中部山岳 南岳から天狗原を下って上高地へ     Tenguhara to Kamikōchi in Chūbu-Sangaku NP

Tuesday, August 29, 2017

f0308721_01585898.jpg
8月下旬の台風一過の好天をみこして、中房温泉から東鎌尾根を越えて槍ヶ岳山荘、さらに南岳まで縦走した。
しかし、天気が良かったのは初日だけで、2日目の午後からくずれてきた。 

縦走3日目は、あわよくば大キレットを越えて穂高連峰までと考えていたが、悪天のため南岳から天狗原を経由して槍沢ルートで上高地へ下山した。 

後半の天気はあまり良くなかったが、天狗原から槍沢ルートは花ロードで、たくさんの花に癒された山旅であった。





f0308721_02005469.jpg
南岳小屋は、大キレット越えの拠点となる。 (写真は前日の残照に染まる南岳小屋)

残念ながら朝から霧と風で大キレットを諦める。 





f0308721_02012887.jpg
天狗原から槍沢ルートで下山を決める。 

南岳を登り返し、ピークを越した先の天狗原分岐で右(東)へ折れ横尾尾根を下降する。





f0308721_02082978.jpg
横尾尾根の下り口は、急なやせた岩稜でクサリやハシゴがセットされている。





f0308721_02083656.jpg
しばらく降ると、広い鞍部(横尾尾根のコル)に降り立つ。 
コルから尾根に沿って踏み跡があるが、これは冬の横尾尾根ルートなので、夏は入り込まないように気をつけよう。
夏道は矢印に沿って左へ曲がり、カール状の氷河公園の中へ入っていく。





f0308721_02084490.jpg
残雪やボルダーがゴロゴロする路を進み、カールの底にある天狗池まで行く。
この池は7月中旬くらいまで雪渓の下に姿を隠している。
天気が良ければ、天狗池に映る槍ヶ岳や、お花畑から見上げる穂高の峰々が素晴らしいだろう。


私は昨年の10月にも、横尾谷から天狗原へ登り上高地まで歩いているが、雨の中の強行軍であった。 

氷河公園と呼ばれる天狗原とは、どうも相性が悪いようだ。






f0308721_02085248.jpg
雪渓の消えたトレイルにはチングルマやミヤマキンポウゲ、ヨツバシオガマなどの花が咲きほこっている。
ミヤマリンドウの花は陽射しを受けないと開かない。 





f0308721_02085965.jpg
コンロンソウに似たこの花は何かな?





f0308721_02090667.jpg
アオノツガザクラも霧に濡れてとても綺麗だ。





f0308721_02091356.jpg
天狗池から槍沢までは、北側の草付き斜面を登り灌木帯に入る。 
灌木帯を通って、お花畑になっている中岳の東斜面を槍沢へ向かって大トラバースする。





f0308721_02092058.jpg
最後はチングルマの生えた台地を横切れば槍沢ルートへ合流する。





f0308721_02092633.jpg
槍沢ルートの分岐を右へ曲がり、槍沢を右手に見ながら降る。
大曲で前日歩いた東鎌尾根の水俣乗越へ登るトレイルを左に分ける。





f0308721_02122036.jpg
しばらく下り槍沢のU字谷の底に入ると樹林帯となり、石積みの残るババ平(槍沢小屋跡)のテント場に着く。 





f0308721_02123096.jpg
ババ平から樹林帯に入ると、植生も変わってくる。 ソバナかな?





f0308721_02123804.jpg
シソ科のこの花が群生している。 カメバヒキオコシかな?





f0308721_02124616.jpg
ババ平から30分くらい樹林帯を降れば、ヘリポートのある槍沢ロッジに着く。





f0308721_02125683.jpg
槍沢ロッジを過ぎると、槍沢の流れに沿って延々と歩くことになる。 





f0308721_02131040.jpg
水辺には花が多いので、水辺を歩くのは好きだ。 久しぶりに見たセンジュガンピ。





f0308721_02132501.jpg
アキノキリンソウかな?





