前橋市 赤城山 霧の長七郎山と幻想的なオトギの森      Choshichirosan in Mount Akagi

Saturday, June 20, 2015
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梅雨の晴れ間、朝起きたら朝陽が差している。 058.gif こんな時に家に近い場所に名峰があるのは有難い。

前橋駅前から赤城山直通バスに乗り込む。 070.gif

市街地では陽が差していたが、赤城山に近づくにつれ山はまだ厚い霧に包まれていた。

バスに揺られること約1時間あまりで標高約1400mの赤城山の大沼湖畔に着く。

赤城山は、カルデラ湖の大沼を取り囲む外輪山として黒檜山、駒ヶ岳、地蔵岳や、小沼の東にある小地蔵岳や長七郎山、少し離れて位置する鈴ヶ岳、荒山、鍋割山などの総称である。

当初は、長七郎山と地蔵岳を登るつもりだったが、霧で山頂からの景色が期待できないと見こし小地蔵岳と長七郎山のみとすることにした。




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前橋方面からのアクセス : JR両毛線の前橋駅から路線バスで富士見温泉行きに乗り、赤城ビジターセンター行きに乗り換える。週末は赤城山直通バスもあるので、それらをうまく利用しよう。(4/1~10/31土日祝運行)

マイカー利用の場合は、国道17号線で渋川方面に向かい、市街の “住吉町交番前” の交差点を右折、その先3つ目の交差点で県道4号線を左折する。

県道4号線は通称 “赤城県道” と言われる道なのでこの道をひたすら赤城山に向かって走れば観光案内所のある白樺牧場を経由し、大沼の湖畔に至る。




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バスを “覚満淵(かくまんぶち)入口” バス停で下車する。

長七郎山の登山口である鳥居峠までは覚満淵の東側(周回路なので西側まわりでもOK)から鳥居峠への分岐を目指す。

獣避けネットをくぐってミズナラの森を抜ければ、覚満淵周遊路に合流する。




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覚満淵は周囲約800mの小さな湿原で、ミズゴケやツルコケモモの群落などがあり、 “小さな尾瀬” とも称される貴重な高層湿原である。

道標に従い、左回りで鳥居峠方面(南東)に進むと、トレイル脇にはまだツツジの花が残っていた。が、さすがにもう盛りは過ぎている。 044.gif




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この時期の湿原にはツツジに変わり、クサタチバナ(写真上)をはじめ様々な草花が咲き乱れていた。




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覚満淵をほぼ半周すると、右側に覚満淵の湖面が見えてくる。 




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バックにはアンテナが林立する地蔵岳が、霧の中から姿を見せている。 072.gif




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半周地点の道標により、左に曲がり樹林帯に入る。

霧が漂う森に木漏れ陽が射し、何とも Fantastic な光景を創り出していた。素敵~ 043.gif




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右手に覚満淵を見ながら、ミズナラやシラカバの雑木林の中を行けば、やがて鳥居峠までは緩やかな登りとなる。




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今年も会えた、ミヤマカラマツの花。 056.gif

名の由来は、花の形がカラマツの葉を思わせるかららしいが、私はこの花を見ると、線香花火を連想する。好きな花のひとつだ。




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トレイルが車道に飛び出た所が鳥居峠で、車道の終点でもあり、レストランが1軒ある。 063.gif

鳥居峠からは、晴れていれば、東側に関東平野が一望でき、展望板によれば鳴神山、太田金山、筑波山などが見えるはず。

西側には覚満淵が見下ろせるはず、なのだが・・・この日は、すべてが深い霧に包まれていた。 007.gif




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レストラン脇のベンチで休んでいると、 “御神水” の案内板が目に留まったので、行ってみることにする。

レストランの裏手の階段路を300mほど降りる。

鉄のレールは御神水をくみ上げるトロッコレールのようだが、現在は使われていないようだ。




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長~い、階段を降りきると、大岩の下からゴーゴーと湧き出る御神水に着く。 赤いトタン屋根の水汲み場まで作られている。




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辺りは深い森の中に沢が流れていて、夏でも涼しそうな場所である。




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水辺には、こんな1cmにも満たない小さな白い花をつけた山野草がたくさん咲いていた。 056.gif オククルマムグラかな? 039.gif




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さて、御神水で道草をくったので、そろそろ長七郎山登山口である鳥居峠に戻ろう。 070.gif

下りで利用した石の階段を登り返すのは面白くないので、山腹を西にトラバースする巻き路で戻ることにしよう。

途中、苔むした火山岩の斜面をトラバースする。太古の山の歴史を感じる部分である。

小尾根に出て尾根を右に行き、林道に合流する。




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林道にはニシキウツギ(写真上)の木や、クサタチバナ、キンポウゲ、ギンリョウソウなどが目を楽しませてくれる。 056.gif 056.gif

林道を0.5kmほど東に戻れば、鳥居峠のレストランの横にでる。




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鳥居峠の西端の階段が長七郎山への登山口である。

クマザサの生茂る静かな樹林の中を、緩やかに登って行く。

ここから小沼分岐までは、関東ふれあいの道なので、よく整備された歩き易いトレイルだ。 070.gif




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キャー! なんじゃこれは? 005.gif

きのこの一種だと思うけど・・・

そういえば、昨年も毒々しい色をしたきのこをみせてもらったことがあるが、あのキノコは食用とのことだった。が、これは・・・?

