千曲市 冠着山の坊抱岩でクライミング     Rock Climbing at Bokodakiiwa in Chikuma, Nagano

Sunday, June 18, 2017
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妙義山の西大星や、西上州のメンベ岩を一緒に登った先鋭クライマーに誘われて、長野県千曲市の冠着山(かむりきやま)坊抱岩(ぼこだきいわ)でクライミングをしてきた。
冠着山には坊抱岩と涼み岩の2カ所の岩場があり、坊抱岩の多くが清水博氏によって1980年代に拓かれたルートである。 私も何度か清水氏に案内していただいた遠い記憶がある。 また、坊抱岩は尾根上にあるので岩場のトップからの展望も素晴らしい。




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<マイカーの場合>
通常は、冠木山北側にある “坊城平いこいの森(キャンプ場)” からアプローチするが、私達は南側の林道からアプローチする。 上信越自動車道、坂城ICより国道18号を長野方面に走り上山田温泉を目指す。 “戸倉上山田温泉入口” の信号を左折し県道498号線に入り千曲川(万葉橋)を渡る。 その先の “城山入口” の交差点をそのまま直進して山道に入る。 澳津神社の前を通って6kmくらい走ると 道路右手の斜面コンクリート防護壁がと切れた先にフィックスの張られた踏み跡がある。 が、入口が藪に覆われているので初めての場合はわかりづらいだろう。 路肩に2~3台駐車可。 (写真は県道からみた坊抱岩)




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いきなり急登でザレた斜面から針葉樹林帯の小尾根を行く。 少し登るとボルダー群が現れ、右手に涼み岩にトラバースする薄い獣道を見送る。 小尾根を登り詰めれば、県道から20分足らずで稜線(いこいの森方面からの登山道)と合流する。


 

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稜線は冠木山の登山道でもあり、ヤマツツジが満開で、足元には小さな花が風になびいていた。 

この花は何だろう? 一見ハコベのような? オオヤマフスマかな?  (?_?)





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登山道を左に5分も行けば、見覚えのある岩場が現れる。




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坊抱岩にはいくつかのエリアがあるが、まずは下地の良いAボルダーでクライミング。 短いが5.10クラスのグレードのルートがまとまっているので、登れるクライマーでもウォーミングアップに良いエリア。 登れないクライマー(私のこと)はここだけで1日遊べる。 GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




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坊抱岩の "ライジングサン10a"  これは見た目以上にかぶったフェイスを登るルートで、登れるクライマーいわく、 “カバばかりで快適に登れる” ・・らしいが・・Sueは・・ ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!! 




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岩場からの景色は良い。 ただ、風通りが非常によいので曇りの日や気温の低い日に行くと寒い。 天気の良い日に行くべし!




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坊抱岩の前にあるヤマボウシの木が満開だった。




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看板ルートの “コズミックワールド11b” に触ってはみたものの出だしのボルダームーブができず一歩ものぼれなかった。 このルートは昔、坊抱岩で唯一私がレットポイントしたことがある5.11のルートだが、今となっては自分でも信じられないおとぎ話である。 
ちなみに、何でコスミックでは無くコズミック何だろう? カタカナ読みなら “コスミック” だし、英語発音なら “カズミック” だろ? 宇宙じゃないんかい! hahaha

下山しながら冠着山のもうひとつの岩場、涼み岩に寄ってみた。 ちょっと群馬の有笠山に似た感じのドっかぶりの岩場で、登れないクライマーには無縁のエリアだ。 
ともあれ、箸も持てないくらい前腕がパンプした感じは久しぶりである。 登れるクライマーのお陰で楽しいフリークライミングができた。感謝!

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# by dream8sue | 2017-06-18 16:55 | Rock Climbing | Trackback | Comments(4)

日光 ミスティー・ハイキング in 半月山     Mount Hangetsu in Nikkō National Park

Tuesday, June 13, 2017
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日光の梅雨時ハイキングの2日目は半月山と湖畔歩きとなった。 前日に太郎山でゴージャスなシャクナゲを見ることができ気分は上々。 続く2日目も中禅寺湖を眺めながらの稜線散歩と決め込んでいたのだが・・そこは日本のレイニーシーズンである、朝から霧が立ち込め湖畔周辺の山は全く見えない。 かといって雨降りでもなく、諦めきれないので露払いの雨具を着こんで歩くことにする。 ハイキングは天候優先と思い込んでいた私は、思わぬミスティーなコンディション下でのハイキングに不安と期待が入り混じる。




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<マイカーの場合>
前橋市からのアクセスは先日の太郎山山行を参照。 → “日光 太郎山のシャクナゲ群落を行く     Mount Tarō in Nikkō National Park”
金精峠方面から国道120号線を南下して、二荒山神社の先の信号 “立木観音入口” を右折し県道250号線に入る。 中禅寺湖の東岸に沿って0.5kmほど走れば左に立木第一パーキング(無料:5~6台可能)がある。 パーキングの前はボート乗り場の桟橋がある。

 


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パーキングの裏手の道を北へ行き、茶ノ木平への遊歩道に入る。 

道路の土手に咲くウツギの白い花が満開だった。




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遊歩道は良くメンテナンスされていて、立派な道標も設置されている。




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途中、中宮祠へのトレイルを左に分けながら、自然林の中をしばらく登れば茶ノ木平に着く。




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このあたりは広いササ原で、自然観察のための植物案内板なども設置されていて勉強になる。




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茶ノ木平を過ぎるとシロヤシオなどのツツジの木が増えてくる。 春にはアカヤシオも咲き、お花見目的のハイカーで賑わうらしい。



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茶ノ木平から1.2kmほどの所にある展望台からは中禅寺湖が見える・・らしいのだが、残念ながら霧は一向にはれない。 

それどころか、標高を上げれば上げるほど foggy というか misty になっていく。
 (ノω=;)ぅぅ…




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さらに西へ進み、一度、車道(県道250号線)を横切り狸山へのトレイルを登る。




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終わりかけのシロヤシオに代わって、トレイル脇にはサラサドウダンが満開だった。 

ツツジに比べると地味だけど、ベル形の花はとても可愛いね。

やがて鉄塔が建つ狸山に着く。




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その後、雨に濡れたズミの花など見ながら0.4kmほど降ると、突然、県道に隣接する中禅寺湖展望台(パーキング)に出る。 



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中禅寺湖展望台から半月山までは、やや急な登りとなり、トレイルに張られた真新しいロープが霧よりも白く浮き出ていた。




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中禅寺湖展望台から約40分、狸山から約1時間で半月山に到着。
山頂は木立の中でピークと呼ぶにはお粗末な稜線の一部のような所。
ランチ休憩しながら、計画を再検討。
天気が良ければ社山まで行くつもりであったが、諦めて半月峠から下山することにする。




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半月山から0.2kmの所にも半月山展望台があり、男体山や中禅寺湖にイタリア半島の様に突き出た八丁出島が見えるはずなのだが・・霧で真っ白。 O(*≧д≦)oクヤチーッ!!  

半月山から0.5kmの下降で半月峠である。 

半月峠周辺では、コメツガやカラマツの若葉が雫をまとい宝石のように輝いていた。 

展望が無いのは残念だが、見慣れた植物のこんな表情が見られるのはミスティー・ハイキングならでわだ。 イイネ━(〃゚∀゚〃)━♪




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半月峠からは、右(北)へ折れ、湖畔の狸窪(むじなくぼ)へ下る。




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山腹に作られたスイッチバックのトレイルを降る。 樹林の中は一層ミスティーだね。




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ミスティー! 




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半月峠から40分ほどで湖畔周回歩道(中禅寺湖周回線歩道)の一画、狸窪に着く。 湖畔周回歩道に出たら右(東)へ進む。




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湖畔の水際へ寄り道。 ここに来て青空が見え始めた。




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トレイル脇に咲くクリンソウの群落が目をひく。 ピンクの花に混じって白い花もあった。




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人目をひく鮮やかなクリンソウとは対照的に地味過ぎるツクバネソウを発見。 世の中、自己PRの上手い者ばかりがもてはやされる傾向には納得がいかない! 地味だけど味のある者にスポットライトが当たってほしいものだ。 (^^)ヾ(^ )ナデナデ




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湖畔周回歩道で立木第一パーキングへ戻る間には、旧イタリア&英国大使館の別荘地を通りぬける。 天気も良くなってきて、道草、寄り道が止まらない。 O(*゚∀゚*)oワクワク!  




