2017年 08月 09日 ( 1 )

中部山岳 残雪と花の山 Day1 蓮華温泉から白馬大池     Lake Shirouma in Chūbu-Sangaku NP

Wednesday, August 9, 2017
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動きの遅い台風の上陸によって山行計画がことごとく中止、延期になってしまった。 そんな中、台風一過のチャンスを狙って北アルプスの朝日岳へ行ってきた。 朝日岳は、ハイカーに人気の白馬岳の北にあり、中部山岳国立公園の最北に位置する訪れる者も少ない山である。 しかし、高山植物の多さには定評があり、植物観賞ハイクには最適である。 今回は蓮華温泉から時計回りに、白馬大池から三国境まで主稜線を歩き、三国境から北へ進み(白馬岳には行かずに)朝日岳に行くルートである。 

なお、文中の植物名については備忘的に書いているだけなので、種名に関しては定かではありません。 間違った記載などあれば教えていただけると嬉しいです。 (^_-)-☆





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<マイカーの場合>
上信越自動車道から長野自動車道に入って更埴ICで降り、県道70号線~県道31号線で小川村を通りぬける。 国道148号線に合流したら北上し白馬村から小谷村へ入る。 “平岩” の信号で右折してJR大糸線の平岩駅の手前の交差点を右折して県道505号線に進む。 山道を約20km(けっこう長く感じる)走った最奥に蓮華温泉のパーキングがある。 パーキングは30台くらい駐車可能な大きなものであるが、温泉客やキャンプ場などのパーキングも兼ねているので、遅い時間だと週末などは満車になってしまう。

バスは糸魚川駅行が4本/1日(7/15~8/20)あるのみで、それも8/26からは2本/土・日・祝日のみ運行と極端に少なくなる。 静かな山を歩きたい私にはハイカーが少ないのは有難いことだが、アクセスの悪さは改善してほしいなどと身勝手なことを考えてします。 

初日の朝は、台風の余波で朝から本降りの雨であった。 雨が止むのを待っての遅いスタートとなったので予定を変更して、(当初は蓮華温泉から反時計回りに朝日岳まで行く予定であった)本日は白馬大池までのショートハイキングとする。 

パーキングのすぐ先に白馬岳蓮華温泉ロッジがあり、トレイルは小屋の裏から二手に分かれている(写真右)。 左は露天風呂へ続く路で、右のトレイルが白馬大池へ続くトレイルである。 時間があれば露天風呂に入ったり、火山噴気帯を見たりするのもいいだろう。 露天風呂はともかく、火山噴気帯を見る機会はなかなか無いので寄ってみたかったな~。 残念!




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パーキング周辺にオオウバユリがたくさん咲いていて、初めて見るその大きな花にびっくり。




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トレイルに入ると、小沢をいくつか横切りながら緩やかに登って行く。 降雨続きの後だけに山腹から流れだす水なども多く、トレイルコンディションはウエットで歩きづらい。




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でも、水が多いところには花も多い。 特に多く目についたのがタマガワホトトギス(写真上)とエゾアジサイ(写真左)だ。 沢筋にはウワバミソウ(写真右)も花をつけていた。




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30分も登れば目の前が開け、対岸の崩壊斜面が見えてくる。 

アキノキリンソウや、オトギリソウ(シナノオトギリかな?)などを見ながら登っていくと、“蓮華の森” から針葉樹林帯と自然林が入り混じるようになる。




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台風の余波で時々、小雨がぱらつくが、雨具を着るほどでは無かった。 道案内するかのように2羽の小鳥が私の前をちょろちょろと飛んで行く。 1羽は首回りが赤い。 何ていう鳥かな?




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時々、倒木などもあるが概ね整備されたトレイルなので迷うことは無い。 




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花も多く、ソバナ、オタカラコウ、ミヤマカラマツ、ヤマハハコ、ハナチダケサシなど夏山の定番の花が出そろっている。 実を付けているのはタケシマラン(写真左)かな? キヌガサソウ(写真右)も30㎝はあろう葉を広げ、拳ほどの白い花びらの中央にすでに実を付けている。




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イチヤクソウがいたる所に咲いている。 おや?この株はイチヤクソウにしては線が細いな~? コイチヨウランかしら?




