安中市松井田町 二つの岩塔をもつ恩賀高岩    Takaiwa in Annaka,Gunma

Saturday, March 21, 2015
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上信越自動車道を走ると碓井軽井沢IC付近にひと際高くそびえる岩塔がある。 それは安中市松井田町の恩賀にある高岩である。 昨年の10月に登りに行ったのだが、登山口でマイクロバスで乗りつけた団体に会い、こんな狭い岩稜帯を団体と前後して歩くのは気が進まず、急遽近くにある山急山(さんきゅうざん)に変更した。 今回はだいぶ暖かくなって雪も消えた頃かと思い再度、高岩に向かった。 トップの写真は10月に撮ったもので高岩基部の紅葉が美しい。 右の岩塔が雄岳で左が雌岳だ。 058.gif 070.gif




f0308721_20205646.jpg<マイカーの場合>
国道18号線を軽井沢方面に向かい、JR横川駅を過ぎて4kmくらい走り県道92に入る。入山川に沿って南西に走ると、道はやがてスイッチバックの急坂になり登りきった辺りが恩賀集落だ。 恩賀集落に行く途中から高岩が眼前に見えてくる。 恩賀集落に入り最初の三差路(高岩への道標あり)を右に曲がり少し行くと、写真の “高岩登山道入口” の案内板がある。 周辺は狭い道路で側溝が口を空けているので駐車は出来ない。 道路をさらに200mほど西に行った所に車2台ほどの駐車スペースがある。
なお、公共機関を使う場合は、恩賀集落に行くバスは無いので、JR信越線横川駅からタクシー利用となる。利便性とコストを考えて、私は高崎駅からレンタカーを借りた。 059.gif 065.gif




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恩賀集落からは入山川を挟んで、妙義山麓の最高峰である谷急山(やきゅうざん:1,162m)がよく見える。 072.gif




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登山口からスギ林の中を10分も行くと祠のある大岩が左手に現れる。




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やがてスギ林が終り自然林になると、木立の向こうに高岩の雄岳が見えてくる。 判然としない踏み跡をたどりながら、傾斜の増したルンゼ状をつめて雄岳と雌岳のコルに達する。 コルまでは登山口から1時間弱である。 042.gif




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コルから右に行き、岩壁の上から滴が落ちてくる岩バンドを巻けば、チムニーの取り付きに至る。




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三段に屈折した30mチムニーには、クサリが連打されているが、出口ははるか頭上にある。 ホールドもスタンスも大きく豊富であるが、湿った岩場なので万が一を考慮してロープで確保して登ることにする。 当然のことながら、岩が濡れていると難易度が上がるので、降水後などにトライする場合は確保無しで登るのはやめたほうがよい。 034.gif




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チムニー出口の最後の5mは、身体を凹角の中に入れすぎるとザックが当たって登りづらい、サイドのスタンスを利用してステミングしたほうが楽に登れる。 071.gif




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チムニーから右のガレたルンゼを登り左の踏み跡をたどれば摩利支天と刻まれた石碑のある雄岳(北峰)に着く。実はルンゼから右に登るのが雄岳の本峰ともいえる南峰(1,084m)であった。あまりにも踏み跡が怪しかったので、顕著な左の踏み跡を登ってしまった。そもそも勉強不足で雄岳にピークが2つあり、雌岳のピークが3つあることも知らなかった。 012.gif (写真は雌岳P1から見た雄岳)




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眼下にもこんな岩塔が見える。




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さて、一旦コルに戻り、お次は雌岳に向かおう。 チムニーはラッペルで楽チン下降だ。 Oh~ 上から光に包まれたチムニーの女神が降りてきた! 003.gif




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30mロープだったので、途中のアンカーで切って2回のラッペルとなった。




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雌岳には、コルから藪っぽい急な岩場を右側から巻き、ひと登りで着くことが出来る。 雌岳は南側からP1,P2,P3となっていて、P1は踏み跡から左に2m程の岩場を登ったピークと呼ぶには御粗末な岩塔だ。しかし、雄岳側から見ると西側が切れ落ちている。(写真は雄岳から見た雌岳P1)




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雌岳P1からは裏妙義の奇岩、奇峰の山並みが見える。“明日は、あそこを登るぞ!” 翌日、私たちは見えている裏妙義のエリアに向かい、御岳コースから丁須の頭に登った。 070.gif  → “群馬の駅からハイク vol.6 : 安中市松井田町 御岳から登る春霞の丁須の頭  Chosunokashira in Mt.Myōgi”




