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高崎市 榛名山 黒岩でクライミング     Rock climbing at Kuroiwa in Mount Haruna, Gunma

Saturday, March 16, 2024
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群馬県にある 榛名山 は上毛三山のひとつとして多くのハイカーに親しまれている。
その南面には昔からクライマーがクライミングの練習に通う 黒岩 という岩場がある。 

群馬で育ったクライマーなら知らないクライマーはいないはず。 
私も岩登りのゲレンデ(死語?)デビューは黒岩だった。 なので黒岩は私にとっては他の岩場とは違う特別な岩場である。
 
2018年頃からクライミングを再開して、数十年ぶりに訪れるようになった黒岩のルートやクライミング事情の変化を備忘録として記載しておく。

黒岩(南面)は、ざっくり分けて4つのセクションから構成されている。
アプローチ路から最初に到着する【ビラミッドフェイス】周辺
【ビラミッドフェイス】から左の山側へ登っ場所にある大スラブの【南壁】周辺
さらに左の樹林帯を登ったところにある、昔のRCCグレードがついている【西稜】周辺
【ビラミッドフェイス】から右へ連なる岩壁帯でフリークライミング全盛の1990年以降に開拓された【東壁】周辺



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<アクセス:自動車の場合>

黒岩は、群馬県高崎市から榛名湖に向かって北に走る 県道28号(高崎東吾妻線) でアクセスする。
県道28号を上って行くとヘアピンカーブの先に木立の間から黒岩の黒い岩壁が見えてくる。 

榛名湖より4kmほど手前の “カーブ標識24” 周辺に10台ほど駐車可能な路肩パーキングがある。 
ベストシーズンの週末は満車状態になるので、早めに行くことをお勧めする。



【ビラミッドフェイス】周辺
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パーキングから、カーブ標識24のガードレールを越えて、東に向かって山腹をトラバースすること約10分。
途中、フィックスロープのある岩場を登ったところに、 【ひっくり返しの大岩】 と呼ばれるオーバーハングの岩(黒岩の最高難度ルートがある)がある。
そこを通過して少し登ると広葉樹に囲まれた広場に着き、目の前に高い壁が現れる。
その壁の下部10mほどが 【ピラミッドフェイス】 と呼ばれるビギナーの練習や講習会に使われる壁だ。



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【ピラミッドフェイス】 の最も左のルート(凹角の右)から上部の壁を登る長いルートが “岳友会ルート 5.9” である。
黒岩らしい細かいホールドをつなげるルートだが、 【ピラミッドフェイス】 の基部から登る場合は50mロープでは折り返せないので、ロープの長さに注意しよう。 034.gif 
50mロープでロワーダウンする場合は 【ピラミッドフェイス】 の上のテラスでピッチをきった方が無難である。 045.gif



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その 【ピラミッドフェイス】 の上のテラスから直登する10mほどの短いルートが “月下美人 5.11a” というテクニカルなルートで、
リーチの短いクライマーはグレード以上に難しく感じるだろう。



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さらに “月下美人” の上部にある 三日月ハング を越えるルートも3本ほどある。



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【ピラミッドフェイス】 の右端のカンテを登るのが “つる 5.11b” である。
垂壁系の黒岩にしては稀な、かぶり系のルートで、見た目以上に傾斜が強く中級者以上のクライマーに人気が高い。



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“つる” の左隣がカチホールドの “あひる 5.11c” で、ガバホールドで登る “ツル” に比べて格段に難しくなる。



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【ピラミッドフェイス】 に向かって左の凹角の側壁にも短いルートがある。
終了点がリングアンカーなので、ロワーダウンするにはロープの結び替えとなるため、それも含めてビギナーには良い練習になるだろう。 034.gif 



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その 【ピラミッドフェイス】 の左の側壁のある岩塊は 【練習岩】 と呼ばれる易しめな岩である。
【ピラミッドフェイス】 が混雑している時や、ビギナーのロープワークやリードの練習などに使われている。



【南壁】周辺
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黒岩のアクセス、県道28号から見えるスケールのある壁が、この 【南壁】 でマルチルートも何本かある。



