飯能市 ウノタワ伝説と白岩の廃虚を行く     Unotawa in Hannō, Saitama

Tuesday, November 17, 2015
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私にとって埼玉県飯能市周辺の奥武蔵と呼ばれるエリアは馴染みが薄い。入門ルートとして親しまれている白谷沢から棒ノ折山へのハイキングと、今年の3月に奥武蔵の大縦走をした程度だ。

そこで、久しぶりに奥武蔵に出かけることにした。目的地は、知り合いの地元ハイカーお勧めの “ウノタワ” という場所。昔、そこには神の化身の鵜が住む沼があったという伝説の地らしい。




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<公共交通の場合>高崎駅からJR八高線で飯能駅まで行く。

飯能駅より名郷行きのバスに乗り、1時間ほど揺られ “名郷” で下車。(片道:810円)




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バス停から入間川に沿って舗装道路を上流に進む。 集落を抜けると河原沿いにキャンプ場が現れる。




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キャンプ場を過ぎると流れが二分する。

ここが大場戸の分岐で、林道も分かれる。

橋は渡らずに右の妻坂峠方面(山中林道)へ進む。




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林道を山中入沢に沿って進む。




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林道周辺は植林地帯であるが、水源が豊富らしく、たくさんのパイプを使って地層から湧き水が排水されていた。




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入間川起点の碑を過ぎ、右に妻坂峠への分岐(山中分岐)を分ける。




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山中を過ぎると、林道はナギノ入(横倉入)沢にそって西にカーブする。右側は植林帯であるが・・




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左側は自然林が残り、2カラーの紅葉が美しい。 072.gif




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この時期は舗装道路も落葉で埋まり、とても素敵な林道歩きとなった。 072.gif




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バス停から林道を歩くこと1時間30分ほどで林道の終点に到着。 

ここからウノタワへの山路が始まる。




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山路に入るとすぐにナギノ入(横倉入)沢の源流部の流れに出あう。その流れに沿って上流へ進む。 070.gif 060.gif




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山腹にはまだ紅葉が見られた。




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苔むした石ころの中の流れが実に美しい。




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やがて沢は伏流となり、ここでもパイプで排水されていた。




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沢の流れが消え、石垣の残る落葉の斜面にかかると、傾斜も徐々にきつくなってくる。




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振る返れば、最後の紅葉が森の中にアートを描いていた。 072.gif




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ガレた急坂を息を整えながら登る。 042.gif

ウノタワ東面の斜面にはたくさんの苔むした石ころがあり、こちらも自然のアートを見るようだ。 072.gif




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落葉だらけの中に、緑の葉が目をひいた。モミジの葉形をしたこの植物はどうやらトリカブトのようだ。

葉形がモミジに似ている植物にモミジガサというのがあるが、こちらは山菜として食べられている。 新芽の頃にこのトリカブトとよく誤食されるらしい。 025.gif




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そして、稜線と思わしき尾根に登りつめる。そこには “ウノタワの伝説” と書かれた案内板と広大な窪地が現れた。

案内板に寄れば、昔ここは神の化身の鵜が住む大きな沼であった。が、猟師が誤ってその鵜を射ってしまい、鵜もろとも沼も消滅したというお話だ。 “鵜の田” でウノタワというらしい。

名郷バス停からここまで約3時間ほどの登高である。 059.gif 066.gif




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ブナやミズナラの落葉で覆われたウノタワは、山の稜線にありながら開放感のある居心地のよい場所だ。 043.gif

また、ウノタワは大持山や武甲山への通過点のような存在であるが、この伝説の地への山旅の目的地として十分価値のある場所ではないだろうか。 049.gif

という訳で、大持山方面には行かずに、分岐を左に折れ、鳥首峠経由で下山する事にしよう。 070.gif




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ウノタワから南へ、アセビの木が密集する尾根を登る。




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1,059mの小ピークには電線の張られていない、鉄塔が建っている。どうやら解体される鉄塔のようだ。

ピークからは西側の奥武蔵の山々が見渡せる。 072.gif




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小ピークから鳥首峠への下りで、左下に石灰採掘場が木立の間から見える。月に行ったことはないが、白い採掘跡は月面のクレーターを想像させる。




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ウノタワから30分程で953mの鳥首峠に着く。

峠は4つのトレイルの交差点で、南に直進すれば有間山を経由して奥多摩方面に行く。

西は浦山大日堂へ、東へ進めば白岩を経由して名郷に戻れる。

鳥首峠周辺はまだ紅葉が見られた。




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鳥首峠から左(東)に折れ、植林のスイッチバックを急下降し、荒れた沢筋を横切る。




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白岩入沢の左岸の山腹路を下っていくと、落葉を被った廃屋地帯に行き着く。ここが白岩集落跡である。 005.gif

林業が中心だった集落は、1950年(昭和25年)頃には23軒あった家も1985年(昭和60年)以降は無人となった。完全につぶれてしまった家屋も多く、時代の移り変わりとはいえ、何とも言い表せない感情をおぼえた。




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白岩集落跡からは、薄暗い植林帯に入り、採掘工場のある林道に出る。

植林内になんとローラーコースターがあった! ・・じゃなくて~石灰を運んだレールのようだ。 041.gif




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石灰工場を眼下に見ながら、山腹路を行けば、やがて階段になり林道(白石林道/県道73号線)に出る。




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白岩入沢を右に見ながら林道を30分ほど歩けば、二俣の分岐に行き着く。この先は往路をたどりバス停に戻る。




f0308721_22543838.jpg奥武蔵再訪の今回は、ウノタワ伝説と白岩の廃村を訪れる目的であった。

晩秋のこの時期に歩いたからなのか? どこかノスタルジックな感情を呼び起こさせるものがあった。

そして、奥武蔵野の穏やかさと美しさを認識したハイキングであった。


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け

行程距離: 約10.5km(名郷バス停‐大場戸‐山中‐ウノタワ‐鳥首峠‐白岩集落跡‐大場戸‐名郷バス停)

標高差: 約680m

実動時間: 約6.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-11-17 22:42 | 埼玉県エリア | Trackback | Comments(0)
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