長い入道岳(丸ヶ岳)は、八海山の本当の頂上(最高峰)だけに眺望は申し分ない。
振り返れば八ッ峰がもうあんなに小さい。 



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西の眼下には南魚沼市が雲海の切れ間に見えている。



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南には巻機山がうっすらと雪化粧をし、東には中ノ岳に向かって天使の階段が降りている。
本当に天使が降りてきたらいいのにな~って思うのは私だけ?  107.png



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ちなみに、八海山避難小屋から八ッ峰ルートで入道岳まで約2時間かかった。
入道岳で一息ついた後は、いよいよ中ノ岳へ向けて難路が始まる。

入道岳から五竜岳へはすぐにクサリがセットされたガレ場があり、その後の踏み跡も判然としなくなる。
注意点は、左(北側)のガレについた迷いトレースに入らないこと。
あくまで稜線に沿って行くと楽である。



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ガレ場を過ぎて、五竜岳の少し手前で阿寺山への分岐を右に分ける。
幕営可能なスペースもあるので、早出が可能でテント泊できるハイカー、またはパーティーなら八海山を越えたこの辺りで泊まることもできるだろう。
そうすれば、核心部である中ノ岳までの縦走が楽になる。



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五竜岳直下の岩場は、八ッ峰でクサリに慣れてしまった後なので、 “ここにもクサリが欲しい~!” と感じるだろう。  140.png



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入道岳から約1時間で五竜岳に到着。
前方にはオカメノゾキへ続くヤセ尾根が見える。 
こんなの見せられたら、ワクワク、ドキドキが止まらない!  169.png



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まずは荒山までの下降であるが、さらにトレイル・コンディションが悪くなる。
滑り易い急坂が数カ所あり、灌木に捕まりながら慎重に降る。



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荒山?と思わしき見晴しピーク(荒山ではない)からは、北側を流れる水無川の豪壮な景観に時間を忘れて見入ってします。 150.png



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かたや南側は、今が盛りの紅葉が黒又沢まで落ちている。 177.png



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見晴しピークからさらにクサリのかかった岩場などを降り、ぐんぐん標高を下げていく。



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すると、あら、こんな所に荒山(六合目)の山名板が置かれている。
てっきり顕著なピークだと思っていたので意外な場所であることに驚く。



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振り返ると、たどって来た入道岳(右)と五竜岳(左)が高々とそびえている。



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五竜岳の左(南側)には阿寺山へ続く稜線が伸びている。



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灌木の生えたヤセ尾根をしばらく行くと、オカメノゾキの手前の岩稜に錆びたクサリが置かれてあった。



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ここからは、オカメノゾキと出雲先との間のナイフエッジのようなヤセ尾根が見える。 
紅葉して紅くなっているので、錆びたナイフのようだが、錆びていても切れ味は抜群なので落ちないようにね。 110.png



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オカメノゾキ(七合目)周辺の紅葉がすごい!  177.png
左の水無川側は、覗き込むのも恐ろしいくらい切り立っているので、覗かない! 105.png



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鞍部からの岩稜?(岩壁)は、直登は無理なので基部を右側へトラバースして、クサリのセットされた岩場を登る。



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クサリ場はちょっと逆層で悪い。  148.png



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クサリに捕まりながら、降ってきたオカメノゾキ方向を見れば、南斜面を埋め尽くす紅葉の美しさに唖然とする。
思わずクサリから手を放して写真撮影する。 怖ッ!  105.png



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クサリ場を登り切れば眼前には錆びたナイフエッジが迫る。
右側(南側)は、黒又沢へ険崖が切れ落ちていて、ナイフエッジから引きずり落とされるような錯覚を覚える。  140.png



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左奥(北東側)には越後駒ケ岳と水無川の深く切れ込んだ渓谷が見える。
水無川の本流には多くの滝があり、関門ノ滝や幣ノ滝など落差100m~200mという壮大な滝も懸かっている。



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水無川を挟んだ対岸には、越後駒ケ岳から西にグシガハナの一際目立つピークがあり、滝沢尾根が水無川へ一気に落ちている。
“明日は、あの尾根を降りるのか!” と心の声。



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オカメノゾキからの下降は紅葉の海へダイブするかのようなスティープな下降路である。 ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!



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そして、ハイマツの生えたナイフエッジの岩稜を登る。



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岩稜を渡り終え、湿ったルンゼ状の急登をこなせば、 “八合目” の石標が転がっている出雲先(黒又沢ノ頭?)にたどり着く。



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八合目から、歩いてきたオカメノゾキの稜線を振り返る。
五竜岳から約4時間かけての、越後の大キレット越えであった。



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“やれやれ、ようやく八合目か~” と、ほっとしたのは、束の間の喜びであった!
ここからが非常につらい登りとなる。 145.png
中ノ岳の前座には御月山の巨体が鎮座している。



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そして、そこへ至る路は、灌木のブッシュ帯で、所々で背丈以上あるササの藪漕ぎを繰り返す。
朝からの疲れも加わり、八合目から御月山までの2時間が嫌になるほど遠く感じる。 
頭の中で、 “ドナドナドーナドーナ 169.png 子牛を乗せて~ 169.png” のフレーズが繰り返している。
まるで売られていく牛になった気分だ。 う~ん、何だか自分が壊れていく~ 105.png



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御月山への最後の岩場では、 “まだクサリあるの~聞いてないよ~” と、ぼやきが出る。 143.png



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ようやく御月山のピークに立つと、中ノ岳の全容が露わになる。
その山すそには、祓川の流れが光っている。



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中ノ岳から北へ目をやれば、越後駒ケ岳へ続く稜線が西陽に照らされている。 
“明日は、あそこを歩くのか~” と心の声。



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御月山から100mほど下って祓川で給水する。
ここは、中ノ岳に避難小屋ができる前は唯一の幕営地だったこともあり、今でも幕営可能な場所がある。



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周辺は草原となっていて、夏には高山植物もたくさん咲くらしい。
川のほとりに九合目の石標があるが・・八合目と九合目が実に長く感じられたな~。



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前日同様に給水して重くなったザックを背負い最後の登りに取りかかる。
草原からササ原に食い込んだ溝状の小沢を登る。



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ササ原から灌木の浅いルンゼになると、今年の初冠雪がトレイルを埋め尽くしていた。
まさかの雪道に、足の置き場に煩わされながらも、何とか頂上までもう少しと迫る。
祓川から1時間強の辛い登りを終え、残照の御月山と、バックにそびえる八海山を振り返る。 灌漑無量! 103.png



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日没も迫り、最後は太陽との追いかっけこであったが、何とかタイムリミットぎりぎりで中ノ岳避難小屋に着いた。 175.png
中ノ岳避難小屋は、積雪に対応して鉄ハシゴを登り窓からの出入りとなっている。
シーズン中はポリタンクに雨水が蓄えられているようだが、この時はすでに撤収されていた。
避難小屋では居合わせた他の登山者3人と互いの労をねぎらいながら、情報交換やら雑談を楽しんだ。

越後三山縦走の核心部ともいえる八海山と中ノ岳間の縦走を終えた。
たが、翌日の中ノ岳から越後駒ケ岳を経由し十二平登山口へ下降するルートは、今回の縦走ルートでは一番距離も長く標高差も大きい。
安堵と不安と期待を胸に秘めて早々に眠りについた。 152.png


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
距離:約6.5km/ 所要時間:休憩込で約11時間(八海山避難小屋 6:00‐入道岳 8:00‐五竜岳 9:00‐荒山 10:30‐オカメノゾキ‐出雲先 13:00/13:20‐御月山15:20‐祓川 15:40‐中ノ岳避難小屋17:00)
標高差: 約 -500m/+800m
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# by dream8sue | 2017-11-14 02:31 | 新潟県エリア | Trackback | Comments(0)

南魚沼市 ひとりぼっちの越後三山縦走 静かな大倉口から八海山避難小屋へ     Mount Hakai in Minamiuonuma, Niigata

Thursday, October 26, 2017
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越後三山は八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳の総称で、魚沼三山とも呼ばれる。
私は三山どころか、一座も登ったことが無く、以前からこのエリアに興味があった。

三山縦走を計画する場合は、八海山と駒ケ岳のどちらを起点とするかが問題になるが、どちらから入っても八海山と中ノ岳の間は登降の標高差が大きい難路である。
どうせなら馬蹄形ないしはループですっきりと歩きたいと考えた私は、大倉口から壮大な水無川をぐるりと回るルートを歩くことにした。
宿泊は初日が八海山避難小屋、2日目は中ノ岳避難小屋を利用する。

