南牧村 アカヤシオ咲く毛無岩     Kenashiiwa in Nanmoku, Gunma

Sunday, April 19, 2015
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西上州が大好きな私の中で、絶対に外せないトレイルが毛無岩だ。険しい岩峰の多い西上州にあって、ひと際その険悪さを放っている。

そして、そこは期待通りに私をシビレさせてくれた。 003.gif




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午後から降雨の予報が出ているなか、ただでさえ急峻な岩場のルートで雨でスリップし易くなるのでは・・と、一抹の不安を抱えながら南牧村に向かう。

前橋、高碕からのアクセス:国道254号線で下仁田方面に向かう。下仁田の街に入り “下仁田” の信号を左折して県道45で南牧川に沿って南西に向かう。

または、上信越自動車道の下仁田ICを下りて西に向かった最初の信号 “上ノ谷戸” を左折し鏑川の右岸の道を走っても県道45に合流できる。

県道45を南牧川に沿って西に走ると、鹿岳、四ッ又山の登山口へ通じる “小沢橋” を右に見る。

県道が93号線に変わり、南牧川の “蝉の渓谷” の美しい渓流を左手に見て、しばらく走れば南牧村資料館が建つ羽根沢集落に着く。

ここを右折し吉祥寺の二俣を右に行く(左に行けは立岩の登山口)。民家の先の橋の手前で右に曲がれば毛無岩の登山口である道場(どうじょう)神社がある。

駐車スペースは、神社の先の路肩に2~3台と、さらにダートの林道に入った路肩に3台くらいが可能だ。




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今の時期の南牧村は、ソメイヨシノやシダレサクラ、桃の花などが満開で、水彩画のようなピンクのグラデーションがとても美しい。 056.gif

正に桃源郷という言葉がぴったりだ。 072.gif

そして、登山口に向かう途中の集落からは毛無岩が良く見える。

それはまるで村を見下ろす山城のようだ。すでにシビレてきた。 003.gif




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道場神社からは、毛無岩のほほ真南に伸びる尾根をピストンするのが一般的のようだ。

一般的と言っても全ルートが細心のルートファインディングを必要とするルートであるのだが・・

道場神社の境内からは、尾根ルートの登山口である赤い鉄橋が見える。




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私たちは、登行は尾根の左の沢ルートから登り、下山路に尾根ルートをつかうことにした。

道場神社の舗装道路を100mほど行くと浄化場があり、その先からダートの林道を少し行けば、すぐに道場川の渓谷に入っていく。




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ハイキングトレイルとは言えないような、沢登り要素の強い路である。




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沢筋に咲くヒトリシズカやスミレなどの草花が気持ちを和ませてくれる。




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沢ルートとなれば、やはり滝も期待してしまう。 045.gif ありました、ありました、こんな美しい滝が。 072.gif




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沢ルートと言っても、沢の右岸や左岸の山腹を歩いたり、また沢の中に戻ったりと多様にルートを変える。

こんなガレた斜面も行くのでルートを良く見定める必要がある。 034.gif




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ガレた斜面で見つけた産毛いっぱいのヤブレガサ。

すぐに成長して熊手みたいになってしまうけど、これくらいの大きさは可愛いね。

このヤブレガサ、食べれる山菜だって・・知らなかった! 005.gif 012.gif




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この沢ルートは、2007年の台風で崩壊し、その後修復されたらしい。が、限りなく自然に近い状態で、人工的な措置を感じるのは木の枝に巻かれた小さなテープくらいだ。 003.gif

そのテープも注意深く探さないと見落としてしまうので、目を皿にして探そう。 003.gif




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右岸に目をやれば、こんな穴だらけの壁がある。

赤テープなんかよりも、よほど良い目印になるので覚えておくと良い。 034.gif





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登山口から約1時間、右に “前橋山遊会” の道標が現れる。

ガイド本には、ここで沢から離れて右の樹林帯に入り、林業の作業小屋の前を通り、再び沢の右股に入るとある。

しかし、ここで無理に樹林帯に入らずとも、沢伝いに歩き右股に入っても問題ない。というより、むしろその方が楽だと思う。 039.gif




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右股に入ってからも、ほぼ沢の中、または左岸の踏み跡をたどる。 小さな滝を左手に見ながら、右の本流をつめる。




