日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(前編)    Mount Nyohō in Nikkō National Park

Saturday, June 18, 2016
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2014年に男体山を登った時以来、男体山の北にそびえる女峰山や太郎山の雄姿が印象に残っていた。夏山のトレーニングもかねて中高山を登っておきたいということで、今回は女峰山の南に位置する大真名子山~小真名子山~帝釈山を縦走して女峰山まで歩くことにする。宿泊は女峰山の胸元あたりにある唐沢避難小屋に泊まり、翌日は馬立を経由し志津峠に戻る。そして、あわよくば志津峠から男体山も登り表参道の二荒山神社側へ下山するという、2日間で日光表連山の5座を登るゴージャスな計画だ。 043.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
群馬県みどり市から渡良瀬渓谷沿いの国道122号線で日光市足尾町経由で国道120号に合流し、左折して いろは坂を上る。中禅寺湖畔を走り戦場ヶ原の三本松を過ぎた “光徳入口” で右に曲がる道があるので右折する。この道は光徳牧場に至るので、牧場の手前で右折し、次の三叉路を左折すれば、それが裏男体林道である。
2016年6月現在、志津峠周辺での車両駐車は不可能です。 裏男体林道の途中の梵字飯場跡に停めて志津峠まで約5km(約1時間30分)の林道歩きとなるので志津峠からの登山をお考えのハイカーは留意してください。




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飯場跡から約1時間30分かけて志津乗越(志津峠)まで林道を歩く。 070.gif
途中で太郎山への登山口を左に分ける。
志津乗越に以前あったパーキングスペースは大きな石や木材で塞がれている。 002.gif
男体山を右に仰ぎ見て、左側のササの生い茂る樹林帯が大真名子山から女峰山へのトレイルヘッド(登山口)である。




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トレイルヘッドから10分程で巨岩が現れる。

そこには何やらたくさんの銅像やら石碑が祀られている。

石碑群を過ぎると、根が張り出したシラビソの森の急登が続く。 042.gif




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やがて傾斜が緩やかになり、シャクナゲなどの低木が見られるようになる。赤い可愛い花をつけるこの木は何だろう? ツツジ科のようだが・・ 039.gif




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針葉樹の森から広葉樹林に変われば標高もだいぶ高くなり、尾根上に岩場が現れる。 すると、いきなり眼前に男体山が見えてくる。 005.gif 072.gif




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岩場を右に巻いて行くと、 “千鳥返し” と書かれたクサリ場に行き着く。 ここは日光三険と称される難所の一つらしいが、妙義山など西上州の岩峰を登りまくっている同行メンバーにとっては朝飯前である。  It is a piece of cake for them.  004.gif 071.gif




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志津峠から約2時間の登行で大真名子山(2,375m)に到着。 042.gif
山頂からの展望は良く、これから向かう女峰山が眼前に見える。 072.gif
それにしても、テントこそ無いが、寝具やコンロなどを背負っての山行は久しぶりなので、重荷がつらい。 008.gif

重荷を背負っての縦走は、昨年の尾瀬沼~鬼怒沼湿原の縦走以来である。→ “尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park




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大真名子山から小真名子山へ、始めは緩やかな尾根路が続く。立ち枯れの白い樹木が印象的な平地を通過する。 005.gif




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続くシャクナゲ帯を過ぎると、右側が赤茶けた色の崩壊地が現れる。 005.gif




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崩壊地を過ぎると、尾根路から再び樹林帯に入り、勾配も急になりタカノ巣と呼ばれる小真名子山との鞍部へ一気に降る。




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大真名子山からタカノ巣鞍部まで約50分(高低差約260m)の下降。

そして、タカノ巣から今度は小真名子山への登り返し(高低差約200m)。

こちらもシラビソの樹林帯を登ること50分で小真名子山へ到着。 042.gif 066.gif




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正式には、大真名子山 “おおまなこさん” 小真名子山 “こまなこさん” と濁らない読み方で良いようだが、一般的には “こまなごやま” と濁るようだ。 
小真名子山(2,323m)ピークは、西側は樹木に囲まれていて見晴らしはあまりよくないが、東側の一部が開けている。




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小真名子山のピークから、富士見峠(帝釈山との鞍部)方向に少し行った場所に電波反射板があり、展望スポットとなっている。 
西側には、近くに太郎山が鎮座し、遠くには日光白根山や、先日登った皇海山まで見渡せる。




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そして東側には、これから向かう帝釈山と女峰山が目の前に広がり、その高くて長い尾根に圧倒される。 005.gif 008.gif




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“あれを登るのか~・・大丈夫か?” 025.gif と、心が折れそうになる気持ちを足元の草花が癒してくれる。 056.gif 043.gif




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展望スポットから富士見峠までは、石がゴロゴロしたガレ場の下り坂となる。




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ここにも、ツガザクラが群生していた。 ツガザクラは低山では見ることが無いので、久しぶりの高山植物にプチ感激! 043.gif 056.gif




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長いガレ場に足を取られながらも、黄色いマークを頼りに降る。 042.gif

