安中市松井田町 静かな山急山で大展望を独り占め     Mount Sankyu in Annaka, Gunma

Sunday, November 16, 2014
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晩秋のハイキングテーマは“気分ワクワク岩塔の山”と言うわけで、西上州の山急山(991m)に登ってきた。でも、実はこの山はセカンドアイディアの山だったのだ。 021.gif
前日に妙義山の筆頭岩で久しぶりのクライミングをしたので、勢いに乗って単独で静かな岩塔でちょっとスリルを味わおうと恩賀の高岩に向かった。ところが、登山口でマイクロバスで乗りつけた集団に会い、逃げ場の無いチムニーや岩稜帯を集団と前後して登るのは倦厭した方が良いと思い、急遽近くにある山急山に変更したのだ。 021.gif 007.gif

山急山(さんきゅうざん)とは、英語のThank you みたいで実に呼び名が良い。(やまきゅうやま となっている地図もある) 国道18号線で軽井沢方面に向かうと、左に聳える妙義山が目をひくが、右(北側)にも見事な岩塔がある。それが山急山である。妙義山麓の最高峰は谷急山(やきゅうざん:1,162m)であるが、山急山はその山の真北に位置している。その名前といい、まるで張り合っているかのようだ。 003.gif




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<マイカーの場合>
国道18号線を軽井沢方面に向かい、JR横川駅を過ぎて3kmくらい行くと上信越自動車道の高架が18号線の上で交差するところがある。そこで右に鋭角に入る道が小柏集落への入口だ。道なりに進んでいくと道が大きく左にカーブするところで、右に遮断ロープの掛かる林道が合流している。この分岐に2台くらい駐車可能なのでここから登山口まで徒歩で行くこともできる。
遮断ロープを外し登山口まで林道を走ることも出来るが、道は細くなるので大きな車はブッシュで車体を擦ることになるだろう。外した遮断ロープは通過後に元に戻すことを忘れないように。
登山口は、林道が右にカーブするところに写真のようなテープがたくさんある所だ。車で通過すると見落としやすいので注意のこと。カーブの先に2台くらい路肩駐車が可能。
古い地図では、林道終点(4~5台駐車可能)の鉄塔がある地点から入る登山口もあるようだ。034.gif

電車利用の場合は、JR信越線横川駅からのバス路線はないので、遮断ロープの掛かる林道分岐まで駅からタクシーを利用する。




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“本当にこんな所が登山口?” 039.gif と思える標識も何もない森に入って行く。はじめは薄暗い杉林の中を行く。トレイルとは呼べないかすかな踏み跡だ。杉の木に大蛇が絡んでる! 005.gif あ・・よく見ると太いツタだった。 003.gif




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杉林を抜けると、やがて広葉樹林帯になり右手の涸れ沢を横切る。




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涸れ沢の左岸(川下に向かって左)通しに登って行く。この辺りはまだ紅葉が綺麗だ。 072.gif




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すぐに “二又” の分岐に当たる。
二又と言っても標識は無くトレイルも判然としない。 039.gif
山急山の山頂を目指すなら沢通り(左側)の方が良いだろう。
私は反時計まわり(右側)で尾根沿いに行き、まず “五輪岩” と呼ばれる展望の良い南峰を目指すことにした。 070.gif




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もともとはっきりしないトレイルは、落ち葉で埋もれまったく分からない。テープや赤布を頼りに適当に尾根を上へ上へと登っていく。やがて前方に岩壁帯が現れる。岩壁の基部を目指して登るのだが、足場が実に悪い!トレイルは砂礫の上に落ち葉が積もりズルズルと滑る。雨の後などは最悪だろう。傾斜の強い所には虎ロープが張ってある。ありがたい!虎ロープさまさまだ。 042.gif




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ひとしきり虎ロープ地帯の急登と格闘すると、岩場の基部から右手の顕著な沢に行き着く。最後はこの沢通しに写真の大岩の右をつめれば、山急山と五輪岩とのコルに出る。 042.gif




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五輪岩へはコルから右(東)に行く。途中に つくしんぼ のような岩があるので、良い目印になる。それにしても、よくこんな形の岩が立っているね。 005.gif




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稜線からは北側の景色が一望できる。奥に見える山脈は榛名山系かな?




