下仁田町 西上州のテーブルマウンテン荒船山     Mount Arafune in Shimonita, Gunma

Sunday, August 24, 2014
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西上州の荒船山は、南米のギアナ高地を思わせる(ちょっとオーバーだが 037.gif )テーブルマウンテンで、長さが約2,000m、幅が約400mの台地状の山頂部が特徴的だ。
また、麓から見える山の形は巨大な船に似ていて、切り立った200mの大岩壁はハイカーの登山意欲をそそる。 070.gif




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<マイカーの場合> 荒船山は群馬県と長野県の県境にある山なので、藤岡市から国道254号線で長野県佐久市方面に向かう。(上信越自動車道利用の場合は、下仁田ICで降りて国道254号線に合流する)
登山口は長野県側の荒船不動口と、群馬県側の相沢口と内山峠口がある。内山峠口へは、内山トンネルを越えてから鋭角に左折し(地図では右折し旧道に入るようになっているが・・)、少し先のT字路で左折し道なりに進むと右側に駐車場がある。20台くらい駐車可能な未舗装の駐車場だ。

<公共交通の場合> 内山峠に行くバスはないので、JR高崎駅から上信電鉄に乗り換えて、下仁田駅で下車したら、タクシーで40分ほどかけて内山峠登山口まで入るしかない。
下山後はタクシーを予約しておくか、ルートを相沢方面に下山し、相沢集落から相沢川
に沿った広い車道をたどり三ツ瀬のバス停に出る方法もある。しかし、週末などはバスの本数が少ないので事前に時間をテェックしておく必要があるだろう。→下仁田バス市野萱線の時刻表




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駐車場の脇にフシグロセンノウが咲いていた。 野草花にしては鮮やかなオレンジ色でゴージャス感のある花だ。 056.gif




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登山口は駐車場奥の案内板から、西側に伸びた尾根を反対側に巻き込むようにトラバースし、稜線とそこから派生した小さな尾根を歩き徐々に標高を上げていく。途中に壊れた木橋などもあるが、比較的よく整備された登山路で歩きやすい。 071.gif




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あまり花は無いが、時々1輪のリンドウ、トリカブトなどの秋の花が見られる。この花はノブキかな? 039.gif 




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登山口から約1時間、前方に “鋏岩” と言われる岩壁が現れる。ハイカーの団体が何やらレクチャーしている。




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岩壁には上部から水が滴っていて、岩の表面には、びっしりとオオバギボウシに似た花が咲いている。056.gif




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また、ここは “修験道場跡” と呼ばれる場所で、大きな岩屋があり、休憩するのにちょうど良い広場になっている。063.gif  今も建物のファンディーション(礎石)が残っている。045.gif




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左奥にも洞窟があるので探検していこう。070.gif 049.gif




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トレイルは鋏岩の広場から右へ行く。少し行けば左側の岩から流れる “一杯水” と呼ばれる水場がある。




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一杯水の水場に、綺麗なピンクのシモツケソウが咲いていた。056.gif

この水場の先で、トレイルはやや急斜面となり、小さな岩場も出てくるがハシゴやクサリがついているので問題ないだろう。




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岩場を越えれば、程なく荒船山のテーブル状の台地に出る。 071.gif




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テーブル状台地を “艫岩(ともいわ)展望台” に向かって東に進む。

途中、“滑落死亡事故発生” の看板が目に入る。

人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者が、この山から滑落亡したニュースは記憶にある。

作者、臼田儀人氏のご冥福をお祈り申し上げます。 040.gif




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艫岩展望台までのトレイルは両脇に笹が生えていて、古木の苔にも風情を感じる路だ。 072.gif




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笹藪の中に1輪のツリフネソウが・・056.gif いいね。072.gif 043.gif




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しばらく行くと、テーブル台地の岩壁寄りに沢の染み出しになった湿地帯がある。そこにはフキの葉に似た葉をつけた黄色い花が一面に咲いていた。オタカラコウだろうか? 056.gif




