川上村 大深山遺跡から赤顔山を越えて男山と天狗山を歩く     Mount Otoko & Tengu in Kawakami, Nagano

Tuesday, October 31, 2017
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男山と天狗山は、高原レタスの生産地で有名な長野県川上村と南相木村の郡境尾根上にある岩山で、両者は痩せた吊り尾根でつながっている。
野辺山の国道141号から見る男山は天を刺すような鋭鋒で、天狗山のほうは周囲を岩壁で固めた岩の要塞のような山である。

この2座は、西側の男山へは千曲川畔の御所平から、東側の天狗山へは県道2号沿いにある馬越峠からアプローチするのが一般的である。
しかし、今回は川上村の大深山(おおみやま)遺跡から赤顔山(あかづらやま)を経由して男山へ登り、
天狗山へ縦走した後に天狗山基部から、閉鎖されたゴルフ場の脇を通って大深山遺跡へ戻った。

本ルートの男山~天狗山の間は一般ハイキングルートとして整備させているが、大深山遺跡から赤顔山経由で稜線に至るまでの間は路など無い完全なバリエーショルートである。
また、天狗山の稜線からゴルフ場までの間も現在は廃道となっているので、歩くなら読図や悪場歩きに慣れたハイカーのみ、自己責任のもとで行ってほしい。




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<マイカーの場合>
上信越道佐久ICから約90分。
佐久ICを降り国道141号を南下し、海ノ口を過ぎカーブの多い急坂を登りきった “市場” の信号を川上村方面に左折。
川上村に入り県道68号線を東に走り、スーパーナナーズの先で橋を渡ると、大深山バス停がある。
バス停の先で左折して県道2号線に入る。
1kmくらいで大深山遺跡の案内標識があるので左折して、林道をさらに1kmほど走れば、広いパーキング(未舗装)がある。



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大深山遺跡は、竪穴式住居跡などの縄文時代中期の集落跡である。
ハイキング前に立ち寄って、遺跡を見学。  



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大深山遺跡から続く林道を西に進むと、ゴルフ場から流れてくる川を渡る。
橋を過ぎると、すぐに赤テープがあるので、そこから林に入る。
林の中をゴルフ場の南フェンスに沿って西へ行く。
林の中には、フェンスを越えて飛んできたゴルフボールがたくさん落ちていた。  102.png



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フェンスの西端まで進み、ゴルフ場内の池の横から赤顔山の尾根に取り付く。
ちなみに、このゴルフ場(カワカミバレーCC)は、現在は閉鎖されている。
ゴルフ場の北側に、どっしりとした天狗山が現れ一気にテンションが上がる。 169.png



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しかも周辺の紅葉も始まっていて、天気も良いとくれば、もう楽しいに決まっている。 177.png 169.png



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しかし、ルートはあくまでバリエーションである。
迷うような支尾根は無いので忠実に尾根をつめれば良いのだが、足場は決して歩き易いとは言えない。 
広葉樹林の明るい岩尾根には、もちろんトレイルは無く、落ち葉に埋もれた石が転がる急斜面を登る。 137.png



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所々に現れる岩塊の基部を左側から巻いて赤顔山の前衛峰(1598m峰)に迫る。



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広葉樹林に混ざってアカマツの木も多く生えている。
Wow! このマツの木はギリシャ神話のメデューサの髪みたい。 150.png



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やがて尾根が細くなり、岩場のクライミングとなる。



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岩場を登り上げたピークが三角点のある1598m峰で、木製のポールが立っている。



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赤顔山へは、1598m峰の北西に位置する岩場の間の急峻なルンゼをつめる。 



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地盤の不安定なルンゼなので、手も足も使って這い上がる。  143.png



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登山口から約2時間、山名の消えた山名柱?の置かれた赤顔山に着く。 166.png



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赤顔山からは、さらに顕著な岩稜となる。
高木から低木、灌木となり、藪がうるさくなる。



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途中の1716m峰を越えたあたりから視界が開けてくる。
西側の木立ちの間からは、八ヶ岳や男山が見えるようになる。 



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東側の木立ちの間からは、天狗山が見え隠れする。



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そして、ようやく男山と天狗山をつなぐ稜線(男山より)に出る。
立入禁止のために張られたトラロープをまたいで一般道にとび出せば、そこには “登山道” の道標がある。



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稜線からは左(西側)へ男山を目指す。
さすがに北面の針葉樹林帯の中は冷えている。 
岩肌に生えた苔からは、たくさんのツララが垂れ下がっていた。
そのツララ群がとても綺麗で、予期せぬ自然のアーツに感激!  150.png 177.png



