燕温泉から登る妙高山と火打山(前編)   Mount Myōkō in Myōkō Togakushi renzan National Park

Tuesday, August 5, 2014
f0308721_1822923.jpg
越後富士の異名をもつ妙高山(2,454m)と、雲上のオアシスのような池塘群を有する火打山(2,462m)に登ってきた。 070.gif この2つの山を登る場合は、南側の国民休暇村笹ヶ峰キャンプ場の登山口から登るトレイルが一般的である。しかし、今回私達は妙高山の東側にある燕温泉登山口(燕登山道)から入り、妙高山登頂後に、西に位置する黒沢池ヒュッテに下山、宿泊し、翌日に火打山を往復して燕新道で燕温泉へ下山するルートを選んだ。このルートは実に歩き甲斐のあるハードなルートである。 けれど名瀑である “惣滝” をはじめ “光明滝・称名滝” といった見事な滝があり、登山口が秘湯の燕温泉と言うのも下山後すぐに温泉に入れて嬉しい。 049.gif




f0308721_18595320.jpg

<公共交通の場合>
長野新幹線の始発で長野に行き、そこからJR信越本線に乗り継ぎ関山駅で下車する。関山駅からは市営バスで燕温泉まで約30分(500円)だ。
関東方面から朝の電車、バス利用でのアクセスだと登山開始が午前10時と、いささか遅い出だしとなってしまう。山小屋宿泊の場合は遅くとも午後5時には山小屋に着くように計画しよう。034.gif

<マイカーの場合(前橋方面から)>
上信越自動車道の妙高高原インターで下り、国道18号を北に向かう。 “坂口北” の信号を左折し西に向かい上信越道の下を横切り、県道39号線に合流したら左折。そのまま南西に向かい関温泉を通り過ぎたら、山道を渓谷沿いに上れば燕温泉街入口の駐車場に着く。




f0308721_17454356.jpg
小さな温泉街の先に登山口の案内板がある。左手の薬師堂の前を通り、トレイルの脇にある無料の露天風呂 “黄金の湯” を横目に見ながら坂道を進む。 向かう先には深緑の中に称名滝がその雄姿をのぞかせている。




f0308721_17462372.jpg
トレイルは温泉源管理道でもあるため源泉管理小屋までの1km? くらいコンクリート舗装されていて歩き易い。




f0308721_17464227.jpg
しばらく北地獄谷の右岸を深い渓谷を見下ろしながら進む。 秋には美しい紅葉が見られる見事な渓谷だ。
ちなみに写真のこの花って山菜のウドの木なの?039.gif ウドは大好きだけど食べてばかりで、成長した状態を知らない!041.gif




f0308721_17474530.jpg
登山口の燕温泉から光明滝・称名滝がある標高1500mくらいまでの間には、いたる所にアジサイやウツギが今が盛りとばかりに咲いている。 039.gif




f0308721_1748635.jpg
そして、登山口から約1時間半、 “光明滝・称名滝” が間近に現れた。 下の滝が光明滝で上の滝が称名滝だ。




f0308721_17484776.jpg
光明滝の落口を横切り、称明滝に続く脇道をたどり、ちょっと寄り道して滝の下まで行ってみよう。称明滝は高さ85メートルもあり、下から見上げるとその大きさに感動する。水量は少なく、写真では水流に見える岩壁の色は、その水質の為に岩壁が白く染まっているのだ。 005.gif
同名の立山の称名滝にはかなわないが、こちらの称名滝は妙高山に登るトレイル上にあり、ハイカーにとっては1度で2つ美味しいみたいな嬉しさがあるね。 003.gif




f0308721_196021.jpg
さて、滝見物の後はややきつい登りになる。でも相変わらずトレイル脇にたくさんの草花が咲いている。アジサイに変わりこんなユニークな花もあった。タマガワホトトギスという名前もユニークな花だ。何でも2日~4日間しか開花しないそうだ。056.gif




f0308721_1963821.jpg
ふと、足元に転がっている倒木をみると、なにやら芸術的な模様のキノコ?がある。倒木がフリルの付いた洋服を着てるみたい。041.gif




f0308721_20322039.jpg
急坂を登りきり、川床が茶褐色の北地獄谷を横切れば燕新道の麻平へつづく “湯道分岐” まではすぐだ。071.gif




f0308721_198574.jpg
湯道分岐を過ぎると、地獄谷の沢筋から離れ妙高山の東の山腹を南西に向かって進む。このあたりは胸突八丁と呼ばれる急登で1,800m(五合目)を過ぎ、標高も上がってくる。この間もエンレイソウや実を付けたサンカヨウ、写真のハナチダケサシ?などの高山植物のオンパレードだ。056.gif 056.gif 056.gif




f0308721_1992329.jpg

登山口から約3時間、標高1,930mの “天狗堂” という岩祠がある天狗平に到着する。 一休みするには良い場所だ。ここは赤倉温泉街からスカイケーブルを使って妙高山を登山する赤倉登山道との合流点でもある。 妙高山を最短でピークハントするならこのスカイケーブルを使うのがメジャーなようだ。でも、お金を払って、せっかくの自然美を見ないなんて何だかもったいない気がするのは私だけ?041.gif




f0308721_182683.jpg
天狗平から先はしばらく緩い上りである。途中、小さな池 “光善寺池” を左手に見て、ダケカンバなどの広葉樹の生えた尾根を東に進む。071.gif




f0308721_1821645.jpg
この間は日当たりも良く、足元にはヤマハハコの花があちこちに咲いていた。056.gif




f0308721_1824093.jpg
この日は台風の接近に伴い、稜線には時々霧がかかったり晴れたりのすっきりしないお天気だった。 湿度もマックスで、とにかく暑い!042.gif




