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箱根 金太郎の里から登る金時山     Mount Kintoki in Fuji-Hakone-Izu National Park

Thursday, January 4, 2018
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金時山は箱根山の外輪山の1座で、富士箱根伊豆国立公園の箱根地区の最北に位置している。
そして、金時山の北の登山口である足柄峠は、金太郎伝説で有名な神奈川県南足柄市と静岡県小山町にまたがる峠である。

私は、2015年の元旦に金時山の北東にある矢倉岳を登った際に南足柄市を訪れているが、今回はその続きとも言える山行である。



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<公共交通の場合>
私は前日に湯河原幕岩でクライミングをした都合で、小田原に前泊し、小田原駅から伊豆箱根鉄道大雄山線で大雄山駅まで行った。
大雄山駅から徒歩1分の “関本”バス停 から 箱根登山バス(地蔵堂行き) で終点の “地蔵堂”バス停 下車。

関東からは、新宿で小田急小田原線に乗り新松田駅で下車し、そこから地蔵堂行きバスに乗る方法もある。
どちらの駅からもバスの本数が少ないので、事前にバス時刻などを確認しておこう。

また、箱根方面へは新宿駅or東京駅から高速バスが出ているので、
乙女峠や金時登山口などの国道138号線にある各登山口から高速バスを使うのも良いだろう。
私も帰路は、静岡県側の乙女峠バス停へ下り 小田急箱根高速バス を利用した。



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大雄山駅からバスに揺られること約25分、う~ん、3年ぶりの地蔵堂だ!  101.png
金太郎伝説によれば。源頼光(平安時代の武将)の四天王の一人、坂本金時(金太郎)は、この地蔵堂で生まれたとか・・

ここから夕日の滝までは1度訪れているので、迷うことなく金太郎の里へ向かう。
地蔵堂を正面に見て、左の道を行けば、金太郎生家跡地などのある集落を通って夕日の滝に行ける。

集落の中には、今年もイノシシの皮が干してある。
しかも2015年の時は1枚だったのが、今年は3匹分の皮が干してあった! 150.png



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夕日の滝は、酒匂川の支流内川にかかる落差23mの滝で、金太郎の産湯に使われたとか・・
金太郎伝説は別にしても、垂直に落ちる一筋の流れは実に美しい。



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今年は冷え込みが強いみたいで、滝壺周辺にできたツララが寒々しくもあるが、風情もある。



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夕日の滝の入口(夕日の滝キャンプ場パーキング)からは、3年前に登った矢倉岳(下記リンク参照)が見える。




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トレイルは、夕日の滝の入口から西側の針葉樹林帯へ入って行く。
徐々に南へ戻るように蛇行して、夕日の滝の上流の流れに沿ってまた西へ向かう。

辺りにはヒノキの香りが漂い、なんとも良い気分だ。 110.png
以前、参加した上野村の森林セラピー(下記リング参照)で、ヒノキには神経をリラックスさせる効果があると聞いたことがある。




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ヒノキ林の中を20分ほど歩けば休憩舎が現れ、その少し先でトレイルが左右に分かれる。
左は沢を渡り内川支流の左俣に沿って、金時山の北に位置する丸鉢山へダイレクトに登るトレイルである。
右は一旦足柄峠に出てから丸鉢山へ至るトレイルである。
どちらから行っても時間に大きな差はない。



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私は足柄峠経由で丸鉢山へ行き、そこから金時山へ目指すことにした。
分岐からしばらく支流の右俣に沿って進み、途中から右の尾根に登る。



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徐々に傾斜を増す尾根を30分ほど登れば、車がパーキングしている足柄峠に飛び出す。
足柄峠までは足柄街道と呼ばれる県道が走っているので、車なら足柄峠から1.5kmほど南にある車止めゲートまで入ることができる。
マイカーでここまで乗り入れて金時山を目指すハイカーも多い。



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ゲートからは、未舗装であるが道幅の広いトレイルを南へ向かって歩く。



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林道歩きは面白くないので、林道と並行につけられた左の山林の中の小道に入ってみる。
落葉を踏みしめ、明るい自然林を歩く方が気分は良い。 169.png



