日光 庚申山の岩壁帯に咲くコウシンソウ     Kōshinzan in Nikkō National Park

Monday, June16, 2014
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梅雨の貴重な晴れ間をついて、絶滅危惧種に指定されている特別天然記念物の食虫植物 “コウシンソウ” を見に庚申山(1,892m)に行ってきた。 070.gif
正直、特に植物に興味がある訳ではないが、ここまでレアーな肩書きが並ぶと見ておく価値があるかと思ってしまうのが、われながらダサイと言うか凡人だなと思う。 041.gif
私的にはコウシンソウよりも、鎖や梯子、橋を駆使し岩壁帯に付けられた迷路のようなトレイル自体がとてもエキサイティングで面白いと感じた。 070.gif

高崎、前橋方面からのアクセスは前日に登った、“足尾の銅鉱脈だった備前楯山” に記載してあるのでそちらを参考にしてほしい。 040.gif




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始めは銀山平(国民宿舎かじか荘)から庚申川に沿って片道4kmの林道歩き。はじめは舗装道路であるがすぐにダートの道となる。林道歩きなのでさほど気にならないが駐車場から一の鳥居(実質的な登山口)まで標高差が200m以上もある。加えて梅雨時とあって所々林道も水溜りやぬかるんでいる所がある。 034.gif
林道途中には、同じような大きさの石が綺麗に積み上がっている “天狗の投石” なるところがある。 005.gif




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1時間弱の林道歩きで、 “一の鳥居” に到着。
すぐ近くに “七滝” という滝があるので休憩がてら寄ってみると良い。 072.gif




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一の鳥居からいよいよ山道になり、楽しいハイキングの始まり。始めは清流が流れる気持ちの良い沢筋に沿って行く。 072.gif




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やがて “鏡岩” “夫婦蛙岩” “仁王門” などの奇岩を見ながら深い森林の中を行く。 071.gif
この先には昔、猿田彦神社があった。トレイルには “百丁目” などと刻まれた丁目石がいくつも残っていて、その面影を偲ぶことができる。





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その “旧猿田彦神社跡” には一の鳥居から1時間弱で到着。今は旧神社の屋根だけが残っている。周辺にはクリンソウがたくさん咲いていてハイカーの目を楽しませてくれる。 056.gif

トレイルはここで左右に分かれる。右が岩壁帯を行くお山巡りコースで、左は庚申山荘を経て “一ノ門” から山頂に続くトレイルだ。まずはコウシンソウを見ながらピークハントということで、時計回りで行くことにした。 




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旧猿田彦神社跡から、10分も歩かないで庚申山荘に到着!水場やトイレもあるので一休みして行こう。収容人数40人、宿泊料1泊2050円の無人山小屋である。岩壁帯を背にした庚申山荘が青空にはえてとても立派に見える。
それにしても、あの岩壁帯を行くのかと思うとちょっとワクワク、ドキドキするね。 070.gif 058.gif




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庚申山荘の裏の尾根に取り付くやいなや、明らかに今までとは違って岩峰や岩壁帯の中を行くトレイルとなる。




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オーバーハングの岩壁の下をへつり・・




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“初ノ門” に付けられたハシゴを登り・・




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大きく口をあけた洞穴の前を越え・・またハシゴを登り・・




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チョックストーンのかかった “一ノ門” をくぐる。トレイルはこの先でお山コースの分岐と合流する。 042.gif




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岩場の登りが終わり針葉樹林の尾根になる。このあたりがコウシンソウの自生地だが、“ここがコウシンソウのある場所です” といった類の案内板などはないのでトレイル以外の踏み跡に注意して行こう。 034.gif 何せ絶滅危惧種ですから人知れず咲いているんですよ。 028.gif

尾根の傾斜が緩やかになる少し手前に右に行く踏み跡がある。20mも行くとピンクの桜草のような可愛い花が岩面いっぱいに自生している。 “これか?” “いや、違う・・” 諦めかけて戻ろうとした時、同行者の “あった!” という歓喜の一声!




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ピンクの花に混じって高さ3cmくらいの薄紫の小さな花がある。コウシンソウだ。
葉や花茎から分泌した粘液で小さな虫などを捕らえ、消化吸収して栄養分とする食虫植物だ。
こんな可愛い顔して肉食系とは、まるで私? 041.gif 012.gif

始めは気づかなかったが、見慣れればあっちにも、こっちにもあるではないか!
そこに居合わせた他のハイカーたちも一緒になって、まるで宝くじにでも当たったかのように大騒ぎしながら写真を取りまくった。 041.gif




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さて、まずはひとつ目的を果したので、次は庚申山登頂ということで先を急ごう。 緩やかなシラビソの森を抜けて行けば、庚申山山頂はもうすぐだ。




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庚申山荘から、コウシンソウの撮影会も含めて1時間半で山頂到着! 066.gif
ピークは見晴らしが無いので、100mほど西に行った見晴台でランチタイムとしよう。063.gif




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見晴台からは北東面の展望が良く、眼前には皇海山(すかいさん)が目と鼻の先に見えている。カッコいい山だね。 004.gif 072.gif




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山頂でのランチタイムの後は、岩壁帯を行くお山コースで下山だ。“上級者向きのコース” らしいが・・?





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確かにいきなりの高度感あるブリッジ!




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“庚申の岩戸” なる石祠のある洞窟。




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急峻な岩の基部を巻いて行く。 071.gif




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メガネ岩。大好きなアニメ “風の谷のナウシカ” の巨神兵の目を連想してしまった。 037.gif




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今度は鉄のハシゴを利用して岩壁を登る。




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まるで迷路の冒険ランドのようで楽しい。 070.gif 子供にかえる大人たち。 037.gif




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馬の背リッジから岩壁帯に突起した見晴台 “本社の見晴らし” に到着。一休みするには最適の場所だ。 063.gif




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ここでコーヒータイム。なんとお手製コーヒーゼリーとドリップコーヒーが出てきた。 063.gif 雄大な景色と美味しいおやつ。大人の午後は最高! 072.gif ご馳走様でした!040.gif




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梅雨時のお天気は不安定なので、先を急ごう。
足元が切れ落ちた鎖場を慎重に下るSue。 009.gif





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長いハシゴを登って岩壁の基部を巻いて行く。この先に別のコウシンソウの自生地がある。 それにしても、よくぞこんな岩壁帯にトレイルを作ってくれました。 040.gif




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岩壁帯にかかったブリッジを越えて、ルンゼをつめて行く。 042.gif




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ルンゼが行き止った岩壁帯の一面にコウシンソウがたくさん咲いていた。 056.gif しっかり判別できる。もう私はコウシンソウ・マスター! 041.gif




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岩壁にはコウシンソウの他にも可愛らしい草花が “私も見て!見て!” って感じで咲き誇っていた。




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岩壁帯が終わり、南東に伸びる尾根伝いに、背の低い笹の生えた広葉樹の森を下る。
宇都宮大学の山荘を経て、旧猿田彦神社跡に出る。そこからは登りと同じトレイルで一の鳥居、林道へと戻る。




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銀山平から一の鳥居までの往復8kmの林道歩きがかったるいが、その部分を差し引いても十分楽しめるトレイルだと思う。

私のこのトレイルへの評価:5★
往復距離:約15km、高低差:1,065m、行動時間:8.5 時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-06-16 02:00 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)
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