f0308721_02133808.jpg
燕岳から始まったこの3日間の縦走で、トリカブトを見ない日は無かった。 
トリカブトの毒は植物毒としては最強で、天然毒としてもフグ毒に次ぐとも言われている。
そんな“悪魔の植物”であるが、鑑賞するぶんにはユニークな形で興味深い。





f0308721_02153076.jpg
槍沢に沿ってドンドン降って、二ノ俣谷、一ノ俣谷と橋を渡って行く。





f0308721_02155955.jpg
Wow! 赤いヘルメットが地面から生えてきた! 触ってみたらとても固かった。 





f0308721_02160779.jpg
林床には、ホラ貝に似ているのでホラガイソウの別名があるキツリフネがたくさん咲いている。





f0308721_02161500.jpg
支流のワサビ沢を過ぎたあたりから小さな沢がいくつも本流に流れ込むようになる。 





f0308721_02162333.jpg
Wow! セリ科の花だけど・・なんか色覚検査表みたい。。102.png





f0308721_02163294.jpg
おや、可愛いツル性の花が咲いている。 ミヤマニガウリのようだ。





f0308721_02164567.jpg
湿地の原生林の中を南下すれば、横尾山荘まではもうすぐだ。





f0308721_02165979.jpg
急にあたりが開けて明るくなったところが横尾である。 
横尾からは涸沢や蝶ヶ岳からのハイカーも合流する林道(梓川街道/10km)を上高地までひたすら歩く。 





f0308721_02182866.jpg
梓川街道は、一般観光客の散策姿も目立つ樹林帯の幅広いトレイルだ。 
単調な林道歩きで、特記することも無いのでコース詳細は割愛して、見かけた花だけ書いておこう。






f0308721_02183892.jpg
足元の草むらにミヤマモジズリと思われる花を発見。
クライミングのメッカ、小川山にたくさん咲いていたな~




f0308721_02184774.jpg
ミゾソバの可憐な花が路肩いっぱいに咲いている。
花は小さくて目立たないので、ほとんどのハイカーは気にもかけないで通り過ぎて行くけど、とても綺麗な花だよ。




f0308721_02185697.jpg
この時期、里山でもよく見かけるゲンノショウコだけど、赤花のゲンノショウコを久しぶりに見た。




f0308721_02190929.jpg
徳沢と明神の間にある古池の水は限りなく透明で鏡のようだ。 
よく見れば湖底に小さな穴がいくつもあり、そこから気泡が湧き出ている。
その気泡が湖面で波紋を創り出している様はいつまで見ていても飽きない。




f0308721_02192021.jpg
シェイプが美しいトカゲが砂地で微動だしないでいた。
タスマニアで休憩用の岩をシェアしたトカゲはもっとがっちりしたシェイプだったな~




f0308721_02192734.jpg
明神の少し手前、白沢を横切るところで、徳本峠へのトレイルを左に分ける。 
ここから見える明神岳は、やはり秋の風景の方が良いな~





f0308721_02193556.jpg
縁どりの模様が特徴的な笠のようなキノコ。 キノコ鑑賞も楽しい。




f0308721_02194581.jpg
苔の布団に埋もれている白いボタンのようなキノコ。 自然は面白い。




f0308721_02195361.jpg
明神から上高地への路では美しい原生林が続く。




f0308721_02200356.jpg
そして、小梨平のキャンプ場に出れば、上高地に着いた気分になる。
小梨平から観光客やハイカーで賑わう河童橋の脇を通って、上高地のバスターミナルまではすぐである。

表銀座から槍ヶ岳を経由して上高地というベタなルートであるが、私は積雪期に登ることが多かったエリアなので、夏の高山植物を見ながらのこのルートは新鮮だった。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 



私のこのトレイルへの評価: 4 中級者向け
距離:約19km/ 所要時間:休憩込み 9時間(南岳避難小屋 6:00横尾尾根分岐 7:00天狗池 7:20槍沢ルート合流7:50ババ平 8:30槍沢ロッジ9:00/9:10 横尾 11:00/11:20徳沢明神上高地バスターミナル 14:50
標高差:
1530m



f0308721_02202023.jpg

下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.
にほんブログ村にほんブログ村

by dream8sue | 2017-08-29 02:51 | 中部山岳国立公園 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hikingbird.exblog.jp/tb/28138987
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 中部山岳 新穂高温泉から登る黒... 中部山岳 東鎌尾根を越えて槍ヶ... >>