カテゴリ:上信越高原 国立公園( 10 )

上信越 雨上がりの湯ノ丸山から烏帽子岳       Mount Yunomaru&Eboshi in Jōshin'etsu-kōgen NP

Wednesday, September 14, 2016
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秋雨前線と台風到来ではっきりしない天気が続く日本列島。 思い立ったらいつでもハイキングができ、ウェザーチェックなど必要なかった南カリフォルニアの気候が懐かしい。 と、無いものをねだっても仕方がない。 “Fu・・ Weather!” と心の中で悪態をつきながら、束の間の好天をみつけ、上信越高原国立公園に属す湯の丸高原へハイキングに行ってきた。 その名のとおり、まん丸い山容の湯ノ丸山と、秀麗な山姿の烏帽子岳を縦走した。




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<マイカーの場合>
湯の丸高原へのアクセス方法はいくつかあるが、今回は長野県側から行くことにした。
上信越自動車道の小諸ICから県道79号線に合流して西へ走り、信号 “別府” で右折し県道94号線で北上する。
群馬県との県境である地蔵峠が登山口である。
群馬県側からは嬬恋村方面から国道144号線の信号 “田代”(田代鹿沢温泉口)から県道94号線に入る。
地蔵峠には広いパーキングにトイレや売店もある。
なお、国道18号線で碓井峠を越えるローカルなアクセスは、同じく湯の丸高原、池の平ハイキングに記載してあるので参考にしてほしい。→ “上信越 湯の丸高原 池の平湿原は花の宝石箱   Yunomarukōgen in Jōshin'etsu-kōgen National Park ”






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地蔵峠パーキング横にあるロッジ家紋(登山者カード提出所)から湯の丸キャンプ場を目指す。 070.gif  道幅の広い林道を10分も行けば立派な炊事設備やバンガローの建ち並ぶキャンプ場に着く。




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キャンプ場の先には、白窪湿原が広がっている。




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湿原には季節ごとに多くの草花が咲くが、この時期はエゾリンドウ、オヤマリンドウ、マツムシソウ、ノハラアザミ、アキノキリンソウなどが目立っていた。 056.gif 056.gif




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白窪湿原でさっそく植物観察を楽しんだ後は、カラマツなどの針葉樹林の森を “中分岐” と呼ばれるトレイル交差点まで行く。




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白窪湿原から10分ほどで中分岐に着く。 直進すれば烏帽子岳方面だが、ここは右(北)に曲がりつつじ平方面の “鐘分岐” に向かう。




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緩やかな山腹を10分ほど登れば、風見鶏のある鐘分岐に着く。 東側にスキー場からのトレイルが合流している。 北側の牧柵内はつつじ平(レンゲツツジの大群生地)である。




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鐘分岐で一休みしたら、湯ノ丸山を目指しササ原と低木のトレイルを北西に進む。 070.gif




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この斜面は陽当たりも良いので多くの高山植物がみられる。 ツリガネニンジンやシャジクソウ(写真左)、イワインチン、ウメバチソウ、シラタマノキの白い実(写真右)や、コケモモの赤い実など秋が満載だ。 056.gif 056.gif




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やがて、トレイルに石ころが多くなり、植物の保護柵ロープが現れれば、山頂は近い。




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登山口から1時間強と、意外と早くに湯ノ丸山(2,101m)へ登ることができた。 066.gif 湯ノ丸山は湯の丸高原の中心的存在で、山頂は広々としていて展望もとても良い。 山頂から北へは、北峰を経て角間峠、角間山方面への縦走路が続く。




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東側にはつつじ平が広がっている。初夏のつつじ平に咲くレンゲツツジの群落(約60万株)は有名で国の天然記念物にもなっている。 6月の開花時に一帯がオレンジ色に染まる光景は一見の価値がありそうだ。 049.gif




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湯ノ丸山のピークで早いランチを食べてから、西側の烏帽子岳への縦走路に進む。 070.gif




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急斜面を20分ほど降ると、眼前に烏帽子岳の稜線がそびえてくる。 “え~・・あそこまで登り返すのか~”と、心の声。 002.gif 042.gif




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降りきった鞍部は、中分岐からのトレイルが合流している。 ベンチもあるので一休みしてから烏帽子岳への登りに備えたい。 063.gif




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鞍部から尾根を南に巻きながら登る。




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中腹まで登ると地蔵峠の東側にそびえる籠ノ登山や湯の丸スキー場が姿を現す。 072.gif




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さらに登ると、先ほど登った湯ノ丸山が大きくそびえ、西側半面に雲がわいていた。 005.gif




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トレイル脇にはリンドウはもちろんのこと、ヤナギランやゴマナ、ヤナギタンポポ(写真左)やヤマハハコ(写真右)など、こちらも秋のてんこ盛りだ。 056.gif 056.gif




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鞍部から30分ほどの登りで烏帽子岳から続く尾根に飛び出る。 烏帽子岳へは尾根を右(北)へ進むが、左(南)側へもかすかなトレースがある。 私たちは下山時に30分ほど南側の稜線も探索した。




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尾根を北へ5分ほど登れば小烏帽子岳である。




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小烏帽子岳の西側の谷からは、雲がまるで生き物のようにモクモクとわいてくる。 005.gif




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小烏帽子岳の先には本峰の烏帽子岳が霧に見え隠れしている。 稜線の先から何やら青の軍団が降りて来る。100人くらいの小学生とすれ違い、 “こんにちは~!” 攻撃にあい参った。でも、皆な元気で可愛いね。 037.gif




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烏帽子岳周辺は貴重な高山植物の保護区になっている。 この時期のメインフラワーはやはりオヤマリンドウかな。ほとんどのリンドウが蕾の状態であったが、陽当たりのよい稜線に咲くオヤマリンドウは蕾を開きかけていた。 すかさず蜂?が蜜を求めていた。オヤマ~ 056.gif 003.gif




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ピークに近づくにつれ大岩が現れる。 霧も濃くなってきて残念ながら展望はない。 007.gif




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しかし、トレイルにはクロマメノキが多く、ちょうど実が黒く熟して食べごろだった。011.gif  山頂直下ではイワインチンの花が群生していた。 056.gif




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岩に覆われた烏帽子岳(2,066m)山頂は、案の定、深いガスの中だった。 002.gif  湯の丸山から縦走しても3時間、直接、烏帽子岳だけを登っても2時間もあればピークに立てるだろう。 059.gif




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山頂の北側は、太古の火山壁の名残で切り立っている。 005.gif 霧に包まれた山頂では、長く休んでいると肌寒いくらいだった。




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下山は、同ルートで鞍部まで戻り、三叉路を右へ進む。そして、湯ノ丸山の南面を巻くように東に進み中分岐まで行く。 070.gif




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南面の山腹はダケカンバなどの自然林であるが、秋の長雨の後だけにジメジメした感じがする。




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ところで、よく似た広葉樹のシラカバとダケカンバであるが、この2枚の葉はどちらがどっちの葉かわかるかしら?  039.gif
植物に詳しい同行者によれば、左がシラカバ、右の葉脈の多い方がダケカンバだそうだ。勉強になるね。 045.gif 040.gif




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往路で通った中分岐に着く。

ここからは右に折れ、 “ドウダンツツジの小道” というカラマツ林のトレイルに進む。




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地図では白窪湿原を見ながら歩くように思われたが、実際には湿原から離れたカラマツ林の中を腰丈ほどあるササ原をかき分けて歩く。 しかもドウダンツツジの小道?とあるがドウダンツツジと思われる樹木が見当たらない。 これってドウダン?(どうなん?) 041.gif
そして、最後は100人の小学生が夕食の支度をしている湯の丸キャンプ場を通って、パーキングへ戻った。




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山頂での展望はイマイチであったが、秋雨前線の中休み天気でのハイキングとしては、まずまずの内容であった。
お手軽なハイキングと思っていたが、2つのピークを縦走するので、意外と登り甲斐のある充実したトレイルだった。
次回はツツジの咲く時期に、群馬側の鹿沢温泉からツツジ平あたりを歩いてみたいな~


私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
行程距離: 約9km(地蔵峠パーキング‐湯の丸キャンプ場‐中分岐‐鐘分岐‐湯ノ丸山‐鞍部‐烏帽子岳‐鞍部‐中分岐 – ドウダンツツジの小道‐湯の丸キャンプ場‐地蔵峠パーキング)
標高差: 約370m (累積高低差580m)
実動時間: 約5.5時間 (小烏帽子岳から南側の尾根の探索、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-09-14 00:06 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(4)

上信越 フラワートレイル 鳥居峠から登る四阿山    Mount Azumaya in Jōshin'etsu-kōgen NP

Wednesday, July 20, 2016
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上信越高原国立公園に属し、群馬県と長野県の県境に跨る四阿山(あずまやさん)は、群馬県側からは鳥居峠、バラギ湖、野地平の3つの登山口がある。 長野県側からは、四阿高原から登るルートの他に、四阿山の北西に位置する根子岳から縦走するルートがいくつかある。
梅雨時期に悪天で1度はキャンセルしたこの山へ再び訪れるチャンスがあった。とはいえ、今年の梅雨明けは遅く、この日も山頂付近には霧がかかっていた。 007.gif  しかし、高山植物が花盛りで次から次に現れる色とりどりの花に心が躍る。 043.gif 060.gif 
文中の花名については不確かなので、間違っている記載などありましたらコメントいただけたら嬉しいです。 040.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
関越自動車道 渋川伊香保ICから国道17号線、353号線、145号線、144号線で嬬恋村に入る。西に走り県境の峠が鳥居峠である。 鳥居峠から右(北)に曲がり未舗装の林道を3kmほど行った所に10台くらい停められるパーキング(無料)がある。




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パーキングからミズナラやカラマツの雑木林に入る。林相がとても美しい。  072.gif




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森の下草はササ原であるが、トレイル脇にキバナノヤマオダマキ?が咲いていた。 黄花というより純白で森の中に舞い降りた妖精のようにも見える。 なんだか幸先の良いスタートだ。 006.gif




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パーキングから樹林帯を登ること40分で、国指定天然記念物の “四阿山の的岩” に着く。的岩は、幅約3mの岩壁が垂直にそびえ立ち、高さは約15m、南北方向に約200m続く巨大な岩脈である。  鎌倉幕府を開いた源頼朝が岩壁を的に矢を射ったという伝説があり、“屏風岩” とも呼ばれている。 027.gif





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まるで人工構築物の城壁を思わせるような自然壁である。 005.gif ところで、最近、全国各地の天然記念物や名勝にロッククライミング用のハーケンやボルトが打たれて話題になっているが、この的岩にも20本以上のハーケンやボルトが打たれている。 002.gif
元クライマーとして弁解する訳ではないが、クライマーって人種は壁があれば人工壁だろうが、自然壁だろうが登りたくなる人種なのだ。まして、こんなへんぴな山の中の自然壁となれば天然記念物とは知らずに登攀欲に駆られて開拓したのだろう。
的岩が天然記念物に指定されたのは1940年(昭和15年)らしいが、当時はそのことを知らしめていなかったのではないかと推測する。 現在に至っても国天然記念物であることを示す看板は無い。 行政サイドも指定しっぱなしではなく、広くその存在を明示してほしいものだ。 040.gif





