カテゴリ:尾瀬 国立公園( 17 )

尾瀬 雪解けの会津駒ケ岳で湿原と花を愛でる     Mount Aizukoma in Oze National Park

Wednesday, July 19, 2017
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2133mの会津駒ケ岳の山頂付近の稜線には湿原と池塘があり、広大でなだらかなお花畑が広がる。 会津駒ケ岳は尾瀬国立公園に属している。 やっぱ湿原と池塘といえば尾瀬しょ! 
ということで登山口の檜枝岐村に前日入りしたのだが・・・近隣の魚沼市では避難指示が出るほどの集中豪雨となってしまった。 激しく降る雨を見ながら絶望的な気分になる。 怪しい天気予報ではあったが、まさかここまで悪いとは思わなかった。 果たして会津駒ケ岳は登れるのだろうか?




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<マイカーの場合>
東北自動車道、西那須野塩原ICから国道400号線、121号線、352号線を檜枝岐方面へ向かう。
檜枝岐集落の少し手前で会津駒ヶ岳の登山道入り口(滝沢口)に入る。 
パーキングは林道の車止めゲートの左側の路肩にある。 

登山口は車止めから次のカーブの所で、木の階段が付いている。
初めからやや急な路を登る。
ここから水場までの間が一番苦しい登行である。




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豪雨の影響でトレイルのコンディションが心配されたが、さすが吸水力のあるブナ林である、思ったほど悪いコンディションではなかった。 




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パーキングから1時間30分ほど急登をこなせば水場の休憩地に着く。 水場は南へ2分ほど降った所で、岩の間から清水が出ている。 急なガレを50mほど降らなければならないので、登り返しは5分くらいかかる。
水場を過ぎるとなだらかな路となるが、前日の雨でぬかるんでいる。 加えて今度はブヨのような小さな虫が寄ってくるではないか! 目や鼻や耳や口、すべての穴に飛び込んでくるのでフラストレーションが高まる。 湿度も高く非常に不快である。 o(*≧д≦)oイヤー!!  




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そんな中でも、たくさんの花が現れるので、いくぶん気持ちが救われる。 まずはブナ林に多いオオカメノキである。 低山ではとうにトウが立っている(笑うところだよ・・hahaha)が、ここではまだ蕾も多くフレッシュだ。




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そして、ブナ林と言えば、ギンちゃんこと(って、誰の友達?)ギンリョウソウがムーミンのような馬面を出している。 葉緑素を持たない植物界の変わり者だけど、その存在感はインパクトがある。 私、変わり者は嫌いではないが友達にはなれないな~・・っていうか、私が変わり者かも? だから友達がいないのか!




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ブナの根元をぐるりと飾っているのがマイヅルソウである。




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果実は甘酸っぱく “地みかん” と呼んで食べる地方もあるというイワナシ。 梨の味なのか、みかん味なのか?ぜひ一度食してみたいものだ。 花はピンクのベル形で可愛いよね。 




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ドライな時のサンカヨウの花は純白で美しい。 でも、雨に濡れて半透明になったサンカヨウの花も魅惑的である。




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ユキザサも綺麗に咲いている。




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他の山々でも比較的よく見かけるエンレイソウは三枚の葉、三枚の花びら?が異様な存在感を示す。 でも、こんなに綺麗に咲いているエンレイソウは久しぶりに見た気がする。 




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虫と蒸し暑さにイライラしながらも、花に癒されて登ること、水場からおよそ1時間30分(登山口から約3時間)、最初の湿原が現れる。 ここには展望ベンチも設置されているのでゆっくり休憩したいところだ。




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会津駒ケ岳方面の稜線も見えてきた。 




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展望ベンチのある湿原からは、木道が敷かれた湿原が継続して現れる。




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池塘にもイグサ属と思われる植物が生えている。




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やはりいました・・食虫植物のモウセンゴケ




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今年初めてみるコバイケイソウの花。




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今年何度も見ているウラジロヨウラクだけど、雨露に濡れて綺麗だね。




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やがて傾斜のある湿原を登って行く。 濡れた木道は滑るのでスリップに気をつけよう。




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傾斜を登りきると、そこには多数の小さな池塘がある広々とした湿原が開けていた。 




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陽が反射した池塘とバックの残雪が同色化して、どちらも雪模様に見える。




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右(東)の谷は竜ノ門の滝の大瀑がかかる下ノ沢である。 思い出すな~昨年の大いなる迷走、見事な敗退劇の沢登りを・・o(*≧д≦)oクヤチーッ!!  → “尾瀬 滝・滝・滝の会津駒ケ岳下ノ沢(敗退)   Stream Climbing in Aizukomagatake-Shimonosawa”




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イワカガミの三姉妹!




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ハクサンコザクラの三姉妹! 古いガイドブックには、7月にはハクサンコザクラのピンクの花に覆われる・・とあるが、今年の湿原ではまだ咲き始めたばかりである。 今年は雪解けが遅く、全体的に花の開花も遅いようだ。




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ワタスゲと言えば白い綿毛のイメージであるが、白い綿毛は果穂である。 花は、まだ見たことが無いが早春に黄色の花を咲かせるらしい。




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振り返って広大な湿原を見渡す。




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おや、これは何の蕾かな? チングルマだ。 花期や果穂はお馴染みだが、蕾を見たのは初めてだ。 花期は草の様にも思えたが、こうしてみるとバラ科の落葉小低木であることがよくわかる。




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大湿原から盛り上がった残雪の斜面を登り切れば、そこは駒の小屋が建つ台地(池の平)である。
小屋の前には大池があるが、まだ雪に覆われている。
その先には会津駒ケ岳が柔和な山容で鎮座している。




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駒の小屋で一服したら、ドーム状の会津駒ケ岳のピークを目指す。 木道は雪の下である。




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雪稜をトラバースして登りにさしかかる所にも一面イワイチョウが生える湿原がある。




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そのあたりから駒の小屋方向を見る。 残雪に覆われた湿原と、周りにはオオシラビソなどの常緑高木が生えている。 残念ながら尾瀬のシンボル燧ケ岳は雲が多くてよく見えない。




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木道伝いに樹林帯に入って行くと、会津駒ケ岳の左山腹を巻く路となるが、 途中で右へ折れ会津駒ケ岳山頂を目指す。 
巻き路を直進すれば駒ケ岳と中門岳へ続く稜線の鞍部に出る。




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山頂の周辺はハクサンシャクナゲが群生しており、開花時期をむかえていた。




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駒の小屋から約20分で会津駒ケ岳(2133m)に到着。 木道に座って休むのはやめようよ~ 通行の邪魔だよ。




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会津駒ケ岳から少し北へ行くと中門岳へ続く緩やかな稜線が見えてくる。




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ここの稜線も一帯は湿原なので複線の木道が整備されている。 が、鞍部から先はたっぷりの残雪が木道を隠している。 




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陽当たりの良いとことではネバリノギラン(写真左)やショウジョウバカマなどが見られるが、湿原はまだ花の時期には少し早かったようだ。 




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中門岳までの稜線は高山植物の宝庫らしいが、残雪が多く花は期待できそうもないので、ここから巻き路で戻ることにする。 でも、中門岳の山頂には中門大池や池塘がたくさんあるので時間があるなら是非とも往復してもらいたい。 




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下山は往路を戻る。 半日でだいぶ雪が解けた駒ノ大池は、青い空を映すブルーアイのようだった。 昼になりトンボがたくさん飛び始めた。 往路の不快な虫たちを食べてくれたようで、下山ではさほど虫に悩まされることはなかった。 また、往路では頭を垂れてしぼんでいたコミヤマカタバミも、午後の陽ざしを受けてピンクの花を広げていた。 それは “また来てね” とあいさつしているかのようだった。 ( ◠‿◠ )クスクス
尾瀬国立公園はやはりいいな~ 今度は平ヶ岳や、帝釈山~田代山湿原に行ってみたいな。 誰か一緒に行きませんか?

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級~中級者向け
距離:約8.5km/ 所要時間:約7時間(滝沢登山口P 5:00‐水場 6:30/6:45‐駒ノ小屋 8:30/8:45‐会津駒ケ岳9:00‐中門岳とのコル‐駒ノ小屋9:45/10:00‐水場‐滝沢登山口P 12:00)
標高差: 約1000m





【おまけ:モーカケの滝】
会津駒ケ岳の登山口がある檜枝岐村は、平家の落人集落で珍しい民芸品や絶品の蕎麦、古くから伝わる檜枝岐歌舞伎など興味深いものがある。 時間があれば役場に隣接した資料館に立ち寄ってみるのも良いだろう。 
檜枝岐村の中心から尾瀬の御池登山口へ向かう途中に “モーカケの滝” という落差約40mの滝がある。 檜枝岐川支流のモーカケ沢に懸かる滝で国道352号線沿いのパーキングから100mほど歩けば観瀑台がある。

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by dream8sue | 2017-07-19 22:08 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ         Ozenuma to Ōshimizu in Oze NP

Tuesday, September 29, 2015
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尾瀬フリークの私が今年最後に訪れたルートは、尾瀬の喧騒を避け静かな山歩きができる富士見下から皿伏山を越えて尾瀬沼に至るルートだった。 070.gif
詳細はこちらを読んでね。⇒ “尾瀬 富士見下から皿伏山を越えて色づく尾瀬を行く     Fujimi to Ozenuma in Oze NP”

その日は、尾瀬沼の東岸に位置する尾瀬沼ヒュッテに泊まり快適な一夜を過ごした。 014.gif

下山ルートとしては、三平峠から大清水に降るルートが一般的である。三平峠のトレイルが尾瀬沼への表玄関とするならば、今回は裏街道とでも言うべき小淵沢ルートで大清水へ降ることにする。

私はこの小淵沢ルートでの下山は昨年(2014年)の夏にも歩いているので2回目である。
詳細はこちらを読んでね。⇒ “尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経て小淵沢を降る   Ozenuma in Oze National Park”

基本的に同ルートのブログは書かないのだが、今回は、富士見下から尾瀬沼を経由し大清水へぬける縦走路の一貫として完結したいので、簡単ではあるが再レポートする。 045.gif




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湖畔の尾瀬沼ヒュッテを出てから、近くにある尾瀬沼ビジターセンターで30分ほど時間を費やす。

センターの前からは朝日に輝く燧ヶ岳がくっきりと見え、朝からテンションが上る。 072.gif 060.gif




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ビジターセンターから小淵沢田代へは、2つのルートがある。1つは尾瀬沼ヒュッテのキャンプ場から檜高山の北側の樹林帯を行くルートと、もう1つは古くからある大江湿原を経由するルートだ。

樹林帯のルートは急登で展望も無く、時間的にも余り変わらないので、大江湿原回りをお勧めする。 049.gif

ビジターセンターから湖畔沿いに北に行けば、大江湿原のシンボルである三本カラマツが見えてくる。三本カラマツはまだ紅葉していないが、大江湿原はすっかり草紅葉だ。




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黄金色に染まった湿原を10分ほど行けば、尾瀬沼に注ぎ込む大江川を渡る。川を渡った先で左に付いたトレイルに進めば、尾瀬の自然を守る運動に貢献した平野家の墓がある。




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墓がある丘は、“ヤバギランの丘”と呼ばれるほど、ヤナギランが群生している。

ヤナギランの花後は、こんなふうにクルクルになるんだね。 005.gif 045.gif

墓の前では、シラタマノキが今年も白い球形の実をつけていた。 056.gif




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湿原の名脇役、ヤマドリゼンマイも色づいているね。




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大江湿原で見た、花の最終ランナーはこのエゾリンドウだった。




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大江湿原は、尾瀬では尾瀬ヶ原に次ぐ広さで、尾瀬沼周辺では一番大きい。木道を北に進めば福島側の登山口のひとつ沼山峠に続いている。