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眼下には紅葉の中にハングした絶壁が見える。 005.gif




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稜線を南に進めば、松の木の生えた五輪岩(南峰)がある。




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ヤセ尾根を慎重に渡り、五輪岩の突端まで行けば、上信越自動車道の先には登れなかった、いや、登らなかった高岩が見える。眼下のピラミドルな山は稲村山だ。




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ズームしてみれば、高岩の背後にはギアナ高地を思わせるテーブルマウンテン、荒船山がホリゾンタルなシルエットを見せている。 072.gif




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そして北に目をやれば、これから登る山急山の岩峰が、下部岩壁を従えてそそり立っている。 そして、荒々しい山急山の岩壁の向こうには、浅間山の柔和な姿が対照的に浮かんでいる。




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眼下に見えている針峰の下部が、先ほど登ってきた虎ロープ地帯だ。上から見るとずいぶん急な斜面であったことがよく分かる。 004.gif




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さて、五輪岩の展望を堪能したら、次は山急山のピークを目指そう。 070.gif




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コルに戻って、再び岩壁の基部を巻いて西に行く。 少し降り、右側から落ちている狭いルンゼに入る。 ここは見落とし易いので気をつけよう。 “こんな汚いルンゼ?” と言うのが私の印象だ。 でも、残置の虎ロープがあるので間違いない。 それらを使って落ち葉の詰まったルンゼを登ればヤセ尾根に出る。




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ヤセ尾根から山急山のピークまでは2級程度の岩登りを交えた岩稜歩きだ。途中、丸い岩が立つピーク(ミニ丁須岩とも言うらしい)があるが、ここは山頂ではなので登らないこと。私はあえて登ってみたが。。003.gif




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丸い岩の岩肌には、盆栽でお馴染みのイワヒバ(岩松ともいう)がいっぱい生えていた。 056.gif




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丸い岩の上からは、眼下に先ほど登った五輪岩が見え、それが圧倒的な絶壁を有する岩塔であったことが良く分かる。 005.gif




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そして、国道を挟んで南側には裏妙義の稜線と、奇岩が見える。 072.gif




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ズームしてみれば、あちらには本家門元の “丁須の頭” がある。




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丸い岩が立つ岩峰の南側を巻いて、藪のヤセ尾根を登り切れば、そこは背丈ほどの灌木に囲まれた山急山(992m)の山頂だ。066.gif 3人も座ればいっぱいになってしまう小さなピークだが、周囲にはそこより高いものが無く、正に天空の城といった感じだ。 043.gif




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先ほど登ったイワヒバの生えた丸い岩のピーク。あの上に立ったのかと思うとちょっと怖いね・・008.gif




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天空の城で雄大な眺めをおかずに1人ランチを楽しんだ。 063.gif 下山は山頂から稜線を少し西に行けば、すぐに下降路が南に向かって切れ落ちている。急な傾斜をフィックスロープとブッシュを使って降りていくと、左に高い岩場がある。その基部を右から巻いて降りれば樹林帯に入る。




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樹林帯に入ると、トレイルは南東に鋭角に曲がるので注意しよう。北西にも顕著な尾根が派生してるので誤ってその尾根に行かないこと。 034.gif 南東に下ればこんなコブ付きの木があり、赤テープもあるはずだ。 ここからはまたズルズルと滑る砂礫と落ち葉の急斜面で、踏み後もわかりづらいので赤テープをよく見つけながら進むと良い。034.gif




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やがて傾斜が緩くなると同時に杉林に入る。 杉林の中を踏み跡をたどって右(西)方向に進む。 顕著な涸れ沢をトラバースしてさらに西に行く。 涸れ沢の脇の大岩に、このルート中で数少ないマーキングがあった。




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杉林をトラバースしていくと2つ目の涸れ沢に当たるので、その沢の左岸に沿って降れば二又に出る。ここからは往路を戻れば10分で登山口に着くだろう。 071.gif



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山急山は小さい山であるが、標識もなく、トレイルも不明瞭である。
山頂付近はヤセ尾根と岩場の連続である。
したがって読図力や地形を見ながら歩ける確かな総合力のあるハイカーにお勧めしたい。

私のこのトレイルへの評価:4★(春、秋限定) 中級~上級者向け
行程距離:約3km(登山口‐二又‐五輪岩‐山急山‐二又‐登山口)
高低差:約420m 行動時間:約3時間(休憩込み)


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by dream8sue | 2014-11-16 00:03 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)
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