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しかし、小道も長くは続かず、すぐに林道に合流し、やがて南に金時山が高くそびえる丸鉢山(猪鼻砦跡)に着く。



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山というより、金時山の北側の取付きと言ったほうがしっくりくる丸鉢山であるが、ここは今回のトレイルで一番の富士山の展望台だった。
やはり箱根から見る富士山は大きいな~! 102.png
金時山の山頂は混雑していることが予想されたので、ここで富士山を見ながらのランチ休憩とする。 180.png



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丸鉢山からは、金時山の北尾根に取り付く。
金時山は山頂付近が急峻でイノシシの鼻のように見えることから、かつては猪鼻嶽(いのはなだけ)などと呼ばれていたらしい。
古い荷上げケーブル?が残る新柴分岐で鳥居をくぐると、いよいよ急登が始まる。



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トレイルのほとんどが、石段と手すりの付いたしっかりしたハシゴ階段である。
過去に滑落事故があったらしく、そのせいなのか、よくあるアルミ製の貧弱なハシゴではなく重厚なスチール製の階段である。



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山頂直下のトレイルからは、右手に富士山の絶景と、矢倉岳がもうあんなに低くなっている。



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階段を息を整えながらゆっくりと登りつめる。
そして、金時山(1212m)の山頂にある2軒の茶屋の間から展望広場に飛び出す。 166.png
西に富士山、南に箱根山の大展望が開ける。  177.png
案の定、山頂はハイカーで賑わっているので、長居は無用である。  135.png



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下山は、右に富士山、左に箱根山を見ながら、なだらかな長尾山を経て乙女峠へと下る南西尾根を行く。
右奥に見えているのは、富士山の南隣に位置する愛護山塊。 私には未知の領域だ。



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山頂からしばらくは、急なザレた尾根をフィックスロープなどを頼りに降る。 140.png



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やがて長尾山へ向かう穏やかな尾根となり、途中に箱根山の展望が開ける場所がある。 177.png
神山と台ヶ岳、噴煙が立ち上っているのが大涌谷で、仙石原の右奥に芦ノ湖が輝いている。



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自然林とササの生えた路を小さなアップダウンを繰り返しながら進む。



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時々振り返ってみれば、木立の間に金時山が見え、山頂に建つ茶屋も分かる。



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そして、山らしくない長尾山を過ぎると、正面に乙女峠の南西に位置する丸岳を見ながらの下降となる。



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急斜面を降りきった所が乙女峠で、廃屋となった乙女茶屋があり、西側に富士山を見る展望台がある。
乙女峠からは、神奈川県側の “乙女口” と、静岡県側の “乙女峠バス停” への2つのルートが左右に分かれている。
私は右(静岡県側)の乙女峠バス停へ下山した。



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乙女峠から針葉樹林の中を1kmほど降れば林道に降り立つ。
林道を左に曲がり5分も行けば、ふじみ茶屋の前の “乙女峠バス停” に着く。



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渋滞で15分遅れて来た小田急箱根高速バスに乗り、新宿駅まで約2時間半の帰路である。
ハイキングで疲れた身体は、バスに乗るやいなや、うとうと浅い眠りについた。 152.png

地蔵堂から足柄峠を経由して金時山までの登りは、そこそこの標高差(約800m)がある。
特に丸鉢山からの金時山北尾根の勾配はきつい。
しかし、山頂から乙女峠までは約2km(バス停まで3km)と短く、標高差も400mほどなので、下山は比較的楽である。

箱根エリアは、観光地として発達したため、都心からの交通の便が良いことも嬉しいね。 165.png 110.png


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆

私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
距離:約9km / 所要時間:休憩込で約4.5時間(地蔵堂9:30‐夕日の滝‐足柄峠ケート 11:10‐丸鉢山 11:30/11:50‐金時山12:30/12:40‐乙女峠‐乙女峠バス停 14:00)
標高差: 約800m


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by dream8sue | 2018-01-04 12:59 | 富士箱根伊豆 国立公園
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