湿原の真ん中あたりで、小淵沢田代への分岐が現れるので右に曲がり、樹林帯に入る。




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f0308721_1331341.jpg樹林帯に入り、1時間弱ほど徐々に高度を上げていけば、檜高山の北側のルートと合流する。




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分岐から真っ直ぐ東に進めば、日光連山が遠望できる小淵沢田代に着く。 072.gif




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私が小渕沢田代を訪れたのは通算3度目になるが、今回が一番お天気が良く、池塘に青空が反映して最高に美しかった。 072.gif




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3週間前にここを訪れた時は、ウメバチソウやオゼミズギクの花が見られたが、さすがにもう花は無くすっかり秋の装いだ。



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湿原を過ぎ、樹林帯に入り10分ほど東に行けば、鬼怒沼林道(黒岩林道)と小淵沢ルートとの分岐に出る。

まだ記憶に新しいこの分岐を左に進み、長い黒岩林道で鬼怒沼まで縦走したのは、つい3週間前のことだ。⇒ “尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park”




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分岐を右に曲がり、緩やかに下る笹のトレイルに入る。

小淵沢の支流と思われる小さな沢に出るまでのトレイルはぬかるんだ悪路である。




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支流を徒渉してからは、小淵沢の左岸(川下に向かって左)の山腹を行く。林道に降り立ちまでの間は、ダケカンバを中心とした雑木林の中をいくが、落ち葉の積もったトレイルはソフトな地面でとても歩き易い。




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小淵沢田代から約1時間ほどで小淵沢林道に合流する。 “小淵沢田代入口” と書かれた古い標識があるが、ほとんど字は消えている。

そこからさらに林道を30分ほど降ると、奥鬼怒林道に合流する。合流地点には朽果てたワイヤー滑車のようなものが立っている。このワイヤーはここまでの小淵沢ルート上のいたるところで見かけた。




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奥鬼怒林道は中ノ岐沢の右岸に付けられた林道なので、右側からいくつもの支流が流れ込んでいる。写真の滝はオモジロ沢の出合いに落ちる滝である。




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奥鬼怒林道を歩くこと1時間ほどで、本ルートのゴールである大清水に到着する。

大清水でタクシーを呼び、富士見下にデポした車まで戻った。シーズン中は戸倉にタクシーが待機していることが多いので、タクシー待ち時間は10分ほどだった。 059.gif





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今回のルートは、前半が富士見下から皿伏山を経由して尾瀬沼まで、後半が大江、小淵沢の2つの湿原を経由し小淵沢ルートで大清水までというマイナーなルートだ。 その分、行き交うハイカーも少なく静かで歩き応えのある好ルートだ。

後半の小淵沢ルートは、大清水の表玄関である三平峠から尾瀬沼をめぐるループトレイル(周回ルート)としても使える。全長22kmとやや長くなるが、一ノ瀬までを低公害タクシーなどを使えば十分日帰りも可能だろう。

昨年から温めていたこのルートを歩き、私は、ほぼ尾瀬の全ルートを歩いたことになる。 来年は尾瀬国立公園の中でも北に位置する会津駒ケ岳や、帝釈山、田代山の方にいきたいな~ 060.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約11km(尾瀬沼ヒュッテ‐大江湿原‐小淵沢田代‐小淵沢林道‐奥鬼怒林道‐大清水)
標高差: 約720m
実動時間: 約5時間 (休憩、ビジターセンター見学込み)

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by dream8sue | 2015-09-29 01:22 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 富士見下から皿伏山を越えて色づく尾瀬を行く     Fujimi to Ozenuma in Oze NP

Monday, September 28, 2015
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尾瀬に通いだした昨年から、ずっと気になるトレイルがあった。富士見下から白尾山、皿伏山を経由して尾瀬沼に抜けるルートだ。

紅葉には少し早いかなと思案しながらも、マイカーを出してくれる同行者に恵まれ訪れることができた。 070.gif 040.gif




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アクセス:マイカー利用の場合は関越自動車道を沼田インターで降り、国道120号線で片品村に向かう。片品村の鎌田の信号で左折し国道401号線に入る。戸倉バス停を右に見てから県道63に左折する。1kmほどでスノーパーク尾瀬戸倉のスキー場へ行く道を右に行く。スキー場を過ぎて2kmほど山道を行けば富士見下の車止めゲートに突き当たる。パーキングはゲート前の左側に10台くらい置ける。尾瀬の他のパーキングと違い、山奥のダートパーキングなので無料。

公共機関でのアクセスの場合は、鎌田バス停から富士見下行きの始発バスが 7:30(5/17~10/19まで)と早いため鎌田に前夜入りする必要があるだろう。 014.gif

我々は早朝にマイカーで富士見下に入り、下山場所の大清水からは、富士見下行きのバスは無いのでタクシーを呼び富士見下のパーキングまで戻った。タクシー代約6,000円 065.gif




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ゲートからすぐに “十二曲ガリ” と呼ばれる広い林道を右へ左へ大きく曲がりながら標高を上げて行く。すると明るい平坦地の “田代原” に着く。




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田代原は低いササに覆われた美しい林で、真っ赤に紅葉したツタの葉がひと際目立っていた。 072.gif




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富士見下から富士見峠までは約6kmと長く、林道の途中にはいくつかの水場がある。

登山口から4kmほど歩いたところには “元休憩所” とかかれた水場がある。

今はすっかり入山者の少なくなった富士見下ルートであるが、昔は登山口のパーキングや休憩所にはハイカーと車がごったかえしていたと聞く。 039.gif




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単調な林道歩きも、この時期は色づきはじめた樹木を堪能しながら歩けるので楽しい。 060.gif




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いく筋もの尾根を曲がり、なおも登りつめれば右に美味しい水の飲める水場があり、その少し先には富士見小屋がある。

登山口から約2時間の林道歩きで小腹もすいた。小屋の外にトイレ(チップ制)もあるのでゆっくり休憩していこう。 063.gif




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富士見小屋で30分ほど休憩して、いよいよ本日のメインルート、白尾山~皿伏山~大清水平~尾瀬沼に入る。

富士見小屋のすぐ東に “富士見峠” があり、左に見晴十字路に続く八木沢新道を見送る。

トレイルは、富士見峠から南東に進む。




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しばらく歩いて振り返ると木々の間から富士見小屋が見え、その向こうにアヤメ平への緑の稜線が美しい。




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マイクロウェーブアンテナ塔の管理道なので、路巾も依然として広い。 070.gif




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富士見峠から30分ほどでマイクロウェーブアンテナ塔に着く。




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アンテナ塔からはいよいよ細い山路となる。赤く紅葉した木が “Welcome” と私たちを出迎えてくれる。




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山路トレイルに入ってすぐに小さな湿原がある。古い地図には、マイクロウェーブアンテナ塔の近くなので “マイクロ湿原” と書かれている。




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マイクロ湿原の北方には燧ヶ岳が見える。 このルートは燧ヶ岳の南方に位置するので、ルートの随所で燧ヶ岳を見ることができる。




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南の遠方をズームで覗けば、昨年の秋に歩いた笠ヶ岳の三角お山が見える。

思い起こせば、湯ノ小屋温泉までの長い下山道では、夕暮れになってようやくバス停にたどり着いた。バス停横の売店のおじさんに温かなキノコ汁をご馳走になったな~。 063.gif 040.gif




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マイクロ湿原から先はササの茂る明るい尾根を行く。色づきの早いツツジやナナカマド、オオカメノキ、カエデなどの落葉樹の紅葉を楽しみながら歩く。




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尾根の南側、荷鞍山方面の紅葉も始まっていた。




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富士見峠から約1時間ほどで白尾山に到着。 066.gif

白尾山周辺には、美しい小さな名も無い湿原が点在している。 072.gif 072.gif




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トレイルは、白尾山を過ぎると大きく方向を北に変える。

原生林の中に降り、皿伏山の鞍部にあたる “セン沢田代” を目指す。

原生林の中に差し込む日差しが、気持ちをほっこりとさせてくれる。 043.gif




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足元を見れば、コケの絨毯に埋もれた純白のキノコが、まるで貝殻のようだ。 072.gif




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急坂を降りきり、さらに小ピークを越えて下れば、背の高い樹木に覆われた “セン沢田代” が木の間に見え隠れする。

このセン沢田代は、昔は木道が敷かれていたようだが、今は取り払われているので、湿原を遠くから見ることしかできない。 002.gif




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セン沢田代を過ぎ、しばしクマザサ帯を行けば、程なく皿伏山への急登が始まり。




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ここでも、真っ赤に紅葉したツタの葉が青空に反映して見事だ。 072.gif




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紅葉のシャワーを浴びながら、このルート中一番の頑張りどころである皿伏山への登りを耐える。 042.gif

まだかまだかという感じでなかなか着かないが、スイッバックになったトレイルを登りきれば、ひょっこりと皿伏山の手前にとび出す。 066.gif

白尾山から約1時間半、富士見峠から約2時間半、ようやく着いた皿伏山は樹林に囲まれて展望は無い。

山頂標示の横のベンチでひと休みしてから、後半戦に備えよう。 063.gif




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皿伏山からはもう登りは無く、小湿原を2つ横切って大清水平(湿原)へと向かう。このコースのハイライトポーションである。 070.gif 060.gif




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広葉樹の紅葉と、針葉樹の緑の中の緩やかなトレイルを行く。 この先には、大清水平の湿原が待っている。




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広大な大清水平は、周囲をアオモリトドマツに囲まれ、草紅葉とのコントラストが美しい。 072.gif

こんなに大きな湿原なのに無造作に敷かれただけの一筋の木道だけで、休憩ベンチなどは無い。ハイカーで賑わう尾瀬ヶ原や、尾瀬沼の湿原とは一味違う素朴さがまた良い。

私達だけの貸切の大湿原の中にコケモモの赤い実を見つけて味見したり、写真を撮ったりと楽しい時間を過ごす。




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湿原の北には燧ヶ岳が頭を覗かせて、私たちの戯れを笑っていた。 003.gif

6月のミズバショウ、7月のニッコウキスゲの頃にも訪れてみたい場所だ。 045.gif




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大清水平から尾瀬沼へは、再び森の中の急な下りを0.6kmほどたどって行くと、尾瀬沼の南西にポンと出る。

思わず“尾瀬沼だ~!”と歓声が上ってしまう。 003.gif 024.gif 060.gif

暗い森に慣れた目に、尾瀬沼のキラキラとした湖面がまぶしい。 004.gif




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いつもの湖畔のビューポイントで、いつもの燧ヶ岳。 いつ見ても素晴らしい! 072.gif

正面の顕著なルンゼが、燧ヶ岳への最短ルートであるナデッ窪だ。

ナデッ窪の拠点である、沼尻休憩所がつい最近火災で全焼してしまったらしい。 005.gif 002.gif

いつも沼尻休憩所で天然水コーヒーをいただくのが楽しみだったのにな~・・ 063.gif 再構築されないのかな~? I wish strongly that the rest house is rebuilt.




