奥秩父 小川山で避暑クライミング     Rock Climbing in Mount Ogawa in Chichibu-Tama-Kai NP

August 23-24, 2015
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ハイカーにとって、小川山は瑞垣山や金峰山ほどは知られていない。が、クライマーの間ではフリークライミングのメッカとしてすこぶる有名な場所である。

正確には、小川山の山頂そのものはクライミングエリアが集中する廻り目平(キャンプ場)からは遥かに離れた主脈上にあるので、小川山の麓がクライミングエリアとして有名ということだ。

私が初めて小川山を訪れたのは、日本にフリークライミングの波が起きた1980年代だった。

そして、最も足しげく通ったのは2000年から2004年の間かな?その後はアメリカ移住もあり、ぱったりとクライミングは止めてしまった。今回は10年ぶりの小川山訪問だ。

目的はハイキング?クライミング?いや~避暑キャンピングかな? 003.gif




f0308721_1272657.jpgアクセス:前橋、高崎方面からは長野県佐久市を経由し141号を南下。
海ノ口を過ぎ、カーブの多い急坂を登り切り、レストラン141の先のT字路を川上村方面に左折。
高原レタスの産地で有名な川上村に入り、役場方面を目指す。
道なりに走りスーパー・ナナーズより8キロほどの地点(看板に “廻り目平キャンプ場” とある)を右折する。
1kmほど手前を右折でも近道。 
川端下の集落を経て廻り目平キャンプ場へ。入口はゲート式で駐車券を取り、帰りの際に敷地内に建っている金峰山荘で清算する。前橋から約3時間くらいだろう。

金峰山荘は宿泊も可能なのでキャンプの苦手な人は山荘に泊まることもできる。
宿泊、キャンプ、パーキング料金などは廻り目平キャンプ場のHPで確認してね。





f0308721_1305683.jpgキャンプ場には広いパーキング(約100台可能)があり、南側には金峰山川西股沢が流れている。

そして対岸には、父岩、母岩、兄岩、弟岩などと命名された岩場が見える。懐かしい光景だな~・・ 045.gif

キャンプ場周辺には、その他にも北に屋根岩、金峰山川の上流にはガマスラブやマラ岩など多くの岩場がある。

また、廻り目平周辺には、2時間くらいで歩ける周遊トレイルもあるので、クライミングをしないハイカーや家族づれキャンパーでも十分楽しめる。金峰山川での渓流釣りも楽しいかも。

何より夏でも涼しいので、都会の熱帯夜から解放されてリラックスするには最適だ。 014.gif 060.gif




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キャンプ場に至までの車道や、パーキング、キャンプ場周辺にはマルバダケブキの群落がいたるところに見られる。今回改めて気づいたが、昔からこんなに咲いていたのかしら? 056.gif




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岩場へのアプローチ路にはこんな可愛らしいミヤマモジズリというラン科の花も見られる。 056.gif

モジズリとはネジバナの別名らしいが、このミヤマモジズリはネジバナほどらせん状には花を咲かせない。私はこの花を見るのは初めてだ。 051.gif 058.gif




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こちらもお初にお目にかかります、ハナイカリ(写真左)。船の碇の形をしたイカリソウに比べ花が小さい。色も薄黄緑と遠目には目立たないが、そのユニークな形は実に興味深い。

キャンプ場に近い場所にタカネママコナ(写真右)と思われる半寄生の1年草が咲いていた。環境省指定の危急種のようだ。




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お花だけでは無く、森にはたくさんのキノコもみられ、小川山は早くもキノコの森になっていた。

中にはこんなエイリアンのようなキノコも生えていた。キモイ! 005.gif 021.gif




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23日の午後にキャンプ場入りしたので、2時間くらいの短時間で遊べる岩場を探し、金峰山川西股沢の支流のひとつ八幡沢の左岸スラブに向かう。 070.gif

河原の近くにある “トムといっしょ 10a” というルートで偶然、昔のクライマー仲間である新井健二君に会う。彼は2005年に 甲斐駒ケ岳赤石沢Aフランケスーパー赤蜘蛛ルート を一緒に登ったパートナーだ。 051.gif

