富岡市 妙義山 妙義富士から相馬岳そして山ガールと白雲山へ縦走     Mount Myōgi in Tomioka, Gunma

Sunday, December 3, 2017
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このところの私は、群馬県の妙義山系で裏妙義の御殿東壁と、表妙義(妙義山は、南側の表妙義と北側の裏妙義に分かれている)の金鶏山と筆頭岩のクライミングが続いた。
もう妙義山系はいいかな~と思いながらも、妙義富士と聞いてやって来てしまった。 102.png

ニードル(針峰)ばかりの妙義山に富士の名前は似合わないだろう。
以前から名前だけは知っていたが、それほど大した岩峰では無いだろうと勝手に思っていた。

今回はその妙義富士に迫り、妙義の富士はやはりカッコいいニードル富士だったことを知った。  114.png


最近、Web上のブログを読んでバリエーションルートに入って遭難する人が増えているそうです。
このルートは一般ルートではありません。
入山に際しては必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)やガイドと同行してください。  
また、何が起こっても対応できるように自己責任の概念をしっかりもって登ってくださいね。




 
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<マイカーの場合>
国道18号で軽井沢方面に向かい、松井田バイパスの先の “五料” の信号を左折し県道51号線に入る。
上信越自動車道の松井田妙義IC入口を右折して、妙義ナバファームのキノコハウスを囲むように、次ぎの三叉路を右折する。
IC入口から1.3kmほどで写真のキノコハウスが右手に見えてくる。
このハウスの前の路肩に数台パーキング可能。

なお、妙義富士から相馬岳まで登り白雲山へ縦走する場合は、下山口の妙義神社からここまで車道を2.5kmほど歩くことになる。
私達は車2台で、妙義神社に1台を回しカーシャトルした。



 
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キノコハウスの前のスギ林を登る。
下部は尾根が広いが、目印のテープなどが程よく付けられているので、地形を読みながらそれらの目印を追う。



 
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徐々に傾斜がきつくなり、岩塊なども現れるので早々に登攀具を装着して登る。



 
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岩稜の巻きでは、悪いルンゼを登る。 

まあ、こういったバリエーションルートでは、各チームのルート取りに寄るので、あくまで参考程度にね。
あまり詳しく書くと、ルートファインディングの楽しみを損ねてしまうしね・・(^_-)-☆



 
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やがて、北西方向の視界が開け、朝陽を浴びた相馬岳北稜の下部岩壁帯が現れる。



 
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さらに尾根を登っていくと、薮の中に突然妙義富士が姿を現す。
目の前の絶壁は登れないので、左の支尾根を登り妙義富士の肩に出てから、岩稜を登れば容易にピークに立てる。



 
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妙義富士のピークは、やっと2人が座れるくらいの狭いピークで、セルフビレイを取れるアンカーも無いので、くれぐれも落ちないようにね。

“次はあのピークだよ” とSueが指差しているのは・・



 
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妙義富士とP2の間に突起しているこの草付きピークだ! 

妙義富士から、登った支尾根を戻り、妙義富士の基部の巻き路を行けば、この岩峰の取付きだ。
急傾斜であるが、ブッシュが豊富なので、木の根をホールドにして藪岩のピークまで登る。



 
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登りきれば、この大岩壁帯が目の前に現れる。  113.png
手前のピークがP2で、ちょうど光と影になっているカンテを登る。



 
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岩慣れしているクライマーならロープ無でも登れるだろうが、高度感があるので万が一のことを考えてロープ確保して登る。



 
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カンテ登りは、高度感に目がくらむ!  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!  

でも、楽しくて歓声をあげちゃうよ。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪

先ほど座っていた妙義富士のピークって、あんなにトンガリのピークだったんだね~。どうりで狭いわけだ! 150.png  



 
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P2に登ってしまえば核心部は終わり、後は時々現れる岩塊をこなしながらヤセ尾根をひたすら登るだけ。



 
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北側には相馬岳北稜(下記リング参照)の上部岩壁が頭をのぞかせている。 
P12(つづみ岩)やハサミ岩もしっかり確認できる。
そのバックに見えるのは裏妙義の稜線。




 
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しばらくヤセ尾根を行くと、見覚えのある相馬岳北稜の935mの広いピークに合流する。
このピークから相馬岳までは、1度歩いているので精神的には楽であるが、体力的には一番きついセクションだ。
前半は、まだ藪岩のヤセ尾根が続く。



 
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途中のヤセ尾根から、裏妙義の稜線に立つ岩峰がよく見える。
右から丁須の頭、赤岩、烏帽子岩である。 (バックの雪山は浅間山)
この3峰を歩く(正確には岩峰基部を歩く)裏妙義縦走路(下記リンク参照)も、表妙義縦走並みに手ごたえのある岩稜ルートである。

おまけに丁須の頭の前に立ち塞がっている岩の要塞のような壁が、先日、藪岩の困難さを思い知らされた御殿東壁である。




 
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北稜935mピークから約1時間、後半は岩場も無く穏やかな尾根をひたすら落ち葉を踏みしめながらの登高。
ようやく到着した相馬岳(1104m)では、日曜日とあって2人の山ガールを含む数人の登山者と会う。



 
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お約束のズームアップ。
鷹返し、金洞山、西岳、星穴岳の見事な岩峰群である。
星穴岳に空いている小さな穴が見えるかな? 
見える人には見える・・貴方のハートを射抜く “射抜き穴” (下記リンク参照)よ。 ( ◠‿◠ )クスクス




