上田市 独鈷山へ希望峰と竜王山を越えて     Mount Tokosan in Ueda, Nagano

Friday, November 24, 2017
f0308721_11002645.jpg
信州の妙義山とも言われる独鈷山(とっこさん/どっこさん)には、多くの岩峰が点在している。

私は、2014年に長野県青木村にある子檀嶺岳(こまゆみだけ)を登った際に、風格のある独鈷山を見て、いつか登ってみたいと思っていた。
そして今回その機会を得た。

一般ルートは、その険悪な山容とは裏腹に比較的容易にその頂へ達することができるらしい。
が、今回、私達が歩いた帰望尾根は、監ノ岩、上尾ノ岩、帰望峰、竜王山といった岩塔、岩峰があり、その通過にはロープを要するバリエーションルートである。

加えて、この日は一時的に雪(多量の風花?)が降る不安定な天気で、プチ冬山気分を味わった。


最近、Web上のブログを読んでバリエーションルートに入って遭難する人が増えているそうです。
希望尾根は一般ルートではありません。
入山に際しては読図や登攀技術など未整備のトレイル歩きの経験が必要であることを留意してください。




f0308721_11003669.jpg
<マイカーの場合>
今回は独鈷山の北側の “西前山登山口” が起点となる。
上信越自動車道の東部湯の丸ICで下りて、県道81号線~82号線で西へ走り別所温泉のある塩田平方面に向かう。
別所温泉より4kmほど手前にある信号“新町”で左折して塩野神社の鳥居を目指す。
塩野神社のある集落に入ると、ゴツゴツした岩峰を連ねる独鈷山が姿を現す(写真)
鳥居の前には独鈷山登山口の案内板がある。
案内板から山に向かって直進し、虚空蔵堂または、その先にある防獣ゲート前に数台パーキング可能である。


<公共交通の場合>
上田電鉄の塩田町駅(または別所温泉駅)から “信州の鎌倉シャトルバス” で登山口にある中禅寺で下車。




f0308721_11004651.jpg
虚空蔵堂先にある防獣ゲートを開けて入山。
すぐに一般路と分かれて、左側の小沢を渡ってフィックスロープが張られた急斜面を登る。
尾根上に出てからも急勾配が続き、ふくらはぎが痛くなる。 144.png



f0308721_11005472.jpg
ほどなくして、前方に顕著なピークが現れる。
これから向かう帰望峰(左)と、谷を挟んで竜ノ峰雨首(右)のピークである。 150.png



f0308721_11010141.jpg
周囲はマツの木が点在する明るい自然林で、足元にはユニークな形のホコリダケがいた。 101.png



f0308721_11010747.jpg
登山口から30分程の登高で “監ノ岩” に着く。 展望はそこそこ良い。 177.png



f0308721_11011365.jpg
監ノ岩から右側(西側)のフィックスロープの張られた急坂を降って、左の岩場を登り返せば “上尾ノ岩” である。(巻き路もある) 
展望は良くない。



f0308721_11011846.jpg
上尾ノ岩からは10mラペルで南側へ下降。

情報では、上尾ノ岩にはツメレンゲという多年生の多肉植物が自生しているらしいのだが、時期が遅いせいか?確認できなかった。 残念!見たかったな~・・

初めてツメレンゲを見たのは山梨県の岩殿山(下記リンク参照)であったが、岩の表面から爪のような植物が飛び出ている様に衝撃を受けた。




f0308721_11092052.jpg
さて、監ノ岩、上尾ノ岩と岩塔を2つこなし、エンジンがかかってきた。



f0308721_11092676.jpg
急登にも身体が慣れてきて、狭いルンゼに垂れ下がるフィックスロープが見えたので登ってみる。
スタンスが無くてちょっとムズイ!  140.png
ここはあえて登らなくても右側の尾根から巻いて登れるのだけれどね。 



f0308721_11093218.jpg
やがて左側が切れ落ちた帰望峰の肩に着く。
帰望峰ピークには、肩の右側(西側)からフィックスロープが張られた草付きフェイスを登ればよい。
バリエーションという割には、一般ルート並みに標識やフィックスロープが多いルートだ。



f0308721_11093925.jpg
登山口から2時間弱で希望峰に到着。 166.png
展望は良く、眼下に上田市の街並みが広がっている。  177.png



f0308721_11094641.jpg
対岸には雨首の北尾根?の側壁が衝立のようだ。  150.png
岩場好きハイカーなら、この光景は1度見たら瞼から離れないだろう。

次回はぜひ雨首を登ってみたいな~  o(*゚∀゚*)oワクワク! 
藪岩に興味のある方がいたら一緒に行きませんか~


f0308721_11095335.jpg
帰望峰からの下降は南西側の絶壁を降る。
ピークから少し降り、15mほどのフィックスロープ伝いに中段まで降りられる。



f0308721_11100051.jpg
しかし、最後はやはりラペルとなり、マツの枝を避けながらの懸垂下降15mで鞍部に降り立つ。



f0308721_11100837.jpg
帰望峰と竜王山は近く、こちらもまたまたフィックスロープが張られた急斜面を登ればよい。
竜王山まではもはや一般ルートだな! 130.png



f0308721_11131431.jpg
帰望峰から30分足らずで、石祠がたくさん置かれた竜王山に到着。 166.png



f0308721_11132365.jpg
竜王山からは、一旦下ってアカマツの林を抜けていく。
紅いマツの幹が美しい。

アカマツ林の途中から右側へ下る踏み跡があるが、どうやら希望峰と竜王山を登って下山するハイカーが多いようだ。



f0308721_11133002.jpg
案の定、アカマツ林から先には、それまでしつこいくらいにあった標識やフィックスロープはもちろん、目印のテープさえも全く無くなる。
確かに、竜王山から独鈷山までの間は樹林帯で展望も無く、かなりの急登なので面白みがないのだろう。



f0308721_14022715.jpg
落葉で滑る斜面をひたすら登ると、最後に40度くらいはあろうかと思われる急傾斜になる。
ブッシュに捕まりながらの四つ足歩行で、ほとんど木登り! 143.png