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右側の林から的岩の裏側に廻ってみた。崩れそうなチョックストーンの窓が見える。この穴が源頼朝によって射抜かれた穴かな? 037.gif  うっそうとした林の中に突起した岩の壁に、自然が創り出した造形に圧倒され、しばし時間を忘れる。 045.gif




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的岩で地球の不思議に触れた後は、東屋のある分岐まで約1時間の登りが続く。東面側が低木の明るいトレイルには草花が一斉に咲き乱れている。特にパープル色の花が目立つ。ウツボグサ(写真左上)にホタルブクロ(写真右上)、ノアザミ(写真左下)に混ざってクルマユリ(写真右下)やハナチダケサシなどが、今が盛りとばかりに咲いていた。 056.gif 056.gif 056.gif




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やがて、コメツガ原生林の中に入って行く。




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薄暗い樹林の中で一際目立っていたのがイエローのハクサンオミナエシ(別名:コキンレイカ)だった。 そして、それとは対照的にササの茂みに隠れるように地味に蕾をつけているイチヤクソウ(写真左)072.gif





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コメツガ原生林を登りきると、見通しのよい尾根に出る。 南方向を振り返れば目前の浅間山には雲がかかっていた。




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東の山腹には高山植物が咲く草原が広がっている。 056.gif





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トレイルも花盛りでミネウスユキソウ(写真上段)に、ソバナやツリガネニンジン、ヒメシャジン、はたまたミヤマシャジンなどの類似したキキョウ科の花が混然と混ざり合って咲いていた。(写真下段)正直、この手の花の違いは判らない。 039.gif 簡単な同定の仕方を知っている方がいたら教えてください。 040.gif




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花、花、花のオンパレードに圧倒されるうちに的岩から1時間強で東屋のある分岐に着く。この辺りはまさに日本庭園のような美しさで、休憩するには最適な場所だ。 063.gif 072.gif




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休憩しながら東屋周辺を散策すると、膝下くらいの低木があたり一面に群生していた。 可愛らしい花と、陽当たりの良い場所では実もつけていた。 初めて出会ったこの植物はツツジ科の落葉低木でクロマメノキというらしい。 秋には葉が紅葉し、実は黒紫色に熟すので “黒豆の木” なのかな? この実は “アサマブドウ” と呼ばれ地元では食用にされるらしい。知らなかった! 機会があったら食べてみたいな~ 011.gif




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東屋の先も陽当たりの良い尾根が続く。小ピークを登る。 042.gif




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ここにもたくさんの草花が咲いているのだが、その品種は明らかに標高によって異なってきている。まるで山全体が植物園のようだ。 056.gif 056.gif




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ハナチダケサシ、ヤマブキショウマ、ハクサンフウロなどに混ざって、シュロソウ(写真左)やイブキジャコウソウ(写真右)などが見られるようになる。 




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小ピークを越えると砂礫と岩場の尾根となり、板1枚が置かれただけのベンチがある。




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そのベンチの近くに数株のピンクの花が咲いていた。もしやこれは・・女王様! さすがにコマクサの存在感は半端ない。 005.gif 056.gif




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コマクサが咲く明るい尾根が続くのかと思いきや、またも針葉樹林帯に入る。 しっかりした木段が設置されていて歩き易い。 070.gif




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この古木が、木の精の顔に見えるのは気のせい(木の精)かしら? 041.gif




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そして、木の精の贈り物かしら? 森の中にもこんなユニークな形の花が・・トンボソウかな? 039.gif




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やがて樹林帯の鞍部に着くと(東屋のある分岐から1時間30分ほど)嬬恋清水の看板がある。 鞍部から東の山腹を100mほどトラバースしたところに湧水があるらしい。下山時に寄ってみよう。




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嬬恋清水の分岐から少し登ったあたりで、ようやく四阿山のピークが見えてきた。




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東側の展望が開け眼下に嬬恋村の山麓風景が見渡せる。 目の前には浅間山の雄姿がガスの切れ間から見え隠れする。




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足元の黒い蕾は何かしら? 開花するとタンポポのようなイエローの花になるミヤマコウゾリナ(写真左)という花のようだ。大変身するんだね。 037.gif  そして、果実が梨に似ているというイワナシも登場だ。この実も食用になるらしい。 011.gif




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やがてササ原の中に木段が現れると、長野県側からのトレイルと合流する。四阿山へは木段を右に行く。




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坂を登り切ると石積みの囲いがある祠(上州祠)が左に現れる。山頂はもうすぐだ。 042.gif




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東屋のある分岐から約2時間、林道パーキングから約4時間で、四阿山(2,354m)に到着。ここにある祠が信州祠である。 一座に2つの祠があるのは、昔、信州側と上州側で領地を主張しあい、互いの領地の中に奥宮を設置したからだ。 034.gif




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ピークから東には、嬬恋村方面から登るルートが続いている。 隣に見えている 2,333mピーク (二等三角点がある) はクサリ場のあるヤセ尾根で、こちらのルートも面白そうだ。 045.gif




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北西方面にはガスのかかった根子岳が時々姿を現す。 根子岳から縦走するルートも健脚ハイカーには人気があるようだ。この日は警察学校の生徒たち40人くらい? が訓練で根子岳を越えてきていた。 005.gif お陰で山頂は満員御礼で腰を下ろして休む場所もなかった。 003.gif




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上州祠まで戻って、ゆっくりランチ休憩したら、同ルートで東屋のある分岐まで降る。 
途中の嬬恋清水では、湧水を汲みに立ち寄った。 案内板によれば、この湧水は関東最高地点の湧水で、シーズンを通して絶えることが無いらしい。 地底湖から湧き上がる大腸菌フリーの軟水で冷蔵庫に3ヶ月保存した後でも飲めるらしい。 で、気になる味だが、本当に美味しい水だ! 久しくこんな美味しい湧水を私は飲んだことが無い。 鳥居峠ルートで四阿山を登るハイカーには是非飲んでほしい。 049.gif




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コマクサの咲く尾根を通過して、東屋のある日本庭園のような分岐に着いたら、下山は左のルートに進もう。 すぐに露岩が現れるので、その先を左へ回り込む。 071.gif




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浅間山を見ながら開けた尾根を南に進む。 070.gif




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標高も徐々に下がると、あたりはホツツジの群落となる。 005.gif 056.gif




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やがて木道が敷かれた草原にでる。ここは “花童子の宮跡 (げどうじのみやあと)” と呼ばれるかつての修験道の跡らしい。




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そして今は高山植物の宝庫で、祠や石碑も植物に埋もれている。 056.gif 056.gif 056.gif




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ホソバノキリンソウ、ナデシコ、カラマツソウ、キンバイソウ、カワラマツバ、クガイソウなどなど、ここに来てこれでもかという数の植物に迎えられ、下山の疲れも吹っ飛んでしまう。 016.gif




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ヤナギランの先にはトンボがとまり、ヨツバヒヨドリの花にはアサギマダラが蜜を吸っていた。 花園は虫たちの楽園だね。 037.gif





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花童子の宮跡を過ぎ、傾斜が緩やかになると、東屋と石祠のある広場のような場所にでる。

東屋の周辺にもたくさんの蝶たちが乱舞していた。 056.gif 060.gif




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やがて、ダケカンバとミズナラの美しい森を進み、程なくしてカラマツの森に変わり、ニガナの咲くトレイルをパーキングまで戻る。




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初めから終わりまで花がつきないフラワーロードだった。 056.gif 056.gif

お花畑の他にも、浅間山(天気が良ければアルプスも)の眺望、国指定天然記念物の的岩、コメツガ林、花童子の宮跡、嬬恋清水と見どころ満載の充実したトレイルである。 049.gif



私のこのトレイルへの評価: 5★ 初級者~中級者向け
行程距離: 約8.5km(鳥居峠パーキング‐的岩‐コメツガ原生林‐東屋の分岐‐嬬恋清水分岐‐四阿山‐嬬恋清水‐東屋の分岐‐花童子の宮跡‐鳥居峠パーキング)
標高差: 約770m
実動時間: 約7.5時間 (登行約4時間、下山約2.5時間、山頂での1時間休憩込み)



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by dream8sue | 2016-07-20 04:58 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 ノゾリキスゲに彩られる野反湖とカモシカ平  Nozori Dam in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Tuesday, July 12, 2016
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上信越高原国立公園に属する野反湖は、300種を超える高山植物の宝庫で、7月にはノゾリキスゲと呼ばれるゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が咲きほこる。 そんな野反湖周辺のトレイルをキャンプ場に一泊して歩き尽すプランの2日目は、キャンプ場から湖畔の遊歩道で富士見峠(野反峠)まで行き、そこから弁天山~エビ山~高沢山~カモシカ平往復~三壁山を歩く。これらの山々は野反湖の西面をぐるりと取り囲んでいる山である。

ちなみに、前日は、上・信・越の3県にまたがる白砂山と野反湖の東側にそびえる八間山までを縦走した。 → “上信越 花と展望の白砂山から八間山を歩く  Mount Shirasuna in Jōshin'etsu-kōgen National Park”




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野反湖へのアクセスに関しては、前日のブログに記載してあるので確認してね。  040.gif
野反湖は元々、野反池と呼ばれる小さな池であったが、昭和31年に発電用のダムとして建設され、現在のようなダム湖になったらしい。  027.gif
野反湖ビジターセンター(第1キャンプ場)から、弁天橋を渡り第2キャンプ場(写真左)を経由し、富士見峠(野反峠)へ向かう。  070.gif




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第2キャンプ場には湖畔サイトにお花畑があり、この時季はアヤメやノアザミ、イブキトラノオなどの花が見られる。 056.gif 056.gif




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早朝の湖面からは水蒸気が立ち昇って幻想的だ。 043.gif




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第2キャンプ場の炊事場の脇から湖畔西岸につけられた約5kmの遊歩道で富士見峠まで行く。  第2キャンプ場の南にある広大なお花畑にはヤナギランの大群落がある。まだほとんどが蕾なので、7月下旬~8月くらいが見頃ではないだろうか。 056.gif




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左側に野反湖を見ながらの快適なトレイルを歩く。 カッコーが鳴いて、朝陽が湖面に反射している。まさに高原の朝という感じでルンルン気分全開だ。 037.gif




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ダケカンバの林とササ原を交互に繰り返えす。
野反湖西岸は、大きく湾曲していて、最奥には弁天山とエビ山の中間あたりに直接登るトレイルの分岐がある。