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湖畔に出て、左に1.9kmで沼尻へ、右に1.1kmで三平下である。




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この日の宿である尾瀬沼ヒュッテまでは、右に進み三平下を経由し、さらに1kmほどの湖畔の木道歩きだ。

この間も、いつものビューポイントで、いつもの燧ヶ岳。 いつ見ても素晴らしい! 072.gif

私はつい先日(9月上旬)にもここを歩いているが1ヶ月も経っていないのにまったく色が違う。尾瀬の秋は駆け足で通り過ぎていくね。
⇒ “尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park”




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このルートは、他のハイカーに会わない静かな尾根を歩きたいと思う人にお勧めだ。 尾瀬の喧騒を嫌い、尾瀬をこよなく愛する人たちだけのルートといえるだろう。 049.gif

翌日は、尾瀬沼ヒュッテから大江湿原、小淵沢田代と周り小淵沢(ニゴリ沢)ルートで大清水へ下る。
詳細レポートはこちらから⇒ “尾瀬 色づく二つの湿原から小渕沢を降り大清水へ         Ozenuma to Ōshimizu in Oze NP”

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け

行程距離: 約16km(富士見下‐富士見小屋‐白尾山‐皿伏山‐尾瀬沼‐三平下‐尾瀬沼ヒュッテ)

標高差: 約700m

実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-09-28 17:32 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(後編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park

Saturday, September 5, 2015
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観光地化した尾瀬国立公園の中にありながら、静寂と原始の趣を残す尾瀬沼と鬼怒沼を結ぶルート(鬼怒沼林道)を歩く山旅の二日目。

前日、9時間行動の末、黒岩清水にたどり着いたのはもう夕刻が迫る頃であった。今日はいよいよ鬼怒沼山を越えて、鬼怒沼湿原へ入る。そして物見山から大清水までの急下降が待っている。

大清水から尾瀬沼を経由して黒岩清水に至るトレイルに関しては、“秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park” を読んでね。 040.gif




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朝起きてテントから出ると、真っ直ぐ伸びたシラビソの樹木に囲まれていた。

テントの入口近くにはカニコウモリが1輪咲いている。 056.gif

森全体が私たちだけの貸切で、なんかワイルドでいい感じ~ 035.gif 049.gif




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朝食を済ませ、鬼怒沼山を目指してアップダウンの多い縦走路にとりかかる。




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黒岩清水から小ピークを越えたところに、ペットボトルが残置された小松原湿原(入口)の水場がある。

こちらの水場の方が水も豊富で、水場の奥にあるテント場も快適そうだ。

地図上にある小松原湿原はトレイルからは離れた場所にあるようだ。行くには相当の藪漕ぎになるだろう。




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小松原湿原の水場で、美味しい水を給水して先に進もう。トレイルは相変わらずモノノケ姫が出てきそうな原生林の中に続いている。




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ここまでも倒木はあったが、小松原湿原の水場を過ぎたあたりから倒木地帯が顕著になる。

倒木をまたいだり、くぐったりは数知れず、時として大きく迂回して倒木地帯を越えていく。 071.gif 042.gif




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何十年、何百年前に倒れた古木が肥やしとなり、新たな生命が育っている。




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昨日の小淵沢田代からずっとこんな原生林の中を歩いている。展望が見えないと面白くないというハイカーにはお勧めできないルートである。

コケの絨毯に生えるキノコや、小さな植物が実に美しい。と、私は感じる。 072.gif




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黒岩清水から2時間ほど歩くと、所々視界が開けてくる。

ここに出るまでに、単独行の男性と3人ほどすれ違った。聞けば日光側から日帰りで黒岩山を登るらしい。なるほど、そういう登り方もあったか。 051.gif 049.gif

日光側からの鬼怒沼湿原の日帰りは一般的だが、湿原歩きだけでは物足りないハイカーが鬼怒沼山まで登る。鬼怒沼山でも物足りないハイカーはさらに黒岩山を目指すのかな。 066.gif




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やがて大きく降りこみ、鬼怒沼山の山腹を巻いて行くと、 “鬼怒沼山山頂” への道標が現れる。

ここにザックをデポして山頂を往復する。




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鬼怒沼山(2,141m)の山頂はササに覆われた狭いピークで、展望も良くない。日光連山の方向だけは展望があるが、正直、登る価値があるとは思えない。 044.gif 050.gif




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私は、鬼怒沼山のピークよりも、山頂に行くまでに見た黄色いキノコと、赤いキノコの方が興味深かった。どちらもナメコみたいにヌルヌル、テカテカしていた。 027.gif




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鬼怒沼山からひと山登ると、クマザサが現れ傾斜が緩くなりトレイルも広くなる。もう鬼怒沼湿原までは近い。

三差路を左方向に進めば、森と湿原の境目に鬼怒沼巡視小屋(避難小屋)が見えてくる。




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黒岩清水から約3時間、今日のお楽しみの鬼怒沼湿原に到着。 066.gif 042.gif

木道を湿原に向かって行けば、右手にはこれから向かう物見山(2,113m)と、燧ヶ岳が遠望できる。




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さらに木道を日光方面へ進むと、大きな池沼があり、その奥には日光白根山や根名草山などの山々が見える。 005.gif 043.gif




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浮島のある池塘の奥には、登ってきた鬼怒沼山の山並みが見える。 072.gif




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湿原のベンチで大休憩していると、日光沢温泉からの登山者が何組も行き交う。 063.gif 051.gif

ハイカーと挨拶を交わしながら、明るい湿原で開放感に浸る。まったりとした気分に包まれ、ついつい時間が過ぎてしまう。 059.gif




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さて、大休憩の後は、気を引き締めて先を急ごう。

ここからは、地獄の長い下りが待っている。 009.gif 025.gif

木道を日光側とは反対の西に進み、三差路の分岐を大清水方面(左)に向かう。




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物見山へはクマザサの路をひと登りだ。 042.gif

物見山から大清水まで約900mの高低差がある。特に山頂から林道に出るまでの約3kmくらいが非常に勾配の強い下り斜面である。 008.gif

急斜面というだけでも膝に悪そうだが、木の根が階段状になっていて、その木の根が長雨のせいで実に良く滑る。 Oh~boy! 005.gif

私はこのトラップに掛かり、転倒した際に頭が下になり、おまけにザックが重くて1人では起き上がれない始末である。 It's terrible!!!! 007.gif 033.gif

気を取り直して、ゆっくりゆっくり転ばないように歩く。ゆっくり歩けば、周りの景色も良く見えてくる。




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傾斜が一旦緩くなる。 ゴゼンタチバナの群落を横目にみて通り過ぎる。

このゴゼンタチバナという花を良く見ると、花(実)のついているものと、つかない茎がある。 花をつける茎には葉が6枚あり、つかない茎は葉が4枚のものらしい。 確かに花(実)のついているものは葉っぱが6枚だ! 知らなかった! 027.gif 045.gif




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標高が下がると、見晴らしのよい稜線に出る。




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日当たりの良いトレイルには、キノコに代ってアキノキリンソウやヤマハハコ(写真左)などの花が咲いてる。こんな海草?サンゴ礁?のような植物(写真右)もある。森は不思議がいっぱいだ。 056.gif




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そして、またまた激下りのポーションだ。最後の頑張り所だ。 042.gif 066.gif




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広葉樹林とヒノキなどが混ざる雑木林の急下降を続けること、約2時間! ようやく根羽沢(片品川の支流)の支流の湯沢の徒渉ポイントに降り立つ。 042.gif

徒渉ポイントには、倒木をカッティングした橋が横たわっている。とっても楽しいアイディアだと思う。が、とってもよく滑ります! 002.gif 

しかも対岸まで掛かっていないので、途中からは飛び石で渡らなくてはならない。増水時は注意が必要だよ。 034.gif




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岩陰で少し見づらいが、沢の上流には10mくらいの立派な滝がある。

手前の岩にはダイモンジソウが咲き、水辺にはカメバヒキオコシ(写真右)という面白い名前の花がパープルの唇形の花をたくさん咲かせていた。





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徒渉が終れば、後は広いトレイルを沢に沿って歩くだけ。

湯沢左岸を10分も歩けば、林道にでる。

こんな山奥にも関わらず、やけに広いパーキングスペースがある。 039.gif

古い地図によれば、昔、ここには根羽沢鉱山という金鉱山があった場所のようだ。

1970年代に閉鎖されたらしいが、それまで多くの住民が生活していたらしい。 027.gif

廃村後40年以上が経つわけだが、人が住まなくなった村は簡単に自然に返るものだと、当たり前のことだが、今更ながら実感させられた。




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根羽沢鉱山跡から大清水までは、林道を1.2kmほど歩く。始めは根羽沢の流れを左に見ながら、やがてクマザサの生える樹林帯となる。




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最後は片品川に掛かる橋を渡れば、山小屋や売店が建つ大清水のバス停(パーキング)に着く。

尾瀬沼に始まり、趣のある小渕沢田代と鬼怒沼を結ぶ原生林の縦走路。樹林帯歩きが多く地味なルートであるが、自然のもたらす生命美や風情を受容できる感性を持つハイカーなら十分満足できるトレイルである。 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中~上級者向け
行程距離: 約11km(黒岩清水‐鬼怒沼山‐鬼怒沼湿原‐物見山‐大清水)
標高差: 約930m
実動時間: 約7時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-09-05 17:51 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(前編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park

Friday, September 4, 2015
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自称、尾瀬フリークの私だが、今年はミズバショウの時期に1度行ったきりだ。尾瀬ヶ原尾瀬沼アヤメ平燧裏林道三条の滝渋沢の滝至仏山笠ヶ岳燧ヶ岳と一通り歩いた。が、昨年より気になっているルートが2つある。

1つは、富士見下から白尾山、皿伏山を経由して尾瀬沼に抜けるルート。そしてもう1つが、今回歩いた尾瀬沼と鬼怒沼を結ぶルートだ。

大清水を基点に大きくループを描くこのルート(約30km)は、尾瀬沼から小淵沢田代を過ぎると、鬼怒沼湿原に至るまでは、ほとんどハイカーもいないマイナーなルートである。しかし、その分人混みでざわめく尾瀬にありながら、静かな山歩きが約束される。

小淵沢田代と鬼怒沼湿原までの間15kmにはエスケープルートも無く、ビバークを強いられるロングルートである。トレイルには倒木も多く、黒岩山ピークへは藪漕ぎもあるので、初心者同士の入山はお勧めできない。  039.gif 046.gif




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何度も通った大清水なので、アクセスに関しては過去の記事を参考にしてほしい。

今年から、大清水と一ノ瀬間の低公害車(クリーンディーゼル車)タクシーが運営されている。

大人:700円、運行時間は季節や曜日によって異なるので、事前に確認しておこう。 034.gif

ウィークデイは始発が7:30とやや遅めであるが、私たちは久しぶりのテント泊の重荷なので、迷わずタクシーに乗る。 065.gif




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天候不順な日本の夏、毎日毎日ウェザーチェックして、好天の兆しを見逃すことなく今回の縦走計画を決行した。

しかし、そんな努力をあざ笑うかのように、タクシーが一ノ瀬の休憩所に着くなり雨が降り出した。しぶしぶレインコートを着こみ歩き出すと、雨はすでにやんでいた。なんなんだ~! 044.gif

出鼻をくじかれたような気分であるが、一ノ瀬橋を渡り左の登山道に入るとすぐに秋の代名詞とも言えるハギの花が出迎えてくれた。私の気分もすぐに良くなった。やはり、女心と秋の空は同じようにころころと変わるね。 041.gif




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一ノ瀬から三平峠までは急な登りがしばらく続く。岩清水の水場を過ぎてさらに進むと、木道や階段が出てくる。

トレイルにはオオカメノキが赤い実をつけ、アキノキリンソウやアザミなどの花が雨の雫で艶やかに化粧をしてたたずんでいる。 036.gif

このトレイルは紅葉が実に素晴らしい場所だ。昨年の秋に、このルートを歩いた際の燃えるような紅葉が今もまぶたに焼き付いている。 072.gif




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樹林帯に囲まれ展望のない三平峠では休まずに、湖畔にある尾瀬沼ビジターセンターまで歩くことにする。 070.gif

尾瀬沼山荘のある三平下に降ると、左に沼尻へのトレイルを分け、ビジターセンターへは右の木道を行く。

尾瀬沼に流れ込む沢筋にはトリカブトの群落が、今が盛りとばかりに見事な花を咲かせていた。 056.gif

一ノ瀬からビジターセンターまでは、約2時間の行程であるが、タクシーを使って体力温存したせいなのか、トレイルに咲く花々に癒されながらの歩きのせいなのか、重荷の割にはまだ疲れを感じない。 060.gif





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ビジターセンターで、休憩を兼ねて展示会場を見学したり、これから向かう鬼怒沼までのルートの情報を得る。