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【南壁】 には、中央に顕著なクラック “大スラブ中央クラック 5.9 NP” が走っていて、
そのクラックの左側には黒岩を代表する1本 “イプシロン5.13a” がある。 (写真上の左ルートが “イプシロンの下部 5.10d”)
右はスラブ入門の “オケラ 5.8” だが、こちらもグレードは辛めだ。 034.gif 



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クラックの右側には “大スラブ右ルート 5.10a” や “トッツィー 5.10c” などのマルチルートがある。
2023年にリボルトされ、1ピッチ目のアンカーも強化されたので、これらのルートにTRを張ることもできるようになった。
ただし、どちらのルートも30m以上の長いルートなので、60m以上のロープでないと基部に届かないので要注意!



【西稜】周辺
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【南壁】 からスギ林の坂道を登り上げたところに “西稜 Ⅳ級” と “ヤンキー稜 Ⅳ級” の2つのリッジがある。
左側のリッジが、昔からあるRCCグレードの “西稜” で、高度感のある見晴らしのよいルートだ。 ぜひ1度は登ってほしい。



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また、“西稜”と終了点を共有する “西18番ルート 5.11a” は、スッキリとした3つのフェイスで構成されている人気ルートだ。 
黒岩で初の5.11aがこのルートというクライマーは多いだろう。 かくいう私も黒岩で5.11の初RPはこのルートだった。



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“ヤンキー稜” 側から見た “西稜” の終了点。 
見えている日陰のルンゼが “18番ルンゼ 5.8” だが、流水溝状態で苔や藪がひどく、ほとんど登られていない。 073.gif  



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ルンゼを挟んで右側のリッジが “ヤンキー稜 Ⅳ級”。 
“ヤンキー稜”の取付きの右側にも2023年に “ヤンキーボーイ 5.10a” という新ルートが加わっている。



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“西稜”側から見た “ヤンキー稜”上部ピッチ。 プロテクションが錆び錆びのハーケンしかないので怖い。 008.gif💦
“ヤンキー稜”上部の右側にも、ハングを豪快に登る “キョンシー 5.10c” や “ヤンキーハング 5.10a” などがある。



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各ルートの終了点からはラペルで下降。 (写真はヤンキー稜の上部テラスからのラペル:2018年撮影)
山麓の森にポッカリ空いた造成地が見えるが、2024年に訪れた時はメガソーラーが建設されていた。 時の流れを感じるな~



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“ヤンキー稜”の取付きから右に10m行くと “インビテーション 5.11b” や “アイアン・アーミー 5.11c” の取付きに登るルンゼ(写真上)がある。008.gif 
両ルートとも星つきの素晴らしい内容であるが、残念ながらアプローチのこのルンゼが悪すぎて、現在は登る人はいない? 008.gif 073.gif 



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“インビテーション 5.11b” などのアプローチの悪いルートに変わって、後から開拓されたのが 
“西稜” の取付きから左へ登ったところにある “キメイラ 5.12a” や “ガラメキ 5.13c” である。



【東壁】周辺
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【東壁】 のルートは 【ピラミッドフェイス】 の右端の “つる 5.11b” から右側に続く岩壁に作られている。
その 【東壁】 の最左のルートが “夏子 5.8” である。
“岳友会ルート 5.9” “オケラ 5.8” と共にビギナーが登っておきたい黒岩の入門ルートだが、グレード以上に難しいので、あなどってはいけない。 034.gif 



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その右隣の白い壁が “スノードロップ 5.11a” 016.gif



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“スノードロップ” と同じテラス(足場が悪い)からスタートする “柿ドロボー 5.10b” は、出だし核心のルート。
過去にビレイヤーのポジションが悪くてクライマーがテラスに激突する事故が起きているので、ビレイヤーも必ずテラスでセルフビレイを取って確保すること。 034.gif 



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東壁の真ん中あたりには “アックスの涙 5.10c”  など5,10~5.11のルートが短い間隔で横並びに作られている。



