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奥秩父 小川山 【烏帽子岩左稜線】 2017秋     Rock Climbing in Mount Ogawa, Chichibu-Tama-Kai NP

Sunday, October 1, 2017
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年に1度か2度くらいしかクライミングはしないのだが、奥秩父の小川山に易しいマルチルートがあるからと誘われて、久しぶりに岩にしがみついてきた。
烏帽子岩左稜線は、5.4~5.8という低いグレードながら18P(450m)に及ぶ長いルートである。
つまり、スピード命のルートって訳だ。
易しいグレードとはいえ、すっかりハイカーになってしまった私には、5.8を登るのは至難の業である。
だが、そこは腕のいい現役クライマーをパートナーに迎えて何とか登ることができた。




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小川山のベースとなる廻り目平キャンプ場は標高1500mの高原である。 
10月ともなると朝晩の冷え込みは半端ではない。
寒さと朝が苦手な私・・長いマルチルートなので頑張って早起きしました!

小川山へのアクセスは以前の記事を参照してほしい。





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さて、こう言ったマルチルートでは、 “取付き探しが核心” と言われることがしばしばある。
はい、まさに取付きまでが(取付を見つけるのが)核心であった。

キャンプ場から金峰山川西股沢沿いの林道を行くと、車止めのゲートの先で西股沢の堤防へ行く路(マラ岩へ行く路)がある。
堤防の上流で渡渉し、マラ岩方面へ行く分岐を左に見て、右へ進み旧林道に入る。
分岐から50mほど先にあるケルンの場所から左の樹林帯へ進む。




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踏み跡を追いながら登っていくと、樹林帯をぬけて、見晴らしの良いモレーン上に乗る。
左(東)側にはマラ岩が大きくそびえている。




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ケルンを追いながら烏帽子沢のガレ場に入って行く。 
ガレ場を15分も歩くと右の樹林の中にケルンがあるので、ここから樹林帯に入れば取付きはすぐである。
私達は烏帽子沢の二俣を意識しすぎて、取付きのケルンを見ていながら通りすぎてしまった。
結果、30分くらいタイムロスしてしまった。
写真右のガレ場の二俣ではないので、登り過ぎないように注意してね。




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取付きにはすでに2組の先行パーティーがいた。 
1P 20m(5.6)傾斜のある泥の詰まった溝を登る。



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2P 20m(5.7) 綺麗なクラックを5m直上しマツの木から右上する。 
途中に残置ハーケン有り。



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3P 20m (5.6) 易しいダブルクラックを登り、バンドを右上。
4P 40m (5.8) 段になったクラックから、見晴らしの良い岩峰上に出る。



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5P 40m (5.4) 易しいナイフリッジ
6P 30m(5.4)ほとんどブッシュ歩き。



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7P 30m (5.5)



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8P 15m (5.5) リッジの右側から取り付きリッジ上に上がる。
9P 35m (5.7)



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リッジに上がると、視界が一気に開ける。
バック(北側)には川上村の集落と、御座山などの県境の山々が見える。
Sue・・ヘルメットかぶろうね。  



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東の烏帽子沢の上部にも岩峰がニョキニョキ立っている。



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10P 20m (5.6) 一瞬怖いトラバース!
なぜ一瞬怖いのかと言うと、ハング気味のハンドの足元が切れ落ちていて、アンダーホールドで堪えて左足を奥のレッジに届かせるのだが、おチビな私、短足には届かない!



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11P 45m (5.6)快適なリッジ。
バックの山が小川山。 私はこのエリアには何回も来ているが今だに登ったことがない山だ。



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12P 30m (5.5) 易しいナイフエッジから・・



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ハンドクラックの基部へ。



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13P 15m (5.8) 美しいハンドクラック。 
パートナーはスニーカーでリードしていた。  三( ゚Д゚) ス、スゲー!
私はクライミングシューズだったけど、とにかくフットジャムが痛い!
痛みでムーブなど気にしていられない・・まあ、年一クライマーはこんなもんだな~  (*_*;



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ハンドクラックを登り切ってから、30mほどの歩きで烏帽子岩本峰(三ノ盾)のピークに着く。
ピークからさらに10mほど降ったテラスに、ラペル用の残置スリングとカラビナがマツの木に掛かっている。
なお、ピークの西側にもラペル用アンカーがあるが、これは本峰西面ルートの終了点なので間違えないようにね。



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このテラスからは、これから登る核心部の岩峰群が一望できる。




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上部の岩場をズームして見れば、今まさに先行パーティーが核心のチムニーを登っている。



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右側は奥烏帽子の岩峰かな?