ビジターセンターの職員にも、このルートを歩く場合は熊避けの鈴などを身につけて歩くようにと念をおされた。やはり、熊しか歩かない超マイナーなルートのようだ。 041.gif

まずは、センター裏手にある尾瀬沼ヒュッテの脇から小渕沢田代を目指す。尾瀬沼ヒュッテの裏には板で整地された快適そうなキャンプサイトがある。 049.gif




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キャンプサイトの中を通って、小渕沢田代への山路に入る。クマザサと樹林帯の中の急登は、長雨でぬかるんでいる。 002.gif




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ゴゼンタチバナの赤い実が、薄暗い樹林帯の中でひと際目立っていた。 056.gif




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ビジターセンターから約1時間の登高で大江湿原からのトレイルを合わせ、右に少し行けばそこはひっそりとした小渕沢田代である。




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小渕沢田代には、昨年に引き続き今年もこの時期に来てしまった。昨年同様にキンコウカの花はすっかり花期を終えていた。が、イワショウブ(写真左)がまだ白い花を咲かせていた。オゼミズギク(写真右)も健在。




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今年はウメバチソウの開花時期にジャスト・タイミングだったようで、たくさんの純白の花を見ることができた。 056.gif 056.gif




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唯一、木道が近くまで敷かれている池塘がある。




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池塘の側には、世界で1科1種の植物、ホロムイソウが実をつけていた。




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ミヤマアキノキリンソウは尾瀬の湿原における秋の代表選手だ。 056.gif




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尾瀬ヶ原や尾瀬沼のしっかりした木道とは違い、板を敷いただけのシンプルな木道には水が流れていて、いつも洪水状態だ。 041.gif

200mくらいの湿原歩きだが、写真を撮ったりしながら30分かけて歩く。 041.gif 草紅葉にはまだ少し早いね。 039.gif




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さて、今日のお楽しみ、小渕沢田代の湿原歩きを終えたら、いよいよ鬼怒沼へ向かう縦走路に進もう。

湿原の東端からぬかるんだ路が樹林帯へと続く。足元にはコケの絨毯から何かのベイビーツリーが顔を出している。 043.gif




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樹林帯の途中で、大清水へ下る小渕沢(ニゴリ沢)ルートを右に見送る。

私は昨年の秋に、こちらのルートも歩いているが、ハイカーの少ない静かなルートである。




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背丈ほどあるクマザサの路を行くと、送電線の記念碑がある草原にでる。ここで一休みしながら方角を確認しよう。 063.gif

送電線に沿って進みそうになるが、記念碑の東に続くトレイルが鬼怒沼方面への路なので、くれぐれも方角を間違えないようにしよう。 034.gif




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袴腰山(高石山)を右に見ながら、山腹を東に進む。群馬県と福島県の県境をトレースするように稜線を黒岩山を目指して歩く。 071.gif

しばらくは展望の無い樹林帯を行くが、シラビソなどの針葉樹林とダケカンバなどの広葉樹林が混ざる森は、実に美しく、ここが観光客で賑わう尾瀬国立公園とは思えない静寂と原始の世界が広がっている。




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古木に息づくキノコの生命力に圧倒される。 005.gif




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足元の、小さな生命の美しさにため息が出る。 043.gif




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コケとシダ類の風景に飽きてきた頃、ツルリンドウ(写真左)の可憐さにおもわず足を止め、赤い実はアカモノ(写真右)の実かな?と立ち止まる。

先を急ぎつつも生命の息吹に耳を傾け、目を凝らす。 高山植物など蹴散らして、ガツガツと高みだけを目指し、より高く、より難しい壁を求めて登っていた自分はもう遥か遠く忘却の彼方にあることに気づく。 歳をとるということはこういうことなのかな~ 003.gif




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朝の低公害タクシーに乗ったのが7時半、赤安山の手前の赤安清水(清水という名であるが近くに水場は見あたら無い)についたのがすでに14時。鬼怒沼まで5時間もかかる。黒岩山ピークへの寄り道も考えているので、今日中にはとても鬼怒沼の避難小屋までは行けそうも無い。もちろん、はなから行く気も無いのだが・・ 041.gif




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そんな駆け足山行をしては、足元の宝石たちを見落としてしまう。ほら、こんな可愛い赤いキノコたちが顔を出している。名前は分からないけど、赤いツクシん坊みたいなキノコ(写真左)と、こんな形のチョコレートがあるよね~(写真右) 041.gif




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赤安山を過ぎると、辺りはシラビソの森になり、カニコウモリの群落が非常に多くなる。




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シラビソの森に陽が差すと、幹が白く輝いてとても綺麗だ。 072.gif 072.gif




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シラビソの森はキノコの森だ。夏の華やかな高山植物の時期も終わり、紅葉には少し早い時期なので、ちょっと物足りない気分だったが、花と同じくらいにキノコ観賞が楽しい。 060.gif

そういえば、アヤメ平から見晴に下った時も、八木沢新道にはたくさんのキノコがあってメンバー全員が意味も無く盛り上がったな~  058.gif




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黒岩山へ向かう途中には、こんな大きな倒木もあり、むき出しになった根にコケや樹木が生えている。辺りもうっそうとして、自分がモノノケの世界に紛れ込んだような錯覚をおこす。 005.gif




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午後3時、ザックの重荷が肩に食い込んでくる頃、ようやく黒岩山分岐に着く。 042.gif

分岐にザックを置いて空身で黒岩山ピークに向かう。往復40分~60分くらいだ。
070.gif




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200mほど東にトラバースしてから北に曲がり急登となる。ピークに近づくにつれ、トレイルは深い藪に覆われてくる。それまで便利だったハイキングストックが藪にひっかかり邪魔になる。藪漕ぎように手袋は必携だ。 034.gif




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黒岩山(2,163m)は群馬県、福島県、栃木県の3県の県境であり、360度の展望が望めるピークなので、余裕があれば登っておこう。山頂には三角点があり、日光方面の山がよく見える。 072.gif

黒岩山は、今回のルートの中で唯一のピークらしいピークである。展望を十分堪能したら、また藪漕ぎして分岐まで戻る。 008.gif




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黒岩山分岐から南西に10分ほど降ると、小さな沢が氾濫している森の中のスポット的な場所にでる。どうやらここが“黒岩清水”の水場のようだ。大テントが1張りできるほどの平地があるが、連日の秋雨でびちゃびちゃで、とてもテントを張る気にはならない。 057.gif 008.gif

また、黒岩清水は、水場といっても木をかき分けて腕を伸ばして小さな流れの水を溜める感じなのでディマンディング(demanding)である。 021.gif




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この先に、小松原湿原の水場もあるようなので先の様子もみてみたが、夕刻も迫りはっきりしなかったので、結局、この黒岩清水周辺の樹林帯に分け入ってテント設営の場所を見つけた。水場のすぐ近くに小さなテントが2張り張れるスペースがある。

日没間際に何とかテント設営と夕食の支度ができた。同行者に差し出されたワインが疲れた身体に心地よくしみていった。 043.gif

明日は、待望の鬼怒沼湿原と、恐怖の大清水までの激降りが待っている。001.gif 025.gif

黒岩清水から鬼怒沼を経由して大清水へ降るトレイルに関しては、“秋の尾瀬沼から鬼怒沼へテント泊縦走(後編) Ozenuma to Kinunuma in Oze National Park” を読んでね。




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私のこのトレイルへの評価: 4★ 中~上級者向け

行程距離: 約18km(大清水‐一ノ瀬‐尾瀬沼ビジターセンター‐小渕沢田代‐赤岩清水‐黒岩山‐黒岩清水)

標高差: 約980m

実動時間: 約9時間 (休憩込み)


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by dream8sue | 2015-09-04 14:44 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 尾瀬ヶ原の白い妖精たち Ozegahara in Oze National Park

Friday, May 29, 2015
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昨年、アメリカから帰国直後に尾瀬を訪れ、あまりの美しさにその後も足しげく通った。でも、尾瀬はすでに夏を迎えていて、ミズバショウの咲く頃の尾瀬を知らない。
そこで、今年は是が非でも、尾瀬の白い妖精たちに会いたくて雪解けの尾瀬ヶ原にやってきた。 070.gif




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アクセス:毎年、鳩待峠へは5月から10月の間はマイカー規制があるので、事前に規制内容の確認が必要だ。群馬県HPや尾瀬保護財団HPなどで交通規制状況を調べておこう。 034.gif

詳しくはこちらを読んでね→ “尾瀬 尾瀬ヶ原のワタスゲと三条ノ滝 Ozegahara and Sanjo falls in Oze National Park




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鳩待峠から山ノ鼻に向かうトレイルには、まだ雪がたくさん残っていた。 005.gif




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木道に残る雪に、足を滑らせないようにゆっくりと降っていくと、左手に昨年の初秋に登った至仏山が見えてきた。→ “尾瀬 秋色の尾瀬ヶ原から至仏山  Shibutsusan in Oze National Park




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あれ?あんなにフラットな山だったかしら? 039.gif 山ノ鼻からの登行は結構きつかったけどな~・・ 045.gif 042.gif




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鳩待峠から山ノ鼻に至るまでの間は、高山植物がたくさん見られて楽しい。

さっそく現れたのは、見慣れたエンレイソウだ。 この花を初めて見たのが、まさに昨年の尾瀬で、この異様な存在感に魅了された。 016.gif 056.gif




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下界では終ってしまったスミレもまだここでは見られるね。おや、黄色いスミレなんて初めて見たかも? 005.gif オオバキスミレという名のようだ。 056.gif




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イワナシのピンクの花が実に可愛い。 056.gif 043.gif




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そして現れました! 005.gif 043.gif 尾瀬と言えばミズバショウ。尾瀬の代名詞だね。 003.gif




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“湿原に舞い降りた白い妖精” 誰が考えたのか、見事なキャッチコピーだ。 045.gif 037.gif




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残雪に驚き、ミズバショウに感激して、ルンルン気分で下降して行けば、左手に川上川が見えてくる。 072.gif




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川上川に架かる木橋のところには、まだ開花したばかりのオオカメノキの花が、清流と相まって実に美しかった。 072.gif 056.gif




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川上川を渡れば、山ノ鼻はもうすぐそこだ。ブナの林も今まさに芽吹きの時期を迎えている。




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鳩待峠から約1時間で、山ノ鼻に到着。ひと休みしながら、ビジターセンターでミズバショウの開花状況などの情報をゲットしていこう。




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尾瀬ヶ原は、山ノ鼻から牛首分岐あたりまでを “上田代”。 牛首分岐から竜宮小屋のある竜宮十字路までを “中田代”。 竜宮十字路から山小屋が密集している見晴までを “下田代” と呼んだりする。
山ノ鼻から上田代に進むと、左の湿原を流れる小川沿いにミスバショウの群生が見られる。 ミズバショウって本当に水辺がすきだよね。056.gif




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その先で、川が氾濫しているかのような大きな流れのある湿原を行く。雪解けの時期ならではの光景で、夏には気づかなかったな~  005.gif




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ネコヤナギの木が木道の脇にたくさん生えていたが、これも春のみの風景だね。 043.gif




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お約束の燧ヶ岳と尾瀬ヶ原の木道の構図だ。 003.gif

この時期の湿原は、まだ枯れ草色であることに驚いた。考えてみれば、ミズバショウは雪解けと同時に咲くのだから、湿原はまだグリーンに覆われているはずは無いのだ。

そして、草木が成長していない分池塘が目立つ。こんなに池塘が多いのだから木道が無くては歩けないよね。 005.gif




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こちらもお約束の浮島のある池塘だね。バックの山が池塘に映っていい感じ。 072.gif




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こちらの池塘はバックの山が新緑でいい感じ。 072.gif 060.gif




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池塘に燧ヶ岳が映る “逆さ燧” の池塘を過ぎると、上ノ大堀川を渡る。 070.gif