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“アックスの涙 5.10c” の右隣の “舞姫 5.11b” は、中間テラスで下部と上部のセクションに分かれているテクニカルなルートだ。



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“アックスの涙 5.10c” を登らないと取りつくことができない上部岩壁にも30mスケールの長いルートがある。
“ダークサイド・オブ・ザ・ムーン 5.11a” と “ねがい星 5.11b” であるが、
やはり場所が場所だけに長らく登られていなかったが、2023年にリボルトされて復活した。 機会があれば触ってみたいな~ 016.gif 



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【東壁】 の右側にある “ボランティア 5.11a” は、テラスの上が核心で、デットポイントでこなす。



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“ボランティア” の取付きから右へ一段登った狭いテラスからは “アルカディア 5.10b” などの短いルートが4本引かれている。
写真は、スッキリしたフェイスに走るリスを登る “チェス 5.10a”



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そして 【東壁】 の末端(最も右端)にあるルートが “黒岩老眼鏡 5.10c” である。



【北壁】
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最後に 【東壁】 の末端から5分くらい回り込んだ場所にある 【北壁】 も記載しておこう。 
ここは、南面とは異世界のような上級者向けの岩場で、スケールも35mあるので70mロープでないとロワーダウンできない。
ルート数も少なく、ボルトも古く、現在登られているルートは “エンド・オブ・ア・レインボー 5.12b” と、
2023年にリボルトされた “コーナー・イン・ザ・スカイ 5.11b” くらいだ。

ルートよりもはるか上部がルーフのように張り出しているためか?多少の雨でもルートが濡れることはない。
ビレイヤーは雨に濡れても、クライマーは濡れることなく登ることができる不思議な壁だ。
北壁には上級者のパートナーと行ってほしい。 間違っても新人を連れて行くとイジメとか老害ってSNSに書かれるよ。 041.gif 041.gif



黒岩は、私にとって故郷のような特別な場所であるが、そんな岩場も時代とともに利用目的も登り方も変化してきている。
1990年代のフリークライミングの勢威とクライミングジムの普及に伴い、
クライマーたちは二子山などの高グレードの岩場を求めて通うようになり、いつしか黒岩は忘れ去られた。 
2000年代になると金と時間のある中高年登山者がガイド登山をするようになり、 
かつて命を懸けて山と向き合っていた岳人たちの汗が染みついた黒岩は、ガイドや登山道具店の講習会などの金儲けの場となった。  
そして2020年頃からオリンピック効果もあり再びフリークライミングが若者の注目をあびるようになり、黒岩にも若いクライマーが戻りつつある。

黒岩独特の細かくて固い岩に触れる時、懐かしさの中に漂う一抹の哀感。 
それは、谷川岳や穂高岳の壁を登りたくて毎週のように仲間とトレーニングに通った遠い記憶とともに、残酷なまでに早く過ぎ行く時間のせいだろうか。
しかし、私の哀愁などお構いなしに、黒岩は今日も変わらずにクライマーにその黒い岩肌を開いている。

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# by dream8sue | 2024-03-16 21:34 | RC 群馬県の岩場 | Comments(0)

小鹿野町 白糸の流れが美しい丸神の滝     Marugami Falls in Ogano, Saitama

Saturday, March 2, 2024
小鹿野町 白糸の流れが美しい丸神の滝     Marugami Falls in Ogano, Saitama_f0308721_20255544.jpg
秩父多摩甲斐国立公園に属す両神山を水源とする赤平川は、小森川、薄川、河原沢川などの支流を持ち、荒川に注ぎ込んでいる。
その支流のひとつで埼玉県小鹿野町を流れる 小森川 には 丸神の滝 という埼玉県内で唯一「日本の滝百選」に選定された名瀑がある。

今回は、同町の 堂上のセツブンソウ が見頃を迎えているとのことで、花見と合わせて、雪が残る早春の丸神の滝を見てきた。



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<アクセス:自動車の場合>

道の駅両神温泉薬師の湯 をターゲットする。
関越自動車道、花園ICを降りて国道140号で西へ走り国道299号線と合流後 “黒海土バイパス前” の交差点を左折して県道37号線に入る。
4kmほど南へ走れば 道の駅両神温泉薬師の湯 が右側にある。

