南魚沼市 ひとりぼっちの越後三山縦走 静かな大倉口から八海山避難小屋へ     Mount Hakai in Minamiuonuma, Niigata

Thursday, October 26, 2017
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越後三山は八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳の総称で、魚沼三山とも呼ばれる。
私は三山どころか、一座も登ったことが無く、以前からこのエリアに興味があった。

三山縦走を計画する場合は、八海山と駒ケ岳のどちらを起点とするかが問題になるが、どちらから入っても八海山と中ノ岳の間は登降の標高差が大きい難路である。
どうせなら馬蹄形ないしはループですっきりと歩きたいと考えた私は、大倉口から壮大な水無川をぐるりと回るルートを歩くことにした。
宿泊は初日が八海山避難小屋、2日目は中ノ岳避難小屋を利用する。

折しも台風シーズンで、2週連続して台風が日本列島に上陸する予報となった。
台風と台風の狭間をぬっての好天狙いで、急遽決めた山行だけに同行者を得ることができなかった。
未知のエリアで、難路を単独で行くことに一抹の不安を覚えつつも、久しぶりのチャレンジ山行に心が躍るものがあった。



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<公共交通の場合>
JR上越線・上越新幹線浦佐駅から、大倉の坂本神社(八海山里宮)までタクシーで約20分(片道:2360円)
大倉入口まではバス(南越後観光バス)があるが、本数が少ないので利用するなら事前のチェックは必須。
坂本神社前の丸山屋に登山ポストがある。

大倉口は八海山の登山ルートの中で最も古い登山路である。
山口側の八海山ロープウェイが営業されてからは、大崎口コースが主要路となり、
大倉口コースを利用する人は少なくなったようだが、その分、静かなハイキングが約束される。



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坂本神社から、うっそうとしたスギ林の路を1kmほど歩く。



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スギ林を過ぎ、小さな沢沿いの湿った路から左方向の自然林の尾根へ進む。
おや、変色しているようだが、気になる花を見つけた。 178.png
アケボノシュスランかな? 初めまして。



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1時間ほどスイッチバックの急坂を登ると、小さな水桶に水が溜まっている水場を過ぎる。
雷神画が描かれた岩を右手に見て、二合目と思われる “万代松” に着く。
地図には、万代松と書かれてあるが、マツの木では無く、3本のスギの木が立っている。
どうやら、マツの木は枯れてしまったようだ。 134.png



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ここの3本スギの間からは、十日町市方面の展望が開ける。



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二合目のベンチの置かれた広場の先からは、美しいブナ林となる。
足元には、イワウチワの光沢のある葉がたくさん生えている。



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ブナ林を登っていくと稜線伝いとなり、左側(北側)に水無川を隔てて郡界尾根のヨモギ山、カネクリ山などの鋸のような山並みが見える。
Wow!  青い山脈だ~ ォォォオオ(・д・oノ)ノ!! 



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足元は秋色だ!



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こんな大きなキノコを発見! ペットボトルのキャップより大きい!



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アポロチョコレート形したキノコ。



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この花は何だろう? 178.png 雪国に数多く生えているというクルマバハグマかな? 



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やがて、神風がまつられている三合目の “風穴“ に着く。
5m奥の風穴からは、(この時季は?)冷風は吹いてこない。
どうやら神風のご利益は薄れてしまったようだ。 102.png



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風穴から少し登ると、つぶれたトタン屋根のような物がある。
古い地図にある地蔵小屋かしら?



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だいぶ高度を上げてきた。
このあたりの標高になると、ブナの木も紅葉している。



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黄金色に輝くブナの木。  177.png177.png



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黄葉の灌木。  177.png



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チゴユリは花期も可愛いけど、紅葉した姿も好きだな~ 124.png



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この実は・・ホツツジの実かな?



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おやおや、ブナの大木が真っ二つ!  150.png



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ここまでも結構な急坂であるが、さらに傾斜が増し鉄ハシゴで大木の根元に攀じ登れば・・丁目石?のような四角石が置かれていた。



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その横には、池というには無理がある水溜まりのような “雨池“ がある。 ということで・・ここが四合目。



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四合目を過ぎると、だいぶ高度感が出てくる。
振り返って、登ってきて尾根を見れば、紅葉が陽に照らされて見事である。 177.png 174.png



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水無川へ落ちる尾根の紅葉もいいね~  177.png



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西側の展望が開ける。 佐渡島まで遠望できるらしいが・・ほんまかいな~! 106.png