上ノ大堀川付近から竜宮小屋付近にかけて、ヤチヤナギの木が一面にある。夏には見事なグリーンの低木になる木だが、雪解けのこの時期はブラウン色の花には見えない花をつけている。 056.gif

湿原では栄養分が少ないので、木の生育は難しいのだが、このヤチヤナギは、空気中の窒素を取り込める菌を根に共生させ、成長に必要な成分を合成しているらしい。恐るべしヤチヤナギ! 005.gif





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上ノ大堀川を渡れば、間もなく牛首分岐だ。

牛首分岐から竜宮十字路を経由し、ヨッピ吊橋に出て牛首分岐に戻るループトレイルを歩く予定だ。 070.gif




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牛首分岐を東に向かって直進し、しばらく行けば、ここにも雪渓を残す燧ヶ岳がくっきり映っている池塘がある。 072.gif




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振り返れば、こちらも残雪の至仏山が美しい。 飛行機雲が池塘に映っている。 072.gif




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そして、今回の目的地、竜宮十字路の西側にある円形の観察路。ここはミズバショウの群落で有名で、至仏山をバックにしたこの構図は尾瀬のポスターなどでよく見かける風景だ。 072.gif




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まるで、ミズバショウの田んぼ? 041.gif




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ここは、 “カルスト現象” という、水のトンネルでも知られている。南側の池塘には大量の水が流れ込んでいるのに流れ出る所が見えない。一方、北側の湿原では水が流れ出ているだけなのに、いつも満々と水をたたえている。

この場所では南側の池塘の中に水が吸い込まれ、北側の池塘にその水がわき出している。水が吸い込まれていく様をみて、水が “竜宮” まで流れているのでは、ということで竜宮の名がついたらしい。 027.gif 045.gif




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尾瀬ヶ原から見える山は、燧ヶ岳と至仏山だけではない。両者ほど有名ではないが、北側にも景鶴山や与作岳などの美しい山がある。 072.gif




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山ノ鼻から約1時間30分、いくらフラットな木道歩きと言っても、そろそろ疲れてきた。竜宮十字路まではもうすぐだ。 042.gif 070.gif




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竜宮小屋の少し手前には、鮮やかなリュウキンカの花が咲いている。 056.gif ミズバショウと並ぶと、まさに尾瀬ヶ原の名脇役だ。助演女優賞を差し上げます。041.gif




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そして、木道の影に隠れるようにヒメイチゲ(写真左)が咲いていた。可憐だね~。同じイチゲの名前をもつキクザキイチゲ(写真右)は一輪でも存在感がある。こちらは山ノ鼻のビジターセンターの前のトレイル脇に咲いていた。 056.gif




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竜宮小屋が見えてきた!ここでランチ休憩していこう。 063.gif




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午後は竜宮からヨッピ吊橋を目指すべく北東に進む。 070.gif こちら方面の景色も素晴らしい。 072.gif




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左側には至仏山と、まばらなシラカバの木。 072.gif




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右側には燧ヶ岳とシラカバの林。 072.gif




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まだ何も生えていないと思っていた枯れ草色の原には、良く見るとピンクのボンボンみたいなショウジョウバカマや、タテヤマリンドウ?が咲いていた! 005.gif 043.gif 056.gif




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ヒダのような雪渓を残す景鶴山が正面に迫る。 072.gif

シラカバの幹の白さと、葉の新緑のコントラストが美しい。 072.gif




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竜宮小屋から20分ほどでヨッピ吊橋に着き、左に曲がり牛首分岐に戻る。 070.gif

この間も小さな浮島をもつ池塘やシラカバ林を堪能しながら歩く。秋にこのトレイルを歩いた時は、池塘に浮かぶ水草の紅葉がとても美しくて感動の嵐だった。ここは秋がいいよ。→ “尾瀬 秋晴れのヨシッポリ田代と渋沢大滝  Shibusawa falls in Oze National Park




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ヨッピ吊橋と牛首分岐との中間くらいでヨッピ川と大堀川が合流する。ここは池塘というより、もう沼か湖のようで、燧ヶ岳も見事に逆さに映っている。 005.gif072.gif




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OMG!005.gif ミスバショウが水中花になっている。ミスバショウって水の中でも生きられるの? 039.gif




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牛首分岐の近くに戻ると、ここから先は、至仏山がどんどん大きくなってくる。 070.gif 072.gif




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木道の間にもニョキニョキとミズバショウが咲いている。 056.gif




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1本のシラカバがその存在をアピールしている。 072.gif




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牛首分岐からは、山ノ鼻へ往路を戻る。




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帰路は、山ノ鼻から鳩待峠までは200mの標高差の登り坂となる。疲れた身体にはジワジワと堪えるだろうが、ここでも白い妖精たちが元気をくれることだろう。 042.gif 066.gif 056.gif




f0308721_15563229.gif念願のミズバショウが咲く尾瀬を訪れることができた。一生分のミズバショウを見た感じだ。 003.gif

ちなみにこのミズバショウは英語では、skunk cabbage といって悪臭の強い植物ということで、動物のスカンクの名前をとっている。どうやら英語圏では、ミズバショウに対して白い妖精といった美しいイメージはないようだ。 003.gif


私のこのトレイルへの評価: 5★ 初心者、初級者向け

行程距離: 約17km(鳩待峠‐山ノ鼻‐尾瀬ヶ原‐竜宮‐ヨッピ吊橋‐山ノ鼻‐鳩待峠)

標高差: 約200m

実動時間: 約7時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-05-29 14:59 | 尾瀬 国立公園 | Trackback(1) | Comments(0)

尾瀬 燃える秋 燧裏林道と沼山峠から尾瀬沼      Hiuchiurarindo & Numayamatōge in Oze NP 

Sunday, October 19, 2014
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尾瀬外環一周ルートの2日目。前日は鳩待峠から尾瀬ヶ原を経由し渋沢温泉小屋で一泊した。念願の渋沢大滝は予想通りの美しい滝だった。 043.gif 072.gif
本日は燧裏林道から福島側の御池登山口に出て、そこからシャトル移動で沼山峠登山口に入り、大江湿原、尾瀬沼経由で大清水に戻る。 070.gif

渋沢大滝を見たい方はこちらから→“尾瀬 秋晴れのヨシッポリ田代と渋沢大滝  Shibusawa falls in Oze National Park”



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渋沢温泉小屋から燧裏林道分岐までは小屋の裏を流れる渋沢を渡り渋沢右岸の高みへハシゴを登る。高みからは朝日に照らされた紅葉がまるで燃える山のように輝いていた。 072.gif Sooooo beautiful!!!! 072.gif



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すぐに渋沢大滝への分岐を右に分ける。小沢伝いの急なトレイルをぐんぐん登る。おそらく今回のルートの中で一番の急登だろう。 042.gif 071.gif



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トレイルは雑木林とネマガリダケ(大型の笹)を切り開いた路で、落ち葉の絨毯が半端ではない! 072.gif 10月中旬だというのに、尾瀬は晩秋の面持ちで静かに朝を迎える。



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昨夜はダウンジャケットが欲しくなるほど冷えた。足元の落ち葉にも霜が降りていた。 005.gif



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やがて傾斜が緩やかになりだすと、辺りは小沢の染み出しでぬかるんでくる。水分が多いせいか、笹も他の植物も青々としている。切り株の周りにゴゼンタチバナが群生していた。まるでゴゼンタチバナの塔のようだ。 005.gif 072.gif



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渋沢小屋を出てから約1時間30分、ようやく燧裏林道の分岐に合流する。 042.gif
燧裏林道は燧ヶ岳北面の山腹を通り、御池登山口から尾瀬ヶ原へ続いているトレイルだ。
燧裏林道の分岐付近には小さな天神田代という湿原があるらしいのだが、雑木の藪のような感じでよく分からなかった。 039.gif



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でも、水源が近いためミズゴケなども生植している。朝日がミズゴケをスポットライトのように照らしていた。 072.gif



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燧裏林道はブナの巨樹が生育する森の中に木道が敷かれている。が、この時季は木道の上に霜が降りるので大変滑りやすい。気を抜くとアイススケーターのように木道の上を滑ることになるので注意が必要だ。034.gif



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この燧裏林道は、渋沢温泉への分岐から御池までの約3kmの間に、天神田代から始まり、西田代、横田代(ノメリ田代)、上田代、姫田代、御池田代と大小の湿原が次々に点在している楽しいトレイルだ。出戸深沢を過ぎるとすぐに西田代が現われる。



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連続して横田代(ノメリ田代)に入る。階段状につらなる池塘が、まるで段々畑のようで面白い。 072.gif



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冷え込みで草紅葉も真っ白! 005.gif 072.gif

 

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霜の縁取りをつけたこの植物は何だろう? 039.gif 056.gif



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入深沢を超えて小さな樹林帯を過ぎると燧裏林道最大の上田代が現れる。草紅葉の大湿原の先に見えるのは大杉岳だ。 072.gif

 

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上田代から緩やかに降った先には、名前のように可愛らしい姫田代がある。 072.gif



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そして、田代坂と呼ばれる坂を降りきれば、高石沢が流れこむ御池田代に着く。 ここまで来れば御池登山口は近い。 070.gif



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トレイルはすべての湿原を後にして、ダケカンバの美しい樹林帯に入る。 072.gif 右に燧ヶ岳へのトレイルを分けて、整備された木道を東に進めば御池登山口の駐車場に着く。 071.gif



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渋沢温泉小屋から約3時間30分で御池登山口に到着。 066.gif
ここからシャトルに乗り沼山峠に向かう。
シャトルバスはぼ30分間隔で発車しており、御池~沼山峠間 520円。 065.gif



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シャトルバスは約20分で沼山峠に到着。
沼山峠登山口は右(南)の針葉樹林の尾根につけられている。
ちなみに左(北)には七入(桧枝岐村/ひのえまたむら)へ通じる旧道トレイルがある。
シーズン中はバスが運行しているので実際にはほとんど歩く人はいないだろうが、昔の会津街道をしのぶルートとして面白しろそうだ。 045.gif



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さて、登山口から沼山峠までは針葉樹林の中に敷かれた木道を登る。ほどなく視界が開け沼山峠の標識がある。かつて山火事で焼けたことがあることから、別名焼山峠(やけやまとうげ)とも呼ぶらしい。峠から100mほど降れば右に展望台がある。展望台からは大江湿原から尾瀬沼が一望に見下ろせる。 001.gif



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展望台からは下り一方で、どんどん降って大江湿原までは20分くらいだろう。広大な大江湿原(大江川湿原ともいう)は、春にはミズバショウ、夏にはニッコウキスゲの群生地で有名だ。秋に訪れたときにはミヤマアキノキリンソウやトリカブトが満開だった。 056.gif 湿原を北から南に向かって行くと、途中に小淵沢田代に向かう分岐が左に路を分ける。

秋の大江湿原を見たい方はこちらから→“尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経てニゴリ沢を降る   Ozenuma in Oze National Park”



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尾瀬沼に向かってさらに南に進めば浅湖湿原方面から来る尾瀬沼周遊トレイルと合流する。 070.gif



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大江湿原のシンボル“3本カラマツ”も見事に紅葉していた。 072.gif 072.gif 072.gif



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大江湿原の中央には大江川が流れ尾瀬沼に注ぎ込んでいる。



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尾瀬沼周遊トレイルと合流し、尾瀬沼に沿って南に行けば尾瀬沼ビジターセンターに着く。長蔵小屋や尾瀬沼ヒュッテなどの宿泊施設もある。 063.gif
ビジターセンターから南に少し行ったところがマッポリ湿原で、この辺りが福島と群馬の県境。東北と関東の境目になるが、地面に線は引かれていない。 041.gif



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尾瀬沼と燧ケ岳、いいね! 049.gif 072.gif



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ビジターセンターから尾瀬沼の東側を20分も歩けば、大清水からのトレイルが合流する三平下に着く。ここで尾瀬沼とはお別れだ。 029.gif