折しも台風シーズンで、2週連続して台風が日本列島に上陸する予報となった。
台風と台風の狭間をぬっての好天狙いで、急遽決めた山行だけに同行者を得ることができなかった。
未知のエリアで、難路を単独で行くことに一抹の不安を覚えつつも、久しぶりのチャレンジ山行に心が躍るものがあった。



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<公共交通の場合>
JR上越線・上越新幹線浦佐駅から、大倉の坂本神社(八海山里宮)までタクシーで約20分(片道:2360円)
大倉入口まではバス(南越後観光バス)があるが、本数が少ないので利用するなら事前のチェックは必須。
坂本神社前の丸山屋に登山ポストがある。

大倉口は八海山の登山ルートの中で最も古い登山路である。
山口側の八海山ロープウェイが営業されてからは、大崎口コースが主要路となり、
大倉口コースを利用する人は少なくなったようだが、その分、静かなハイキングが約束される。



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坂本神社から、うっそうとしたスギ林の路を1kmほど歩く。



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スギ林を過ぎ、小さな沢沿いの湿った路から左方向の自然林の尾根へ進む。
おや、変色しているようだが、気になる花を見つけた。 178.png
アケボノシュスランかな? 初めまして。



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1時間ほどスイッチバックの急坂を登ると、小さな水桶に水が溜まっている水場を過ぎる。
雷神画が描かれた岩を右手に見て、二合目と思われる “万代松” に着く。
地図には、万代松と書かれてあるが、マツの木では無く、3本のスギの木が立っている。
どうやら、マツの木は枯れてしまったようだ。 134.png



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ここの3本スギの間からは、十日町市方面の展望が開ける。



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二合目のベンチの置かれた広場の先からは、美しいブナ林となる。
足元には、イワウチワの光沢のある葉がたくさん生えている。



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ブナ林を登っていくと稜線伝いとなり、左側(北側)に水無川を隔てて郡界尾根のヨモギ山、カネクリ山などの鋸のような山並みが見える。
Wow!  青い山脈だ~ ォォォオオ(・д・oノ)ノ!! 



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足元は秋色だ!



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こんな大きなキノコを発見! ペットボトルのキャップより大きい!



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アポロチョコレート形したキノコ。



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この花は何だろう? 178.png 雪国に数多く生えているというクルマバハグマかな? 



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やがて、神風がまつられている三合目の “風穴“ に着く。
5m奥の風穴からは、(この時季は?)冷風は吹いてこない。
どうやら神風のご利益は薄れてしまったようだ。 102.png



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風穴から少し登ると、つぶれたトタン屋根のような物がある。
古い地図にある地蔵小屋かしら?



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だいぶ高度を上げてきた。
このあたりの標高になると、ブナの木も紅葉している。



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黄金色に輝くブナの木。  177.png177.png



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黄葉の灌木。  177.png



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チゴユリは花期も可愛いけど、紅葉した姿も好きだな~ 124.png



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この実は・・ホツツジの実かな?



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おやおや、ブナの大木が真っ二つ!  150.png



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ここまでも結構な急坂であるが、さらに傾斜が増し鉄ハシゴで大木の根元に攀じ登れば・・丁目石?のような四角石が置かれていた。



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その横には、池というには無理がある水溜まりのような “雨池“ がある。 ということで・・ここが四合目。



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四合目を過ぎると、だいぶ高度感が出てくる。
振り返って、登ってきて尾根を見れば、紅葉が陽に照らされて見事である。 177.png 174.png



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水無川へ落ちる尾根の紅葉もいいね~  177.png



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西側の展望が開ける。 佐渡島まで遠望できるらしいが・・ほんまかいな~! 106.png



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四合目からさらに急登をこなし、ようやく平坦なブナ林になると、四合目半の主稜線、大崎口からのトレイルと合流する。
里宮からここまで標高差およそ950mを一気に登ったことになる。
小屋泊装備を背負っての、この標高差はきつかった!  フゥー((;゚゚Д゚゚;))フゥー・・



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大崎口コースと合流してからは、しばらくブナの木と雑木が生茂る平坦地を行く。
台風の影響なのか、トレイルは泥んこ路である。  140.png



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やがて前方に薬師岳の雄姿が見られるようになると、トレイル脇に五合目の石標が何気なく置かれている。



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六合目の女人堂への登りにさしかかるあたりで、トレイルの右に “コギ池” の案内板があったので立ち寄った。
天然記念物のモリアオガエルが生息するという小さな池にほっとする・・やはり水のある風景っていいな~



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コギ池のある大地から女人堂までは急坂となる。
もうすぐ女人堂という場所に、 “胎内くぐり” の案内板があったので、面白しろそうなので廻ってみることにする。
岩壁が狭まった洞窟のようなチムニーをアルミ梯子で乗り越す。
スティープな傾斜に加え、チムニー内には浮石が多く、いやらしい。  140.png



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胎内くぐりから一般路に這い上がり、急坂を登れば六合目の “女人堂“ の広場に着く。 



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女人堂から緩やかに下って水場(祓川、ちなみに八海山から中ノ岳への縦走路にある水場も祓川と記されている)にさしかかる。
八合目の千本槍小屋は雨水をためて使用しているので(緊急の場合は分けてもらえる?)、水はここで補給する必要がある。



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給水して重くなった荷にあえぎながら急登をこなせば、七合目の “見晴し“ に着く。



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さらに灌木帯を登れば、長いクサリ場が現れる。
クサリ場としては、傾斜はさほどきつくはないが、荷が重いので岩場に足をしっかり乗せていこう。



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クサリ場を登りきれば、側らに銅像やら塔やら鐘が吊るされた薬師岳(八合目)に着く。



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薬師岳から八海山避難小屋は目と鼻の先である。
八海山避難小屋は、千本槍小屋(有人)と隣接する避難小屋なので、使用料(2000円)を千本槍小屋管理人へ払う。



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私が避難小屋に到着した、ちょうど その時に八海山で滑落した遭難者の救助が行われていた。
山歩きをしていると、何度となく遭遇するシーンであるが、日没30分前のレスキュー技術を見て、日本のエアーレスキューもなかなかやるな~と思った。
しかし、それはヨーロッパの山岳レスキューには遠く及ばない。



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20年以上前に体験したヨーロッパでのレスキューシーンが脳裏に浮かぶ。
山の斜面ギリギリまで低空飛行して、隊員が機体から飛び降り、要救助者を背負って再び乗機して飛び去った。
それは、まるで映画のワンシーンのようであった。
あっという間の出来事で、当然ヘリコプターはランディングすることなく、ヘリのローター(回転翼)と斜面との間隔は2mくらいしか離れていなかった。
神業ともいうべきプロフェッショナルなレスキューを見てしまうと、やはり日本のレスキュー体制は日本人気質(安全優先の守り体質)ならではの方法だな~と実感する。
私もアメリカでヘリコプターの操縦をしていたので、その飛行スキルがいかに難しい事かは知っている。
だから、決して日本のレスキュー体制を批判するものでは無い。
トゥァイライトのレイヤーの空へ飛び去るヘリコプターを見て、もう一度操縦桿を握りたいな~と思った。

翌日はいよいよ、三山縦走の核心部、越後の大キレットとも言えるオカメノゾキ越えだ!


