尾瀬 滝・滝・滝の会津駒ケ岳下ノ沢(敗退)   Stream Climbing in Aizukomagatake-Shimonosawa

September 2-3, 2016
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台風10号が通り過ぎた直後の9月上旬、沢は増水していて、沢登りとしてはコンディションが悪いであろうと予想される。 しかし、多少の懸念材料をおしても日照時間が長いうちに会津駒ヶ岳下ノ沢を遡行すべく出かけて行った。 結果は、1夜のビバークの末、あっけなく敗退(沢の3分の2まで遡行後、枝沢へエスケープ)することになった。 007.gif




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<マイカーの場合>
東北自動車道、西那須野塩原ICから国道400号線、121号線、352号線を檜枝岐方面へ向かう。檜枝岐集落の少し手前で会津駒ヶ岳の登山道入り口(滝沢口)に入る。 パーキングは会津駒ヶ岳の登山口ではなく、林道の途中から右に鋭角に曲がり(道標あり) “竜門ノ滝” 遊歩道のパーキング(約10台可能)に駐車できる。こちらの方が登山口のパーキングよりも空いている。
竜門ノ滝展望台へのトレイルを15分くらい歩き、下ノ沢を横切る木橋のところから入渓する。




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すぐに大きなウォータープール(釜?淵?)をもつ3mくらいの滝が現れる。 右岸に残置スリングが見えるが手ごわそうなので、迷わず左岸の山腹を高巻き、上流の竜門ノ滝も一気に巻いてしまう。 070.gif
ここで復讐しておこう。 川の下流を向いて右側が右岸、左側が左岸である。滝の “右壁・左壁“ というような場合は、本人から見ての右側あるいは左側となるので混同しないように。
さすがに沢屋やクライマーにはいないが、ハイカーの書いたブログなどではこの辺りを誤認識して書いているものが多々あるので鵜呑みにしないようにね。 034.gif 




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2段からなる竜門ノ滝(下20m+上30m)は見事である。 檜枝岐村の観光名所となっている。 005.gif




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竜門ノ滝の高巻きで1時間を費やす。059.gif 025.gif  高巻きは傾斜がつよくロープを使用したが、ロープを使うとどうしても時間をロスしてしまう。 すべての敗因はすでにこの時点から始まっていた。 このくらいの高巻きはロープ無しでスピードアップを図るべきだった。 045.gif




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途中でロープをしまい、ルンゼ状の草付きを木につかまりながら滝の落ち口に戻る。 しばらくゴーロー歩きが続き3mから5mくらいの滝がいくつも現れる。 




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やがて明るいゴルジュ状になり、小さな滝を直登しながら遡行していくと、前方に下部にトヨ状の流れをもつ10m~15mくらいの大滝が現れる。地図上にある “大滝” はこれかな? 039.gif
大滝は正面を登れるようだが、水量が多く、登れないと決め込み、よく確認もしないで高巻きに逃げてしまった。




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大滝の高巻きは、左岸の薮尾根を藪漕ぎし、小リッジ上から滝の落ち口に15mのラッペルで降り立つ。 




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続く7m2条滝?は、右岸から流水線に巻き降りて直登する。




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再びゴーローとなり、前方のスカイラインに会津駒ヶ岳方面の稜線が見えてくる。  058.gif




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水量を3:2に分ける二俣は、明るく広い渓相である。 沢で幕営するならこの辺りが適地であるが、できれば稜線まで抜けたいので、ここでは一休みして先を急ぐ。 入渓から二俣までは、まずまずのタイムできたのだが・・・ 025.gif




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二俣を左の源六郎沢へ進む。 実質的な核心部はこの沢に入ってからの第2、第3ゴルジュの突破である。 もうここからは、滝、滝、滝の連続で、トポに記された滝がどの滝なのか識別が難しくなる。 滝多すぎ!  005.gif 008.gif




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ゴルジュ帯になってくるので、高巻きもけっこう悪い。 ムム・・また何か潜んでいそうだな~  009.gif




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案の状、直登が難しい滝(トヨ状15m滝+8m滝?)が現れ右岸を高巻く。 高巻きといっても踏み跡は皆無で、ほとんどが藪漕ぎとなる。 藪が濃く、思った以上に体力を消耗する。 042.gif




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沢床に戻り、今度は長い淵をもった8m滝?を登る。 ゴルジュの中はずっとこんな感じの滝の連続だ。




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長い淵をもった8m滝?は、右岸からヘツって流水ラインを横切り左岸の岩場を登る。 071.gif




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12mのスダレ状滝?(水量が多く、スダレではなく2条の滝になっていた。)は、右岸から落ちる枝沢を登って巻く。