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観光気分を味わいながら、ようやく歌ヶ浜パーキング(トイレもある大きなパーキング)に到着。 初めて見るヒナソウという可愛らしい花が植え込みにたくさん咲いていた。 立木第一パーキングまではここから20分くらいだ。 




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歌ヶ浜パーキングから立木観音前の商店街を通りぬけて第一パーキングへ戻った。 すでに湖畔には陽が当たっているが男体山は霧の中に姿を隠したままだった。 

半日ハイキングではあったが、朝が早かったので6時間40分、10kmと十分なハイキングとなった。 濃霧の中のハイキングだったので、風景よりも草花ばかりが目についてしまったが、晴れの日のハイキングとは一味違う自然に触れることができた。 たまにはミスティー・ハイキングも良いね。 

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 3★ 初級者向け
距離:約10km/ 時間:約6.5時間(立木第一パーキング 6:00‐茶ノ木平 7:00‐狸山 8:15‐中禅寺湖展望台 8:40‐半月山 9:20/9:50‐半月峠 10:00‐狸窪 10:45‐歌ヶ浜パーキング‐立木第一パーキング 12:30)
標高差: 約500m

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# by dream8sue | 2017-06-13 20:29 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)

日光 太郎山のシャクナゲ群落を行く     Mount Tarō in Nikkō National Park

Monday, June 12, 2017
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日光の男体山の北に位置する太郎山は、展望も素晴らしく、高山植物も豊富で、岩稜歩きも楽しめる変化に富んだ山である。 ここ数年、日光の山を登る機会が続いたが、男体山や女峰山から見る悠然とした太郎山の存在が気になっていた。 そして、その太郎山に登るべく今年も梅雨の晴れ間を狙って日光国公園立を訪れた。 (Top写真は志津峠から男体山へ登る登山道二合目あたりから見た太郎山)




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<マイカーの場合>
前橋市からだと、関越自動車道沼田インターから国道120で金精峠を越えて行くのと、みどり市から国道122号線で日光市のいろは坂を経由しても大差はない。が、どうせ行くなら初夏の山岳ドライブを楽しみながら走れる金精峠越えをお進めする。 日光市に入ったら光徳牧場をターゲットして走ればよい。 金精峠から日光市方面へ8kmくらい走り左折し2kmほどでアストリアホテルに隣接した大きなパーキングに着く。




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今回のトレイルは、光徳牧場から入り山王帽子山を経て小太郎山、太郎山へと至り、下山は、新薙から志津峠のある裏男体山林道へ下り光徳牧場に戻るループトレイルである。
光徳牧場周辺はキャンプ場もあり路が錯綜しているので、牧場の売店の前を通って山王峠への分岐を左に入ると良い。




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牧場周辺のハイキングトレイルは自然林なので気持ちが良い。 




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ふと足元を見ると、ツマトリソウらしき花が1輪だけ咲いていた。 ツマトリソウは通常花びらは7枚らしいが、この花は8枚あるね。 




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牧場から1時間ほど、奥鬼怒林道(山王林道)の左側に作られたトレイルを登る。 何度か林道をクロスしながらササの刈り込まれた路をたどれば山王峠の太郎山登山口に出る。 マイカーをここに停めて太郎山を往復するハイカーも多い。




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山王峠の登山口からはコメツガやシラビソの樹林帯の急な登りとなる。




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1時間ほど展望の無い樹林帯を登れば、視界が開けてきて山王帽子山(2077m)に着く。
北側は木立で展望は無いが、南側に男体山の全容が見える。




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山王帽子山からは、東に進みコメツガとササ原のトレイルを一気に150mほど下降する。 




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最低鞍部には1本のダケカンバが生えている。 その白い幹と新緑のコントラストが美しく、しばし見とれてしまう。




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鞍部から再び樹林帯を登っていくと、突然シャクナゲの群落が現れる。 
ここまでの道のりではあまり花が無かったので、このシャクナゲの出迎えには歓声が上がる。 (☆。☆)




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シャクナゲのトンネルを抜けると南側がロープでバリケードされたスポットに出る。 ここが廃道(立入禁止)となったハガタテ薙ルートとの合流点かな? 




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シャクナゲ群落からさらに樹林帯を登り上げると、今度はサクラの群生地となる。 陽当たりの良いトレイルにはヒメイチゲやミツバオウレン、スミレやバイケイソウなどの植物が現れだす。 




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特にサクラ(ミネザクラ?)の群生は見事で、期待していなかったサクラに、まさかのお花見気分全開である。 そういえば、日光白根山にもタカネザクラ(ミネザクラ)がたくさん咲いていたけど、これも同じ品種かしら? → “日光 火山湖に彩られる日光白根山    Mount Nikkō-Shirane in Nikkō National Park”




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展望も良くなり、男体山のすそ野の南西方向には中禅寺湖も見える。




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シャクナゲやサクラで道草を食いながらも山王帽子山から2時間弱で小太郎山(太郎山の西峰)に着く。 




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小太郎山からは俄然男体山が近く見える。 残念ながらこの日は雲が多く、男体山のトップは霧に隠れていた。




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早めのランチ休憩を小太郎山で済ませ、いよいよ太郎山への岩稜歩きを開始する。 




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“剣ヶ峰” と書かれた岩場を慎重に降る。 岩場を避ける巻き路が北側にあるので、岩場の苦手なハイカーは巻き路を行ったほうが無難だろう。




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南側が切れ落ちているので絶対にスリップは許されない。 




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スリリングな岩稜歩きの後は、緩やかな尾根を降る。 ササの生い茂るトレイルには、今まで見たことが無いほどのヒメイチゲがササの中から顔を出していた。 




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そして最後の太郎山への登りは岩場である。




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その岩場にもイワカガミなどの高山植物がたくさん咲いている。 白いアブラナ科のイワハタザオ(写真左)は、昨年の男体山でも見たな~。 イエローのスミレもいっぱい咲いている。 キバナノコマノツメにも似ているけど、タカネスミレかな?
→ “日光 志津峠から登る男体山はイワカガミの花園     Mount Nantai in Nikkō National Park”




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岩場を登り上げて振り返れば、小太郎山から降ってきた尾根が見える。 南斜面と北斜面で植生が違うのが見てとれる。




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トレイルは、進路を東からやや北へ向かって行く。 右手に火口岩石の顕著なピナクルを見ながら登れば、多数の立ち枯れした樹木の間から “お花畑” と称されるササ原が見えてくる。




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続く花芽の少ないシャクナゲの群落を過ぎれば、新薙ルートが右に分かれる。 新薙ルート分岐から太郎ピークまではすぐである。




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広い山頂を有する太郎山(2368m)は、男体山、女峰山とともに日光三山を形成する。 古くから山岳信仰の対象であり現在でも山頂には2つの祠ある。  山頂からの展望はすこぶる良く、西側には日光白根山や燧ヶ岳なども見える。 




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南側には男体山から続く・・




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大真名子山、小真名子山、帝釈山と女峰山の山並みが東側に展開している。 




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目の前には小太郎山北面に生えるダケカンバの白い幹が、まるで雷のライトニングのように枝を広げている。  なんか凄い光景だね~  !(゜o゜)!




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さて、山頂での眺望を楽しんだ後は下山にかかろう。 まずは、新薙分岐まで戻り、左(南側)に降りお花畑へ向かう。




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お花畑は、太郎山の旧噴火口で、周囲には奇岩が林立し奇観を呈している。




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ここは、かつては湿地であったが現在はササ原となってしまったので、花畑という名前とは裏腹に実際には花は少ない。




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お花畑の真ん中を突っ切り、火口の縁を乗り越えれば、日光三険のひとつに数えられている “新薙” である。 薙とはガレ場を意味する。 その名の通り崩れた斜面を2回ほどトラバースする。 
ちなみに、三険の他2つは志津峠から登る大真名子山の “千鳥返し” と、帝釈山と女峰山に間の “馬の背渡り” である。 → “日光 志津峠から女峰山へ避難小屋泊縦走(前編)    Mount Nyohō in Nikkō National Park”




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しかし、驚いたことに、そんな悪場に群生していたのが可憐な花を咲かせるツガザクラの大群落であった。 花だけみるとアカモノによく似ているね。 ちなみにアオノツガザクラというのを火打岳で見た記憶があるが、あちらは極めて地味な花だったな~ → “燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park”




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ガレ場の先も目がくらみそうな急下降なので、フィックスロープなどを頼りに慎重に降る。 滑りやすい斜面なので濡れている場合は要注意だ。 




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眼前に男体山、大真名子山、小真名子山を見ながらひたすら降る。 一気に標高を下げて行く。 ここに来て霧が上がり男体山のシェイプがくっきりと見えるようになった。




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西の中禅寺湖をズームしてみれば、太陽の光を受けて一際青く輝やいている。 Beautiful!!!!




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やがて樹林帯には大きな倒木が横たわり、2本のフィックスロープが下がっている。 ターザンのようにロープにぶら下がって、この悪場をこなす。 ここを過ぎれば歩き易くなる。




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悪場を終えやれやれだ~。 
と、思ったら辺り一面シャクナゲの群落ではないか!  ォ━━ヾ(o・∀・o)ノ゙━━オ!!  
これって、頑張って悪場をこなしたご褒美かしら?
蕾の株も多く、まだまだこれからの時期も見られるだろう。




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しかも、シャクナゲ群落は広範囲で、私たちの行く手に現れる。
シャクナゲの見事さに、何度も立ち止まりなかなか先へ進まない。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪
足元にはまだ蕾のイワカガミや、満開のミツバオウレンが咲き乱れている。
ミツバオウレンの花って、宝石をちりばめたような花弁が実に美しいよね。




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やがてシャクナゲ群生地が終わり、大きなダケカンバやナラ、ツガなどの森となる。  この標高くらいまでは新緑が淡くて素敵だ。




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太郎山から約2時間の激下りでようやく林道にでる。 分岐に生える1本のシロヤシオが “お疲れ様” と我々の労をねぎらってくれた。




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林道を志津峠(裏男体林道)の分岐まで歩く。 鹿の食害は関東一帯で見られるが、ここでも鹿の食害から樹木を守るネットが張られている。 これって、久しく山から離れていた私には意外とショッキングな光景である。 昔はこんな光景は見たことが無かったのに・・・。




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トレイル脇に咲く白花(シロバナヘビイチゴ?)のカーペットにまたまた足が止まる。




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林道を20分ほど歩くと、裏男体林道に合流する。 ここからさらに50分ほどで梵字飯場跡(一般車両はここまで)である。




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右手には太郎山が顔を出している。 歩いてきた稜線や下降路を確認しながら今日の山行を振り返る。




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裏男体林道から奥鬼怒林道(山王林道)に合流し、右折して光徳牧場のパーキングへと向かう。




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道端にはムラサキサギゴケ、ズダヤクシュ、タチツボスミレ、ツボスミレ(写真上)、クリンソウなどたくさんの花が咲いているので、花好きハイカーは最後まで楽しく歩ける。




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梵字飯場跡から歩くこと約1時間、光徳牧場に到着。 牧場周辺にはズミの花が満開であった。  