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私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約6km/ 所要時間:休憩込で約6時間(坂本神社 10:15‐二合目 11:00/11:10‐三合目 12:15‐四合目 13:15‐四合目半13:45‐五合目 14:00‐六合目14:30‐水場 15:00‐薬師岳 15:45‐八海山避難小屋 16:00)
標高差: 約1400m
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# by dream8sue | 2017-11-11 22:15 | 新潟県エリア | Trackback | Comments(2)

川上村 大深山遺跡から赤顔山を越えて男山と天狗山を歩く     Mount Otoko & Tengu in Kawakami, Nagano

Tuesday, October 31, 2017
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男山と天狗山は、高原レタスの生産地で有名な長野県川上村と南相木村の郡境尾根上にある岩山で、両者は痩せた吊り尾根でつながっている。
野辺山の国道141号から見る男山は天を刺すような鋭鋒で、天狗山のほうは周囲を岩壁で固めた岩の要塞のような山である。

この2座は、西側の男山へは千曲川畔の御所平から、東側の天狗山へは県道2号沿いにある馬越峠からアプローチするのが一般的である。
しかし、今回は川上村の大深山(おおみやま)遺跡から赤顔山(あかづらやま)を経由して男山へ登り、
天狗山へ縦走した後に天狗山基部から、閉鎖されたゴルフ場の脇を通って大深山遺跡へ戻った。

本ルートの男山~天狗山の間は一般ハイキングルートとして整備させているが、大深山遺跡から赤顔山経由で稜線に至るまでの間は路など無い完全なバリエーショルートである。
また、天狗山の稜線からゴルフ場までの間も現在は廃道となっているので、歩くなら読図や悪場歩きに慣れたハイカーのみ、自己責任のもとで行ってほしい。




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<マイカーの場合>
上信越道佐久ICから約90分。
佐久ICを降り国道141号を南下し、海ノ口を過ぎカーブの多い急坂を登りきった “市場” の信号を川上村方面に左折。
川上村に入り県道68号線を東に走り、スーパーナナーズの先で橋を渡ると、大深山バス停がある。
バス停の先で左折して県道2号線に入る。
1kmくらいで大深山遺跡の案内標識があるので左折して、林道をさらに1kmほど走れば、広いパーキング(未舗装)がある。



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大深山遺跡は、竪穴式住居跡などの縄文時代中期の集落跡である。
ハイキング前に立ち寄って、遺跡を見学。  



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大深山遺跡から続く林道を西に進むと、ゴルフ場から流れてくる川を渡る。
橋を過ぎると、すぐに赤テープがあるので、そこから林に入る。
林の中をゴルフ場の南フェンスに沿って西へ行く。
林の中には、フェンスを越えて飛んできたゴルフボールがたくさん落ちていた。  102.png



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フェンスの西端まで進み、ゴルフ場内の池の横から赤顔山の尾根に取り付く。
ちなみに、このゴルフ場(カワカミバレーCC)は、現在は閉鎖されている。
ゴルフ場の北側に、どっしりとした天狗山が現れ一気にテンションが上がる。 169.png



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しかも周辺の紅葉も始まっていて、天気も良いとくれば、もう楽しいに決まっている。 177.png 169.png



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しかし、ルートはあくまでバリエーションである。
迷うような支尾根は無いので忠実に尾根をつめれば良いのだが、足場は決して歩き易いとは言えない。 
広葉樹林の明るい岩尾根には、もちろんトレイルは無く、落ち葉に埋もれた石が転がる急斜面を登る。 137.png



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所々に現れる岩塊の基部を左側から巻いて赤顔山の前衛峰(1598m峰)に迫る。



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広葉樹林に混ざってアカマツの木も多く生えている。
Wow! このマツの木はギリシャ神話のメデューサの髪みたい。 150.png



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やがて尾根が細くなり、岩場のクライミングとなる。



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岩場を登り上げたピークが三角点のある1598m峰で、木製のポールが立っている。



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赤顔山へは、1598m峰の北西に位置する岩場の間の急峻なルンゼをつめる。 



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地盤の不安定なルンゼなので、手も足も使って這い上がる。  143.png



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登山口から約2時間、山名の消えた山名柱?の置かれた赤顔山に着く。 166.png



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赤顔山からは、さらに顕著な岩稜となる。
高木から低木、灌木となり、藪がうるさくなる。



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途中の1716m峰を越えたあたりから視界が開けてくる。
西側の木立ちの間からは、八ヶ岳や男山が見えるようになる。 



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東側の木立ちの間からは、天狗山が見え隠れする。



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そして、ようやく男山と天狗山をつなぐ稜線(男山より)に出る。
立入禁止のために張られたトラロープをまたいで一般道にとび出せば、そこには “登山道” の道標がある。



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稜線からは左(西側)へ男山を目指す。
さすがに北面の針葉樹林帯の中は冷えている。 
岩肌に生えた苔からは、たくさんのツララが垂れ下がっていた。
そのツララ群がとても綺麗で、予期せぬ自然のアーツに感激!  150.png 177.png



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稜線は岩稜ではあるが、樹木が生えているので高度感はない。



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稜線を30分ほど歩き、男山の山頂直下の岩場を登れば・・



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特に西側の展望が良い男山に到着!  166.png
登山口から約4時間、ランチタイムを楽しむには最適な場所である。 180.png 169.png



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眼前(西側)には八ヶ岳をはじめ、南アルプス、蓼科山、雪をまとった北アルプスなども見渡せる。 177.png
南側には瑞牆山がゴジラの背のような岩峰群をスカイラインに浮かべている。



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北側には眼下に野辺山ヶ原のカラマツの森が広がっている。 177.png



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ランチの後は天狗山を目指す。
吊り尾根の途中にある1797m峰までは、フィックスロープの掛かる岩場などもある見通しの良い岩稜を行く。



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薄いフレークの岩のバックには天狗山。



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その天狗山のバックには奥秩父の山々が見える。 177.png



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天狗山の山麓には、カラマツ林を伐採して作ったゴルフコースや、五郎山などの対岸の里山が見える。





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1797m峰を越えて、天狗山方向へ進むと、緩やかな下り坂となる。
天狗山との鞍部からは、北側(南相木村)の立原高原へのトレイルが続いている。



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そして、立原高原への分岐を過ぎると、いよいよ天狗山への登りが始まる。
フィックスロープがセットされた岩場が現れる。
天狗山の岩質はチャート(堆積岩の一種)で、とても脆いので落石などには十分気をつけよう。 140.png



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さらに急な岩場を登る。 150.png 135.png



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岩場の途中から、天狗山の山頂部の南側壁が露わになる。 あそこがピークだ!  158.png



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山頂近くの岩棚で西側を振り返れば、先程まで歩いていた赤顔山から男山への山稜が見渡せる。
う~ん・・けっこう長い山稜だな~  150.png



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さらに男山から天狗山へ続く稜線も一望できる。



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男山をズームで確認。



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男山から約2時間の稜線歩きで天狗山に到着。 166.png
山頂から東へは、県道2号線の馬越峠へのトレイルが続いている。



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山頂からは北側の眺望が良く、昨年の秋に登った御座山(おぐらやま)の悠然とした山容が素晴らしい。 177.png





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さて、天狗山で最後の展望を楽しんだ後は、またまたバリエーションの下降路をたどる。
天狗山の基部からゴルフ場の東山麓に廃道と化しているトレイルがあるようなのだが、私達は、その旧道のさらに東の急斜面を降った。
下降ポイントは、広葉樹木に付けられた天狗山への標識と、トレイルに立てられた道標(写真)のある場所だ。
“え~!こんな急斜面を降るの!” と心の声が聞こえるだろう。 149.png



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当然トレースも無く、落ち葉と泥壁のスティープな実に厄介な斜面に足を滑らせながら降る。 148.png
低山の強みで、立木が生えていることが有難い。
立木につかまってバランスを取りながら降る。
また、ピンクのテープが絶妙な間隔で案内してくれる。
おそらくピンクテープが無ければ誰もこの斜面を降りようとは思わないだろう。



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徐々に傾斜が緩くなったカラマツの森を降って行くと、林道に降り立つ
この林道をたどっても、スタート地点の大深山遺跡には戻れるようだが、私達は右のゴルフ場の脇を降ることにした。



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林道の終点からゴルフ場内の舗装道路に降りた所には、真っ赤に色づいたモミジの木がある。
太陽は赤顔山の山頂に沈もうとしている。
その残光がモミジの木を輝かせる。 177.png



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ゴルフ場を20分くらい降れば、往路で通った南フェンスの西端に着く。
そこから大深山遺跡までは10分とかからない。
結果的に、天狗山からの下降は1時間30分と楽チンだった。 110.png



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天狗山残照!  174.png 177.png
川上村を通る度に気になっていた男山と天狗山を歩けて良かった。
しかもバリエーションルートの登高、下降と充実した内容だった。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け(男山~天狗山のみなら初~中級者向け)
距離:約8.5km/ 所要時間:休憩込で約8.5時間(大深山遺跡P 8:00‐赤顔山 9:50/10:00‐男山 12:00/12:40‐1797mピーク13:20‐天狗山14:40/15:00‐大深山遺跡P 16:30)
標高差: 約500m
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# by dream8sue | 2017-10-31 16:52 | 長野県エリア | Trackback | Comments(0)

