沼田市 玉原湿原から鹿俣山へ美しいブナ林を歩く     Tanbara Marshland in Numata, Gunma

Thursday, May 5, 2016
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昨年のGWに沼田市の玉原湿原(たんばらしつげん)を計画したのだが、昨年は残雪が多く湿原へは立入禁止であった。それが、今年は一転して雪はまったく無くミズバショウもすでに開花しているとのこと。ならば行くしかないでしょ! 003.gif
玉原湿原ではプチ尾瀬気分を味わい、水源ルートからブナ平へ登り、鹿俣山(かのまたやま)まで縦走した。関東一(本当?)を誇るブナ林を歩くこのルートは、ブナ林の美しさを実感できる素敵なルートである。 049.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
玉原湿原、鹿俣山は群馬県沼田市から22kmほど北方にある。国道17号線から県道266号に入り、ロックフィル式の玉原湖(玉原ダム)方面に向かう。
途中(沼田駅から約15km)大きな門のような標識が建つ迦葉山への道を左に見送る。
分岐からさらに10kmほど山道を走れば左に玉原湖が見えてくる。
登山口である “玉原センターハウス” へは玉原湖から約1kmで、大きなパーキング(無料)がある。

ちなみに、昨年行った迦葉山では、60mの大岩壁を登れるのでこちらもお勧めだ。
→ “沼田市 コブシ咲く迦葉山で岩登りと残雪の湿原   Kashōzan in Numata, Gunma

<公共交通の場合>
電車利用の場合はJR上越線、沼田駅から関越交通バス迦葉山行きがあるが、迦葉山バス停から徒歩3時間(10km)も車道歩きをしなければならないので駅からタクシーか、レンタカーを利用するのが良いだろう。
なお、土日祝日に限り “沼田駅~迦葉山~たんばら線” が運行しているが、1日3本なので事前に時間を確認しておこう。  034.gif
また、夏の限られた期間のみ、スキー場は5万本のラベンターが咲くラベンダーパークになるので、この間はシャトルバスが毎日運行される。




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センターハウスの車止めゲートから舗装道路を西に行くと、すぐに野鳥の案内板が立つ水路がある。
ここは、ブナ平へ登る “探鳥路” とスキー場へ行く “銅金沢(どうきんざわ)ルート” とのジョイントでもある。
玉原湿原へは、この野鳥案内板を右に見て、さらに舗装道路を西に進む。
この地域は国有保安林(水源かん養保安林)なので水がとても綺麗だ。
これもブナ林のもたらす人類への素敵なプレゼントなのかもしれないね。 045.gif




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センターハウスから10分くらいで舗装道路から分かれて、木道が敷かれた湿原へ入る。
なお、湿原一周は整備されたトレイルを30分ほどで廻れる。舗装道路を左に行けば自然環境センターもあり、玉原の自然を紹介した展示品などが見られる。




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湿原の入口付近には、この時季はコブシの白い大輪の花がすごい! 043.gif 056.gif




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左に玉原湖を見てから、北へカーブするように進めば、ミズバショウの咲く玉原湿原だ。 070.gif




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尾瀬に比べればとても小さな湿原であるが、ミズバショウをはじめ尾瀬ヶ原と共通する植物が多くみられるので “小尾瀬” とも呼ばれている。




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湿原の白い妖精ミズバショウ、今年も会えたね。 056.gif 035.gif 056.gif ミズバショウの他にピンクの色が目立つショウジョウバカマも咲いていた。 056.gif




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残念なことであるが、近年、玉原湿原は乾燥化が進んでいるそうだ。 002.gif




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コバイケイソウの群落では、たくさんの大きなカエルがゲロゲロとカエルの合唱をしていた。 060.gif 037.gif




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湿原の先を右に行くと、分岐があるので右折して水源ルートに入る。

ちなみに、直進すれば玉原越経由で玉原湖の西にそびえる尼ヶ禿山(あまがはげやま:1,466m)へ登ることもできる。




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水源ルートに入ると、湿原では見られなかったネコノメソウ(写真左)やキクザキイチゲ(写真右)などが水際に咲いていた。やはり水のあるルートは楽しい。 060.gif  しかし、水源ルートはぬかるみも多いので、足元に注意してね。 008.gif 034.gif




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ふと見上げると、コブシの花が青空に浮かび、まるで幽霊が飛んでいるみたいだ。アメリカのユニバーサル・スティディオでこんな幽霊を見た気がするが・・? 005.gif 037.gif




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水源ルートの水流沿いに0.3kmほど行くと、流れから離れて右岸(川下に向かって右)のブナ林を登るようになる。 072.gif




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ブナ林の根元にはエンレイソウ(写真左)が咲き、モコモコ速水もこみち・・じゃなくて~、モコモコの緑の絨毯に伸びるツタの若葉が可愛い。 037.gif




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水源ルートを登りつめると、西の玉原越からの稜線と交流する。ほぼフラットな稜線を右(東)に進みブナ平まで行く。野鳥のさえずりを聞きながら美しいブナ林を歩くのは実に楽しい。 060.gif 070.gif




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時には樹皮に模様?のある木や、たくさんのコブ付きの木もある。




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新緑のブナ林って綺麗~ 043.gif 072.gif




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やがて、 “ブナ地蔵” や大きな “シナノキ” のあるブナ平に着く。
ブナ地蔵って、ブナの根が地上に出たような物?
地蔵という名を付けただけで何だかありがたく感じて賽銭箱まで出現。
これを滑稽だと感じるのは私だけ? 037.gif
自然は何でも神様になってしまうのがThe Japan! だね。 041.gif