 
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さて、相馬岳での休憩の後は、表妙義縦走路の東半分を歩いて妙義神社へ下山する。
相馬岳から15分も降れば、中間道へのエスケープルート、タルワキ沢コースの分岐を右に分ける。



 
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分岐を直進して、天狗岩の側壁を見ながら岩稜を行けば、大展望の天狗岩のピークに着く。
天狗岩からは、登ってきた妙義富士の稜線、相馬岳北稜、裏妙義の稜線が一望できる。



 
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相馬岳北稜の全容が圧巻である。 177.png



 
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その手前には妙義富士とP2の東壁?がまるで1枚の屏風のようだ。 177.png  146.png



 
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西側には、相馬岳が藪に覆われた東壁を見せている。



 
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さて、天狗岩を過ぎると大のぞきのキレットが始まり、30mのクサリ、10mのクサリ2本と続く。

と、ここで山ガール2人をレスキュー? っていうか・・
単に山ガールと歩きたい同行者(独身の日本男児たち)が、頼まれてもいないのに自分達のハーネスまで貸してヘルプしだした。 113.png



 
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中間道からタルワキ沢コースで相馬岳に登った山ガールたちは、当初は同ルートのピストンの予定だったらしいが、
山頂で会った登山者に “行けますよ” と言われて、安易に縦走ルートに進んでしまったようだ。 140.png



 
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キレットのクサリ場を登り上げれば、そこは大のぞきのピーク。
西には、天狗岩の大岩壁がきれ落ちている。



 
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その山麓に目をやれば、先日歩いたばかりの金鶏山(下記リンク参照)が霞んでいる。




 
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そして、クサリ場はまだまだ続く。



 
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南面がスッパリときれ落ちたカンテに掛かるクサリ場 “背ビレ岩” をビビりながら下り・・ 149.png



 
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見晴らしの3連クサリ “ビビリ岩” では、足を滑らしながらも必死に下っていく山ガール。 105.png
もちろん、日本男児たちがロープで確保しているので大丈夫! 124.png



 
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そして、最後の奥の院の長いクサリ場を降りきり、ロープ確保は終了。



 
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急な岩場を下って、辻という一般路との合流点に降りて、大の字に向かう。

 Wow! 木立の間から大の字の裏側が見える。
何度も歩いているトレイルであるが、 “裏大の字” を見たのは初めてかも。



 
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大の字(正確には大の字の設置されている岩棚)までは10mくらいのクサリ場であるが、
大きなステップが刻まれているので慎重に登れば問題ないだろう。

 大の字では、だいぶ低くなった展望を見ながら、山ガールたちと楽しく親睦を図る。 169.png



 
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大の字までは観光客も登れることになっている?が、
大の字下のザレた斜面(クサリあり)はすこぶる足場が悪いので、山歩きに慣れていない一般観光客にはきついだろう。



 
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大の字から30分も降れば自然林からスギ林に入り、砂防工事の柵の下を通て、妙義神社の境内へと至る。
後は、神社の境内から、旅館や土産屋の並ぶ参道を降ればパーキングに着く。

私達だけなら相馬岳から1時間は早く下山できただろうが、そこは日本男児の心意気で山ガールをアテンドしての下降となった。 162.png

妙義富士は、それほどシィビアな岩登りも無く、見事な岩峰に立つことができる。
藪岩と言いながらも、尾根の薮はそれほどでもなく、ついでに相馬岳からの稜線歩きも楽しめちゃうのだから藪岩ハイカーにはお勧めのルートである。 165.png

なお、表妙義縦走路(下記リング参照)に関しては、今回のルートとは逆廻り(反時計廻り)で歩いているので、
興味のある方はそちらと合わせて読んでもらえれば、ルートの概要が一層よく分かると思う。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
距離:約5km/ 所要時間:休憩込で約8時間(キノコハウス前 6:30‐妙義富士 8:30‐P2 9:00‐相馬岳 10:45/11:00‐大の字13:30/13:50‐妙義神社P 14:30)
標高差: 約700m

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by dream8sue | 2017-12-03 21:50 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)
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Commented by chikenji at 2017-12-09 02:18 x
妙義富士って初めて聞きました^^
あのてっぺんに立って(座ってか?^^;)みたい!
表妙義の上級者?コースから見えるのかな?

山ガールさん、ひとの言葉を鵜呑みにしてはいけませんね~
行けますよ、なんて簡単そうに言ってしまう日本男児も、なんだかな~(笑)
Commented by dream8sue at 2017-12-10 10:49
chikenji さん、 
妙義富士は、昭文社の西上州・妙義山の地図には名前だけは載っています。
でも、そこに至る一般ルートはありません。
表妙義縦走路(上級者コース)の天狗岩から北東方向に見えます。

>山ガールさん、ひとの言葉を鵜呑みにしてはいけませんね~
>行けますよ、なんて簡単そうに言ってしまう日本男児も、なんだかな~(笑)

まさに、他人の言葉や他人の評価ばかりを気にする日本人にありがちな行動ですね。
国民気質と言うか・・・日本人は自己責任の概念が薄いのですよ。 
日本もグローバル社会に突入しているので、これからの世代は自分の意思をもっとしっかり持たないとね。
少なくとも、人食い山の妙義山の上級コースを歩くハイカーは、自分の命を他人の言葉に託すような行動はするべきではありませんよね。
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