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トレイル脇には、アザミやヨツバヒヨドリが咲き、ぼつりぼつりとクルマユリが現れる。 ウラジロヨウラク(写真左)もまだ赤いベル型の花をつけている。 ふと足元を見れば、ハクサンフウロにベニバナイチヤクソウ(写真右)も咲いている。 やはり水辺には花が多いね。 056.gif




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5kmはけっこう長いトレイルであるが、ほとんどフラットで幅もあるので、朝露で足元が濡れる心配もなかった。1時間30分ほど歩いたところで弁天山へのトレイルを右に分ける。




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そして、キャンプ場から約2時間で富士見峠(野反峠)に到着。 満開のノゾリキスゲが湖畔を黄色く染めている。大きな機材を持ったカメラマンも朝の陽ざしの中で野反湖とキスゲを撮影していた。 富士見峠より野反湖を望む、お約束のショット。 003.gif ベンチの前の砂地には、高山植物の女王コマクサも咲いていたが、キスゲの優勢の前ではさすがの女王も影が薄い。 037.gif




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富士見峠でゆっくりと朝ご飯休憩をした後は、湖畔の西側にそびえる山々へ縦走する。 063.gif
まずは弁天山まで左右にお花畑を見ながら西側の坂を登る。
ハクサンフウロと仲良く咲いているのはハコネギクかな?  039.gif





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お花畑の丘からササ原のトレイルに進み、ノギランの群生を見ながら山頂直下の坂路を登る。
富士見峠から20分ほどで、西側の展望が開けた弁天山(1,653m)に着く。
狭い山頂には山名の通り、弁天像が祀られている。




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弁天山のピークからは、浅間山や草津白根山の山々が眼前に広がる。 浅間山をこの角度から見ることはあまりないので新鮮だ。  005.gif




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山頂付近の白い山肌が特徴的な草津白根山は、現役の活火山で噴火警戒により現在も時間制限の交通規制が行われているようだ。 034.gif




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弁天山からわずかの下りで、根広・花敷方面への分岐がある。
この辺りはオオバギボウシがたくさん咲いている。 056.gif
オオバギボウシの蕾?を上から見ると、バラの花びらみたいに見えて、とても素敵! 043.gif




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根広・花敷分岐を過ぎても日当たりの良いトレイルには高山植物が咲きほこっている。 056.gif
ミヤマホツツジ、シモツケソウ、アカモノがトレイルの両サイドを埋め尽くしているのには感動した。
やがて、先ほど歩いてきた湖畔の遊歩道へ下る路の分岐が現れる。
そこから30分ほどササ原の尾根を降ると、もう一つの湖畔への分岐に着く。
湖が湾曲した最奥の場所へ続くトレイルだ。 045.gif




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分岐を直進しエビ山へ向かう。エビ山への登りにさしかかる鞍部は広い草原とササ原である。




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鞍部からエビ山までは長い急坂が続く。 湖畔から見える西側の山々はさほど高低差は無いように見えるが、距離はだらだらと長く小さなコブがいくつもあるので意外とハードである。 なめてかかってはいけない! 034.gif はい、なめていました・・ごめんなさい。 008.gif 日にさらされたトレイルは高山植物もたくさん咲いているが・・暑い! 042.gif




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急坂にあえいで下ばかり見て歩いていてはもったいない。 振り返れば野反湖と湖を囲む素晴らしい景色が見られる。時々振り返ってこの景色を見ながら息を整える。 湖畔から吹き上げる涼しい風が頬をなでる。 二度と見ることが無いかもしれないこの美しい景色を目に焼き付けておこう。 072.gif




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急坂をこなし肩の台地?からさらに登ればようやくエビ山(1,744m)に到着だ。 066.gif 富士見峠からゆっくり歩いて3時間弱。 エビ山は広く日当たりの良いピークで、北側にはこれから向かう高沢山や三壁山が一望できる。 072.gif
また、エビ山からキャンプ場へ続くルートもあり、途中には “エビの見晴台” という野反湖の全景を見渡せる場所もあるようだ。 湖畔東面に比べ西面には山々と湖畔との間にたくさんのルートが有るので家族連れハイクなどに適している。 049.gif




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さて、エビ山から高沢山経由でカモシカ平を目指そう。 エビ山から一旦降って登り返せば緩やか稜線歩きとなり、 西側の谷を隔てて浅間山などの雄大な眺めを楽しみながら歩ける。




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やがて、ヨツバヒヨドリやクルマユリの咲くササの路から樹林帯の急坂を登りきれば高沢山である。




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樹林に囲まれた高沢山(1,906m)に着く。 066.gif
高沢山自体にはさほど魅力は無く、カモシカ平への通過点としての位置づけである。
そのカモシカ平へは、高沢山ピークから北にわずかに降ると、カモシカ平分岐がある。




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分岐から西に5分ほど行くと、雲上のお花畑といわれるカモシカ平が見えてくる。 大高山へ向かうササ原の一筋の路が印象的だ。 005.gif




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尾根からカモシカ平に一気に降りる。緑の絨毯に見えていたカモシカ平は、腰丈くらいのササの海である。




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ササの海にはクロスロードのトレイルがあるのみ。 鞍部にある道標を中心に、高沢山から大高山へ向かう東西のトレイルと、水場とノゾリキスゲの群生地へ向かう南北のトレイル。 北へ100mほど行けば水場がある・・が、涸れていた。 002.gif




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でも、水場の近くにはノゾリキスゲに混じってマルバダケブキの蕾(写真左)やオタカラコウ(写真左)が咲いていた。 056.gif




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道標から南へ100mほど、腰まであるササの海をまさに泳ぐように行けば、ノゾリキスゲの大群落がある。 この南に向かうトレイルは、入口がササに覆われていて注意してみないと分からない。道標のすぐ前なので見落とさないようにね。 034.gif




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ノゾリキスゲ群生地の彼方には、群馬と長野県の山並みが浮かんでいる。




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群生地の中には、不思議なことにササ原がはげた砂地の部分があり、ザックを置いて休憩するのに適地となっている。 ザックを置いた目の前にはネバリノギランが咲いていた。 056.gif




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こんなに多くのゼンテイカ(ニッコウキスゲ)を見たのは何十年ぶりだろう・・?




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帰りのバスの時間があるので、立ち去りがたい思いを振り切って戻ることにする。




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カモシカ平の分岐まで登り返し、分岐を左に三壁山へと向かう。 針葉樹の葉も美しいね。 072.gif




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三壁山へは、小高いピークの東面を巻いて、ササ原の穏やかな稜線を行く。 070.gif




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野反湖を右手に見ながらの気持ちの良い稜線歩きだ。 072.gif




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程なく三壁山である。 066.gif
野反湖西面のピークの中では一番長い急坂をもつ山である。
私は時計廻りで下山ルートとして歩いたが、登行で歩くときつそうだ。




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三壁山の山頂は樹林の中で展望は無いが、山頂から東へ少し行くと視界が開け野反湖を一望できる。原生林に囲まれた野反湖は、ダム湖ではあるが、周囲に建物も少なく天然湖のようなたたずまいを見せている 072.gif




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北東方向の空(写真左上)に三角ピークを突き出しているのは、前日に登った白砂山だ。改めてかっこいい山だな~と思う。 004.gif




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最後の展望を楽しんだ後は、樹林帯の下山が待っている。 始めはシラビソの森から、やがて自然林の急坂を降る。 途中にある “宮次郎清水” は涸れていた。 木立の間から見える湖面が段々と近づいてくることで、徐々に標高が下がっていることを認識できる。 045.gif




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三壁山登山口には大きな標識が立っている。
登山口周辺はキャンプ場のバンガローエリアである。
バンガロー迷路をさ迷うことしばしでビジターセンターへ着く。
迷ってもとにかく坂の下へ下へと、湖畔を目指して降りて行けば問題ない。




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ビジターセンターから、ダム堤防を渡り野反湖バス停へ向かう。 前日の夕方と同じ場所で同じ湖面を見渡すが、明るい陽の下で見る湖面は青く深く、まるで別の湖のように感じる。




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2日間で野反湖周辺のトレイルを歩き尽すハイキングは、両日とも9時間ハイキングとなってしまった。 思っていた以上に歩き甲斐のあるルートであった。 042.gif でも、展望も良く高山植物も豊富でお勧めのルートです。 049.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約15km(キャンプ場‐富士見峠‐弁天山‐エビ山‐高沢山‐カモシカ平‐三壁山‐キャンプ場 – 野反湖バス停)
標高差: 約390m(累積標高差:約650m)
実動時間: 約9時間 (キャンプ場~富士見峠 約2時間、富士見峠~カモシカ平 約4時間、カモシカ平~キャンプ場 約3時間 休憩込み)

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by dream8sue | 2016-07-12 01:19 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(4)

上信越 花と展望の白砂山から八間山を歩く   Mount Shirasuna in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Monday, July 11, 2016
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2000m級の山々に囲まれた野反湖は上信越高原国立公園に属し、300種を超える高山植物の宝庫である。 今回は、そんな野反湖周辺のトレイルをキャンプ場を拠点にして2日間で歩き尽すプランである。 初日は、まさに上・信・越の3県にまたがる秘峰、白砂山と野反湖の東側にそびえる八間山を縦走するパノラマルートである。




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<公共交通の場合>
JR吾妻線の長野原草津口駅から中之条町バスの野反湖行きの最終バス停で下りる。 乗車時間約1時間20分、片道1,500円。 ただしバスの便数は非常に少なく、夏季のみ(5月1日~10月20日まで)の運行で1日4便。 加えて、地元サービスのためのバスなので、始発便(7:40発)は土曜、休日、休校日(学校の夏休み期間)は運休である。週末ハイクを計画の場合は要注意だ。 034.gif

<マイカーの場合(前橋方面から)>
関越自動車道の渋川伊香保ICから国道353号線~国道145号線で長野原に向かう。 長野原草津口駅の西 “新須川橋” の信号を右折し、県道292号線~県道405号線(和光原-野反湖間は12月から4月まで閉鎖)で野反湖へ。 パーキングは広く、トイレや売店兼食堂もある。  パーキングの奥に白砂山登山口がある。




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登山口から少し登り、ハンノキ沢を渡って、地蔵峠まで粘土質の歩きにくい坂道を登る。 008.gif




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まず出迎えてくれたのが、このハナニガナたちである。この花を見ると夏だな~って感じる。 ほとんどは黄花であるが、まれに白花ニガナも混じって咲いている。 056.gif




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登山口から約1時間で地蔵峠の分岐に着く。左のトレイルは秋山郷への路であることを知り、豪雪地帯の秋山郷が意外に隣接していることに驚いた。 005.gif
また、名前の通り、ここには屋根付きの地蔵があり、側らには雪ん子のわら靴も置かれていた。 きっとこの地蔵は雪が降ると歩きだすのだろうね。 037.gif




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地蔵峠の道標に従い右の尾根路に進めば、あたりはマイヅルソウの群落が続いている。 056.gif 005.gif




