2014年 06月 10日 ( 2 )

群馬の駅からハイク vol.3 : 上信越 碓井峠のアプトの道を歩く   Trail Abt in Jōshinetsu-kōgen NP

Tuesday, June 10, 2014
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梅雨の晴れ間を利用して裏妙義に行こうとしたら、横川駅方面からの登山道が崩壊し登山禁止になっていた。代わりに碓井峠の見所が満載の “アプトの道” を歩いた。
昭和38年にアプト式廃止に伴い廃線になった碓井線を現在は “アプトの道” として横川から旧熊ノ平駅まで歩くことができる。ハイキング路というより、良くメンテナンスがされた遊歩道である。鉄道関係の文化財などを見ながら、鉄道の歴史に触れることができる面白い道だ。 049.gif 070.gif




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アプトの道起点は、JR横川駅(信越本線)の西に隣接されている “碓井峠鉄道文化むら” の前から始まる。
片道6kmの間にある主な見所は、碓井峠関所跡‐旧丸山変電所‐峠の湯‐碓井湖‐めがね橋‐旧熊ノ平駅である。また、アプトの道は国道18号線に沿っているので、各見所へはピンポイントで車で立ち寄ることもできるのでドライブコースとしても楽しめる。 




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碓井峠鉄道文化むらの敷地内には、鉄道マニアには嬉しい歴代の名車が展示されている。 001.gif




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碓井峠鉄道文化むらの北側へ0.3km行った所には、箱根などと並ぶ日本三大関所と言われた旧中山道の “碓井峠関所跡” がある。
関所跡には通行人が通行許可をもらう際に、この石の上に手をついて手形を差し出したといわれる “おじき石” などもあるので立ち寄ってみてほしい。 049.gif




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碓井峠関所跡から0.1kmほど線路側に戻れば、線路をつぶして作られた “アプトの道” の始まりだ。さあ、機関車になった気分で出発進行! 061.gif 070.gif
片側半分は碓井峠鉄道文化むらが運営する “碓井峠トロッコ列車線” として峠の湯まで今も現役で使われているようだ。




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アプトの道起点から約1.6kmの地点には赤レンガ作りの “旧丸山変電所” がある。この建物は国指定重要文化財である。 072.gif
何で変電所?っていうか、そもそもアプト式って何? 039.gif って話だか、鉄道マニアでない限り余り馴染みがない言葉だ。 039.gif



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碓井線の勾配は凄くきつく機関車が通常のレールでは登れないので、レールの間にラックレールを敷き、機関車側に設置したギアをかみ合わせて上り下りをする方法で、考案者の名前(ローマンアプト)を取ってアプト式といわれる。実際に使われていたラックレールが横川駅の構内に展示されているので興味のある方は横川駅に立ち寄ってみるとよい。 034.gif

トレイルのいたるところに鉄道の歴史や施設の説明が書かれたプレートが貼られている。その説明によれば、明治45年に碓井線の電化に伴い、鉄道では日本で最初に横川に発電所が作られ、ここ丸山矢ヶ崎(軽井沢)に変電所が作られた。そして横川発電所から送られてきた交流6600Vの電流を直流650Vに変換して機関車に送っていた。。との事。なるほど・・勉強になります! 027.gif 013.gif




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旧丸山変電所で鉄道の歴史に触れたら、さらに1km先にある峠の湯まで行こう。
峠の湯は文字通り日帰り温泉が楽しめる温泉施設であるが、現在は火事で施設の一部が焼けてしまって休業中である。 002.gif しかし、施設周辺は “ほたるの里” などがある憩いの場になっていて、この日も近隣の幼稚園児たちが遠足に来ていた。035.gif 起点から2.6km、一休みするにはよい場所だ。 063.gif
追記: 峠の湯は2015年12月よりリオープンしている。(第2、第4火曜日は定休日)


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峠の湯から “白秋歌碑” の前を通り、いよいよ碓井線の山岳地帯を行くトンネルや橋梁の道に入る。旧信越本線の横川‐軽井沢間11kmには26のトンネルと18の橋梁があった。
また、第1号トンネルの近くには江戸時代に東海道などの五海道の一つとして整えられた中山道が交差している。この旧中山道も機会があったらゆっくり歩いてみたいトレイルだ。 045.gif 071.gif




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トンネルの中は意外と狭い。本当にこんな狭いトンネルを機関車が通過できたのだろうか、と思うほど天井も低い。




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起点から3.7km、第2号トンネルを過ぎると、左下に赤い橋が印象的な “碓井湖(別名:坂本ダム)” が見えてくる。 072.gif お恥ずかしながら私は松井田町出身でありながらこの湖の存在を知らなかった。012.gif




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碓井湖は1周1.2km、20~30分程で歩けるので散策していこう。 070.gif