道の駅から南へ500mほど走り小森の二俣(小森バス停あり)を右折して県道367号線に入り、小森川に沿って11 kmほど走れば 丸神の滝 がある。


<アクセス:公共交通の場合>

西武鉄道 “西武秩父駅” または、秩父鉄道 “秩父駅” から西武観光バスで “小鹿野車庫” または “栗尾”  行きで “小鹿野役場” まで行って乗り換える。
“小鹿野役場” から小鹿野町営バスの “白井差口” 行きで “丸神の滝入口” 下車。
または “西武秩父駅” から小鹿野町営バスで最終ターミナル “薬師の湯” まで行き “白井差口” 行きに乗り換えて “丸神の滝入口” 下車。

また、秩父鉄道 “三峰口駅” からは、小鹿野町営バス “日向大谷口” 行きで “小森” まで行って“白井差口” 行きに乗り換えて “丸神の滝入口” 下車。



小鹿野町 白糸の流れが美しい丸神の滝     Marugami Falls in Ogano, Saitama_f0308721_20260783.jpg
丸神の滝へは、1.5kmの遊歩道が整備されている。 残雪があったのでチェーンスパイク(軽アイゼン)を装着して歩く。
入口の橋を渡り、小森川の右岸(川下に向かって右側)を上流に進むと、すぐに小森川の支流、滝越沢が出合うので橋を渡る。



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滝越沢の水量は少なく “こんな小さな沢の奥に本当に巨瀑があるのだろうか?” と思わせる。 039.gif
やがて、トレイルは山側へと登り標高を上げていく。



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程なく、木立の間に 丸神の滝 が姿を現し、ベンチが置かれた広場に着く。



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丸神の滝は、3段にわかれて流れる全長80mの滝で、広場から見上げるそれは、2つの岩塔の間からそそぐ長い滝だ。



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豪快な滝とは相反する静かな流れで滝壺も無い。



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しかし、黒い岩壁を白糸のように流れ落ちる様は、優美で上品な雰囲気を感じさせる 049.gif



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最下段の流れは、水量が少ないためかスプリットしている。 水量が増す春から夏の景色も見てみたいな~ 039.gif



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遊歩道は、広場から10分ほど山路を登ったところにある展望台を経由する。 
徐々に標高を上げていくと、丸神の滝の横顔がのぞく。 新緑や紅葉シーズンは白い流れが映えるだろうな~



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休憩舎のある展望台に着くと、視線の先に上段と中段の滝が姿を見せ、下段の滝の白糸のような流れはさらに長く見える。



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展望台から北側の尾根をひと下りすれば県道に出る。 小森川に架かる橋を渡り川下に歩けば、数分でパーキングに戻れる。



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民家の庭先に植えられた ミツマタ は、まだ蕾が下を向いている。



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美しい渓相の 小森川 には魚形もみられ、この時期は多くの釣り人が訪れている。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 3★  初心者向け
距離:約2km   標高差:約400m
所要時間:休憩込で約1.5時間 (丸神の滝P 11:30‐丸神に滝 12:00/13:00‐丸神の滝P 13:30)


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# by dream8sue | 2024-03-02 20:16 | 埼玉県エリア | Comments(0)

小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama

Saturday, March 2, 2024
小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21165780.jpg
2022年の2月に埼玉県小鹿野町にある 四阿屋山 を登った。
その際に、近くにある 堂上のセツブンソウ自生地 に寄ったが、残念ながら時期が早くて見ることができなかった。

節分の頃に咲くから セツブンソウ(節分草) というらしいが、野外での開花は節分よりも遅く、実際は2月下旬から3月中旬に咲く。
その堂上のセツブンソウが見頃を迎えているとのことで、2024年3月上旬に訪れた。

