奥秩父 アカヤシオ咲く八丁尾根から両神山     Mount Ryōkami in Chichibu-Tama-Kai NP

Wednesday, May 6, 2015
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昔、登ったことがある両神山であるが記憶が定かでない。登頂写真があるので、おそらく秋に日向大谷方面から登っているのだと思う。自分の中では、冬に八丁尾根から登り、あまりの積雪の多さに西岳までで敗退した記憶のほうが鮮明に残っている。
そういったあやふやな過去の記憶を塗り替えるために、今回は連続するクサリ場で有名な八丁尾根からシャキーンと登頂することを狙うハイキングである。





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八丁尾根の登山口は、群馬県と埼玉県の県境である金山志賀坂トンネルを境にして南北2つある。よって、アクセス経路も何通りかある。

今回は、埼玉県側の上落合橋登山口からの入山なので、秩父市まわりで国道140号線を西に走る。中津川の滝沢ダムに掛かる中津川大橋の手前を右折し県道210号に入る。

県道は途中で中津川から支流の神流川沿いを走り、雁掛トンネルをくぐって銅山がある山麓に入って行く。銅山の廃虚となった建物を横目に見ながら、雁掛トンネルから約5kmほど走れば落合橋(写真上)に着く。

パーキングは落合橋の手前に5台ほどが可能。落合橋と上落合橋(落合橋より50m上流にある)の間にも10台ほどの駐車スペースがある。




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登山口のハシゴを登り、始めは八丁沢沿いに行くが、しだいに沢から離れ針葉樹林帯のスイッチバックの登りで高度をあげる。




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登山口から八丁峠までのトレイルで目につく植物は、ハシリドコロとコバイケイソウが圧倒的に多い。





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木漏れ日を受けて、マルバコンロンソウ(写真左)やムラサキケマン(写真右)も可愛らしい顔をのぞかせていた。




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標高を上げるにともない自然林に変わり、大きな石ころの多い路となる。 008.gif

歩きながら “やけにコバイケイソウが多いトレイルだな~” と感じていたが、八丁峠直下に至ってはとんでもない数のコバイケイソウの群落になっていた。 005.gif

毒素のある植物だから動物が食べないのでここまで大きな群落になるのかな? 039.gif




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登山口から約1km、高低差400m ほどの登行をこなし、八丁峠に到着! 周辺は淡い新緑が綺麗だ。 072.gif

八丁峠は、北の玄関、坂本方面からのトレイルと合流している。

峠にはピクニックテーブルもあるので、ひと休みしてから八丁尾根に取りかかろう。 063.gif




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峠から山頂までは、岩場、クサリ場が連続する。滑落者が埼玉県最多のルートらしい。

峠から、いったん南面を巻くように降り、鉄柱跡を過ぎてから尾根の登りが始まる。

尾根に取り付くと、いきなり満開のアカヤシオがあちらこちらに咲いていた。 056.gif




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間もなく、クサリ場が始まり、どんどん標高を上げて行く。

登りだして20分あまりで、八丁峠から八丁尾根とは反対側に連なる赤岩尾根の稜線が見え出す。 005.gif




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クサリ場と言っても、周囲には立ち木が多く、クサリを使わなくても木の根などをホールド、スタンスにして十分登れる。 現に私は山頂までクサリを一切使わなかった。 029.gif




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八丁尾根は、大小のピークがいくつもあり、顕著なピークとして行蔵坊ノ峰、西岳、東岳を経て山頂に至る。

八丁峠から約0.8kmで、早くも西岳に到着だ。 005.gif




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西岳から先は最低コルまで大きく降り込む。




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下りのトレイルでは、こんなハングした岩の下をくぐる。 003.gif




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小ピークをこなすと眼前には東岳へ続くリッジが見えてくる。 005.gif 072.gif

西岳と東岳の間がこのルートのハイライトだろう。 070.gif 060.gif




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最低コルが見えてきた!




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最低コルから、傾斜の強いクサリ場をひと登りで小さな祠のあるピークに着く。 042.gif




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このピークからは南側の眺めが素晴らしい。 072.gif




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振り返れば、歩いてきた西岳方面の眺めもしびれるリッジだね。 072.gif 004.gif




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このピークからは、10mほどの両側が切れ落ちたナイフリッジで始まる。

このナイフリッジにもクサリがセットされているので、平均台歩きが苦手な人は、クサリを補助にするとよいだろう。 034.gif




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数えた訳ではないが、八丁尾根のクサリ場にセットされたクサリは30本以上あるらしい。 005.gif




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素晴らしい展望の続く稜線には、アカヤシオの花が、花を添えている。って、ダジャレにもなってない! 041.gif




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ルンゼ状のクサリ場を登りきれば、東岳までは近い。 042.gif




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八丁峠から約2時間30分程で、アカヤシオが咲く東岳に着く。 049.gif 056.gif

東岳は、稜線の途中の展望台のような場所で、西側には赤岩尾根から続く西上州の山並みが一望できる。

両神山の山頂は足場が良くないらしいので、ピクニックテーブルのあるここでゆっくりランチタイムとする。 063.gif




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東岳の南側には両神山への稜線が見える。

道標には八丁峠から東岳まで1,6kmとあるが、アップダウンが多いので直線距離以上に時間がかかる。 059.gif




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そして、東側には “大キギ” と思われる岩峰を従えた前東岳が圧巻である。 バックの天理岳方面の稜線(天武将尾根)もいつか歩いてみたいトレイルだ。 005.gif




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東岳から山頂までは40分くらいだ。 これまでのトレイルに比べて緩やかで岩場も少なくなり、樹木も多くなる。

日当たりのよい樹林帯には、ヒメイチゲの可憐な花も見られる。 056.gif




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最後の岩場を左(東側)から巻いて稜線にでれば、もうそこは両神山(1,723m)の山頂だ。 066.gif

狭く足場の悪い山頂は、山名標の他に、百名山だの観光地百選記念碑だのと、不必要と思われる人工物が建ち並ぶ美観の良くないピークだ。 050.gif 021.gif

まあ、ネコも杓子も(私以外の)中高年も皆な大好きな百名山だからしかたないか・・ 041.gif




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腰を下ろして休む場所も無い、ハイカーで賑わう山頂には長居は無用だ。 展望を楽しんだらさっさと下山にかかろう。




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さて下山は、山頂より南に3~4分で両神神社方面への路と分かれて右の梵天尾根方向に進む。 071.gif

入り口はロープが張ってある。中双里集落まで続く長い梵天尾根ルートは迷いやすいところもあって、一般的なルートで無いものの特に規制は無いようだ。

しかし、梵天尾根ルート入口から、すぐ右の山腹を降る “作業道” と呼ばれる路は、現在は封鎖されているようだ。私の古い地図には実線で記載されているので、昔は普通に登山道として利用されていたと思われるが・・ 039.gif




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この作業道のトレイル自体は、多少荒れた部分はあるものの、西上州あたりのマイナートレイルを歩いている私には、いたって普通のトレイルと思われた。




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小尾根を2箇所ほど回り込み、荒れた沢を3回ほどトラバースし、最終的に金山沢と八丁沢を分ける尾根上にでる。

最後は急な下りの後に、落合橋のたもとに飛び出る。




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私のこのトレイルへの評価: 4★ 中~上級者向け

行程距離: 約5km(上落合橋登山口‐八丁峠‐八丁尾根‐両神山頂‐作業道‐落合橋)

標高差: 約600m

実動時間: 約7時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-05-06 23:21 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(0)
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