そして、小真名子山から約1時間で富士見峠に到着。

天候や体調の都合でエスケープする場合は、ここから南に行けば志津峠に戻れる。 034.gif




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さて、志津峠からすでに5時間、林道のゲート(飯場跡)から7時間が経過している。 正午を過ぎて、ザックの重さが一段と身体にのしかかってくる。 展望のない樹林帯の中を、だらだら同じような尾根路が続く。 015.gif
富士見峠から帝釈山への登りが、本コースで一番つらいセクションであった。 高所の影響と寝不足も手伝って、異常なほどの睡魔に襲われる。 私だけ、休憩時間のわずかな時間でさえも仮眠をとる始末であった。 014.gif 042.gif




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富士見峠から約2時間、ようやく樹林帯から低木帯になりあたりが明るくなってきた。




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ほどなく帝釈山(2,455m) の開放的なピークに到着した。 066.gif




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帝釈山からの展望は素晴らしいの一言に尽きる。振り返ってみれば越えてきた小真名子山、大真名子山と、男体山が並んで見えるではないか! 005.gif 043.gif




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西側に広がる太郎山から日光方面の山々。 072.gif




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そして、本日のハイライト、帝釈山から女峰山までの稜線散歩の始まり。 今までの疲れも吹っ飛ぶね。 060.gif




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小さなアップダウンを繰り返しながら、ターゲット(女峰山)との距離を縮めていく。 左手(北側)には、野門沢の谷筋が眼下に広がり、女峰山の北側の2318m峰から北西に派生している尾根がかっこいい! 一般トレイルは無いようだが、藪岩魂の血が騒ぐ。 041.gif




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右手(南側)には、ここでも赤茶けた崩壊地があり、その麓に広がる広大な樹海が見事である。 005.gif 072.gif




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地図には記載されていない、 “専女山” なる稜線上のコブがあり、その先はクサリがセットされた岩場なので慎重に降ろう。




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歩いてきた帝釈山を振り返る。この帝釈山と女峰山とをつなぐヤセ尾根は、 “馬の背渡り” と呼ばれる日光三険の一つである。 今回の山行で、日光三険の2つをこなしてしまった。ちなみに、最後の一つは太郎山にある “新薙” という山肌のガレ場らしい。 太郎山もいつか登ってみたいな~ 039.gif 誰か一緒に行きませんか? 029.gif




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足元には、ミヤマダイコンソウと思われる黄色い花に混じって、こんな花も見られる。 何だろう? ホソバイワベンケイかな? 039.gif




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写真では距離感が伝わらないが、確実にターゲットが近づいている。




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あまりにも美しいダケカンバの若葉に感動しながら、岩稜から稜線上に生える樹林帯を行く。 070.gif




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樹林帯から背の低いハイマツが群生する岩稜に出る。ダケカンバの若葉も綺麗だが、ハイマツの新芽も負けていない。 043.gif 072.gif




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そして、女峰山への最後の登り・・頑張れ!もう少しだ! 042.gif




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帝釈山から約1時間の稜線散歩で女峰山(2,483m)に到着。 066.gif まさにトンガリ山の山頂らしく360度の展望だ。 072.gif




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おまけに、天体ショーよろしく雲が男体山の方角から生き物のように迫ってくる。 005.gif




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そして、長かった縦走路を振り返り感無量。志津峠から8時間、林道ゲートから10時間かかった。 059.gif 042.gif
女峰山から大真名子山方向に降る方がはるかに楽なのに、何で大真名子山から女峰山方向に登るかな~ 008.gif




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山頂から北東に見える稜線は、赤薙山から霧降高原へ続く縦走路である。




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そして、その稜線と女峰山の南東に伸びる黒岩尾根(写真手前の尾根)の間には、多くの滝をもつ雲竜渓谷がある。
雲竜渓谷は冬場のアイスクライミングのエリアとしても有名で、私も現役クライマーの頃は雲竜瀑を登っている。雲竜瀑だけではなく、あたり一面が氷柱、氷壁のアイスワールドで、1日では登り尽せないアイスフォールを前に、渓谷に何日も泊まって登りまくりたいと思ったほどである。霧降高原からのルートからならその懐かしの雲竜渓谷が見られるのにな~ 039.gif




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さて、山頂で展望を楽しんだら、本日のねぐらである唐沢避難小屋へ降ろう。 山頂の南にある祠の前を通り、短い樹林帯から急なガラ場に出る。足場の悪いルンゼをトラバースし黒岩尾根の基部に広がり樹林帯に入る。




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樹林帯は、シラビソとコバイケイソウの生えるしっとりした森だ。 女峰山から約1時間の下りで唐沢避難小屋に着く。 042.gif




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唐沢避難小屋は、30人くらい(20人くらいまでなら快適)が泊まることができる大きさである。

ただしトイレは無い。

この日は私達を含めて8人ほどが一夜を共にした。 063.gif 014.gif





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尚、大切な水の確保は、馬立方向へ15分くらい降ったところに水量豊富な沢がある。

結構な急斜面なので疲れた身体にはきつい登り返しとなる。 042.gif

この水場の案内は後編に詳しく記載してあるので、併せて確認してほしい。 040.gif


翌日は、唐沢避難小屋から馬立を経由し、志津峠まで3時間の下山である。
→ “日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(後編)   Mount Nyohō in Nikkō National Park


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by dream8sue | 2016-06-18 04:47 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)
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