太郎山は、男体山や女峰山に比べてハイカーも少なく静かなハイキングが楽しめる。 思っていた以上にシャクナゲや高山植物が多く咲く山だった。 梅雨の時期にしてはまずまずの展望が得られ、日光まで来た甲斐があった。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約16km/ 時間:約10時間(光徳牧場P 7:45 ‐山王峠登山口9:00‐山王帽子山10:00 ‐小太郎山11:40/12:00‐太郎山12:40/12:50‐お花畑‐新薙‐シャクナゲ群生地‐林道分岐‐裏男体林道分岐15:30‐梵字飯場跡16:30‐光徳牧場P 17:30)
標高差: 約950m 

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# by dream8sue | 2017-06-12 22:59 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)

高崎市 榛名山黒岩でクライミング     Rock Climbing at Kuroiwa in Mount Haruna, Gunma

Sunday, June 11, 2017
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群馬県の榛名山は上毛三山のひとつとして多くのハイカーに親しまれている山であるが、その南面には昔からクライマーがクライミングの練習に通う黒岩という岩場がある。 群馬で育ったクライマーなら知らないクライマーはいないはず。 もう2度と来ることは無いと思っていた黒岩に、気まぐれにハイカーの岩トレを目的に訪れることになった。

黒岩独特の細かくて固い岩の感触、懐かしさの中に漂う一抹の哀感は何なのだろう。 谷川岳や穂高の壁を登りたくて毎週のように仲間とトレーニングに通った遠い記憶。 そんな仲間たちも、ある者は家庭を持ちいつしか山から去っていった。 また、たぎる想いに突き動かされ高みを目指し、そして山で散った岳友たちもたくさんいる。 

1990年代のフリークライミングの勢威とクライミングジムの普及に伴い群馬のクライマーたちは高グレードの岩場を求めて二子山や有笠山へと通うようになり、いつしか黒岩は忘れ去られた。 2000年代になると金と時間のある中高年登山者がガイド登山をするようになる。 かつて命を懸けて山と向き合っていた岳人たちの汗と涙が染みついた岩は、今はガイドや登山道具店の講習会などの金儲けの場と変わっている。  




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黒岩は、榛名山の南側から榛名湖畔に上る県道28号線で湖畔から4kmほど手前の山腹にある。 
28号線を登って行くとヘアピンカーブの先に木立の間から黒岩の岩壁が見えるだろう。 
カーブの手前左側に10台ほどパーキング可能な路肩がある。 
週末は結構な数のマイカーなので、早めに行くことをお勧めする。




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感傷に浸っている暇があるなら練習しろ~ぃ! ということで、まずはピラミッドフェース(練習岩)で岩に慣れよう。 




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ランチの後は西稜、ヤンキー稜、西18番ルンゼ(ともに入門ルートでⅣ級程度のグレード)などに取り付く。 (写真は西稜の上部)




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ヤンキー稜の取付き。 壁の途中に蛇がいてびっくり!(゚д゚)!




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各ルートの終了点からはラペルで下降。 (写真はヤンキー稜のテラスからのラペル)

黒岩は私をセンチメンタルにさせる。 しかし、私の哀愁などお構いなしに、登るクライマーの年代や目的がどう変わろうと、黒岩は今日も変わらずにクライマーにその黒い岩肌を開いている。 谷川岳が私をクライマーとして強くしてくれた父なる岩場だとすれば、黒岩は、どんな時も(今はハイカーだけど・・)優しく私を迎えてくれる母なる岩場だ。  ちなみに、私が黒岩を訪れたのは、この日が11年ぶり、通算239回目であった。

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# by dream8sue | 2017-06-11 20:31 | Rock Climbing | Trackback | Comments(4)

南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(後編)稜線散歩で見た景色と花     Akadake in Southern Yatsugatake

Tuesday, June 7, 2017
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無雪期の南八ヶ岳山行の二日目は赤岳鉱泉から硫黄岳に登り、赤岳まで縦走して行者小屋を経由し柳川南沢ルートを降る。 お目当てのツクモグサなどの高山植物を愛でながらの山行である。 花は主に横岳から赤岳周辺に集中している。 今年は雪解けが遅いせいかツクモグサは蕾のものが多く、他の高山植物にも少し早い感じであった。 やはり八ヶ岳の花見山行は、6月中旬から7月中旬までの1ヶ月間が最も華やかな季節だろう。




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赤岳鉱泉の小屋を早い時間に出発するには、朝食時間を気にしないですむ素泊まり(または朝食無し)が良いだろう。 硫黄岳へのトレイルは前日に行ったジョウゴ沢と同じだ。 ジョウゴ沢出合で左側の尾根を登る。 シラビソの針葉樹林帯の中を残雪に気をつけながら登って行く。 
赤岳鉱泉までのアプローチはこちらから → “南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(前編)柳沢北沢とジョウゴ沢     Akadake in Southern Yatsugatake ”




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林床には花こそまだであるがイワカガミやコケモモが至る所に生えている。 




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シラビソの森がハイマツに変わると森林限界となる。 視界が開け南に阿弥陀岳が現われれば、赤岩ノ頭はもうすぐである。




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赤岳鉱泉から1時間半の登行で雪を残す赤岩ノ頭に着いた。 南アルプスから中央アルプス、乗鞍岳、北アルプスなどの西側の展望が一気に開ける。




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赤岩ノ頭の少し上部で左へオーレン小屋へのトレイルを分け、さらに20分ほど登れば硫黄岳に着く。 山頂は無数の石で覆われた広い稜で、東側の火口壁が圧巻である。 




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北側には風除けになりそうな小さな石室(実は雨量計跡)があり、眼前には北八ヶ岳の広大な原生林が広がっている。




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そして、南側にはこれから向かう赤岳までの稜線が続く。 




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大きなケルンに導かれて南下すれば、そこは高山植物の宝庫である緩やかな大ダルミである。 あと一月もすれば吹き渡る風に花々が揺れる素敵な場所になるだろう。 トレイルの左側には硫黄岳山荘がある。




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さて、まずは横岳へ向けて西側が切れた長い稜線歩きが始まる。 




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避雷針地獄! 雷注意報の時にはここは歩きたくないね。  (*_*;




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横岳主峰の西側が黒い影を作っている。 横岳西壁には大同心、小同心の岩塔をはじめ何本ものクライミングルートがあり、もっぱら冬期登攀の入門ルートとして登られていた?いる? 今でも登るクライマーはいるのかな~? 




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陽当たりの良い稜線では、何種類もの高山植物が咲き始めている。 

まずは、米の様な葉に小さな花冠をつけて群生しているコメバツガザクラ(写真上)が広範囲で見られる。 

ミヤマキンバイやミヤマダイコンソウ(写真右)のイエローの花はまだまだこれからだ。

意外に多いな~と感じたのは、オヤマノエンドウというパープルの花だ。




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硫黄岳から横岳の周辺はキバナシャクナゲの自生地らしく、丸い葉っぱのキバナシャクナゲの低木が多くなる。奥秩父などでよく見かけるアズマシャクナゲやハクサンシャクナゲより生息環境が厳しい高所に生えるため樹高がとても低い。 残念ながらまだ蕾だった。 キバナシャクナゲを見るならあと1週間後の方がベターだろう。 GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




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花を見ながら緩やかなアップダウンを繰り返す。 やがて大同心を右下に見るあたりで、東側のクサリ場に取り付く。




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東側のクサリと階段で写真の岩峰を越えれば、横岳主峰に着く。




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横岳(2829m)からの展望。 北側は歩いてきた硫黄岳のたおやかな稜線が見える。 正面に見える残雪の辺りが赤岩ノ頭で、その左(西側)にそびえるピークは峰ノ松目のようだ。 大同心、小同心もいつの間にか眼下に低くなっている。




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この日、東面は朝から雲海が広がり、雲が下界を覆い隠していた。 雲の切れ間から見える田園風景は水をはった苗代かな? 高原野菜のビニール畑の反射かな?




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そして南側は、これから向かう赤岳と阿弥陀岳の美しい山容。




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バックの雲海にズームしてみれば、南アルプスのマウンテンレンジが見える。 北岳、甲斐駒、千丈あたりだと思うけど・・




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さて、赤岳を目指して前進。 しばらくして同行者が足元の砂れきに生えるウルップソウ(写真上)を発見。
まだ蕾? 何だか青いコーンのようだね。 (^<^)クスクス

この稜線では、他にもたくさんの開花前の植物を確認した。
特に多かったのはチョウノスケソウ(写真右)で、小さな葉があちらこちらに広がっていた。

トウヤクリンドウ、ハクサンイチゲ、イワウメ、イワヒゲ、チシマアマナなどは葉っぱだけか、まだ蕾状態であった。 残念!




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横岳からピークをひとつ超えると三叉(さんじゃ)峰で、杣添(そまぞえ)尾根が東側へ下っている。 




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この辺りはオヤマノエンドウが花盛りで、さしずめエンドウ畑だ。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪ オヤマノエンドウに関してはドンピチャの時期であったようだ。 陽当たりの良い場所だと枯れ始めているものもあるのでオヤマノエンドウを見たいなら今すぐ行くべし! GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




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そして、ちらほらとお目見えくださったのが、お目当てのツクモグサ!
このモコモコ感がたまらないよね~  o(*゚∀゚*)ウキウキ♪

同じキンポウゲ科のオキナグサという花を群馬県の王城山で見て以来、このツクモグサにも会ってみたいと思っていた。 → “群馬の駅からハイク vol.10 : 長野原町 オキナグサを訪ねて王城山    Mount Ōjyō in Naganohara”





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こちらもお初にお目にかかります、ミネズオウ。
蕾の状態のものは、見落としてしまいそうなほど小さな小さな赤い蕾だ。

やはり花が出てくると歩みが止まるね。  GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!  