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三平下からオオシラビソなどの針葉樹林帯の中の急登を20分くらい登れば三平峠に着く。ここから南に笹藪に囲まれた木道を緩やかに降っていく。やがて片品川の谷が見渡せる展望台を過ぎると、辺りはブナやミズナラの広葉樹林に姿を変えていく。十二曲りのスイッチバック辺りで傾斜もきつくなり、標高が下がるほどに紅葉が色鮮やかになっていく。 072.gif 070.gif



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岩清水の水場を過ぎると、やがてトレイルは沢の左岸に沿って一ノ瀬の休憩所に至る。 063.gif 一ノ瀬の休憩所周辺から大清水までの林道はまさに燃える秋だった。 005.gif 072.gif



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夏に尾瀬沼を訪れた際には、一ノ瀬休憩所~大清水間は低公害車両試験運行が行われていたので、この間を歩くことなく15分で低公害車で送迎してもらった。 040.gif
しかし、今回はゆっくりこの車道を紅葉を愛でながら歩く。これもまた良しだ。 049.gif 070.gif



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夏の大清水~尾瀬沼を見たい方はこちらから→“尾瀬 イワショウブ咲く過ぎ行く夏の尾瀬沼   Ozenuma in Oze National Park”




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三平下から約2時間、沼山峠登山口から約3時間で、群馬県側の尾瀬の玄関である大清水に到着。 066.gif バス停周辺には休憩所や売店、山小屋などもありバスの待ち時間も楽しく時間つぶしが出来る。 063.gif なお、大清水からJR沼田駅に行くバスは 15:50 が最終だ。 034.gif



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私の尾瀬フリークは7月のワタスゲ咲く尾瀬ヶ原から始まった。
今回の山行が今年の尾瀬の締めくくりとして私の中では理想的なものであった。
来年は今年見れなかったミズバショウの大群落を見るために雪解け早々に尾瀬に入ってみたい。
私の尾瀬マスターへの道は続く・・・ 070.gif



私のこのトレイルへの評価:5★ 初級者~中級者向け
行程距離:約16km(渋沢温泉小屋‐燧裏林道‐御池=(シャトル移動)=沼山峠‐大江湿原‐尾瀬ビジターセンター‐三平峠‐一ノ瀬‐大清水)
行動時間:約7時間(シャトルバス移動、休憩込み)


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by dream8sue | 2014-10-19 09:37 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 秋晴れのヨシッポリ田代と渋沢大滝  Shibusawa falls in Oze National Park

Saturday, October 18, 2014
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今年6回目の尾瀬ハイク、ってどんだけ尾瀬好きなん!? 003.gif。 尾瀬国立公園内のほとんどの山小屋は10月中旬にはクローズする。なのでおそらくこれが今シーズン最後の尾瀬再訪だろう。尾瀬ヶ原から始まり、尾瀬沼、アヤメ平、至仏山、笠ヶ岳、燧ヶ岳と定番メニューは歩いた。と言うことで、今シーズン最後のルートは、鳩待峠から尾瀬ヶ原を経由し尾瀬の奥座敷とも言える渋沢温泉小屋に泊まり、燧裏林道から福島側の御池登山口に出て、そこからシャトル移動で沼山峠登山口に入り、大江湿原、尾瀬沼経由で大清水に戻るという、いわば尾瀬外環一周ルートだ。 070.gif



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鳩待峠から山ノ鼻までの約3kmは木道伝いの緩やかな下り坂だ。ワタスゲが咲いていた頃(7月)とはガラリと雰囲気が変わっていた。



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ゆっくり歩いて約1時間、山小屋やビクターセンターなどがある山ノ鼻に近づいたとき、何やら足元でちょろちょろ動く動物が・・オコジョだ! 005.gif
初めて見るオコジョなる小動物に感激。もっと大きな動物をイメージしていたが、ネズミみたいに小さくて、動きもとても速く写真にはおさめられなかった。残念! 002.gif

これはビジターセンターで配布しているパンスレットの写真。
説明によれば、オコジョは小柄な体格ながら、意外と凶暴な肉食獣であり、自分よりも大きなウサギなども単独で捕食するとのこと。 005.gif
可愛い顔して肉食系!う~ん、親近感をおぼえるな~、いいぞいいぞ、頑張れ肉食系。天敵(抗癌剤の点滴にかけてます)なんかに負けるな!003.gif



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山ノ鼻からは上田代の湿原を牛首分岐まで行く。今年は夏(7月)、秋(9月)と尾瀬ヶ原を歩いているが、どの季節とも違う顔を見せてくれる。

秋(9月)の尾瀬ヶ原と至仏山登山を見たい方はこちらから→“尾瀬 秋色の尾瀬ヶ原から至仏山  Shibutsusan in Oze National Park”



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後ろに至仏山、前に燧ヶ岳を見ながら木道を1時間弱も歩くと、牛首分岐に着く。たくさんのハイカーが休憩している。 063.gif
大きな荷物を担いでいくボッカマンも尾瀬の景色の一部になっている。以前、ボッカマンに聞いたことがあるが、70kgくらいで軽いほうだと言っていた。山小屋も今日が最後の営業似日のところが多いが、彼らの仕事もそろそろ終りなのかな?



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牛首分岐からは左(北東)に折れ、中田代~ヨシッポリ田代に向かう。左に景鶴山を見ながらたくさんの池塘を過ぎていく。池塘に浮かぶ水草の紅葉が9月に来た時に比べ一段と色濃くなっている。 072.gif



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木道の左、泉水田代の池塘に一羽のカモが飛来していた。私のすぐ近くまで来てダイブして反転した。まるで私に自分の演技を見せ付ける体操選手のようだ。 071.gif 003.gif



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左側には白樺林と9月に登った至仏山がそびえている。 072.gif



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中田代~ヨシッポリ田代にかけては、尾瀬の中でも白樺の美しさが有名だ。 072.gif



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トレイルは一旦、拠水林(湿原中を流れる川に沿って発達した林)の中に入り、下ノ大堀を渡る。その先の夏にはニッコウキスゲの群落地となる大湿原を過ぎると、また大小の池塘群が現れる。この辺りの池塘は小さな浮島をもち、バックに燧ヶ岳を控え、絵になる池塘No.1ではなかろうか?また、ここはモウセンゴケの群生地でもある。 072.gif 056.gif



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カメラマンがしきりにシャッターをきっていた。  049.gif



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牛首分岐から1時間弱でヨッピ吊橋に出る。右に竜宮方面に路が分岐している。ヨシッポリ田代へは吊橋を渡り北東へ進む。 070.gif



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吊橋の先にはヨシッポリ田代が景鶴山、ヨサク岳そして見事な白樺林を従えて広がっている。 072.gif



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田代の名前になったヨシッ堀を渡り、広い湿原の先にあるのが東電小屋だ。ヨッピ吊橋から東電小屋までは約20分。一段高みにある東電小屋は至仏山の好展望で有名な小屋だ。 049.gif



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葉を落とし白い幹をむき出しにした白樺の森。いつもの事ながら自然は偉大な芸術家だと感じるのは私だけ? 072.gif 072.gif 072.gif

夏のヨシッポリ田代を見たい方はこちらから→“尾瀬 白樺林が美しいヨシッポリ田代 Ozegahara in Oze National Park”




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東電小屋の前をぬけて、樹林の中を降ると小さな湿原に出る。その先に1本の白樺がシンボルのように立っている尾瀬ヶ原橋がある。



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橋の上から川下に目をやる。静かな流れが只見川となり、最終的には阿賀野川となり日本海に流れていく。



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尾瀬ヶ原橋を渡った先にあるのが赤田代の湿原だ。眼前には先週登った燧ヶ岳が大きく聳えている。すそ野に広がる広葉樹の森がまるで雲の海のように見える。 005.gif 072.gif

御池(福島側)からの燧ヶ岳登山を見たい方はこちらから→“尾瀬  やっと登れた燧ケ岳   Mount Hiuchigatake in Oze National Park”
尾瀬沼(群馬側)からの燧ヶ岳登山を見たい方はこちらから→“尾瀬 霧の燧ヶ岳と尾瀬沼に咲く花たち  Mt. Hiuchigatake and Ozenuma in Oze National Park”




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ほどなく見晴十字路と温泉小屋をつなぐ木道と合流する。左に曲がり沢を渡ると前方に温泉小屋と元湯山荘が見えてくる。
赤田代という地名が示すとおり、敷地内からは鉄分を含んだ赤っぽい20度の冷泉が沸いているそうだ。機会があったらぜひ泊まってみたい宿だ。 045.gif



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温泉小屋の手前に今にも倒れそうな古木がある。たくさんのコブ付きだ。 037.gif



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東電小屋から1時間弱、鳩待峠登山口から約4時間で段吉新道(右)の分岐に着く。左は三条の滝へ行くトレイルだ。が、何やらお知らせが貼ってある。"三条の滝展望台は10月15日より雪害防止対策のため利用できなくなります" すでに展望台へ降りるハシゴなどが撤去されているようだ。三条の滝を目当てに来たハイカーはとても残念な結果となってしまった。

三条の滝を見たい方はこちらから→“尾瀬 尾瀬ヶ原のワタスゲと三条ノ滝    Ozegahara and Sanjo falls in Oze National Park”



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分岐を右に曲がり段吉新道に入る。段吉新道はほぼ水平に燧ヶ岳の山腹を巻き、小さな沢を2つ、大ゾリ沢を越えて裏燧林道の分岐に連結してる。 070.gif



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段吉新道に入って1時間弱で三条の滝に行く三差路に着く。右に行けば裏燧林道を通り御池登山口まで行ける。渋沢温泉小屋に行くには三条の滝トレイルに入り、すぐにまた右に折れる分岐がある。



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次に現れたこの分岐を右(小沢平方面)に行けば、渋沢温泉小屋に通じる原生林の中のトレイルとなる。左はうさぎ田代を経て三条の滝に行くトレイルだ。 070.gif



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分岐からすぐの所にあるうさぎ田代に寄り道してみた。
ここはとても小さな湿原でホットする雰囲気をもっていた。
夏には細い木道しかなかったのに、いつの間にか立派な木道に作り替えてあった。
小さな湿原には前の細いトレイルの方が似合っていた気がするが・・ 039.gif



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分岐に戻り渋沢温泉小屋に向かう。原生林の中はブナやミズナラ、トチノキの他にもツタウルシ、カエデと言った広葉樹林帯で、それはそれは美しい紅葉の森だった。 072.gif 072.gif 072.gif



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黄金色の世界を歩くのは実に楽しい。 070.gif 060.gif 落ち葉の絨毯も一層ふかふかになり、森に抱かれていることを実感できる。 043.gif



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やがてトレイルが急な下り坂となって、左下に只見川が迫ってくれば渋沢温泉小屋は近い。



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坂を降りきった所で小沢平登山口への分岐を左に分ける。分岐を真っ直ぐ行けばすぐに渓谷と尾根に挟まれた台地に2階建ての渋沢温泉小屋が建っている。
登山口から約6時間で到着だ。しかし、秋の夕暮れはつるべ落としなので、小屋にチェックインしたら、余分な荷物を置いてすぐに渋沢大滝に向かおう。

ちなみに、分岐を小沢平方面に曲がり、さらに只見川に沿って上流に行った所に“鎧嵓(よろいぐら)”という玄武岩の柱状節理があるので、時間があれば立ち寄ると良いだろう。小屋から往復1.5~2時間くらいだ。



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渋沢大滝へは、小屋の下を流れる渋沢を徒渉し、対岸の尾根に付いたハシゴを登る。このトレイルは裏燧林道にある天神田代に行く路だ。 070.gif



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西日が木々を一段と鮮やかに照らしだす。今秋は、今までアメリカにいて見れなかった10年分の日本の紅葉を見た気がする。Autumn in Japan is really awesome. 072.gif 072.gif