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そして、この湿地帯の先は断崖絶壁になっている。 005.gif ふと、気がつけばこの場所に見覚えがある。 039.gif この艫岩に突き上げるルンゼは冬季にはアイスクライミングで登攀が出来るのだ。 そうそう、ここって昔、アイスクライミングで登り上げたルンゼじゃん!ルート名は、たしか 昇天の氷柱 だ! 005.gif  往年の名クライマー、加藤保男さんを偲んで作られたルートらしい。 狭いルンゼで蹴り落とした氷の塊がビレーヤー(確保者)を直撃するので、極力、氷を壊さないように登った記憶がある。 045.gif




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昔の思い出にひたりながら足を運べば、林の中に避難小屋が見えてくる。そこはもう艫岩展望台である。




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登山口から約2時間、荒船山の人気スポット、艫岩展望台に到着。066.gif

ここは200mもの断崖絶壁になっており柵などはないので、くれぐれも足元には気をつけよう。034.gif

眼下に見える道が走ってきた国道254号線。

視界が良ければ浅間山や妙義山などの山々がよく見えるだろう。 072.gif




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さて、艫岩展望台で眺めを堪能したら、荒船山の実質的なピーク(最高峰)の行塚山(経塚山)を目指そう。 避難小屋から南東方向に進み、相沢登山口へのトレイルを左に分けて、樹林に囲まれた快適な路をたどる。 070.gif
艫岩から相沢ルートの様子はこちらから → “下仁田町 荒船山の失われた路 小屋場ルート   Mount Arafune in Shimonita, Gunma”





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この艫岩展望台から行塚山(経塚山)までのトレイルが実に良い。072.gif




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足元に笹をはわせたしっとりしたブナ林の美しさはピカイチだ。岩山の荒船山というイケージががらっと変わるだろう。




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トレイルは台地状なので大きな起伏もなく、時々、マツの木などが混ざる平坦で快適な路が続いている。




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と、しみじみ自然の美しさを堪能していると、突然、茂みの中から白装束の軍団が現れた。005.gif 修験者かしら?カメラを向けたら、“気をつけて行ってらっしゃい” と手を振ってくれた。何とも明るく緊張感の無い修験者達だ。003.gif




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どこまでもフラットなトレイルを進みながら、小さな秋を見つけた。まだ8月なのに1本だけもう紅葉が始まっている木があった。 005.gif それに、こんなキノコも。ビロードの服を着たようなこのキノコの名は何だろう?




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なおも南に向かって行き、薄暗いブナ林の中を通過すれば・・




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星尾峠への分岐が現れる。右に行けば星尾峠を経て、長野県側の登山口、荒船不動に至る。分岐から頂上までは左に進み、10分程度のわずかな最後のひと登だ。




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艫岩展望台から約1時間、荒船山の最高地点、行塚山(経塚山:1422.5m)に到着。066.gif

山頂には二等三角点と石祠が設置されていて、周囲は樹木に覆われているので展望は良くない。002.gif

帰路は往路と同じトレイルで戻る。





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岩壁に植物が生茂る鋏岩(修験道場跡)周辺の洞窟や、展望が良い艫岩周辺、何と言っても山頂までの美しいブナ林の森林浴ハイク。荒船山は変化に富んだ楽しい山だ。

人気の山らしいので、秋の週末などは混雑が予想される。セカンドアイディアとしてはメインを外して兜岩山や神津牧場周辺のハイクも楽しそうだ。

私のこのトレイルへの評価:5★ 初級者向け 
往復距離:約9km, 高低差:約350m、行動時間:5.5時間(休憩込み)




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【おまけ】 荒船風穴
国道を挟んで、荒船山の向かいには神津牧場がある。ここでジャージー乳のソフトクリームや焼肉を食べるの一案だが、さらにその先に、世界遺産に登録された富岡製糸場の関連施設の “荒船風穴” なる場所がある。→下仁田町HP:荒船風穴へのアクセツ

ここは夏でも2℃前後の風が吹き出す場所で、明治後期から大正初期にかけて建設された蚕種の貯蔵施設だ。蚕種を冷蔵し蚕の “ふ化” を遅らせることで養蚕を年に複数回行うことを可能にし、生糸増産に貢献した施設である。昭和初期の電気冷蔵が普及するまで活躍していたらしい。ここ半端ない冷気です!

ちなみに、この施設がある集落が “屋敷” というところで、これまた昔、頻繁にアイスクライミングの練習に通った “神津牧場の氷瀑” のあるところだった。 005.gif 時は流れてますね。

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by dream8sue | 2014-08-24 19:10 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)
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