富岡市/下仁田町 白雲山から金洞山へ早春の表妙義縦走     Mount Myogi in Tomioka, Gunma 

Thursday, April 13, 2017
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群馬県西部に位置する妙義山は、妙義湖(中木ダム)を挟んで分かれる表妙義と裏妙義の総称である。 私は昔、表妙義の稜線は何度となく歩いているのだが、白雲山から金洞山まで通しで歩いていないことに気づき、今回は数十年ぶりに表妙義縦走に出かけた。 

注意:本ルートは、鷹返しなどのクサリ場で毎年のように死亡事故が起きている難易度の高いルートです。 高齢の方、岩登りの苦手な方、腕力の無い方(そもそも岩登りは腕力だけで登るものではないのですが・・)はくれぐれも自己責任の意味を考えて行動してください。 リーダーは、前記のようなメンバーを同行する場合は、ロープ確保など十分な配慮をするべきです。


<マイカーの場合>
高崎方面から国道18号で軽井沢方面に向かい、国道18号松井田バイパスの先の五料の信号を左折し県道51号線に入り213号線に当たったら右折し、妙義神社方面に向かう。 上信越自動車道利用の場合は松井田妙義ICで降りれば県道51号線に合流するので左折する。 妙義神社の鳥居の先の右側パーキングがある。 向かいの大きなパーキングは道の駅のパーキングである。 
私たちは、下山の中間道歩きを避けるために1台の車を中之獄神社にデポし、カーシャトルすることにした。 妙義神社からカーブの続く山道を走れば、金鶏山のすそ野を巻いて下仁田町側にある中之獄神社に着く。




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サクラが満開の参拝道を登り、境内に設置された登山ポストに計画書を入れて(書いて)行くことを忘れずにね。 神社の階段を登りきれば国指定重要文化財の本殿がある。 階段歩きが嫌な人は本殿の下から右側の登山道に入る。




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本殿から木立に囲まれた急坂を30分も登ればクサリ場が現れ、登り上げた尾根の左に妙義山のシンボル “大の字” がある。 岩壁に張り出したテラスのような大の字は、急登で汗ばんだ身体を休めるにはもってこいの場所だ。




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 バックにはこれから登る表妙義の稜線が頭上高くに仰ぎ見られ、その迫力に嫌でもテンションが上がる。




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大の字のクサリを降り、コルから少し進めば右側からルンゼが合流する “辻” という場所に着く。 ルンゼの出合に “キケン 上級コース” と書かれた岩があり、ここを右に回り込むと “奥の院” の石室がある。 そして、その右側の岩壁に約30mのクサリが設置されている。 さあ、いよいよ始まりだ!




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奥の院のクサリ場から続く、濡れた10mのクサリ場や、メタボのお父さんには苦しいチムニーの岩場などをこなし、クサリ3連結の “ビビリ岩” を登る。 バックには昨年の春に登った相馬岳北稜の側壁が壮大な景色を作っている。 う~ん、シビレル~!   ォ━━ヾ(o・∀・o)ノ゙━━オ!!  
相馬岳北稜の様子はこちらから → “安中市松井田町 妙義山の名ルート相馬岳北稜    North ridge of Sōmadake in Mount Myōgi”




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ビビリ岩からは一気に視界が開け、浅間山や裏妙義の岩峰群などの展望を楽しみながら “背ビレ岩” などのナイフエッジの稜線を進む。 そして、石碑の置かれた360度の展望をもつ “大のぞき” に着く。




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振り返れば、眼前には上毛三山の榛名山と、赤城山も遠くに霞んで見える。




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休憩後は、大のぞきの北側につけられた長いクサリを降る。




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急下降の50mはあろうかと思われる長いクサリ場であるが、岩のフリクションは良いので、しっかりスタンスをきめて降りれば問題ない。 大のぞきのキレットから再び急登を繰り返して “天狗岩” に達する。




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それにしても見事な眺望だ。 眼前には裏妙義の丁須の頭から赤岩までの縦走路が横たわる。 そしてバックには、まだ雪をかぶったままの浅間山と、その右には鼻曲山や草津の山々も見える。 
裏妙義の縦走路も、表妙義縦走に負けないほどの面白いルートなのでぜひトライしてほしい。 → “安中市 篭沢から登る冬の丁須の頭 Mushroom Rock“Chosunokashira”in Mount Myogi”




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短いアップダウンを繰り返し、入り組んだ岩稜を巻きながら行くと、ようやく “タルワキ沢のコル” に着く。 休みたくなる気持ちを押さえて相馬岳のピークへの登りにかかる。




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コルから急登を20分ほどこなし相馬岳に到着! ふぅ~  (;^_^ アセアセ・・・ 登山口から約4時間。だか、まだルートの3分の1くらいである。 行く手には表妙義縦走の核心部である “鷹返し” の岩峰がお目見えだ。 
山頂で逆コースから縦走してきたという単独行の年配男性に会う。速い! 三( ゚Д゚) ス、スゲー!  いえ、私達が遅いのです! (;^_^ )




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相馬岳で20分間のランチ休憩後は、茨尾根へのガラ場の下りが待っている。 急勾配な上に脆い斜面で浮石も多く落石しないように神経をすり減らしながらの下降となる。 
ちなみに相馬岳の西に “裏相馬岳” という地味なピークがあり、2度と来ないかもしれないのでちょっと寄り道させてもらった。 プライベートテラスのような狭い岩稜の先端で南面の展望を束の間楽しんだ。




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ガラ場の下りは、やがてクサリが現れて沢筋の水場へと導かれる。



