安中市松井田町 妙義山 裏妙義女坂から登る相馬岳      Sōmadake in Mount Myōgi, Annaka, Gunma

Sunday, April 9, 2016
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今春中に相馬岳北稜と、表妙義縦走を行う計画があるので、そのための偵察山行として裏妙義から相馬岳に登ってきた。目的の一つは表妙義縦走の一部である茨尾根(ばらおね)を歩くこと、そしてもう一つは相馬岳北稜の下降路となる相馬岳コースの下見である。
表妙義は最近では、石門めぐりと、星穴探検を行っているが、久しく主稜線を歩いていないので数十年ぶりに歩いた茨尾根は岩の要塞、岩の迷路で楽しかった。  060.gif
→ “下仁田町 妙義山 石門めぐり   Sekimon in Mount Myōgi




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<マイカーの場合> 登山口の裏妙義国民宿舎までは、昨年の2月の丁須の頭ハイクを参照してほしい。 040.gif
→ “安中市松井田町 妙義山 篭沢から登る冬の丁須の頭   Chosunokashira in Mount Myōgi

訪れたこの日は、裏妙義国民宿舎の周辺は桜が満開で裏妙義の岩壁とのコントラストが素晴らしかった。 072.gif
ちなみに、裏妙義国民宿舎は2016年3月末で閉館となった。いろいろな思い出がある宿だったのでとても残念だ。こんなに素敵なロケーションに建つ宿なのになぁ~  007.gif




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国民宿舎から中木川の右岸(川下に向かって右側)の林道を30分ほど上流に歩き、星穴分岐から星穴沢(女坂)に取り付き茨尾根に登る。
1ヶ月前に雪稜の谷急山に登るためにこの林道を歩いているが、この一月で一気に春の息吹が噴き出している。
道端にはキブシやスミレ、マムシグサなどが咲き、単調な林道歩きを楽しくさせてくれる。 056.gif 060.gif
→ “安中市松井田町 妙義山 雪稜の谷急山    Yakyūsan in Mount Myōgi




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星穴分岐のケルン(慰霊碑)の横を通り中木川から分かれ左の星穴沢に続く路を行く。 070.gif




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以前に星穴沢を登っているのだが、まったく記憶が無い。008.gif。。星穴沢出合いには立派な堤防が作られている。こんな堤防あったかなぁ~? 039.gif




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堤防を右の林道から回り込む。現在は廃道となっている星穴新道への登山口を右に見て左へ進めば、星穴沢へと入って行く。




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しばらく沢筋に沿って、沢を何度か渡りながら上流に進む。木立の間から星穴岳の岩稜が見え隠れする。




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星穴沢にはいくつもの小滝がかかり、淡い芽吹きの樹木と白い流筋のコントラストが美しい。沢の風景ってやっぱりいいなぁ~ 043.gif 049.gif




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出合いから30分ほど沢筋を登れば、沢が二俣になる。国民宿舎から約50分歩いたので一休みする。 063.gif




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二俣の中間尾根に取り付く。いよいよ本格的な登りとなる。 042.gif




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針葉樹林帯をひと登りすると892m地点の岩峰基部のトラバースにさしかかる。このトラバースが意外と悪い。湿った岩盤の上に落ち葉が積もり、とても滑りやすく2mほどずり落ちた! 005.gif 足場の悪い急斜面で、なかなか脱出できずに落ち葉の中でしばらくもがく。 008.gif 041.gif




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岩峰基部から茨尾根に続く尾根を東に進む。 070.gif




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この尾根からは西に鬼のような顔をした星穴岳が良く見える。昨年の初冬に星穴岳に登り、2つの星穴探検をした。右の大きな穴が “結び穴” で、左が “射抜き穴” だ。
→ “下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山   Hoshianadake in Mount Myōgi




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星穴分岐のケルンから星穴沢ルート(女坂)を登ること約1時間30分で表妙義の主稜線、茨尾根に出た。 042.gif