なお、ここは 小鹿野町堂上節分草園(入園料:300円) として、小鹿野町が保護及び管理を行っている。



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21170303.jpg
<アクセス:自動車の場合>

道の駅 両神温泉薬師の湯 をターゲットする。
関越自動車道、花園ICを降りて国道140号で西へ走り国道299号線と合流後 “黒海土バイパス前” の交差点を左折して県道37号線に入る。
4kmほど南へ走れば 道の駅 両神温泉薬師の湯 が右側にある。

道の駅から南へ500mほど走り小森の二俣(小森バス停あり)を右折して県道367号線に入る。
小森川に沿って3kmほど走れば セツブンソウ自生地(小鹿野町堂上節分草園)である。 右側にパーキングあり。

加えて、セツブンソウ自生地から8kmほど小森川に沿って県道を走れば 丸神の滝 がある。


<アクセス:公共交通の場合>

西武鉄道 “西武秩父駅” または、秩父鉄道 “秩父駅” から西武観光バスで “小鹿野車庫” または “栗尾”行きで “小鹿野役場” まで行って乗り換える。
“小鹿野役場” から小鹿野町営バスの “白井差口” 行きで “堂上” 下車。
または “西武秩父駅” から小鹿野町営バスで最終ターミナル “薬師の湯” まで行き “白井差口” 行きに乗り換えて “堂上” 下車。

また、秩父鉄道 “三峰口駅” からは、小鹿野町営バス “日向大谷口” 行きで “小森” まで行って“白井差口” 行きに乗り換えて “堂上” 下車。



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21170950.jpg
堂上のセツブンソウ自生地は、約5000平方メートルあり、日本でも有数の規模をほこる広い群生地らしい。 034.gif
確かに、セツブンソウ自体が珍しい花であるうえに、その群生地がここまで広い場所は少ないだろう。 045.gif



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21171471.jpg
この時期、自生地は広葉樹の落ち葉に覆われているが、その落ち葉をかき分けて白い花がニュキニュキと姿を現している。056.gif 056.gif 



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21172060.jpg
白い花と言ったが、白い花びらに見えるのは愕(がく)で、5弁の愕が花状に開いているのだ。



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21172555.jpg
花弁は愕の中にある黄褐色のマッチ棒のような先が2裂しているもの。
ちょっと ニリンソウ に似ていると思ったら、同じキンポウゲ科の花だった。 039.gif 013.gif



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21173083.jpg
園地の中の湿地部分には、だるまさんみたいな ザゼンソウ も何株か見られた。



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21173560.jpg
056.gif  Wow! 満開だ! 005.gif  遠くの方はまるで雪が積もっているみたい。 056.gif 



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21183393.jpg
石灰質の土壌を好むらしいが、まさに奥秩父は石灰岩の生産地であり、セツブンソウの生育環境に適した場所なのだろう。
石がごろごろした荒地に咲くセツブンソウは、そんな環境の中でも、まだ空気が冷たい早春に咲く可憐な花として、花好きなハイカーや観光客に愛されている。



小鹿野町 早春の白い花 堂上のセツブンソウ自生地     Setsubunso flower colonies in Ogano, Saitama_f0308721_21183827.jpg

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# by dream8sue | 2024-03-02 01:45 | 埼玉県エリア | Comments(0)

神流町 中里の岩場 【木古里岩・理事長岩・天狗岩南壁・群馬エリア】     Rock Climbing at Nakazato in Kanna, Gunma

Wednesday, February 14, 2024
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鍾乳洞などで知られる石灰岩は、雨や風の浸食によってコルネ(コロン)と呼ばれる角を逆さにしたような形を形成することが多い。
そんな奇形の岩をクライミングできる岩場が、群馬県神流町にある 中里の岩場 だ。

中里の岩場【木古里岩】は、神流町の南西に位置する 立処山(たとろやま) の東面に突起した岩場である。
石灰岩の岩場としては全国的に有名な 二子山 が近くにあるため、その陰に隠れてしまって、いまひとつ人気が無い感じだが、041.gif
全日本代表クラスの上級者クライマーや有名クライマーが訪れる二子山は、ちょっと近寄りがたいと思う初級者(like me!)には門戸が広い岩場だ。