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嫌なガラ場が終わり、楽しい茨尾根の岩稜歩きとなる。 えぐれた岩壁をトラバースして・・




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急峻なクーロアール状のリッジを四つ足で攀じ登り、岩のアーチをくぐって進む。 




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茨尾根の途中で降り返れば、藪越しに相馬岳がもうあんなに遠く高く見える。




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やがて南の視界が開け、眼下には筆頭岩のある金鶏山や西上州の山々が広がる。 




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中間道に繋がる “ホッキリ” の分岐を過ぎると、岩の基部を巻くように10mくらいの外傾した岩場が現れる。クサリでこれを登り、さらにその先の濡れた嫌らしいスラブ20mほどをクサリでトラバースする。 




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やがて裏妙義の林道へ下る “女坂分岐” を右に分けると、核心部の鷹返しの大岩壁が目の前に迫る。 西側には “射抜き穴” “結び穴” の2つの穴を従えた星穴岳が鬼の顔の様に浮かんでいる。 緊張感マックスであるが、陽当たりの良い茨尾根では、時々見かけるアブラチャンの黄色い花が心を和ませてくれる。




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女坂分岐を過ぎてから尾根の東側を巻きながら鷹返しの大岩壁の基部に至る。 すぐに5mくらいのクサリのかかった岩稜が現れる。 露出感がつよいがスタンスが大きく安定しているので、落ち着いて登れば大丈夫だ。 登り上げた岩バンドを10mほどトラバースすればピカピカのハシゴがセットされている。 まさしく昨年の秋にかけ替えられたばかりのハシゴである。   




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ハシゴからクサリに変わり、40mくらい続く高度感のある岩場を登る。 ここでビビったら無理をせずに引き返そう。 何をもって上級者というのかは定かでないが、妙義山の上級コースに関しては間違いなく岩登りのできる登山者の事であると確信するだろう。 中間テラスから下を見ればこんな感じ。




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中間テラスから上を見ればこんな感じ。




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東に目をやれば、歩いてきた白雲山から相馬岳の岩稜が一望できる。




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40mの垂壁上部でカンテを越えて、右側が切れ落ちた湿った岩場のトラバースをして “鷹返しの頭” へ続く尾根にでる。




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鷹返しの頭からは、今度はルンゼ内の長い下降(約25m)が待っている。 登りより怖い下りなので、安全を考慮してラペルすることにする。 50mロープ必携だよ。 




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どうにか核心部を終えたが、安心するにはまだ早い。 白雲山側に比べると金洞山側のルートの方が悪い気がする。 左に石門群へのエスケープルートを分け、東岳へと進む。 西側には中ノ岳の “コブ岩” 岩稜が逆光の中で黒いシルエットを浮かべていた。




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南側には中之獄神社のパーキングが見えてきた。




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振り返れば安中市、高崎市方面の平野が広大な景色を見せる。




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プチ蟻の塔渡りのようなコブ岩をバランス良く渡り、さらに2段20mくらいのクサリ場を慎重に降る。 疲労感もマックスなので集中力を切らさないように頑張ろう。




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そして最後は濡れた泥壁を慎重に登れば、石祠が置かれた中ノ岳山頂に到着だ。
やれやれ、何とか日暮れ前までに下山できそうだ。
中ノ岳からはフィックスロープの張られたガレた斜面のトラバースをこなし、北側から回り込むように “主稜のコル(中ノ岳と西岳のコル)” に出る。




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主稜のコルからは石門の見晴台方向に下山となる。 コルから中之獄神社までは40分くらいである。 この間は星穴めぐりのレポートを参考にしてね。 → “下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山         Hoshianadake in Mount Myōgi”
なお、中之獄神社のパーキングは午後6時くらいで閉鎖されるので下山時間に留意する必要がある。 私たちはパーキングが閉鎖されることを知らず6時半くらいに下山したら、パーキングの係員が時間を延長して待っていてくれた。 ありがとうございました。 ちなみに、中之獄神社のパーキングから下仁田方面に少し下った所に未舗装のパーキングがあり、こちらは時間制限が無いらしい。  <写真は中之獄神社のパーキングから見た表妙義の稜線>




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中之獄神社の近くにある “さくらの里” のサクラはまだ固い蕾であった。 
早春の表妙義の縦走路は、日陰にはうっすらと氷が張っている場所や濡れた斜面があるものの、核心部の岩場などの状態はまずまずだ。 
シーズン始めでまだ身体が岩に馴染んでいないが、良いウォーミングアップとなった。

私のこのトレイルへの評価: 5★ 上級者向け
行程距離: 約5km(妙義神社‐大の字∸白雲山‐相馬岳‐鷹返し∸金洞山‐中之獄神社)
標高差: 約630m (アップダウンが多く累計高低差はこれ以上)
実動時間: 約11時間 (妙義神社~相馬岳 約4時間、相馬岳~中之獄神社 約6時間 休憩約1時間込み)

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by dream8sue | 2017-04-13 22:53 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2017-04-24 22:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dream8sue at 2017-04-26 12:48
ベリー さん
お久しぶりで~す。 o(*゚∀゚*)o
表妙義縦走、お疲れ様でした。
私達が行った時はまだ咲いていませんでしたが、きっと ミョウギイワザクラ が見れたのではないかしら。

ヤバイ、ヤバイ 噂されているようですね。 笑
アメリカン脳で他人の目を気にしないストレンジャーってとこでしょうか? 笑

恩賀高岩の計画をジュリアさんと相談していますので、ぜひ参加してください。
ご一緒できる日を楽しみにしています。  ♪
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