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天神田代に行く尾根路を登りだして程なく、滝へのトレイルが右に付いている。



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滝へのトレイルは右岸(川下に向かって右)山腹を上流に向かって行く。途中、渋沢に流れ込む小さな沢をいくつか渡る。



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踏み後は余りしっかりしたものではないし、複雑に支尾根を越えていくので見失わないように気をつける必要がある。途中に青々したシダの群落を横ぎる。ここだけ季節がタイムスリップしたようだ。 005.gif



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紅く染まったツタや黄色い衣を着た樹木の間から沢音が聞こえてくる。滝は近いぞ! 070.gif



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トレイルが沢に導かれて間もなく、前方にどうどうと落ちる渋沢大滝が現れる。 落差50mの滝で、三条の滝にはその大きさでは及ばないが、滝下まで近づくことが出来るので肌でその迫力を感じることができる。 005.gif 049.gif



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右岸の側壁にも壁をはうように落ちる滝がある。また、滝周辺の紅葉が滝の美しさをチアアップしているようだ。 049.gif 072.gif



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2つの滝を何とか1枚の絵におさめてみた。私は豪快な三条の滝よりも、周囲の景色と溶け込んで風情をかもし出している渋沢大滝のほうが好きかな。。 045.gif 049.gif
なお、渋沢大滝は渋沢温泉小屋から往復1時間(慣れていないと2時間)であるが、ルートファインディングがやや難しいので、暗くなってからの歩行や、初心者同士のハイクは避けた方が良い。 034.gif



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3000m級の山でもないのに、10月中旬で小屋がクローズするって早くない?って思ったが、1晩泊まって実感した。寒い!空気が冷たい!ダウンジャケットを持っていかなかったことを後悔した。尾瀬のシーズンって本当に短いね。
翌日はいよいよ裏燧林道で~す! 060.gif


私のこのトレイルへの評価:5★ 中級者向け
行程距離:約16km(鳩待峠‐山ノ鼻‐牛首分岐‐ヨシッポリ田代‐赤田代‐段吉新道‐渋沢温泉小屋‐渋沢大滝往復)
行動時間:約7時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-10-18 10:58 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬  やっと登れた燧ケ岳   Mount Hiuchigatake in Oze National Park

Saturday, October 11, 2014
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尾瀬大好きっこの私、今年5回目の尾瀬訪問。今回は台風の接近に伴い計画が2転3転して最終プランとして浮上したのが、御池登山口(福島側)からの燧ヶ岳往復だ。070.gif
燧ヶ岳には7月に登っているが、雨で展望が無かったので、どうしても好天時にもう一度登っておきたかった。7月の燧ヶ岳はこちら→ “尾瀬 霧の燧ヶ岳と尾瀬沼に咲く花たち  Mt. Hiuchigatake and Ozenuma”

ちなみに、燧ヶ岳は至仏山と並ぶ尾瀬を代表する山であり、福島県の最高峰であるばかりか、東北地方最高峰でもある。知らなかった! 005.gif
燧ヶ岳に燧ヶ岳というピークは無い。柴安嵓(しばやすぐら、2,356m)、俎嵓(まないたぐら、2,346m)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5つのピークからなる。034.gif



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前橋、高碕からのアクセス:北関東自動車道~東北自動車道と乗り継ぎ、西那須野塩原ICで降りる。国道400号で西に向かい、途中で国道121号線/日光街道に合流し北西に向かう。国道352号線に合流したら大きく方向を変えて南西~西に走る。国道352号線が“上の原”で沼田街道に当たったら左折して更に南西に走る。七入を過ぎるとやがて山道になってきてモーカケの滝のパーキングを過ぎ、少し行けば左手に御池ロッジが隣接する御池登山口がある。
シーズン中はこの駐車場が一杯になることも多く、七入駐車場(880台)に車を停め、シャトルバスまたは路線バスで御池に向かう。

群馬側の燧ヶ岳に登るトレイルは、登山口から尾瀬沼や尾瀬ヶ原を経由しなくてはならないのに対し、御池登山口は登山口から燧ヶ岳(俎嵓)に直接登れる唯一のルートである。
御池登山口は、駐車場の西側にある美しい白樺林の中を立派な木道に沿って行く。500mも行けば左(南)に燧ヶ岳へと続くトレイルの分岐がある。
ちなみに、西に伸びるトレイルは燧裏林道と呼ばれる、燧ヶ岳のすそ野をぐるっと巻いて尾瀬ヶ原に行く路だ。尾瀬通なら1度は歩いておきたいトレイルだ。 034.gif




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燧ヶ岳へのトレイルは紅葉した林の中の平坦な木道で始まる。が・・



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すぐに、湿った雑木林の中の大石がゴロゴロする急登になる。 042.gif 苔むした大石は滑りやすく神経を使う。 008.gif 所々に木段も設置されている。



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いきなりの急登ですでに私の心臓はキュンキュンいい出した。立ち止まりゆっくり呼吸を整える。振り返れば木立の間から対岸の大杉岳の紅葉が目に飛ぶ込んでくる。しばしの紅葉観賞。 072.gif




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急登に喘ぐこと1時間強、傾斜が緩やかになり、視界が開けてきたと思ったら、そこは広沢田代の湿原が広がっていた。 072.gif
池塘もあり癒される。小休止しながら好天に恵まれた幸せをかみしめる。043.gif




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広沢田代の湿原の先にはこんもりとした尾根が続いており、斜面に生えたシラカバ?ダケカンバ?の白い幹が美しい。 072.gif あさ、あの尾根を越えて行こう! 070.gif




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紅葉といえばモミジだけど、ツツジ科もいい仕事してます! 003.gif  1枚1枚の葉が宝石みたいに綺麗で、苦しい登行を癒してくれる。




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キモセラピーで心機能が弱っている身体には燧ヶ岳への高低差はきつい。心臓がキュンキュン言いっぱなし。042.gif でも、この景色が後押ししてくれる。先ほど通ってきた広沢田代の池塘が輝いている。 072.gif



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樹林帯をぬけると、小さな湿原に竜の背中を思わせる木段がくねっている。その先に燧ヶ岳が見えてきた!心臓がキュンキュン、胸も違った意味でキュンキュンだ。003.gif




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小さな池塘に生えるフトイ(水草)も紅葉してる。 072.gif




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その小さな池塘を廻り込んだところで視界に入ってきた景色がこれだ! 尾瀬でも屈指の美しい場所といわれる熊沢田代(上池田代)だ。 005.gif 049.gif 072.gif
“Wow!” 歓声を上げる私。“何これ!何これ!”を連発する同行者の歓喜の声。 070.gif




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木道を挟んで2つある池塘の脇には休憩用のテラスも設けられてい休憩するにはよい場所だ。




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ただ、熊沢田代はコル(尾根の鞍部)なので風の通り道でもある。台風の影響なのかこの日は風が強く池塘の水面に波紋が広がり、これもまた美しいと感じたのは私だけ? 072.gif




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ここ(熊沢田代)まで御池登山口から約2時間強。広沢田代と熊沢田代の2つの美しい湿原を見ることが出来てすっかり満足の私だが、燧ヶ岳への登りはこれからだ。燧の頂はまだまだあんなに遠い・・・フゥー・・042.gif




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なごり惜しんで振り返れば、メガネのような池塘を挟んで熊沢田代の湿原を横断する木道がクリアに見える。072.gif




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トレイルは一定の傾斜を維持しながら熊笹の生える雑木林の中を進んでいく。
ふとトレイルの脇の赤い実に目が留まる。 056.gif
幹にトゲがいっぱいだけど何の木だろうか? 039.gif





f0308721_571478.jpg樹林帯を抜けると、石がゴロゴロした歩きづらいルンゼ状のトレイルとなる。傾斜もきつく非常に苦しい登行となる。同行者達とも大きく遅れ、重い足を引きずるように前に出す。何とか速く歩こうと頑張り過ぎると、心臓がオーバーワークですと脳に訴える。とたんに今度はめまいがして一瞬グレイアウトになり、立っていられない。“やばいんじゃない?”とちょっと焦る。 008.gif しばし腰掛けて息を整え、また亀のように歩き出す。今日の燧ヶ岳は遠いぞ~! 042.gif 070.gif




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やがて石ゴロゴロのルンゼを登り切ると、眼下に熊沢田代が見えてくる。そして稜線の先には会津駒ケ岳がでんとした山容で鎮座している。Gorgeous! 072.gif 072.gif 072.gif




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熊沢田代から急な尾根を登ること約1時間、ガレ場のトラバースポイントに着く。トレイルはガラ場を左に横切る。残雪期などはここは迷いやすいらしいので注意しておこう。 034.gif




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ガラ場を過ぎた辺りが9合目で、徐々に傾斜が落ちてくる。 042.gif




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そして右に柴安嵓から北に落ちる尾根が見えてくる。俎嵓と柴安嵓は東西にほぼパラレルに位置しているので、柴安嵓が見えてくれば俎嵓のピークも近い。 071.gif




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登山口から約4時間、最後の気力を振り絞って、やっと俎嵓(2,346m)に着くことが出来た。 066.gif ピークには尾瀬の開拓者である平野長蔵氏が19歳の時に担ぎ上げたという石祠がある。 005.gif
そして眼下には尾瀬沼が広がる。 072.gif そうそう、ず~っとこの景色が見たかったのだ。Amazing!  072.gif トレイルの先にある突起したピークがミノブチ岳だ。雨で田んぼの様にぬかるんだ長英新道の下降を思い出すな~ 037.gif




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山頂からナデッ窪ルート(沼尻に一気に下降するルート)の分岐までのトレイルは、夏には高山植物のサンカヨウの群落の中を行く素敵な路だ。 056.gif



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さて、俎嵓までの登行で疲れきってしまった私は、俎嵓より10m高く真の燧ヶ岳山頂と言われる柴安嵓(2,356m)はどうでもよくなっていた。が、同行者たちの励ましにあい登ることになった。マップでは片道20分とあるし何とか行けるかもしれないと思ったのだが・・・とんでもなく疲れた! 042.gif “10m低かったら誰も登りたがらないだろうな~、、この10mに何の意味があるんだろ?” などと後悔だらけ。 003.gif




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西に向かって大きな岩の間を降り、鞍部から再び急な斜面を登る。休み、休み、時間をかけて何とか柴安嵓に到着!066.gif そして眼下に広がる尾瀬ヶ原の壮大な景色を見て “人は10mのためではないく、この景色のために登るのか!” と納得。045.gif そして励ましてくれた同行者に感謝です。 040.gif 035.gif 056.gif




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柴安嵓から見た俎嵓のピーク。この光景も柴安嵓に登らなければ見れない景色だ。




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1時間弱かけて柴安嵓を往復して、ようやくランチタイム。 063.gif 念願の “(ちゃんと)尾瀬沼が見れる燧ヶ岳” で食べるランチは最高に美味しい。 043.gif




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下降は3時間かけて御池に下山。途中の広沢田代に西日がさし湿原にロングスカートの魔女が出現しました。 041.gif




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今回の山行で、心機能が低下するキモセラピー中は高低差のあるハイキングはNGだということを悟った。でも、尾瀬は老若男女が楽しめる魔法の国だから、こんな私でも楽しめるトレイルがきっとあるはず。また尾瀬にこよう。♪


私のこのトレイルへの評価:5★ 中級者向け
行程距離:約10km(御池‐俎嵓‐柴安嵓往復‐御池)
高低差:約800m 行動時間:約8時間(休憩込み)






【おまけ】屏風岩
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御池登山口へ向かう国道の途中にある “屏風岩”。美しい渓流に屏風のように立つ岩壁が見事だ。紅葉がすすめばもっと綺麗だろう。他に “モーカケの滝” などもあるので時間があれば立ち寄ると良いだろう。 049.gif


