燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park

Wednesday, August 6, 2014
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燕温泉から登る妙高山と火打山の2日目は、宿泊した黒沢池ヒュッテを基点に美しい池塘群をもつ火打山を往復し、そして往路とは別のルート、大倉山の北面から燕新道へ合流し燕温泉への下山である。

前日の妙高山ピークハントと、黒沢池ヒュッテまでの道のりはこちらから → “燕温泉から登る妙高山と火打山(前編)”




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まずは黒沢池ヒュッテの西にある茶臼山を越えて火打山のお膝元である高谷池に向かう。070.gif 朝5時半に小屋を出発したのだが、この日は朝から霧が濃くて何も見えない。 写真はほとんど帰路で撮ったものだ。 青い屋根の黒沢池ヒュッテと、その南にある黒沢池だ。池の東側に見えるトレイルは笹ヶ峰登山口に続く路である。




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茶臼山の登りではクルマユリが出迎えてくれた。056.gif




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茶臼山への高低差はさほど大きくはないが、展望のきく尾根をひとしきり登りつめると樹林帯に入り、茶臼山のピークを越えてだらだらと東に進む。




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樹林帯を40~50分ほど歩けば視界が開け、木道が敷かれた草原に出る。高谷池までは近い。
足元には妙高山では見なかった(気づかなかっただけかな?)植物が見られる。黄色い花はシナノオトギリ(ミヤマオトギリソウとも言うのかな?)と、白い花はエゾシオガマかな? 039.gif




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黒沢池ヒュッテから1時間あまりで高谷池の分岐に着く。
左に少し行けば高谷池ヒュッテがあり、笹ヶ峰の登山口に続く。
あさ、ここからが “花の火打山” の楽しい(美しい)トレイルが始まるよ。070.gif 060.gif
火打山へは標識に従って分岐を右に行く。
朝霧に包まれている木道脇の白い花はモミジカラマツだ。056.gif




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意外だったのが、ナナカマドがすごく多くて驚いた。木道の両脇にびっしりと生えていた。005.gif




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左手には高野池湿原が広がり、奥には三角屋根が特徴的な高野池ヒュッテが湿原を見守るように建っている。




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高野池湿原を半周して天狗の庭への登りになる。この上り路の両脇も高山植物の宝庫だ。056.gif 056.gif 例えば・・





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イワイチョウが一面を覆いつくす中に、ピンク色が美しいイワカガミがたくさん咲いている。
白い(淡い黄緑色)のツガザクラは可愛いちょうちん形の花を下向きにたくさんつけている。




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白い梅の花を思わせるウメバチソウは、花も美しいが、つぼみが宝石の真珠みたいで好きだな。
そして、火打山の代表格といえば小さいながら存在感ありありのハクサンコザクラだ。最盛期は7月中旬ということで時季は若干遅いもののパープル色の絨毯であたりを染めていた。056.gif




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そして緩やかに下った先には、 “天狗の庭” と名づけられた池塘群がある。 ここは小さな尾瀬を思わせるたたずまいだ。072.gif




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ワタスゲの他にも、コバケイソウやモウセンゴケも多い。




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木道の脇にイワイチョウの群落に混じって咲いていたヨツバシオガマの葉がなんとも美しい。072.gif




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さて、天狗の庭を過ぎると、少しきつい登りになる。




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右側の浅い谷には残雪があり、ダケカンバの林が青々と輝いている。072.gif




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振り向けば池塘群が一望できる。




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ここは花の火打山、この尾根の斜面にも湿原とは異なる花々が競うように咲いている。パープル色が美しいヒメジャシンや、イエロー色の花が目立つキオンにミヤマキンポウゲ。 056.gif 056.gif
幾何学模様のミヤマシシウド?は何とも不思議な花だ。目がチカチカする。 037.gif クロトウヒレンという褐色の花(蕾)も初めて見た。




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そしてこのバイオレット色の花が悪名?高きミョウコウトリカブトだ。
根に毒があると聞くが、花には触れても大丈夫なのかしら?

そういえばカリフォルニアの山には花に触れるとかぶれてしまう“poodle-dog bush プードルドック・ブッシュ”という毒花がある。ミョウコウトリカブトよりやや淡いパープル色の大型の花だ。花弁自体はウツギの花に似ている。写真はこちらを参照してほしい→マンザニータの森から最高峰へ San Gabriel Peak via the Mount Disappointment Trail
トリカブトにせよプードルドック・ブッシュにせよ、何処の国でも綺麗な花には毒?トゲ?があるんだね。
Don't touch me! 041.gif




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そして、ライチョウ平というフラットな場所を過ぎればいよいよ火打山への最後の登りだ。黄色の大型の花弁が目を引くマルバダケブキの群生地を見ながら緩やかな登りをこなす。




