奥秩父 シャクナゲ咲く瑞牆山     Mount Mizugaki in Chichibu-Tama-Kai National Park

Saturday, June 6, 2015
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瑞牆山といえば花崗岩の山というイメージだ。この花崗岩というのがクライマーにはすごく人気がある。 049.gif

瑞牆山へ不動沢(釜瀬川支流)側から登るトレイルがあるが、この不動沢というエリアは私が始めてワイドクラック(岩場の形状のひとつ)の練習に訪れた場所だ。

また、クライマーなら誰でも知っている十一面岩正面壁に “ベルジュエール” という美しいマルチルートがある。ここは昔、私が何度も通った壁である。だから瑞牆山といえば花崗岩だったのだ。

しかし、今回ハイキングで瑞垣山を訪れて、見事なシャクナゲの群落に感動した。 016.gif

トレイルは、金峰山へ登るルートの途中、富士見平から往復する最もポビュラーなルートからだ。 070.gif




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アクセス : 群馬からは長野県佐久市経由で国道141号線から県道68に進み川上村に入る。村の中心街で信州峠を越える道(県道106)で県境を越え山梨県に入る。県道が610号に変わり峠道を下っていくと黒森鉱泉への道を右に見送り、少し行った三差路を左折する。5kmほど走れば登山口である瑞牆山荘に着く。

この5kmの間に、2箇所ほど左側から道が合流しているが、それらの道は“みずがき山自然公園”へ行くものである。

パーキングは瑞牆山荘の北に50mほど行った車止めの前に100台くらい止められる大駐車場がある。




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瑞牆山荘の前から富士見平に向かう美しい森の中のトレイルを進む。 070.gif

倒木が目立つ林床には、落葉の中からギンリョウソウが顔をのぞかせていた。 056.gif




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緩やかに傾斜を増すトレイルを、マムシグサの群生を見ながら北東に進む。 070.gif




f0308721_1552557.jpg登山口から20分も歩くと、富士見平へ続く林道を横切る。  

ここから段々と傾斜が強くなってくる。 042.gif




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やがて辺りには大きなボルダーが点在するようになる。  左に石宮のある路を分けて、さらにきつい登るが続く。 042.gif




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滑りやすい急登をこなすと、1722mの尾根に着く。  042.gif

ここにはベンチもあるので、西面の美しいカラマツ林を見ながらひと休みしていこう。 063.gif




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尾根からは東に進めば、水場を経由してキャンプ場のある富士見平小屋に着く。 042.gif

水場周辺から小屋に至るまでの山腹にはフキの葉に良く似たマルバダケブキの群生が多く見られる。 小屋の裏山にいたっては、栽培してるんですか?ってくらいに一面に群生していた。 005.gif




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登山口から約1時間で富士見平小屋に到着だ。 059.gif 042.gif

小屋とトイレの間から、金峰山へ続くとトレイルが始まっている。 金峰山もいつか機会があったら登ってみたい山だ。 045.gif

小屋周辺にはオレンジ色が鮮やかなレンゲツツジや、サラサドウダンが鐘形の花を咲かせていた。 サラサドウダンの花は、クリーム色の地に紅色の筋が入り、先端が少し紅色になって、とても美しい。 056.gif 072.gif

別名をフウリン(風鈴)ツツジともいうこの花を見ると、昨年の今頃に行った稲包山を思い出す。それは見事なドウダンツツジのトレイルだった。でも・・

ヒルさえいなければ天気の良い日にもう一度行きたい場所なのになぁ~ ドウダンツツジは紅葉も燃えるように美しいと聞くので、ヒルの活動が衰える晩秋にでもいこうかな。 039.gif

→ “中之条町 ドウダンツツジが咲き誇る稲包山  Inatutumiyama in Nakanojyo




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瑞牆山と金峰山を登るには、立地的に最適なこのキャンプ場には、すでにたくさんのハイカーがテントを立てていた。

こんな美しいところで、30年前に悲惨な殺人事件が起こったなんて信じられない。それまで “自然を愛する人に悪い人はいない” という根拠の無い定説 (私も心の隅で信じてました。) が全否定された事件だった。 007.gif

それにしても、理由の無い(同情の余地の無い)殺人を犯しても13年で社会復帰できる日本って平和な国なのかしら? 039.gif

あ、今の小屋のご主人はまったく関係ない方なので、気にならない方はどんどん利用してね。 058.gif




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さて、小屋でひと休みした後は、天鳥川に向かって山腹の水平路を北に行く。 070.gif




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川に降る手前で、木立の間から瑞牆山の岩峰群が見えてきた!  一気にテンションが上るね。 024.gif 072.gif




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小屋から30分ほどで、小川山方面にいくトレイルを右に分ける。 この分岐から左にヤナギ坂といわれる急な坂を下れば天鳥川の徒渉ポイントに着く。 042.gif




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川を渡りきった広場には、ぱっくり真ん中で割れている高さ10mはあろう桃太郎岩がある。

某電話会社のCMを連想するね。ぱっこ~ん、ってやつですね。 041.gif

ここからトレイルは、桃太郎岩の横の階段を登り、沢筋の急坂を登る。 071.gif

大岩といえば、カリフォルニアにもポテトチップ・ロックという、超人気の岩がある。それはそれはすごい人気で、その岩の上に立って写真を撮るだけなのにディズニーランドのアトラクション並みに行列になるんだよ。 → “南カリフォルニアで一番有名な石ころ  Mt Woodson (potato chip rock) and Lake Poway in Poway




