下仁田町 ついに登れた伝説の物語山メンベ岩     Rock Climbing at Menbeiwa in Shimonita, Gunma 

Sunday, May 21, 2017
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群馬県と長野県の県境(国道254号線沿い)には、戦国時代の悲話に綴られた物語山メンベ岩がある。  武将の遺体と財宝が眠るこの怨念が漂う岩を、財宝目当てで登る者は必ず墜死にあうという。 昨年の秋から計画するが悪天でキャンセルすること2回、取付きが分からずさ迷うこと1回。 これは呪いに違いない!  o(*≧д≦)oクヤチーッ!!  そして迎えた4度目の正直。 私の力不足を補ってもらうために、群馬の(現役)先鋭クライマーたちの力を借りてついに登った。 初夏を思わせる暑い陽気の中、西上州の静寂を破りメンベ岩を登るクライマーたちのコールが響いた一日だった。 ヾ(o・∀・o)ノ゙  




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起点となる下仁田サンスポーツランド(下仁田町大字南野牧7481)から見た物語山(中央)とメンベ岩(右の四角い岩塔)。 見えているのは北壁であるが、今回登ったのは反対側の南壁である。  
下仁田サンスポーツランドまでのアクセスや、物語山のピークハントのついては、この日の1ヶ月前に行った偵察山行の記載を参照の事。 → “下仁田町 アカヤシオで賑わう物語山     Mount Monogatari in Shimonita, Gunma” 
スポーツランドから荒れた林道を歩くこと約1時間で物語山の登山口に着く。 樹木の葉は、この1ケ月で青々と生い茂り、その成長の速さに改めて驚く。 林道から見えるはずのメンべ岩も木立に隠されてしまって全く見えない。




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登山口でしばしの休憩の後は、前回の偵察で得たメンべ岩へのアプローチルートへと進む。  偵察山行でアプローチの要所要所に黄色テープでマーキングしてある。  物語山登山口から沢を渡った先のスギの木に進入禁止ロープが張られている。  そのロープをくぐって尾根を廻り込んで行く。 足場の悪い涸れ沢をトラバースして木の根の張りだした岩場を登る。

注意: メンべ岩への一般トレイルはありません。 このルートはクライミングルートなので一般ハイカーは立ち入らないで下さい。





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岩場を越えた尾根から石がガラガラしたルンゼを横切ると、自然林の中にメンベ岩のシェイプが浮かび上がってくる。(葉の茂った季節だと見えなくなる)




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ザレた斜面に足を踏ん張りながら、ひたすらメンベ岩のコルを目指して登る。




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進入禁止ロープから30分くらいでコルに着くだろう。 コルからはゴジラの背のような妙義山が見える。




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コルで登攀具を装着し、いざ取り付きへ。 ブッシュの生えたクラックから上部のフェイスがクライミングラインである。 




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葉をつけたブッシュを目指してテイクオフ! が・・出だしが悪い。 岩が脆いうえにPoor protection なのでハーケンを1本打ち足して万が一の呪いの墜落(笑)に備える。 先人のクライマーたちの評価ではⅣ級グレードとなっているが、壁の傾斜は意外とたっている。




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残置のハーケンは古く信用できないが気休め程度に使う。 クラックは、キャメロットの0.5番~3.0番までのサイズがバッチリ決まる。 




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フォローしながら撮影してみた。 苔の着いた岩は、あまい物が多く嫌らしい。 右のロープは先人たちがセットした残置ロープであるが、何のための残置なのか理解に苦しむ。 




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クラックのセクションから右上して上部フェイスを登る。が、ここも想像以上に悪い。 イワマツ(イワヒバ)の生えたフェイスはホールドもスタンスも全て外傾している。 




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南壁の左側はさらに傾斜がつよく、登られた形跡はない。




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メンベ岩南壁は、たった1ピッチのクライミングで岩頭に立つことができる。 4月の偵察の時に物語山西峰から見た限りでは、岩頭にはアカヤシオが咲き、もう少し広くて快適そうであった。 が、実際の岩頭は完全なナイフエッジで、すでに藪が成長してしまってどこが岩のエッジなのか分からない。 下手に動くと本当に墜死の可能性がある・・なので、財宝探しは諦めた。(笑) 浅間山と荒船山が見える程度で展望もあまり良くない。 登るには少し時期が遅かったようだ。 藪が発達する前の4月いっぱいくらいがお勧めだ。




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眼前には、偵察時には基部から見上げていた物語山の西峰が目の高さに見えて、メンベ岩を完登した実感が得られる。 枯れ木で覆われていた西峰がすっかりグリーンのピークになっている。 




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下降は岩頭に生える太いマツの木に捨て縄をセットしてラペルする。 今回のクライミングに際しては茨城山岳会の記録を参考にさせていただきました。 m(__)m   下降支点は、スリング2本、鉄リングと茨城山岳会が残置したカラビナを回収してリメイクした。  写真は、ラペルしながら上部のフェイスから取り付き地点を見たもの。




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物語山の西峰へは、メンベ岩のコルからも登れるようであるが、結構な傾斜の藪岩尾根なので一般ルートに戻った。 不用となった登攀具をデポして一般トレイルで物語山のピークハント。 4月にはアカヤシオが満開であった西峰はヤマツツジに取って代わっていた。 西峰の末端からメンベ岩が見下ろせる。(足場が切れ落ちているので要注意)。 赤ラインが今回のクライミングラインである。

Ⅳ級ルートであるが、体感グレードは限りなく悪い5.8くらいはありそうだ。 グレードが易しいからと言ってあなどるなかれ、 ジム上がりのフリークライマーには登れないアルパイン要素の強い岩場だ。 う~ん、やっぱり恐るべき西上州の岩場だ。

私のこのルートへの評価: 3★
距離:約6km/ 実動時間: 約9時間(サンスポーツランド7:40‐登山口8:40‐メンベ岩クライミング9:15-12:50‐休憩13:45-一般ルート合流14:00-西峰15:00-15:20‐登山口‐サンスポーツランド16:30)
標高差: 約600m
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by dream8sue | 2017-05-21 15:09 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)
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Commented by pochi23 at 2017-05-23 22:20 x
とうとう登りましたね。
西上州の岩にしては"まともな方"と見聞していたのですが、写真で見る限り結構悪そうな感じ。来シーズンソロで登ろうと思っていたのですが、やめておきます。だれかパートナー見つけなきゃ。
Commented by dream8sue at 2017-05-23 23:13
Hi pochi23,

秋まで待てずに、滑り込みで登りましたが、暑かった!。
ソロ!!!ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!! 
フォローでも手ごわいので登れることはもちろんのこと、しっかりビレーできる方と行ってね。
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