日光 火山ガス噴気孔を見ながら登る茶臼岳     Chausudake in Nikkō National Park

Sunday, August 31, 2014
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日光国立公園に属す茶臼岳(1,915m)は那須火山帯の南端に位置し、活火山の山を登ることが出来る数少ない山だ。森と湖と渓谷好きな私にしては珍しい山である。日本の夏は天気が悪く、たまたま広域天気予報でこの地域が良かったので、北アルプスの縦走を諦めてここに来た。070.gif 058.gif 057.gif




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前橋、高碕からのアクセス:群馬からだと那須は遠い。電車で片道3時間20分かかる。JR高碕駅の始発に乗れば両毛線、東北本線と乗り継ぎ9時に黒磯駅に着く。駅前より路線バス(東野バス)で那須ロープウェイ山麓駅行きにて60分。バス代往復2,600円 (新幹線利用の場合は大宮から東北新幹線に乗り換え那須塩原駅下車、駅前より路線バスで那須ロープウェイ山麓駅行きにて70分)

マイカー利用の場合は、国道50号線、または北関東自動車道から東北自動車道に乗り那須ICで栃木県道17号線/那須街道(旧ボルケーノハイウェイ)に乗る。那須ロープウェイ山麓駅、または“峠の茶屋”(那須岳登山口)までは30分くらいだろう。

茶臼岳の火山活動は、周辺にたくさんの温泉を噴出させている。街道にはたくさんの温泉宿がひしめき合う那須温泉郷がある。 




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那須ロープウェイ山麓駅からは駐車場の脇の標識に沿って“峠の茶屋”まで行く。実質的なトレイルの始まりはこの峠の茶屋の先にある“那須岳登山口”である。那須岳登山口とあるが、茶臼岳は那須岳の別称であり、またその主峰でもある。034.gif




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峰の茶屋跡まで最初は林の中のトレイルを歩く。山麓は広葉樹を中心とした植生であり、夏は緑が豊かで秋は多種多様な紅葉が見られる。 072.gif




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やがて、大きな樹木が無くなり大小岩石と砂礫の道を登って行く。 071.gif




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トレイルの斜面は緩やかで案内板やマーキングなども付けられているので、初心者や子供連れでも比較的容易に登ることが出来る。




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右手には朝日岳方面から切れ込んだ沢が流れていて、砂防ダムが施されている。




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高山植物の案内板も整備されていて、この花は雑草として刈られてしまうイタドリの近縁種でウラジロタデと言うらしい。イタドリそっくりだが草丈がイタドリより低く引き締まって見える。とにかくこの花しかないってくらい山全体に分布している。 056.gif




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登山口から約40~50分で峰の茶屋跡に到着。北に見えている山は剣ガ峰(1,799m)で、さらにその先に朝日岳(1,896m)から三本槍岳(1,917m)と続き、こちらも人気縦走路である。標高が最も高いのは三本槍岳で主峰茶臼岳の山頂より2m高い。 034.gif 045.gif




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峰の茶屋跡からは南方向に折り返し、茶臼岳山頂に向かって一気に登るトレイルと牛ヶ首を経由してロープウェイ山頂駅方面に行くトレイルがある。071.gif
私は右(反時計回り)の牛ヶ首経由で山頂を目指し、見えている直登ルートを下降して峰の茶屋跡に戻るループトレイルを選択した。




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牛ヶ首までは茶臼岳の西面についた緩やかな巻き路を行く。 070.gif




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茶臼岳は現在も蒸気と火山ガスを盛んに噴出している。トレイルを歩いていても“ゴォー”というジェット機のような音がするが、これは噴気孔からガスが噴出している音だ。 005.gif




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トレイルのすぐ脇のガレたルンゼからも水蒸気が出ている。かすかに硫黄の臭い(硫化水素)がする。 005.gif




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茶臼岳は荒涼とした火山であるが、茶臼岳の西面は那珂川の源流部で、大川などの比較的大規模な河川があり、その一部平坦地には沼原湿原などもあって数々の湿原植物が繁茂している。056.gif 072.gif 当初はこの沼原湿原に行きたかったのだが、時間が無くて茶臼岳周辺ハイクとピークハントのみとなった。 002.gif 021.gif




