奥秩父 赤岩尾根は2つの峠を繋ぐ岩稜縦走     Akaiwaone in Chichibu-Tama-Kai NP

Tuesday, October 27, 2015
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西上州随一の岩稜ルートとして定評がある赤岩尾根を歩いてきた。 070.gif (写真は赤岩峠付近からみた赤岩岳)


赤岩尾根は群馬県と埼玉県の県境尾根で、西は赤岩峠から東は両神山へ続く八丁峠までの間の岩稜である。

主なピークは、赤岩岳~前衛峰~1,583m峰~P4~P3~P2~P1の7つであるが、小さなピークもいくつもあり、距離の割には時間がかかる。 059.gif

バリエーションルートなので道標などは無いが、比較的ポビュラーなルートなのでテープや踏み跡は結構しっかりしている。

岩登りのグレードはⅢ級程度だが、ルートの取り方やメンバーの力量によってはロープなどが必要になるだろう。 034.gif




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<マイカーの場合>入山口は、赤岩峠への最短ルートである小倉沢の赤岩橋(ニッチツ鉱山住宅跡)からなので、秩父市まわりで国道140号線を西に走る。中津川の滝沢ダムに掛かる中津川大橋の手前を右折し県道210号に入る。

県道は途中で中津川から支流の神流川沿いを走り、雁掛トンネルをくぐって(直進ではなく右折なので注意)鉱山がある山麓に入って行く。鉱山の建物を横目に見ながら、雁掛トンネルから約2kmほど走れば赤岩橋に着く。橋の先の路肩(鉱山住宅跡入口付近)に数台が駐車可能だ。

廃虚となった鉱山住宅地(写真左)を廃虚めぐりしながら、石標、木標の立つ登山口(立入禁止ゲートの手前/写真右)へ向かう。 005.gif 070.gif




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登山口からは、植林のスイッチバックのトレイルをひと登りすれば、雑木林の尾根に出る。早くも遠くに八丁尾根が見えてくる。 072.gif




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左側が広葉樹林の紅葉で、右側が針葉樹林の植林帯だ。奥多摩などでもよく見かける光景だ。 072.gif



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登山口から約1時間で赤岩峠に到着。 066.gif

私はつい数週間前に、大ナゲシ北稜を登った際に通ったばかりの峠である。




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さて、峠でひと休みしたら、赤岩尾根の最初のピークである赤岩岳への登りにとりかかろう。 063.gif

峠から東に岩稜伝いに行き、左に巻いて北側のガレたルンゼをひと登りすればコルに出る。




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コルを左に登れば、大ナゲシの展望台だ。ルートは右に行き、短い岩場の岩登りでケルンの積まれた支尾根に上る。




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ここからも大ナゲシを目前に見て、県境尾根の山々や奥秩父の山並みが一望できる。 072.gif 043.gif




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判然としない踏み跡を左に行き、回り込むように南に戻れば、そこは赤岩岳の岩峰の上で西側は切れ落ちている。 066.gif




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赤岩岳の東の稜線からは、登山口の小倉沢方面が良く見える。谷の中に鉱山の施設だけが密集して建っている。




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山のヒダが美しい。 072.gif 072.gif




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東に岩稜を下って行くと、尾根が左に曲がる。



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石標が良い目印になるので、所々で確認して行くと良い。 049.gif “山”と刻まれた石標で右に曲がると、いよいよ前衛峰への登行が始まる。 070.gif




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前衛峰の末端岩稜は、正面をロープを使って登った。トポには、北面のルンゼもよいと記されてあり、確かに暗い立木のある急な凹角状の岩場にフィックスロープが下がっているのが見える。

しかし、フィックスロープに行くまでのトラバースが悪そうだし、下手に悪いフィックスを確保無しで登るより、ロープを使って各自が確保を取って登るほうが安全と思い、あえて正面を登った。

正面リッジは、傾斜のつよいⅢ級程度の岩場である。中間部で脆そうな岩を使って登るのでセンシティブなクライミングとなる。




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ロープをたたんで、前衛峰のピークまで向かう。いよいよ、岩登り交じりの登行となる。




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前衛峰のピークを過ぎて、ナイフリッジを行く。




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右前方には両神山の八丁尾根が、いったいいくつのピークを越えるのか?!ってくらいに小さなピークが連なっている。 005.gif 072.gif

八丁尾根ハイクはこちらから⇒“奥秩父 アカヤシオ咲く八丁尾根から両神山  Ryōgamiyama in Chichibu-Tama-Kai NP”