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堂岩山(どういわやま)までは、シラビソの樹林帯とササ原のアップダウンを繰り返す。




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樹林帯の中なので展望は無いが、足元にはたくさんの高山植物が現れる。 マイヅルソウの他にも、キソチドリ、ツルリンドウ(写真左)、オトギリソウ、ゴゼンタチバナ、ユキザサ、イワカガミ、ギンリョウソウ(写真右)など、小さな発見につらい登行も気がまぎれる。 056.gif 056.gif




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地蔵峠から1時間30分ほどで、水場の標識(左に5分下った沢に水場あり)がある小さな広場のような場所に着く。
東側の刈り込みされたスポットからは浅間山や野反湖の眺めが良く、休憩には最適だ。 042.gif 063.gif





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広場から、さらに急登をこなし、路がなだらかになって少し行くと堂岩山(2,051m)の山名柱が現れる。
山頂というよりトレイルの途中のような場所で展望も無い。
登山口から堂岩山までは樹林帯であるが、ここから白砂山と八間山方面へは開けた尾根が続く。




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堂岩山から少し降った所に白砂山と八間山の分岐がある。 分岐から見る白砂山の姿は風格があって素敵だ。その頂へは長く美しい稜線が続いている。 072.gif




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分岐から白砂山まではお楽しみの稜線歩きが待っている。 060.gif




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日当たりの良い稜線に入ると、高山植物の数が増える。  056.gif 056.gif
キオンやヤマブキショウマ、イタドリの陰に隠れて見落としてしまいそうな小さな花、ミヤマコゴメグサ(写真右)も花びらをめいっぱい広げて存在をアピールしていた。





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トレイルの両サイドはシャクナゲやハイマツなどの低木で覆われている。 コメツツジの大群落が西面の谷まで続いているのには驚いた。 足元で枝を這わせている赤い実はガマズミかな?




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アカミノイヌツゲも小さな花を、ヤマザクラは黒い実を付けていた。 ちなみにヤマザクラの実って食べられるらしい。 う~ん、言われてみれば美味しそう・・でも・・日本(特に関東)は放射能汚染が怖いので試食はやめておこう。 011.gif




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白砂山までは2、3のピークを越えて行くが、途中にある顕著なピークが 猟師の頭(2,042m)である。 猟師の頭までは、さほど高低差も無く稜線歩きを堪能できるので、高山植物の咲き誇る時期は是非歩いてほしい。 049.gif




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さて、猟師の頭からは最低鞍部(金沢レリーフという岩場)まで大きく降る。 そしてその後、白砂山への急登が待ち受けている。 008.gif




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最低鞍部を過ぎると、ノゾリキスゲ(ゼンテンカ)の群落が現れる。 056.gif




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高山植物も一層見事になる。 056.gif 043.gif




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ノゾリキスゲとヤマブキショウマが多いが、オオバギボウシ、タテヤマウツボグサ、ヒカゲノカズラなどもちらほら咲いている。 パープルの色が目立つ花としては、やはりハクサンフウロ(写真左)とハクサンチドリ(写真右)がダントツで目立つ。




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さて、高山植物と時間を忘れて戯れるのは楽しいが、トレイルの方は最後の急登がきつい! 042.gif 登れば登るほど勾配が増してくる。何度も立ち止まり息を整えてゆっくりゆっくりと登る。 やっと急登が終わり、山頂か!? と期待したが、見事に裏切られた。 007.gif 急登の後も300mほど緩やかな稜線が続く。 正直、ピークにこだわりは無いので、引き返そうかと思ったが、適当な休憩場所が無いので休憩の為に300mを惰性で歩いた。 021.gif




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そして、ようやくたどり着いた山頂。 066.gif

ここが三県のボーダーラインのピーク、白砂山(2,140m)である。

いや~長かった! 042.gif





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トンガリ山らしく、山頂からは360度の展望だ。 東側は上ノ間山をはじめ新潟県の山々が連なる。




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西側の歩いてきた稜線を振り返る。




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北側のブッシュの奥には八十三山など長野県の山々が見える。




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三県を股にかけて休憩した後は、白砂山を後に長い稜線を分岐まで戻る。
アップダウンが多いので、行きも帰りも時間の差は無い。
分岐から往復3時間の行程である。 042.gif
分岐に戻った段階ですでに午後3時。 059.gif
これから八間山を目指すのは時間的にも体力的にもきついが、往路を戻っても1時間ほどの時間差なので、予定通り八間山経由でキャンプ場へ戻ることにする。
幸い日照時間も長い季節だし、お天気も良い。 058.gif




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分岐を左(南)に進み、しばらくは緩い下りとなり展望も良い。




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中尾根の頭(1,944m)あたりから白砂山方面を振り返れば、あんなに苦しかった白砂山へのトレイルが意外と緩やかな稜線を引いていることに驚く。そして白砂川へ落ち込む白砂山南面の広大な森に2度驚かされる。 072.gif




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中尾根の頭から標高差150mほど降り、100mほど登り返せば 黒渋の頭(1,895m)に着く。




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そして、さらにササ原の小さなアップダウンを繰り返す。




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八間山から南東方向に伸びる尾根の森林が美しい。 072.gif




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やがて、キャンプ場方面からのトレイルと合流し、左に数メートル行けば廃屋小屋の前を通り八間山(1,934m)のピークに着く。 066.gif
八間山には西陽が当たっていた。 058.gif
このピークへは、昔(20年くらい前?)、白砂川魚の沢の沢登りで登っているはずなのだが・・全く記憶がない。 039.gif 008.gif
ちなみに、富士見峠(野反峠)から八間山までのトレイルは花も展望も楽しめる往復3時間程度のルートなので家族連れハイキングにお勧めだ。 049.gif




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下山は、廃屋小屋先の分岐まで戻り、左折して樹林帯をキャンプ場方面に降る。 始めは湿った急な坂を降るが、左側の木立の間から野反湖が見え隠れする頃には勾配も緩くなり歩き易くなる。 小さな湿地を抜けるとノギラン (写真左) やミヤマホツツジなどが咲くラブリーな路となる。






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ノギランに混ざり50センチほどの高さに育ったショウジョウバカマを見た時は驚いた。 これが湿原でパープルの可愛い花を咲かせていたショウジョウバカマと同一の花とは思えない。 039.gif




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八間山から1時間弱で車道に飛び出る。
車道出合の登山口の脇には整地されたパーキングがある。
長い道のりであったが、最後の最後まで高山植物が花盛りで楽しいトレイルだった。 056.gif 060.gif




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車道を15分くらい野反湖バス停方向(西)へ行く。バス停から車道を直進し、ダムの堤防を渡りビジターセンターのあるキャンプ場で宿泊する。 沈みゆく夕日の元にある野反湖は神秘的なたたずまいを見せていた。 心地よい疲れを全身に感じながら、ひとり湖を見つめるSueであった。 037.gif




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キャンプ場は、バンガローやロッジなどの施設が充実しているので、アウトドアの拠点として便利である。 ただし、2016年7月現在はテントサイト(第二キャンプ場)の使用は不可になっているので、事前確認をしてから出かけることをお勧めする。

堂岩山から白砂山、そして八間山を歩くこのルートは、明瞭な尾根でさほど危険な個所も無く、中級レベルのハイカーなら問題ないだろう。 しかし、距離が長くアップダウンも多いので、ひたすら体力と忍耐力勝負のルートである。 私の最も苦手とするタイプのトレイルだった。 疲れた~! 008.gif 042.gif

私のこのトレイルへの評価: 5★ 中級者向け
行程距離: 約15km(野反湖バス停登山口‐堂岩山‐白砂山‐八間山‐湖畔登山口‐野反湖バス停登山口)
標高差: 約600m(累積高低差 約1,250m)
実動時間: 約9 時間 (野反湖登山口~白砂山 約4時間、白砂山~八間山 約4時間、八間山~野反湖登山口 約1時間、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-07-11 22:46 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(4)

上信越 苗場山の山上湿原を訪ねて     Mount Naeba in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Saturday, July 11, 2015
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赤城山の覚満淵カヤの平高原の南・北ドブ湿原と初夏の湿原めぐりが続いたが、その延長線でかねてから訪れてみたいと思っていた苗場山の山上湿原に行ってきた。 070.gif

しかし、山上湿原ということは苗場山の山頂まで登らなくてはその湿原を見ることはできない。
高低差900m、途中で大きく下るので、累積高低差は1,100mだ。ハイキングの域を超えている。これはもう登山だ! 042.gif

この高低差の登山をしたのは、昨年秋の上州武尊山が最後だ。この頃は、化学療法を始めたばかりで比較的体力もあった。けれど、抗癌剤治療、放射線療法と治療が進むにつれ体力が無くなり、一時期は駅の階段でさえも息切れがひどく一気には登れなくなった。はたして山頂湿原までたどり着くことができるのだろうか・・・ 025.gif




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アクセス: 苗場山に至るいくつかのルートの中で、高速道路からのアクセスの良い苗場山東面から入ることにする。

東面はスキーリゾートエリアとしても有名であるが、その中のひとつ、かぐらスキー場から神楽ヶ峰を越えて山頂に至る祓川コースを登ることにする。

関越自動車道の湯沢ICから国道17号(三国街道)を8kmほど南下したあたりで、右折して清津川を渡りかぐらスキー場へ通じる林道に入る。

林道を10kmほど走れば和田小屋手前のかぐらスキー場町営パーキングに着く。途中にゲートがあり、係員に登山届けを提出する。




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かぐらスキー場町営パーキングから、登山口の標識の右側の山路を行き、途中で林道にでる。

山路はぬかるんでいることが多いので、初めから林道を歩いて和田小屋まで行くほうが楽だと思う。和田小屋までは20~30分ほどだ。 059.gif

ここはスキー場のゴンドラの山頂駅でもあり、標高1,380mの山の5合目にあたる。




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和田小屋からスキーゲレンデを横切って、右側の樹林帯に入って行く。 070.gif




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ブナ林の中を行くトレイルは、所々に木道が設置されているが、全体的には粘土質の滑りやすい路なので、雨の後などは厄介だろう。 008.gif




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しばらくは展望のない樹林帯であるが、この時期はゴゼンタチバナ(写真左)やモミジカラマツ(写真右)などの高山植物が、ハイカーの目を楽しませてくれる。 056.gif 056.gif




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和田小屋から約30~40分で6合目、1時間ほどで下の芝に着く。 059.gif

対岸の清八沢の上部は樹林帯が伐採され、中の芝(標高約1800m)までスキーリフトが延びている。

同行者のボーダーの話では、このリフトは通称ゴロマと呼ばれる第5ロマンスリフトで、かぐらスキー場最上部まで、山スキーヤーや山ボーダー達を上らせてくれるそうだ。




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下の芝を過ぎると、樹林帯の中にスポット的に小さな湿原が現れる。




