2017年 06月 05日 ( 1 )

南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(前編)柳沢北沢とジョウゴ沢     Akadake in Southern Yatsugatake

Monday, June 6, 2017
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無雪期の南八ヶ岳を訪れたのはいつが最後だったろう? 登山を始めた頃に稲子湯から権現岳までテントを担いで縦走した記憶はあるが、圧倒的に冬の八ヶ岳のイメージである。 南八ヶ岳には冬壁の入門ルートが多く、ここで練習して穂高や剣の冬壁に挑んだ。 また、後半はアイスクライミングにはまって、もっぱらアイスクライミングのトレーニングとして通った。 だから、無雪期の南八ヶ岳にはタイムマシンに乗って昔の自分に会いに行く感覚だった。
今回の無雪期南八ヶ岳訪問の目的は横岳に咲くツクモグサを見るためで、雪解けの時季でないと見られないらしい。 花を見る山行は、ゆっくりのタイム設定でないと花を楽しめない。 なので初日は赤岳鉱泉まで入り小屋に泊まることにする。




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公共機関利用の場合や、マイカーでも車種によっては美濃戸口でパーキングした方が良い。
私達はダートにつよい車だったので柳川が北沢と南沢に分かれる二俣(赤岳山荘)まで車を入れることができた。(赤岳山荘のパーキング1000円/1日)
美濃戸口からこの間は悪路で、ハイカーも歩いているので車で入る場合は十分な配慮をしてほしい。




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美濃戸山荘の先で柳川南沢ルートを右にみて、左の柳川北沢のトレイルに進む。 始めは道幅の広い作業道を行く。 路肩にはトリカブトやマムシグサなどの植物が生えている。




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針葉樹の森の中は苔むした林床が続き、たくさんのコミヤマカタバミが木漏れ日を受けて白い花を咲かせていた。 

結構広範囲にわたって咲いており、さしずめカタバミ・ロードである。




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北沢の流れは清く、あたりはまだ新緑でとても気持ちの良いトレイルだ。 ♪ 




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タンポポ、スミレに始まって、トレイル脇にはシロバナヘビイチゴがカーペットのように群生している。




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パーキングから40分くらい歩き、資材置き場の先で北沢の堤防を越えて沢沿いの路に入る。 




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沢沿いのトレイルにはスミレの花がたくさん見られる。 特にイエローのキバナノコマノツメ(写真左)はまさに今が最盛期のようだ。 パープルのスミレはミヤマスミレかな?




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苔の林床にはカタバミ以外にも、ヒカゲノカズラやマイヅルソウの葉も見られる。 

マイヅルソウは1枚葉だけだと花が咲かない。 

ここは1枚葉が多いな~・・あ、一株だけ2枚葉を発見! しかも、こんなに小さな花芽がついている。




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トレイルは北沢を何度も渡り返しながら東に進む。 桟橋も良くメンテナンスされているので歩き易い。 でも、冬山入山者が多いトレイルなのでアイゼンの跡がすごいけどね。




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川床の色がアンバー色になってくる。 




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上流になってくると新緑も淡く、今まさに芽吹きの時である。 このくらいの春(6月だけど・・)を感じさせる自然が私は大好きだ。 ♪




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キバナノコマノツメに混じって同系色のミツバツチグリも咲いている。 イエローほど目立ちはしないが、ズダヤクシュ(写真左)も地味に可愛いくて私は好きだな。 
ヤマガラシの青々した葉の側らには、白い菜の花を思わせるミヤマハタザオ(写真右)がアブラナ科特有の十字形の白花を咲かせている。 ハタザオで思い出したが、日光の男体山でイワハタザオを見たが、あちらは花も大きくて目立った。 → “日光 志津峠から登る男体山はイワカガミの花園     Mount Nantai in Nikkō National Park”





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やがて、左岸(川下に向かって左側)から右岸に渡るあたりで視界が開けてきて、正面に横岳西壁が見えてくる。




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そして左から支流(ジョウゴ沢)の合流をみれば、赤岳鉱泉小屋まではもうすぐだ。




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横岳西壁の偉観が迫ってくる。




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西壁に一際大きくそびえる岩塔が大同心だ。 冬期の白い大同心しか見たことがないので、黒い大同心を見るのは新鮮だ。 




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赤岳山荘のパーキングから約2時間弱で今夜の宿泊地である赤岳鉱泉に到着。
赤岳鉱泉は横岳西壁クライミングの拠点で、過去には何度となくここでキャンプをした。 近年ではアイスクライミングのコンペなどもここで行われていて、その人工壁周辺には役目を終えたシーズンオフの雪が残っている。
ちなみに、赤岳山荘パーキングで標高1700m、ここ赤岳鉱泉ですでに2200mである。 行程が2時間と短いが、いや、むしろ短時間で標高2000mを越える場所に入るので高山病にかかるリスクを考慮しよう。 私は昔からこの赤岳鉱泉とは相性が悪く、いつも気分が悪くなっていた。




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小屋のチェックインを済ませたら、時間つぶしにジョウゴ沢の滝を見に行くことにする。 赤岳鉱泉小屋の裏手から硫黄岳へのトレイルを15分くらい登る。 裏同心沢の次に出合う沢がジョウゴ沢だ。
 
注意:ジョウゴ沢には一般トレイルはありません。 沢登りルートなので入山に際しては自己責任であることを自覚してください。 




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ジョウゴ沢は、八ヶ岳での最もポピュラーなアイスクライミング入門ルートである。 本流にF1~F6の滝をかけ硫黄岳へと登っている。また、支流にもヴァーティカルな滝があるので初級者に限らず、中級以上のクライマーでもそこそこ遊べる。 私も何度となく登っている勝って知ったる沢である。 しかし、無雪期のジョウゴ沢は初めてで、懐かしさと新鮮さが入り混じった気持ちだ。
入渓して右岸の踏み跡を行けば、すぐにF1の8m滝に着く。 2筋滝の左岸(向かって右側)の壁を登ってF2へ向かう。 なお、F1の右岸樹林帯には巻き路があるが、カモシカの死骸があったので巻き路には行かずに沢の中を行った方が良い。




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F1を超え開けたゴルジュ帯の先にはF2が見える。




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冬期は雪でカバーされている沢床は、無雪期は長いナメ滝が現れ左岸のちょっと悪いスラブを登る。




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F2は無雪期の方が大きく見える。 冬期はこの滝にトップロープをかけてトレーニングするパーティーの姿をよく見かけた。 無雪期の沢登りでは右岸のルンゼにフィックスロープがかかっていたので、F2はそこから容易に巻けるようだ。 涸れ果てた私のクライマー魂であるが、一瞬このまま沢をつめて硫黄岳まで登っていきたい衝動に駆られた。 

八ヶ岳山行の初日は、私にノスタルジーを感じさせるものがあったが、翌日はいよいよ快晴の天気の中、硫黄岳から赤岳までの楽しい稜線散歩である。 ツクモグサは咲いているかな~?

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約5km/ 時間:約3.5時間(赤岳山荘P 12:30‐赤岳鉱泉小屋14:10/15:00 ‐ジョウゴ沢滝見物-赤岳鉱泉小屋16:00)
標高差: 約650m

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by dream8sue | 2017-06-05 13:52 | 八ヶ岳エリア | Trackback | Comments(0)