北秋田市 森吉山麓の天国の廊下をたどる赤水渓谷と兎滝     Usagi falls in Kitaakita, Akita

Thursday, October 5, 2017
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秋田県の森吉山麓で滝を見るハイキングの2日目は、奥森吉の代表的な渓谷歩き、桃洞渓谷にある桃洞滝(とうどうたき)と赤水渓谷の兎滝を見てきた。
メインは “天国の散歩道” と言われる赤水渓谷の沢歩きである。
火砕流大地が200万年かけて浸食された一枚岩盤のU字谷と、沢床にいくつも出来たおう穴はとてもユニークだ。

しかし、 “天国の散歩道” などという甘い言葉に騙されて、ハイキング気分で行くと痛い目にあう。
おう穴は場所によっては2m以上あるものもあり、転落事故も起きているので、沢登り経験の無いハイカーは、経験者との同行かガイドをつけたほうが良いだろう。 

専門用語になるが沢登りの記事では、右岸、左岸と言った場合は、自分が向かう方向とは関係なく、必ず川下に向かって書かれていることを留意しておこう。 
ハイキング記事などでは、沢筋を登っていようが降っていようが、書き手から見て右側を右岸、左側を左岸と表記している人もいるので、読み手が気をつけて読解しなければならない。



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赤水渓谷へは、森吉山野生鳥獣センターからノロ川遊歩道をたどる。
約1時間(2.8km)で桃洞渓谷と赤水渓谷の分岐に着く。
分岐から遊歩道をそのまま右に進むと桃同渓谷だ。

なお、森吉山野生鳥獣センターまでのアクセスや、アプローチのノロ川遊歩道の様子は、前項での桃洞滝と同じなので、そちらを参照してほしい。
ノロ川遊歩道は、湿潤地のブナ林を歩く、それはそれは素敵なアプローチである。





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赤水渓谷へは分岐から入渓し、桃同渓谷を対岸に渡る。



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桃洞渓谷と赤水渓谷の合流地点から道標に従ってブナ林の歩道を約20分(1km)ほど赤水渓谷に沿って進むと、やがて視界が開け渓谷の瀞が見えてくる。



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川床へは、左岸の樹林に張られたフィックスロープと、スラブに刻まれたステップを使って降りる。



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ここから、いよいよ天国の散歩道の沢歩きが始まる。
Here we go!   GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!



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最初に出会うおう穴の滝は、落差は3m足らずだが沢幅一杯(直径6m)のおう穴のプールである。



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その先からは早速、U字谷の渓谷美を楽しみながらの遡行となる。  177.png



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水深20㎝前後の起伏のない一枚岩盤の流れが続く。
前日が雨だったこともあり、例年よりも水量が多いようだ。 176.png



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10月の赤水渓谷の水は思っていたよりも冷たい。 
でも、清流は美しく魚形も見られる。  177.png



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入渓から1㎞程で左岸からヤスミバノ沢が合流する。
U字谷の上部では灌木が色づき始めている。 177.png
天を突く針葉樹は秋田スギ。



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まるで舗装道路のような廊下である。 146.png



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しかし、落とし穴のように足元には岩盤のエグレやおう穴が潜んでいる。
入渓から約2km、この辺りが一服ノ小滝かな?



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この小滝の左岸には、岩の下から水が湧き上がる場所があり面白い。 146.png



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U字谷がカーブするあたりから、おう穴や小滝が多くなる。
ここが一番悪いと感じた右岸のヘツリ。 微妙なバランスでこなす。 119.png



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太陽光が反射して流水がキラキラと輝く。
とても綺麗なのだが、足元に隠れたおう穴の存在を隠してしまう。 135.png
何故こんな易しい沢で転落事故?と思ったが、その要因が分かった気がする。



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うっかりしていると、天国の散歩道で本当に天国へ行ってしまう。
この日も後続パーティーの男性4人組の1人がおう穴に落ちた。 150.png 
怪我はなかったようだが、水が冷たいので、そのままでは低体温症になりかねない。 140.png



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その後、おう穴の滝などをこなしながら遡ると、再び穏やかな流れとなる。



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渓谷には所々でブナ林が迫り出しているので、ブナや灌木の紅葉も楽しめる。  177.png



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赤水渓谷と左沢の分岐に近くなると、渓谷美もマックスである。  177.png



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この辺りの渓相が実に美しい。 177.png 177.png



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紅葉と水面に浮かぶ落ち葉がいいね~  177.png



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入渓から3kmほどで左沢との分岐、二俣に着く。
左沢は、赤水峠を経て林道を4kmほど降れば玉川温泉に出る。
左沢には、大小24個のおう穴があり、小滝が連続するらしいので時間があれば寄ってみるのも良いだろう。 165.png



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左沢の分岐を右へ曲がり、赤水渓谷本流へと進む。



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すると、川幅が狭くなり、水かさも増して膝上まで濡れる。 149.png



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カーブしているので水の流れが緩やかな瀞で透明感が半端ではない。 Soooo beautiful!!!!!!  177.png  177.png



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深みの瀞をぬけると、ブナの倒木が沢に横たわっている。
右岸の薮に逃げて、ついでに一休み。  181.png
渓水が冷たいので、沢から足を出して休める場所は有り難い。 102.png



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箱庭のような流れの中を歩く気分は、まさに天国の散歩道である。  107.png
そこにいるだけでウキウキしてくる。  169.png



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小滝も素敵!



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やがて、一際深い大きなおう穴が現れる。  落ちれば完全に泳ぎの世界だ。 140.png
この深みを越えれば兎滝までは10分とかからない。  左岸の浅瀬から上手く越えて行く。 



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前方のスラブの先に、本日のゴールである兎滝がある。



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沢歩きは、やはり陽が当たる日に決行したいね。  174.png 172.png
そうでなくても谷に陽が当たる時間は短いので、太陽光のもたらす恩恵は計り知れない。 174.png



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兎滝のすぐ手前、右岸の支流にも3段15mくらいの滝がある。



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この滝は、傾斜は緩くフリーで登れそうだ。



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本流に戻り大きな釜へ近づけば、大岩と兎滝が眼前に迫る。



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兎滝の左岸にはマタギが削ったというステップ(だからマタギステップというらしい)があるので、沢登り経験者なら上流部への遡行も可能である。
そのまま桃洞渓谷の左ノ沢に下りる周回コースもあるので、多くの沢登りクライマー達が遡行している。
私達も歩いておけばよかったと若干の心残りがあった。

私たちはこの後、赤水渓谷を同ルートで赤水渓谷・桃洞渓谷の分岐まで戻り、遊歩道で桃洞滝を見に行った。
まあ、いずれにしても2日間の森吉山麓でのウォーターハイキングを堪能することができた。
翌日は、秋田駒ヶ岳でお手軽ハイキングをして、みちのくハイキングの最終日とする。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 5★ 沢登り初級者向け
距離:約14.5(兎滝往復だけなら12km)/ 所要時間:道誤りロスタイム、桃洞滝込みで約8時間(森吉山野生鳥獣センターP 8:40‐道誤り後遊歩道合流 9:40‐赤水渓谷分岐(遡行開始)‐左沢分岐‐兎滝13:00‐左沢分岐‐赤水渓谷分岐(遡行終了)15:00‐桃洞滝15:30‐赤水渓谷分岐- 野生鳥獣センターP 16:30)
標高差: 約70m

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# by dream8sue | 2017-10-22 20:45 | Stream Climbing | Trackback | Comments(0)

北秋田市 森吉山麓の秀渓に鎮座する神秘の滝 桃洞滝     Todo falls in Kitaakita, Akita

Thursday, October 5, 2017
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みちのくハイキングの旅は、宮城県の栗駒山から秋田県の森吉山麓へと北上した。
森吉山も近年ではハイカーに人気があるようだが、私達は森吉山には登らず、その東面にいくつもある渓谷を散策することにした。
前日の阿仁地区にある安の滝(やすのたき)と幸兵衛滝(こうべえたき)に引き続き、滝を見るハイキングである。

この日は奥森吉の代表的な渓谷歩き、桃洞渓谷にある桃洞滝(とうどうたき)と赤水渓谷の兎滝を見に行く。
赤水渓谷は沢歩きになるので沢登り経験のないハイカーは、経験者との同行かガイドをつけたほうが良いだろう。 
しかし、桃洞渓谷のほうは遊歩道が整備されていて、ブナの原生林の中を歩くラブリーなトレイルなので一般ハイカーにもお勧めだ。



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<マイカーの場合>
関東からなら東北自動車道でも日本海東北自動車道からでも大差はない。 
私達は宮城県の栗駒山からの移動だったので、田沢湖の西を走る国道105号線で北上して北秋田市へ入った。
国道105号線でアクセスした場合は、通過ポイントとして県道309号線沿いにある森吉山ダムをターゲットするとよい。
ロックフィルダム構造の森吉山ダムには広報館もあり、東北訛りのおばちゃんが親切に案内してくれる。

滝見ハイキングの起点となる森吉山野生鳥獣センターまでは、森吉山ダムからさらに県道309号線を東へ15kmほど走り、国民宿舎森吉荘の先で林道へ右折する。
野生鳥獣センターまでは林道を11kmほど走るが、途中に親子キャンプ場などの分岐があるので、道路標識を確認して走ろう。



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野生鳥獣センター(6月~10月)は、貴重な野生鳥獣の保全を目的に作られ、その生態系に関する情報を得ることができる。
クマゲラ(日本最大のキツツキ)のハイビジョン映像は必見!