上信越 秘境の秋山郷から登る鳥甲山は紅葉真っ盛り     Mount Kabuto in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Tuesday, October 17, 2017
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鳥甲山(とりかぶとやま)は、豪雪地帯で知られる秋山郷(長野県下水内郡栄村)にある山である。
南側のムジナ平を登山口とする白嵓尾根と、北側の屋敷温泉を登山口とする赤嵓尾根がある。
私達はムジナ平から登って、屋敷登山口に降り、両者の登山口をつなぐ約5kmの林道を歩きループとした。
地理的にあまり行く機会のない場所であるが、ムジナ平から山頂までの南西面は上信越高原国立公園になっていて、なかなか美しい山域である。 165.png



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<マイカーの場合>
関越自動車道の湯沢ICないしは塩沢石打ICで降り、国道353で十日町市を通って、国道117~405で南へ戻るという効率の悪いアクセスとなる。
栄村に入ったら、国道405号線を栃川温泉方向とは分かれて(栃川温泉より5kmほど手前を)右へ進み中津川を渡る。
左に深い渓谷を見ながら約10km走った三叉路で標識に沿って右折し、林道をさらに30分ほど走る。
林道の途中で屋敷登山口を右手に確認できる。
屋敷登山口からさらに5kmほど走ればムジナ平の登山口である。
また、ムジナ平登山口の西へ伸びる道は志賀高原へ通じているので、草津白根山や志賀高原を越えてアクセスするルートも時間的には大差はない。



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白嵓尾根は、ムジナ平登山口から北西へ伸びる尾根で、ブナの森の急登で始まる。 140.png



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豪雪地帯特有の根が曲がったブナの木が多い。



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徐々に標高を上げると東側の景色が木立の間から見えてくる。
中津川を挟んで対岸に大岩山や月夜立岩などの個性的な山々がそびえている。



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今回は、台風が日本列島を通過した後で、湿気をたっぷり含んだトレイルには、美味しそうなキノコの姿も見られる。
このキノコは一見、ナメコのようにも見えるけど???



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1時間ほど急登をこなすと、ブナ林から低木、灌木となり、紅葉もこの周辺から色濃くなる。 174.png



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東面の山麓に渦巻く雲がユニークな風景を創り出している。



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やがて万仏岩と言われる岩場が現れる。
右下のハシゴは使わず、カンテ通しの方が登り易い。



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万仏岩の上から振り返って見れば、万仏岩直下を後続パーティーが登っている。



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南側の山群は、笠法師山や烏帽子などの山々が大きくそびえている。



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南西斜面の紅葉の海を、雲がまるで生き物のように流れていく。



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紅葉の白嵓尾根には、赤い実をつけたナナカマドや、水滴をまとったホツツジもまだ咲いていた。 179.png



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白嵓尾根ルートは長い。 
いくつもの偽ピークがあり、登っても登ってもなかなか急登が終わらない。 119.png



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東面には険しいルンゼが切れ込み、絶壁を落としている。



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だいぶ標高を上げ、一息つきながら歩いてきた尾根を振り返る。



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ふと、足元の岩場を見れば、小さな菌類と星形の植物が共存している。 101.png
こんな小さな自然の発見もハイキングの楽しみのひとつかな~



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長い急斜面がようやく緩やかになってくると、シラビソなどの針葉樹林が現れる。



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そして、背の高いササが多くなり、登山口から約2時間で白嵓ノ頭(1,944m)に着く。
ここまでは登り一辺倒であったが、この先からは小ピークや岩峰のアップダウンとなる。



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紅葉の代わりにマツムシソウが咲き、イワナシの群生に感動しながら歩いて行くと・・ 150.png



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カミソリの刃と言われる岩稜帯が始まる。
霧で見えないが右側(東)は断崖絶壁である。 140.png  



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岩稜帯を慎重に鞍部まで降る。と、そこには立入禁止の看板があり、リッジ通しには行けない。
リッジを登りたい衝動を抑えて、右側のフィックスロープのセットされた巻き路に降る。



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岩場が終わり、カミソリ岩を振り返れば、東側だけではなく、西側も断崖絶壁であった! 150.png



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そして、いよいよ鳥甲山への最後の登りとなる。
急斜面を登りきり、右(北東)へ赤嵓尾根の分岐を分け、ひと登りで山頂である。



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赤嵓尾根分岐あたりから見たカミソリ岩と白嵓ノ頭。
稜線を境にして、常に東側の谷から霧がたち昇っている。



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登山口から4時間強で笹に囲まれた鳥甲山(標高2,038m)に着く。 166.png



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眺望は西側が良く見える。 
スキーのダウンヒルのような斜面が見えるが、奥志賀高原スキー場あたりかな?



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山頂でゆっくりランチ休憩した後は、分岐まで少し戻ってから、赤嵓尾根へ(北東へ)進む。
下り始めは、粘土質の急な斜面で大変滑り易い。 尻もち1回! 135.png
また、崩壊地など足場の悪い部分もあるので十分気をつける必要がある。 132.png



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分岐から1kmほどで赤嵓ノ頭を過ぎる。 振り返ってみれば笹原が美しい。 177.png



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さらに赤嵓ノ肩に向かって東へ進むと、霧も晴れて見晴らしが良くなる。



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進行方向(北側)には、布岩山や高倉山が見える。



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右手(東側)には、秋山郷を挟んで苗場山(この日は霧に隠れていた 175.png )や、ピラミダルな大岩山などが一望できる。



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南側には、登ってきた白嵓尾根の東面ルンゼが見えるようになる。
西陽が赤嵓尾根の支尾根を照らしている。 174.png



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やがて1453mピーク(屋敷山の肩?)あたりまで降ると、植生が変わり広葉樹林の高木となる。
屋敷山の肩からは、東の急な尾根へと角度を曲げて行く。



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このあたりの標高が一番の紅葉ゾーンのようだ。 177.png 
おや、何か見つけたのかな?



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イワカガミの葉が紅葉を始めている。
そのあり様が、まるで血しぶきを浴びたかのようにみえる。 
今日は火曜日だから、火曜サスペンスか! 129.png 



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白いブナの幹が紅葉を引き立てている。 Beautiful!!!! 177.png



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急な尾根をガンガン降って標高を下げていくと、あたりのブナの葉はまだグリーンのままだ。
と、突然、巨大なコンクリートの堤防が現れる。 150.png
こんな堤防は初めて見たが、通常の砂防ダムでは無さそうだ。
堤防に埋め込まれている案内板によれば、雪崩防止のための堤防とのこと。
さすが、豪雪地帯の山である。



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雪崩堤防の基部から北側を巻いて、湿った沢状の地形を降れば、鳥甲山のもうひとつの登山口、屋敷登山口に出る。
この登山口から南へ約5kmの林道(舗装道路)を歩いてムジナ平登山口へ戻る。



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長く単調な林道歩きであるが、数カ所で鳥甲山や秋山郷のビューポイントがある。
屋敷登山口から2kmくらい南へ歩いた所には、不動沢にかかる不動滝があり、バックには紅葉した鳥甲山の雄姿が見られる。 177.png

同行者の発案で訪れた山であったが、自分では思いつかない山域を見ることができて良かった。 
全体的には高低差も大きく、岩場や崩壊地もあるので体力はもちろんのこと、山を歩き慣れたハイカーにお勧めのルートである。
また、秘境なので公共交通でのアクセスは時間がかかる上に高コストである。 
マイカー、ないしは数人でレンタカーした方が良いだろう。 165.png


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約13km/ 所要時間:休憩込で約9.5時間(ムジナ平P 6:45‐万仏岩8:00‐白倉ノ頭8:40‐鳥甲山11:00/12:00‐屋敷登山口 14:50‐ムジナ平P 16:10)
標高差: 約1200m



 【おまけ:布岩】 
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この布岩、最近JRの駅のポスターで見たな~  104.png
ムジナ平から秋山郷へ戻る林道の途中(屋敷)にある布岩(布岩山の側壁)は、柱状節理の美しい岩。 146.png 177.png



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私は、1993年の秋に山岳会の先輩に連れられて、この布岩でクライミングをしている。
詳細は覚えていないが、、初めて登る柱状節理のクラックに手をやいた記憶がある。
当時のメモには、“美しい紅葉の鳥甲山と秋山郷であったが、布岩の壁は登られていないようで汚かった” と書いてあった。
そうだよな~こんな秘境までクラックを登りに来るクライマーはいないよな~・・ってゆうか、こういった観光名所は登攀禁止の岩が多いけど、布岩は登れるのだね。 169.png