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右に黒い岩壁が見えてきたあたりから、一段と沢が荒れた様子になる。




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そんな沢の中にも草花を発見。今回初めて知ったこの花は、食べどころ? 飲みどころ? 頑張りどころ? いえいえ、 “ハシリドコロ” という花だ。

釣鐘状の可愛い花であるが、全草に毒がある有毒植物なので、食べても飲んでもいけない! 046.gif

食べると錯乱して走り回るらしいよ。 060.gif えらいこっちゃ、えらいこっちゃ、よいよいよい。 060.gif





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f0308721_1653387.jpg登山口から沢歩きすること約2時間弱、沢の水量が減り、前方の沢筋に絶壁にかかる一筋の滝が現れる。

その手前から、いよいよ沢と分かれて尾根に入る踏み跡がある。

おや、何か見つけたのかな?

同行者達が見つけた宝物は、とっても綺麗なカケスの羽根でした。 043.gif




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沢筋から離れてからは、急な尾根登りだ。

この標高(約1,000m)になるとまだ新緑も少ない。

左手には、地図にイデミ(1,294m)と記された変わった名前のトンガリ山が見える。

今度はあの山に “いっでみぃ” 041.gif m(_ _)m 040.gif 041.gif 平謝りです。 040.gif




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と、バカな話をしているうちに、登山口から約3時間ほどで、毛無岩の西方の鞍部である “相沢越” に着く。

ここからは稜線通しに東に進む。

すぐに毛無岩の巻き道(縦走路)を右に分け、その先の尾根上で千ヶ平(1,158m)への分岐に着く。

千ヶ平への踏み跡は判然としない。




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千ヶ平分岐から、やや南東に向きを変え雑木林からカラマツの樹林帯に入る。

カラマツの木立の間から毛無岩が姿を現す。

OH~! It looks great! 005.gif 049.gif 004.gif




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ワクワクしながらカラマツ林の中を進む。

おや、毛無岩西稜の基部に、赤と黄色のジャケットを着たハイカーが見える。

こんなお天気の日に、こんなマイナーな岩場に来る人がいるなんて!

何だか親近感をおぼえるね。 035.gif 051.gif




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やがて、我々も西稜の基部に到着。 見上げると首が痛くなるような急なリッジを四ッ足で登る。 042.gif




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振り返えれば、千ヶ平分岐から千ヶ平方面の稜線が見える。

写真では伝わらないと思うが、セピア色した森の木立にも、微妙に春の息吹が感じられる。

南西方向には “西上州のドロミテ” といわれる立岩がみえる。 来週はあそこに行くぞ! 070.gif




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ナイフリッジから “毛無岩1290m” と書かれたプレートのあるピークに着く。 066.gif

そこからさらに50mほど東に行くと南西面が300mの絶壁となっているピークに着く。 066.gif

ここからは360度の大展望が広がっている。 072.gif




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山頂プレートの奥(北西方向)にはテーブル状の荒船山と、その手前に経塚山も見える。 072.gif




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こんなナイフリッジの稜線だが、北側のブッシュの中にはアカヤシオがピンクのつぼみをつけている。 056.gif




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良く見れば、アブラチャンの淡黄色の花も咲き始めている。 056.gif




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下山は、毛無岩のピークから東へ向かい、切り立った足場の悪い岩稜を注意深く降り、さらにいくつかの岩峰を越える。 042.gif




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振り返れば、毛無岩の北東面が良く見える。 072.gif




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ナイルリッジがようやく終り、緩やかな雑木林の鞍部(東のコル)に着く。 042.gif

山頂に着く少し前から、ポツリ、ポツリと雨が降り出した。  057.gif

が、高曇りの空は降ったり止んだりで、核心部を無事に通過した安堵感もあり、ここで大休憩を取ることにする。 063.gif




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東のコルから、トマ山方面に行く路を分かれ、大きく右(南西)に曲がる。

膝まで沈む落葉のラッセルをしながら尾根ルートの取り付きに向かう。 070.gif




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尾根ルートの取り付きは、毛無岩の巻き路との分岐でもある。