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三叉峰からは石尊峰、鉾岳、日ノ岳、二十三夜峰とご丁寧に名前がついている小ピークを越えて行く。 場所によっては西壁側を巻いたり・・




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一枚岩の急なクサリ場を降りたりして行く。




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赤岳の東面がかっこいい! 遥か後方に富士山が雲の上に頭をのぞかせている。




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加えてこの日は、上空に湿度があるようで、何本もの飛行機雲が出来ていた。 見ている間にも飛行機が上昇していき、さながらエアホースのエアショーを見ているようだった。




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おっと、ここにも何か咲いているし! ミヤマタネツケバナのようだ。 たくさんの花をつけるが根本は一つ。




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そして、稜線上に立つピナクルの横を通り、登り返せば地蔵尾根の分岐(地蔵ノ頭)である。




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地蔵ノ頭から振り返れば、峻険な横岳の群峰がそびえている。 




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西側には中岳と阿弥陀岳が手の届きそうなほど近くに、そして大きく見える。 右のスカイラインが阿弥陀岳の北西稜で、その左の尾根が北稜である。 南に伸びる岩稜が阿弥陀岳南稜で、ともに冬期のバリエーションルートとしてお馴染みだ。 と、どうしても過去に登ったラインに目がいってしまう。 (^.^)




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地蔵ノ頭からひと下りした所に赤岳展望荘(赤岳石屋)がある。 ここで赤岳への最後の登りに備えて一休みしておこう。




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赤岳へはザレた岩場をより安定したスタンスを探しながら登る。
標高は約2900m。 さすがに息が切れる。 
辛抱つよく頑張って登って行くこと約40分、八ヶ岳随一の展望をもつ赤岳に着く。
硫黄岳からの稜線散歩が約4時間といったところだ。
南峰山頂にはコンクリートで固められた石祠などが多数ある。
ちなみに、赤岳頂上山荘の裏手から県界尾根が東の野辺山高原へと下っている。




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赤岳山頂で360度の眺望を楽しんだ後は、文三郎尾根を降ることにする。 山頂からまっすぐ南に向かう尾根はキレット小屋を経由して権現岳へ続くトレイルである。 




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文三郎尾根は、山頂直下のギャップから右(西)ヘ曲がり阿弥陀岳を眼前に進む。 足場の悪いクサリ場が続き、“落石注意”の看板のあるセクションは浮石も多いので、上からの落石に加え、自分も落石を起こさないように細心の注意を払おう。 




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岩場が終わると中岳のコル(文三郎尾根分岐)なので、中岳へは行かず、行者小屋を目指して右へ下る。
阿弥陀岳南稜がスカイラインに浮かんでいる。 自分が新人の頃は先輩に連れられ、そして何度も後輩を連れて登った思い出のバリエーションルートだ。 改めてこうして見ても長くて良いルートだな~。




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文三郎道は、昔、行者小屋を経営していた茅野文三郎氏が開いたもので、行者小屋と中岳のコルを直線的に結ぶバイパスルートである。 確かに下降は速い!




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当時は樹林とハイマツの急斜面を木登りを交えながら登ったらしいが、現在は階段地獄になっている。 でも、赤岳の西壁を観察するには好いルートだ。




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赤岳から1時間強、中岳のコルから約40分で行者小屋に到着。




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小屋のベンチで、朝から歩いてきた稜線を見上げながらの休憩は、心地良い疲労感と達成感を味わえる。 ハイカーなら誰しもが味わう common sense だろうね。




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横岳西壁をいつまでも眺めていたいが、そろそろ下山に取りかかろう。 下山の柳川南沢ルートは、入山時に歩いた柳川北沢と中山尾根を挟んで南に流れる沢である。 川と言ってもはじめは涸れた沢筋を行き樹林帯へ降る。  昔は無かった河原に作られたヘリポートをみて、時の流れを感じてしまうSue であった。 (*_*;




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行者小屋から1時間くらい歩くと、南沢は水流のある支流を合わせながら徐々に沢水を増していく。 しかし、北沢とは違い、ほとんど花などは咲いていなかった。




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右へ左へと数回沢を渡り返し、やがて大きな堤防をかけた水量のある南沢の右岸に出る。 ここまで降ると一気に標高を下げた感がある。 




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再び樹林の中を行くと、ロープで仕切られたエリアがあり、案内板によれば、絶滅危惧種のホテイランの保護地区のようだ。 初めて見るホテイランに感動しつつも、名前通りに布袋様のメタボ腹のような顔立ちと、大阪のおばちゃん顔負けのトラ模様、加えて花の下から伸びる2本の貝柱のような物のいやらしさに・・う~ん、私の趣味ではないな~ やっぱりツクモグサの方が好きだな。
ホテイランの保護地から美濃戸山荘、赤岳山荘のパーキングへは5分ほどで着く。

八ヶ岳は登ってよい山だとは思っていたが、その展望は素晴らしく、改めて良い山だと認識した。 また、ツクモグサの他にもたくさんの花を見ることができ、ここまで高山植物の宝庫であることに驚いた。 まあ、もっとも訪れていた時期が冬ばかりだったので気づくはずもないのだが・・(^◇^)hahaha  

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
距離:約11km/ 時間:約10時間(赤岳鉱泉5:30‐赤岩ノ頭7:00‐硫黄岳7:20‐横岳中8:50‐赤岳展望荘10:30/10:45‐赤岳11:30‐中岳のコル12:00‐行者小屋12:40/13:00‐ホテイラン群生地15:00/15:20‐赤岳山荘P 15:30)
標高差: 約+700m / -1200m

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# by dream8sue | 2017-06-06 13:27 | 八ヶ岳エリア | Trackback | Comments(2)

南八ヶ岳 初夏の南八ヶ岳縦走(前編)柳沢北沢とジョウゴ沢     Akadake in Southern Yatsugatake

Monday, June 6, 2017
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無雪期の南八ヶ岳を訪れたのはいつが最後だったろう? 登山を始めた頃に稲子湯から権現岳までテントを担いで縦走した記憶はあるが、圧倒的に冬の八ヶ岳のイメージである。 南八ヶ岳には冬壁の入門ルートが多く、ここで練習して穂高や剣の冬壁に挑んだ。 また、後半はアイスクライミングにはまって、もっぱらアイスクライミングのトレーニングとして通った。 だから、無雪期の南八ヶ岳にはタイムマシンに乗って昔の自分に会いに行く感覚だった。
今回の無雪期南八ヶ岳訪問の目的は横岳に咲くツクモグサを見るためで、雪解けの時季でないと見られないらしい。 花を見る山行は、ゆっくりのタイム設定でないと花を楽しめない。 なので初日は赤岳鉱泉まで入り小屋に泊まることにする。




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公共機関利用の場合や、マイカーでも車種によっては美濃戸口でパーキングした方が良い。
私達はダートにつよい車だったので柳川が北沢と南沢に分かれる二俣(赤岳山荘)まで車を入れることができた。(赤岳山荘のパーキング1000円/1日)
美濃戸口からこの間は悪路で、ハイカーも歩いているので車で入る場合は十分な配慮をしてほしい。




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美濃戸山荘の先で柳川南沢ルートを右にみて、左の柳川北沢のトレイルに進む。 始めは道幅の広い作業道を行く。 路肩にはトリカブトやマムシグサなどの植物が生えている。




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針葉樹の森の中は苔むした林床が続き、たくさんのコミヤマカタバミが木漏れ日を受けて白い花を咲かせていた。 

結構広範囲にわたって咲いており、さしずめカタバミ・ロードである。




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北沢の流れは清く、あたりはまだ新緑でとても気持ちの良いトレイルだ。 ♪ 




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タンポポ、スミレに始まって、トレイル脇にはシロバナヘビイチゴがカーペットのように群生している。




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パーキングから40分くらい歩き、資材置き場の先で北沢の堤防を越えて沢沿いの路に入る。 




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沢沿いのトレイルにはスミレの花がたくさん見られる。 特にイエローのキバナノコマノツメ(写真左)はまさに今が最盛期のようだ。 パープルのスミレはミヤマスミレかな?




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苔の林床にはカタバミ以外にも、ヒカゲノカズラやマイヅルソウの葉も見られる。 

マイヅルソウは1枚葉だけだと花が咲かない。 

ここは1枚葉が多いな~・・あ、一株だけ2枚葉を発見! しかも、こんなに小さな花芽がついている。




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トレイルは北沢を何度も渡り返しながら東に進む。 桟橋も良くメンテナンスされているので歩き易い。 でも、冬山入山者が多いトレイルなのでアイゼンの跡がすごいけどね。




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川床の色がアンバー色になってくる。 




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上流になってくると新緑も淡く、今まさに芽吹きの時である。 このくらいの春(6月だけど・・)を感じさせる自然が私は大好きだ。 ♪




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キバナノコマノツメに混じって同系色のミツバツチグリも咲いている。 イエローほど目立ちはしないが、ズダヤクシュ(写真左)も地味に可愛いくて私は好きだな。 
ヤマガラシの青々した葉の側らには、白い菜の花を思わせるミヤマハタザオ(写真右)がアブラナ科特有の十字形の白花を咲かせている。 ハタザオで思い出したが、日光の男体山でイワハタザオを見たが、あちらは花も大きくて目立った。 → “日光 志津峠から登る男体山はイワカガミの花園     Mount Nantai in Nikkō National Park”





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やがて、左岸(川下に向かって左側)から右岸に渡るあたりで視界が開けてきて、正面に横岳西壁が見えてくる。




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そして左から支流(ジョウゴ沢)の合流をみれば、赤岳鉱泉小屋まではもうすぐだ。




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横岳西壁の偉観が迫ってくる。




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西壁に一際大きくそびえる岩塔が大同心だ。 冬期の白い大同心しか見たことがないので、黒い大同心を見るのは新鮮だ。 




