横瀬町/秩父市 奥武蔵縦走 正丸駅から丸山を越えて西武秩父駅へ   Traverse the Okumusashi Mountains

Thursday, March 12, 2015
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西武鉄道の飯能駅から秩父駅までの間にある山脈を歩く42kmのトレイル。Last Part は、正丸駅から旧正丸峠に登り、虚空蔵峠、刈場坂峠、大野峠を経て、丸山で眺望を楽しんだ後は、金昌寺に下山して西武秩父駅へ至る全長18kmの長いトレイルだ。

西武鉄道沿線、飯能駅から奥武蔵縦走のFirst Partはこちらから→ “飯能市 奥武蔵縦走 飯能駅から天覚山を越えて吾野駅へ Traverse the Okumusashi Mountains, Saitama”

子ノ権現から人気の伊豆ヶ岳を歩くMiddle Partはこちらから→ “飯能市 奥武蔵縦走 吾野駅から伊豆ヶ岳を越えて正丸駅へ  Traverse the Okumusashi Mountains”




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JR高崎駅から始発の八高線に乗り継げば、朝8時前には正丸駅に着ける。
が、この八高線は結構トラブルが多く遅滞する。
この日も踏切事故で遅れた。
仕方なく寄居駅から秩父鉄道に乗り継ぎ、御花畑駅で降り西武秩父駅(このハイキングのゴール駅)まで歩き、西部秩父線で正丸駅に向かった。
長い正丸トンネルをぬけた所が正丸駅だ。結局、到着したのは8時半であった。 




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3月は寒暖の差が激しい。冬に逆戻りしたようなキーンとした冷たい空気の中を旧正丸峠を目指して歩き出す。国道299号線を西に少し行けば、すぐに左の集落に入る道がある。見落としそうな小さな道標に “旧正丸峠、刈場坂峠” と書かれている。集落の中の神社の前を通り、沢筋にそって行けば自然と薄暗い針葉樹林帯に導かれる。




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右に大岩を見て、鉄パイプで作られた橋を何度か渡り、荒れた沢の中を上流に向かって行く。




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駅から40~50分で林道(旧国道)を横切り、旧正丸峠へ続く尾根路に取り付く。
スギ林の中のジグザグの路を登れば程なく旧正丸峠に着く。 042.gif
正丸駅からちょうど1時間くらいだ。 059.gif




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昔の面影を偲ばせる旧正丸峠からはガラリと林相が変わり、自然林が多くなる。さあ、ここからは小さなギャップをいくつも繰り返しながら歩く “峠” 越えだ。
英語で峠は Mountan Pass だけど、ピークとピークの鞍部を表す col のほうが適しているような小さな峠が多い。




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旧正丸峠から早速、急な木段の登り下りをこなせば、最初のコル “サッキョ峠” に着く。このあたりが正丸トンネルの真上だろう。サッキョ峠周辺は笹に覆われた明るい尾根を行くので気持ちがウキウキしてくる。 060.gif 070.gif




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西側の木立の間からは、山肌を階段状に削られた武甲山が見える。まさにピラミッドを思わせる山容だ。 005.gif




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サッキョ峠から小さな起伏をいくつか超えると、立派な休憩所がある “虚空蔵峠” に出る。
峠からはしばらく車道歩きとなる。
車道を5分ほど歩くと左手の木立の中に “牛立久保” に続くトレイルが始まる。
車道を20分ほど歩き “刈場坂峠” に出てから “牛立久保” に向かうよりも近道である。




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時間があるなら、刈場坂峠へ寄って北面の景色を堪能するのも良いだろう。外秩父の山々やときがわ町、越生町、小川町まどの町が遠望できる。 072.gif 刈場坂峠には公衆トイレもある。




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刈場坂峠から明るい自然林のたおやかな尾根を行くと、すぐに牛立久保の分岐に合流する。そこから一路北西に方向を変え “大野峠” を目指す。 071.gif




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相変わらず小ピークのアップダウンを繰り返すと、刈場坂峠と大野峠の間にある “七曲峠” という地図に載っていない小さなコルに着く。七曲峠からは人口林と自然林の混ざった森を行く。大きな露岩を越えると、まもなくバカ? いやカバ岳 (896m) に着く。 042.gif 066.gif




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カバ岳から大野峠までは、車道がすぐ横に見れる木立の中を行く。
カバ岳から20~30分で、大野峠の車道に出る。
正丸駅から約3時間半、休憩所もあるので一休みするのも良いし、ここから丸山の展望台まで約30分程度なので、展望台まで行ってから休憩するのもよいだろう。 063.gif




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大野峠の車道を渡り、防火線の広い路を登れば、突然視界が開ける。そこは2基のウインド・コーンがあるパラグライダーの離陸地であった。 Wow! 何だか無性に空を飛びたくなる風景だ! 043.gif




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眼前に見えている山々は川木沢ノ頭、堂平山あたりだろうか? 市街地に近い低山の宿命?で山頂にはたくさんのアンテナが建っている。 026.gif