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# by dream8sue | 2017-10-17 14:17 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

秋田駒ケ岳で変化に富んだ地形と紅葉を楽しむ     Mount Akita-Komagatake in Towada-Hachimantai National Park

Friday, October 6, 2017
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みちのくハイキングの旅は、宮城県の栗駒山で最前線の紅葉を見て、その後、秋田県の森吉山麓へ北上しピカイチの渓流歩きと滝を見るハイキングを楽しんだ。 169.png
そして、最終日は秋田県仙北市と岩手県雫石町に跨る活火山、秋田駒ヶ岳に立ち寄ってから帰路についた。
帰りの駄賃で立ち寄った程度なので、ルートは老若男女だれもが手軽に登れる八合目小屋からの easy way。 125.png

秋田駒ケ岳は、十和田八幡平国立公園の南端に位置し、山頂部には2つのカルデラがある。
そのため、男岳(おだけ)や火口丘の女岳(めだけ)、最高峰の男女岳(おなめだけ)の他に外輪山も多く、とても複雑な地形を成している。

また、標高が低い割には高山植物が多く、南側のカルデラの中には天然記念物に指定されている秋田駒ヶ岳高山植物帯がある。 179.png



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<マイカーの場合>
私達は森吉山(秋田県北秋田市)からの移動だったので国道105号線を南下して田沢湖経由で八合目小屋のある県道127号線に合流した。
関東方面からなら東北自動車道盛岡ICから国道46号線を西へ走り雫石町を通って、秋田駒ケ岳の西麓(田沢湖の東側)をたどり県道127号線に合流するのが最短である。 
その場合は、仙北市には入らず雫石町の国見温泉からのルートでアプローチするのも一考である。



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秋田駒ケ岳の北側に位置する八合目小屋からは、時計回りでスタートすることにする。
登山口を入ってすぐの分岐を左へ進む。



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山腹を回り込むと低い尾根に出て、阿弥陀池の湿原から流れる出る小沢を横切って、
横岳からの稜線上にある小ピーク、焼森へと登る・・・って、地形が複雑なので言葉にするとややこしい! ヾ(>∇<*)



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小沢を渡って焼森へは砂地トレイルを登る。
振り返ってみれば、北東方向に悠然とした岩手山が見える。 146.png



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登山口から1時間足らずで焼森山頂(1551m)に到着。 166.png



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東側の雲海から頭を出している山は早池峰山かな?



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そして、右手にはこれから向かう秋田駒ヶ岳の最高峰、男女岳(右)と外輪山の男岳(左)が視界に飛び込んでくる。



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2つの山の基部をズームで覗けば、阿弥陀池の畔に建つ避難小屋が確認できる。



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その阿弥陀池と男女岳の東には湿原が広がっている。
この湿原の中にも北(八合目小屋)へ続くトレイルがあるが、あまりコンディションが良くないようで、現在は男女岳の北側をぐるりと巻くのがノーマルのようだ。



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焼森と横岳は近く、見通しのよい砂礫帯をひと登りすればすぐである。



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外輪山のひとつ横岳(1583m)からは、右奥に田沢湖がひかえ、遥か彼方には鳥海山も見える。
初めての東北ハイキングで、まだ登ったことも見たこともない山々に新鮮な驚きと感動を覚える。 150.png



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横岳から稜線を男岳方面へ進むと、砂礫帯から灌木帯へと変わる。
足元にはシラタマノキがまだ白い実を付けていた。 178.png



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おや、針葉樹にブルーベリーのような実がついている! 146.png
ヒノキ科のセイヨウネズのようだ。

セイヨウネズは、ジンの香り付けに使われ、実が熟すのに1年以上かかるので若いもの(緑色)と古いもの(青色)が混ざっていることが多いらしい。 
ジントニックはよく飲むけれど、香りづけにセイヨウネズ(学名ジュニパーベリー)の実が使われているなんて知らなかった!



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男岳への稜線から彼女が見ている景色が・・



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こちら(南側)で、現在も活動している火口丘の女岳である。



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女岳の左(東側)には小岳があり、そのすそ野には高山植物帯が広がり、花期にはたくさんの高山植物が咲き乱れる。
この谷は、ムーミン谷と呼ばれ、 “ムーミン谷を見ずして秋田駒を語ることなかれ” と言われるほど素晴らしい場所のようだ。



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小岳の南西には、国見温泉からのアプローチとなる横長根の長い尾根が横たわっている。
友人たちが数日前にこの尾根から登っているが、藪が多かったと言っていた。
末端の “姿見の池” が青く口を開け、遠方に浮かぶ鳥海山は早くも頂に雪をまとっている。 146.png



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私達は最高峰の男女岳を登るべく男岳へは行かずに、 “馬の背” の尾根の手前から右(北側)の阿弥陀池へ降った。



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阿弥陀池の畔も花期にはチングルマなどの高山植物が咲き乱れる美しい場所であるが、秋は淋しいね。



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木道を歩いていると、バッタ?イナゴ?のような虫がたくさんいた。
田んぼや草原ではなく、こんな高山にいるなんて不思議な感じ。



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花は無いけど、ランチタイムをするならやはり池の畔がお勧め。 180.png 165.png



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男女岳が symmetric だ! 129.png



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湿原の彼方にそびえる岩手山が大きく見える。 150.png



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男女岳へは湖畔の北側の長い木段トレイルを登る。 140.png



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すぐに阿弥陀池の全貌が眼下に見えてくる。 177.png



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足元には、真っ赤に紅葉したチングルマの葉。 178.png



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30分程の登りで最高峰の男女岳(1637m・女目岳とも書く)に到着。 166.png
南西方向には、男岳と田沢湖が望める。

地図では、秋田駒ケ岳を挟み北東にある岩木山と対角線上の南西に田沢湖が位置しているのだが、
ピークからは360度の展望が得られ、見晴らしが良すぎて、逆に方向感覚がおかしくなる。 149.png 104.png



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南側の横岳などの外輪山のバックは、見事なまでの雲海が広がっている。 177.png 150.png



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反対に、北側は雲ひとつないスッキリとしたスカイコンディションで、
私達が2日間の渓流ハイキングを楽しんだ森吉山や八幡平の山群が見えている。 174.png



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下山は一旦、阿弥陀池へ降り、畔の木道を西へ行き、男岳鞍部から北側へ回り込む。



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程なくすると男岳のすそ野の脇から田沢湖の全容が見えるようになる。 177.png



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さらに北側に回り込み高倉岳(1456m)と名がついた高台に出る。



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ここからは眼下に、山麓に湧く乳頭温泉などの温泉郷が見える。



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そして、広大な田沢湖高原のブナ原生林の紅葉が見事だ。
一面の黄葉の中にカエデやウリシなどの紅が色を添えている。 177.png



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八合目小屋へのアクセス県道が蛇のように蛇行している。



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その終点が八合目小屋のパーキングである。
バックの笹森山や湯森山の笹原と紅葉とのコントラストもいい感じ。 177.png



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北面のトレイルは、やがて男女岳のすそ野を巻き終え八合目小屋登山口へ緩やかに下ってゆく。
すると突然、旧日窒硫黄鉱山跡が現れる。 150.png

阿弥陀池からの旧道は、この鉱山跡に続いているらしいが、歩いているハイカーの姿が無いのは相当の悪路なのだろうか?
何故か、旧道、古道、廃道という言葉に心が躍る私である。 O(*゚∀゚*)oワクワク! 