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赤岳山荘のパーキングから約2時間弱で今夜の宿泊地である赤岳鉱泉に到着。
赤岳鉱泉は横岳西壁クライミングの拠点で、過去には何度となくここでキャンプをした。 近年ではアイスクライミングのコンペなどもここで行われていて、その人工壁周辺には役目を終えたシーズンオフの雪が残っている。
ちなみに、赤岳山荘パーキングで標高1700m、ここ赤岳鉱泉ですでに2200mである。 行程が2時間と短いが、いや、むしろ短時間で標高2000mを越える場所に入るので高山病にかかるリスクを考慮しよう。 私は昔からこの赤岳鉱泉とは相性が悪く、いつも気分が悪くなっていた。




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小屋のチェックインを済ませたら、時間つぶしにジョウゴ沢の滝を見に行くことにする。 赤岳鉱泉小屋の裏手から硫黄岳へのトレイルを15分くらい登る。 裏同心沢の次に出合う沢がジョウゴ沢だ。
 
注意:ジョウゴ沢には一般トレイルはありません。 沢登りルートなので入山に際しては自己責任であることを自覚してください。 




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ジョウゴ沢は、八ヶ岳での最もポピュラーなアイスクライミング入門ルートである。 本流にF1~F6の滝をかけ硫黄岳へと登っている。また、支流にもヴァーティカルな滝があるので初級者に限らず、中級以上のクライマーでもそこそこ遊べる。 私も何度となく登っている勝って知ったる沢である。 しかし、無雪期のジョウゴ沢は初めてで、懐かしさと新鮮さが入り混じった気持ちだ。
入渓して右岸の踏み跡を行けば、すぐにF1の8m滝に着く。 2筋滝の左岸(向かって右側)の壁を登ってF2へ向かう。 なお、F1の右岸樹林帯には巻き路があるが、カモシカの死骸があったので巻き路には行かずに沢の中を行った方が良い。




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F1を超え開けたゴルジュ帯の先にはF2が見える。




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冬期は雪でカバーされている沢床は、無雪期は長いナメ滝が現れ左岸のちょっと悪いスラブを登る。




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F2は無雪期の方が大きく見える。 冬期はこの滝にトップロープをかけてトレーニングするパーティーの姿をよく見かけた。 無雪期の沢登りでは右岸のルンゼにフィックスロープがかかっていたので、F2はそこから容易に巻けるようだ。 涸れ果てた私のクライマー魂であるが、一瞬このまま沢をつめて硫黄岳まで登っていきたい衝動に駆られた。 

八ヶ岳山行の初日は、私にノスタルジーを感じさせるものがあったが、翌日はいよいよ快晴の天気の中、硫黄岳から赤岳までの楽しい稜線散歩である。 ツクモグサは咲いているかな~?

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約5km/ 時間:約3.5時間(赤岳山荘P 12:30‐赤岳鉱泉小屋14:10/15:00 ‐ジョウゴ沢滝見物-赤岳鉱泉小屋16:00)
標高差: 約650m

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# by dream8sue | 2017-06-05 13:52 | 八ヶ岳エリア | Trackback | Comments(0)

桐生市 桐生川源流の根本山で渓流美とラブリーな尾根歩き     Mount Nemoto in Kiryū, Gunma 

Monday, May 22, 2017
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群馬県と栃木県の県境稜線上にある根本山。 その存在は余りに地味でローカル過ぎて、以前から計画はしていたもののなかなか実現には至らなかった。 そんな知る人ぞ知る山であるが、古くからの信仰の山であり、沢ルートにいたっては根本神社への参道であったという。 参道と言えば針葉樹林の中に石畳や石段が続くイメージであるが、ここはさながら沢登りのような渓流に沿って、かつての丁目石や石仏が置かれいるのが興味深い。 
また、沢ルートというのは(尾根ルートに比べて)得てして荒れやすく廃道になるトレイルも多い。 そのため路迷いや滑落の事故も起こり易く、この根本山の沢ルートでも数年前に、そして今年のGWにも遭難騒ぎがあったばかりのようだ。 どれだけ荒れているのか?どれだけ不明瞭なのか?と一抹の不安を持ちながらも3年越しの計画を実行した。




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<マイカーの場合>
群馬県桐生市街から北東に進む県道66号線で梅田湖方面へ向かう。
梅田湖を過ぎると県道337号線になり “梅田ふるさとセンター”を過ぎると山道となり道幅が狭くなる。 
石鴨集落を過ぎて、林道三境線の分岐に10台くらい可能なパーキングスペースがある。





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パーキングから5分ほどで沢ルートの取り付きである不死熊橋(車止めゲートあり)である。 
左のフィックスロープの張られた外傾した岩場を登り、根本沢左岸のトレイルへと進む。 


沢ルートの記載では右岸、左岸というワードを見ると思うが、基本的に川下に向かって右側が右岸、左側が左岸なので留意しておこう。 
川上へ遡って歩くことが多いので左岸と言った場合は右側になるので混同しないように、しっかり覚えておいてね。 




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トレイルに入ると、崖にはたくさんのヒメウツギが白い花を咲かせていた。




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沢ルートは何度も渡渉を繰り返しながら根本神社奥社まで登る。 信仰の跡を残す丁目石が所々に残っている。ここの丁目石は山麓から神社に向かい、二十丁、九丁、五丁とカウントダウンしていくのが面白い。




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左岸から右岸へ、右岸から左岸へ渡り、沢筋を行くかと思えば、高巻きの路を行く場所もある。 左岸から赤い鉄橋を渡ったスギ林の中洲のような場所には、国有林や自然環境保全地域の案内板がある。




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右岸をしばらく行くと、何本かの支流が合流してくる。 ヒデノキ沢の出合いにはヒメレンゲが咲き、トレイルのあちらこちらにはクワガタソウ(ヤマクワガタ)の可愛らしい花が咲きほこっている。 




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一際大きな岩のある支流の出合いを過ぎると、倒木が沢を埋め尽くしている。 




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倒木を避けながら右岸を登っていくと、谷が深くなる。 この辺りはシオジやブナ、カエデ、モミジなどの原生林で実に美しい。




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まあ!何ともアーティステックなルーツだね。 The artistic beauty of a tree’s root!   河原に降りて右岸から左岸へ渡り、九丁目の丁目石の横を通過したら、また右岸へ渡る。 




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五丁目石が近づくとシダも生い茂って深山の雰囲気が増してくる。




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そして、五丁目石の先には、小さいが苔むした美しい小滝が現れる。




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だが、小滝の先は右岸の高巻があり、ロープの張られた急峻な崖を通過しなければならない。 ここが沢ルートの唯一の悪場かな~? 滑落事故が起こるとすればこのセクションだろう。 




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やがて石祠の前を通るあたりから沢が細くなり幽玄な雰囲気が増してくる。 右手の崖(左岸)のスギの大木を目指して沢を横切れば、かつての参道の名残の石段が現れる。 




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石段を登って行けば、苔むした石灯篭がある分岐(篭堂跡)に着く。 案内板に寄れば、かつては周辺に女人堂や御供所などもあったらしく、すでに神社の一画に来ているようだ。  




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篭堂跡から道標に従って右へ進むと沢は二俣に分かれる。 根本山へは左俣へ行くが、 右の荒れた沢を行けば不動ノ滝がある。 案内板に寄れば、江戸時代はこちらが主参詣路の表坂(男坂)で、滝下の洞穴には不動明王の石像が鎮座しているそうだ。 石像には興味が無いし、滝と言っても涸れ沢で水流も無さそうなのでパスした。




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左俣に進むとすぐに鉄ハシゴが現れる。 こちらが裏坂(女坂)と呼ばれていた参道で、このハシゴは1841年(天保12年)に設置された物らしい。 一部が破損しているものの下手なアルミ製のハシゴより頑丈で176年前の物とは思えない。




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源頭を詰めて行くと、首が無くなった地蔵の上に、スターウォーズのダース・ヴェイダーそっくりの石が乗せてあるのには笑った。 オモロイ〜(>∇<*)~




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ダース・ヴェイダー地蔵の先のクサリ場を登れば行者山の鞍部に着く。 鞍部には根本神社のお堂(老朽化につき立入禁止)と鐘つき堂がある。




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根本神社から根本山へは、鞍部から左のクサリ場を登り行者山を経由して中尾根コースに合流する。




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クサリ場を登りきった岩(獅子岩)の上からは日光の山並みが見える。 ってことは、あっちが北か? 沢の中では方向感覚が分かりづらくなるが、特にこの根本沢は根本神社へ向かってUターンするような地形なので、すっかり方向感覚がおかしくなってしまった。




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にわかに尾根は険しくなり長いクサリ場が続く。  




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クサリ場を越えた所に突然、根本山神社の奥ノ院が置かれている。 “え、こんな所に!” と思うようなヤセ尾根の途中に現れる。




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奥ノ院からひと登りで行者山(峰の平?)に着く。 そこから一度東?のコルに下って、また登り返す。




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足元に咲くとっても小さなフモトスミレを見ながら尾根を登って行くと、中尾根十字路と思われる辺りに出て尾根ルートと合流する。 左に進み、十二山方面へ行く巻き路の手前で尾根を直進すれば程なく根本山ピークに着く。




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根本山(1,199m)は、樹林の中で展望は良くないが、明るい自然林の中なので気持ちが良い場所だ。 この奥にアカヤシオの群落があるらしいので、4月下旬~5月上旬のアカヤシオ開花時期に訪れると良いだろう。 ピークには切株の椅子?も置かれているので、ここでランチタイムとする。 登山口からちょうど4時間といったところだ。




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さて、ランチ後は良く踏まれた尾根路をたどり十二山を目指して北東に進む。 ちなみに、根本山ピークから西側のトレイルは三境山へ向かう縦走路である。




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根本山と十二山の間には十二山神社(跡)がある。 広い境内の十二山神社は、すべての建物が朽ち果てていて、 木造の鳥居と石造りの祠だけが当時の面影を残している。




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十二神社からヤマツツジやシロヤシオの花を愛でながら行くと、粕尾峠、氷室山への分岐のある十二山に着く。健脚ハイカーならここから氷室山を往復することも可能だ。 十二山はピークらしくない、尾根のコブのようなピークで、正直、この山名板が無ければ気にも留まらないだろう。




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十二山から南に進路を変え熊鷹山へ向かう。 途中には、こんなアメリカン?な道標がある。 (私はアメリカのR66を思い出した) この分岐は石鴨林道へいくトレイルかな? 