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足元にはイワカガミやマイズルソウが咲き、日当たりのよい樹林帯にはムラサキヤシオ(写真上)が、紺碧の空に鮮やかなピンクの花を咲かせていた。 056.gif




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ブナ林がいつの間にかツガに変わり、ゴロマの終点を右にみれば中の芝まではすぐだ。東面に湯沢町や巻機山などの展望が開けてくる。 072.gif




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中の芝は、露岩の点在する広い草原で、ワタスゲ(写真上)やウラジロヨウラク、コバイケイソウなどが咲くホットする場所だ。 043.gif

木段が現れ、休憩スペースも作られている。登山口から2時間強、しっかり水分補給して休憩してから行こう。先はまだ長いぞ! 063.gif




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中の芝から木段を登り、露岩のトレイルを15分も登ればそこは上の芝である。




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上の芝には、苗場山冬期登山の開拓者の記念碑の埋め込まれた三角岩がある。

その先で苗場山西麓からのトレイル、小松原コースの分岐を右に分ける。

小松原コースは、距離は長いが美しい池塘群が広がる小松原湿原を楽しめるので、いつか機会があったら歩いてみたいトレイルだ。




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小松原コースの分岐からは、傾斜が緩やかになる。主稜線通しに神楽ガ峰へ向かう。

途中には“股スリ岩”の露岩があるので、股をすらないようにね。 037.gif




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稜線に向かって笹の大傾斜が続いている。太陽に反射した笹原がとても美しい。 072.gif




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左手には針葉樹の森が眼下に広がる。




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トレイル脇にはクルマユリやコバイケイソウ(写真上)などが満開である。 056.gif




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上の芝から30分程度で神楽ガ峰に着く。神楽ガ峰周辺からは東にカッサ湖(田代湖)の青い湖面が見下ろせる。その先には平標山などの谷川連峰が望める。




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神楽ガ峰から南に向かって大きく下り込む。南斜面の明るいトレイルには、イワカガミ(写真左)の群落が続き、ショウジョウバカマ(写真右)なども咲いていて飽きることがない。 056.gif 060.gif




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そして、正面にはどっしりとした苗場山本峰が姿を現す。 005.gif




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神楽ガ峰と苗場山の鞍部にあたる “お花畑” までは約200mの急下降になる。

途中、 “雷清水” の水場を通る。

この日はとても暑い一日で、この水場での補給はとても助かった。




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お花畑は、西面の硫黄川と東面の棒沢の源頭部で、高山植物が咲き乱れるラブリーな場所だ。 056.gif 060.gif




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東面の棒沢には、まだたくさんの残雪がある。

残雪の沢から吹き上げる風がひんやりとして気持ちが良い。 043.gif




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振り返れば、神楽ガ峰と、その下の雷清水の水場で順番待ちをするハイカーの一群が見える。

“帰りは、あの峰まで登るのか~・・” 008.gif




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ラブリーなお花畑を過ぎ、9合目に差しかかると、上を見上げると首が痛くなるような急傾斜が始まる。

ここが “雲尾坂” と言われる急登で、これを登り切れば苗場山だ。

最後の踏ん張りどころだ。

心配していた通り、私の心臓はキュンキュンと悲鳴を上げている。 042.gif

おかしいな~・・足が上らない、身体に力が入らない・・空腹感もある。 008.gif

山頂まであと30mくらいのところで、ついに気力が途絶えた。 002.gif

へなへなと路肩の岩の上に座り込んでしまった。

とにかく、行動食を水と一緒に胃袋に流し込む。 063.gif

元気な同行者は、私を心配して一緒にそこに留まってくれた。 040.gif


振り返れば、神楽ガ峰がもうあんなに遠い。

それにキレ落ちるように下って行くトレイルの傾斜がすごい! 005.gif

“帰りは、ここを降って、あの峰まで登るのか~・・” 008.gif




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なんとか、最後の力をふり絞って歩き出す。 042.gif

苗場山の山頂湿原が突然、目の前に広がる。 005.gif

“なぁ~んだ、本当にもう少しだったんだぁ~” と開放感に包まれる。 043.gif




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山頂部は、南西方向に緩やかに傾斜し、湿地が形成され小さな湖沼が多数点在している。




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山頂の湖沼にはミヤマホタルイやヤチスゲが苗のように繁っている。この様子が山名を “苗場山” としたとの説がある。 005.gif 045.gif




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山頂湿原というだけのことはあり、見えている周囲の山が低い!

この感じ、尾瀬のアヤメ平を思わせる。大きな燧ヶ岳至仏山が低くみえたなぁ~




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苗場山の山頂というのは、山頂部の北側にあり、湿原からさほど高くは無い。

でも、一応最高地点なので寄っていこう。

山頂付近からは、山頂湿原が一望できる。

その大きさ、4km四方とのこと。It's huge!!!! 005.gif

オオシラビソの森に点在する池塘が輝き、苗場山は水と草原の織り成す壮大な山だな~と思う。 045.gif




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山頂から南のトレイルを行けば、自然体験交流センター(苗場山頂ヒュッテ)がある。

自然体験交流センターの前を通り小さなループの木道を一周する。

西に秘境・秋山郷からのメインルートである小赤沢コースのトレイルが続いている。




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山頂ヒュッテの南斜面にはまだたくさんの雪が残っていた。


このあたりの湿原は、まだ枯葉色のままで、眠りから覚めていない。 014.gif




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日当たりの良い湿原はイワイチョウなどのグリーンの絨毯になっている。




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グリーンの絨毯に包まれて、チングルマ(写真左)や馬鹿者、じゃなくて、アカモノ(写真右)も咲いていた。 056.gif 056.gif

もっと、湿原めぐりを楽しみたいところであるが、日帰り山行では時間がタイトである。 059.gif




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念願の苗場山の大湿原をみることができて、頑張って登ってきてよかった。 043.gif

でも、けっして楽なルートとは思わない。 042.gif

次回は山頂ヒュッテに泊まってゆっくり湿原めぐりを楽しむのもよいな~ 045.gif




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私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け

行程距離: 約14km(町営パーキング‐和田小屋‐中の芝‐神楽ガ峰‐苗場山‐神楽ガ峰‐中の芝‐和田小屋‐町営パーキング)

標高差: 約900m (累積高低差:1,100m)

実動時間: 約8.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-07-11 16:41 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 カヤの平高原 ブナ林に眠る2つの湿原    Kayanodaira in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Saturday, July 4, 2015
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信州、カヤの平高原と聞いても、ピンとくる人は少ないだろう。

観光客やハイカーに人気の志賀高原の北に位置しながら、幸いあまりハイカーがおしかけることが無い静かなエリアだ。

標高約1,500mの穏やかな高原台地には、樹齢300年のブナの原生林や大小の湿原が点在している。

中でも代表的な湿原が “北ドブ・南ドブ湿原” である。名前はいただけないが、小ぢんまりとした美しい湿原である。 072.gif




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アクセス :上信越自動車道、豊田飯山ICから千曲川を渡り、木島平村の糠塚集落から清水平林道を東に1時間(約30km)ほど走る。

私は今年(2015年)春に開業した、北陸新幹線で飯山駅まで行き(高崎から1時間)、駅前からレンタカーを借りた。飯山駅の観光案内所は、安いレンタカー会社を紹介、手配までしてくれた。  040.gif


カヤの平高原には、牧場やキャンプ場があり、ビジターセンターとも言うべき総合案内所には、係員が常駐し、高原の散策路案内をはじめ、花や山野草などの自然情報なども提供してくれる。 034.gif

私も、気になっていた高山植物、ショウキランの植生場所を尋ねたら親切に教えてくれた。  040.gif




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まずは、そのショウキランがみられる南ドブ湿原へいってみよう。 070.gif

総合案内所の右横から公園のように綺麗に管理された牧場の端を歩き、南西に向かって樹林帯を降る。




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10分ほどで南ドブ湿原に着く。

遠めに眺めるのみで、湿原の中までは入れないのが残念である。 002.gif

南ドブ湿原は5千㎡の小さな湿原であるが、5月にはミズバショウが咲き、今の時期はアヤメやツツジなどたくさんの高山植物が咲いている。 056.gif




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トレイル脇には、落葉低木のミヤマイボタが小さな蕾をつけていた。

樹木についている北信森林管理署のネームプレートによれば、花は6~7月で、秋には実が紫黒色に熟す、と書いてある。 034.gif




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こちらも美しい花は、サンゴミズキかな? 056.gif




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そして、私の今回のお目当ては、このショウキランである。 Oh~!かなり強烈な花だ。 005.gif

今回は、ブナ林の中でたくさんのギンリョウソウに出会うが、このショウキランもギンリョウソウ同様、葉緑素を持たない植物界の異端児である。

菌類と共生し菌根をつくり、菌から栄養を奪って生活している。このような植物を腐生植物というらしい。

どこにでもいますね~、おねだり上手の美魔女は。 041.gif

まさにこのピンク色、美魔女の風格ありますね~。

男勝りのSueは爪の垢でも煎じて飲まにゃいけんね~ 041.gif




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ショウキランにショウキ(正気)を無くしたSue の目に留まったのは、赤城山の山麓でも見かけたオククルマムグラである。

1cmにも満たない小さな白い花が宝石をちりばめたようだ。その可憐さに、ようやく正気を取り戻したSueであった。 041.gif




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南ドブ湿原は、ゆっくり一周しても1時間はかからないだろう。 059.gif

再び総合案内所のあるパーキングに戻り、今度は、カヤの平高原ロッヂの先から北ドブ湿原を目指そう。




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パーキング周辺でアザミの蕾を発見。昆虫が2匹蕾の上に乗っかっている。 この昆虫、鼻が象みたいに長いゾオ(象)! 009.gif




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さて、北ドブ湿原へは、メインロードともいえる北ドブ歩道を歩く。東西2本のトレイルがあるので、往復で周回すると良いだろう。

ちなみに、この手前の花はサワフタギという樹木で、北信森林管理署のネームプレートによれば、高さ2~4mになる落葉低木で、秋には実が藍色に熟しよく目立つ、と書いてある。 034.gif




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ここは、トレイルが整備され、起伏がなく歩きやすいことから、群馬県上野村同様に森林セラピー基地に認定されている。




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はじめはシラカバ、ダケカンバなどが群生する木道を行く。 071.gif 072.gif




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そして、いよいよ地元の人が、日本一美しいというブナの原生林へ入って行く。 070.gif




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日本一美しい原生林が日本中にたくさんあって困ってしまうね。 003.gif




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どうでしょう?039.gif 日本一美しいブナの原生林! 034.gif 日本一ってことでいいでしょう! 037.gif




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そして、雨上がりのブナ林の主役は、何と言ってもこのギンリョウソウである。

豊かなブナ林の林床からニョキニョキと白い頭をだしていた。 005.gif




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別名、ユウレイタケ(幽霊茸)とも言われるが、雨の雫に濡れたギンリョウソウは、幽霊というより、ベールをまとった妖精のようだ。 043.gif