しかも、雲行きが怪しくなり、あれよあれよという間に多量の風花が舞う天気になってしまった・・We were unlucky to the weather. 148.png
そんなメンタルな事情も加味して、ここが本日の核心と言ってもいいかも。



f0308721_11134384.jpg
里山ハイキングなんだから、これ以上は積もらないで~  145.png  



f0308721_11135742.jpg
何とか急斜面の激登りを終え、緩やかになった尾根の先に張られたロープを越えれば、
東側からアプローチする平井寺コースに合流する。 
ふぅ~(;^ω^)やれやれ~



f0308721_11140559.jpg
一般ルートに合流して最後の岩場を越えれば山頂まで5分だ。   GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!



f0308721_11141688.jpg
登山口から約4時間、竜王山から1時間30分ほどでうっすら雪の積もった独鈷山(1266m)に到着。 166.png
視界もなく展望は諦めていたら・・



f0308721_11173476.jpg
ランチ休憩を始めたとたんに陽が差してポカポカに、そして視界も良くなり・・We were lucky!  124.png

北西には上田市街地と夫神岳や子檀嶺岳、そのバックに根子岳や四阿山、さらに右へ烏帽子岳、湯ノ丸山などの浅間連峰まで見えるようになった。



f0308721_11174296.jpg
帰望尾根を挟んで北東へ伸びる尾根上のピークがコブのように連なっている。



f0308721_11175094.jpg
さて、下山は西前山コースを虚空蔵堂まで戻る。
ピークから少し下って宮沢コース(独鈷山の南側登山口)との分岐を左に分けて、右(北)へ進む。

すぐに岩稜帯となり、右側(東側)には、先ほど息をきらせて登った稜線直下の急傾斜の尾根が見える。
う~ん、やはり40度くらいはありそうな勾配だな~ 105.png



f0308721_11175807.jpg
岩稜帯の基部を巻いて西側のミズナラ林に入って行く。



f0308721_11180550.jpg
すっかり葉を落としたミズナラ林を行くと、左(西側)に雨首方面へ伸びる尾根を分ける。
おや、こんな所に打ち出の小づち・・ではなく大づちが・・?  146.png



f0308721_11181274.jpg
ミズナラ林の中を帰望峰や竜王山を見上げながら降って行くと、やがてヒノキの森になり緩やかな地形となる。
えぐれた涸れ沢に沿って行けば、やがて滝の沢の流れを左下に見るようになる。



f0308721_11182036.jpg
山頂から1時間ほども降れば(登りの場合は90分)石灯篭の置かれた不動の滝に着く。
すべての植物が枯れていく季節にあっても、水のある場所ではまだ苔や常緑の植物が青々していて嬉しくなる。

不動の滝から登山口にある防獣ゲートまでは一投足である。



f0308721_11182647.jpg
登山口にある虚空蔵堂から青木村の子檀嶺岳(下記リンク参照)が良く見える。
抗癌剤治療中に登った子檀嶺岳は、同行者について行くのがとても大変だったな~ あれからもう3年か~ (ノω=;)シミジミ・・・


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級~上級者向け
距離:約5km/ 所要時間:休憩込で約6時間(虚空蔵堂 8:00‐藍ノ岩 8:30‐帰望峰 9:45/10:00‐竜王山 10:30‐独鈷山11:50/12:50‐虚空蔵堂 14:00)
標高差: 約700m

f0308721_11183412.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村にほんブログ村

by dream8sue | 2017-11-24 11:22 | 長野県エリア | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://hikingbird.exblog.jp/tb/28824477
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by chikenji at 2017-12-08 00:55 x
独鈷山、名前は聞いたことが歩けど・・・
えっ! これが里山ハイキング!?
岩慣れしている人ならではの、言葉だな(笑)
谷急山に似た感じかと思いきや、やっぱりロープを持っていかないとダメなんだね^^;
Commented by dream8sue at 2017-12-08 11:38
chikenji さん
いつもコメントくださり、ありがとうございます。
独鈷山は一般ルートが3つあり(北側の西前田、南側の宮沢、東側の平井寺)、どれも危険な場所はありません。
もちろんロープなど必要ありません。
スケールも谷急山より全然小さいので、2時間で山頂まで行けます。
なので、私達はあえて 難度の高い尾根からトライしました。
信州の妙義山と言われていますが、妙義山の方がはるかにヤバイので、妙義山を含む西上州エリアを歩いているハイカーなら問題ないと思います。
<< 安中市 妙義山 裏妙義の御殿東... 奥多摩の岩場訪問 越沢バットレ... >>