南牧村 大津から三ツ岩岳へツツジ街道を縦走        Ōtsu to Mitsuiwadake in Nanmoku,Gunma

Wednesday, April 20, 2016
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岩峰が多いことで知られる西上州には、アカヤシオで有名な三ツ岩岳という山がある。・・って、私はハイキングを始めるまで全く知らなかったのだが・・041.gif  そして、その三ツ岩岳から南西に位置する岩峰が大津だ。大津なんて山らしくない名前だが、針峰のかたまりのような山で、中央峰を筆頭に北西峰、北峰、東峰とある。アカヤシオ咲くこの時期に大津から三ツ岩岳へ縦走することは、まさにツツジ街道を爆走するような素晴らしいルートである。ただし、この間は急峻な岩稜帯なので要ロープである。  034.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
国道254号線(上信越自動車道下仁田IC下車)で下仁田町に向かい、県道45号線に合流し南牧村に入る。
道の駅なんもくを過ぎ、左に上野村へ通じる湯の沢トンネルへの道を分ける。県道は93号線に変わり南牧村の中心地へと進む。JAや役場のある三叉路(小さな郵便局がある)で左へ曲がれば大仁田集落まで1本路だ。集落から大仁田川に沿った林道を走れば立派な大仁田ダム基部に着く。

路肩駐車も含め30台は停められるパーキングはウィークデイだというのに満車状態だ。恐るべしアカヤシオの山、三ツ岩岳!005.gif が、しか~し、我々が向かう大津へはハイカーは誰もいない。 041.gif




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三ツ岩岳登山口のトイレ横の木段から大仁田ダムに上がる。




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ダムサイトを新緑と野花を愛でながらルンルン気分で歩く。 060.gif 056.gif




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ダム周辺でもアカヤシオと思われるピンクの花が山肌を彩っている。 056.gif

“えぼし橋” を渡り車道の終点から大仁田川へと入って行く。




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大仁田川沿いに佐久へ通じていた“大仁田越”の古道がある。渓流沿いのこの古道は、小鳥が多く、まるでダンスでもしているかのような小鳥の舞を見ながら歩ける素敵なトレイルだ。 060.gif 016.gif




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渓流沿いということは、もちろん花もたくさん咲いている。ハシリドコロ、ネコノメソウ、トウゴクサバノオ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、クワガタソウ、キケマン、そしてスミレ各種。もう楽しさが止まらない。 041.gif




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やがて渓流の中から左岸(川下に向かって左)のトレイルを行くと、ケルンが積まれた大岩が現れる。文字が消えてかすかに赤ペンキの跡だけが残っている。ここが大津の稜線に登る支尾根のようだ。一般的にはこの尾根を登るのが近道のようだが取り付きからして汚く、急登らしいので私たちはさらに上流に登り、標高差の少ない “鷲頭ルート” と呼ばれるルートをたどることにした・・のだが・・ 008.gif




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私的には、この “大仁田越” の古道を歩くのが楽しい。 060.gif




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沢歩きの好きな私としてはこのまま大仁田越まで歩いて行きたいくらいだ。 070.gif




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登山口から1時間30分ほどで中洲に着く。 059.gif ここで北側へ進む訳なのだが、取付きが良く分からない。念のためにさらに上流へ様子を見に行くが、行けども行けども美しい渓流が続くばかりで、それらしい踏み跡が見つからない。結局45分ほど時間をロスして中洲に戻る。 059.gif




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稜線へは中洲から北に入る涸れた沢を詰めるのが正解だ。踏み跡は、はっきりしないが、緩やかな沢なので適当に地形をよんで登る。約20~30分でコルに登る上げる。 042.gif コルの北側は南牧川の支流のひとつ砥山本谷の源流である。昔はここにも山道があったようだ。 027.gif




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コルから東の尾根をたどるとワイヤー(伐採作業時の残置物か?)のループが残された小ピークに着く。




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ここからは、さほど大きなアップダウンも無く大津の中央峰まで行ける。明るい自然林にはミツバツツジやアカヤシオが咲いている。沢とは違う尾根歩きの楽しさが感じられるルートだ。 056.gif 060.gif




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30分ほどの稜線歩きで樹林に覆われた大津中央峰に着く。中央峰から北西峰と思われるピークが見えているが藪が多く踏み跡も判然としない。 039.gif




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北西峰のピークハントを諦め、主稜線を東に進むと北峰のピークに着いてしまった。北峰は3人が座れる程度の狭い針峰である。が、その展望は見事である。眼前にはアカヤシオが咲き、西上州の山々が一望できる。




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北側には、これから向かう三ツ岩岳が鎮座している。




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そして、東側には登るのを諦めた北西峰が手の届きそうな距離にある。アカヤシオに彩られた北西峰を見下ろしながらのランチタイムは我々だけのプレミアム指定席だ。Amazing! 072.gif 024.gif 063.gif




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さて、腹ごしらえが終わったら、三ツ岩岳への縦走の鍵となる大津東峰へ向かおう。東峰も岩峰だね~ 005.gif




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北峰から東峰へは、空中に太いワイヤーが張られたナイフエッジのようなヤセ尾根を歩く。 005.gif




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東峰の東面は絶壁だ。 072.gif




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東峰の岩壁基部は左のルンゼを岩登りする。




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ルンゼを登ると東面の景色が広がってリッジにでる。




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振り返り、大津の北峰、北西峰と、中央峰を見る。 042.gif




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大津東峰には山名標識がある。

東峰に立って、はじめて大仁田ダムが見えた。

あのダムサイトを歩いてきたのか~ 042.gif




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さて、東峰で展望を楽しいんだ後は、三ツ岩岳への縦走に取りかかろう。本コースの核心部である北側のギャップは、切れ落ちていてクライミングダウンするにはちと怖い。足元の心もとないツツジの木でラッペルしている人もいるようだが、こんな細い樹木に命を預ける気にはなれない。 008.gif