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雪解け後のぬかるんだトレイルをさらに北西に行けば、前方に丸山の電波塔が見えてくる。 070.gif




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自然大好き人間でも、文明の恩恵を受けている。自然破壊反対などと声を上げるのは簡単だが、人は進化した文明から逆戻りは出来ない。ならば自然とどのように共存するかを模索するしかない。それは、決して手遅れになってしまう前に・・なぜなら、一度破壊されてしまった自然を元に戻すには破壊の何倍もの時間がかかるからだ。 039.gif




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電波塔から西に少し行くと、巨大なコンクリートの展望台が現れる。
展望台からの景色は素晴らしい。 072.gif
この丸山山頂からの展望は、名勝“外秩父丸山の眺望”として、今年(2015年)3月に埼玉県の文化財に指定された。
なんでも眺望が指定されたのは大正時代以来だそうだ。
新聞の埼玉版によれば、“名勝は基準が難しいとされるが、丸山山頂は優れた景観だけでなく、秩父盆地周辺の地形や地質を一望できる点が学術的、教育価値が高いと評価された。” とのこと。
奥武蔵大縦走の Last Part が思いもかけない名勝と言うことでラッキーだった。 024.gif




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その埼玉県指定文化財の眺望はといえば、西に奥秩父の山々が望める素晴らしい眺めだ。072.gif 南西には、独特の山容が人々の目をひく武甲山。 




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奥秩父の名峰、両神山(写真右)が秩父盆地の後方にそびえている。 072.gif 072.gif




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北には、群馬県の山々が・・この日は、雲がかかりはっきりしないが、私には見慣れた榛名山、赤城山が確かにそれと分かった。 045.gif




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北面手前には電波塔の建つ低山が見える。東武鉄道が仕掛けた “外秩父七峰縦走ハイキング大会” と言うのがあるらしいが、これらの山々もその中の一峰であろう。私が今回、3 Part に分けて歩いた奥武蔵と同じ全長42kmのトレイルを歩く大会だ。今回の私のパートナーは、この超健脚コースを1日で完歩しているスーパーハイカーである。 004.gif




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丸山山頂からさらに10分ほど北西に進むと、左に足ヶ久保駅からのトレイルを分け、県民の森の学習展示館に着く。




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可愛い茶色の建物が並ぶ学習館には公衆トイレ(冬季閉鎖)や水道や自動販売機もある。夏休みなどには多くの子供達や家族連れで賑わうことだろう。 024.gif




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学習館からは“金昌寺”方向を示す道標に従って進み、車道を左手に見ながら少し行くと、トレイルが左右に分かれるので右に進もう。ここから先は秩父盆地まで下り一方である。金昌寺まで約2時間の道程だが、全体的に緩やかな下り坂なので足腰に優しく、懸念していたほど大変な下りではなかった。




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大棚山手前でトレイルは、稜線の右を巻くようになる。自然林の木立の間から秩父盆地が見え隠れする。街に向かって降りていく風景は、私に長かった奥武蔵縦走のフィナーレを感じさせるものがあった。 043.gif




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途中で人工林のトラバースがあるものの、ほぼ自然林の中を落ち葉を踏みしめて歩くトレイルだ。そしてだいぶ標高を下げた辺りから、背の高い笹の生茂る路になり、墓地の裏手から金昌寺の六角堂に出る。 071.gif




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金昌寺では、たくさんの石仏群が出迎えてくれる。 その数1,319体もあるらしい! 005.gif 仁王門には大わらじが掲げられている。 005.gif




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金昌寺からは、表通りの県道11号に出て、左に曲がり国道299号線に当たるまで直進する。里はちょうど梅の花が満開で、秩父市のシンボルのような武甲山を見上げながらの里歩きも悪くない。 049.gif 056.gif
国道299号線の“坂氷” の信号を渡り、貯水池の脇を行く。貯水池が終ったところで右に曲がり坂道を降って西に行けば国道140号線に出る。左に曲がれば西武秩父駅、秩父鉄道御花畑駅は近い。
なお、金昌寺から西武秩父駅までの里歩きは、約4km、1時間ほどである。バスの利用も出来るが、駅から駅までの縦走という性格を考えて最後まで歩き通したいものだ。 070.gif





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今回の奥武蔵縦走の First & Middle Part である飯能アルプスがほぼ人工林に覆われた展望の無いトレイルだったので、後半のこの Part もあまり期待していなかったのだが、良い意味で予想を裏切り、自然林と大展望のトレイルだった。 043.gif
低山なので各峠には車道が入り込み、人工建築物や施設が建ち並んでいるのは残念であるが、そのことを差し引いても新緑や紅葉時の景観は一見の価値があるだろう。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約18km(正丸駅‐旧正丸峠‐狩場坂峠‐大野峠‐丸山‐金昌寺‐西武秩父駅)
標高差: 約670m
実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-12 15:54 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(0)
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