私も2021年頃から、ここ3年にわたり 中里の岩場 でクライミングをしている。
エリアやルートの印象を備忘録として記載しておく。



【木古里岩 1F・2F】

神流町 中里の岩場 【木古里岩・理事長岩・天狗岩南壁・群馬エリア】     Rock Climbing at Nakazato in Kanna, Gunma_f0308721_17492618.jpg神流町 中里の岩場 【木古里岩・理事長岩・天狗岩南壁・群馬エリア】     Rock Climbing at Nakazato in Kanna, Gunma_f0308721_17493295.jpg
<自動車の場合>

群馬県側からは、神流町を走る国道462号から国道299号が合流する三差路を左折し、国道299号へ進む。
橋を渡ったところにある 食事処“木古里” を左手に見て、その先のカーブを曲がると、右側に落石防護網がかかる側壁が現れる。
落石防護網の下に入口が塞がれた洞窟があり(実はこの側壁の中は鍾乳洞である)道路を挟んで、その洞窟の前に3台ほどのパーキングスペースがある。

二子山から国道299号線で志賀坂峠を越えてきた場合は、進行方向に 【木古里岩】 が見えてくる。(写真左)
ちなみに、食事処“木古里”は、中里の岩場の開拓に尽力された高橋さんが経営されている。



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落石防護網が途切れた左端の踏み跡を追い、フィックスロープの張られた急斜面のスギ林を15分ほど登ると右側に 【木古里岩 1F】 の岩場が見えてくる。



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広場の右側に穴を覆うネットがあり、ルートはそのネットの左側に集中している。
5.12が多い上級者向けのエリアで、左のクラック周辺には “となりのタトロ 5.12a” “パールハーバー50 5.12b” などの20m級の長いルートもある。



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【木古里岩 1F】から左へ樹林帯をさらに8分くらい登ると 【木古里岩 2F】 の左側の高難度ルートが見えてくる。



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高難度ルートがある壁の基部にセットされたフィックスロープを使って、右側へ回り込めば5.10の易しめのルートもある。



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まずは、垂壁の途中に大きな穴があり多彩なムーブを要求される “ハンマーヘッド 5.10c” で洗礼を受ける。



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その垂壁の右側には二子山チックなコルネを登る “植木鉢 5.10d” がある。 上部の前傾壁の攻略が鍵となる。



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そして、壁に沿って右へ20mくらい回り込むと、長いカンテを登る “恐竜王国 5.12b” がある。
壮観なロケーションと、その内容の素晴らしさから中里の岩場を代表する1本と言われている。

下部の露出したカンテと上部のランナウトは、身も心もしびれること間違いなし! 034.gif 008.gif 



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ロケーションが良い分、ビレイヤーは崖っぷちなので必ずセルフビレイを取ってね。 
また、この崖の下が 【木古里岩 1F】 になるので、くれぐれも落石には注意されたし! 034.gif 



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一段右下に回り込んだところにある1本 “フラッシュオーバー 5.10d” はあまり登られていない感じだが、適度にムーブが続く私の好きなラインだ。



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【木古里岩】のバックには 叶山 の北西稜に突起したピークや岩壁がそびえている。



【理事長岩】

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【理事長岩】 へは、 【木古里岩】 のパーキングから国道299号を 恐竜の足跡 方面へ走る。 
左側に 逢瀬の滝 の案内を見たら、すぐ先のダートの林道(ヤノタワ線)へ左折する(恐竜の足跡まで行ったら行き過ぎ)。
しばらくダート道を走ると、左側に5台くらい駐車可能なパーキングスペースがあり、右側に 【理事長岩】 が樹間越しに見えてくる。

ダート林道は、車高の高い車でないと厳しい悪路で、落石も頻繁にあるので、運転はくれぐれも慎重に。 
この林道のコンディションの悪さゆえに、中里の岩場 は人気が無いのだと納得した。



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林道のパーキングから 【理事長岩】 には、山側の斜面を登ること1分。
アプローチは近くて良いのだが、スギ林に囲まれているので降雨後は乾きが悪く、岩に苔が生えていたりしてあまり綺麗な壁ではない。