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緩やかな尾根路にはモミジなどの広葉樹が多く、さぞかし紅葉シーズンは素敵だろうと容易に想像できる。




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グリーンが濃くなって新緑とは言えないが、それでも十分美しい尾根ルートだ。




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根本山から1時間ほどで熊鷹山に到着。 
県境を越えてこちらは栃木県佐野市になる。 
熊鷹山山頂には展望ヤグラがあり、周辺はツツジの群落となっている。 
今はヤマツツジがメインであるが、もう少し早ければミツバツツジやシロヤシオなどの品種も満開だったろう。 




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展望台からは、赤城山袈裟丸山、前日光の山々など360度の展望が楽しめる。 




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下山は西の尾根を降る。




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程なくして、傾いた鳥居のある分岐に着く。 作原町小戸(こおと)への分岐を左に見て直進する。




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次に現れた分岐を右(西)に曲がる。 道標は無く、木に付けられた小さな案内板しかないので見落とし注意だ。 
ちなみに左のしっかりした踏み跡は丸岩岳へと続くトレイルである。 丸岩岳からも地図には無いが石鴨林道へ下る踏み跡はあるようだ。 紅葉シーズンに中尾根ルートから丸岩岳まで縦走するのも面白そうだ。




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自然林からスギの植林帯を降れば林道に飛び出る。(写真左) 後は、道幅の広い林道を降るだけだ。 十二沢の沢筋に出た所で石鴨林道と合流する。(写真右)。 この分岐を右(北)へ行けば十二山から熊鷹山の間にあるアメリカンな道標へ出るトレイルのようだ。 




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約4kmある林道歩きでは、ヤマツツジやコンロンソウが見られる。 
路肩の水溜まりには、ふ化したばかりのオタマジャクシなどもいて、おしゃべりに花が咲く。





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林道を歩くこと1時間弱で、根本山の最もポピュラーな中尾根コースの分岐に着く。
分岐から200mほど西に行ったところが中尾根コースの取付きだ。
初心者、初級者ハイカーは沢ルートよりもこちらの中尾根コースの方が無難だろう。
分岐を直進すれば、ほどなく登山口の不死熊橋に帰り着く。




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当初、心配していた沢ルートのコンディションであるが、沢筋に多少の倒木はあるものの懸念するほどのことは無かった。 遭難騒ぎの直後だったのでルート整備がされたのだろうか? 渓流美を堪能しながら歩ける参道(古道)という特異なトレイルである。 これからもしっかり維持してほしいものだ。 根本山から熊鷹山への尾根路は、鼻歌でも歌いたくなるような穏やかで自然林が実に美しいトレイルである。

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約13km/ 実動時間:約8時間(林道三境線P 8:00‐不死熊橋 沢コース入口‐根本山神社奥社10:40‐中尾根十字路‐根本山12:00/12:40 ‐十二山神社跡‐十二山‐熊鷹山展望台13:50/14:20‐石鴨林道出合‐不死熊橋‐林道三境線P 16:00)
標高差: 約630m

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# by dream8sue | 2017-05-22 20:53 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

下仁田町 ついに登れた伝説の物語山メンベ岩     Rock Climbing at Menbeiwa in Shimonita, Gunma 

Sunday, May 21, 2017
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群馬県と長野県の県境(国道254号線沿い)には、戦国時代の悲話に綴られた物語山メンベ岩がある。  武将の遺体と財宝が眠るこの怨念が漂う岩を、財宝目当てで登る者は必ず墜死にあうという。 昨年の秋から計画するが悪天でキャンセルすること2回、取付きが分からずさ迷うこと1回。 これは呪いに違いない!  o(*≧д≦)oクヤチーッ!!  そして迎えた4度目の正直。 私の力不足を補ってもらうために、群馬の(現役)先鋭クライマーたちの力を借りてついに登った。 初夏を思わせる暑い陽気の中、西上州の静寂を破りメンベ岩を登るクライマーたちのコールが響いた一日だった。 ヾ(o・∀・o)ノ゙  




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起点となる下仁田サンスポーツランド(下仁田町大字南野牧7481)から見た物語山(中央)とメンベ岩(右の四角い岩塔)。 見えているのは北壁であるが、今回登ったのは反対側の南壁である。  
下仁田サンスポーツランドまでのアクセスや、物語山のピークハントのついては、この日の1ヶ月前に行った偵察山行の記載を参照の事。 → “下仁田町 アカヤシオで賑わう物語山     Mount Monogatari in Shimonita, Gunma” 
スポーツランドから荒れた林道を歩くこと約1時間で物語山の登山口に着く。 樹木の葉は、この1ケ月で青々と生い茂り、その成長の速さに改めて驚く。 林道から見えるはずのメンべ岩も木立に隠されてしまって全く見えない。




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登山口でしばしの休憩の後は、前回の偵察で得たメンべ岩へのアプローチルートへと進む。  偵察山行でアプローチの要所要所に黄色テープでマーキングしてある。  物語山登山口から沢を渡った先のスギの木に進入禁止ロープが張られている。  そのロープをくぐって尾根を廻り込んで行く。 足場の悪い涸れ沢をトラバースして木の根の張りだした岩場を登る。

注意: メンべ岩への一般トレイルはありません。 このルートはクライミングルートなので一般ハイカーは立ち入らないで下さい。





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岩場を越えた尾根から石がガラガラしたルンゼを横切ると、自然林の中にメンベ岩のシェイプが浮かび上がってくる。(葉の茂った季節だと見えなくなる)




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ザレた斜面に足を踏ん張りながら、ひたすらメンベ岩のコルを目指して登る。




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進入禁止ロープから30分くらいでコルに着くだろう。 コルからはゴジラの背のような妙義山が見える。




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コルで登攀具を装着し、いざ取り付きへ。 ブッシュの生えたクラックから上部のフェイスがクライミングラインである。 




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葉をつけたブッシュを目指してテイクオフ! が・・出だしが悪い。 岩が脆いうえにPoor protection なのでハーケンを1本打ち足して万が一の呪いの墜落(笑)に備える。 先人のクライマーたちの評価ではⅣ級グレードとなっているが、壁の傾斜は意外とたっている。




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残置のハーケンは古く信用できないが気休め程度に使う。 クラックは、キャメロットの0.5番~3.0番までのサイズがバッチリ決まる。 




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フォローしながら撮影してみた。 苔の着いた岩は、あまい物が多く嫌らしい。 右のロープは先人たちがセットした残置ロープであるが、何のための残置なのか理解に苦しむ。 




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クラックのセクションから右上して上部フェイスを登る。が、ここも想像以上に悪い。 イワマツ(イワヒバ)の生えたフェイスはホールドもスタンスも全て外傾している。 




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南壁の左側はさらに傾斜がつよく、登られた形跡はない。




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メンベ岩南壁は、たった1ピッチのクライミングで岩頭に立つことができる。 4月の偵察の時に物語山西峰から見た限りでは、岩頭にはアカヤシオが咲き、もう少し広くて快適そうであった。 が、実際の岩頭は完全なナイフエッジで、すでに藪が成長してしまってどこが岩のエッジなのか分からない。 下手に動くと本当に墜死の可能性がある・・なので、財宝探しは諦めた。(笑) 浅間山と荒船山が見える程度で展望もあまり良くない。 登るには少し時期が遅かったようだ。 藪が発達する前の4月いっぱいくらいがお勧めだ。




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眼前には、偵察時には基部から見上げていた物語山の西峰が目の高さに見えて、メンベ岩を完登した実感が得られる。 枯れ木で覆われていた西峰がすっかりグリーンのピークになっている。 




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下降は岩頭に生える太いマツの木に捨て縄をセットしてラペルする。 今回のクライミングに際しては茨城山岳会の記録を参考にさせていただきました。 m(__)m   下降支点は、スリング2本、鉄リングと茨城山岳会が残置したカラビナを回収してリメイクした。  写真は、ラペルしながら上部のフェイスから取り付き地点を見たもの。




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物語山の西峰へは、メンベ岩のコルからも登れるようであるが、結構な傾斜の藪岩尾根なので一般ルートに戻った。 不用となった登攀具をデポして一般トレイルで物語山のピークハント。 4月にはアカヤシオが満開であった西峰はヤマツツジに取って代わっていた。 西峰の末端からメンベ岩が見下ろせる。(足場が切れ落ちているので要注意)。 赤ラインが今回のクライミングラインである。

Ⅳ級ルートであるが、体感グレードは限りなく悪い5.8くらいはありそうだ。 グレードが易しいからと言ってあなどるなかれ、 ジム上がりのフリークライマーには登れないアルパイン要素の強い岩場だ。 う~ん、やっぱり恐るべき西上州の岩場だ。

私のこのルートへの評価: 3★
距離:約6km/ 実動時間: 約9時間(サンスポーツランド7:40‐登山口8:40‐メンベ岩クライミング9:15-12:50‐休憩13:45-一般ルート合流14:00-西峰15:00-15:20‐登山口‐サンスポーツランド16:30)
標高差: 約600m
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# by dream8sue | 2017-05-21 15:09 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