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鉱山跡からは八合目小屋パーキングまで、最後の紅葉を楽しみながら歩く。

たった4時間の短いルートであったが、火山帯の複雑な地形と田沢湖高原の紅葉を見ることができた。
秋田駒ケ岳は360度の展望が得られる、とても見晴らしの良い山であることが分かった。

もし再訪することがあれば、今回登らなかった本峰の男岳や、花の時期にムーミン谷から乳頭山の千沼ヶ原を結ぶ湿原と高山植物の花見ハイキングがしたいな~

5日間のみちのくハイキングの旅は終わったが、この後も上信越高原国立公園の鳥甲山や越後三山の紅葉ハイキングなど、私の秋を感じるハイキングはまだまだこれからだ。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 5★ 初級者向け
距離:約5.5km/ 所要時間:休憩込で約4時間(八合目P 8:00‐焼森 9:00‐横岳‐阿弥陀池‐男女岳10:00‐阿弥陀池 10:30‐八合目P12:00)
標高差: 約340m

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# by dream8sue | 2017-10-06 23:58 | 十和田八幡平国立公園 | Trackback | Comments(2)

北秋田市 森吉山麓の天国の廊下をたどる赤水渓谷と兎滝     Usagi falls in Kitaakita, Akita

Thursday, October 5, 2017
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秋田県の森吉山麓で滝を見るハイキングの2日目は、奥森吉の代表的な渓谷歩き、桃洞渓谷にある桃洞滝(とうどうたき)と赤水渓谷の兎滝を見てきた。
メインは “天国の散歩道” と言われる赤水渓谷の沢歩きである。
火砕流大地が200万年かけて浸食された一枚岩盤のU字谷と、沢床にいくつも出来たおう穴はとてもユニークだ。

しかし、 “天国の散歩道” などという甘い言葉に騙されて、ハイキング気分で行くと痛い目にあう。
おう穴は場所によっては2m以上あるものもあり、転落事故も起きているので、沢登り経験の無いハイカーは、経験者との同行かガイドをつけたほうが良いだろう。 

専門用語になるが沢登りの記事では、右岸、左岸と言った場合は、自分が向かう方向とは関係なく、必ず川下に向かって書かれていることを留意しておこう。 
ハイキング記事などでは、沢筋を登っていようが降っていようが、書き手から見て右側を右岸、左側を左岸と表記している人もいるので、
読み手が気をつけて読解しなければならない。



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赤水渓谷へは、森吉山野生鳥獣センターからノロ川遊歩道をたどる。
約1時間(2.8km)で桃洞渓谷と赤水渓谷の分岐に着く。
分岐から遊歩道をそのまま右に進むと桃同渓谷だ。

なお、森吉山野生鳥獣センターまでのアクセスや、アプローチのノロ川遊歩道の様子は、前項での桃洞滝と同じなので、そちらを参照してほしい。
ノロ川遊歩道は、湿潤地のブナ林を歩く、それはそれは素敵なアプローチである。





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赤水渓谷へは分岐から入渓し、桃同渓谷を対岸に渡る。



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桃洞渓谷と赤水渓谷の合流地点から道標に従ってブナ林の歩道を約20分(1km)ほど赤水渓谷に沿って進むと、やがて視界が開け渓谷の瀞が見えてくる。



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川床へは、左岸の樹林に張られたフィックスロープと、スラブに刻まれたステップを使って降りる。



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ここから、いよいよ天国の散歩道の沢歩きが始まる。
Here we go!   GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!



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最初に出会うおう穴の滝は、落差は3m足らずだが沢幅一杯(直径6m)のおう穴のプールである。



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その先からは早速、U字谷の渓谷美を楽しみながらの遡行となる。  177.png



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水深20㎝前後の起伏のない一枚岩盤の流れが続く。
前日が雨だったこともあり、例年よりも水量が多いようだ。 176.png



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10月の赤水渓谷の水は思っていたよりも冷たい。 
でも、清流は美しく魚形も見られる。  177.png



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入渓から1㎞程で左岸からヤスミバノ沢が合流する。
U字谷の上部では灌木が色づき始めている。 177.png
天を突く針葉樹は秋田スギ。



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まるで舗装道路のような廊下である。 146.png



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しかし、落とし穴のように足元には岩盤のエグレやおう穴が潜んでいる。
入渓から約2km、この辺りが一服ノ小滝かな?



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この小滝の左岸には、岩の下から水が湧き上がる場所があり面白い。 146.png



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U字谷がカーブするあたりから、おう穴や小滝が多くなる。
ここが一番悪いと感じた右岸のヘツリ。 微妙なバランスでこなす。 119.png



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太陽光が反射して流水がキラキラと輝く。
とても綺麗なのだが、足元に隠れたおう穴の存在を隠してしまう。 135.png
何故こんな易しい沢で転落事故?と思ったが、その要因が分かった気がする。



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うっかりしていると、天国の散歩道で本当に天国へ行ってしまう。
この日も後続パーティーの男性4人組の1人がおう穴に落ちた。 150.png 
怪我はなかったようだが、水が冷たいので、そのままでは低体温症になりかねない。 140.png



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その後、おう穴の滝などをこなしながら遡ると、再び穏やかな流れとなる。



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渓谷には所々でブナ林が迫り出しているので、ブナや灌木の紅葉も楽しめる。  177.png



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赤水渓谷と左沢の分岐に近くなると、渓谷美もマックスである。  177.png



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この辺りの渓相が実に美しい。 177.png 177.png



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紅葉と水面に浮かぶ落ち葉がいいね~  177.png



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入渓から3kmほどで左沢との分岐、二俣に着く。
左沢は、赤水峠を経て林道を4kmほど降れば玉川温泉に出る。
左沢には、大小24個のおう穴があり、小滝が連続するらしいので時間があれば寄ってみるのも良いだろう。 165.png



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左沢の分岐を右へ曲がり、赤水渓谷本流へと進む。



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すると、川幅が狭くなり、水かさも増して膝上まで濡れる。 149.png



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カーブしているので水の流れが緩やかな瀞で透明感が半端ではない。 Soooo beautiful!!!!!!  177.png  177.png



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深みの瀞をぬけると、ブナの倒木が沢に横たわっている。
右岸の薮に逃げて、ついでに一休み。  181.png
渓水が冷たいので、沢から足を出して休める場所は有り難い。 102.png



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箱庭のような流れの中を歩く気分は、まさに天国の散歩道である。  107.png
そこにいるだけでウキウキしてくる。  169.png



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小滝も素敵!



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やがて、一際深い大きなおう穴が現れる。  落ちれば完全に泳ぎの世界だ。 140.png
この深みを越えれば兎滝までは10分とかからない。  左岸の浅瀬から上手く越えて行く。 



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前方のスラブの先に、本日のゴールである兎滝がある。



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沢歩きは、やはり陽が当たる日に決行したいね。  174.png 172.png
そうでなくても谷に陽が当たる時間は短いので、太陽光のもたらす恩恵は計り知れない。 174.png



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兎滝のすぐ手前、右岸の支流にも3段15mくらいの滝がある。



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この滝は、傾斜は緩くフリーで登れそうだ。



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本流に戻り大きな釜へ近づけば、大岩と兎滝が眼前に迫る。



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兎滝の左岸にはマタギが削ったというステップ(だからマタギステップというらしい)があるので、沢登り経験者なら上流部への遡行も可能である。
そのまま桃洞渓谷の左ノ沢に下りる周回コースもあるので、多くの沢登りクライマー達が遡行している。
私達も歩いておけばよかったと若干の心残りがあった。

私たちはこの後、赤水渓谷を同ルートで赤水渓谷・桃洞渓谷の分岐まで戻り、遊歩道で桃洞滝を見に行った。
まあ、いずれにしても2日間の森吉山麓でのウォーターハイキングを堪能することができた。
翌日は、秋田駒ヶ岳でお手軽ハイキングをして、みちのくハイキングの最終日とする。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 5★ 沢登り初級者向け

距離:約14.5(兎滝往復だけなら12km)/ 所要時間:道誤りロスタイム、桃洞滝込みで約8時間(森吉山野生鳥獣センターP 8:40‐道誤り後遊歩道合流 9:40‐赤水渓谷分岐(遡行開始)‐左沢分岐‐兎滝13:00‐左沢分岐‐赤水渓谷分岐(遡行終了)15:00‐桃洞滝15:30‐赤水渓谷分岐- 野生鳥獣センターP 16:30)

標高差: 約70m

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# by dream8sue | 2017-10-05 20:45 | Stream Climbing | Trackback | Comments(0)

北秋田市 森吉山麓の秀渓に鎮座する神秘の滝 桃洞滝     Todo falls in Kitaakita, Akita

Thursday, October 5, 2017
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みちのくハイキングの旅は、宮城県の栗駒山から秋田県の森吉山麓へと北上した。
森吉山も近年ではハイカーに人気があるようだが、私達は森吉山には登らず、その東面にいくつもある渓谷を散策することにした。
前日の阿仁地区にある安の滝(やすのたき)と幸兵衛滝(こうべえたき)に引き続き、滝を見るハイキングである。