→ “前橋市富士見町  赤城山のカルデラ湖とツツジの牧場 Mount Akagi in Maebashi-Fujimimachi, Gunma




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トレイルは小地蔵岳の山腹を大きく西に巻いて進む。 070.gif




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最後は木製階段を登り、鳥居峠から約0.8km程で小沼と長七郎山との分岐に着く。

長七郎山へは、分岐を左に曲がり、小沼を右側に見ながら、しばらく林道を行く。




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小沼は爆裂火口に水がたまった、小さな円形の火山湖である。

この日、小沼が見れたのはこの時だけだった。




f0308721_1301790.jpgすぐに林道はスイッチバックの登りとなり、周囲が開けると、程なく小地蔵岳への分岐に着く。




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分岐から小地蔵岳(1,574m )へは、たったの5分なので、ついでに寄っていこう。

小地蔵岳のピークは、広い平野状のピークだ。 066.gif




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分岐に戻り、長七郎山へのトレイルをたどる。たいした登りもなく、長七郎山(ちょうしちろうさん、1,579 m)に着く。 066.gif

スタートから、御神水への寄り道も含め約3時間で着くことができた。 059.gif


広場のような山頂には、大石が積まれ、片隅に三等三角点がある。


山頂からは、かろうじて地蔵岳が霧の切れ間に姿を見せるだけで、他の山々(晴れていれば榛名山、西上州、浅間山、上越国境、奥日光の山々が見えるらしい)は見えなかった。 007.gif




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山頂でゆっくりランチを食べながら、ふと見ると、ネバリノギランが咲いていた。 056.gif

花期は4-7月と意外と長いんだね~、知らなかった!

こいつ、軸もネバネバと粘るけど、開花時期も “ねばる” ね~。 041.gif




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下山は、ピークから西側のザレ場を降る。

ザレ場の終わりに “小沼方面へ” の道標があり右側にはっきりしたトレイルがある。

やや急な下り坂をスリップに注意しながら降れば、広い林道に出る。

ここで右に行けば小沼であるが、道標の“オトギの森”という名に、どんな所なのか興味が沸いた。

バスの時間にも余裕があるので、オトギの森探検に行くことにした。 070.gif




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よく整備された広いトレイルを東に約1kmほど緩やかに下って行く。




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トレイルは、茶ノ木畑峠への分岐で、大きく西に曲がる。

依然、路巾は広いが、連日の雨でややぬかるんでいる。 008.gif




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この辺りの樹木は、ミズナラとシラカバなどの雑木林で、木立が実に美しい。 072.gif




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そろそろオトギの森かな? あれ?霧が濃くなってきた。 039.gif 008.gif




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あれ?あれ?霧がどんどん濃くなってきた!  008.gif

木の枝ぶりが黒く浮き上がって、まさにオトギの国の魔女が住む森のようだ。 025.gif




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OMG! 005.gif Visibility less than 3 Statute Mile by Fog ! 視程が霧のため3マイル以下です。 008.gif

遭難してもこの視程では、ヘリコプターは飛べません! 046.gif




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やっと着いたオトギの森は、古木の切り株ひとつとっても、なんだかホラー映画を思わせる。 005.gif

幻想的ではあるが、1人ハイキングでは、ちと怖いかも・・ 008.gif


オトギの森からは、左の谷(粕川源流)の崩壊地を見ながら北に0.5kmほどの登り坂をこなせば、長七郎山への分岐に戻る。




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分岐を左に0.2km行き、小沼の南に着く。左右どちらからでも車道に出られるが、私は右周りで、小沼の東岸を半周する。

小沼もすっかり霧に包まれてしまった。 005.gif 007.gif




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小沼が見えないのは残念であるが、左に小沼の気配を感じながら、ゆっくりと湖畔の植物を観察しながら歩く。 056.gif 071.gif




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やがて古沼の北側の砂地に出る。 

霧の中でもキンポウゲのイエローだけが、その存在をアピールするかのようにすごく目立っていた。 056.gif




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小沼を20分ほどで半周すると、北側の広場に着く。道路を挟んでパーキングやトイレがある。

左に行けば、地蔵岳への登山口の八丁峠であるが、地蔵岳はお天気の良い日にトライしよう。 045.gif

ビジターセンターバス停までは、車道を30分ほど降れば着く。 070.gif




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期待したほど、お天気が良くなく、霧の中のハイキングとなった。

でも、霧が織り成す自然のイリュージョンがたくさん見られた。 043.gif

こんなハイキングもたまにはいいね。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者~中級者向け

行程距離: 約9km(覚満淵入口バス停‐鳥居峠‐御神水周回‐鳥居峠‐小沼分岐‐小地蔵岳‐長七郎山‐オトギの森周回‐小沼 - ビジターセンターバス停)

標高差: 約250m

実動時間: 約5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-06-20 01:43 | 群馬県エリア | Comments(2)
Commented by y at 2015-07-22 21:52 x
おとぎの森のちょっと下流に銚子の伽藍っていうゴルジュがあります 登山道からだと全貌はわからないのですが、ねじくれたすごく幅の狭いゴルジュで一見の価値ありです
Commented by dream8sue at 2015-07-23 16:17
yさん、コメントありがとうございます。
銚子の伽藍、私は行ったことがありませんが、昔はここでアイスクライミングもできたようですね。
機会があったら訪れてみたいです。
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