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野生鳥獣センターから桃洞滝までは、4.2kmの桃洞滝散策路を歩く。
ブナ林の中を歩く起伏の少ないトレイルなのでファミリーハイキングにもお勧めだ。 165.png
桃洞滝のある桃洞渓谷は、水系的には米代川水系>阿仁川>小又川>ノロ川>桃洞沢である。
この桃洞滝散策路は、主にノロ川に沿って歩く “ノロ川遊歩道” である。



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野生鳥獣センターの裏手からすぐに原生林へ入る。
左手に立川を渡る飛び石が置かれてあるので、これで立川を渡る。
原生林の中には立川に沿って西へ行くトレイルもあるが、立川沿いに行ってはいけない。
私達は立川をノロ川と思って立川上流へ行ってしまいタイムロスした。 140.png



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立川を渡ると、すぐに路幅の広い立川遊歩道に合流する。



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立川遊歩道は、親水ゾーンとして川沿いに巡らされた車椅子対応のバリアフリー(一周800m)の路である。



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立川遊歩道を400mほど歩き、立川橋を渡れば、そこからノロ川遊歩道となる。



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立川橋から200mほど歩き、コンクリートの石段を登れば黒石川登山道分岐に出る。
黒石川登山道からの森吉山登山は結構長そうだ。

また、右折して黒石川登山道を1時間ほど歩き、2.5km先の黒石分岐を左に入ればノロ川遊歩道に周回できるので、
往路で黒石川登山道を歩き、帰路でノロ川遊歩道を歩くのも良いだろう。



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分岐を直進してノロ川に平行して遊歩道をしばらく行く。
途中でキノコ採取の地元民とすれ違った。



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キノコと言えば、間違って行ってしまった立川沿いのトレイルにも、ホコリタケやクリタケなど、たくさんのキノコを見た。
中でも見たことがない、モコモコのこのキノコが面白い。 



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柄のオレンジ色が特徴的なこのキノコは、アカチシオタケかな?



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このオレンジハットのキノコも可愛いね。 
秋は花が少なくなるけど、その代わりにユニークな形のキノコを鑑賞できるので楽しい。



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ノロ川遊歩道周辺は湿潤地である。



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湿地帯に巨木が生えている光景は、日本ではなく、どこか海外の森を思わせるものがある。 150.png



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ブナ林に静かに存在する水溜まりや小池って好きだな~  177.png



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トレイル脇にはマユミの実。 179.png



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遊歩道周辺は、鳥獣特別保護地区であるが、旧ヤチダモ遺伝子保護林でもあったようだ。
ヤチダモは、落葉広葉樹で硬質で弾力性に富んでいることから野球のバットの素材などにも使われていたそうだ。
また、根が冠水しても生きられるのでこのような湿潤地でも生育するらしい。



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ありました、ヤチダモ。
初めて見るヤチダモの木であるが、群馬県上野村で見たシオジに非常によく似ている。





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美しいブナ林が続く。
もう少し紅葉しているかと期待していたが、ここはまだ紅葉には早かったようだ。



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でも、落葉はいっぱい。



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野生鳥獣センターから約3km地点で赤水渓谷への分岐に着く。
ここには休憩ベンチもあるので一休みしていこう。
私達は先に、ここから赤水渓谷の兎滝を見に行って、その帰りに桃洞滝へ立ち寄った。
赤水渓谷のレポートは事項で紹介する。 



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赤水渓谷分岐から桃洞渓谷の左岸(川下に向かって左側)を1.2kmほど行けば桃洞滝である。



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分岐から500mほどで、落差2m、横一条20mの横滝を左に見る。



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さらに流れに沿って行くと一枚岩盤のU字渓谷の中へと導かれる。



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左岸から右岸へ渡ると、自然の物とは思えない遊歩道が付いている。
案の定、この遊歩道は大量のダイナマイトで側壁のスラブを爆破して建設されたものらしい。 160.png



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その側壁に生える灌木林が紅葉し始めている。  177.png



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U字谷の中にかかる小滝を横目に見ながら上流へ進めば、右岸(川下に向かって右側)の支流に六段60mほどの滝が現れる。
本流はここで右に直角に曲がる。



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曲がった瞬間に正面に高さ20mの桃洞滝が突然現れる。
ハイカーはここまでだが、沢登りの心得がある者(またはガイド同行)なら側壁に刻まれているステップを登り上流部の滝を越えて赤水渓谷へ繋ぐこともできる。



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桃洞滝は、その造形から女滝とも呼ばれているらしい。
男性諸君の中では、この滝が日本の滝の中で最も素敵な滝と評する殿方もいるとか。
一見すれば男子の本懐!・・だそうです。  ( ◠‿◠ )クスクス


 
私のこのトレイルへの評価: 5★ 初級者向け
距離:約8.5km/ 参考所要時間:約2‐3時間(野生鳥獣センター‐立川橋‐黒石川登山道分岐‐赤水沢分岐‐桃洞滝ピストン)
標高差: 約20m

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# by dream8sue | 2017-10-05 13:57 | 秋田県エリア | Trackback | Comments(0)

北秋田市 森吉山麓立又渓谷の名瀑群 幸兵衛滝     Kobee falls in Kitaakita, Akita 

Wednesday, October 4, 2017
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みちのくハイキングで秋田県の森吉山麓にやってきた。
まずは短い滝を見るハイキングとして、阿仁地区にある安の滝(やすのたき)と幸兵衛滝(こうべえたき)を訪れた。

幸兵衛滝は、立又渓谷の最奥部にある落差108mの滝で、幸兵衛滝に至るまでに一ノ滝、二ノ滝がある。
パーキングから幸兵衛滝まで遊歩道があるにはあるが、安の滝のようなしっかりした遊歩道ではなく、沢筋のトレイルは崩壊個所も多く迂回路などが作られている。
入口の案内板には、一の滝まで約10分、さらに30分で二ノ滝、二ノ滝から20分で幸兵衛滝と書かれてあるが、コンディションによって大きく変わるので参考程度と思っておこう。



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<マイカーの場合>
幸兵衛滝へは、“打当温泉マタギの湯” から市道ブナ森線を、前項の安の滝分岐よりさらに2km弱ほど行けば立又渓谷への分岐が現れる。
左折して橋を渡り3.5kmほどダート道を走れば広いパーキングに着く。(簡易トイレあり)

なお、阿仁地区までのアクセスは安の滝と同じなので、そちらをチェックしてください 168.png 109.png





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幸兵衛滝遊歩道入口は立又渓谷の脇にあるので、すぐに渓谷を渡り左岸(川下に向かって左側)のトレイルに進む。
ただでさえ滝を見るトレイルは湿った路が多いのだが、前日からの雨でコンディションが悪いのでスリップには要注意だ。 176.png 116.png



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左岸を歩くことしばしで、今度は急なハシゴで渓谷に降り、滑りそうな木橋で右岸へ渡る。



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右岸の本来の沢筋トレイルは崩壊しているらしく、高巻き路で樹林帯を行く。
こんな可愛い植物?キノコ?が顔を出していた。 110.png
クチベニタケというキノコかな?



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パーキングから20分程で、柱状節理を流れ落ちる落差38mの一ノ滝に着いた。



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苔のカーペットから可愛いキノコが滝見物をしていた。  ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪



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一ノ滝を高巻く?迂回するように右岸の樹林帯を登る。
木立の間から一ノ滝の豪快な流れが見える。 177.png



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高巻き路も崩壊していて、急斜面に新しい迂回路が作られていた。
しかし、まだ踏まれていないその路は、雨で地盤が緩くなっていて緊張させられる。 148.png



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迂回路で尾根に登り、そこから渓谷へ戻る巻き路を行く。



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立又渓谷に合流して、再度左岸へ渡渉する。



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この時期の沢筋には、やはりダイモンジソウが多いね。 178.png 179.png



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左岸のトチの実などがたくさん落ちているトレイルを快適にとばせば、そろそろ二ノ滝があるはずなのだが・・



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OMG! トレイルが無い!  153.png
どうやら左岸についていた木道が崩壊してしまったようだ。 148.png
渡れそうな場所を飛び石しながら何とか渡渉する。



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悪い渡渉をこなせば、その先には階段状の落差20mの二ノ滝が現れる。 101.png



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渓谷の下流からでは遠目にしか見えないので、幸兵衛滝へのトレイルへ進み、すぐに現れる左へ行く踏み跡を追えば二ノ滝下段の滝を見下げながら上段の滝の見晴台に行ける。



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二ノ滝上段の滝は、白い流水がたくさんの段差を流れ落ちる美しい滝だ。 177.png
ホストクラブ名物シャンパンタワーを連想するのは私だけ? 
ホストクラブ行ってみたい!   ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪



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おや、二ノ滝を見物しているキノコは、マシュマロみたいなこのキノコ?



