奥秩父 五郎山で岩山歩きとキノコ狩り     Mount Gorō in Chichibu-Tama-Kai National Park

Saturday, September 10, 2016
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台風シーズンで大きな山、遠い山には行く気にならない。 天気図とにらめっこで晴天日をみつけ日帰り山行が関の山。とはいうものの、残暑厳しきおり低山はNGだ。 最低でも標高が2000m以上はほしいな~・・ということで、高原レタスの産地で有名な長野県川上村にある五郎岳(2,132m)に登ってきた。 070.gif
五郎山周辺は奥秩父北西部に位置し、瑞牆山や金峰山、国師岳、甲武信岳などの名峰が連なっている。 そんな中で五郎山は知る人ぞ知るという不遇の岩山である。 037.gif




f0308721_1440412.jpg<マイカーの場合>
前橋、高崎方面からは長野県佐久市を経由し141号を南下。 海ノ口を過ぎカーブの多い急坂を登り切り、“市場” の信号を川上村方面に左折。 川上村に入り県道68号線を東に走る。 梓山集落の入口から梓川の上流にある “せせらぎの里 町田市自然休暇村” を目指す。 68号線から右に曲がる三叉路には休暇村の案内板があるのでわかるだろう。 045.gif
右折して3kmほど走ると休暇村の建物が左手に現れるので、そのまま林道(梓久保林道)を直進して、その先の二俣を左折し梓川本流に架かる橋を渡る。 橋の先に休暇村のバンガロー(キャンプ場)があり、その先で林道は再び二俣になるので左へ進む。 バンガローを過ぎるあたりから林道が荒れてくるのでダートに強い車以外はあまり奥まで侵入しない方が良いだろう。 034.gif パーキングは橋の周辺とバンガロー先の二俣周辺に数台可能である。




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バンガロー先の二俣を過ぎれば迷うような分岐はない。 

私達は、林道がシボコリ沢を横断する辺りに車を停めた。 

五郎山登山口までは、この林道を1時間弱ほど歩く。 070.gif 




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途中に “幻の滝” があるので寄り道して行こう。 林道の途中に案内標識があるので右に入る。 滝までは5分くらいなので是非立ち寄ると良いだろう。 049.gif




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“キケン” と書かれたプレートとロープが張られたザレた沢筋が現れ、上流に幻の滝が見えてくる。 滝は20mくらいの緩傾斜、3段の滝で、緑に囲まれたロケーションと相まってなかなか清涼感のある滝である。 043.gif




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滝が大好きなSueは、マイナスイオンのシャワーに身をゆだねるポーズ。 057.gif 037.gif




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足元の岩は苔の絨毯に覆われている。その苔の中に丸いキノコが顔を出している。棒で突くとトップの穴から胞子が飛び出してくる。 ホコリダケというキノコらしい。 005.gif 027.gif




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幻の滝の分岐に戻り林道を登って行くと、もう一つの水流のある沢(シボコリ沢)を渡る。 この辺りにもキノコがたくさん見られる。




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不味そうなプリンアラモードを思わせるキノコ(写真左)や美味しそうなビックファミリーのキノコ(写真右)




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沢を渡り、食用のキノコが無いかキョロキョロしながら林道を歩いていると、ツル植物のイケマが実を付けていた。 白くて可愛い花は知っていたが、実を見るのは初めてだ。 何だかオクラに似ているね。 003.gif




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やがて、林道が二俣に分かれる分岐に小さな手づくり道標がある。 道標に従って右へ進む。 おや、何か見つけたのかな? 039.gif




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カラマツと白樺などの雑木林には、鹿が幹を食べたと思われるリョウブの木や、熊の爪痕と思われる古木などが横たわっていた。 008.gif




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そんな野生の気配の中、何やら素敵な気配も・・ 043.gif
カラマツの落ち葉で覆われた林道には、ハナイグチという主にカラマツ林に発生する食用のキノコがあちらこちらに生えていた。 キノコに詳しい同行者によれば汁物にすると美味しいらしい。 027.gif




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また、ヤナギのような広葉樹の古木にも何やら生えている。 サルノコシカケとは明らかに違うヌメリスギタケモドキという、こちらも食用キノコらしい。 高い位置に発生する事が多いので見る人が見れば発見できるようだ。 027.gif




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そんなキノコ狩りに時間を忘れ、ゆっくり歩いてようやく五郎山の登山口に到着。 ここからは左の山腹に取付き、カラマツ林の急な登りが始まる。 009.gif




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キノコは多いが、花は夏から秋への端境期であまり見られない。 アキノキリンソウがちらほらと咲き、ハナニガナ?と思いきやヤクシソウというイエローの花がカラマツの根元に咲いていた。 056.gif




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この標高のカラマツはまだ緑一色だ。でも、すご~く綺麗~  043.gif だけど、すご~く急登です! 008.gif




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おや?また何か見つけたのかな? 美味とされるタマゴタケもあったよ。 011.gif まだ私は食べたことが無いけど・・ 039.gif




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カラマツ林の急登をひとしきりこなすと、突然、美しいシラカバ林に変わる。 043.gif 072.gif そして、さらに傾斜がきつくなっていく。ふぅ~ 042.gif




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自然林の中は陽がさしていて明るい。そんな林床でスクスク育っているキノコには毒キノコの代表ベニテングタケ(写真左)もある。まるでキノコ図鑑の見本のような卵型だ。 005.gif  全身真っ赤なキノコ(写真右)は何だろう? 自然界で見る赤色は警戒色である。生物的な直感で言うならきっと毒キノコだろう。 041.gif Don’t touch me! If you touch me, you will not forget me. うふふ・・ 037.gif
追記:climbingrose さんより、写真右の赤いキノコはカラマツベニハナイグチというキノコではないかとのコメントをいただきました。 毒は無いようですが苦いので食用には向かないみたいです




