群馬の駅からハイク vol.11 : 太田市 茶臼山を越えて八王子丘陵を西から東へ歩く     Mount Chausu in Ōta, Gunma

Saturday, December 30, 2017
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世の中は師走で何かと忙しいようだが、家族のいない私には年末も正月も関係ない。 
いつも通りの日常があるだけだ。 114.png

そんな中、低山ながら展望の良さに定評のある茶臼山と、その東に伸びる八王子丘陵を歩いてきた。
八王子丘陵は、群馬県桐生市、みどり市、太田市にまたがる300mに満たない小さなピークが連続する丘陵地帯で、
市街地にも近く、お散歩ルートがたくさん入り組んでいる。

籾山峠を境に茶臼山エリアと唐沢山エリアの2つに分かれているが、健脚ハイカーなら両者を繋げて歩くことも十分可能である。

そして、久しぶりの 群馬の駅からハイキング ができるルートでもある。
今回の起点駅は東武鉄道桐生線の阿左美駅(あざみえき)で、下山後は治良門橋駅(じろえんばしえき)まで歩く。



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普段は乗る機会の無い東武鉄道で伊勢崎、太田と乗り継いで阿左美駅に降り立ったのは朝の8時であった。

それほど遠くに来た訳ではないのに、車窓から見える丘陵の穏やかな山容は、いつも行く西上州の険しい山とは違っていた。
そのことが、どこか遠くに来てしまったような不思議なアウェイ感を私にもたらす。

まずは、茶臼山の西に位置する荒神山へ登る。
阿左美駅の敷地から地下路を降り右へ進み、笠懸東小学校の東へ回り込めば荒神山登山口がある。



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穏やかで静かな雑木林の中を、よく踏まれたトレイルに導かれながら登っていく。
左に “カタクリ群生地” の案内板を見る頃には、ほぼ丘陵の尾根に登り上げている。



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阿左美駅からゆっくり歩いて40分くらいで荒神山のピークに着く。
ピークには、ピクニックテーブルなどが置かれていて快適に休憩できる。 181.png

ちなみに、荒神山は群馬県みどり市に属し、荒神山から東へ続く尾根は太田市(南側)と桐生市(北側)を分ける郡界尾根となる。 



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荒神山から東へ進み雑木林をぬけると、突然現れるソーラー発電装置のフェンス沿いを歩くことになる。
ソーラー発電って昔からあるけど、最近の電力自由化に伴って、また見直されているようだね。 174.png



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再び雑木林に入りアップダウンを繰り返す。



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雑木林の林床は、おおむね笹に覆われているが、そんな中でもこの赤い実と青い実だけは目に留まる。
赤い実はヤブコウジ(十両ともいう)、青い実はジャノヒゲ(リュウノヒゲともいう)で、どちらもこの時期によく見かけるが、私はまだ花を見たことがない。



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やがて、242mピーク(寺ノ入山)を過ぎ、右側(南側)へ三本松コースのトレイルを分ける。



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かまわず尾根コースを直進して行けば、やがてベンチが置かれた十字路(姥沢ノ頭)に着く。
茶臼山へは、ここから左(北)へ、往復30分ほどである。

ちなみに南側(薮塚側)へ下るトレイルが、東毛青少年自然の家方面へ行く立石コースである。



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北へ少し降った鞍部で一木口からの路を合わせ、登り返せば茶臼山である。



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茶臼山(294m)のピークはパラボラアンテナの電波塔などに占領されているが、広い山頂を一周すればなかなかの展望が得られるだろう。



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特に北側にそびえる赤城山の眺望が素晴らしい。 177.png
残念ながら、この日の赤城山は冬型の気圧配置の影響で雲にすっぽり覆われていた。
おまけに上州名物の赤城おろしの強風が吹きまくっていて寒い!  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!! 