桐生市 赤城山 花盛りの利平茶屋周辺尾根から三段ノ滝     Mount Akagi in Kiryū, Gunma 

Tuesday, May 16, 2017
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長年、群馬県に住民票を置きながら初めて赤城山に登ったのはアメリカ在住から戻った2014年であった。 赤城山の素晴らしさに目覚め、この2年間でほとんどのルートを登ってしまった。 そして最近では地図に無いバリエーションルートを行くようになった。 今回のルートは赤城山の東面にある利平茶屋ルートの周辺(北側の尾根から南側の尾根)を周回するものである。 利平茶屋ルート自体も、前橋市方面からアクセスするルートに比べてマイナーである。 そのマイナーなルートのバリエーションということで興味をそそられた。

注意:このルートは一般登山道ではありません。 入山に際しては読図や未整備のトレイル歩きの経験が必要であることを留意してください。  




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<マイカーの場合>
アクセスは桐生市の利平茶屋森林公園をターゲットする。 
群馬県側から日光方面に向かって国道122号線を北上する。
わたらせ渓谷鉄道の水沼駅の手前で左折して県道62号線に入り、一の鳥居跡の交差点を左折して県道70号線を6kmほど走れば利平茶屋森林公園の広いパーキングに着く。

ちなみに、近くにはアカヤシオが咲く、赤城山の展望台のような栗生山もある。 → “桐生市 栗生山は赤城山の展望台     Mount Kuryū in Kiryū, Gunma”





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利平茶屋森林公園からは、鳥居峠にダイレクトに突き上げる一般トレイルがある。しかし、今回は、パーキングの目の前の尾根を詰めるルートなので、公園方向には行かずにパーキングの北側の林道(一般車の車止めあり)に進む。 300mほどで左の尾根に登る踏み跡に入り、適当な斜面から尾根上に上がり、ひたすら尾根上を行く。




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林道周辺には早速、フデリンドウやヒトリシズカなどの春の野花が咲いていた。




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薄い踏み跡をたどる尾根路は、藪も無く歩き易い。




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尾根上にはオオカメノキと思われる木がたくさん生えていて、まさに今が満開である。




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新緑もこの辺りの標高が一番きれいだ。




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新緑と花を楽しんで歩いていると、パーキングから40分ほどで1207mのピークに着いてしまった。 ここまでは尾根もなだらかである。が、この先から傾斜も増し岩場もでてくる。




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この尾根は、鳥居峠の北側の稜線へ突き上げるもので、見えている右のピークを目指していく。 この辺りのアカヤシオは散っていたが、ミツバツツジの蕾やモミジの新葉が美しい。




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岩場が現れるようになると、こんなガレた斜面のトラバースもあるので慎重に歩こうね。




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傾斜が一段と増して、ハングした岩小屋のような岩を左から巻く。




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足場の悪い岩場が続く。 トンガリ帽子のようなミツバツツジの新葉が陽に照らされてシルバーに輝いていた。




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岩場をひとしきり登り、振り返って見れば、眼下には赤城山の長いすそ野の景色が広がっている。




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標高を上げたのでアカヤシオもまだ咲いている。




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足元には小さな白花のフモトスミレも、踏みつけてしまいそうなくらい、たくさん咲いている。




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そして、岩場が終わり稜線に近くなると、アカヤシオの群落が満開状態だ。 赤城山の東面の稜線にアカヤシオが咲くことは、昨年(2016年)行った銚子の伽藍で知ったが、こちらの方が凄いかも!
→ “前橋市 赤城山 アカヤシオ咲く銚子の伽藍      Chōshinogaran in Mount Akagi, Gunma”




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お約束の青空とアカヤシオ。




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バックの山並みは日光方面かな?




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尾根に沿って長い群落なので歩きながら楽しめる。 岩場を過ぎると気持ちの良いササ原の尾根となる。




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やがて、黒檜山や駒ケ岳から続く稜線に合流すると、一般トレイルなので道標も出てくる。 左(南)に曲がり鳥居峠へ降ろう。 鳥居峠の北側に篭山という小さなピークがあるが、こちらもアカヤシオでピンク色に染まっている。




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西側の木立の間から覚満淵が見えてくる。




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アカヤシオばかりに目を奪われるしまうが、地面では清楚なヒメイチゲ?も顔を出していた。 




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覚満淵の西に鎮座する山は、山頂にいくつもの電波塔が建つ地蔵岳だ。 
→ “前橋市 赤城山 霧の地蔵岳と大沼一周     Jizodake in Mount Akagi,Gunma”





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覚満淵バックにある湖が大沼で、その奥のスカイラインが出張山から五輪峠までの山々だ。
 → “前橋市 赤城山 環境ガイド養成講座で歩いた出張峠から陣笠山     Debari to Jingasa in Mount Akagi”




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利平茶屋森林公園から約2時間40分で鳥居峠(1,391m)に到着。 
鳥居峠までは車で入れるので、ウィークデイにも関わらず観光客で賑わっていた。
山行の途中で観光地を通ることがあまり無いので、気がゆるむ。
食堂でビールなど買って、ゆっくり1時間のランチタイムを楽しむ。




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さて、ランチライムを済ませたら南の尾根に向かおう。 食堂の建物の裏脇から林道に入る。 この林道にもタンポポ、スミレ、ワチガイソウなど可愛い花々が脇を固めている。




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“程なくして左に “御神水” を経由して利平茶屋へ下るトレイルを分ける。 
→ 前橋市 赤城山 霧の長七郎山と幻想的なオトギの森      Choshichirosan in Mount Akagi”




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この林道は途中で途絶えている道で、途中の脆い斜面の土砂崩れがすごい。 




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稜線は小地蔵(1,574m)の東面あたりと思われるが、土砂が砂防ダムをも飲み込んでいる。 




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鳥居峠から約30分で林道終点。 ここから直前の尾根を降る。




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降りだしてすぐに小尾根が分かれるので左の沢を見ながら左方向の尾根に入る。 右の尾根にも踏み跡があるので誘われないように気をつけてね。 私たちは誘われて迷走してしまった! (*_*;




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軌道修正して左の尾根に戻る。 このエイリアン?というかイカのお化けのような木がある尾根を降るのが正解。




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ところが、安心したのも束の間、左側がえぐれた、今にも崩壊しそうなナイフリッジの通過を強いられる。 ここマジで怖い! こんな核心部があるなんて知らなかった! 




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細いだけではなくリッジそのものが危うい感じで、リッジ上の石も不安定で不用意な力は加えられない。 でも石の上を通るしか路は無い。 まさにNo way!だ。 上手く説明できないが、そうFragile! 荷物の “割れ物注意“ と同じ感覚かな。  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!




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核心部を越えれば後はラブリーな尾根。 アカヤシオ咲く尾根には・・




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シャクナゲも咲いているし・・




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オオカメノキの花も満開で、トリプル・コラボレーションだ。 Soooo Gorgeous!!!!




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そして、利平茶屋公園からの一般道に合流する。 ここでトレイルは、尾根コースと谷コースに分かれる。 私たちは “三段の滝” のある谷コースへ進む。




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この辺りはシャクナゲ群生地である。




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アカヤシオと入れ替えのようにシャクナゲが咲きだしている。




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地面に落ちたアカヤシオの花を踏みながら、シャクナゲ群生地の中を降ると谷間の堤防にでる。 ここからは谷沿いの巻き路となる。 




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クサリ場のトラバースは足場が悪いので慎重にね。




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そして最後に三段ノ滝(別名:山崖の滝)に降り立つことができる。 新緑に包まれた白い水の流れが美しい。




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フラットになった川筋のトレイルを少し降れば利平茶屋からの広い遊歩道に合流する。 




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グリーンの色が明らかに濃くなっている。 100mの標高ごとに変化する芽吹きの季節。 それを肌で感じられるのもこの時期のハイキングの楽しさだね。




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おや? 小沢の片隅にイエローの花が・・今年お初のクサヤマブキ(ヤマブキソウ)の花だ。 




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そして、吊橋を渡れば利平茶屋自然公園の敷地に入る。 休憩舎の裏には昔のケーブルカー跡もあり哀愁を感じる。




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パーキングまでは、バンガローの建ち並ぶ敷地内をぬければすぐである。

初めから終わりまでたくさんの花を見て歩けるトレイルだった。 バリエーションなのでただのお花見山行とは違いルートも楽しめる。 歩き慣れたハイカーにはお勧めのトレイルだと思う。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
距離:約8km / 実動時間: 約6 .5時間(利平茶屋公園9:20 ‐1207mピーク10:00‐鳥居峠12:00/13:00‐林道終点13:30‐三段ノ滝15:00‐利平茶屋公園16:00)
標高差: 約500m
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# by dream8sue | 2017-05-16 18:53 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

奥秩父 両神山の失われた路から狩倉岳へ     Karikuradake in Chichibu-Tama-Kai National Park

Friday, May 5, 2017
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奥秩父の両神山の支尾根である狩倉尾根には、横八丁と呼ばれる岩稜や狩倉槍ヶ岳といった鋭鋒が狩倉岳(狩倉山)まで続いている。 今回は、その狩倉尾根をメインに歩いたのだが、狩倉尾根に至るまでの石舟沢ルート(廃道)や、狩倉尾根から南西に伸びる尾根の下降も結構手ごわいものであった。 

注意)最近、Web上のブログを読んで両神山塊のバリエーションルートに入って遭難する人が増えているそうです。 このルートは一般ルートではないので、一般ハイカーは必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)と同行してください。  