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二ノ滝を堪能したら幸兵衛滝への分岐に戻り、20分ほど急斜面のブナの樹林帯を登る。



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大きなヒノキ?の大木が数本立つ顕著な尾根に出る。
そこが落差108mの幸兵衛滝の見晴台である。 166.png



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幸兵衛滝の源流域は天然記念物になっている佐渡杉(豪雪高山地に生育する耐寒耐雪品種の美樹)が生える佐渡湿原である。
紅葉には少し早かったようだ。 残念! 137.png
周囲が黄金色に染まった幸兵衛滝を見てみたかったな~   (ノω=;)ぅぅ…



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尾根を少し左へ行けば幸兵衛滝の全形が見える。 177.png
100mのスラブを流れる白いすだれ状の滝は圧巻である。
帰路は、同ルートを戻る。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 


私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
距離:約2.5km/ 所要時間:休憩込で約2時間(幸兵衛滝歩道入口 10:50‐一ノ滝‐二ノ滝‐幸兵衛滝 12:00‐二ノ滝‐一ノ滝‐歩道入口12:40)
標高差: 約230m

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# by dream8sue | 2017-10-04 23:25 | 秋田県エリア | Trackback | Comments(0)

北秋田市 森吉山麓中ノ又渓谷の壮美な滝 安の滝     Yasu falls in Kitaakita, Akita

Wednesday, October 4, 2017
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一昨日、初めての みちのくハイキングで宮城県側から栗駒山を登った。
せっかく東北まで来ているのだから、足を延ばして秋田県の森吉山麓にやってきた。
あいにくの曇り空(時々雨)なので長いハイキングではなく、2時間程度の滝を見るハイキングにした。
森吉山の山麓と呼ぶにはやや離れた、森吉山から南東(阿仁地区)に位置する、安の滝(やすのたき)と幸兵衛滝(こうべえたき)を訪れた。



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<マイカーの場合>
東北自動車道 盛岡IC を出て国道46号線を西へ進み、秋田県へ入ったら田沢湖の北面を県道38号線で抜ける。 
国道105号線 に合流したら右折(北上)して北秋田市方面へ30kmほど走る。
道の駅 “阿仁マタギの里” の手前で右折し、打当温泉方面へ県道308号線 に入る。
“打当温泉マタギの湯” を過ぎると県道が市道ブナ森線に変わる。
マタギの湯から5km程走れば “安の滝” への道標があるので、左折し、さらに5kmほどダート道を走れば広いパーキングに着く。(公衆トイレあり)

ちなみに、国道105号線は、秋田内陸縦貫鉄道(秋田県内陸部を縦貫する約95kmのローカル線)と絡みながら走っている道路で、周辺の景色はまさに日本の原風景である。
運が良ければ可愛い電車が走っているところが見られるかも。



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パーキングから遊歩道を50mほど降れば中ノ又渓谷である。
中ノ又渓谷は、8kmにわたって奥阿仁の最深部を形成する渓谷で、その上流部分に安の滝がある。
左手に清流を見ながら渓谷の左岸(川下に向かって左側)をしばらく行く。



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しっかりしたコンクリートの橋で左岸から右岸へ渡る。



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遅咲きのトリカブトが1株だけ咲いていた。 178.png



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ダイモンジソウは今が盛りとばかりに満開だ。 178.png



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メンテナンスされた遊歩道であるが、場所によっては沢の際スレスレを行くので、増水時は要注意だ。



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右岸のトレイルが、沢を高巻くように高度を上げていくと、やがて前方に安の滝が見えてくる。



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対岸(中ノ又渓谷左岸)にもV字のスラブが黒い岩肌を濡らしている。



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安の滝は、険しい岩壁に懸かる落差90mの2段構成の滝で、日本の滝百選に入っている名瀑である。



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“安の滝” の標柱と、悲恋伝説が書かれた案内板が立つ展望所に着く。
安の滝の左スラブも滝状になっていて、3つの滝が見られる場所はここだけだ。

ちなみに、滝の由来になった安は女性の名で、美しく気だての良い安が男に振られて滝に身を投げたという伝説。
今の時代なら何が悲恋なのか理解に苦しむような理由だ。 (?_?)ha~



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展望所からの3滝の眺めも良いが、やはり滝の基部まで行ってみたい。
展望所から、急斜面の踏み跡を10分くらい登れば上部滝の懐へ入って行ける。
ひと登りで、眼前に滝の全形が見える高台に出る。



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身を投げた安さんが沈んだきり浮かび上がらなかったという滝壺をズームして見る。 
う~ん・・確かに深そうだな~・・ (ノω=;)ぅぅ…



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滝見物の途中から陽が差してきて、滝壺に虹がかかった。 
この日は、私達以外にこの滝を訪れるハイカーや観光客はいなかった。
人恋しい安さんが、私達を歓迎してくれたのかな?
素敵なプレゼントをありがとう。  110.png



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高台から30mくらい降れば滝の基部まで行ける。



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ダイモンジソウやヨメナ菊の咲く基部には、自然のおう穴に小さな鳥居が置かれていた。



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あら・・安さんの恋は実らなかったけれど、素敵なハート形の葉が浮かんでいるじゃない!
私の恋は実るかしら?・・って、相手いないじゃん!   O(*≧д≦)oクヤチーッ!!  



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安の滝の左(右岸)のスラブにかかる滝には名前は無いのかな?



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スラブ滝は渇水期には消えてしまうのかな?
そのスラブに陽が当たり、周囲の紅葉が輝きだした。  174.png 177.png



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安の滝の下に安さん! じゃなくて・・赤ずきんちゃんが現れた!  101.png



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赤ずきんちゃんの目線から見上げた安の滝。 やっぱ、大きいな~  146.png



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安の滝の右(左岸)には大きな洞穴がある。



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洞穴の周辺をズームアップして見れば・・ちらほらと紅葉が始まっているが、全体的には少し早かったようだ。 130.png
でも、壮大で秀麗な安の滝が見れただけでも感動ものだ。



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帰路は、同ルートを戻る。

パーキング近くの沢筋で古木に生えるキノコを発見。
縁のフリルのような模様が可愛い。
まるでパラソルみたい。  ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪



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こちらは、桜貝を連想させる淡いピンク色のキノコ。
ハナオチバタケというキノコかな?
アポロチョコレートにも似てるね。
 
本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆

私のこのトレイルへの評価: 5★ 初級者向け
距離:約3.5km/ 所要時間:休憩込で約2時間(安の滝P 14:10‐安の滝展望台‐安の滝基部‐安の滝展望台‐安の滝P 16:10)
標高差: 約220m

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# by dream8sue | 2017-10-04 22:17 | 秋田県エリア | Trackback | Comments(0)

栗原市 みちのくの紅葉を求めて栗駒山     Mount Kurikoma in Kurihara, Miyagi 

Monday, October 2, 2017 
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東北エリアのハイキングにはまったく縁が無かったのだが、同行者に誘われて栗駒山の紅葉狩りに行ってきた。 
栗駒山は宮城、岩手、秋田の3県にまたがる奥羽山脈の中ほどに位置する山だ。
山中には高層湿原や小沼も多く、花の時期ならそれらが多く存在するルートが良いだろう。
今回は手っ取り早く紅葉が見られるポピュラーな、いわかがみ平からのループトレイル(東栗駒~中央コース)を歩いた。



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<マイカーの場合>
東北自動車道 若柳金成ICから西へ約42kmで、いわかがみ平パーキングである。
若柳金成ICで降り、金成バイパスから県道4号線に入る。
沢辺神林(交差点) を右折して北西に走り国道457号線にジョイントする。
田園風景の中を走っていくと国道457号線が大きく右(東)へ曲がるので、曲がらずに直進して県道42号線に進む。
県道42号線をそのまま20kmほど北西に走れば、いわかがみ平へ着く。

パーキングは100台駐車可能であるが、紅葉シーズンの混雑時は、いわかがみ平のパーキングが満車になり次第、旧いこいの村栗駒跡地
周辺の臨時駐車場からシャトルバスによる無料送迎を行っている。
季節によっては完全なマイカー規制がしかれるので、詳しくは栗原市HPなどをチェックのこと。




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いわかがみ平のレストハウス横から東栗駒コースに入る。
このトレイルは湿った粘土質の悪路である。  140.png



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所々に安山岩?の穴にできた水溜まりがある。 



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カエデの黄葉が美しい。  177.png



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灌木帯の背丈が低くなり東栗駒山が見えてくる辺りから、ようやく地面が乾いてきて歩き易くなる。