この日は奥森吉の代表的な渓谷歩き、桃洞渓谷にある桃洞滝(とうどうたき)と赤水渓谷の兎滝を見に行く。
赤水渓谷は沢歩きになるので沢登り経験のないハイカーは、経験者との同行かガイドをつけたほうが良いだろう。 
しかし、桃洞渓谷のほうは遊歩道が整備されていて、ブナの原生林の中を歩くラブリーなトレイルなので一般ハイカーにもお勧めだ。



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<マイカーの場合>
関東からなら東北自動車道でも日本海東北自動車道からでも大差はない。 
私達は宮城県の栗駒山からの移動だったので、田沢湖の西を走る国道105号線で北上して北秋田市へ入った。
国道105号線でアクセスした場合は、通過ポイントとして県道309号線沿いにある森吉山ダムをターゲットするとよい。
ロックフィルダム構造の森吉山ダムには広報館もあり、東北訛りのおばちゃんが親切に案内してくれる。

滝見ハイキングの起点となる森吉山野生鳥獣センターまでは、森吉山ダムからさらに県道309号線を東へ15kmほど走り、国民宿舎森吉荘の先で林道へ右折する。
野生鳥獣センターまでは林道を11kmほど走るが、途中に親子キャンプ場などの分岐があるので、道路標識を確認して走ろう。



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野生鳥獣センター(6月~10月)は、貴重な野生鳥獣の保全を目的に作られ、その生態系に関する情報を得ることができる。
クマゲラ(日本最大のキツツキ)のハイビジョン映像は必見!



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野生鳥獣センターから桃洞滝までは、4.2kmの桃洞滝散策路を歩く。
ブナ林の中を歩く起伏の少ないトレイルなのでファミリーハイキングにもお勧めだ。 165.png
桃洞滝のある桃洞渓谷は、水系的には米代川水系>阿仁川>小又川>ノロ川>桃洞沢である。
この桃洞滝散策路は、主にノロ川に沿って歩く “ノロ川遊歩道” である。



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野生鳥獣センターの裏手からすぐに原生林へ入る。
左手に立川を渡る飛び石が置かれてあるので、これで立川を渡る。
原生林の中には立川に沿って西へ行くトレイルもあるが、立川沿いに行ってはいけない。
私達は立川をノロ川と思って立川上流へ行ってしまいタイムロスした。 140.png



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立川を渡ると、すぐに路幅の広い立川遊歩道に合流する。



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立川遊歩道は、親水ゾーンとして川沿いに巡らされた車椅子対応のバリアフリー(一周800m)の路である。



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立川遊歩道を400mほど歩き、立川橋を渡れば、そこからノロ川遊歩道となる。



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立川橋から200mほど歩き、コンクリートの石段を登れば黒石川登山道分岐に出る。
黒石川登山道からの森吉山登山は結構長そうだ。

また、右折して黒石川登山道を1時間ほど歩き、2.5km先の黒石分岐を左に入ればノロ川遊歩道に周回できるので、
往路で黒石川登山道を歩き、帰路でノロ川遊歩道を歩くのも良いだろう。



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分岐を直進してノロ川に平行して遊歩道をしばらく行く。
途中でキノコ採取の地元民とすれ違った。



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キノコと言えば、間違って行ってしまった立川沿いのトレイルにも、ホコリタケやクリタケなど、たくさんのキノコを見た。
中でも見たことがない、モコモコのこのキノコが面白い。 



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柄のオレンジ色が特徴的なこのキノコは、アカチシオタケかな?



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このオレンジハットのキノコも可愛いね。 
秋は花が少なくなるけど、その代わりにユニークな形のキノコを鑑賞できるので楽しい。



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ノロ川遊歩道周辺は湿潤地である。



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湿地帯に巨木が生えている光景は、日本ではなく、どこか海外の森を思わせるものがある。 150.png



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ブナ林に静かに存在する水溜まりや小池って好きだな~  177.png



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トレイル脇にはマユミの実。 179.png



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遊歩道周辺は、鳥獣特別保護地区であるが、旧ヤチダモ遺伝子保護林でもあったようだ。
ヤチダモは、落葉広葉樹で硬質で弾力性に富んでいることから野球のバットの素材などにも使われていたそうだ。
また、根が冠水しても生きられるのでこのような湿潤地でも生育するらしい。



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ありました、ヤチダモ。
初めて見るヤチダモの木であるが、群馬県上野村で見たシオジに非常によく似ている。





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美しいブナ林が続く。
もう少し紅葉しているかと期待していたが、ここはまだ紅葉には早かったようだ。



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でも、落葉はいっぱい。



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野生鳥獣センターから約3km地点で赤水渓谷への分岐に着く。
ここには休憩ベンチもあるので一休みしていこう。
私達は先に、ここから赤水渓谷の兎滝を見に行って、その帰りに桃洞滝へ立ち寄った。
赤水渓谷のレポートは事項で紹介する。 



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赤水渓谷分岐から桃洞渓谷の左岸(川下に向かって左側)を1.2kmほど行けば桃洞滝である。



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分岐から500mほどで、落差2m、横一条20mの横滝を左に見る。



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さらに流れに沿って行くと一枚岩盤のU字渓谷の中へと導かれる。



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左岸から右岸へ渡ると、自然の物とは思えない遊歩道が付いている。
案の定、この遊歩道は大量のダイナマイトで側壁のスラブを爆破して建設されたものらしい。 160.png



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その側壁に生える灌木林が紅葉し始めている。  177.png



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U字谷の中にかかる小滝を横目に見ながら上流へ進めば、右岸(川下に向かって右側)の支流に六段60mほどの滝が現れる。
本流はここで右に直角に曲がる。



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曲がった瞬間に正面に高さ20mの桃洞滝が突然現れる。
ハイカーはここまでだが、沢登りの心得がある者(またはガイド同行)なら側壁に刻まれているステップを登り上流部の滝を越えて赤水渓谷へ繋ぐこともできる。



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桃洞滝は、その造形から女滝とも呼ばれているらしい。
男性諸君の中では、この滝が日本の滝の中で最も素敵な滝と評する殿方もいるとか。
一見すれば男子の本懐!・・だそうです。  ( ◠‿◠ )クスクス


 
私のこのトレイルへの評価: 5★ 初級者向け
距離:約8.5km/ 参考所要時間:約2‐3時間(野生鳥獣センター‐立川橋‐黒石川登山道分岐‐赤水沢分岐‐桃洞滝ピストン)
標高差: 約20m

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# by dream8sue | 2017-10-05 13:57 | 秋田県エリア | Trackback | Comments(0)

北秋田市 森吉山麓立又渓谷の名瀑群 幸兵衛滝     Kobee falls in Kitaakita, Akita 

Wednesday, October 4, 2017
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みちのくハイキングで秋田県の森吉山麓にやってきた。
まずは短い滝を見るハイキングとして、阿仁地区にある安の滝(やすのたき)と幸兵衛滝(こうべえたき)を訪れた。

幸兵衛滝は、立又渓谷の最奥部にある落差108mの滝で、幸兵衛滝に至るまでに一ノ滝、二ノ滝がある。
パーキングから幸兵衛滝まで遊歩道があるにはあるが、安の滝のようなしっかりした遊歩道ではなく、沢筋のトレイルは崩壊個所も多く迂回路などが作られている。
入口の案内板には、一の滝まで約10分、さらに30分で二ノ滝、二ノ滝から20分で幸兵衛滝と書かれてあるが、コンディションによって大きく変わるので参考程度と思っておこう。



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<マイカーの場合>
幸兵衛滝へは、“打当温泉マタギの湯” から市道ブナ森線を、前項の安の滝分岐よりさらに2km弱ほど行けば立又渓谷への分岐が現れる。
左折して橋を渡り3.5kmほどダート道を走れば広いパーキングに着く。(簡易トイレあり)

なお、阿仁地区までのアクセスは安の滝と同じなので、そちらをチェックしてください 168.png 109.png





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幸兵衛滝遊歩道入口は立又渓谷の脇にあるので、すぐに渓谷を渡り左岸(川下に向かって左側)のトレイルに進む。
ただでさえ滝を見るトレイルは湿った路が多いのだが、前日からの雨でコンディションが悪いのでスリップには要注意だ。 176.png 116.png



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左岸を歩くことしばしで、今度は急なハシゴで渓谷に降り、滑りそうな木橋で右岸へ渡る。



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右岸の本来の沢筋トレイルは崩壊しているらしく、高巻き路で樹林帯を行く。
こんな可愛い植物?キノコ?が顔を出していた。 110.png
クチベニタケというキノコかな?