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最後の最後まで、花の火打山は期待を裏切らない。ハクサンコザクラと共にこの火打山を代表する花が、ひまわりの小型版みたいなウサギギクだ。




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黒沢池ヒュッテから3時間、火打山の山頂に到着。066.gif
晴れていれば360度の展望で、北アルプスはもとより、日本海に浮かぶ佐渡島や富士山も望むことが出来るはずなのだが・・残念ながら晴れそうで晴れないガスに、しびれを切らし下山することにした。
まあ、もともとピークハントはついでで、湿原と花を観ることが目的なのでよしとしよう! 003.gif





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黒沢池ヒュッテに戻る途中で、トイレ休憩のため高谷池ヒュッテに立ち寄った。
高谷池ヒュッテは高谷池の池塘群のすぐ側に建つ、妙高市観光協会が運営する完全予約制の山小屋だ。
観光協会の運営と言うことで宿泊料などは黒沢池ヒュッテより安い。065.gif049.gif




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火打山登山を終え、黒沢池ヒュッテに戻ったのは午前11時。往復6時間を要した。059.gif さて、ここから今日中に燕温泉に下山しなくてはならない。




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妙高山への登り返しを避けるべく、私たちが下山路に選んだルートは妙高山の北に位置する大倉山の北側を巻き、大倉池のある大倉分岐に下降し、燕新道に合流するルートだ。このルートは緩やかな日当たりの良い尾根を東に向かって行く。笹が刈り込みされた歩き易い路であるが、妙高山への登山道、長助池のある燕新道に比べると地味な感じで利用度は少ないと思われる。




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トレイルには日光を好む黄色いニガナがいたる所に咲いている。黄色い花に混じって白いハナニガナも見られる。
ダケカンバの根元にはヒメジャシンやキオンの他に、ピンクの綿菓子みたいな花、コシジシモツケが鮮やかだ。




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黒沢ヒュッテから約1時間で神奈山(写真の霧がかかっている山)と、燕新道に下りる三ツ峰分岐に着く。三ツ峰分岐に立てば右手のはるか下の樹林帯の中に大倉池が見えるだろう。
三ツ峰分岐からは “え!こんな所を降りるの?” 005.gif 008.gif と疑いたくなるほどの急な下降路である。その間15分くらいの短いトレイルなのだが、フィックスロープが張られたジメジメした急勾配のルンゼである。全ルートの中でこの間が一番の悪場と感じた。




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一気に大倉谷に下り降りれば、長助池、大倉池からくる燕新道に合流する。やれやれだ!042.gif 少し大倉池側を散策してみれば、大倉池に流れ込む沢筋に化け物みたいに成長した水芭蕉が大きな葉を広げていた。 005.gif




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三ツ峰への分岐(大倉分岐)を見送って少し進むと 黄金清水 という水場がある。
ベンチもあり、一休みするには最適だ。 063.gif
水も冷たくて美味しい!お代わり自由です。 041.gif




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水場から少し急な斜面を約1時間弱下った所が大倉沢渡渉点。橋はかけられていないので適当な箇所を選んで渡渉する。結構水量があるので増水時に渡るのは難しいだろう。034.gif 今回は写真のような、なんとも心もとない小枝の橋?があったので何とか靴を濡らさないで渡れた。




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沢を渡り、アジサイの咲く右手の斜面を麻平まで行く。多少のアップダウンはあるが概ね穏やかな路が続く。




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麻平からはやや急な下りを北地獄谷の吊橋まで樹林帯を降る。
吊橋の手前で惣滝展望台への登山道が左に分かれている。
時間があれば是非立ち寄って観賞したい滝だ。
今回はバスの時間があるので遠目で見ただけだった。ちょっと残念! 044.gif
吊橋から先は、未舗装の遊歩道を辿って燕温泉まで戻る。

2日間の上信越高原のハイキングは、登り甲斐と風格のある妙高山、高山植物の宝庫である火打山という、どちらも個性的な山だった。 北アルプスや南アルプスのような派手さは無いが、静かで味わい深い山行が出来る山だ。だが、真夏に登るにはやはり標高が低いせいか非常に蒸し暑く体力を消耗する。 特に高山植物が目的でない限り、気温が下がる秋に登ることをお勧めする。 049.gif

登山マップはこちらから→ 火打山・妙高山ガイドマップ(妙高市)

私のこのトレイルへの評価:4★中級~上級者向け 
全行程距離:約17km, 高低差:約1,360m、行動時間:10時間(休憩込み)





【おまけ】黄金の湯   
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下山後に登山口の近くにある無料の露天風呂 “黄金の湯” に浸かって帰った。乳白色の熱めの湯で、秋になると一面黄金色の葉が舞い落ちることから名付けられたそうだ。確かにここは秋の方が風情があるね。


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by dream8sue | 2014-08-06 23:29 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)
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