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と・・絶景に感動しながらナイフリッジを行けば、やがて核心といわれる1,583m峰が眼前に現れる。

どうも、あの岩壁の中にラインがあるようだ。

心の声が・・・ “え~、あんな所を行くのかいな~!” 008.gif

ワクワク、ドキドキ、この胸のときめきは危険な恋より刺激的!って、何のこっちゃい! 041.gif




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まずは、基部までクライミングダウンで慎重に下り、切れそうなフィックスロープを頼りに・・しないでトラバース。 008.gif




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その先で、色あせたトラロープを頼りに・・しないで岩壁のど真ん中までクライムアップ。




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岩壁のど真ん中で完全にフリー。

心の声が・・・ “ロープが欲しいな~” 008.gif

慎重に慎重に、岩の弱点を見定めて、何とかロープなしでリッジまでたどり着く。 042.gif




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この岩壁に張り付くように生えていたコメツツジが鮮やかに紅葉していた。 072.gif




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核心を終えた安心から、空腹感を感じランチを取る。

このランチタイムで緊張の糸が切れたのが良くなかったのか・・・

石標 “一四” “一ニ” と確認しながら歩く。

行く手にはP4、P2が見えている。ここまでは良かったのだが・・・

この後、岩稜を下り、右手立ち木の斜面から左の尾根に戻らなければいけなかったのだが、右にも踏み跡があり右の支尾根に下ってしまった。

下りの足は速い、最低鞍部までの下りだと思い込み急な斜面をラペル交じりで下ってしまった。
結局、戻ってルート修正すること1時間のタイムロスとなる。

最低鞍部には石標 “一”(写真左)があるので、石標 “一ニ” と最低鞍部の間は迷いトレイルに要注意だ。 034.gif




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最低鞍部から南面のガレた斜面を登る。このセクションは大きな石が不安定な状態で転がっている斜面でとてもdemandingである。 042.gif




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チョックストーンのはまったコルを目指して登り、チョックストーンの左側からコルによじ登る。




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コルからP4、P3と藪尾根のアップダウンを繰り返す。P4、P3のピークは樹木に囲まれた岩稜上のピークなのではっきりしない。 039.gif

P2の岩場への手前には5mほどのチムニー状の岩場もあり、疲れた身体には、なかなか楽しい? 042.gif



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P2の岩場は左から巻く。 071.gif




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P2のピークにはすっかり色あせてしまった標識がある。 003.gif




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眼前には赤岩尾根の最高峰P1と、その先に八丁尾根が見えている。 072.gif 最後のピークまでもう少しだ!




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P1への岩場の登りはⅡ級くらいの快適な岩登りだ。 060.gif




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そして、ようやくP1(1,589m)に到着。 066.gif 東西に長く樹木に囲まれたピークである。

登山口から6時間40分。赤岩峠から5時間30分かかった。ロスタイムの1時間は大きかったな~ 025.gif



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時間も押しているのでさっさと下山にかかる。

まずは、八丁峠までの急下りだ。

途中の山ノ神の祠には西日が差していた。

P1から30分の下降で、八丁峠に到着。 042.gif




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八丁峠から上落合橋登山口までは、一般ハイキングトレイルなので問題はない。

春にはコバイケイソウ?バイケイソウ?の群落だったトレイルは、その跡形もなく落葉に埋もれていた。

40分ほどの下りで、暗くなり始めた上落合橋に到着した。 042.gif

上落合橋から赤岩橋(赤岩峠登山口)までは、通常はさらに30分ほどの車道歩きである。が、私達は車2台を利用して1台を上落合橋のパーキングにデポしてカーシャトルした。疲れた身体には30分の車道歩きとて長く感じるので実に有難い。 043.gif 040.gif




f0308721_23593999.jpgバリエーションルートとはいえ、すでに定番になっているルートだけに、逆に迷いトレイルなども多く、それらの踏み跡に惑わされるので注意が必要だ。 034.gif

日の短い秋は、足並みのそろったメンバーでスムーズに歩きたいところだ。 045.gif

また、それとは別に朝早くから取付き(時間に余裕をもたせ)、新人のロープワークや岩登りやルート取りの訓練を兼ねて登るにも最適な尾根ではないだろうか。 045.gif 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約9km(ニッチツ鉱山住宅跡‐赤岩峠‐赤岩岳‐前衛峰‐1583m峰‐P4‐P3‐P2‐P1‐八方峠‐上落合橋)
標高差: 約650m
実動時間: 約8時間 (休憩込み、ルート迷い時間ロス約1時間含む)


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by dream8sue | 2015-10-27 23:24 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Comments(0)
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