日光 庚申山 奇岩がいっぱいのお山巡り     Kōshinzan in Nikkō National Park

Saturday, May 28, 2016
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2014年6月に、絶滅危惧種に指定されている特別天然記念物の食虫植物 “コウシンソウ” を見に庚申山(1,892m)に登った。 その時に庚申山の展望スポットから見た皇海山がイケメンだった。その時からいつかは登ってみたいと思っていた。 それも古き良き時代の正攻法、庚申山から縦走する皇海山を。このルートは夜行日帰りも可能であるが、中腹にある庚申山荘に泊まり2日がかりで登るのが一般的だ。 それでも2日目は12時間以上かかるロングルートである。 008.gif

昨年、癌の化学療法を終えたばかりで体力の回復は治療前と同じには戻っていない。 時期尚早の感はあるが、 “人生は自分が思っているより短い” 行くなら今しかない! ということで5月の最終週末に決行。 070.gif 
初日は庚申山荘入りと、再度コウシンソウを見にお山巡りコースを反時計廻りで歩いた。 2014年には時計廻りで歩いているが、同じ景色でも見る方向が違うと新鮮である。 両方のレポートを読んでもらえればお山巡りコースの全容が把握できるだろう。 040.gif
→ “日光 庚申山の岩壁帯に咲くコウシンソウ   Kōshinzan in Nikko National Park




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アクセスは2014年に登った、備前楯山レポートに記載してあるのでそちらを参考にしてほしい。 ↑の写真は、国道122で日光方面に向かう途中にある草木湖。
→ “日光市足尾町 足尾の銅鉱脈だった備前楯山を登る   Bizentateyama in Nikkō, Tochigi




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まずは、国民宿舎かじか荘に庚申山荘利用料(2050円)と、登山計画書を提出する。銀山平から一の鳥居までは庚申川に沿って片道4kmの林道歩き。 庚申川に注ぎ込む支流の滝などを見ながら歩く。 070.gif




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f0308721_2345818.jpg2014年と同じ時季の再訪なので景観はあまり変わらないので、異なった点にフォーケェスして記載する。

今回は前回には咲いていなかった(咲き終わっていた?)フジの花がまるで並木道の様に続いていた。 072.gif

足元には夏を感じさせるイワニガナ?に似た黄色い花などが群生していて、植物観察しながら歩いていたので単調な林道歩きも楽しかった。 056.gif





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一の鳥居近くにある “七滝” の滝壺(正確には七つある滝の一つの滝)まで行く。 思った以上に水量が多く滝壺が深いことに驚いた。 マイナスイオンの先取り! 043.gif




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一の鳥居からは沢沿いの山路に入る。




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ここも前回には散ってしまっていたヤマツツジが満開で、グリーン一色の樹林帯の中に、その鮮やかな色が際立っていた。 056.gif




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f0308721_2365485.jpgブナの木に混ざって、網目模様のような樹皮の木(イヌシデ?)があったが、模様がくっきり浮き彫りになっていた。

ここまで深く浮き彫りになったのを見るのは初めてだ。

同じ樹木でも1本1本個性?があるんだね。 005.gif





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f0308721_2375656.jpgこのトレイルには “鏡岩” “夫婦蛙岩” “仁王門” などの奇岩が現れるので、良い目印になる。

そして、今回のこの間(一の鳥居~庚申山荘まで)の小さな主役はこのクワガタソウだ。

たくさんのクワガタソウがパープルの可愛い花をつけていた。





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一の鳥居から約1時間、トレイルが石段となり参道っぽい雰囲気になって来れば、 “旧猿田彦神社跡” はすぐだ。





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f0308721_2395298.jpg旧猿田彦神社跡を左に行き、まずは庚申山荘に寝袋などの余分な荷物をデポする。

ちなみに、40人収容の山荘には敷布団と掛布団は用意されている。

山荘の周辺(特に裏庭)にはクリンソウがたくさん咲いていた。 056.gif





f0308721_23105918.jpg今回は同行者達がコウシンソウを見たことが無いので、一休みした後、お山巡りコース(約2時間~3時間)で山荘のバックにそびえる岩壁帯へのハイキングに出かけた。

が、翌日の行程が長いので、ゆっくり山荘で休むのも良いだろう。

庚申山荘から旧猿田彦神社跡に戻り、反時計廻りでお山巡りコースを歩く。





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旧猿田彦神社跡のすぐ先にある宇都宮大学の山荘の脇から樹林帯の急斜面を登る。左側の沢には小さな滝がかかっている。





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f0308721_23121171.jpg樹林帯の急斜面をひと登りでササ原の尾根になる。

ここはシロヤシオの群落だった。

実はシロヤシオをまじまじ見るのは初めてである。

今年はツツジの開花が早いらしく、もう見られないと思っていたので嬉しい誤算である。





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f0308721_23134681.jpgササ原から左のルンゼ状になった岩壁帯へ降りる。ここはコウシンソウの自生地である。

かじか荘での情報では、今年はまだ咲いていないということだったので半ば諦めながらも目を皿にして探す。






f0308721_23142859.jpg岩壁にはサクラソウ?ユキワリソウ?のようなパープルの可愛い花が一面に咲いている。

“そうそう、この花に混ざって咲いているんだよな~”

“確か2014年にはこの岩壁のこの辺りにあったはずだけどな~”

“あった!!”

