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尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ     Ozenuma to Ōshimizu in Oze National Park

Tuesday, September 29, 2015
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尾瀬フリークの私が今年最後に訪れたルートは、尾瀬の喧騒を避け静かな山歩きができる富士見下から皿伏山を越えて尾瀬沼に至るルートだった。 070.gif
詳細はこちらを読んでね。⇒ “尾瀬 富士見下から皿伏山を越えて色づく尾瀬を行く     Fujimi to Ozenuma in Oze NP”

その日は、尾瀬沼の東岸に位置する尾瀬沼ヒュッテに泊まり快適な一夜を過ごした。 014.gif

下山ルートとしては、三平峠から大清水に降るルートが一般的である。三平峠のトレイルが尾瀬沼への表玄関とするならば、今回は裏街道とでも言うべき小淵沢ルートで大清水へ降ることにする。

私はこの小淵沢ルートでの下山は昨年(2014年)の夏にも歩いているので2回目である。
詳細はこちらを読んでね。⇒ “尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経て小淵沢を降る   Ozenuma in Oze National Park”

基本的に同ルートのブログは書かないのだが、今回は、富士見下から尾瀬沼を経由し大清水へぬける縦走路の一貫として完結したいので、簡単ではあるが再レポートする。 045.gif




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湖畔の尾瀬沼ヒュッテを出てから、近くにある尾瀬沼ビジターセンターで30分ほど時間を費やす。

センターの前からは朝日に輝く燧ヶ岳がくっきりと見え、朝からテンションが上る。 072.gif 060.gif




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ビジターセンターから小淵沢田代へは、2つのルートがある。1つは尾瀬沼ヒュッテのキャンプ場から檜高山の北側の樹林帯を行くルートと、もう1つは古くからある大江湿原を経由するルートだ。

樹林帯のルートは急登で展望も無く、時間的にも余り変わらないので、大江湿原回りをお勧めする。 049.gif

ビジターセンターから湖畔沿いに北に行けば、大江湿原のシンボルである三本カラマツが見えてくる。三本カラマツはまだ紅葉していないが、大江湿原はすっかり草紅葉だ。




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黄金色に染まった湿原を10分ほど行けば、尾瀬沼に注ぎ込む大江川を渡る。川を渡った先で左に付いたトレイルに進めば、尾瀬の自然を守る運動に貢献した平野家の墓がある。




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尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ     Ozenuma to Ōshimizu in Oze National Park_f0308721_131423.jpg墓がある丘は、“ヤバギランの丘”と呼ばれるほど、ヤナギランが群生している。

ヤナギランの花後は、こんなふうにクルクルになるんだね。 005.gif 045.gif

墓の前では、シラタマノキが今年も白い球形の実をつけていた。 056.gif




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湿原の名脇役、ヤマドリゼンマイも色づいているね。




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大江湿原で見た、花の最終ランナーはこのエゾリンドウだった。




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大江湿原は、尾瀬では尾瀬ヶ原に次ぐ広さで、尾瀬沼周辺では一番大きい。木道を北に進めば福島側の登山口のひとつ沼山峠に続いている。

湿原の真ん中あたりで、小淵沢田代への分岐が現れるので右に曲がり、樹林帯に入る。




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尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ     Ozenuma to Ōshimizu in Oze National Park_f0308721_1331341.jpg樹林帯に入り、1時間弱ほど徐々に高度を上げていけば、檜高山の北側のルートと合流する。




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分岐から真っ直ぐ東に進めば、日光連山が遠望できる小淵沢田代に着く。 072.gif




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私が小渕沢田代を訪れたのは通算3度目になるが、今回が一番お天気が良く、池塘に青空が反映して最高に美しかった。 072.gif




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3週間前にここを訪れた時は、ウメバチソウやオゼミズギクの花が見られたが、さすがにもう花は無くすっかり秋の装いだ。



尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ     Ozenuma to Ōshimizu in Oze National Park_f0308721_1345118.jpg湿原を過ぎ、樹林帯に入り10分ほど東に行けば、鬼怒沼林道(黒岩林道)と小淵沢ルートとの分岐に出る。

まだ記憶に新しいこの分岐を左に進み、長い黒岩林道で鬼怒沼まで縦走したのは、つい3週間前のことだ。⇒ “尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park”




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尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ     Ozenuma to Ōshimizu in Oze National Park_f0308721_13639100.jpg分岐を右に曲がり、緩やかに下る笹のトレイルに入る。

小淵沢の支流と思われる小さな沢に出るまでのトレイルはぬかるんだ悪路である。




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支流を徒渉してからは、小淵沢の左岸(川下に向かって左)の山腹を行く。林道に降り立ちまでの間は、ダケカンバを中心とした雑木林の中をいくが、落ち葉の積もったトレイルはソフトな地面でとても歩き易い。




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小淵沢田代から約1時間ほどで小淵沢林道に合流する。 “小淵沢田代入口” と書かれた古い標識があるが、ほとんど字は消えている。

そこからさらに林道を30分ほど降ると、奥鬼怒林道に合流する。合流地点には朽果てたワイヤー滑車のようなものが立っている。このワイヤーはここまでの小淵沢ルート上のいたるところで見かけた。




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奥鬼怒林道は中ノ岐沢の右岸に付けられた林道なので、右側からいくつもの支流が流れ込んでいる。写真の滝はオモジロ沢の出合いに落ちる滝である。




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尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ     Ozenuma to Ōshimizu in Oze National Park_f0308721_1403520.jpg奥鬼怒林道を歩くこと1時間ほどで、本ルートのゴールである大清水に到着する。

大清水でタクシーを呼び、富士見下にデポした車まで戻った。シーズン中は戸倉にタクシーが待機していることが多いので、タクシー待ち時間は10分ほどだった。 059.gif





尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ     Ozenuma to Ōshimizu in Oze National Park_f0308721_1412384.gif今回のルートは、前半が富士見下から皿伏山を経由して尾瀬沼まで、後半が大江、小淵沢の2つの湿原を経由し小淵沢ルートで大清水までというマイナーなルートだ。 その分、行き交うハイカーも少なく静かで歩き応えのある好ルートだ。

後半の小淵沢ルートは、大清水の表玄関である三平峠から尾瀬沼をめぐるループトレイル(周回ルート)としても使える。全長22kmとやや長くなるが、一ノ瀬までを低公害タクシーなどを使えば十分日帰りも可能だろう。

昨年から温めていたこのルートを歩き、私は、ほぼ尾瀬の全ルートを歩いたことになる。 来年は尾瀬国立公園の中でも北に位置する会津駒ケ岳や、帝釈山、田代山の方にいきたいな~ 060.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約11km(尾瀬沼ヒュッテ‐大江湿原‐小淵沢田代‐小淵沢林道‐奥鬼怒林道‐大清水)
標高差: 約720m
実動時間: 約5時間 (休憩、ビジターセンター見学込み)

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by dream8sue | 2015-09-29 01:22 | 尾瀬 国立公園 | Comments(0)
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