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程なくして、新潟沢に出る。



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ほとんど沢登り状態で、新潟沢を100mほど上流に登る。 



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ロープが張られている渡渉ポイントまで登ったら左岸(川下に向かって左側)へ渡る。
上流にも美しいナメが続いているので、思わず沢を登って行きたくなる。



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左岸を少し登ると、北側に栗駒山が見えてくる。
このあたりから紅葉が一段と鮮やかになってくる。  177.png



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紅葉に混じってアカミノイヌツゲの実も・・



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こちらの赤実は何だろう?
友人の情報によると、庭木にもよくあるキャラボクという常緑針葉樹だそうだ。
この果実、赤いカップの中に種が入っている感じで面白いね。



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新潟沢から離れて東へ進むと、東栗駒山が近くに迫ってくる。
強風で横向きに生えているハイマツの斜面となり、緩やかに東栗駒山まで登る。



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東栗駒山周辺から、いわかがみ平方面(南側)を振り返える。
紅葉の先には溶岩ドームの山が見える。



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東斜面の紅葉。 う~ん・・いい感じ! 101.png



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東黒駒山(1434m)に到着!  166.png
ここは常に風が強く、曇り空のこの日は寒いくらだった。  175.png



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バックの栗駒山の基部をズームアップして見れば、カルデラ壁?の跡が見られる。



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東栗駒山から栗駒山へは、新潟沢の源流部を右から大きく巻くように稜線を行く。 
紅葉が、まるで大地から立ち上る炎のように見える。



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東栗駒山周辺には、火山噴出物の大岩が転がっている。



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Lovely!!!!!!!!!!!!!!  169.png



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源頭部は草紅葉の湿原である。



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源頭の沢を横切るあたりには、まだアキノキリンソウが咲き、ゴゼンタチバナやマイヅルソウが実を付けていた。



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実をつぶすとサロメチールの臭いがするシラタマノキ。 



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湿原(草原)から階段状のトレイルで東側の斜面を登る。



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途中で中央コースの分岐と合流し、最後の登りをこなせば・・



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大きな標柱と神社のある栗駒山(1627m)に到着。  166.png
展望は、奥羽山脈のほぼ中央に位置する独立峰だけに素晴らしい眺めだ。
東北の山に馴染みが無いので、自分で確認できたのは蔵王連峰と鳥海山くらいだが、焼石連峰や早池峰山、朝日連峰、月山なども見えているはずである。



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下山は、ハイカーで賑わうピークを後にして、中央コースの分岐まで戻り、そのまま南へ中央コースを降る。



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こちらのルートも紅葉が見事である。



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何度も足を止めて紅葉を愛でながら、ゆっくりと南斜面を降って行く。 



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右(西側)には御沢(大日沢)の谷が切れ込んでいる。



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やがて、紅葉の海のド真ん中、中央コース上の小ピークに着く。



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ここで、最後に栗駒山を振り返る。 
山頂南側のカルデラ壁と、その下部に広がるハイマツと紅葉の山肌が圧巻である。



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東栗駒山方面(東側)の紅葉もすごい!   177.png



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小ピークから遊歩道となり山道らしくないトレイルとなる。 
目線の先には、大地森の溶岩ドームまで紅葉の海が広がっている。



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石畳のような遊歩道は道幅も広く、迷うことは無いが、じわじわと足や膝にくる。  137.png

前日に奥秩父の小川山でマルチクライミングをした後に、ほとんど寝ないで移動したので、このくらいのショート・ハイキングで十分だった。
しかも紅葉も最盛期で噂通りの赤い紅葉の山は見事であった。
しかし、この日は薄日が差す程度の曇り空のため、輝きの無い紅葉だったのが残念だ。 175.png 134.png


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私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
距離:約6.5km/ 所要時間:休憩込で約6時間(いわかがみ平 8:50‐新潟川渡渉ポイント‐東栗駒山‐栗駒山‐中央コース‐いわかがみ平14:50)
標高差: 約500m

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# by dream8sue | 2017-10-02 02:21 | 宮城県エリア | Trackback | Comments(2)

奥秩父 小川山でクライミング 烏帽子岩左稜線     Rock Climbing in Mount Ogawa in Chichibu-Tama-Kai NP

Sunday, October 1, 2017
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年に1度か2度くらいしかクライミングはしないのだが、奥秩父の小川山に易しいマルチルートがあるからと誘われて、久しぶりに岩にしがみついてきた。
烏帽子岩左稜線は、5.4~5.8という低いグレードながら18P(450m)に及ぶ長いルートである。
つまり、スピード命のルートって訳だ。
易しいグレードとはいえ、すっかりハイカーになってしまった私には、5.8を登るのは至難の業である。
だが、そこは腕のいい現役クライマーをパートナーに迎えて何とか登ることができた。




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小川山のベースとなる廻り目平キャンプ場は標高1500mの高原である。 
10月ともなると朝晩の冷え込みは半端ではない。
寒さと朝が苦手な私・・長いマルチルートなので頑張って早起きしました!

小川山へのアクセスは以前の記事を参照してほしい。





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さて、こう言ったマルチルートでは、 “取付き探しが核心” と言われることがしばしばある。
はい、まさに取付きまでが(取付を見つけるのが)核心であった。

キャンプ場から金峰山川西股沢沿いの林道を行くと、車止めのゲートの先で西股沢の堤防へ行く路(マラ岩へ行く路)がある。
堤防の上流で渡渉し、マラ岩方面へ行く分岐を左に見て、右へ進み旧林道に入る。
分岐から50mほど先にあるケルンの場所から左の樹林帯へ進む。




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踏み跡を追いながら登っていくと、樹林帯をぬけて、見晴らしの良いモレーン上に乗る。
左(東)側にはマラ岩が大きくそびえている。




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ケルンを追いながら烏帽子沢のガレ場に入って行く。 
ガレ場を15分も歩くと右の樹林の中にケルンがあるので、ここから樹林帯に入れば取付きはすぐである。
私達は烏帽子沢の二俣を意識しすぎて、取付きのケルンを見ていながら通りすぎてしまった。
結果、30分くらいタイムロスしてしまった。
写真右のガレ場の二俣ではないので、登り過ぎないように注意してね。




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取付きにはすでに2組の先行パーティーがいた。 
1P 20m(5.6)傾斜のある泥の詰まった溝を登る。



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2P 20m(5.7) 綺麗なクラックを5m直上しマツの木から右上する。 
途中に残置ハーケン有り。



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3P 20m (5.6) 易しいダブルクラックを登り、バンドを右上。
4P 40m (5.8) 段になったクラックから、見晴らしの良い岩峰上に出る。



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5P 40m (5.4) 易しいナイフリッジ
6P 30m(5.4)ほとんどブッシュ歩き。



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7P 30m (5.5)



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8P 15m (5.5) リッジの右側から取り付きリッジ上に上がる。
9P 35m (5.7)



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リッジに上がると、視界が一気に開ける。
バック(北側)には川上村の集落と、御座山などの県境の山々が見える。
Sue・・ヘルメットかぶろうね。  



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東の烏帽子沢の上部にも岩峰がニョキニョキ立っている。



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10P 20m (5.6) 一瞬怖いトラバース!
なぜ一瞬怖いのかと言うと、ハング気味のハンドの足元が切れ落ちていて、アンダーホールドで堪えて左足を奥のレッジに届かせるのだが、おチビな私、短足には届かない!



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11P 45m (5.6)快適なリッジ。
バックの山が小川山。 私はこのエリアには何回も来ているが今だに登ったことがない山だ。



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12P 30m (5.5) 易しいナイフエッジから・・



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ハンドクラックの基部へ。



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13P 15m (5.8) 美しいハンドクラック。 
パートナーはスニーカーでリードしていた。  三( ゚Д゚) ス、スゲー!
私はクライミングシューズだったけど、とにかくフットジャムが痛い!
痛みでムーブなど気にしていられない・・まあ、年一クライマーはこんなもんだな~  (*_*;



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ハンドクラックを登り切ってから、30mほどの歩きで烏帽子岩本峰(三ノ盾)のピークに着く。
ピークからさらに10mほど降ったテラスに、ラペル用の残置スリングとカラビナがマツの木に掛かっている。
なお、ピークの西側にもラペル用アンカーがあるが、これは本峰西面ルートの終了点なので間違えないようにね。



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このテラスからは、これから登る核心部の岩峰群が一望できる。




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上部の岩場をズームして見れば、今まさに先行パーティーが核心のチムニーを登っている。



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右側は奥烏帽子の岩峰かな?



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さて、見物が済んだら今度は私たちの番だ。
まずは、20mのラペルで立ち木のあるコルへ降りる。(14P)
その後、5mくらいの脆そうなチムニーを登って(15P)、岩コブから再度10mのラペルをする。(16P)




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その後は藪の中を歩いて、ワイドクラックのある岩の基部へ。
ここは下降路へ エスケープ可能な顕著なコルである。



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さて、残すはあと2Pである。
17P 35m (5.7) ワイドクラックは見た目より悪い。 
特にレッジへ登り上げる出口がややハング気味でパワーを使う。
ヘルメットかぶろうね・・Sue!