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枝沢というより、ほとんど岩壁だ。 005.gif ロープを出して登るが、スタンスが滑りそうで緊張した。 008.gif 20mほど壁を登って、藪尾根を右にトラバースし草付きを降って沢床ヘ戻る。 高巻きの場合、藪漕ぎしながら沢床に戻るポイントを見つけるのも難しい点だ。 高巻き過ぎても疲れるし、早く下降してしまっても滝を巻けない。 034.gif




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第3ゴルジュ手前の10m滝?は左から越える。 トポでは第2ゴルジュ、第3ゴルジュと書かれているが、実際は明瞭な区切りはわからない。しいて言うなら沢が蛇行しだして、右から小さな枝沢が合流している先からが第3ゴルジュになる。が、この枝沢はわからなかった。 039.gif




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第3ゴルジュ始めの10m滝?と思われる滝は左岸を高巻いた。




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この高巻きはササに覆われた足場の悪い泥壁だったのでロープをだしたが、ここでロープを使用したのも良くなかった。 下手にロープをフィックスしようものならササにロープがスタックしてしまって、かえってフォローが難しくなってしまう。 この10m滝をメンバー4人が登りきるのに1時間以上を要してしまった。 008.gif 059.gif




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滝の上から下部の様子を見る。なかなか登ってこない状況に、コールして聞こうにも滝の音にかき消されてしまう。 007.gif




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第3ゴルジュに突入して、10m滝の後も次ぎ次ぎに滝が現れる。 西に向いていた沢がやや北に曲がりだしたあたり(8m滝の下?)でタイムオーバーとなる。 059.gif
食料もツエルトもあるので、4人が座って1夜を過ごせるスペースを何とか見つけてビバークする。 満点の星空を見上げながら夜の寒気に身を寄せ合ってのビバークは、私に忘れていた遥か昔のアルパインクライミングの感覚を思い出せてくれた。 043.gif
翌朝は、源六郎沢の本流を諦め、ビバーク地点(8m滝の下?)の右岸の枝沢を詰めて、駒の小屋から1時間くらい西の登山道(登山道の水場から15分くらい登った所)へ抜けた。 枝沢も傾斜がきつく藪こぎもかなり厳しいので(約2時間の藪漕ぎ)、素直に本流を詰めて駒の小屋を目指しても良かったかもしれない。




f0308721_1546824.jpg滝の半分は高巻いてしまったので、疲れたわりには楽しくなかった。 
トポでは巻き路の踏み跡もしっかりしているとあるが、真っ赤な嘘だ。 046.gif 
踏み跡などは皆無でほとんどが藪漕ぎとなった。  042.gif
やはり滝は直登できるかどうかでスピードも、楽しさの度合いも違う。 
滝をサクッと直登できるレベルの者同士なら楽しい沢であることは間違いないだろう。 049.gif
台風一過直後の水量の多さを言い訳にしたいところであるが、それは根本的な敗因ではない。 
敗因は、3級の沢を登るには単に実力不足だったということだ。 
まあ、肩の具合が悪く腕が上がらない状態での遡行だったことを自分への慰めとしよう。 041.gif

私のこのルートへの評価: 4★ 3級
行程距離: 約9.5km(竜門ノ滝パーキング‐竜門ノ滝‐大滝‐二俣‐右岸に支流をもつ8m滝手前ビバーク‐駒の小屋と水場の間の稜線‐水場‐会津駒ヶ岳登山口 – 竜門ノ滝パーキング)
標高差: 約800m
実動時間: 約18時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2016-09-03 16:13 | Stream Climbing | Trackback | Comments(2)
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Commented by akeno7115 at 2016-09-11 23:04 x
こんにちは。本格的な沢へ行かれたようですが、苦労されましたね。私も20年近く前になりますが、この沢を遡行しました。二股からしばらくで"ぶち切れ雪渓"が続き、潜り抜けや側壁と雪渓の端を大股開きのステミングなど、ひどい目にあわされました。最後は藪漕ぎなく気持ち良い草原に出た記憶あり。

来年は沢へ一緒に連れて行ってもらおうかしら。
Commented by dream8sue at 2016-09-12 11:59
akeno7115さん
下ノ沢は6月~8月上旬まで雪渓やスノーブリッジがあり厄介なんですよね。だから9月と思って出かけたのですが、この時期は台風が多くて増水していました。
下手に枝沢にエスケープなんてしても、鬼の藪漕ぎが待ち受け、こちらも楽ではありません。

>> 来年は沢へ一緒に連れて行ってもらおうかしら。
いえいえ、私は沢登りは余りやりません。
夏は低山ハイキングが暑いので、ハイキングよりましかと思って、1級の沢歩き程度の沢登りを時々するくらいです。
今回の下ノ沢はイレギュラーですよ。www
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