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牛ヶ首に至る少し手前に“無間地獄”とか“姥ヶ坂”などと名付けられた火山ガス噴気孔がある。005.gif




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峰の茶屋跡から約30分、牛ヶ首に着く。ここから茶臼岳の南面を巻きロープウェイ山頂駅方面を目指す。途中に観光地の“殺生石”方面に行くトレイルを右に分ける。
この殺生石は、有毒な火山ガスを出して近づく生き物を死に至らしめる場所として有名で、周辺は公園化しており、駐車場も整備されている。ただし、殺生石の周りは危険につき立ち入り禁止である。栃木県道17号線/那須街道上にあるので、時間があればハイキングの後に立ち寄ってみるのもよいだろう。 049.gif




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牛ヶ首からロープウェイ山頂駅方面に向かうトレイルは傾斜は無いが、大きな石がゴロゴロした路だ。071.gif




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植物は前記したウラジロタデばかりが目立つが、このガンコウランというツツジ科の常緑小低木もたくさん密集している。よく見ると先端に直径1cmほどの黒い球形の果実をつけている。この実は食べられる実で、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富らしい。集めてジャムなどにしたら美味しいかもしれない。056.gif 011.gif




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牛ヶ首から20分程度で、ロープウェイ山頂駅からくるトレイルに合流する。ここからは物凄い数のハイカー?観光客?が登ってくる。005.gif




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トレイルは傾斜が増し、滑り易い砂地の上に石も多くて、とても歩きにくい。まずは山頂とロープウェイ山頂駅のちょうど中間点にある文字通りの “大岩” を目指そう。 042.gif




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大岩の上からトレイルを振り返れば、眼下にロープウェイ山頂駅の屋根が見える。072.gif




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大岩からは傾斜が緩くなるが、茶臼山はこんもりと盛り上がった溶岩ドームなので最後までダラダラとした上りが続く。見えている鳥居をくぐったところが山頂だ。042.gif




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ロープウェイ山頂駅から約1時間弱で山頂に到着。066.gif
つまりロープウェイを使えば1時間で登れてしまう山なのだ。人気の理由はこのお手軽さだね。045.gif




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山頂からは晴れていれば、日光白根山や尾瀬の至仏山、燧ヶ岳、会津駒ケ岳や越後の山々まで見える。072.gif




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近くの山では、北側にある鬼面山のガレた沢の風景が、まるでアルプスの高山のように見えてカッコいい!072.gif




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この日は霧の発生が激しく、まるで火山の水蒸気爆発のように見える。005.gif




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山頂からは北側についたトレイルで峰ノ茶屋跡まで戻ろう。誰が積んだのか、トレイル脇にはこんな大きなケルンがある。 005.gif 私もこの天辺に石を置こうと思ったが、万が一ドミノ崩しみたく壊してしまったら・・やめました。039.gif 037.gif




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北側についたトレイルは、途中で大きく左(西側)に曲がり、急な坂を降る。




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大きな岩壁の基部を廻り込めば峰の茶屋跡が眼下に見えてくる。茶臼岳山頂から30分くらいで着く。そして峰ノ茶屋跡からは往路で登山口に戻る。下りなので40分くらいで峠の茶屋に着くだろう。071.gif

私のこのトレイルへの評価:4★ 初級者向け
程距離:約7km(峠の茶屋‐峰ノ茶屋跡‐牛ヶ首‐ロープウェイ山頂駅分岐‐茶臼岳‐峰ノ茶屋跡‐峠の茶屋)
高低差:約450m 行動時間:約4時間(休憩込み)

ここは観光地化した山なので、登山マップやコース案内などは、那須町や那須観光協会のサイトで容易に入手できる。→那須町 那須登山トレッキングマップ  那須町観光教会トレッキングマップ


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by dream8sue | 2014-08-31 17:59 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)
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