まだだいぶ小さいが確かにコウシンソウだ。





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コウシンソウと戯れた後は、迷路のような岩壁帯へ進んでいこう。 ルンゼ状の斜面を降り、岩壁に渡されたブリッジを渡る。
振り返ればコウシンソウが自生している岩壁の上に奇岩が見える。 “ツリガネ岩” (左) と “カメ岩” (右)と呼ばれているようだ。 お山巡りコースの特徴は、こうした奇岩怪石が創り出す独特の景色にある。





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続くクサリ場や長いハシゴを降りて岩壁の基部を巻いて行けば、このルートの展望スポットに出る。チェーンの張られたヤセ尾根 “馬の背” の先にある絶壁の岩場がそれである。




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岩壁帯に突起した見晴台 “本社の見晴し” と言われる絶壁の上からは、緑の樹海の中に庚申山荘が見えている。 072.gif





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見晴しから岩壁の隙間に落ちていくような階段を降る。ここが “鬼の耳こすり” 壁だ。




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さらに鉄ハシゴを降って、迷路のようなトレイルを行く。 ガンガン奇岩怪石地帯に突入する。 070.gif 003.gif




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象の顔にも見えるアーチ型の浮橋のような奇岩を左に見て、ハングした岩の下を通過する。




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ここでもシロヤシオが満開だ。昔、ここは修行場だったようだが昔の修行者たちもこの花をみて癒されていたのかな? 056.gif 039.gif




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そして、特徴的な形の “めがね岩” がシロヤシオに彩られている。 岩場に掛けられた鉄ハシゴを降り、めがね岩の右目?左目?をくぐって行けば・・




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出た、巨神兵! 005.gif 037.gif




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まだまだ奇岩怪石が続く。 2年前なのにこの様な場所を通過した記憶が全くない。やはり右回りと左回りでは見える景色が少し違うのかもしれない。 039.gif





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そして、一際大きな壁が現れる。圧巻だ。 005.gif さすがにこの壁は越えられないので左から巻く。




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廻り込むと壊れた木の祠があるハングの下を行く。




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胎内くぐりのような穴をくぐると、その先にはルーフ状の “庚申の岩戸” という岩屋?洞窟がある。




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赤い鉄ハシゴを登り洞窟まで登る。洞窟の左に張られたクサリで岩棚をトラバースする。




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岩壁帯に咲く花はコウシンソウとシロヤシオだけではないよ。 056.gif 何種類もの野花が見られるが、私が気になったのは・・つべこべ言うのはオダマキ!(おだまり!) 037.gif じゃぁなくて~ ヤマオダマキ(写真左)と・・右の花は?ラン科の花のようだが初めて見る花だ。アオチドリかな? 039.gif




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最後の岩場を左側から巻き、ブリッジを渡って庚申山への登山路に合流する。ここからは翌日の皇海山への登行路であるが、朝が早いのでゆっくり楽しみながら降るとしよう。 071.gif
降りだしてすぐにチョックストーンのかかった “一ノ門” をくぐる。このチョックストーンの下にある石が “カエルの番人” という石らしい。 言われてみれば、ここを通過する人間を監視している様にも見えるね。 “カエル様、おねげぇです、通してくださいませ~” 041.gif




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続いて “初ノ門” という岩場のハシゴを降る。 ミツバツツジが岩場を彩っていた。




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急な岩場を降っていくと、湿ったルンゼをもつ大岩壁が現れるので、岩壁の下をくぐるように通過する。 何段にもハングした岩壁からは水滴が滴り落ちていて、その険相な雰囲気が、とてもインパクトのある光景を創り出している。 005.gif




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振り返り、黒々した滝?を見上げる。 005.gif 後は樹林帯を庚申山荘までひと下りだ。





f0308721_2224939.jpgこのルートは冒険ランドみたいで何度歩いても楽しい。
単調な林道歩きもフジの花のお陰で退屈しなかった。
フジの花に始まり、クワガタソウ、ヤマツツジ、クリンソウ、シロヤシオ、コウシンソウと前回よりもお花が多くて楽しい。 056.gif 056.gif
ちなみに、今年のコウシンソウは6月中旬くらいが見ごろだろう。

さて、明日は足尾山塊の秘峰、皇海山へ登るぞ! 070.gif

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
行程距離: 約8km(かじか荘‐一ノ鳥居‐旧猿田彦神社跡‐庚申山荘‐旧猿田彦神社跡‐お山巡りコース‐庚申山荘)
標高差: 約870m
実動時間: 約5時間 (七滝見物時間込み、庚申山荘での休憩は除く)

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by dream8sue | 2016-05-28 22:56 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(2)
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Commented by tamataro1111 at 2016-06-15 06:00
お早うございます。
梅雨の合間に庚申山を歩かれたようですね。
一泊で歩くのがこの山はよさそうです。多くの花がみれて。。。そんな中 庚申草がみれて良かったですね。
以前 皇海山を歩いた時に、特長ある庚申山を眺めた時、憧れていましたが、未だ登れていません。
やっぱりマイカー登山でないと、かなり難しそうですね。。。 ! ?
Commented by dream8sue at 2016-06-16 03:12
tamataro1111 さん、こんにちは。
そうですね、同じ渡良瀬川源流でも、日光方面の山々に比べて交通の便が悪いですね。
でも、庚申山だけなら、銀山平や庚申山荘での宿泊を視野に入れれば公共交通機関でも可能ですよ。
わたらせ渓谷鉄道、通洞駅からはタクシー(片道約3500円)で銀山平まで入れます。徒歩の場合は原向駅から2時間弱です。
国民宿舎かじか荘の宿泊客は通洞駅に限り送迎してもらえます。
私は2014年に、かじか荘に宿泊して、庚申山と、前日に備前楯山という山をセットで登りましたよ。
かじか荘のある足尾温泉はとても良い湯(お肌すべすべ)なので、ぜひ温泉に泊まって足尾の自然と温泉を楽しんでください。(^^)/
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