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四合目からさらに急登をこなし、ようやく平坦なブナ林になると、四合目半の主稜線、大崎口からのトレイルと合流する。
里宮からここまで標高差およそ950mを一気に登ったことになる。
小屋泊装備を背負っての、この標高差はきつかった!  フゥー((;゚゚Д゚゚;))フゥー・・



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大崎口コースと合流してからは、しばらくブナの木と雑木が生茂る平坦地を行く。
台風の影響なのか、トレイルは泥んこ路である。  140.png



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やがて前方に薬師岳の雄姿が見られるようになると、トレイル脇に五合目の石標が何気なく置かれている。



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六合目の女人堂への登りにさしかかるあたりで、トレイルの右に “コギ池” の案内板があったので立ち寄った。
天然記念物のモリアオガエルが生息するという小さな池にほっとする・・やはり水のある風景っていいな~



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コギ池のある大地から女人堂までは急坂となる。
もうすぐ女人堂という場所に、 “胎内くぐり” の案内板があったので、面白しろそうなので廻ってみることにする。
岩壁が狭まった洞窟のようなチムニーをアルミ梯子で乗り越す。
スティープな傾斜に加え、チムニー内には浮石が多く、いやらしい。  140.png



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胎内くぐりから一般路に這い上がり、急坂を登れば六合目の “女人堂“ の広場に着く。 



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女人堂から緩やかに下って水場(祓川、ちなみに八海山から中ノ岳への縦走路にある水場も祓川と記されている)にさしかかる。
八合目の千本槍小屋は雨水をためて使用しているので(緊急の場合は分けてもらえる?)、水はここで補給する必要がある。



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給水して重くなった荷にあえぎながら急登をこなせば、七合目の “見晴し“ に着く。



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さらに灌木帯を登れば、長いクサリ場が現れる。
クサリ場としては、傾斜はさほどきつくはないが、荷が重いので岩場に足をしっかり乗せていこう。



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クサリ場を登りきれば、側らに銅像やら塔やら鐘が吊るされた薬師岳(八合目)に着く。



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薬師岳から八海山避難小屋は目と鼻の先である。
八海山避難小屋は、千本槍小屋(有人)と隣接する避難小屋なので、使用料(2000円)を千本槍小屋管理人へ払う。



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私が避難小屋に到着した、ちょうど その時に八海山で滑落した遭難者の救助が行われていた。
山歩きをしていると、何度となく遭遇するシーンであるが、日没30分前のレスキュー技術を見て、日本のエアーレスキューもなかなかやるな~と思った。
しかし、それはヨーロッパの山岳レスキューには遠く及ばない。



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20年以上前に体験したヨーロッパでのレスキューシーンが脳裏に浮かぶ。
山の斜面ギリギリまで低空飛行して、隊員が機体から飛び降り、要救助者を背負って再び乗機して飛び去った。
それは、まるで映画のワンシーンのようであった。
あっという間の出来事で、当然ヘリコプターはランディングすることなく、ヘリのローター(回転翼)と斜面との間隔は2mくらいしか離れていなかった。
神業ともいうべきプロフェッショナルなレスキューを見てしまうと、やはり日本のレスキュー体制は日本人気質(安全優先の守り体質)ならではの方法だな~と実感する。
私もアメリカでヘリコプターの操縦をしていたので、その飛行スキルがいかに難しい事かは知っている。
だから、決して日本のレスキュー体制を批判するものでは無い。
トゥァイライトのレイヤーの空へ飛び去るヘリコプターを見て、もう一度操縦桿を握りたいな~と思った。

翌日はいよいよ、三山縦走の核心部、越後の大キレットとも言えるオカメノゾキ越えだ!


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約6km/ 所要時間:休憩込で約6時間(坂本神社 10:15‐二合目 11:00/11:10‐三合目 12:15‐四合目 13:15‐四合目半13:45‐五合目 14:00‐六合目14:30‐水場 15:00‐薬師岳 15:45‐八海山避難小屋 16:00)
標高差: 約1400m
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by dream8sue | 2017-11-11 22:15 | 新潟県エリア | Trackback | Comments(2)
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Commented by pochi23 at 2017-11-12 16:17 x
オカメノゾキの核心、楽しめたかな?
Commented by dream8sue at 2017-11-14 03:03
pochi23
オカメノゾキまではとても楽しかったのですが、その後がきつかった! ヾ(>∇<*)/
でも、紅葉が最高に綺麗でした。
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