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いくつかのセクションに分かれていて、左側の岩(下地が悪い)には 5.9~5.13まで多彩なルートが作られている。
左側の岩の最右には、ダブルクラックを登る “妻は新古品 5.9” というルートがある。
ルートは楽しいが、どこかのTVドラマみたいな “不適切にもほどがある” といった昭和センスのネーミングはいただけない。  046.gif 034.gif 



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中央にある上部が前傾した高い壁が目を引く。 
開拓王、北山真氏の “復活・左 5.11a” “復活・右 5.11c” の見栄えのするルートがある。 

私もルートに茂ってしまったツタの木を1時間くらい空中作業で伐採したルートだ。
 私の 【理事長岩】 の一押しルートなので、ぜひ登ってほしい。 049.gif 049.gif



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その高い壁と右壁の間にクラックがあり、右壁からテイクオフして、上のチョックストーンを経由して左壁へと登る立体的なルートは “神流のカンテ 5.13a”。
私のレベルでは登れないが、想像しただけで楽しそうだ。 いつか触ってみたいな~ 016.gif



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そのチョックストーンの右壁にも “路傍の石 5.10c” などの5.10~5.13のルートが3本ある。



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右側に回り込んだところには、初級者向けの5.9~5.10の短めのルートも数本ある。



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さらに右側へ行くと、圧倒的なハングを登る “Horizon 5.11b/c” や “Make Out 5.11b” などのルートがある。



【天狗岩南壁】

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【理事長岩】 のパーキングから林道を30mほど西に歩き、山側の踏み跡を10分ほど登ると尾根の鞍部に着く。
鞍部の左前方に顕著なコルネが垂れる壁 【天狗岩(天狗山)南壁】 が現れる。

コルネ周辺には5.12~5.13の上級者ルートがある。 こんな壁を登ってしまうなんて、人間ってすごいな~ (*_*)



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【天狗岩(天狗山)南壁】 は、The飯山健治氏ワールド。 
ちょっと私には敷居が高いが、左側の垂壁に走るクラック沿いの “うっちゃり 11a” が “登ってらっちゃい” と微笑んでいるので、微笑み返ししておこう。 うふふ・・037.gif



【群馬エリア】

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【天狗岩南壁】 は敷居が高い私たちは、尾根の鞍部から右側にある 【群馬エリア】 を偵察に行く。
スギ林をぬけた陽当たりの良い垂壁が横たわっている。 ここが【群馬エリア】の上部 と思われる。



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“ノースマウンテンこれ1本 12a” の美しいスラブルートってこれかな?



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現在 “ノースマウンテンこれ1本 12a” の左側に5本ほど短いルート(5.9~5.11?)があるので登ってみた。



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元々 【群馬エリア】 の情報は少なく、上部岩壁の基部に沿って降って行くと、スギ林の中にTopoに載っていないルートが何本もある。



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Wow! すごいルーフ!



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【群馬エリア】下部は、スケールのある岩場となっている。 まだまだ開拓の余地がありそうだ。


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# by dream8sue | 2024-02-14 17:32 | RC 群馬県の岩場 | Comments(0)

小川町 官ノ倉山で雨上がりハイキング     Mount Kannokura in Ogawa, Saitama

Monday, January 22, 2024
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2024年1月の雨上がりの日、埼玉県小川町にある 官ノ倉山 という低山を歩いてきた。

以前、小川町駅前のビジターセンターでもらった 官ノ倉山ハイキングコース のマップが手元にあったので行ってみることにした。
もらったマップは駅からハイキングなのだが、今回は自動車利用で、天王池を起点とするループトレイルとした。


このルートには一部、トレイルが未整備のセクションが含まれています。   
入山に際しては読図などの未整備のルート歩きの経験とスキルが必要であることに留意してください。




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<アクセス:自動車の場合>

埼玉県小川町のJR&東武鉄道の小川町駅から国道254号線(県道30号)を北へ進み、木部の信号を左折。
道なりにしばらく進むと、左手に “三光神社” があるので左折。
三光神社の前を通り民家の間の狭い道を行くと水路のある二俣になるので、そこを左折して坂を登れば 天王池 のある 北登山口 である。
パーキングは、池の周囲に2、3台程度である。