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湖畔にはモミジの木が多く、秋には紅葉が美しい。“秋の夕日に・・♪” 060.gif で始める唱歌「もみじ」は明治の作詞家、高橋辰之が妙義山、碓井線周辺の紅葉の素晴らしさを見て、この歌詞を作ったといわれている。




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碓井湖から第3、第4、第5トンネルを抜けると “めがね橋” の名で呼ばれている第3橋梁の上にでる。18の橋梁の中では最大の長さ91m、高さ30m。レンガアーチ橋としては国内最大だそうだ。レンガってもろいイメージがあったけど、廃線になってずいぶんたつがこんなに丈夫で、しかも美しい。 072.gif 明治25年に7ヶ月という短期間で作られたなんて!当時のレンガ職人の技って凄い!005.gif 066.gif




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めがね橋と迷彩服はよく似合う・・?041.gif  訓練だそうだが・・アプトの道で?しかもめがね橋をバックに記念撮影してたし。どう見ても遠足・・大丈夫か?日本! 026.gif




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めがね橋には迷彩服より、やっぱ、吉永小百合のような美女が似合うでしょ!003.gif あれって何のCMだっけ?039.gif




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ねがめ橋と言えば、橋梁の上から国道18号に降りて橋の下からのこの構図が有名だよね。045.gif  でも私、国道18号は昔何度も走っていたが、この橋の記憶がまったくない。何故かな??039.gif




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それは・・・橋の上から国道18号を見下ろして分かった!ここは碓井峠のC33ではないか!013.gif めがね橋は覚えて無くてもこのコーナーは覚えてる。週末の深夜に真っ赤なクーペでタイヤのスキール音をたててよく走っていた。 037.gif あ、深夜だからめがね橋は見えなかったんだ! 003.gif




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さて、懐かしい青春のひとコマを思い出したところで旧熊ノ平駅までの先を急ごう。 071.gif  第6トンネル内部には横抗と天井に換気口がある。




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第7、第8、第9.第10トンネルを越えると、アプトの道の終点 “旧熊ノ平駅” に到着する。 071.gif
今はすっかりゴーストステーションであるが、明治26年の開通と同時に信号駅として給水、給炭所として設けられ、明治38年より停車駅となり旅客の取り扱いを始めた。急勾配の途中にある駅として重要な役割を果していた駅である。 045.gif
ちなみに駅前にあった “力餅の玉屋” は今も坂本宿の近くで営業している。愛想の良いおかみさんが、出来たての力餅をその場で作ってくれるのでお土産に買って帰るとよい。 049.gif



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帰りは、来た路を第1トンネルまで戻る。ふと見ると白い花?が針葉樹に混じって咲いている。しかし、良く見ると花ではなく葉が白く変色しているツル状の植物のようだ。 056.gif
後で知人にきいたら、これが猫が大好きなマタタビの木らしい。葉が白化するのは送粉昆虫を誘引するサインらしい。知らなかった! 005.gif




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第1トンネルの先にある白秋歌碑まで戻ったら、少し遠回りになるが中山道を偲ぶ “坂本宿” 経由で横川駅に戻ることにしよう。 049.gif




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坂本宿全体で昔の屋号を復活させて家の門に掛けてある。今は普通の家なのに、昔の屋号を掲げている家も多くとてもユニークだ。昔の旅人が難所の碓井峠を越えてきて、この宿場に宿をとったのだなぁ。。と江戸時代にタイムスリップするのも面白い。 045.gif 043.gif




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坂本宿を過ぎ、国道18号が大きくカーブする手前で左の薬師坂に下る。途中の道路脇にある “薬師の湧水” で喉を潤すことも出来る。私はこの水をお持ち帰りして、家でコーヒーを沸かして飲んだ。 063.gif




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眼前には今日のハイキングのフィナーレを飾るかのように、裏妙義の岩峰がそそり立っていた。 072.gif この岩峰は妙義山屈指の難関ルートである西大星という岩峰だ。 → “安中市 妙義山 西大星直登ルート     Nishitaisei in Mount Myōgi, Gunma”
アプトの道は道幅も広く、メンテナンスもしっかりされているので、梅雨時のハイキングやファミリーハイクには最適なトレイルではないだろうか。 049.gif もし時間があるようなら近くに “麻苧の滝” があるので滝見物もしていくとより楽しいだろう。 070.gif

私のこのトレイルへの評価:4★
往復距離:約14km(碓井湖畔、坂本宿経由無しなら12km)、高低差:約300m、行動時間:約6 時間(休憩込み)

“アプトの道” 安中市公式ページ
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/megane_hiking.html

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by dream8sue | 2014-06-10 23:12 | 群馬の駅からハイク | Trackback | Comments(0)

