中部山岳 新穂高温泉から登る黒部五郎岳(前編)     Mount Kurobegorō in Chūbu-Sangaku NP

Monday, September 4, 2017
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北アルプスのほほ真中に位置する黒部五郎岳周辺は高山植物とカールの見られる美しい場所だ。 
今回は、そこへ黒部源流の最短ルートの小池新道から訪れた。 

初日は新穂高温泉から双六小屋(前編) 
2日目は双六岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳の三座を登る(後編) 
たくさんの高山植物は最後にまとめて記載する。(花編)




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<マイカーの場合>
北アルプスの岐阜県側の登山基地、新穂高温泉へ。
群馬県からは長野経由が一般的で、国道18号(または上信越自動車道東部湯の丸IC下車)で上田市から丸子町の三才山トンネル(有料)を越えて松本市へ入る。 
松本からは国道158号線で上高地方面へひたすら走る。
中ノ湯(上高地への釜トンネル入口)で安房峠道路(有料)に入り平湯IC口で国道471号線に合流し北上する。
しばらく山道を走ってから、奥飛騨温泉郷の大橋を渡り三叉路の “栃尾” の信号を右折して、県道を10分(約7km)ほど走れば新穂高温泉である。
無料パーキングは、観光案内所のあるバスターミナルより約1km弱手前、左側にある深山荘の隣にある。




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無料パーキングから新穂高温泉バスターミナルまで川沿いの道を歩き、観光案内所から橋を渡って蒲田川左俣沿いの林道に入る。
10分ほど舗装道路を歩くと、登山ポストのある車止めゲートがある。 
ここから約4kmの林道歩きでワサビ平のブナ林に着く。
途中には北陸電力の取水小屋があり、笠ヶ岳へ登る笠新道の登山口を左に見る。




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サワビ平では美しいブナ林を眺めながら、わさび平小屋で一休み。




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わさび平小屋から上流へ1kmほど歩くと、奥丸山方面へ行く橋(進入禁止のロープが張られている)の手前から左に入り、左俣谷の河原へ伸びるトレイル(小池新道)に入る。
ちなみに、奥丸山は蒲田川を左右に分ける中崎尾根上のピークである。 奥丸山から西鎌尾根の千丈沢乗越へ通じるルートがあるようだ。




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ヒヨドリバナが咲き乱れる河原からダケカンバやナナカマドなどの低木林の斜面に入る。
所々で岩礫の崩壊地などを横切り、木橋のかかる秩父沢へ向かう。




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小池新道入口から1時間ほどで秩父沢に着く。秩父沢の先で出合う秩父小沢で美味しい水を補給しておこう。




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その先の “イタドリヶ原” にはイタドリがいっぱい。
小池新道は弓折岳の稜線の東側なので冬の北西風がもたらす多量の積雪のため背丈の高い針葉樹は成長できない。
見られるのは雪圧に耐えられるダケカンバなどの低木林である。
さらに、雪が多くて低木も生えない谷筋や斜面は草木植物の世界である。
イタドリヶ原やシシウドヶ原などはまさにその見本である。




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イタドリヶ原の先の “シシウドヶ原” まで広大な草原の急な登りが続く。




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シシウドヶ原から右へ曲がり、弓折岳の東面に位置する鏡平へ向かう。
途中には “熊の踊り場” などの湿原がある。ここは雨で増水すると川になる。 ォォォオオ(・д・oノ)ノ!! 




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やがて、標高約2300mの鏡池に着く。 
休憩テラスにはベンチもあるので、ゆっくりとランチ休憩をしたい場所だ。




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槍ヶ岳から穂高連峰が湖面に映る光景は “amazing!” の連発だ。
 



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鏡池から100m先に鏡平山荘があり、山荘の周りにも小池や池塘がある。




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こちらの池には、弓折岳が反映している。 
これから登る弓折乗越へのトレイルも見えている。




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東側には槍ヶ岳が大きくそびえて見える。




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弓折乗越へは、山荘から一旦、西へ進み、中段まで登ってからスイッチバックして北へ登る。
中段から上は、トレイル脇にたくさんの高山植物が咲く明るく開けた登りとなる。




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鏡池から1時間ほどで弓折乗越に着く。
東面の景色が最高だ。 まさにこのルートは槍・穂高の展望台だ。
眼下には鏡池や山荘が小さく見える。




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槍ヶ岳の穂先をズームして見れば、北鎌尾根の西壁が圧巻である。




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稜線に出て南側に目を向ければ、抜戸岳から笠ヶ岳への稜線が続いている。




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双六小屋へは北の稜線を進む。
休憩用ベンチが置かれた “花見平” の砂地が現れる。 
名前が示す通り、周辺はお花畑である。




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槍ヶ岳と穂高連峰の雄姿を右手に望みつつ、足元の高山植物を愛でながらのラブリーな稜線漫歩である。
それにしても、こうして見ると槍穂の大キレットのギャップは本当に大きい。
先週、南岳まで迫っておきながら悪天でまだ大キレットを越えていないんだよな~





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右手東側のお花畑に対して、左手の西斜面にはハイマツの低木林が樹海を形成している。
これほどまでのハイマツの群落を見たのは久しぶりだ。




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花見平の先にある池塘群の周辺はナナカマドの群生地で、真っ赤な実を付けたナナカマドが見事であった。




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やがて、右手の稜線が迫って来る。 
双六小屋から槍ヶ岳へ続く西鎌尾根だ。
ちなみに、私は昔、積雪期に硫黄尾根から西鎌尾根に這い上がり、槍ヶ岳まで登っているので、西鎌尾根の半分くらいは歩いている。




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さらに小さなアップダウンがあり、鞍部には “くろゆりベンチ” が見えてくる。
くろゆりベンチと言うくらいだから、きっとクロユリが咲くのだろう。
まだ見たことがないが、いつか見てみたい、恋の花・・クロユリを。




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午後になり槍ヶ岳に霧が湧いてきた。




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そして、ようやく双六岳南峰直下の谷間に双六小屋が見えてきた!





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双六山荘が建つ凹角状の谷間は、かつて氷河が存在したと思われるカール地形である。
それにしても鷲羽岳が素敵すぎる!  ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪




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小屋の前には双六池があり、高山植物の花園となっている。
コルなので風通りは非常に良い。 っていうか、寒い!
外は寒いければ、今夜は双六小屋に泊まってヌクヌクだ。 110.png

本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 


私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
距離:約13km/ 所要時間:休憩込で約9時間(新穂高温泉 6:00‐わさび平小屋 7:40/7:50‐秩父沢 9:15/9:45‐イタドルヶ原 10:30‐シシウドヶ原11:20‐鏡池 12:15/12:45‐弓折乗越13:45‐双六小屋 15:10)
標高差: 約1470m

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by dream8sue | 2017-09-04 17:59 | 中部山岳国立公園 | Trackback | Comments(0)
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