電波塔の南側に回って風除けしながら休憩。 風さえ無ければポカポカ陽気だ。 180.png 174.png
風の音に混じって電車や車の走る音が聞こえてくる。
ここには命の危険を感じる要素は一切ない。 ここは日常の延長だ。



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茶臼山から郡境尾根に戻って、ひと登りすれば古井戸跡(今は水は出ていないただの小さな穴)の分岐に着く。
古井戸跡から奥に入った場所が金山城(下記リンク参照)の北の砦跡らしい。 (地図では八王子山となっている)




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八王子山を過ぎると、郡境尾根はやや南へ角度を変える。
不整合コースの分岐を右に見送り、庚申塔の立つ鞍部(姥沢峠)に来たら右へ行く。
直進の上り坂は、水道山へのトレイルである。

ちなみに、ここは北側(桐生側)の宝珠院口や姥沢口(廃道に近い)への分岐点でもある。



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姥沢峠の先で薮塚方面へ降る尾根コースの分岐を右に分け、少し行くと視界の開けた275mピーク(根元山)がある。
秩父、西上州の山々、浅間山から榛名山が一望できる。 177.png 177.png
いつもは西上州から東を見ることが多いので、逆に東から西毛地区を見るのは何だか新鮮。 ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪



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そして、さらに南へ進み、右に石尊コースを分け、急な斜面をひと下りすれば籾山峠である。
フェンスで閉鎖された舗装道路(旧道)の一段下には県道が走り籾山峠の道路標識がある。

ここでハイキングの前半部分が終わったことになる。
目の前には菅塩峠から唐沢山へ連なる八王子丘陵の尾根が見えている。



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問題は、県道で分断されたこの先のトレイルの取付き探しである。
下手に地図が読めると、強引に県道に降りて藪を漕いで尾根の末端から取り付きたくなるが、ここは急がば廻れである。

フェンス脇から旧道を右へ進めば、自ずと県道(籾山峠の道路標識から100mほど南)に出る。
そして、県道を挟んだ反対側に八王子丘陵へのトレイルが続いている。

さあ、ここからハイキング第2部の始まりだ。  GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!



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ひと登りで赤い小屋が現れる。 振り返れば歩いてきた八王子山のシルエット。



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そして登り上げた尾根(245m)からは、東側にゴルフ場を見下ろすように天王山が木立の間から見える。



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さらにアップダウンしながら進むと、八王子山公園墓地へ下る分岐を右に分ける。
太田市のハイキングマップにはこの辺りを高尾山と記してある。
八王子に高尾山とは、ますます奥多摩のそれと紛らわしい名前だ。 102.png



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その後も、加茂沢峠なる鞍部へ降り、登り返して日向山と書かれた手作り山名板のあるピークに登る。



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また降って、また登り返す。
それにしても同じような風景が続き、いささか単調で飽きてきた。 141.png



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そして、また降った鞍部が菅塩峠である。 
右(南)に菅塩沼方面へのトレイルが分かれている。

ここからさらに東へ伸びる尾根に取り付くが、意外と複雑な地形になっているんだな~と思う。
また、高低差は小さいが、何度も繰り返されるアップダウンが、ジワジワと体力を吸い取っていく。 148.png



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似たような景色の中、若干ではあるが常緑樹が増えてきたように思う。



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菅塩峠から10分程の登りで、判然としない236mピーク(高壺山)に着く。
その先で、北金井キャンプ場や太田市北部運動公園へ行く分岐を右に見送り、唐沢山を目指す。



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太田市北部運動公園への分岐から、ひと登りで、立派な休憩舎の建つ唐沢山に到着。
“ふぅ~結構長かったな・・” でも、実はここからが大変であった。 140.png



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ハイキングコースは、少し戻って太田市北部運動公園への分岐から、唐沢山の南側を大きく迂回しているのだが、
地図読みでは、そのまま東の尾根を降りたほうが絶対的に近い。