安中市松井田町 妙義山 麻苧ノ滝はウォーターワールド     Asao falls in Annaka, Gunma

Tuesday, June 10, 2014
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梅雨入りしちゃったじゃん!どうする、どうする! 007.gif 行きたいトレイルはたくさんあるのに!039.gif ダメもとでやって来ました、妙義山・・・ 071.gif




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登山道崩壊! 002.gif 登山禁止! 013.gif おまけに熊出没! 005.gif

おいおい、どうなってるの日本のハイキング事情・・ 021.gif

まあ、カリフォルニアも山火事で山域入山禁止ってのはあったな。。 039.gif

雨の多い国と日照りの国、たして2で割れば調度いいのにね。。041.gif




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妙義山のある安中市松井田町は私の生まれ育った町なのでとても愛着がある。群馬の駅からハイキング第3弾として裏妙義のシンボル、丁須の頭に登るつもりであったが、登山禁止で登れない。せめて登山口にある麻苧の滝だけでも見ていこう。
JR信越線横川駅から国道18号線に沿って坂本方面に向かい霧積隋道を渡り国道18号のバイパス道である碓氷バイパスの上を越え、道路が大きくカーブしているところで左の車道を下っていくと写真の “麻苧のつり橋” に至る。




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つり橋を渡ると大きな池に突き当たる。この池は昔はスケートリンクであったが近年の暖冬で現在は凍結することは無いようだ。大丈夫か地球!寒いのは嫌いだが加速的な地球環境の変化には何やら世紀末的な恐ろしいものを感じる。 025.gif




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池の淵を右に行けば登山禁止になっている鍵沢コース、左に少し行くと御岳コース登山口がある。

御岳コースのピストンで丁須の頭に行くこともできる。




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御岳コース登山口のすぐ左に “銭洗弁天” という大岩の下に祭られた祠がある。




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銭洗弁天のさらに左には麻苧の滝の下流に位置する “孫滝” の豪快な流れが見れる。
つり橋の脇にあった “麻苧の滝自然公園案内図” によれば、 “麻苧七滝” として “父滝(麻苧の滝)” の上流に “祖滝” “曽滝” があり、下流に “母滝” “白行滝” “子滝” “孫滝” がある。滝だらけじゃん! 041.gif  ウォーターワールドか・・ケビン・コスナーか・・ケビン様、セクシィー! 010.gif




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御岳コース登山口から100mほど沢の左岸(川下に向かって左)のトレイルを行くとピクニックテーブルのある東屋がある。




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東屋からさらに沢の際を行くと高さは無いが横の広い “白行滝” がある。072.gif 頭上にチョックストーンのかかった “安産岩” をくぐり、木の階段を登れば不動王の石像がある小屋の脇に出る。 071.gif




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小屋の先の “たきみ橋” を渡る。橋の先にも何やら滝が見える。




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たきみ橋の途中でふと横を見ると、木立の向こうにひと際大きな滝が見える。落差40mの “麻苧の滝” である。 072.gif 070.gif




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橋を渡り右岸のトレイルをたどれば、滝の基部まで行ける。梅雨時とあって増水した滝から水しぶきがガンガン迫ってくる。 057.gif
日本の滝は水量豊富で見事だ。 072.gif だけどカリフォルニアで見たNojoqui Falls や Rose Valley Fallsのような水が無くても造形美が見事な滝もいい。 049.gif




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さて、滝見物が済んだら御岳コースのトレイルをチェックしてみよう。 “丁須の頭” と書かれた標識の先には赤い矢印があり、その先に鎖が付いている。トレイルはここで間違いない・・が・・ 039.gif




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濡れて滑りそうな岩場に設けられた鎖の先は・・沢登り状態! 005.gif しかも真夏なら嬉しいウォータークライミング! 005.gif これハイキングじゃないよ。。008.gif




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遠めで見れば・・滝じゃん!!005.gif トレイルが滝になっちゃった?!002.gif 鎖は滝の右の落口に付いている。乾季に出直そう。恐るべし妙義山! 008.gif
それと滝周辺にはヒルがいるので、長靴などヒルが付きづらい靴をお勧めする。または靴に塩を塗るなどのヒル対策をしたほうが良い。 034.gif

私のこのトレイルへの評価:3★ (滝は見事だが、私はヒルが大嫌いなので・・ 025.gif
駅から往復 約3km、1時間(休憩込み)

この後、私は妙義登山の代わりに碓井峠の見所満載の “アプトの道” を歩いた。 070.gif 通常のハイキングとは少し面持ちが違うが、国指定重要文化財などを見ながら、鉄道の歴史に触れることができる興味深いものであった。 049.gif


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by dream8sue | 2014-06-10 03:57 | 群馬の駅からハイク | Trackback | Comments(0)