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前方に大岩が見えてくると、傾斜はさらにきつくなり息も上がってくる。 幸い風がひんやりとしていて汗だくの身体に心地よい。 042.gif 043.gif




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岩場帯から、いかにも奥秩父といった苔むした樹林帯になる。 木の根を掴んで四足で急登をこなせばマキヨセノ頭まではもうすぐだ。 このセクションは急傾斜で、湿っていて木の根が滑り易いので登行よりも下山時が危険だ。 034.gif




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ようやく樹林帯を抜けだし岩稜の末端に飛び出せば視界も開けてくる。 石標があるけれどここがマキヨセノ頭かな? 039.gif




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痩せた岩稜を慎重に東へ登る。特に右側(南側)は絶壁なので岩場の巻きは左側からが無難である。




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微妙に色づき始めているカラマツが岩場に根を下ろしている。 久しぶりにカラマツの葉を間近でみたが、こんなに美しかったのだね~ 043.gif 072.gif




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見晴しの良い岩稜にまたも石標が現れたが、P1かな? (or ここがマキヨセノ頭かな?) 039.gif 国師ヶ岳が一際高くそびえ立ち、朝日岳、金峰山、小川山の展望が雲の切れ間に見え隠れしている。




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マキヨセノ頭の東側には、これから向かうP2 と五郎山の岩峰が、その威圧的な姿を霧のベールに隠している。 005.gif




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ふと脇に目をやれば、秋も近いというのに、まだミヤマホツツジが可憐に咲いていた。束の間、緊張感を忘れさせてくれる。 043.gif 056.gif




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P1からの下りは右側がザレた崖になっているので要注意。 降りきったコルから右側へうっすらと踏み跡があるが迷い路なので進まぬようにね。 034.gif




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P2の岩峰は北側へ回り込み、湿った岩場の細いバンドをトラバースする。 071.gif




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バンドの途中に1カ所、谷側が切れ落ちた嫌らしい岩場のトラバースがある。 お助けの真新しいトラロープが嬉しい。 040.gif




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トラバースを終え小リッジに登り上げると、眼前に五郎岳の南壁?(西壁?)が倒れ掛かるように迫り圧倒される。 005.gif  ルートはこの南壁の中間部に生える樹林の中についているのだが、見る限りでは、 “本当に登れるの?” って懐疑的になってしまう。 008.gif ワクワク、ドキドキがとまらない。だから岩稜歩きは止められない。 003.gif




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P2と五郎山とのコルへは岩峰の基部に沿って急で湿ったヤセ尾根を降ればすぐだ。 070.gif




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鞍部から南壁側の小リッジを登る。振り返ればP2がかっこいい~! 005.gif 004.gif




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そして、南壁を見上げれば、ゴツゴツした岩質で洞穴やクラック、オーバーハングのミックス壁だとわかる。 005.gif




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絶妙な南壁のトラバース路に、よくぞこんな弱点をついたルートを見つけたものだと先人のルートファインディングに舌を巻く。 038.gif 樹木が生えているので露質感が薄れているが、ここは落ちたらアウトのまぎれもない南壁のド真中なので足元には十分な注意を払おう。 034.gif




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南壁を東側に回り込むと、左の草つき斜面につけられた急な踏み跡があるので、それをたどって尾根に這い上がる。尾根を左(西)に少し登れば三角点のある五郎岳(2,132m)ピークに着く。 066.gif ピークは狭く、北側は樹木に囲まれ展望はイマイチだ。 西側に少し行くと足元が切れ落ちた露岩があり、歩いてきたP2とマキヨセノ頭が眼下に見える。 北西側には川上村を挟んで右に男山、天狗山、御座山も見える。 どの山もいつか登ってみたい山ばかりだ。 視界が良ければ八ヶ岳や北アルプスも見えるらしいが残念だ。





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山頂で1時間のランチ休憩を楽しんだら、登山口まで往路を忠実に戻る。 私達は登山口を過ぎて林道の二俣を右(幻の滝と逆方向)に行き、道幅が狭くなったところから適当に斜面を降りシボコリ沢右岸の林道に出た。こちらの方が若干近道であるが、林道が荒れていて踏み跡も分かりづらいので、素直に幻の滝入口を経由する方が良いだろう。




f0308721_14262681.jpg私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け

行程距離: 約5km(林道とシボコリ沢出合付近パーキング‐幻の滝‐林道分岐‐登山口‐マキヨセノ頭‐P2‐五郎山‐P2‐マキヨセノ頭‐登山口 - 林道分岐‐林道とシボコリ沢出合付近パーキング)

標高差: 約500m

実動時間: 約6時間 (山頂での1時間休憩込み)

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by dream8sue | 2016-09-10 14:00 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(4)
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Commented by climbingrose at 2016-09-12 23:22 x
真ん中辺に載っている赤いきのこ2種の右側、食べられない毒キノコだろうと書かれているきのこはカラマツベニハナイグチだと思います。汁にして食べられるよ。
Commented by dream8sue at 2016-09-13 18:50
climbingrose さん
え! この赤いキノコは食用ですか! \((ll゚゚Д゚゚ll))タラ~
いや~ちょっと勇気がいるな~
今度食べてみて、味の感想をお願いします。
Commented by あさみ at 2016-09-27 17:29 x
Sueさん
お元気そうですね。
よかった!
Commented by dream8sue at 2017-10-11 11:13
Wow〜 あさみさんだ! お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
あさみさんも 元気で登られているようですね。
機会があれば一緒にハイキングに行きましょう。
山レコにアドレスを公開していますのでメールください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-189002-prof.html
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