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キャー!目玉おやじ(ギンリョウソウ)がにらんでる! 今回のお笑い大賞。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙hahaha




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やがて苔むしたツガの森に入り、高度を上げて行く。




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苔の星が綺麗~  ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪




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森林限界が近くなると、風雪で曲がった樹木がまるでギリシャ神話のメデューサのうねった毒蛇頭髪の様に見える。




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日当たりの良くなった山腹にはますます花が増え、大きなアザミ(写真左)やオレンジ色が目をひくクルマユリ、ハクサンオミナエシ(写真右)などが現れる。




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蓮華温泉から約2時間30分で “天狗の庭” に着く。 天狗の庭は大岩が転がる山腹に高山植物が咲き乱れる場所である。 ここまでがウエットな地盤だったので腰を下ろして休む気になれず、ここで最初の休憩をとる。




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天狗の庭周辺は花盛り! 




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花の周りは蝶々もいっぱい!




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雨も上がり、西側の雪倉岳方面の稜線が見えてくる。 やはりハイキングはお天気次第でテンションも上がるね ♪




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天狗の庭を過ぎ、南側の小ピークの西側を巻くように登って行く。 途中に小沢が流れる湿原性のお花畑を横切る。 




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モミジカラマツやイワイチョウが斜面いっぱいに咲いている。




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水場ではよく見かけるオオバミゾホオズキ(写真左)は一見スミレの花の様にも見えるが、スミレの仲間ではないらしい。 こちらの白いスミレ(写真右)もよく見かけるけど何だろう? ツボスミレかな?




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ダイモンジソウも今回のルート上ではけっこう見かけた。 里山で見るものより、やや小ぶりだからミヤマダイモンジソウかな?




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この巻き路が結構長い。 

大岩がゴロゴロした路は濡れていて滑り易い。

水流のある沢や沢状のルンゼをいくつもトラバースしながら標高を上げる。




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花の撮影に足を止めてばかりで、天狗の庭から約3時間で白馬大池へ到着。 蓮華温泉からコースタイムの倍の6時間かけてのゆっくりペースでの到着である。




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大池のまわりは高山植物の群生地。 




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イワカガミやイワイチョウ、アオノツガザクラにハクサンコザクラ、タテヤマリンドウなどが見られるが、圧倒的にチングルマが多い。




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これはツガザクラの実かな・・?




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濡れたサンカヨウの花を思わせるハクサンイチゲ。 ハクサンイチゲも濡れると透明になるんだね。




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大池周辺の小ピークにはまだ雪渓が残っている。




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雪解け水はアヤメの群落を育て、雲上の花園を形成している。




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スクリュー形の白花はエゾシオガマかな?




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山小屋の前にはムカゴトラノオ?と思われる群落も見られる。




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大池の湖畔には白馬大池山荘があり、今夜はここでテント泊(1000円/1人)




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時間が早いのでテント設営後に大池周辺を散策してみた。 




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白馬乗鞍岳方面(栂池方面)へのトレイルからはハイカーが続々とやってくる。 溶岩のボルダーがゴロゴロするトレイルなので足場が悪い。 




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大池の湖面を覗いてみれば、イワイチョウの花が美しく咲き・・




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サンショウウオがたくさん泳いでいた。 大池にサンショウウオが生息しているなんて知らなかった!

ここのサンショウウオは小さくて可愛らしいが、初めて見たサンショウウオはカリフォルニアで見たので、大きくてキモかった。 → “Salamander に会えるトレイル ― Trabuco Canyon Trail & Holy Jim Falls ―”

サラマンダー2回目体験はこちら → “ジャングル・アドベンチャーの滝  Harding Canyon Falls in Santa Ana Mountains”




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湖畔に生えるハイマツの周りをカゲロウが飛んでいる。 カゲロウは寿命が短い生命体らしいが、命を燃えつくすように激しく飛び交う姿は、カゲロウというはかなげな言葉とは裏腹なエナジェティックなものを感じる。 




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白馬大池には昔、栂池方面から登ったことがあるが、こんなに綺麗な場所だったことに気づかなかった。 登山への目的意識が違うと景色まで違って見えるんだな~。 

霧もすっかりはれて、小蓮華山から白馬岳方面への稜線が見えている。 明日は稜線散歩が期待できそうだ。




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本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級~中級者向け
距離:約4km/ 所要時間:約6時間(蓮華温泉9:30‐天狗の庭 12:00‐白馬大池 15:30)
標高差: 約910m



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by dream8sue | 2017-08-09 01:56 | 中部山岳国立公園 | Trackback | Comments(4)