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ギンリョウソウの和名の由来は、全体の姿を白銀色の竜に見立てたものらしいが、私にはお鼻の大きなムーミンにしか見えない。 041.gif

ムーミンはいつも下を向いているので、下から中を覗いてみた。オレンジ色の歯車みたいなのが見える! 005.gif




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ギンリョウソウの他にも、面白い植物を発見。

これ花ですか? 4枚の葉っぱの上に、まるで羽根つきの羽根が乗っているようなのでツクバネソウと命名された花だ。

初めて見た!巨大ゴゼンタチバナかと思った! 005.gif




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なだらかに続くとトレイルは、さすがにセラピーロードだ。 043.gif

ブナ林の樹相のコントラストを楽しみながら歩ける癒しのトレイルだ。ここなら子供やお年寄りまで歩けるだろう。

北ドブ歩道の入口から約1.5kmほどで東西コースの分岐に着く。

ここから右にルートを取れば北ドブ湿原まではすぐだ。 071.gif




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トレイル脇には、お知り合いの須田ちゃん、じゃなくて、ズダヤクシュの花も定番だ。

この植物は喘息に効くらしい。長野県では喘息のことを “ズダ” って言うって本当ズダ? 041.gif




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分岐から少し下っていくと、突然目の前が開け、北ドブ湿原(標高1550m)が全容を現す。




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北ドブ湿原には木道が敷かれ、湿原の中央部まで立ち入ることができる。

約7万㎡の北ドブ湿原では、コバイケイソウ(写真上)やワタスゲ、トキソウ、ジャコウソウなどさまざまな高山植物を観察できる。




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陽が陰ると花が閉じてしまうタテヤマリンドウは、湿原の小さくて大きな存在だ。 056.gif

蕾の縦じま模様を見ると、床屋の回転灯を思い出すのは私だけ? 003.gif




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原生林に囲まれた北ドブ湿原には小さな休憩場(アズマヤ)もあるので、のんびりと腰を下ろしてくつろぎたい。 063.gif




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アズマヤへ向かう、木道の脇にオオバタチツボスミレ(写真上)の群落がある。

ここカヤの平高原は、植物分布上では、オオバタチツボスミレやチシマウスバスミレの南限の群生地らしい。 027.gif

まさか7月にスミレの花に会えるとは思っていなかったな~。 056.gif

このスミレ、名前の通り葉っぱが異様に大きい!




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そして何と言っても、北ドブ湿原では7月中~下旬にかけてニッコウキスゲが咲き誇り、湿原一帯がイエローに染まる素晴らしい景色を見ることができる。

・・・ということだが、訪れる時期が少し早かったようだ・・・残念! 007.gif

休憩所の前に1輪だけ咲いていた。 056.gif




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そのニッコウキスゲの隣の落葉低木はコマユミだ。北信森林管理署のネームプレートによれば、高さ1~2mで秋には美しく紅葉する、と書いてある。 034.gif




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多くの団体ハイカーは、この休憩所で往路を引き返す。

時間があるので、湿原をさらに進み、休憩所から1kmほど北にある八剣山(1,676m)まで行くことにする。

休憩所から先は、湿原に流れ込んでいる小さな沢沿いなのでぬかるんでいる。 008.gif




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沢沿いといえば、トリカブトの仲間はお決まりだね。

写真上は、花の咲く時期はトリカブトより早いオオレイジンソウだ。

色は見ての通りトリカブトとはまるで違うが、花の形はよく似ている。毒の方も1級品だ。 008.gif




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そして、お決まりといえば、エンレイソウ(写真左)と、ユキザサ(写真右)も外せない。 034.gif




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休憩所からひと登り(0.6km)で、八剣山への分岐に着く。分岐にはキヌガサソウが群生していた。 056.gif




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分岐を右に進むと、やや急斜面の登りとなる。

でも、足元にはツバメオモトやマイズルソウの群落があり、さほど登りの苦しさは気にならない。


あ、本当に花の天辺で一羽の鶴が舞っているよ! 005.gif 056.gif





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分岐から約20分(0.4km)で低木林に囲まれた八剣山に到着だ。 066.gif

展望不良のピークにはナナカマドが満開だった。 056.gif

展望良好のピークとしては、南側に高標山(たかっぴょう)があるので、展望を楽しみたいハイカーは、そちらの山を登ることをお勧めする。 034.gif




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下山は、いったん八剣山の分岐まで戻り、北ドブ湿原の西側のトレイルに進もう。

階段状の急坂を100mほど登れば、右に八剣山歩道を分ける。

階段の脇にはタニギキョウと思われる小さな花がびっしりと咲いていた。 056.gif




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左のブナ林の中の緩やかなトレイルを1.2kmほど南下すれば、北ドブ歩道の東西コースの分岐にいたる。




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この間は、ナナカマドやオオカメノキの低木のトンネルが続く。 072.gif




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前方に、白いかたまりがあれば、それはギンリョウソウと思ってよい。それほどブナ林のあちこちにムーミンのファミリーがいる。 おや、ずいぶんと大家族だね。 003.gif




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北ドブ歩道の東西コースの分岐に着く。 ここからは西コースを戻っても、東コースをとっても時間的に大きな差はない。 059.gif





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東コースからロッジ近くにある “信州大学ブナ原生林教育園” を見て帰るのも良いだろう。

軽い周回コース(0.7km/20分程度)になっているだけだが、解説板もあって勉強になる。




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長野県の最北の地なのに、北陸新幹線の開業により、北信が近くなった。

湿原の規模や美しさだけなら、尾瀬に行ってしまうが、ここは日本一美しいブナ林とセットで楽しめるところが利点である。 045.gif

牧場やキャンプ地もあり、トレイルもお手軽ルートなので、子供連れや仲間でアウトドアを楽しむには最適な場所だと思う。

本格的ハイカーには物足りないかも知れないが、ここはゆっくりと足元の小さな植物と語り合いながら歩きたいトレイルだ。 043.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 初心者、初級者向け

行程距離: 約7.5km(南ドブ湿原周回‐カヤの平高原ロッジ‐北ドブ湿原‐八剣山‐信州大学ブナ原生林教育園周回)

標高差: 約250m

実動時間: 約4.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-07-04 23:20 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 霧積温泉から登る鼻曲山     Hanamagariyama in Annaka,Gunma

Monday, May 4, 2015
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鼻曲山は群馬の西、安中市と長野県軽井沢町との県境にある山で、秀麗な浅間山を眺められる山の一つである。

軽井沢町から登る登山道もあるが、今回は、群馬県側の秘湯 “霧積温泉” からの往復ルートを選んだ。 070.gif

ハイキング後の温泉を楽しむハイカーも多いようだが、私はシャワー派なので普段のハイキングでは温泉は視野に入れていない。

しかし、今回の霧積温泉は、日帰り入浴するにはパーキングから山路を30分歩かないと入れない秘湯ということで、温泉とセットのハイキングとなった。




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前橋、高崎からのアクセス:国道18号で西に向かい(又は上信越自動車道松井田妙義ICから国道18号へ出る)、安中市松井田町の横川駅を過ぎたらバイパスから離れ旧道に入る。

坂本宿の先の玉屋ドライブインを右折して(県道56号線)霧積湖の湖畔を走り霧積温泉に向かう。車道は狭く蛇行しているので慎重に運転しよう。 034.gif

パーキングは20台ほど駐車可能である。以前は、ここに霧積温泉の別館 “霧積館” があったが、現在は更地になっている。 005.gif

公共機関を利用の場合はJR信越線の横川駅で下車。霧積温泉まではタクシーの利用となる。(片道 約30分 ¥3,700程度) 059.gif 065.gif




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パーキングから北に向かい、橋を渡り20分程山路を登れば、霧積温泉の湯元 “金湯館” へ続く林道(一般車通行不可)に出る。

林道を金湯館方向(西)に少し行くと、登山口の道標がある。ここが鼻曲山への実質的な登山口である。

登山口から明るい林の中を進むと、黄色の花(ツルキンバイかな?)が絨毯のように咲くていた。5月の鼻曲山は春爛漫といった感じだね。 056.gif 060.gif 056.gif




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日当たりのよい斜面にはスミレの群落もあり、ところどころにミツバツツジも健在だ。 056.gif




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トレイルは、緩やかではあるが、コンスタンスに傾斜を増していく。 042.gif




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ブナを含む美しい樹林帯を登ること1時間弱で、剣の峰と角落山へ続く “十六曲峠” への分岐がある。ここは標識に従い左に行く。 071.gif




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このあたりは新緑が実に清清しく、オオカメノキの白い花が緑に映えていた。 056.gif

秋の紅葉シーズンもお勧めの素晴らしい場所である。 049.gif 072.gif




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足元には、可愛らしいつぼみをつけたユキザサの群生が見られる。 056.gif




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トレイルは、十六曲峠への分岐から西に進路を曲げる。

30分弱ほどで左側がガレた急峻な谷が現れる。 “霧積のぞき” と呼ばれる場所で、冬枯れの時期なら霧積温泉の建物が見下ろせるらしい。




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温泉の建物は見えなかったが、新緑と霧の中にうっすらと浮かぶ山々のシルエットが柔らかな水彩画のようであった。 072.gif 043.gif




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霧積のぞきから “鼻曲峠” へは、人の背丈ほどある笹のトレイルを西に進む。 070.gif




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笹藪の隙間には、ヤブレガサが大きな手のひらを開いて整列していた。 056.gif 003.gif




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明るい雑木林の中には、他にもヒゲネワチガイソウやマイヅルソウ(写真右)が咲いていた。特に十六曲峠から鼻曲峠の間ではミヤマエンレイソウ(写真右)が多く見られた。 056.gif 056.gif 056.gif




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やがて笹の背丈が低くなり、モミジの若葉が美しい樹林帯になる。 072.gif そして、いよいよ胸突き八丁の急登になる。 042.gif




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フィックスロープがセットされたガレたルンゼを登りきれば鼻曲峠は近い。




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鼻曲峠は軽井沢町からのトレイル(留夫山から熊野神社方面への路)が合流している三差路で、東側に聳える剣の峰、角落山が見える。 072.gif

公共機関を利用の場合は、鼻曲山登頂後にこのトレイルで軽井沢側に下山するのも面白そうだが4時間30分もかかる健脚向きだ。 034.gif

この日は、朝には晴天だった天気が、時々ポツリポツリと雨の降る変わりやすい天気となってしまい、鼻曲峠からの展望は、かろうじて前記の山が判別できる程度であった。 057.gif 002.gif

鼻曲峠から見る角落山はカッコいいね。 004.gif 機会があったらぜひ登ってみたい山だ。 045.gif




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鼻曲峠周辺にもヤブレガサの群落がある。雨に打たれたヤブレガサは、妖怪傘お化け状態になってしぼんでしまった。傘なのに雨でしぼんでしまっては傘の役目してないじゃん! 041.gif