ここの道標はプレート部分がズタズタの状態で横倒していた。

いくら台風の威力が大きかったとはいえ、こんな状態になるものなのか? 039.gif

それとも何かの意図があって人為的にやられたのかな? 039.gif

それとも森の熊さんが食べたのかな? 003.gif




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さて、日当たりの良い尾根ルートに入ってからは、あちこちにアカヤシオの開花が見られる。 056.gif

ただ、相変わらず岩稜帯は続いているので、よそ見歩きは禁物だ。 034.gif




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巻き路との分岐から尾根ルートを降りこと15分くらいで “展望岩” と呼ばれる岩頭に着く。

ここからの毛無岩はすごい迫力だ。 It's so cool!!!! 005.gif 072.gif




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なんて、感動したのもつかの間。

“あれ?下山路が無いよ!”

あっちかな?こっちかな?

“何処も絶壁で降りられない!どうしよぅ~!”  008.gif

・・と、焦りは禁物。 034.gif

展望岩から、来た路を戻り、良く見れば左に展望岩の巻き路があるではないか!

やれやれと思った矢先に、地図に記された“危険なハシゴ”が現れる。

が、横板の無い、ただの2本の棒。ハシゴじゃ無いじゃん! 002.gif

何とかハシゴのセクションをこなし、さらに行くと、今度は今にも切れそうな細~いロープが掛けられた、いやらしい逆層の岩場だ。

個人的にはこの岩場が一番嫌だった。 007.gif




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続いて現れるアカヤシオに囲まれたナイフリッジはリッジ通しには行かず、西面を巻くこと!

あまりにも美しいアカヤシオの群落に見とれてしまって、この巻き路を見落としてしまった。

またも、“あれ?下山路が無いよ!”

あっちかな?こっちかな?

“何処も絶壁で降りられない!どうしよぅ~!”  と、なった。 003.gif




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正規ルートさえ分かれば、ルンルンだ。 003.gif

そうだね、迷ったときは深入りしないで、原点に戻ること。 これ原則だね。 034.gif




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毛無岩へは、沢ルートと尾根ルートのほかに、東に三又ピークを経由するもう1本の尾根ルートがある。

こちらも、見るからにヤセ尾根の稜線歩きを強いられるルートのようだ。 025.gif




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岩稜を交えた路は、急な下りで高度を下げる。

またまた、ナイフリッジの通過だ。 巻き路は無く、ここは直進だよ。 034.gif




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尾根ルートに取り付いて約1時間で、 “赤松の休み場” に着く。 042.gif




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赤松の休み場には、名前の通り数本のアカマツの木が立ち、あたりはミツバツツジの群落になっている。

雨に濡れたミツバツツジが、いっそう鮮やかなパープル色を放っていた。 056.gif 072.gif




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赤松の休み場からは、尾根を直進せずに、左に外れ山腹を沢筋に向かって下降して行く。

だいぶ標高が下がってきたので、このあたりは、新緑がとても綺麗だ。 072.gif 072.gif




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やがて、沢床がグリーン色した沢に下り立つ。




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沢周辺も、こんな大きなボルダーもグリーンの苔に覆われている。




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沢筋から左岸の踏み跡を追えば沢を渡り鉄橋に至るはずなのだが、私たちは左岸の踏み跡に気づかず、沢の中を下ってしまった。




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でも、沢な中にもケルンや、石に赤い丸印があるので、まんざら間違いでもないようだ。 045.gif

すぐに堤防に行き着き、往路に歩いた道場川の左俣が右から合流していた。




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堤防のすぐ右には浄化場が見える。

浄化場を目指して、右岸の竹薮の中をひと登で、往路の舗装道路にとび出る。

浄化場から道場神社までは目と鼻の先だ。




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全体的にルートファインディングが難しいトレイルであるが、ハイキングに慣れた上級者には手ごたえのある楽しめる山だろう。 049.gif

正に “これぞ、西上州!” という感じのトレイルだ。 001.gif

同行者がヤマレコに書いた記録も、参考にしてね。
→ とってもデンジャラス! 毛無岩 沢コース~尾根コース


私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約6km(道場神社‐沢ルート‐相沢越‐千ヶ平分岐‐毛無岩‐東のコル‐尾根ルート‐赤松の休み場 - 道場神社)
標高差: 約600m
実動時間: 約7時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-04-19 00:17 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)
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