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ブナ平分岐からセンターハウスまでは、1km弱(探鳥路 / 25分)で戻れるので、子連れファミリー・ハイクの場合はここから戻ることをお勧めする。




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ブナ平分岐を東に直進し、鹿俣山へ向かう。100mくらいだか背丈ほどのクマザサに覆われた部分があるので軽い藪漕ぎとなる。 008.gif




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ササ原を抜けると突然スキーゲレンデに出る。ゲレンデを直登した方が速いが、忠実にトレイルをたどれば、何度かゲレンデを横切りながら蛇行してリフトのトップ支柱まで登る。




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ブナの木に巻き付くツタの若葉が芸術的に美しくて、思わずパチリ。 072.gif




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春のゲレンデにはスミレの群生をはじめ、エンレイソウやフキノトウなどの野草が見られる。 056.gif 056.gif




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スキーゲレンデのど真ん中! ゲレンデの先にはリゾートセンターや玉原湖が一望できる。




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西側には、谷川連峰の美しい稜線が望める。




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残雪のあるゲレンデを左から回り込んで尾根に上がり、稜線を東に進む。スキー場のスピーカーから流れてくるアメリカンポップのお陰で自然と足取りも軽くなる。 060.gif 070.gif




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稜線のトレイルは徐々に高度を上げて行く。

湿原では白い花を咲かせていたオオカメノキも、この標高ではまだ固い緑の蕾だ。 056.gif

やがてキャンプ場からのトレイル(スキー場パーキング方面)を右に分け、さらに小ピークを越えれば山頂まで残り100mの道標がある。




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ここでようやく鹿俣山のピークが見えてきた。鹿俣山は登山口からの標高差があまりなく、初心者にも手頃な山として紹介されているが、いやいや結構長いルートですよ~! 042.gif




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登山口から湿原周りで約4時間、ようやく鹿俣山(1,637m)のピークに到着した。 066.gif 遠くに榛名山群や赤城山が見えている。 072.gif




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すぐ目の前(東側)には上州武尊山の剣ヶ峰山、獅子鼻山が見える。秋の武尊山縦走を思い出すな~
→ “みなかみ町 武尊神社から登る紅葉の上州武尊山 Hotakayama in Minakami, Gunma





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下山は、山頂から南に伸びる尾根伝いにキャンプ場まで降ることにしよう。眼下には玉原湖が光っている。




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山頂直下の分岐まで戻り、南尾根の急坂を降る。 071.gif




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南尾根をひと下りするとシャクナゲ群生地の小ピークに着く。まだ蕾も固いが開花時期は良いだろうな~。 056.gif




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左の木立の間に武尊山をちらちらと見ながら、気持ちの良いブナ林を降っていくと、またも突然スキーゲレンデに飛び出る。このままゲレンデをスキー場のレストハウスまで降りたい気分だが、ぐっと堪えて左の山路に入る。
なお、夏ならゲレンデ一面がラベンダー畑になるので、ゲレンデを降るのも良いだろう。 049.gif




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遠回りしたお目当ては、この2本のブナの木。 “細いブナにもたれかかる太いブナ” の木だ。とてもユニークな光景だ。私も誰かにもたれかかってみたいな~・・って、重過ぎて細い人では支えきれないかも。 041.gif




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鹿俣山のピークから1時間20分ほどでキャンプ場分岐に着く。

分岐を右に10分も行けばキャンプ場に出る。

広々としたキャンプ場は充実した設備が整っている。



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さて、キャンプ場から道標に従って行くと、ペンション村へ通じる車道を横切り、リゾートセンターからスキー場のレストハウスへ行く遊歩道にでる。
センターハウスへ戻るには、さらにこの遊歩道を横切り “銅金沢ルート” に入るのだが、この入口(写真右)が分かりづらい。 私は立派な遊歩道につられて右のスキー場方面へ行ってしまい時間ロスしてしまった。 007.gif
とにかくキャンプ場から西に向かって車道と遊歩道を横切ること。スキーゲレンデを降った場合はここで右折になるので右側のこの道標を見落とさないようにしよう。 034.gif




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銅金沢ルートに入って、すぐにリフト下にある小さなトンネルをくぐる。




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少し行くと満開の “オオヤマサクラ” の大木が現れた。ラッキーなことに、ここに来てまさかのサクラ観賞ができた。 043.gif




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オオヤマサクラを過ぎると、スタート時に見た野鳥案内板のある分岐まで銅金沢に沿って歩く。銅金沢は、ブナ林の豊かな湧水を集めて流れる美しい沢である。 072.gif 野鳥案内板からセンターハウスまでは5分とかからない。




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ブナ林の美しさだけなら5★だが、ルートが何度もスキー場を交差しているので本格的な自然派には物足りないかな・・。 039.gif
マイカーがあれば、尾瀬まで行かなくても手軽にミズバショウが見られるのは嬉しい。しかし、交通の便が悪いので公共交通でのアクセスだと、バスの時間を気にしたり、タクシー、レンタカー利用だと結果的には尾瀬へ行くのと変わらない交通費がかかってしまう。それなら尾瀬にいくかな? 頑張れ、玉原高原! 058.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級〜中級者向け
行程距離: 約9km(センターハウス‐玉原湿原‐水源ルート‐ブナ平‐スキー場‐鹿俣山‐キャンプ場‐オオヤマサクラ‐センターハウス)
標高差: 約520m
実動時間: 約6.5時間 (湿原経由で鹿俣山まで約4時間、キャンプ場経由で下り約2時間、路迷いロスタイム30分、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-05-05 22:27 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)
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