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沢筋のトレイルをひと登りすれば、沢から離れてうす暗い樹林帯に入って行く。




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樹林帯が始まると、アズマシャクナゲの群落があちらこちらに現れる。 場所によってはまだツツジが咲いていて、両者のコラボレーションが美しい。 056.gif 072.gif 056.gif




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シャクナゲのひとつひとつの花をよく見ると、ツツジにとてもよく似ている。と思ったら、シャクナゲはツツジ科に属する花だそうだ。知らなかった!027.gif 045.gif




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岩や木の根にはコケがたくさん生えている。そういえば、瑞牆山には天然記念物のヒカリゴケが生植しているはずだが・・ これは?まさかね~? 039.gif 026.gif




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深い樹林帯の中の急登を行くと、古木が岩の上に斜めに生えた場所がある。 005.gif




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この辺りから石のごろごろしたトレイルになり、大きなボルダーを右に回りこむ。




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歩きずらい石だらけのトレイルを登っていくと、前方に大ヤスリ岩の岩塔が見えてくる。 

まさにタワーだね! 005.gif

この辺りから、上りと下りトレイルなのか?トレイルが判然としなくなる。 039.gif

右側から廻り込み、岩のトンネルをくぐる。 071.gif

傾斜も増して段々と手足を使って登るようになる。 042.gif




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大岩壁の右を迂回するように登ると、途中にはクサリ場が出てくる。




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岩壁の基部には、黄色のスミレが咲いていた。 ちょうど1週間前に行った尾瀬で黄色いスミレのオオバキスミレを見たので、同じ品種かと思いきや、こちらはキバナノコマノツメという、スミレのくせにスミレの名前がついていないスミレだった。 003.gif




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針葉樹林の中を登るにつれて、右側にも岩壁が迫ってくるようになる。




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樹林帯の中のスポット的に見通しのきく場所から振り返ると、タワーのように立ちはだかっていた大ヤスリ岩が目の高さに見える。 072.gif




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天鳥川の徒渉ポイントから約2時間弱、ひたすら登りつめ、尾根のコルのようなところに出る。 042.gif

ここで北側の不動沢からのトレイルと合流する。

この分岐から山頂までの500mがシャクナゲの群落ですごい! 005.gif 056.gif

アズマシャクナゲは、高山で多く見られるハクサンシャクナゲに比べ色が紅い。この辺りは標高が高く開花が遅いせいか、樹林帯に咲いていたものより鮮やかな色に感じる。 056.gif




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分岐から岩伝えにまわりこみ、山頂直下のシャクナゲのトンネルをくぐれば、そこは大展望の山頂だ。 066.gif




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瑞牆山(2,230m)の山頂は、斜めになった広い大岩で、 西側は深く切れ落ちている。




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北側には瑞牆山の特徴である花崗岩の岩峰が眼前に見え、その奥には長野県の平野が広がっている。 072.gif




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そして、何といっても西側にそびえる八ヶ岳の雄姿が・・雲に・・雲の中・・ 007.gif




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南側に、見上げれば首が痛くなるほどの摩天楼のようだった大ヤスリ岩を見下ろす。 072.gif




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東側に目をやれば、金峰山の雄姿がそびえている・・はすが・・見事に8合目から上が雲の中・・ 007.gif

それでも、山頂に咲くシャクナゲを見ながら楽しいランチをいただき、気分は上々だ。 063.gif 043.gif




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下山は同ルートを降りる。

シャクナゲばかりに気をとられてしまうが、地味だが可愛いヒロハツリバナが花をつけていた。この花は秋になると赤い殻が割れて、中から朱赤色の実が釣り下がり、妖精のイヤリングみたいだよ。 056.gif




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登りの時に気になった、石宮にも寄り道してみた。ルーフの巨岩がすごい! 005.gif




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最後の瑞牆山荘近くの自然林の中で、トレイルから少し外れてしまった。

トレイルの横を流れる沢?というか湿地帯のようなルンゼの近くを通った。そのルンゼにクリンソウが群生していた。

頑張った私に、最後に天使がくれたご褒美かな? 003.gif




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トレイル全体を通して、満開のシャクナゲと、巨石が散在している楽しいルートだ。 049.gif

健脚なハイカーなら1日で瑞牆山と金峰山を登ってしまうコースであるが、美しいシャクナゲの咲く時期に花を愛でながらゆっくり歩きたいルートだ。 056.gif 058.gif


私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け

行程距離: 約5.5km(瑞牆山荘‐富士見平小屋‐天鳥川‐瑞牆山 往復)

標高差: 約700m

実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-06-06 00:19 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(2)
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Commented by y at 2015-07-09 20:41 x
シャクナゲ、高校の頃よく登った吾妻連峰にも多かったなあ

クライマーに人気といえば小川山だったのですが、岩壁の美しさでは瑞牆山の方が上のような気がしますね(あくまで主観)

Commented by dream8sue at 2015-07-09 22:05
小川山も瑞牆山も、どちらも花崗岩ですから岩壁の美しさというより、大きさではないでしょうか?
小川山はご存知の通り、今で言うスポーツクライミングのメッカですから、ショートルートが主体ですね。
片や瑞牆山はエイドも含めてのマルチルートの壁ですから、個々の岩壁が大きい、高いですね。
私はがぜん静かな瑞牆山派です。小川山は楽しいのですが、賑やか過ぎて落ち着きません。(笑)
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