ここからは、相馬岳を目指し茨尾根を左(北東方向)へ進む。 070.gif




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ヤセ尾根につけられた東側のトレイルを降ると、右側に要塞のような高い岩壁が出てくる。この岩壁基部をトラバースして行く。 071.gif




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ホッキリに向かう手前の稜線から南側に君臨する “鷹戻し” の岩峰がよく見える。

鷹戻しに登っている登山者がいたのでズームしてみた。

赤丸の中が登山者で、赤破線がルートである。

対岸から見ているせいもあるがほぼ垂直の岩壁だ。 005.gif

よくぞこんな壁にクサリやハシゴをかけたものだ、と感心する。 045.gif




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鷹戻しの岩壁の南側には石門群の岩塔が連立している。そのバックには筆頭岩から続く金鶏山が見える。
→ “富岡市妙義町 寒風の中の筆頭岩クライミング   Rock Climbing at Hitōiwa in Mount Myōgi,Gunma




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さらにヤセ尾根を降りて行くと、ホッキリというコルに行き着く。ここから右に20分ほど降れば中間道と呼ばれる表妙義自然探勝路にエスケープできる。 029.gif




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ホッキリのコルを登り、浮石の多いヤセ尾根を登る。右側(東面)の切り立った絶壁越しに相馬山がその雄姿を現す。 004.gif



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西面の岩場を登り上げ、チョックストーンのトンネルをくぐり東面の絶壁帯に進んでいく。




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チョックストーンをくぐると、眼下に東面の景色が広がる。金鶏山のすそ野を巻く県道や平野が見渡せる。




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その先は、後ろ向きでなければ降りられないほどの急な斜面の下りとなる。 008.gif




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足元には転げ落ちたら止まらないであろう急斜面が続く。いつものお花見ハイクのようなよそ見歩きはできない。 034.gif




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ハイカー同士のすれ違いもままならないような岩壁帯の通過。




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岩壁帯を越えると、西面の沢へ降りたつ。




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沢からザレた尾根を登る。




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ザレた尾根の先には、30mのクサリ場が現れる。



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相馬岳への登り返しは思った以上にきつく心臓も神経も張りに張っている。が、そんな時に足元の小さなピンクの花が心を和ませてくれる。 “ミョウギイワザクラ” のようだ。きっと以前にも見ているのだろが、以前は花などには全く興味がなかったので認識していなかった。改めて初めまして。 035.gif 051.gif




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クサリ場をこなして、左に今日の下山ルートである相馬岳コースの分岐をみる。分岐の先を東に行けば裏相馬岳がある。裏相馬岳には寄らずに鞍部に降りていやらしい岩場を登り上げれば相馬岳山頂に着く。 066.gif 登山口から約3時間30分の登高であった。 059.gif 山頂からは北西方向にわずかな残雪をつけた浅間山が春霞のなかに浮かんでいる。




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そして、眼前(南西)には鷹戻し、金洞山、星穴岳の岩峰群が威圧的に横たわっている。バックにはテーブルマウンテンの荒船山がその特徴的なシルエットを浮かべている。
→ “下仁田町 西上州のテーブルマウンテン荒船山   Mount Arafune in Shimonita, Gunma




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風もなく暖かな春の陽気だ。

妙義の展望を楽しみながらゆっくりとランチタイムを楽しむ。 063.gif

ランチの後は、今回の目的のひとつ相馬岳北稜を探る。

北稜と思われる踏み跡に進んでみるも、藪で北稜側は良く見えない。 046.gif

山頂からは見えないが、下降路の相馬岳コースから、北稜の全容がうかがえる。

山頂をあとにして相馬岳コース分岐(国民宿舎の目印)へ戻る。




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ザレた歩きにくい尾根路を降っていくと、右側の展望が開け、相馬岳北稜が一望できる岩峰に着く。北稜の東面の絶壁と、一目でそれと分かるハサミ岩、そして右側に続く935mのピーク。
“OMG! あのゲジゲジ(岩壁マークの比喩)の上をいくのか~!あんなところ登れるのか!” と、Sueの心の声。 025.gif 037.gif そのワクワク、ドキドキ山行は来週のお楽しみ! 024.gif 060.gif




