群馬の駅からハイク vol.6 : 安中市 妙義山 御岳から登る春霞の丁須の頭  Chosunokashira in Mt.Myōgi

Sunday, March 22, 2015
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今回の群馬の駅からハイクはJR信越線横川駅を起点とする上級者向けトレイルだ。昨年の夏にトライし、コンディションの悪さから敗退した、御岳コースから登る丁須の頭だ。丁須の頭には今年の2月にも妙義湖方面の篭沢から登っているが、御岳コースの方が尾根伝いなので見晴らしも良く、総体的に岩場も多い。 049.gif

篭沢コースはこちらから→ 安中市松井田町 篭沢から登る冬の丁須の頭  Mushroom Rock “Chosunokashira” in Mount Myōgi



f0308721_2443425.jpgJR信越線横川駅から国道18号線に沿って坂本方面に向かう。
時間があれば、駅の北側を通る旧中山道を歩き日本三大関所の “碓井峠関所跡” の史跡に立ち寄るのもよい。 049.gif
この間の詳細は群馬の駅からハイク vol.3で詳しく記載してあるのであわせてチェックしてね。→ “群馬の駅からハイク vol.3: 安中市松井田町  碓井峠のアプトの道を歩く”

旧中山道から国道18号線に合流したら、坂本方面(旧国道18号)に向かい霧積隋道を渡り国道18号のバイパス道である碓氷バイパスの上を越える。
すぐに道路が大きくカーブする左手に “麻苧ノ滝” とかかれた標識があり、狭い下り坂の道がある。下り切った所に写真の “麻苧の吊橋” が見える。横川駅から麻苧の吊橋まで約20分くらいだろう。 059.gif

マイカー利用の場合は、この橋から右に50mほど行った所にトイレ設備を有した駐車場がある。15台くらいは駐車可能と思われる。




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f0308721_2454132.jpg麻苧の吊橋から麻苧ノ滝(第一不動の滝)までのトレイル詳細、そして昨年の御岳コース敗退理由は、滝が見れるトレイルで書いてあるのでそちらをチェックしてね。→ “安中市松井田町 麻苧ノ滝はウォーターワールド  Asaonotaki in Annaka, Gunma”

それにしても、こうして比べてみると渇水期と雨季の水量の違いがよく分かる。 045.gif




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鍵沢に架かる “たきみ橋” を渡り、右手に落差40mの麻苧ノ滝を見て、直進するとクサリが設置された滝が現れる。この滝が雨季には増水していて登れなかった。水量の少ない今回は楽々と越えられる。 071.gif




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滝を越えてからも、いきなり岩壁が眼前に現れ、御岳コースが岩の要塞を越えていくトレイルであることを暗示している。 009.gif




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足場が外形した岩の要塞の基部をクサリを頼りにへつっていく。




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10mほどのガレた垂壁にもクサリがある。右側はすっぱり切れ落ちた崖で、徐々に高度感も増していく。




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マツの木の混ざる雑木林をひと登りすれば “ザンゲ岩” が岩壁に突起した鼻曲り(龍駒山)に着く。 登山口から約1時間弱の岩の洗礼であった。 042.gif
ザンゲ岩からの展望は良く、悪行多し過去の自分を懺悔したくなる。
懺悔すべきことが多すぎてザンゲ岩で時間を費やしてしまうSue。 041.gif




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この日は春霞で見通しがあまり良くなかったが、近くにニョキニョキと立つ岩塔が良く見える。 072.gif




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横川駅に隣接する碓井峠鉄道文化むらの敷地内に展示されている電車が、まるでおもちゃの電車のように眼下に見えている。 072.gif




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鼻曲りを過ぎると、一変してのどかな雑木林の急登となる。樹木の幹が白くて、まるで白い森の中を歩いているようだ。
カリフォルニアでも白い森を歩いた記憶がある。だが、それは灰に覆われた白い森であった。 002.gif“白い森の最後の奇跡  Cuyamaca Peak in Cleveland National Forest”




f0308721_174250.jpg落ち葉で滑る斜面は思いのほか体力を消耗する。 042.gif

それでも鼻曲りから約40分ほどで石碑の立つ、産泰山に着く。

この先から、御岳まではナイフリッジが続く。




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ナイフリッジから、岩壁の下部に降り、急峻なルンゼの左側の草付きを行く。よくもこんな複雑な地形にトレイルを見出したものだと感心する。




f0308721_3392145.jpgナイフリッジには、こんな洞窟もある。 005.gif

洞窟内には石碑もあり、焚き火をした跡もあるので、実際に修験者などがビバークで使っていた洞窟のようだ。 045.gif




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やがて右側にクサリのついた岩壁が現れ、左側は遠望がきく絶壁帯を行くようになる。米粒状岩峰基部のトラバースってやつかな?ここでも過去に死亡事故があったようだ。乾いていればさほど難しくはないが、濡れているといやらしい岩場だ。 008.gif




f0308721_253399.jpg産泰山から約1時間強、ようやく御岳に着く。 042.gif

ピークはフラットで5~6人はくつろげる広さだ。

小休憩するには適地である。 063.gif




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御岳から丁須の頭に至るまでの稜線は実に楽しい岩稜歩きとなる。危険マークもたくさんあるナイフリッジであるが、そのぶん両サイドの展望が素晴らしく、丁須の頭を目指して標高を上げて行く登高は自ずとテンションが上る。 070.gif しかし、丁須の頭はまだまだ遠い!奥のピークの上にちょこんとあるのが丁須の頭だ。見えるかな?