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ワイドクラックから、さらに傾斜の落ちたクラックを登ってチムニー下部の灌木テラスまで登る。
灌木テラスには、灌木に残置スリングあり (もしかして敗退用?)
最後の核心と言われるチムニーを見上げて・・・ (*_*;  う~ん、登れるのか~?私?



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18P 15m (5.8)  チムニーは、対岸から見る限りではもっと高さがあるように見えたが、実際は約15mである。 
しかし、中間部分から狭くなり、バック・アンド・ニーで身体を上げていくにも膝が窮屈で上手く上がらない。
もがきまくったあげく、最後はトップが残置したヌンチャクを掴んで見事なA0クライミング。(*_*;hahaha
久しぶりのクライミング、しかもチムニーなんて登ったのは何年前か思い出すこともできない。



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登攀終了点の岩稜上でチムニーをのぞき込む。



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終了点から、登ってきた烏帽子岩本峰を見る。
あ~楽しかった!
秋晴れのもと、仲間と登るクライミングは最高だ!
仲間に感謝、感謝の小川山クライミングだった。

下降は、終了点のすぐ先のコルから右(西)のガレ場を降りる。
テープやケルンを頼りに烏帽子岩の基部に沿って右方向へ降りていく。
踏み跡の薄い部分もあるが、野生の勘でトレースを追えば、ドンピシャで旧林道へ出る・・ってガイドになってないじゃん! 
まあ、クライマーならわかるよ。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙hahaha
下降開始から40分程で西股沢の堤防に着いた。

私のこのルートへの評価: 4★
所要時間:休憩、1時間程度の待ち時間込で約9時間(廻り目平P 7:00‐取付き8:30‐登攀終了 15:30‐廻り目平P 16:30)

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# by dream8sue | 2017-10-01 19:43 | Rock Climbing | Trackback | Comments(3)

魚沼市 玉子石が見守る池塘群と紅葉の平ヶ岳     Mount Hiragatake in Uonuma, Niigata 

Sunday, September 24, 2017
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平ヶ岳は尾瀬の北西に位置し、山頂付近は広大な湿原が広がっている。 
尾瀬国立公園が大好きな私は、以前から尾瀬周辺の湿原をもつ山々(平ヶ岳や会津駒ケ岳、帝釈山、田代山など)が気になっていた。
でも、平ヶ岳はアクセスもアプローチも長い道のりという理由からなかなか行く気になれなかった。
しかし、今回は百名山狙いのメンバーたちに同行させてもらい無事に日帰りハイキングをすることができた。

平ヶ岳は、このエリアでは最も新しく開かれた山で、1966年(昭和41年)に鷹ノ巣の清四郎小屋の手によって路が開拓されるまでは、
尾瀬や奥利根をフィールドとするスペシャリストだけの世界であった。 125.png
そんな玄人好みのエリアに私のような若輩者が日帰りで登れるようになったのだから開拓者様様である。
楽園のような山上湿原の美しさを知ってしまったら、ちょっとくらい泥んこ路でも何てことはない。 104.png




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<マイカーの場合>
関東からは、東北自動車道の西那須野塩原ICで降り、国道400号線で塩原温泉を越えて国道352号線へ繋ぎ福島県の檜枝岐村へ入るのが道路状況は良さそうだ。
平ヶ岳登山口は、国道352号線で尾瀬の燧ヶ岳などの登山口である御池を通り越して行くと、鷹ノ巣の少し手前にパーキング(無料)がある。
公衆トイレ、登山ポスト有。




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早朝まだ暗いうちにパーキングを出発し、しばしの林道歩きから下台倉沢に架かる木橋を渡った先で細い山路に入る。
植林地の左山腹をたどって尾根筋に出れば、1時間もしないで視界のきくヤセ尾根となり下台倉山までの長い稜線が現れる。




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右側(北)には下台倉沢が切れ落ち、左側(南)には只見川を隔てて双耳峰の燧ヶ岳が美しいシルエットと共に浮かび上がる。 177.png




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夜が明ける頃には、 “前坂” と呼ばれる急坂になり、所々でフィックスロープのセットされた岩場の登行となる。 119.png




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尾根には豪雪に耐えた何本かの針葉樹があるが、その枝ぶりにしばし見惚れてしまう。 150.png




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灌木の根元には小さな花が咲いている。  
葉も花もパープルが濃いママコナ?ミヤマママコナ?  178.png




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ホツツジも満開だ。 178.png




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消耗激しい急坂であるが、徐々に標高を上げていくと、右前方に鷹ノ巣山の岩壁が見えてくる。
この辺りから紅葉が見られるようになる。 177.png




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真っ赤! 113.png




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一際急な岩場を乗り越せば下台倉山は近い。




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岩場は登りよりも下降が悪い。
長丁場の山なので、下山時には疲れた身体でこれらの岩場を下降しなければならない。 105.png




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やがて急登が終わり、なだらかな平地になり、ピークらしくないピークの下台倉山に着く。 166.png




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台倉山へは、小ピークのアップダウンを繰り返しながら、ツガやマツなどの針葉樹林を抜けて行く。
右奥に平ヶ岳が見るが、それはあまりにも遠く、思わず気を失いそうになった。 149.png




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稜線の左(東側)は紅葉が進んでいる。 177.png




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下台倉山から紅葉の尾根を快適に歩くこと1時間弱で台倉山に到着。 
三角点はあるが山名柱は無い。
燧ヶ岳の展望が良い。 右下に見える白い霧に覆われた辺りが尾瀬ヶ原だろう。




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台倉山からはしばらく展望の無いコメツガの原生林を行く。
程なくしてこのルートで最初の水場 “台倉清水” がある。
水場は右に少し下ったところに流れているようだが、渇水期には涸れることがあるらしい。 131.png




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台倉山から2つ目の水場 “白沢清水” 辺りまでは泥んこ路である。 148.png
裾汚れが気になる人はスパッツが必携かも。
木道も多くなるが、濡れていて非常に滑り易いので転ばないように慎重になる。 116.png




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木道の脇に、こんなに綺麗な実を付けたマイヅルソウが生えていた。 178.png




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こちらも赤い実だけど、何の実かな? 178.png
後で調べたら、ツルシキミという有毒植物のようだ。
美味しそうな実だけど食べちゃだめだよ。  Σ(-`Д´-ノ)No!! 




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樹林帯の途中には、倒木でトレイルが寸断されている個所もあるが、台倉山から約1時間強で白沢清水(鷹ノ巣清水)に着いた。
白沢清水はササの地面からチョロチョロと湧き出ている泉のようだが、とても飲む気にはならない。 141.png




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やがて黒木の森からササ原の斜面となり一気に視界が開ける。 174.png




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明るい尾根にはリンドウが咲いている。 178.png
全体的にはオヤマリンドウが多いようだが、これは三段重ねのエゾリンドウのほうかな・・?




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北側後方には奥只見湖と、それを取り囲む新潟と福島の青い山々が連なっている。 177.png




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南側には平ヶ岳から伸びる尾根の向こうに尾瀬の至仏山や笠ヶ岳が頭を出している。
私はどちらも登っているが、静かで鋭い山容の笠ヶ岳の方が好きだな。




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草原も随所に現れてくる。 そこには遅咲きのイワショウブが数株咲いていた。 178.png




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尾根上部にある小岩峰を登り切れば・・




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右(北側)に荒沢岳の稜線が見えてくる。




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そして左には平ヶ岳のピークがどっしりとした山容を見せている。




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小岩峰の先は低灌木帯で、色づいたツツジが紅葉のパッチワークのようだ。 池ノ岳は目前だ。




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そして、青い姫ノ池の畔に飛び出す。
その開放感と美しさに、今までの疲れが一気に吹き飛ぶ。 101.png 169.png 181.png














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姫ノ池の南側には、山というより広い丘のような平ヶ岳が見える。 177.png




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姫ノ池の畔で休憩した後は、先に平ヶ岳山頂に行き、その後で玉子岩へ行くことにする。
姫ノ池からすぐ南に玉子石への分岐があるので、ここは南へ直進する。
鞍部の草原で水場からのトレイルを合わせて、さらに南へ進めば、今度はシラビソの林を登り返す。




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シラビソの林ではツツジの紅葉が見事だった 150.png 177.png




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シラビソの林をぬけ、木道の敷かれた草原になるが、ここでもツツジが色を添えている。 177.png




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山頂付近は緩やかな登りで、広い草原に敷かれた木道が山頂へ導いてくれる。




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平ヶ岳山頂は苗場山と肩を並べる広大な湿原が広がっている。





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案内板のある休憩テラスの右奥に、山名柱が立つ標高2141mのピークがある。 166.png