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近くにある太いマツの木にオレンジの8mm丸スリングを残置して15mのラッペルをする。低山は支点になるブッシュが何処にでもあるのがいいね。 045.gif




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ラッペルが終わっても、急なヤセ尾根が続くので気が抜けない。リッジ通しには降りられないので右側の凹状の岩をクライミングダウンする。ちょっといやらしいので気をつけよう。 034.gif




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そんな神経を使う岩場であるが、東面の岩壁の下に一際色の鮮やかなアカヤシオが咲いていた。 056.gif




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そして、その先には三角形の特徴的なピークが見える。あちらもアカヤシオが咲くことで人気の烏帽子岩である。その右の丸いピークは、名前もそのまんまのマル・・かな?
→ “上野村 花の天狗岩から展望の烏帽子岳を歩く     Tenguiwa & Eboshidake in Uenomura,Gunma




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西面の日陰には、ヒカゲツツジがひっそりと咲いている。遠くに見える切れ落ちた薄いシルエットは大岩・碧岩の大岩だろうか?
→ “南牧村 碧岩・大岩は天使のランディングスポット     Midoriiwa & Ōiwa in Nanmoku,Gunma




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さてさて、ツツジや風景に見とれている場合ではない。三ツ岩岳はまだまだ先に大きく立ちはだかっているのだから。。GO! GO! 070.gif




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でも、西の山腹が淡い色に染まって何とも幸せな景色に気分は上々。 060.gif




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岩場からの急な斜面もやがて緩やかな尾根に変わる。




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そして、三ツ岩岳の一般ルートである南西鞍部の分岐に出る。ここまで来ればもう迷うことも無いだろう。




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南西鞍部から北の尾根を登る。まさにミツバツツジとアカヤシオの街道だ。 072.gif




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西側の斜面は、新緑の並木道状態だ。 072.gif




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やがて岩場に突き当たるので、右側を巻き、さらに続くフィックスロープのセットされた上部の岩場は左側から四足で登る。 042.gif




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リッジに登り上げて西側を見れば、バックにはハンギング・ロックとも思える岩壁がアカヤシオに彩られて圧巻である。 072.gif 072.gif




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急登が終わり、山頂に近くなると、右から竜王大権現からのトレイルが合流する。この辺りはもうアカヤシオの花園状態だ。 005.gif 056.gif




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ヤセ尾根もピンク色に染まっている。




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稜線を北西に少し行ったところに三ツ岩岳(1,032m)ピークがある。三ッ岩岳の訪問者数は1年の中で4月だけが群を抜いて多い。それは逆を返せばアカヤシオ以外の季節は価値が無いともいえるのか?笑。。いえいえ、展望も抜群で西上州の山々は元より、浅間山なども見渡せる。紅葉シーズンもお勧めです。
山頂の北西方向には、中岩と北岩があり、山頂(三角点峰)を含むこの3つをもって三ツ岩岳と言われている。次回は、中岩、北岩へも行ってみたいな~。




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下山は、竜王大権現経由で下る。南東尾根に進み、岩場を巻きながら標高を下げていく。山頂方向を振り返ると、ピークがアカヤシオで覆われていた。こんなピンクの山、見たことがない! 005.gif 049.gif




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まるでサクラの花のようだ。



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日陰に咲く、ヒカゲツツジが地味に美しい。  003.gif




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道標に導かれスギ林に降りていく。スギ林の中腹に大きな岩塔があり、基部には壊れた木祠がある。これが竜王大権現のようだ。




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祠を過ぎると、急斜面を一気に降る。滑り易い砂地なのでフィックスロープがありがたい。 042.gif




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やがて右から、沢に沿って南西鞍部へ続くトレイル(沢コース)と合流する。




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分岐から堤防がいくつも設置された沢沿いのトレイルを5分も降ればダムサイトに着く。




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ラブリーな大仁田川沿いの古道歩き。 070.gif
針の山のような大津の岩峰群。
ミツバツツジ、アカヤシオが咲き誇る三ツ岩岳の岩稜歩き。 060.gif
両者を繋ぐ豪快な縦走ができた。 066.gif
春の西上州って最高だね。 049.gif 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5km(大仁田ダム‐大仁田古道中洲‐鷲頭ルート‐大津中央峰‐大津北峰‐大津東峰‐三ツ岩岳南西鞍部‐三ツ岩岳‐竜王大権現 – 大仁田ダム)
標高差: 約400m
実動時間: 約7時間 (道迷いロスタイム45分・休憩込み)

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by dream8sue | 2016-04-20 19:31 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)
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Commented by akeno7115 at 2016-05-08 23:36 x
akeno7115です。
大仁田ダムができる以前に、大津から三ツ岩岳へ歩いたことがあるのですが、ラペルなしでバンドを伝って歩いた記憶があります。ずいぶん昔の話なので、最近の稜線はかなり悪くなっているのでしょうか。10年ほど前の大雨災害が影響しているのかしら。
Commented by dream8sue at 2016-05-09 01:07
akeno7115さん、
>>ラペルなしでバンドを伝って歩いた記憶があります。打田さんのトポにも、“懸垂下降(よくみると不要かも)”とあるので、私たちがラッペルした壁をクライムダウンしたのかな?腕に自信のあるハイカーはここをクライムダウンする人もいるようです。私たちは、はなからラッペルするつもりでロープを担いで行ったので迷うことなくラッペルしました。他にも東峰の左側から巻き路があるらしい、とも書いてあるので昔はそちらのルートがメインだったのかしら?
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