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パーキングから20分程で、柱状節理を流れ落ちる落差38mの一ノ滝に着いた。



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苔のカーペットから可愛いキノコが滝見物をしていた。  ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪



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一ノ滝を高巻く?迂回するように右岸の樹林帯を登る。
木立の間から一ノ滝の豪快な流れが見える。 177.png



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高巻き路も崩壊していて、急斜面に新しい迂回路が作られていた。
しかし、まだ踏まれていないその路は、雨で地盤が緩くなっていて緊張させられる。 148.png



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迂回路で尾根に登り、そこから渓谷へ戻る巻き路を行く。



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立又渓谷に合流して、再度左岸へ渡渉する。



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この時期の沢筋には、やはりダイモンジソウが多いね。 178.png 179.png



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左岸のトチの実などがたくさん落ちているトレイルを快適にとばせば、そろそろ二ノ滝があるはずなのだが・・



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OMG! トレイルが無い!  153.png
どうやら左岸についていた木道が崩壊してしまったようだ。 148.png
渡れそうな場所を飛び石しながら何とか渡渉する。



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悪い渡渉をこなせば、その先には階段状の落差20mの二ノ滝が現れる。 101.png



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渓谷の下流からでは遠目にしか見えないので、幸兵衛滝へのトレイルへ進み、すぐに現れる左へ行く踏み跡を追えば二ノ滝下段の滝を見下げながら上段の滝の見晴台に行ける。



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二ノ滝上段の滝は、白い流水がたくさんの段差を流れ落ちる美しい滝だ。 177.png
ホストクラブ名物シャンパンタワーを連想するのは私だけ? 
ホストクラブ行ってみたい!   ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪



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おや、二ノ滝を見物しているキノコは、マシュマロみたいなこのキノコ?



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二ノ滝を堪能したら幸兵衛滝への分岐に戻り、20分ほど急斜面のブナの樹林帯を登る。



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大きなヒノキ?の大木が数本立つ顕著な尾根に出る。
そこが落差108mの幸兵衛滝の見晴台である。 166.png



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幸兵衛滝の源流域は天然記念物になっている佐渡杉(豪雪高山地に生育する耐寒耐雪品種の美樹)が生える佐渡湿原である。
紅葉には少し早かったようだ。 残念! 137.png
周囲が黄金色に染まった幸兵衛滝を見てみたかったな~   (ノω=;)ぅぅ…



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尾根を少し左へ行けば幸兵衛滝の全形が見える。 177.png
100mのスラブを流れる白いすだれ状の滝は圧巻である。
帰路は、同ルートを戻る。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 


私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
距離:約2.5km/ 所要時間:休憩込で約2時間(幸兵衛滝歩道入口 10:50‐一ノ滝‐二ノ滝‐幸兵衛滝 12:00‐二ノ滝‐一ノ滝‐歩道入口12:40)
標高差: 約230m

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# by dream8sue | 2017-10-04 23:25 | 秋田県エリア | Trackback | Comments(0)

北秋田市 森吉山麓中ノ又渓谷の壮美な滝 安の滝     Yasu falls in Kitaakita, Akita

Wednesday, October 4, 2017
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一昨日、初めての みちのくハイキングで宮城県側から栗駒山を登った。
せっかく東北まで来ているのだから、足を延ばして秋田県の森吉山麓にやってきた。
あいにくの曇り空(時々雨)なので長いハイキングではなく、2時間程度の滝を見るハイキングにした。
森吉山の山麓と呼ぶにはやや離れた、森吉山から南東(阿仁地区)に位置する、安の滝(やすのたき)と幸兵衛滝(こうべえたき)を訪れた。



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<マイカーの場合>
東北自動車道 盛岡IC を出て国道46号線を西へ進み、秋田県へ入ったら田沢湖の北面を県道38号線で抜ける。 
国道105号線 に合流したら右折(北上)して北秋田市方面へ30kmほど走る。
道の駅 “阿仁マタギの里” の手前で右折し、打当温泉方面へ県道308号線 に入る。
“打当温泉マタギの湯” を過ぎると県道が市道ブナ森線に変わる。
マタギの湯から5km程走れば “安の滝” への道標があるので、左折し、さらに5kmほどダート道を走れば広いパーキングに着く。(公衆トイレあり)

ちなみに、国道105号線は、秋田内陸縦貫鉄道(秋田県内陸部を縦貫する約95kmのローカル線)と絡みながら走っている道路で、周辺の景色はまさに日本の原風景である。
運が良ければ可愛い電車が走っているところが見られるかも。



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パーキングから遊歩道を50mほど降れば中ノ又渓谷である。
中ノ又渓谷は、8kmにわたって奥阿仁の最深部を形成する渓谷で、その上流部分に安の滝がある。
左手に清流を見ながら渓谷の左岸(川下に向かって左側)をしばらく行く。



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しっかりしたコンクリートの橋で左岸から右岸へ渡る。



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遅咲きのトリカブトが1株だけ咲いていた。 178.png



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ダイモンジソウは今が盛りとばかりに満開だ。 178.png



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メンテナンスされた遊歩道であるが、場所によっては沢の際スレスレを行くので、増水時は要注意だ。



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右岸のトレイルが、沢を高巻くように高度を上げていくと、やがて前方に安の滝が見えてくる。



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対岸(中ノ又渓谷左岸)にもV字のスラブが黒い岩肌を濡らしている。



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安の滝は、険しい岩壁に懸かる落差90mの2段構成の滝で、日本の滝百選に入っている名瀑である。



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“安の滝” の標柱と、悲恋伝説が書かれた案内板が立つ展望所に着く。
安の滝の左スラブも滝状になっていて、3つの滝が見られる場所はここだけだ。

ちなみに、滝の由来になった安は女性の名で、美しく気だての良い安が男に振られて滝に身を投げたという伝説。
今の時代なら何が悲恋なのか理解に苦しむような理由だ。 (?_?)ha~



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展望所からの3滝の眺めも良いが、やはり滝の基部まで行ってみたい。
展望所から、急斜面の踏み跡を10分くらい登れば上部滝の懐へ入って行ける。
ひと登りで、眼前に滝の全形が見える高台に出る。



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身を投げた安さんが沈んだきり浮かび上がらなかったという滝壺をズームして見る。 
う~ん・・確かに深そうだな~・・ (ノω=;)ぅぅ…



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滝見物の途中から陽が差してきて、滝壺に虹がかかった。 
この日は、私達以外にこの滝を訪れるハイカーや観光客はいなかった。
人恋しい安さんが、私達を歓迎してくれたのかな?
素敵なプレゼントをありがとう。  110.png



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高台から30mくらい降れば滝の基部まで行ける。



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ダイモンジソウやヨメナ菊の咲く基部には、自然のおう穴に小さな鳥居が置かれていた。



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あら・・安さんの恋は実らなかったけれど、素敵なハート形の葉が浮かんでいるじゃない!
私の恋は実るかしら?・・って、相手いないじゃん!   O(*≧д≦)oクヤチーッ!!  



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安の滝の左(右岸)のスラブにかかる滝には名前は無いのかな?



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スラブ滝は渇水期には消えてしまうのかな?
そのスラブに陽が当たり、周囲の紅葉が輝きだした。  174.png 177.png



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安の滝の下に安さん! じゃなくて・・赤ずきんちゃんが現れた!  101.png



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赤ずきんちゃんの目線から見上げた安の滝。 やっぱ、大きいな~  146.png



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安の滝の右(左岸)には大きな洞穴がある。



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洞穴の周辺をズームアップして見れば・・ちらほらと紅葉が始まっているが、全体的には少し早かったようだ。 130.png
でも、壮大で秀麗な安の滝が見れただけでも感動ものだ。



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帰路は、同ルートを戻る。

パーキング近くの沢筋で古木に生えるキノコを発見。
縁のフリルのような模様が可愛い。
まるでパラソルみたい。  ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪



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こちらは、桜貝を連想させる淡いピンク色のキノコ。
ハナオチバタケというキノコかな?
アポロチョコレートにも似てるね。
 
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私のこのトレイルへの評価: 5★ 初級者向け
距離:約3.5km/ 所要時間:休憩込で約2時間(安の滝P 14:10‐安の滝展望台‐安の滝基部‐安の滝展望台‐安の滝P 16:10)
標高差: 約220m

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