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とりあえず、無事に下山せねば・・展望の良い岩峰を降ると、クサリが連打されたルンゼへの下降となる。




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このクサリ場は急傾斜な上に湿っていて、なかなかシビレル。しかも50mくらいある長いクサリ場である。ここは暗くなってから歩くのは危険だと判断する。 008.gif 034.gif




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クサリ場を過ぎてもヤセ尾根が続く。




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ヤセ尾根からは、登ってきた星穴沢コース(女坂)のバックに金洞山や星穴岳が見える。 072.gif




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そして、下降路にも岩塔がニョキニョキと現れる。




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岩塔の基部まで登り、そこからクサリの掛かった岩場をトラバースして、さらにヤセ尾根を降る。 071.gif




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岩塔の基部からは裏妙義の稜線と岩峰群の雄大な景色が広がる。この角度から裏妙義の全貌を見るのはちょっと感動的だ。写真では分かりづらいが、肉眼では裏妙義のシンボル “丁須の頭” もくっきりとスカイライン上に見ることができる。感動的な裏妙義の一大パノラマに疲れた身体も息を吹き返す。 043.gif




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続いて現れる岩場は、西面をクサリと鉄棒のスタンスに足を置いて慎重に降る。行く手には “のぞき穴” のある岩塔が見える。




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岩塔のバックには妙義湖が見える。




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ほどなくして、のぞき穴の岩塔に着く。

のぞき穴からは、相馬岳北稜の核心部P12(つづみ岩)やハサミ岩がまるで絵画のような構図で見えている。

どこかで見たことがあるこの風景。でき過ぎでしょう! 041.gif 049.gif




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その相馬岳北稜をのぞき穴からのぞいて見る。来週はそこに行くからね。待っててね~! 017.gif
→ “安中市松井田町 妙義山の名ルート相馬岳北稜    North ridge of Sōmadake in Mount Myōgi”




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のぞき穴の岩塔のすぐ下に “見晴し” の岩テラスがある。鉄の手すりは危険なので立入禁止のテープが張られている。入るなら自己責任でね。っていうか、手すりも立入禁止テープも、地図上の見晴しなどという案内もすべて撤去してしまったほうがよろしいのでは?登山なんてものはすべて自己責任ですよ。 026.gif 034.gif




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見晴しを過ぎると、トレイルの様子は一転して穏やかになる。




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標高が低くなってきたせいか、辺りはツツジロードへと変わった。 056.gif 043.gif




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“新緑” と言うけれど、新緑の芽吹きは、緑ではなく赤や黄色に近い色あいで秋の紅葉みたいである。 ツツジロードでテンションが上がり、下山の疲れも忘れる。




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そして、自然林から植林に入り、落ち葉の詰まった急な斜面をひと降りすれば、道幅のある平坦なトレイルとなり国民宿舎前の車道に飛び出す。




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中木川に掛かる橋の周辺もサクラや新緑の木立ちが美しい。心地よい疲労感と春爛漫の穏やかな空気に包まれる。何故だか、この美しい景色の中を歩ける健康と、日本の春に感謝したい気持ちになった。 043.gif

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私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級~上級者向け

行程距離: 約6.5km(裏妙義国民宿舎‐星穴沢橋‐星穴沢出合‐女坂分岐‐ホッキリ‐茨尾根ピーク‐国民宿舎分岐‐相馬岳‐国民宿舎分岐 -相馬岳コース- 裏妙義国民宿舎)

標高差: 約670m

実動時間: 約6.5時間 (山頂での1時間休憩込み)

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by dream8sue | 2016-04-09 15:13 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)
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