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<マイカーの場合>
両神山の南面に入るので、国道140号線(彩甲斐街道)でアクセスする。 雁坂トンネルの手前で右折して県道210号線に入る。 中津川渓谷にそって県道を8kmほど走ると “持桶トンネル” がある。 このトンネルの前後に旧道(現在は通行不可)がある。 登山口の長栄橋はこの旧道を入った所にある。
私達は休日だったので、持桶トンネルを抜けた所の旧道脇に車を止めたが、ウィークデイは落石工事現場なのでパーキングは避けたほうが良いだろう。 持桶トンネルの少し手前に “女郎もみじ” の観光パーキングがありトイレなどもあるのでそちらを利用することをお勧めする。 





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旧道の落石現場を越えて、長栄橋の登山口から石舟川沿いに廃道を行く。  繰り返し記載するが、このルートは廃道で入山禁止となっているので、入山する場合は自己責任であることを肝に銘じてください。
それにしても、落石の大きさには驚いた。 自然の猛威というより、人間が勝手に開発したことによる代償だね。 




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私達は、その自然が自然としてあるべき姿へ戻ろうとするパワーを石舟沢ルート(廃道)でも思い知るのだった。




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山腹に架けられた桟橋はことごとく朽ち果て、足場の悪い斜面を両手両足を使ってトラバースする個所がいくつもある。




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左に藤十郎沢の出合いをみて、さらに石舟沢本流を行く。 斜面の崩壊個所も多く、いつ崩れてきてもおかしくない場所を迅速に横切る。 これも人間が勝手に植林して、勝手に伐採したツケなのだろう。




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予想はしていたが、かつての登山道の面影はなくなり、踏み跡は沢へと吸収され、完全な沢登りとなる。




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でも、沢の水は澄んで美しい。 荒れた沢にもヒトリシズカやネコノメソウなどの花は当然のように咲いている。 




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石舟沢の二俣に近づくと、ポポ、ポポ、ポポ、と機械的な音が聞こえてくる。 何だろう? 隠された国家の機密基地に侵入した私達を警戒する電波か? いやいや、同行者が後で調べたらツツドリという中型の鳥の鳴き声だった。 知らなかった!




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そうこうしているうちに二俣到着。 ルートは右俣方向だが、左俣を少し入った場所に “石舟” という滑滝があるので立ち寄ることにした。 石灰岩がえぐれて深いトイ状になった沢床が舟底のようなので石舟の名がついたらしい。 写真は下流から見た石舟。
両神山が創り出した奇岩として知る人ぞ知る奇勝らしいが、カリフォルニアでスケールの大きな滝をいくつも見てきた私にはそれほどの感動はない。 
カリフォルニアの滝に興味がある方はこちらから→ “キッチンはドライアウト Kitchen Creek Falls in Cleveland National Forest”
USA 滝を見るトレイル( 30 )




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石舟の左側(右岸)には大きな岩壁があり、基部には入口の狭い鍾乳洞がある。 
現在はケイビングは禁止のようだが、かつては行われていたようだ。




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石舟の上を流れる水は無い。 横から見た石舟。 




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さて、石舟見物が終わったら二股に戻って、石舟沢右俣を詰める。 こちらにも石灰岩の大きな涸れ滝があるので右岸(滝に向かって左側)の尾根から高巻く。




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梵天尾根の稜線はまだまだ高い。 二俣から約500mの高度差を登らなくてはならない。 




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やがて沢が三俣に分かれる。 このあたりになると地形が緩やかになり、どのラインを詰めれば良いのかルートが判然としなくなる。 




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おや?何かがこちらを見ていたようだ! 何?何?この子は何者? “オイラの縄張りに無断で入る侵入者は誰だ!” って感じで警戒しているのかな?  私たちは決して好戦的ではないから安心して・・ちょっとだけ通らせてね。




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大峠へは三俣周辺から右方向の尾根に這い上がるのが良さそうだが、沢を詰めすぎてしまったようだ。 急峻な岩盤の斜面に囲まれてしまったので左方向(右岸)の樹木が多く生えて登り易そうな尾根を詰めることにする。(尾根の途中にビール瓶が転がっていた) しかし、この尾根も最後は岩峰になる。 




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岩峰基部を左に巻いて岩峰の北側コルに達し、さらに左に続く尾根(岩場)を木登り混じりに乗越して梵天尾根上に乗る。 入山から4時間30分もかかってしまい、沢登りを1本登ったような結構な充実感がある。  北側にはミヨシ岩や、これから行く横八丁の岩稜帯が見える。 “本番はこれからなんだよな~” と、心の声。




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梵天尾根から狩倉尾根の分岐(大笹)まではさらに1時間以上かかる。 石舟沢の廃道に比べればはるかに歩き易いトレイルではあるが、 明瞭な踏み跡ばかりではないので時々ルートを見失う。 濡れたクサリ場を慎重に降ったコルは明るい広葉樹林に囲まれている。 ここがヒゴノタワかな?




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ヒゴノタワから横八丁との分岐まで標高差約250mの登りとなる。 この250mが実にきつい! 




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梵天尾根を250m登りきって、そのまま北に行けば両神山であるが、アセビの生えた左の尾根(狩倉尾根)に進む。 いきなり木の根の張り出した急登を登ると1,683mピークがあり横八丁から狩倉岳の岩稜が現れる。 




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北側には谷を挟んで、赤岩尾根などの群馬県との県境稜線が続いている。 
→ “奥秩父 赤岩尾根は2つの峠を繋ぐ岩稜縦走     Akaiwaone in Chichibu-Tama-Kai NP”




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1,683mピークの下りでヤセ尾根の岩峰の上にでる。 左右が切れ落ちているのでフリーでは降りられない。 右側(北側)の岩峰基部へ約15mのラッペルをする。




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そして、岩稜に這い上がると、いよいよ蟻の塔渡りの様な横八丁の岩稜帯である。 途中には、裏妙義の西大星にあった “お坊さん岩” のような形のボルダーもあり、それらの岩場を縫うように進む。
→ “安中市松井田町 妙義山 西大星直登ルート     Nishitaisei in Mount Myōgi, Gunma”




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横八丁を過ぎると狩倉槍ヶ岳が間近に迫ってくる。 中央の針峰が狩倉槍ヶ岳で、右奥が狩倉岳(狩倉山)である。




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いったいどこを登るのか? と思われる狩倉槍ヶ岳であるが、北側の樹林の中の踏み跡を追えば、小さなケルンが置かれただけのピークに着く。 
狩倉尾根に入ってからちょうど1時間くらいだ。




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南面は、登ってきた石舟沢などのある深い谷が広がる。




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アカヤシオもこの標高ではまだ蕾である。




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狩倉槍ヶ岳の西側には狩倉岳(1,625m) の主峰がデンと構えている。 鞍部に下降してからの登り返しがしんどそうだ。 




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狩倉槍ヶ岳から狩倉岳のコルを目指して下降する。 岩稜伝いに行き、コル近くでは、Ⅲ級くらいの岩場をクライミングダウンする。




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コルから狩倉岳までは針葉樹林の中の長い登り坂が続く。 
朝からの疲れも出る時間で、この登りは結構きつかった。
山頂と思っていたピークは偽物で、その先のアセビの生えたピークが狩倉岳である。
狩倉槍ヶ岳から1時間以上かかった。
山名板も何も無く、展望も良くないピークであるが、険しい岩稜帯も終わったので、一休みしてから下降に取りかかろう。




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狩倉岳からは、顕著な南西の尾根を降る。 アカヤシオの群落が続き疲れた身体には嬉しい。




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狩倉岳から1時間ほど下降すると1,435mピークと思われる藪山が行く手に現れる。 踏み跡もなく急傾斜のピークなので、左の山腹を巻くことにする。




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しかし、この1,435mピークの巻きもザレザレの斜面に落ち葉っが乗っていて、結構悪いトラバースである。




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1,435mピークから南尾根を30分くらい降ると1,341mピークに着く。 北側の木立の間から、槍ヶ岳と狩倉岳が見える。 少しずつ標高を下げていたが、本当の下降はこれからだった。




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1,341mから左方向(南東)に大きく進路を変える。 さらに勾配を増した尾根は踏ん張りがきかず落ち葉と共に滑るように降る。 1,133m付近まで降りてくると一旦緩やかな広葉樹の窪地のようになり、ルート取りが判然としなくなる。




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1,133mからは右方向に行きたかったが、急な岩盤帯なので左方向へ進み、沢(藤十郎沢の支流)へ降りることにする。 この時点で尾根路を外す。




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藤十郎沢の支流はほとんど水流がなく、不安定な石が多く歩きづらい。




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支流から水流のある藤十郎沢本流に合流し、さらに下流を目指す。 大きな滝も無く本流(石舟沢)へ合流できるかと思いきや、出合い直前でクライミングダウン不可能な大滝が現れる。 仕方なく夕闇が迫る中、ラッペルでこの滝を下降し、石舟沢に合流した。 しばらく石舟沢の沢歩きをしてから往路で通った山腹の廃道に這い上がる。 廃道歩きの途中で完全に日が暮れ、ヘッドライトで壊れた桟橋などを歩くはめになり最後まで気が抜けない山行だった。

私は体力任せで登る山よりも技と頭で登る山が好きだ。 でも、さすがに体力無しではこのルートは登れない。 たった10km程度の距離であるが、沢登りや岩稜歩きの経験、確かな読図で地形を見極める技が無いと手ごわいルートだと思う。  

本ルートのマップ:yahoo! Map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約10km(長栄橋‐石舟沢‐梵天尾根‐横八丁‐狩倉岳‐1435mピーク‐1341mピーク‐藤十郎沢‐石舟沢∸長栄橋)
標高差: 約900m
実動時間: 約14時間 (長栄橋‐大笹 約6時間、 狩倉尾根縦走 約2時間、 狩倉岳∸長栄橋 約5時間、休憩&石舟見物 約1時間込み)

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# by dream8sue | 2017-05-05 20:34 | 秩父多摩甲斐 国立公園 | Trackback | Comments(7)