ということで、踏み跡の消えた尾根から、やや左の沢筋へ強引に下降すれば、
たいした藪漕ぎも無く、現在(2017年12月)工事中の林道に降り立った。



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さて、こういった林道で寸断されたトレイルは、意外とジョイント部分を探すのが厄介だったりする。
大体は道標があるので大丈夫だが、前記した通り、意外と複雑に入り組んだ地形と、新たに作られたハイキングトレイルとの位置関係を把握するのに苦戦する。 131.png



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一旦、林道に出たら南東方向へ進み、水の流れている沢を二俣の所で渡り、左の沢沿いのトレイルに入る。
沢の分岐に “太田北部運動公園まで3.5km” の道標がある。



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沢筋から尾根を越えて、また隣の沢筋のトレイルへと、地形を縫うように進む。



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退屈な風景の中、ふと見ると、ツル植物が巻き付いた木の樹皮がとても綺麗な模様であることに気づく。 177.png



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やがて、ハイキングトレイルにありがちな、このタイプの階段状の急なアップダウンとなる。



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最後の急な下降をこなすと、ヤブランと思われる植物がたくさん生えている明るい雑木林となる。 178.png



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雑木林の中には、東の吉沢町方向へ流れる沢があり、その沢を渡り、シダ植物の生えるスギ林の中を通って集落へ出る。



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集落に出た所が、八王子丘陵ハイキングコース入口(唐沢山登山口)である。
太田市北部運動公園へ誘導する道標があるが、それらは無視して治良門橋駅へ向かう。

治良門橋駅へは、集落の中を流れる下水路に沿って、ひたすら南西へ歩くのが最短ルート(約4km)である。
時々、下水路の悪臭が鼻をつくが、それも県道39号(東国文化歴史街道)に合流するまでの辛抱だ。
道端に立つ地蔵や道祖神が昔の街道の面影を残す。 102.png



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おや、早くもホトケノザが咲いているではないか! 178.png



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県道は交通量が多いが、歩道が付いているので安全に歩ける。
北関東自動車道の高架下をくぐり、東武鉄道の踏切を渡って右へ曲がれば治良門橋駅である。

八王子丘陵は、危険個所は無く、道標も整備されているので、子供から老人まで、犬や猫も楽しめるだろう。
しかし、とにかく たくさんのトレイルがあるので分岐が多い。
その分岐に惑わされてしまうので、事前にしっかりとプランをたてて自分の歩くルートと、他のトレイルの位置関係を把握しておきたい。
他のトレイル情報として、太田市が発行しているハイキングマップ(下記リンク参照)なども役にたつだろう。


個人的には、淡々とただ歩くだけのこのタイプのトレイルは苦手だ。
私のハイキングはエクササイズのために歩くのではなく、そこに非日常を求めて歩いているから。
やっぱり西上州の方が好きかな~


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 3★ 初級~中級者向け
距離:約14km / 所要時間:休憩込で約8時間(阿左美駅 8:00‐荒神山 8:40/8:50‐茶臼山10:00/10:20‐籾山峠 11:30‐菅塩峠13:00‐唐沢山 13:30‐治良門橋駅 15:50)
標高差: 約230m (アップダウンが多く累計標高差は倍以上ある)

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by dream8sue | 2017-12-30 02:08 | 群馬の駅からハイク | Trackback | Comments(2)
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Commented by chikenji at 2018-01-08 18:05 x
Sueさんには西上州が似合う^^

わかるような気がする(笑)
でも、黒山辺りにも出没するんでしょ?
Commented by dream8sue at 2018-01-09 13:56
chikenji さん、
あけましておめでとうございます。
西上州っていうか、岩峰や岩場があるトレイルの方がワクワク感が大きいですね。
体力が無いので、ひたすら体力勝負のトレイルは辛いです。

>>でも、黒山辺りにも出没するんでしょ?
え~っと、、黒山というのは、生越の黒山三滝のことですか?
だとすれば、ハイキングではなく、聖人岩という岩場へ岩登りの練習で何度か行きました。
でも、寒さが苦手なので、岩登りも、冬は伊豆などの暖かなエリアがいいですね~
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