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さて、見物が済んだら今度は私たちの番だ。
まずは、20mのラペルで立ち木のあるコルへ降りる。(14P)
その後、5mくらいの脆そうなチムニーを登って(15P)、岩コブから再度10mのラペルをする。(16P)




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その後は藪の中を歩いて、ワイドクラックのある岩の基部へ。
ここは下降路へ エスケープ可能な顕著なコルである。



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さて、残すはあと2Pである。
17P 35m (5.7) ワイドクラックは見た目より悪い。 
特にレッジへ登り上げる出口がややハング気味でパワーを使う。
ヘルメットかぶろうね・・Sue!



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ワイドクラックから、さらに傾斜の落ちたクラックを登ってチムニー下部の灌木テラスまで登る。
灌木テラスには、灌木に残置スリングあり (もしかして敗退用?)
最後の核心と言われるチムニーを見上げて・・・ (*_*;  う~ん、登れるのか~?私?



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18P 15m (5.8)  チムニーは、対岸から見る限りではもっと高さがあるように見えたが、実際は約15mである。 
しかし、中間部分から狭くなり、バック・アンド・ニーで身体を上げていくにも膝が窮屈で上手く上がらない。
もがきまくったあげく、最後はトップが残置したヌンチャクを掴んで見事なA0クライミング。(*_*;hahaha
久しぶりのクライミング、しかもチムニーなんて登ったのは何年前か思い出すこともできない。



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登攀終了点の岩稜上でチムニーをのぞき込む。



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終了点から、登ってきた烏帽子岩本峰を見る。
あ~楽しかった!
秋晴れのもと、仲間と登るクライミングは最高だ!
仲間に感謝、感謝の小川山クライミングだった。

下降は、終了点のすぐ先のコルから右(西)のガレ場を降りる。
テープやケルンを頼りに烏帽子岩の基部に沿って右方向へ降りていく。
踏み跡の薄い部分もあるが、野生の勘でトレースを追えば、ドンピシャで旧林道へ出る・・ってガイドになってないじゃん! 
まあ、クライマーならわかるよ。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙hahaha
下降開始から40分程で西股沢の堤防に着いた。

私のこのルートへの評価: 4★
所要時間:休憩、1時間程度の待ち時間込で約9時間(廻り目平P 7:00‐取付き8:30‐登攀終了 15:30‐廻り目平P 16:30)


奥秩父 小川山 【烏帽子岩左稜線】 2017秋     Rock Climbing in Mount Ogawa, Chichibu-Tama-Kai NP_f0308721_19402974.jpg
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by dream8sue | 2017-10-01 19:43 | RC 長野県の岩場 | Comments(5)
Commented by iwata at 2017-10-21 14:17 x
お久しぶりです。何だこの日私も小川山にいたよ(笑)
Commented by dream8sue at 2017-10-21 18:57
> iwataさん
お久しぶりです。
そういえば、この日、小川山の主みたいな団体がゴミ拾いしてましたね。
すっかりハイカーなので、小川山とは縁遠くなりました。(笑)
Commented at 2017-10-21 21:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dream8sue at 2017-10-22 21:22
> iwataさん
クリーンだかグリーンだか知らないけれど、親分みたいな人の態度が横柄でムカつきました。
ゴミ拾いがそんな偉いのか!っつうの!

飲み会いいですね~ でも、どうせ飲むなら山で飲まない?
ヤマレコにメルアド公開してあるので、そちらに連絡してください。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-189002-prof.html
Commented at 2017-10-26 23:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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