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濁った 天王池 には大きな鯉が泳いでいるが、どんよりと曇った空の下では、何だか不気味な感じがした。008.gif 💦



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このカッパの絵も怖いし~ 008.gif 💦 



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天王池を左側に見ながら樹林帯に入って行く。
官ノ倉山は、 “外秩父七峰縦走ハイキング大会” という、7峰を集団でわっさわっさと歩く大会(OMG!最も私が苦手とする歩き方だわ~💦)の1峰らしい。



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周辺は針葉樹の植林帯なので薄暗いが、雨上がりのこの日は、小鳥がたくさん飛んでいた。
小鳥たちのさえずりが森中に響きわたり、まるでミュージックを聴きながら歩いている気分になれた。060.gif 060.gif 



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やがて、スイッチバックの急坂を登りきれば、よく枝打ちがされた樹林帯の 官ノ倉峠 に着く。 天王池から20分~30分程度である。



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官ノ倉山へは、峠から東の尾根を200mほど登れば着く。 山頂直下は岩が露出した路となる。  



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官ノ倉山(344m) は、広くはないが、りっぱな山名版とベンチが設置されているので、休憩するには良い場所だ。
目の前には(東側)石尊山が鎮座している。



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北側には、すそ野が長い 赤城山 がでどっしりと構えている。 



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官ノ倉山のピークから小さく降って、根っこだらけのトレイルを登り返せば、もう 石尊山 だ。



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石尊山(344m) の山頂には石祠だの石塔だのゴチャゴチャと立っているが、見晴らしはとても良い。
雨上がりで雲が多めなのが残念だ。



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この時期は草花は少なく、赤い実をつけた ヤブコウジ や ヤブタチバナ くらいしか見かけない。
おや、この赤い花穂は何だろう?  コウヤボウキ の冠毛かしら?



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石尊山で展望を満喫した後は、北側のトレイルに進む。 クサリがセットされた岩場なので慎重に。



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クサリ場を降り切った、この突き当りを鋭角に左へ曲がると、今までとは一転して藪山となる。



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トレイルは消え、踏み跡と呼べるような跡も無く、まさに獣道を歩く獣になった気分で背をかがめてブッシュの下に潜り込んで進む。008.gif 💦 これぞ藪山!041.gif 



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山腹を獣歩きでトラバースして石尊山の北尾根に乗ったら、そのまま尾根を右へ行き岩塊を降る。



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鞍部まで降りたら、左の沢を横ぎる。



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シダの生い茂る踏み跡皆無の林床を西の尾根(官ノ倉山の北尾根)をめがけて登る。



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尾根に立てば、眼下に天王池が見えてくるので、池を目指して下降するだけだ。


雲が多めの空模様だったが、低山ハイキングの展望としてはまあまあの景色が見られた。

雨上がりのしっとりしたトレイルは、バリエーションにありがちな埃っぽさも無く、
冬ごもりで鈍った身体には適度なエクササイズで、脳細胞も使う刺激的なルートだった。 

3時間程度の軽いハイキングだったが、普段なら行かないエリアの低山歩きができて面白かった。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 3★ 中級者向け(石尊山までなら初心者・初級者向け)
距離:約3km   標高差:約250m
所要時間:休憩込で約2時間 (天王池登山口11:30‐官ノ倉山 12:15/12:30‐石尊山 12:40‐天王池登山口13:30)



おまけ 【深谷市 猪俣の百八燈】  

猪俣の百八燈は、国の重要無形民俗文化財に指定されている400年以上続く盆祭りの行事で、
8月15日に村はずれの堂前山の尾根に築かれた百八基の塚に火をともす幻想的な行事である。

特記すべきは、猪俣地区内の満6歳から満18歳までの青少年が、この行事の一切を取りしきることだ。
大人の介入なく、草刈りや塚築きなどの準備を行い、百八燈行事の本番までこなすのだから立派なものだ。
百八の塚に火が灯されるところも見てみたいものだ。

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