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左手には表妙義の岩稜が見えるが、春霞の中のそれはまるで水墨画のようだ。 072.gif




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危険マークの一つ、7mの振られやすい岩場が現れる。




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クサリを頼りに、振られないように慎重に岩場をこなす。岩場は上手くこなせるのに、何故、男性には振られてしなうのか?まったく分からない! 041.gif




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小ピークのアップダウンを繰り返すうちに、気づけば丁須の頭が近くに迫ってきている。




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右側には “西大星” の岩場がそびえている。西大星本峰付近はロッククライミングの領域となるが、藪クライミング的なかなりマニアックなルートではないだろうか。西大星基部までの尾根(北稜)も物好きな藪ハイカーには登られているようだ。機会があれば登ってみたいな~ 045.gif





f0308721_2561295.jpgそんなこんなで、篭沢のコルに到着だ。 042.gif

一月前は雪がべったりついていた北斜面は今はすっかり夏道が出ている。




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篭沢のコルから丁須の頭の北側を巻いて、丁須の頭の下部岩壁に行く。




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クサリの付いた丁須の頭の下部岩壁は易しい岩登りであるが、長いのでしっかり三点支持で丁須の頭の肩まで登るようにしよう。 034.gif




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さて、最後の丁須の頭の垂壁は、過去に死亡事故が起きている妙義山域でも屈指の悪場である。岩登り熟達者以外のハイカーが同行の場合は、必ず安全確保をして登ってほしい。 034.gif




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丁須の頭は4~5人が座れる程度の狭い岩頭だ。視界をさえぎるものが無い展望は格別である。 072.gif




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ラッペル(懸垂下降)で丁須の頭から下降する同行者。




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さて、下降は鍵沢を下り、麻苧の吊橋に行くループトレイルで戻る。鍵沢へは、丁須の頭の下部岩壁の取り付きから少し西に行った湿ったルンゼを降る。クサリがセットされているがスリップには要注意だ。 034.gif




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急な岩場をクサリを使ってトラバースし、沢筋に降りる。




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沢筋に降り立てば、あとは落ち葉を踏みしめながらのトレイル歩きである。 006.gif




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やがて沢筋に大きなボルダーが目に付くようになる。 005.gif




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いくつかの支流が合流し、涸れ沢だった(上流部)鍵沢に水流が増してくる。 057.gif




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下降を始めて約1時間、3筋の流れを有する第二不動の滝に着く。鍵沢はヒルの温床なので春から秋の間にこのトレイルを歩く場合は、しっかりヒル対策をして歩いたほうが良い。市販の防ヒル剤も良いが、高価で量が少ない。飽和食塩水(沸騰したお湯に塩が溶けるぎりぎりの量を溶かしたもの)を自作して携帯するのが安くて効果的だ。 034.gif 065.gif




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鍵沢は自然林の多い美しい沢だ。 072.gif ヒルさえいなければいつでも歩きたい沢なのになぁ~ 002.gif




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やがてトレイルは沢筋から離れ、左岸の山腹を高巻くようになる。ガレた斜面のトラバースにはクサリやロープが張られている。




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第二不動滝から1時間弱、ようやく眼下に麻苧の吊橋が見えてきた。鍵沢コースの登山口は近い! 056.gif 071.gif




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ところが・・ 007.gif 一昨年の台風でトレイルが崩壊し、臨時に作られた迂回路が最後の難関だった。足場の悪い急な尾根にハシゴやクサリがセットされているが、脆い足場は歩くたびに崩れていく。落石も誘発しやすいので前後にハイカーがいる場合は配慮が必要だ。雨季に大雨でも降ればまた崩壊してしまいそうな迂回路だ。 025.gif 迂回路を降りきれば鍵沢登山口まではすぐだ。




f0308721_01229100.jpg鍵沢登山口には “立入禁止” の案内がおかれているが、これは崩壊したトレイルへの立入禁止案内であり、迂回路経由なら鍵沢コースに入れる。(安中警察署へ確認済み)
岩場好きなら、御岳からの丁須の頭トレイルは篭沢からのものより楽しい。
ただ、鍵沢(篭沢も)にヒルが多い点や迂回路が安定していない点はマイナス要因である。 050.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約11km(駐車場からは8km)(横川駅‐麻苧吊橋‐麻苧ノ滝‐御岳‐篭沢のコル‐丁須の頭‐鍵沢第二不動の滝‐鍵沢登山口‐麻苧吊橋‐横川駅)
標高差: 約600m
実動時間: 約9時間 (駐車場からは約8時間/登高4h・下降3h・休憩1h)


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by dream8sue | 2015-03-22 22:58 | 群馬の駅からハイク | Trackback | Comments(0)
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