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鼻曲峠からは右(北)に進路を変え、笹の尾根を登る。 042.gif




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鼻曲山の曲がった鼻が見えてきた。




f0308721_22373168.jpg最後は、滑り易い急な斜面を登れば、大天狗とも呼ばれる鼻曲山(1,655m)に到着だ。 066.gif

パーキングから標高差約800mもあり、結構堪える登行であった。 042.gif




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大天狗から3分程西に位置する小天狗の方が展望が良いらしいので行ってみた。が、残念ながら浅間山にはガスがかかっていた。 007.gif




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北側には浅間隠山の全貌が見える。 072.gif

小天狗と浅間隠山の間に位置する二度上峠からも、氷妻山経由で鼻曲山を往復するトレイルがある。

また、小天狗から軽井沢町の長日向(白糸有料道路のバス停)に通じる “乙女コース” というトレイルもあるので、公共機関を利用の場合は長日向へ降り、タクシーで軽井沢駅へ行くのも一案だ。 034.gif




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小天狗の山頂には、はっきりしない展望とは裏腹に、雨に濡れたネコヤナギがやけに生き生きとしていた。 056.gif




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下山は、往路のトレイルを登山口まで戻り、金湯館で温泉に浸かって帰ろう。

登山口から西に10分ほど行けば、霧積渓谷の中にひっそりと建つ金湯館に着く。40度というややぬるめの源泉掛け流し湯だ。(入浴料:¥800には入浴後のお茶サービスが含まれる)065.gif 063.gif

なお、着替えなどのお風呂セットは、入山時に金湯館に立ち寄り預けることもできるので、軽量でハイキングが楽しめる。 049.gif

ちなみにこの霧積温泉は、西條八十の “帽子” という詩の舞台で、この詩をモチーフにした森村誠一の小説 “人間の証明” の舞台でもあることで有名だ。





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この霧積温泉周辺の渓谷には、冬に凍結する滝が数箇所あり、昔よくアイスクライミングの練習に通ったところでもある。

今回は、昔とはまったく違う目的で訪れ、懐かしい場所での新緑ハイキングを楽しんだ。 001.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け

行程距離: 約9km(霧積館パーキング‐登山口‐十六曲峠‐鼻曲峠‐大天狗・小天狗‐鼻曲峠‐十六曲峠‐登山口‐金湯館‐霧積館パーキング)

標高差: 約800m

実動時間: 約7時間 (休憩、1時間の入浴込み)

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by dream8sue | 2015-05-04 01:36 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 湯の丸高原 池の平湿原は花の宝石箱     Yunomarukōgen in Jōshin'etsu-kōgen NP

Friday, August 15, 2014
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日本はお盆休み中、アメリカ帰りの私は日本の慣習にはまったく興味がない。お天気もぱっとしない。どうしたものかと思案の結果、午前中くらいなら歩けるだろうと長野県の湯の丸高原に行ってきた。070.gif

湯の丸高原は浅間連峰の西側に位置し、長野県東御市(とうみし)と群馬県吾妻郡嬬恋村にまたがる、標高1,800~2,000mの高原である。別名 “花高原” と呼ばれているほど、たくさんの高山植物が咲き誇る場所だ。6月下旬ごろは国の天然記念物である、60万株のレンゲツツジの大群落が一斉に咲き、観光客が多く訪れ、賑わいを見せる。056.gif

今回はそのレンゲツツジが咲く湯ノ丸山から南東に位置する “池の平湿原” の遊歩道を歩き植物鑑賞をすることにした。池の平湿原は、春から秋にかけて次々に1,000種以上の花が見られる、いわば天然植物園である。ハイキング写真もほとんど植物ばかりになってしまった。041.gif

池の平湿原の周りには、北に水ノ塔山、東籠ノ登山、西籠ノ登山があるので、晴れている日なら、このルートの縦走も楽しそうだ。049.gif
さらに歩き足りないハイカーには、南の見晴岳から地蔵峠を経由して、湯ノ丸山、烏帽子岳までのトレイルならたっぷり1日楽しめるだろう。049.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
国道18号線で碓井峠を越え、信号 “浅間サンライン入口” で右折し、上信越道路車道の北側を走る。この道路(県道80-79)は田舎道で信号も少なく快適だ。
小諸を過ぎたあたり(浅間サンライン入口から約12km)で信号 “別府” で右折し県道94に入り山に向かって北に進む。
湯の丸スキー場、地蔵峠まで約10km弱だ。地蔵峠から右(東)へ向かう林道がある。
これが池の平湿原に行く “湯の丸高峰林道(冬季閉鎖、夏季も夜間は閉鎖)” だ。
舗装されているがカーブの多い道なので、運転は慎重にね。
池の平湿原に着くと、まず右側に大型車駐車場があり、その先に普通車駐車場がある。
駐車場は未舗装。(駐車料金:500円/1日)
上信越自動車道利用の場合は小諸ICで降り、県道79で西に向かえば程なく、信号 “別府” に至る。

<公共交通の場合>
電車利用の場合は、長野新幹線で上田駅下車、しなの鉄道に乗り換え、田中駅又は滋野駅下車。タクシーで40分くらいで池の平湿原に着くだろう。

なお、東御市観光協会のHPで駅からの夏期のバス情報や高山植物の開花情報などもアップされているので、出かける前にチェックしていくと良い。 034.gif

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地蔵峠から湯の丸高峰林道に右折する角に “湯の丸自然学習センター” なる建物がある。
池の平周辺のトレッキングルートをジオラマで見れる。
パンフレットなども入手できるので立ち寄って行こう。(入館無料、水曜定休、9時~16時)




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池の平湿原の駐車場に着いた時点で、たくさんの高山植物が出迎えてくれる。駐車場の看板の脇には、楕円形をした赤紫色の花?のワレモコウや、淡いパープルのベル形をしたツリガネニンジンをはじめ、ヤマハハコ、ハクサンフウロなども目立つ。




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えんどう豆を思わせるパープル色の花はシャジクソウ。雑草として刈られてしまうことが多いイタドリも少し赤みを帯びた小さな花をたくさんつけて見事に咲いていた。 056.gif 056.gif




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トレイルの入口には、こんなに大きなオオバギボウシが咲いていた。 005.gif 056.gif




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遊歩道を真っ直ぐ進めば池の平湿原に行けるが、右に行くトレイル(反時計回り)でコマクサ園のある見晴岳(2,095m)方面を目指そう。 “村界の丘 2,113m” “雷の丘 2,108m” “雲上の丘 2,110m” などがある登り坂のトレイルだ。
登り出してすぐに、トレイル脇にはイブキジャコウソウやカワラナデシコ、ツリガネニンジンなどが咲いている。このツリガネニンジン、こんな可愛い花なのに根が朝鮮人参に似ているところからニンジンなんて名前がついているらしいけど、なんだかミスマッチな気がするのは私だけ?037.gif




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大きなシダのトレイルを通り過ぎる、と・・




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その先にはヤナギランの群落がある。すごい!005.gif 072.gif




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横倒しになった松の木が、かすかに根が地面に残り、そこから栄養を取って枝を大きく伸ばしている。これも感動ものだ。 005.gif




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いきなり、たくさんの植物に圧倒されて、知らず知らずに着いてしまった村界の丘。



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ここでも、秋の代表花、マツムシソウ(松虫の鳴くころに咲くというところから命名された)と、“薄雪” に例えられる白い苞葉の上に花をつけるウスユキソウが咲いていた。

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そして、雷の丘を過ぎて・・




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ノアザミが咲き誇るトレイルを進めば雲上の丘である。 070.gif




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しかし、雲上の丘は真っ白な霧の中で展望は無かった。残念!!002.gif




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雲上の丘から “ビグミーの森” という薄暗い森林の中を行けば・・ 070.gif




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森林床にはサトイモの葉を小さくしたような植物が一面を覆っていた。 005.gif




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ビグミーの森を抜け、三方見晴歩道に出る手前には・・ 070.gif




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クガイソウの群落がある。056.gif




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駐車場からゆっくり歩いて1時間強、三方見晴歩道に合流。
ここを右に行けば見晴岳(2,095m)まではすぐだ。
見晴岳からは晴れていれば北アルプスや八ヶ岳などが見えるはずであるが、このお天気では期待できないので寄らずに、左に進み “見晴らしコマクサ園” に行く。





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コマクサ園は柵で囲ってあって、中には入れない。柵の外から見る限りではもうコマクサは終っていた。最もコマクサの開花時期は5月~8月なので無理も無い。でも、コマクサの手前には綺麗なピンクの花をつけたイブキジャコウソウがたくさん咲いていた。056.gif





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さらに、ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)と思われる黄色い花も見られる。056.gif




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見晴らしコマクサ園から、三方ヶ峰を過ぎ、もう一つのコマクサ園 “三方コマクサ園” に向かう。 あ!咲いている! 
高山植物の女王と呼ばれるコマクサだ。
しかも2株がキスしてるみたい。037.gif 
環境省のレッドリスト(2012年)では、絶滅危惧II類に登録されている。
こんな高山の岩場や砂礫地で強風に吹かれても可憐に咲くコマクサはやはり女王の風格だね。004.gif
それに、微量のモルヒネ様物質を含み全株が有毒だって、知らなかった!
可愛い顔してさすが女王です!