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by dream8sue | 2014-10-11 04:59 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 紅葉の笠ヶ岳から湯ノ小屋温泉へ  Kasagatake in Oze National Park

Monday, September 22, 2014
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百名山というものにケチをつける気はさらさら無いが、笠ヶ岳の方が至仏山より格段に名山ではないだろうか。
百名山とは、ラーメン店攻略本みたいなものだ。例えば星の数ほどあるラーメン店を1人で全軒食べ歩くことは出来ない。そこでラーメン通といわれる人が書いたラーメン店批評本をみて食べに行く。まずくは無いがすべての店が自分の嗜好に合っている訳でもない。自分の好きな味覚(センス)がはっきりわかっている者には、ラーメン店攻略本など無くても自分自身で自分にとってのべスト100を確立できるのである。
と、ちょっと偉そうに言ってしまったが、百名山本をバイブルのように崇拝しているハイカーが気を悪くしたなら申し訳ありません。040.gif つまり何が言いたいかっていうと、百名山以外にも素晴らしい山やトレイルがあるってことですよ。その一つが尾瀬笠ヶ岳だ。まあ、これも私個人のセンスに過ぎないが、私は他人のセンスより自分のセンスを信じたい。003.gif 045.gif



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前橋、高崎からのアクセスは “尾瀬 尾瀬ヶ原のワタスゲと三条ノ滝  Ozegahara and Sanjo falls” を参照してください。

1週間前に至仏山を登ったが、連休の大渋滞に巻き込まれ、ただひたすら前の人の後を歩いただけだった。そんな悪い記憶を払拭するためにも、今日は静かなハイキングをしながら、このトレイル(鳩待峠からオヤマ沢田代まで)を再確認したい。そして、尾瀬通ハイカーに人気が高い笠ヶ岳から湯ノ小屋温泉にぬける長いトレイルを歩くことにした。笠ヶ岳から先はハイカーも少なく、下部の林道崩壊などもあるので初級者は鳩待峠からOut and Back(ピストン?)したほうが良い。Point to Point(縦走形態?)なので湯ノ小屋温泉へ下山後の交通機関の確認も必要だ。034.gif



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東京方面からだと、尾瀬直行バスなどがあって鳩待峠に早朝に入れる。が、前橋からだとローカルの宿命で電車、バスを乗りついで頑張っても鳩待峠着9時30分が最速だ。長い縦走路を歩くにはいささか遅い出発であるが致し方ない。021.gif
などど考えながら1週間前に軍隊の行進のように歩いたトレイルに取り付く。のっけから足元の紅葉が目に飛び込んでくる。軍隊歩行ではこんな美しい紅葉にも気づくことはなく、実にもったいない時間だった。045.gif



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足元から高い所に目を移せば、ここにもこんな見事な秋の色が・・Superb!! 072.gif 072.gif



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登山口から40分ほど流水溝のようにえぐれたトレイルをこなすと、尾根が緩やかに左にカーブし展望が良くなる。あのピラミドゥルな特徴ある山が笠ヶ岳である。美しい!見て良し、登って良しの山だ。 049.gif



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この森林限界を超えればオヤマ沢の水場があり、オヤマ沢田代の湿原を経て、悪沢岳/ワル沢ノ頭に至る。



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森林限界を超えると、燧ヶ岳と、そのすそ野に広がる尾瀬ヶ原が見えてくる。070.gif 072.gif



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オオカメノキも紅葉し、赤い実をつけている。秋全開の予感! 060.gif 072.gif



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鳩待登山口から約1時間30分、オヤマ沢田代の湿原を過ぎ、北に少し行った所にある笠ヶ岳への分岐に到着。ここから笠ヶ岳まで3km、湯ノ小屋温泉まで12kmか~!遠いな~!008.gif



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分岐から至仏山へ行くトレイルと分かれ南西方向に進む。日当たりの良いトレイル脇の樹木はすっかり色付いている。072.gif
所々、日当たりの悪い樹林帯の中ではぬかるんだ所もあり、梅雨時などは足をとられるのではないだろうか。秋でよかった! 026.gif



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背の高い樹林帯をやり過ごすと、北面の低木樹の間から小至仏山が見えてくる。 072.gif



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足元にはリンドウが咲き、見事な紅葉を見ながらルンルン気分で歩けば、眼前に笠ヶ岳が見えてきた!070.gif 手前の低いピークは小笠である。 072.gif



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オヤマ沢田代から2,2km、約1時間弱で小笠に到着だ。 066.gif 071.gif



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小笠から振り返れば、歩いてきた悪沢岳のトレイルが見える。東面にぼっかリ空いた斜面の笹原と紅葉が美しい。 072.gif



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北には先週歩いたばかりの、至仏山と小至仏山が双耳峰のように横たわり、そのたおやかな稜線を青空に浮かびだしている。 072.gif



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ふと足元を見れば、宝石のような小さな葉が古木に根を下ろしている。 これも秋からの贈り物だね。 001.gif



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小笠から笠ヶ岳までは約1kmとそう遠くは無いが、標高差は100mほどある。



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笠ヶ岳のピークを右に見ながら山腹を東にトラバースすれば(左側の谷が開けて展望が良い)笠ヶ岳に登るトレイルと湯ノ小屋方面に行くトレイルの分岐に突き当たる。



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トレイルの分岐周辺はお花畑だ。今の時季はさすがに花の種類は少ないが、枯れてしまった花の株からその種類の多さが見て取れる。かろうじて咲いているこの黄色い花は、形がウメに似ていて黄いから キンロバイ/金露梅 ってか?041.gif



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こちらは今が盛りのヒメシャジン。綺麗なバイオレット色だ。 056.gif 072.gif



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分岐を右に行けば笠ヶ岳への最後の急登となる。大きな岩の間をぬってガンガン高度を上げて行く。070.gif



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さほど長い登り坂ではないし(300mくらい?)なにより周囲の紅葉が素晴らしく、紅葉に後押しされながらガンガン登ってしまう。041.gif



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気づけば、眼下にも紅葉の森が広がっている。 005.gif 072.gif



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日本庭園みたい! 072.gif 072.gif



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オヤマ沢田代の分岐から約2時間強で笠ヶ岳(2,057m)に到着。066.gif 山頂は広くはないが、ピラミッド・ピークなので360度の大パノラマが約束されている。 072.gif 至仏山、平ヶ岳や燧ヶ岳はもちろん、いつか登ってみたい越後三山。南には上州武尊山や谷川岳が見える。眼下には 奈良俣ダム/ならまた湖が青い湖面をのぞかせている。 072.gif



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スタート時間が遅かったので、山頂を後にしたのは13時30分。 063.gif まだ9kmの下山路がまっている。まずは眼下に見えている片藤沼を目指そう。 070.gif



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分岐に戻り、湯ノ小屋方面へ進む。ぬかるんだ路を行くと黄色に色づいた小さな湿地に出る。 071.gif 072.gif



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その湿地の先には、池塘と呼ぶには大きな片藤沼がある。昔このあたりに片藤小屋があったので片藤沼と呼ばれているようだ。しかし、古い地図には“ヒバ池”と記されている。 039.gif
奥に見えているのは“小さな燧ヶ岳”だ。その左に連なる3山が至仏山、小至仏山、悪沢岳だ。もうあんなに小さい!



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沼の畔の紅葉がまるで赤い花のように水面に映し出されている。鏡のような透明感! 005.gif 043.gif



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ひとしきり片藤沼の静寂にひたったら先を急ごう。まだまだこの先がワンダフルなんです!070.gif 060.gif



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紅葉街道の道端には小さな湿原が右に左に現れる。 072.gif



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更に進むと、小さな池塘(蛍池)が右側に見える。 072.gif



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やがて湿原帯は終わり、小さな沢を横切ると、雑木林の尾根を東に進むようになる。クマザサ(ネマガリタケ)が狩り払いされた歩き易いトレイルだ。しかし、この先はハイカーも少なくなるので熊除け鈴はリンリン鳴らしていこう。041.gif 070.gif 

 

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トレイルは2~3の沢を横切りながら徐々に標高を下げていく。展望も悪くなるが、その分、不思議の国のアリスのように森と同化していく自分が分かる。043.gif 1人歩きに慣れていないハイカーは“いつ熊に出会うか”とか不安材料が先にたちアリスにはなれないかもしれないなぁ・・041.gif

アリスの目線になれば、ほら、こんなキノコを発見!苔の絨毯から小さなキノコが顔を出している。シルクのような白いキノコ、でも白いキノコは毒性の強いものが多いから要注意だよ。034.gif



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Wow! アリスの目線からすれば、これはキノコの五重ノ塔だ。005.gif 003.gif



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そして、ゴゼンタチバナの葉だろうか?このメルヘンチックな色合いときたら、正にアリスが隠れていそうじゃん!053.gif 003.gif



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などと、不思議の森を楽しみながら降っていくと、木立の間から見える笠ヶ岳がもうあんなに遠くになっている。 029.gif



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笠ヶ岳から約1時間30分で“咲倉沢頭避難小屋”に到着。066.gif
小屋には梯子が架けてあるので、屋根に上りると、上州武尊山から谷川岳が一望できる。072.gif
一休みしながら小屋の周りを観察すれば、ミヤマホツツジやシャクナゲの木が生えている。056.gif



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ジャンケンポン!チョキを出した人は負けです!041.gif 咲倉沢頭避難小屋からは傾斜もきつくなり、ブナの木が多くなってくる。



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降るにつけ針葉樹(ヒノキなど)の木の根が張り出したとても急な坂が続く。 042.gif



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この標高(おそらく1,200~1,300m)になると紅葉はまだ早いようだ。木の切り株に宿った樹木に陽があたり、そこだけ緑が際立っていた。 072.gif



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トレイルは突然、広場のような空地に出て先倉林道が始まる。ここで林道に合流してもよいが、広場の先の尾根にまだトレイルが続いているので、私は尾根路を忠実になぞった。すると、“湯ノ小屋温泉まで4km”の標識が出てきて、この先で山路は終わり、先倉林道に合流する。咲倉沢頭避難小屋からここまで1時間を要した。042.gif



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さて、この先倉林道であるが、林道歩き4kmなら楽勝かと思いきや・・この林道が思いの他悪路であった。008.gif
咲倉沢沿いに下流に向かって行くが、倒木はあるし、土砂崩れで道が寸断されていたりと結構、神経と体力を使う。 025.gif

そんな中で出会った黄色の花。月見草?メマツヨイグサって言うんだね。知らなかった! 056.gif 072.gif



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そして、中間部は永延と続くススキ街道(2kmくらい?)がすごい。近年、ここまでのススキを見た記憶が無い。005.gif



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先倉林道にでてから1時間でようやく長いダートの林道が終わり、舗装道路に合流する。042.gif
この道はダム工事用道路だったのだろうか、立派な道だが一般車は通行できない。046.gif
この舗装道路を更に30分ほど歩き、湯ノ小屋温泉へ通じる県道63のゲートに着いた。
時間はすでに夕刻の5時30分。008.gif

 

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湯ノ小屋温泉から水上駅に行く最終バスは18時35分である。暗くなりかけた県道63を木の根沢の清流を見ながら歩くこと更に30分、18時に湯ノ小屋バス停に到着した。何とか間に合った!043.gif やはりスタート時間が遅かったのが良くなかった。(湯ノ小屋‐水上駅間バス代 1,450円)

バス停の隣のキノコ即売所のおじ様が、暗いバス停でバスを待つ私を気遣って温かいコーヒーとキノコ汁を無料でご馳走してくれた。063.gif 疲れた身体に染み渡る美味しさだった。 043.gif ご馳走様でした。040.gif


私のこのトレイルへの評価:5★ 中級者~上級者向け
行程距離:約15.5km(鳩待峠‐オヤマ沢田代‐笠ヶ岳‐湯ノ小屋温泉)
高低差:約1,200m 行動時間:約8.5時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-09-22 18:06 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(2)