現在彼は、日本プロガイド協会所属の山岳ガイドで、この時も生徒に岩登りのレクチャーをしていた。当然と言えば当然であるが、岩を登る動きは華麗で、10aもまともに登れない私とは大違いだ。10年の時の流れを実感するな~ 026.gif

写真は “トムといっしょ” の核心部をトップロープ(TR)でトライするSue。 中間テラスより上のハング越えが難しい。左のカンテ状に左足で立ち、右に重心移動してレッジに立ちこみ、上のガバを取るまでが核心のムーブ。 042.gif




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24日は、クラック・クライミングの入門ルート、親指岩の “小川山レイバック 5.9” に向かう。 070.gif




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1980年代に初めて小川山に来た時も、この親指岩の “小川山レイバック” でフリークライミングの洗礼を受けた。

その時は、レイバックって言うからには、レイバックで登るのだろうと、必死にレイバック登りをしたが、今回は終始フットジャムとジャミングでこなす。もちろんTRで・・ 041.gif

写真はクラック・クライミングのスペシャリストH氏の華麗なリード。 058.gif




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“小川山レイバック” 1Pのビレーポイントから南側の眺め。 072.gif




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北側には、数多くの名ルートがある屋根岩が望める。左からⅤ峰、Ⅳ峰、エビの尻尾、Ⅲ峰、Ⅱ峰だ。そしてⅡ峰の南フェースには、小川山で一番美しいクラックと称される “蜘蛛の糸 11b” が見えている。




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“小川山レイバック” 2P目は、テラスからフェイスを左上し少し登れば親指岩のトップに着く。

青空をバックに、見事な足さばきで上部岩壁を左上して行くSizu嬢。 058.gif




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親指岩ピークからは、お殿様岩方面の岩場が眼前に見える。

ピークからの下降は、 “小川山レイバック” とは反対側( “クレイジージャム 10c” のライン)を降りれば1度のラッペルですむ。

“クレイジージャム” も人気ルートなので、トライ中のクライマーがいる場合はラッペルのタイミングに気をつけてね。 034.gif




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さて、午後は親指岩から北西に位置する仏岩へ向かう。この間もアプローチ路にはたくさんのキノコが見られる。 005.gif

サンゴ礁のようなキノコ、真っ赤な平茸、まるで木の切り株のような模様のキノコ、肉厚で美味しそうなキノコなど様々だ。植物観察ならぬキノコ観察も楽しい。 011.gif 060.gif




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仏岩へは、親指岩から “イムジン河 .11c/d” で有名なお殿様岩を経て、最高ルーフの岩場をさらに登った尾根上にある。

写真は小川山スーパークラシックの三ツ星ルート、 “イムジン河” のあるお殿様岩だ。一生触ることは無い私とは無縁の壁だ。 041.gif




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仏岩にはきれいなクラックが2本並んでいる。左が “ノーリターン 10c” で右のクラックが “バナナクラック 11d” の三ツ星ルートだ。

“バナナクラック” は論外なので、左の “ノーリターン” にTRでトライするSue。あえ無く撃沈しました。 007.gif 041.gif

下部のフレークは、リードで登るとプロテクションがとりにくく、突っ込んだら戻れないというのが、ルート名の由来らしい。怖ッ! 008.gif




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“ノーリターン” の下部のフレークをこなし、上部のオフセットフィンガーも見事にクリアするNao嬢。 004.gif




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仏岩のトップから下を覗き込んでみた。目がくらみそうな高さだ。 008.gif

ちなみに高さは25mなので、トップロープは50mロープでいっぱいだ。私たちは60mロープを使用した。




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仏岩のトップから見た景色。Wonderful! 072.gif




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小川山は、近年ではインドアクライミングの影響もありボルダーがとても人気である。

森のあちらこちらにボルダー(大石)が点在し、マットを敷き詰めて何度もトライするボルダラーの姿が多く見られる。時の流れを感じるな~  003.gif

久しぶりに腕がパンプした。数日後、腕はもちろんだが、胸筋も意外と凝っていることに気づく。クライミングって全身運動だね~ 066.gif



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by dream8sue | 2015-08-24 01:21 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)
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