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すぐ左(南側)には手が届きそうな距離に尾瀬の景鶴山や与作岳の稜線が横たわっている。
この近さなのに平ヶ岳が尾瀬国立公園には属していないことが不思議だ。




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南の白沢山方面へ続く稜線を左に見て、右へ少し行ったところでトレイル(木道)は終わっている。
周囲すべてが山々に囲まれた湿原である。




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雪解けの水をたっぷり含んだ大地には多くの池塘がある。 
夏だったら高山植物も豊富だろう。
バックには、北西方向に越後三山、奥利根源流の山々が見える。




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さて、山頂から一旦降って、池ノ岳の西にある玉子石まで行こう。 バックは池ノ岳。




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シラビソの林を抜けると分岐のある湿原へ戻る。




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シラビソの林の中では、ゴゼンタチバナが赤い実をたくさん付けていた。 赤い実が多いね。 109.png




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分岐のある湿原へ降り、分岐を左へ進み、水場を経由して玉子石へ向かう。




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樹林帯の中の水場は、小さな沢(平ヶ岳沢)が流れているので、できればここで給水しておきたい。




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水源に近いせいか? 窪地なので残雪が遅くまであったのだろうか? ここにだけは、まだお花畑が存在していた。
ミヤマリンドウと思われる小さなリンドウがたくさん咲いている。 178.png




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セリ科の植物も一面に咲いている。 178.png 178.png 178.png




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水場を後にして、西の斜面を登った所にも大きな池塘がある。
現在は、この池塘の側に作業用のプレハブ小屋が2棟建っている。




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さらに左手に平ヶ岳を見て、草原を西へ行く。 
グリーンとブラウンの草紅葉のコントラストが面白い。




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針葉樹林の森と草紅葉のコントラストが美しい。 177.png




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ツツジの紅葉も加わって、もう美しさが止まらない! 113.png
この先で右から中ノ岐登山口からのトレイルが合流する。




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さらに行くと小さな池塘があり、バックには越後三山が勢揃いする場所がある。
中央の中ノ岳は見えるが、中ノ岳の左右に位置する八海山と越後駒ケ岳は残念ながら雲に隠れていた。 145.png




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平ヶ岳から歩くこと約40分、シラビソの樹林の向こうに丸い大岩がひょっこりと現れた。
玉子石だ! 129.png




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2つの石が積み上げられている様にも見えるが、1つの花崗岩が風化によって削られ芯だけが残った形らしい。
自然の成せる技は実に興味深い。
このまま風化が進めばいつか2つに分離してしまうのかな~?
この玉子石を見たいなら今が駆け込みセールかもしれないね。 102.png
ちなみに、この玉子石を見た時、群馬県の妙義山のバリエーションルート(西大星)にある “お坊さん岩(仮称)” を思い出した。





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玉子石が見守っているのがこの池塘群である。 177.png
これらの池塘群へ行くトレイルは無い。
バックには平ヶ岳から剣ヶ倉山、滝ヶ倉山へと続く山並みが見える。

利根川源流の馬蹄形の稜線に位置している平ヶ岳であるが、見えている山々の反対側が利根川源流部であり
自然環境保全地区という特別なエリアになっている。
何せ利根川は首都圏の大切な水瓶として重要な一級河川だからね。
このエリアが汚染されてしまったら首都圏のライフラインのみならず、日本の経済活動に多大な影響を及ぼすことになるだろう。
な~んてことを考えているハイカーは私だけ? 104.png




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さて、いつまでも去りがたい紅葉の丘であるが、下山路も長いのでそろそろ下山にかかろう。
玉子石から水場方面へ戻り、平ヶ岳沢の源頭にあるキャンプサイト(5張り程度の小さなサイトで緊急用のみ使用可能?らしい)
を通りぬけ池ノ岳へ戻る。




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帰路は同ルートの下降である。 
燧ケ岳を望みながら池ノ岳直下のササ原を降る。




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泥んこトレイルの樹林帯を抜け、台倉山、下台倉山の紅葉を見ながら稜線を行き、最後は長~いヤセ尾根を降る。
夜明け前の暗い中を歩いてきたので、ヤセ尾根がこんなに長く、そして素敵なトレイルだということを下降で改めて知る。
往路では見られなかった植物や、紅葉を楽しみながら歩くことができた。
しかし、ヤセ尾根は部分的にナイフエッジなうえに、ザラザラして滑り易いので、疲れた身体にはきついが最後まで気を抜いてはいけない。

噂通りのハードな道程であったが、その分、草紅葉の湿原と青い池塘を見た時の感動は大きかった。
風化によって姿を変えてきた玉子石が、変わることなく太古の昔からそこで池塘群を見守っている景色は、
まぎれもなく地球の神秘と言えるだろう。
平ヶ岳の雄大な景色の中に身を置くと、その神秘に遭遇できた自分もまた地球が創造した生命の一物でしかないことを感じる。


本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆ 

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
距離:約22km/ 所要時間:休憩込で約13時間(平ヶ岳鷹ノ巣登山口 4:30‐下台倉山 7:00/7:10‐台倉山 8:00‐白沢清水9:10‐池ノ岳 10:30/10:50‐平ヶ岳11:50/12:00‐玉子石 12:40‐池ノ岳13:20‐白沢清水 14:20‐台倉山 15:00‐下台倉山 15:50/16:00‐平ヶ岳鷹ノ巣登山口17:30)
標高差: 約1300m

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# by dream8sue | 2017-09-24 20:23 | 新潟県エリア | Trackback | Comments(0)

中之条町 登る時季を間違えた高間山     Mount Takama in Nakanojō, Gunma

Thursday, September 21, 2017
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良い天気になるという予報を信じて上信越高原国立公園の志賀高原を訪れた。 
しかし、天気予報に反して空模様が良くなかったので、高原ハイキングはあっさり諦めて、草津温泉にある嫗仙(おうせん)の滝を見に行った。

1時間ほどの滝見物が終わり、中途半端な時間ではあるが、さらに1~2時間くらいのハイキングならできそうだったので、短時間で手軽に登れる中之条町にある高間山を訪れることにした。
しかし・・ササの生い茂る時期に登る山ではなかった。  135.png




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<マイカーの場合>
群馬県長野原町の国道145号線の交差点 “新須川橋” で、国道292号線に入り六合村方面へ向かう。 
交差点から3kmほど走ると右に旧道への分岐があるので、旧道に入り集落を抜けて山路へ進む。
この旧道は登山口まで7kmくらいであるが意外と長く感じる。
途中で高間集落の林道に合流したら右折し、次の二俣分岐を左に行けば、高間山登山口(木の幹に似せた道標がある)に着く。 
3台くらい駐車可能なスペースが設けてある。
高間山登山口と林道を挟んで反対側(南側)へ行く路は王城山へ続いている。 




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ここまでの林道も草木が生い茂っていたが、登山口周辺もうっそうとしている。 140.png
訪れる時期を間違えたと直感した。
登山口にはイエローが鮮やかなヤクシソウが咲いていた。 178.png
もうひとつ、イエローの花が咲いている。
キバナコスモスかと思って観察してみるが、どうもコスモスのような可憐さに欠ける。 
後で調べてみたらオオキンケイギクという北米原産の外来種であった。 
1880年代に導入されたが、繁殖力が強く現在では特定外来生物(日本の侵略的外来種)として、栽培や販売が禁止されている嫌われ者だ。 
当初は河原への侵入であったが、今では自然度の高い森林へも進出しているらしい。
まさに、こんな山奥でも見られるなんて・・知っていたら駆除しておいたのにな~!
でも、まあ考えてみれば、勝手に観賞目的で導入しておいて、在来種に悪影響だから法律で禁止するって・・これも日本人のエゴだよな~




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ここで見られた花はこの2種類だけで、あとはクマザサだけ。
登山口からいきなりトレイルを覆い隠すほどの成長ぶりで、クマザサをかき分けて歩く。 148.png




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枯れ果てた倒木にたくさんのキノコが宿っていた。
1つ2つなら可愛いが、ここまでの大ファミリーになるとキモイ! 149.png




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10分もしないで中間点に着く。 ササしかない。 131.png




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中間点からは勾配がきつくなり、その分だけ腰丈くらいだったササが背丈ほどになる。
気付けば、あたりはカラマツの植林帯になっていた。
この山はカラマツが紅葉する晩秋から新緑の初春に登るのが一番良いだろう。
何でこんな半端な時季に来てしまったのかと後悔しながら、ただただササを漕ぐ。




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それでも本気登りして、中間点から10分で高間山(1342m)ピークに着く。
展望は無く、ササ原に立てられた山名柱と小さな三角点を、ミズナラの大木が見守っていた。
20分で登った山頂から、下山は駆け下るように降りて10分で登山口に着いた。
登る時季を間違えたとは言え、全然面白くない山である。 152.png