f0308721_19134990.jpg

2000mを越えて、いよいよ8合目にさしかかると “風穴” の標識がある。写真では分かりづらいが山肌に穴があり、顔を近づけると穴から冷たい風が吹き出てくる。天然クーラーだ!005.gif 049.gif
この穴をエアコンの無い私の部屋に持って帰れないものだろうか?欲しい~! 070.gif





f0308721_18192160.jpg
天狗平から約1時間、山頂の肩に上るクサリ場が現れる。




f0308721_182177.jpg
傾斜はあるが、しっかり足場がカッティングされてあるので、慎重に登れば問題ないだろう。




f0308721_1824349.jpg
クサリ場の岩肌にもたくさんの草花が咲き乱れ、思わすクサリを離して写真撮影をしてしまう。056.gif




f0308721_1821451.jpg
眼下には野尻湖が雲の切れ間に見えている。072.gif




f0308721_18223355.jpg
クサリ場を過ぎると、トレイルは溶岩帯の間を縫うように北東に向かっている。 霧が晴れて眼前に北信5岳の一つ、黒姫山がその優美な姿を現した。072.gif 見事なカルデラ火口を有し信濃富士とも呼ばれている山だ。 ちなみに、私は2日後にこの黒姫山も登った。066.gif   → “黒姫を訪ねて天空の池沼へ   Kurohimeyama in Myōkō Togakushi renzan National Park




f0308721_18235738.jpg
さて、越後富士の妙高山の山頂直下といえば、こんな可愛い花の首飾りをまとっている。3枚の花弁が反りかっていて、雌しべは象の鼻みたいに曲がっている、ミヤマホツツジだ。056.gif




f0308721_19203917.jpg
普通は樹高10~20mくらいのダケカンバの木も、森林限界近辺ではハイマツと同じくらいの低木となる。




f0308721_18255743.jpg
森林限界を超え、岩場をぐんぐん登って行く。下からガスが追いかけてくる。




f0308721_20332099.jpg
そして登山口から5時間半(天狗平から2時間半)岩場の先に、妙高大神が祀られている南峰(最高点)に飛び出る。 居合わせた外人ハイカーと記念撮影をしながらしばし会話がはずむ。 一瞬ガスが切れて野尻湖やその東には斑尾高原の山々が姿をのぞかせた。




f0308721_20343111.jpg
妙高山の山頂は東西に長く、三角点のある北峰に向かう。071.gif




f0308721_18274132.jpg
南峰から北峰までは5分で行ける。トレイルにもたくさんの花が咲いている。とりわけパープル色のヨツバシオガマは背も高く目立つ。056.gif




f0308721_20351847.jpgf0308721_20353041.jpg


北峰に着いた頃はすっかり霧が覆って展望はない。002.gif 晴れていれば外輪山はもとより、北アルプスの峰々も見れるはずなのだが・・時間も押しているので、さっさと降りよう。 021.gif 北峰の少し北に下ったところには洞窟の中に石祠が祀ってある。本当に日本の山は宗教との関連性が強い。




f0308721_20362727.jpg
北峰から燕新道との分岐までの下りはかなりの急勾配である。 大きな石がごろごろあり、足場も滑り易く所々にロープが張られている。午後4時を過ぎ肉体的にも疲れがでてきた。008.gif




f0308721_20373575.jpg
ようやく急降下を終え、燕新道分岐に合流する。
ここを右に行けば長助池、大倉池を経由し、燕温泉まで戻ることが出来る。
長助池までは往復で30分なので時間があれば見てみたいところであるが、今回は時間も気力も無い。020.gif 025.gif
黒沢池ヒュッテまではここから、左に行き大倉乗越を越えて1,5kmほどだ。
もう少しだ、頑張ろう! 066.gif




f0308721_20383648.jpg
残雪のある小川を渡り・・




f0308721_20392674.jpg
右手に大倉山を見ながら、緩いアップダウンのトレイルを行く。雨具を着るほどではないが、小雨もバラバラと降ってきて虫が顔の周りにまとわりだした。 ヒメジャシンの群落だけがつかの間、疲れを癒してくれる。 056.gif 043.gif




f0308721_20395733.jpg
右下には、樹林帯の底にぽっかりと空いた長助池が見える。072.gif 今回は長助池には寄れなかったが、遠くから見えたのでよしとしよう。041.gif




f0308721_1927954.jpg
大倉乗越からは0.6kmほど下ればドーム型の青い屋根の黒沢池ヒュッテ(1泊2食付 9,000円)に着く。
私たちは午後6時の到着になってしまって山小屋のスタッフに強い口調で叱られた。 008.gif
現代の山小屋は昔のような避難小屋的な存在ではなくなっている。
サービス業に徹した対応が必要なのではないだろうか。 034.gif
大人同士のコミュニケーションにおいて “泊めてやっている” というような高飛車な態度はいかがなものかと思う。 
現在、立地条件だけでもっている山小屋も、 “ホスピタリティーの無い山小屋に未来は無い” ということを認識してほしいものだ。
もう2度とこの山小屋には泊まらない! 022.gif

翌日は “花の火打山” への楽しいハイキングだ! → “燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park

登山マップはこちらから→ 火打山・妙高山ガイドマップ(妙高市)

私のこのトレイルへの評価:4★中級者向け 
全行程距離:約7.5km, 高低差:約1,350m、行動時間:8時間(休憩込み)

f0308721_20454296.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村

by dream8sue | 2014-08-05 18:54 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hikingbird.exblog.jp/tb/22727301
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 燕温泉から登る妙高山と火打山(... 尾瀬 白樺林が美しいヨシッポリ... >>