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稜線は岩稜ではあるが、樹木が生えているので高度感はない。



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稜線を30分ほど歩き、男山の山頂直下の岩場を登れば・・



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特に西側の展望が良い男山に到着!  166.png
登山口から約4時間、ランチタイムを楽しむには最適な場所である。 180.png 169.png



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眼前(西側)には八ヶ岳をはじめ、南アルプス、蓼科山、雪をまとった北アルプスなども見渡せる。 177.png
南側には瑞牆山がゴジラの背のような岩峰群をスカイラインに浮かべている。



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北側には眼下に野辺山ヶ原のカラマツの森が広がっている。 177.png



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ランチの後は天狗山を目指す。
吊り尾根の途中にある1797m峰までは、フィックスロープの掛かる岩場などもある見通しの良い岩稜を行く。



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薄いフレークの岩のバックには天狗山。



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その天狗山のバックには奥秩父の山々が見える。 177.png



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天狗山の山麓には、カラマツ林を伐採して作ったゴルフコースや、五郎山などの対岸の里山が見える。





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1797m峰を越えて、天狗山方向へ進むと、緩やかな下り坂となる。
天狗山との鞍部からは、北側(南相木村)の立原高原へのトレイルが続いている。



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そして、立原高原への分岐を過ぎると、いよいよ天狗山への登りが始まる。
フィックスロープがセットされた岩場が現れる。
天狗山の岩質はチャート(堆積岩の一種)で、とても脆いので落石などには十分気をつけよう。 140.png



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さらに急な岩場を登る。 150.png 135.png



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岩場の途中から、天狗山の山頂部の南側壁が露わになる。 あそこがピークだ!  158.png



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山頂近くの岩棚で西側を振り返れば、先程まで歩いていた赤顔山から男山への山稜が見渡せる。
う~ん・・けっこう長い山稜だな~  150.png



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さらに男山から天狗山へ続く稜線も一望できる。



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男山をズームで確認。



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男山から約2時間の稜線歩きで天狗山に到着。 166.png
山頂から東へは、県道2号線の馬越峠へのトレイルが続いている。



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山頂からは北側の眺望が良く、昨年の秋に登った御座山(おぐらやま)の悠然とした山容が素晴らしい。 177.png





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さて、天狗山で最後の展望を楽しんだ後は、またまたバリエーションの下降路をたどる。
天狗山の基部からゴルフ場の東山麓に廃道と化しているトレイルがあるようなのだが、私達は、その旧道のさらに東の急斜面を降った。
下降ポイントは、広葉樹木に付けられた天狗山への標識と、トレイルに立てられた道標(写真)のある場所だ。
“え~!こんな急斜面を降るの!” と心の声が聞こえるだろう。 149.png



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当然トレースも無く、落ち葉と泥壁のスティープな実に厄介な斜面に足を滑らせながら降る。 148.png
低山の強みで、立木が生えていることが有難い。
立木につかまってバランスを取りながら降る。
また、ピンクのテープが絶妙な間隔で案内してくれる。
おそらくピンクテープが無ければ誰もこの斜面を降りようとは思わないだろう。



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徐々に傾斜が緩くなったカラマツの森を降って行くと、林道に降り立つ
この林道をたどっても、スタート地点の大深山遺跡には戻れるようだが、私達は右のゴルフ場の脇を降ることにした。



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林道の終点からゴルフ場内の舗装道路に降りた所には、真っ赤に色づいたモミジの木がある。
太陽は赤顔山の山頂に沈もうとしている。
その残光がモミジの木を輝かせる。 177.png



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ゴルフ場を20分くらい降れば、往路で通った南フェンスの西端に着く。
そこから大深山遺跡までは10分とかからない。
結果的に、天狗山からの下降は1時間30分と楽チンだった。 110.png



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天狗山残照!  174.png 177.png
川上村を通る度に気になっていた男山と天狗山を歩けて良かった。
しかもバリエーションルートの登高、下降と充実した内容だった。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け(男山~天狗山のみなら初~中級者向け)
距離:約8.5km/ 所要時間:休憩込で約8.5時間(大深山遺跡P 8:00‐赤顔山 9:50/10:00‐男山 12:00/12:40‐1797mピーク13:20‐天狗山14:40/15:00‐大深山遺跡P 16:30)
標高差: 約500m
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by dream8sue | 2017-10-31 16:52 | 長野県エリア | Trackback | Comments(0)
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