中之条町観光協会発行のトレッキングパンフレットに載っていたので来てみたが、林業従事者以外の人が登る価値がある場所とは思えない。
何が楽しくてこの山を一般ハイカーが登るのだろうか?
確かに短時間で登れ、ルートも単調なので初心者でも手軽に山歩きを味わえる、、であろうが・・
こんな山へお父さんがはりきってファミリー登山で子連れできたら、家族のブーイング間違いなしだ。 106.png
中之条町、東吾妻町、長野原町の三町の境であり、古くから地元民に親しまれていたという理由からトレッキングマップに載せたのだろうが、トレイルの評価とは別の次元かな~
他のハイキングと抱き合わせで行くならまだしも、わざわざ行くほどの山では無い。 
実際、中級ハイカーたちは、近くにある王城山との2座を登るハイカーが多いようだ。
登るなら私も王城山の方をお勧めする。 165.png


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私のこのトレイルへの評価: 2★ 初級者向け(夏はササが路を隠すので初心者はNG。 1年間に50~80日はハイキングをしているが、5年に1度の評価2★のルートであった。)
距離:約1.2km/ 所要時間:約0.5時間(林道登山口 15:40‐高間山 16:00‐林道登山口 16:10)
標高差: 約180m



 【おまけ】旧太子駅跡
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国道292号線に戻り、北へ車で5分(約3km)ほど走った所に旧太子(おおし)駅跡がある。
国道292号線を走る度にいつも見えていたコンクリートの塊であるが、まさか閉鎖になった駅だったとは思わなかった。
近年、八ッ場ダムの建設に伴って路線が付け替えられているJR吾妻線であるが、こちらの太子駅は時代を遡ること1971年に廃駅となっている。
太子駅は、日本鋼管群馬鉄山の専用線として1945年(昭和20年)に開業したもので、遺構されているコンクリート構築物は鉱石積み出し用のホッパー(鉱石の貯蔵槽)である。
1945年って終戦の年だよね。 きっと開業当時は軍事目的で作られた駅だったのだろうな~
高間山のハイキングはさえなかったが、思わぬところで歴史遺産を見れて良かった。  


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# by dream8sue | 2017-09-21 23:14 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

草津町 老女の血が流れているような嫗仙の滝     Osen falls in Kusatsu, Gunma

Thursday, September 21, 2017
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志賀高原の池めぐりハイキングのつもりで出かけてみたが、天気予報に反して朝から霧が垂れこめ、気温も低くて意気消沈。 140.png
高原ハイキングはあっさり諦める。 128.png
しかし、せっかく遠方まで来たので、かねてから見てみたいと思っていた草津温泉にある嫗仙(おうせん)の滝を見に行くことにした。 
久しぶりの滝を見るハイキングだ。 169.png
一言で “赤い滝” というには違和感がある。
嫗とは老女という意味があるらしいが、それはまるで老女が流す血の色のようだ。 150.png




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草津温泉は一大温泉観光地なので温泉街までのアクセスは問題ないと思う。
が、嫗仙の滝は温泉街から少し離れている場所にある。 
加えて草津温泉は道が入り組んでいるので分りづらい。 122.png

長野原町から草津町へ国道292号線で北上し草津温泉へ入ると、六合村(中之条町)を経由する国道292号線と合流する信号 “草津” に突き当たる。 
この信号を右折して1.6km(約5分)ほど六合村方面へ走ると、右に “嫗仙の滝” の案内板があるので右折する。あまり目立たない看板なので注意してね。
あとは左へ左へとルートを取っていくと、周りが森林になってくる。
森の中を少し走り左側に創価学会の研修道場をみて、直進すればどん詰まりに嫗仙の滝パーキングがある。
とにかくパーキングへたどり着くまでが核心だ。 102.png




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パーキングに設置させている滝までの遊歩道の案内板。
歩行時間は個人差があるが、行きは下りで約20分、帰りは急登なので40分くらい、往復1時間は見ておこう。
私はもっとかかったよ。 (*_*;




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休憩舎までは、ほぼ平坦なトレイルである。




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あたりはナラやマツの木の自然林で、木漏れ日が綺麗だ。 177.png




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木漏れ日の下では、アキノキリンソウやオクモミジハグマ?(写真)などの花も咲いている。 178.png




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おや、チゴユリがササの下で地味に実を付けている。 178.png




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程なくして小さな分岐が現れる。
迂回路の案内板があり、親切にも “帰りにご利用ください” とあるので帰路で歩くことにする。




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分岐の先には休憩舎がある。 ここから先のトレイルはやや勾配がつよくなる。
キュウケイシャ(急傾斜)になるから、キュウケイシャ(休憩舎)で休憩していく? ヾ(o≧∀≦o)ノ゙・・ 152.png 149.png




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ナラの木が多いので、こんな青いドングリもいっぱい落ちている。




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クリの木もたくさん生えているので足元にクリのイガがいっぱい。
風に吹かれて落ちたクリのイガが、歩いてくる私の前に転がってくる。
これほどクリの木が多いトレイルは初めてだ。
クリのイガが頭に当たったら笑えるね。 110.png
ついつい栗拾いに興じてしまって、なかなか先へ進まない。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪




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木の実の森は、キノコの森でもある。
Wow! マシュマロみたいな白くてフワフワのキノコ。
でも、白いキノコは毒キノコが多いと聞くが・・
おや、誰かにかじられているけど、森の動物は毒気には免疫があるのかしら?




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これはまた、サンゴ礁のような美しいキノコ。 150.png




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キャー!傘妖怪みたい! 153.png




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と、栗拾いやキノコ鑑賞が楽しいトレイルであるが、先ほど分かれた迂回路の分岐と合流する。
その先はさらに傾斜の増した山腹をスイッチバックしながら降りて行く。




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山腹から岩が転がる尾根に出ると、嫗仙の滝がかかる小雨川の沢音が聞こえてくる。
右の木立の間から嫗仙の滝がチラッと見える。




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はやる気持ちで谷へ下って行けば、大きなコナラの木がある。
また、今回は確認しなかったが、小雨川を対岸に渡った所には樹齢300年を超えるカツラの巨木もあるようなので興味があれば見に行くと良い。
林野庁が推薦する巨木百選に選ばれた高さ30m、周囲6mの夫婦カツラで、紅葉は10月中旬くらいとのこと。 165.png




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パープル色のツリフネソウが咲き乱れる川床に着くと、赤茶けた岩肌が特徴的な嫗仙の滝が現れる。 150.png
この滝は落差35mで、マジェンタカラーの岩盤を伝う白い流線が美しい。 177.png




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滝壺までは右端の浅瀬をたどって行けるが、下段のナメが滑るので、ササを掴んで足元に注意しながら登る。




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滝壺の近くに迫ると、霧状のしぶきが身体を濡らす。
正面から見る滝は、横幅が広く、左右で岩盤の色が異なっている。




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滝にある洞穴をズームして見れば、苔が生えた洞穴だけはグリーンに染まっている。




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滝の下流には、プチ吹割の滝のような河床を割くような流れも見られる。


1時間ほどのハイクでこの滝が見られるなら、わざわざ降りてきた甲斐があるだろう。
せっかくだから、道の駅で買ったリンゴなど食べながら、ゆっくりとこの滝を眺めて帰ろう。




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帰りは急登が待っている。
しかし、思ったより早く迂回路の分岐に着いた。
“ツツジやカエデの多い自然林です。ゆっくり散策を楽しんでください” と書かれてあるので、ゆっくり自然を楽しみながら歩こう。




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ツツジの時期には遅く、カエデの紅葉にはまだ早い。
でも、見上げるコナラの大木の何と美しいことか。  177.png




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そして、こちらもキノコがいっぱい。
栗拾いはしても、キノコは見るだけ。 
自分で採取したキノコほど怖い物はない。  ( ◠‿◠ )クスクス
落葉の布団から頭をしている小さなキノコが可愛らしい。




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キノコも植物観察と同じくらい、その形や色が面白い。
森の小人が雨宿りしていそうなキノコ。




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こちらはポテトチップみたいに薄いキノコ。

赤い滝にナラの巨木、木の実やキノコ鑑賞と、たった1時間のハイキングとは思えないほど盛だくさんだった。
トレイルの案内板には、 “嫗仙の滝コースは上級者向きです” と書かれてあったが、これは滝見物の観光者向けかな? 
多少なりともハイキング経験のあるハイカーなら距離が短いこともあり初級者でも問題ないかと思われる。

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私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
距離:約1.5km/ 所要時間:滝見物、栗拾い込みで約1.5時間(嫗仙の滝P 11:00‐休憩舎‐嫗仙の滝‐迂回路‐嫗仙の滝P 12:30)
標高差: 約150m
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# by dream8sue | 2017-09-21 22:49 | 群馬県エリア | Trackback | Comments(0)