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雌岳P1から北に少し進むと、左手に一段高くなったナイフリッジと、その先に10mくらいの垂壁が現れる。雌岳P2(南峰?本峰?)である。 垂壁にはペツルのボルトが打たれてあり、クライミングの世界だ。ハイキングだと思っていたので十分な装備が無く、今回は雌岳P2は断念する。 007.gif 勉強不足、勉強不足。 Sueの背中が反省しています!041.gif




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雌岳P2 基部のナイフリッジからは雌岳P3(北峰?)が下部岩壁を従えて切り立っているのが見える。 そして春霞みの向こうに浅間山が、鋭利なP3とは対象的な穏やかな山容を浮かび上らせている。 072.gif




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雌岳のP1、P2、P3ともに距離は近い。 P3は稜線から5m位突起した岩塊で、フィックスロープの張られた易しい岩場を登ると着く。 岩塊の右に小さな岩塔が並列して立ち、その空間から浅間山が見える。 072.gif




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雌岳P3からは、視界をさえぎるものが無く360度の展望が楽しめる。




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雌岳P3から見た雌岳P2は西側が切れ落ちた見事な岩塔だ。Sueが先ほど立っていたナイフリッジが左の垂壁の基部だ。 005.gif 008.gif




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雌岳P2の肩越しに上信越自動車道の碓井軽井沢ICが見える。 072.gif




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南東を振り返れば、登ってきた雄岳が枯れ木の森の王者のように君臨している。あと1ヶ月もすれば新緑の森の王者に変わるだろう。 043.gif




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f0308721_2038620.jpg楽しかった雌岳の岩場めぐりを終り、八風平登山口へ向かう。
北に少し進み左に小さなアーチ型の岩を見てから西へ進路を変える。
ここは地元山岳会(安中山の会)が設置した小さな標識が木の根元に置かれているが、北東の尾根に直進してしまいがちなので注意が必要だ。 034.gif





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樹林帯をしばらく西に下ると、フィックスロープの張られたルンゼ状の岩場の上に出る。もう岩場は終っていると思い込んでいたので、この20mのルンゼには面食らってしまった。勉強不足だ!012.gif 傾斜はややスティープながらもフィックスロープを頼りに下降すれば問題ない。が、とにかく岩が脆いので落石を起こしやすい。必ず1人が降り終えてから次の人が降るようにしたほうが無難である。 008.gif 034.gif




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ルンゼが終れば、後はのどかな明るい雑木林の尾根路だ。スリリングな岩塔めぐりの後に出てくる穏やかな尾根歩き、このコントラストがこの山の楽しさの相乗効果となっているようだ。 060.gif 070.gif




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ササ原の尾根を北西に行き、アンテナ群を通りすぎれば、やがて尾根路は林道に合流する。




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林道との合流点にも安中山の会が設置した小さな道標がある。八風平登山口から入山した場合、この道標が無ければ林道を直進してしまいかねない。 039.gif 安中山の会、いい仕事していますね! 003.gif
余談だが、西上州のアイスクライミングのパイオニア、故、竹田定雄氏がいたのが安中山の会である。 002.gif 私もよく彼に西上州のアイスに連れて行ってもらった。気さくで笑顔の素敵なクライマーだった。040.gif 043.gif




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林道を5分も下れば県道92に出る。(この周辺にも数台の駐車が可能だ。) 右に行けば八風平キャンプ場、左に曲がり恩賀集落に戻る。 県道は高速道路のインターチェンジに向かう車などで交通量があるので、路肩歩きには気をつけよう。034.gif 恩賀集落に入り、県道から離れ左の坂道を行けば恩賀側の高岩登山口に戻りつく。 042.gif




f0308721_20423744.jpg高速道路からいつも見上げていた高岩をようやく登ることができた。 024.gif
行程が短いわりに、展望もよく楽しい山だ。 072.gif
山というより岩塔という言葉のほうがしっくりくる。
スリリングなハイキングが好きなハイカーや、プチ岩登りがしたいクライマーなどにお勧めの場所だ。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5.5km(高岩恩賀登山口‐雄岳‐雌岳‐八風平登山口‐高岩恩賀登山口)
標高差: 約300m
実動時間: 約4.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-03-21 16:34 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)
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Commented by 目黒駅は品川区 at 2015-03-27 10:05 x
ここの鎖場、楽しいですよね〜♪
Commented by dream8sue at 2015-03-27 13:57
目黒駅は品川区さん、

そうですね、30mチムニーのクサリ場はこのトレイルのハイライトですね。
3段に屈折しているので、人によっては高度感が無いという人もいますが、私は十分高度感がありました。
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