富士 青い富士山を見ながら鬼ヶ岳から王岳を歩く     Mount Onigatake in Fuji-Hakone-Izu National Park

Friday, September 15, 2017
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まさに嵐の前の静けさ、台風18号が上陸する前日に富士箱根伊豆国立公園の北、御坂山塊の鬼ヶ岳から王岳を歩いてきた。
台風の影響で朝から雲がたれこめていたが、時間が経つにつれて雲の切れ間から富士山が顔を出してくれた。 174.png




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<マイカーの場合>
中央自動車道河口湖ICで降り、国道139号線(富士パノラマライン)で西へ走る。
森の駅風穴の信号 “富岳風穴前” から2kmほど西へ走った三叉路を右折して県道21号線に入る。
県道を4kmほど東へ走れば西湖の西端にある無料パーキング(西湖根場浜駐車場)に着く。
綺麗な公衆トイレもあり、30台くらい駐車可能なパーキングである。




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パーキングの前にあるバス停(漁眠荘前)から漁眠荘の前を通って北へ向かう。
漁眠荘の隣にあるキャンプ場の脇を通りぬければ “鬼ヶ岳登山道入口” の道標がある。
小川(東入川)に沿って、ススキの生えた林道から山路へ入って行く。
正面に見えるはずの雪頭ヶ岳(鬼ヶ岳の南方にあるピーク)は雲の中で見えない。 134.png




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林道はすぐに堤防に突き当たり、堤防を左からまわり込んで川の右岸(川下に向かって右)を行く。




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林道は沢に吸収され、さらに大きな堤防が現れる。
この堤防の下流を渡り右手のヒノキ植林地から堤防の左岸へ登る。




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ヒノキ林をひと登りで堤防の高さに達する。




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ヒノキ林からカラマツ林へと変わり、しばらく薄暗く急な登りが続く。




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Wow! 苔の切株にキノコの花が咲いている。  150.png




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植林帯を左へトラバースしながら斜上していくと、雪頭ヶ岳の西尾根上に出る。 
そして、あたりがブナなどの自然林に変わる。




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山腹には見なれない花が・・シモバシラというシソ科の花らしい。  178.png
冬になると枯れた茎に霜柱が出来ることでついた和名のようだ。 
私はまだ茎にできる霜柱(氷柱)を見たことは無い。
私が知っている霜柱は、地中の水分が凍結して地表が盛り上がる霜柱のほうだけだ。
幼い頃は、その霜柱を踏みつけて、足の裏でサクサクとなる音と感触を楽しんだものだ。 110.png




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やがて、ブナ林に岩や石が増えてくれば稜線は近い。




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おや、この花も初めて見る花だ。  178.png
細い枝の先に花を付けるハンカイシオガマという花のようだ。




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樹林帯が終われば雪頭ヶ岳の南斜面に飛び出る。
南側の展望が開け、振り返れば西湖が輝いて見える。  177.png




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朝は雲に隠れていた富士山も “頭を雲の上に出し~♪” の歌詞通りだ。 169.png
なお、雪頭ヶ岳のピークは狭いうえに展望もイマイチなので、この雪頭ヶ岳直下の草原で富士山を見ながら休憩する方が良い。  181.png




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しかも、このあたりは夏から秋にかけては高山植物が多く見られる場所だ。 178.png
ウメの花を思わせるウメバチソウを見ると、 “あ~もう夏が終わるんだな~” と淋しく感じてしまう。 139.png




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同じ秋の花でも、こちらのマツムシソウは素直に秋の訪れを感じることができるのは何故だろう・・  154.png




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おや、またまた初めて見る花だ。  150.png 178.png
オオナンバンギセルという葉緑素を持たない寄生植物で、ススキなどのイネ科の植物の根に寄生する珍しい花らしい。




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展望地を過ぎて、フィックスロープのセットされた岩場を2カ所ほどこなせば雪頭ヶ岳(1710m)に着く。 166.png
雪頭ヶ岳山頂はとても狭い岩頭であるが、東側の十二ヶ岳方面がよく見える。  177.png

2014年に毛無岩から十二ヶ岳を歩いたことがあるが、なかなかスリルのある岩場が続いていた。 
鬼ヶ岳と王岳は、その十二ヶ岳から西側へ連なる稜線である。





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雪頭ヶ岳から一旦ギャップに降り、ハシゴのセットされた岩場を登り返す。




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岩場の上に立つと、これから向かう鍵掛峠から王岳への稜線が見える。  177.png




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岩場の先でガレたヤセ尾根を慎重に越え、樹林の中を少し行けば鬼ヶ岳の山頂はすぐだ。




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大きなボルダーが中央にある鬼ヶ岳(1738m)の山頂は、甲府盆地を取り巻く山々がよく見える。




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ピークの端には一角獣の角のような岩が天を刺している。  114.png




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さて、鬼ヶ岳のピークで遊んだ後は、王岳への縦走路へ進もう。




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適度な陽当たりがある樹林帯が続き、トレイル脇にはトリカブトの群落が多い。  178.png




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ミヤマママコナの花も多い。  178.png
ハクサンフウロと、ハナイカリ(写真)がポツリポツリと咲いている。
私は、このハナイカリは春に咲くイカリソウと同族だと思っていた・・が、違ったようだ。
イカリソウはメギ科の多年草で、このハナイカリはリンドウ科の一年草なんだね。




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鬼ヶ岳と王岳のほぼ中間地点にある鍵掛峠までは、岩場の多いアップダウンを繰り返しながら250m程の下降となる。




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岩場の上から振り返って鬼ヶ岳を見る  177.png




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岩場の下りにはフィックスロープがセットされた個所もある。
南側は絶壁なので、特に下りの場合は注意してね。 




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大きなボルダーが行く手をふさぐが、お助けロープを使ってボルダーの右側のクラックを登る。




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ツキヨタケと思われるキノコが古木に鈴生りになっていた。 150.png
以前、戸隠山でも見かけたが、やはり鈴生りだった。





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そして、鬼ヶ岳から約1時間で鍵掛峠に着いた。 
ここから左(南)へ分かれるトレイルは本沢川沿いを歩いて根場まで行く路だ。




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Wow! 久しぶりに綺麗な形のトモエシオガマを見る。  178.png




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鍵掛峠から王岳へは小ピークをいくつも越えて行く。
そのひとつのピークがここ、1589mピークには標石がある。
木の枝に “鍵掛” と書かれたテープが巻かれ、マスコットが掛けられていた。  110.png




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その後も、ただの稜線の小突起に “吉沢山” とマーキングしてあったりして、御丁寧なことだ。
吉沢さんちの山なのかしら? ( ◠‿◠ )クスクス
ブナの木も多く残る稜線であったが、王岳へ近づくにつれササがトレイルを隠すようになる。  140.png




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吉沢山?あたりからは西湖が左下に今までとは違う角度で見えるようになる。  177.png




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そして、三角点と石祠のある王岳(1623m)に到着。  166.png
鍵掛峠から1時間40分、結構長い縦走路であった。




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ピークの北側は樹林帯で展望は無いが、南側は切り開かれていて青い富士山が良く見える。  177.png




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王岳で休憩した後は、西へわずかに降った所から西湖根場浜へ下山する。
直進する路は、五湖山から精進湖方面への縦走路である。




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分岐を左に曲がり南斜面(王岳南稜)に入ると、上部は足場の悪いササ原の急下降となる。 140.png
足を滑らせないように慎重に降ると、やがて広いササ尾根となる。




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尾根路は途中から(道標あり)西入川の上流を絡めたスイッチバックのトレイルになる。
急下降が終わり、涸れ沢を渡れば林道に出る。




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荒れた林道をひたすら降れば、手入れのされた植林帯から里道へ出る。




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里道を直進すると左側に “西湖いやしの里根場(野外博物館)” の茅葺屋根の集落が見えてくる。 
右側は、いやしの里のパーキングで、登山者用のパーキングも併用されている。
いやしの里パーキングの出店で買い物をしたり、トイレ休憩したりして民家の脇を通って西湖根場浜のパーキングまで歩く。




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里はコスモスが咲き、ススキの穂が秋風にそよいでいた。 秋だな~  

トレイルの面白さは、以前に登った毛無山から十二ヶ岳の方が俄然エキサイティングである。
また、鍵掛峠から王岳、王岳から西入川への下りは、夏季はササが伸びているので初春や晩秋の方が歩き易いかもしれない。 
ともあれ、台風が上陸する前に、富士山を見ながらのハイキングができて良かった。

本ルートのマップ は下記のヤマレコのリンクをクリックしてね (^_-)-☆


私のこのトレイルへの評価: 3★ 初級~中級者向け
距離:約10km/ 所要時間:休憩込で約7.5時間(根場P 7:00‐雪頭ヶ岳 9:30‐鬼ヶ岳 10:00‐鍵掛峠 11:00‐王岳 12:30/13:00‐林道合流 13:40‐根場P 14:30)
標高差: 約830m(累積高低差 約1170m)
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# by dream8sue | 2017-09-15 01:20 | 富士箱根伊豆 国立公園 | Trackback | Comments(0)