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ネバリノギラン、この花も地味な花なのに不思議な存在感がある。茎や花の柄、花被片には腺毛が生えていて粘つく。触るとすごくネバネバする。




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三方コマクサ園から、“おとぎの森” と名づけられた小さな森を抜け、いよいよ池の平湿原に入って行く。けれど霧がどんどん濃くなり、ついに雨模様になってしまった。 057.gif 雨の中を歩くのは煩わしいが、霧の湿原風景もそう悪くはない。 072.gif




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木道をたどり南に進むと、 “忠治の隠石広場” に出る。そこを左に少し行けば “鏡池” という綺麗な池がある。 072.gif 雨でなければ木道を右に行き “コケモモライン” をたどって半周したいところだが、湿原の中を突っ切る近道(池の平三方歩道)で駐車場に戻ることにした。




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夏の池の平湿原はヤナギランとマツムシソウの群生地だ。木道脇の雨に濡れたヤナギランがこれまた美しかった。 072.gif 木道が終り、小高い “グリーン広場” に出て、緩やかな坂道を15分ほど歩けば駐車場に戻れる。071.gif




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約3時間の短いハイキングであったが、数え切れないほどの高山植物に出会えた。056.gif 056.gif 056.gif
これで終わりかと思いきや、ふと見れば、駐車場のトイレ脇にもヤマオダマキが花弁を下げてひっそりとたたずんでいた。そして、地蔵峠に下る車道脇にも背の高いヨツバヒヨドリの群落が目を引いた。




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まさに湯の丸高原は花の宝石箱だ。072.gif 072.gif 072.gif 
今度は秋晴れの中を紅葉した烏帽子岳を登ってみたいな。070.gif


私のこのトレイルへの評価:4★ 初心者、初級者向け 
距離:約3.5km, 高低差:約50m
行動時間:約3時間(休憩込み)







おまけ:  帰り道は地蔵峠から群馬県側の国道144号線に抜け、嬬恋村、長野原町経由で戻ることにした。長野原町で国道145号線になり、国道沿いの吾妻郡東吾妻町矢倉に鳥頭神社がある。この神社の境内に、“神代杉” と呼ばれる古木がある。枯れた幹の空洞の中より杉が生えてきて別名 “親子杉” とも言う。ちょっと面白い杉なので立ち寄るっていくと良い。
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by dream8sue | 2014-08-15 03:45 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 ドウダンツツジが咲き誇る稲包山     Mount Inatutumi in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Saturday, June 14, 2014
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群馬の秘湯、四万温泉と法師温泉をつなぐトレイルに赤沢林道というのがある。この林道から関東最北のピーク、稲包山(1,598m)が登れる。以前からやってみたいと思っていた秘湯をつなぐトレイルだ。
しかし、赤沢林道だけでも12km、稲包山の往復となると全行程20kmになる。そして、同ルート往復ではなく四万温泉から法師温泉への(または法師温泉から四万温泉への)ポイントからポイントへの縦走となると、両サイトのアクセスが悪いので前日には四万温泉(ないしは法師温泉)に入っておく必要がある。 034.gif
一般的には四万温泉から法師温泉に行くハイカーが多いようだ。私も前日に四万温泉の登山口に近い“ひなたみ”にある国民宿舎ゆずりは荘に泊まった。


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国民宿舎を朝の5時に出発。まずは前日に下見した四万川ダム(奥四万湖)へ上る。
四万温泉へのアクセスと、四万川ダムへのアプローは前日に行った“麻耶の滝” に記載してあるのでそちらをチェックしてほしい。 040.gif


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ダムサイトに上ったら、堤防を横切り対岸に渡り、ダムに沿って上流へ進む。 071.gif
歩きだして約1時間、ダムに注ぎ込む沢にかかる“とせんはし”を渡り、右に100mほど行くと登山口の標識がある。


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登山口は“え!ここが登山口ですか?” 005.gif って言うような林道の砂防ネットのかかった脇道から入る。標識が無ければ見落としてしまうようなところだ。

さて、ここから注意しなければならないのがヤマヒルの存在だ。 034.gif ガイドブックにも記載されているが、この赤沢林道にはヤマヒルが非常に多いらしい。法師温泉の番頭さんの話では、近年動物(熊、猿、猪など)が増え、それらの動物に付いたヒルが拡散されているらしい。自治体で林道に塩を撒いてヤマヒルを駆除したこともあったらしいが、植物を枯らせてしまうので難しいようだ。 008.gif
ヤマヒルは強い吸盤を持っているので布製の靴などには吸い付き易い。ハイカーは必ず塩を靴や身体に塗って入山したほうが良い。 034.gif


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トレイルは始めは、いかにもヒルがいそうな沢筋のじめじめした樹林帯をジグザグに登る。


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やがて路が直線になると、傾斜も弱まり歩く易くなる。辺りも明るい樹林帯になり、幹がとってもきれいな樹木(ダケカンバ?)の中を行く。 072.gif


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尾根に真っ直ぐ付いていたトレイルが、赤沢山の山腹を左に巻くようになれば、赤沢峠まではもうすぐだ。


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ダムサイトから約3時間、登山口から約2時間、赤沢休憩舎がある赤沢峠に着く。 071.gif ここは四万温泉と法師温泉の中間点に当たり、どちらの温泉へもここから6kmの距離にある。そしてここから北にのびるトレイルが稲包山への路で片道4kmある。


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063.gif 休憩の後、休憩舎の裏手から1479m峰を経て緩やかな尾根を登って行く。
この時期だけのサプライズだが、休憩舎から稲包山までのトレイルにはドウダンツツジの木が群生していて今が盛りとばかりに咲き誇っていた。 056.gif 056.gif 056.gif
 

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群馬県はツツジの県で、ヤマツツジ、レンゲツツジ、ヤシオツツジなどは結構いたる山で見るが、ここまでドウダンツツジが群生している山は少ないのではないだろうか? 058.gif


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赤い色のドウダンツツジ 056.gif


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白い色のドウダンツツジ 056.gif


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トレイルは緩やかにアップダウンを繰り返す長い尾根だ。 042.gif
梅雨時の変わりやすいお天気で、山頂付近には霧がかかっているが、木立の間からは白砂山などの草津方面(西側)の山々が見え隠れしている。 057.gif 072.gif


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トレイルは背の高い熊笹の刈り払いの中を行く。この山域には送電線の鉄塔が多く、鉄塔巡視路がいくつもあるので、入り込まないようによく標識を確認しながらいこう。 034.gif


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やがて傾斜が強くなり最後の山頂直下の急登をこなせば、小さな石祠がある稲含山ピークに到着する。 042.gif 066.gif 赤沢峠から2時間弱くらいだろう。山頂は広くは無いがピラミダルな山容から想像できるとおり360度の展望が期待できる。。。はすなのだが・・ 025.gif


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残念ながらこの日は山頂での視界が悪かった。が、下山途中の尾根では霧が晴れて美しい山並みを見せてくれた。 072.gif


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さて、稲包山への往復8kmを終わらせ赤沢峠に戻り、ここからは法師温泉側に進む。


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法師温泉側は尾根筋を直登する四万温泉側とは異なり、山の中腹をくねくねと巻いて行くトレイルだ。小さな沢もいくつも横切るので、梅雨時の今は特にじめじめした感じがする。 057.gif


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途中の広葉樹の林の中で、木々が突然ガサガサと大きく揺れた。“熊か?” 008.gif と緊張の一瞬の後に目にしたのは真っ赤なお顔の猿軍団(3匹)だ。 005.gif 1人で歩くには少し寂しいトレイルだ。 025.gif


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やがて、カラマツの森を抜け、送電線林道を横切り、“法師”と書かれた標識に従い東北方向に行く。 071.gif


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明るい広葉樹の林を行けばやがて赤沢スキー場に着く。スキー場から車道に出れば“赤沢入口”のバス停は近い。ここでバスを待っても良いが、待ち時間があるようなら1km先の法師温泉まで歩いてみよう。

ちなみに法師温泉から猿ヶ京に行くバスは1日4本(午前中9:05/9:50 午後15:30/16:15 2014年6月現在)だけなので事前に時間を調べておこう。猿ヶ京から上越線の後閑駅(新幹線利用なら上毛高原駅)へはさらにバスを乗り継ぐ必要がある。 034.gif


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赤沢入口バス停から法師温泉方向へ約300mほど行った所に、“オーロラの塔”というモニュメントが建っている。これは1989年にアラスカのマッキンリー峰で遭難した群馬県の代表的な登山家山田昇氏と、三枝照雄氏を偲んで作られたものだ。私も両氏とは面識があるので前々から訪れたいと思っていた場所だ。 056.gif 040.gif


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そしてこの長いトレイルのフィナーレがここ法師温泉長寿館。標高800mにある閑寂な一軒湯である。明治創業で一世紀以上の歴史があるこの建物は、国の登録有形文化財になっている。この日はドイツからの観光客が泊まりに来ていた。インターナショナルじゃん! 049.gif 003.gif ちなみにここは日帰り入浴は午前中で終わりなので注意してね。 034.gif

赤沢峠から稲包山まではドウダンツツジ街道で4★でもおかしくないトレイルなのだが、なにせヤマヒルが・・・ 008.gif 私も休憩の度に塩を塗っていたが、それでもたかられた。幸い噛まれる事はなかったが、足元にヒルがうごめいているのを見つけたときは悲鳴を上げた。ゴキブリに匹敵する怖さだ。 008.gif 033.gif
それに熊や猿にも怯えながら歩かなくてはならない、結構覚悟して行かなくてはならないトレイルって感じだ。私はこの山行以来、ハイキングアイテムに熊避け鈴と、ヒル避け塩を加えた。日本の山、怖すぎ!041.gif

私のこのトレイルへの評価:3★
全行程距離:約20km、行動時間:約9時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-06-14 02:45 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 摩耶の滝で伝説の風に吹かれる     Maya falls in Jōshin'etsu-kōgen National Park

Friday, June 13, 2014
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昔、“摩耶姫”と呼ばれる美しい女性がいた。あまりの美しさから多くの男性から求婚されるが気乗りがしない。ある日、不動様にお参りに行くと、不思議な老女に“日向見の奥にある滝に行け”と告げられ、行ってみると鹿を追う素敵な男性に出会えた。という伝説にちなみこの滝は“摩耶の滝”と言われるようになった。
私同様、出会いが無いとおなげきの女性陣、行くしかないでしょう! 003.gif 070.gif


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私は関東最北のピーク、稲包山 を登るために前日に四万温泉入りした。伝説の“摩耶の滝”も四万温泉郷の近くにある。四万温泉郷は昔からの名湯なのでたくさんの宿泊施設がある。が、泊まるならなるべく登山口に近い場所で“日向見”か“ゆずりは”周辺が良いだろう。私は四万川ダム(奥四万湖)の南にある国民宿舎ゆずりは荘に泊まった。 

前橋、高崎方面からのアクセス:上越線渋川駅から吾妻線で中之条駅まで行き、そこから四万温泉行きのバスで終点まで乗る。国民宿舎ゆずりは荘宿泊客は終点のバスターミナルまで送迎してくれる。 040.gif
マイカーの場合は国道17号で渋川市に向かい、渋川市“白井上宿”の信号を左折し国道353に入り中之条経由で四万温泉に向かう。


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翌日の稲含山ハイクに支障をきたさない程度に四万温泉郷周辺で短時間で行ける短いトレイルを歩くことにした。そこで気になったのが前記した摩耶伝説の滝である。 039.gif
四万温泉郷を流れる四万川の流れは水量も多く実に美しい。 072.gif 日本の水の豊かさと美しさは本当に素晴らしいと思う。


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摩耶の滝へは、お告げの通り“日向見”から行けるが、稲包山のアプローチである赤沢林道の下見も兼ねて四万川ダムのほうから行くことにする。ゆずりはから20分も北に行けばダムの基部の日向見公園に着く。また、ダムに行く途中には“いなつつみ神社”や“小泉の滝”などの見所もある。これらも合わせて見て廻ればちょっとしたプチ観光ハイクになる。 049.gif


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日向見公園から東側に大きくカーブした車道を上がればダムサイトに着く。 072.gif


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四万温泉郷を流れる四万川は、1999年に完成したこの奥四万ダムから注がれる。


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ダムサイトから少し東に戻り、奥四万トンネルを抜けると直ぐに右側に林道が合流している。“摩耶の滝1.3km”と書かれた標識がある。


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林道は道幅もあり、よく整備されている。071.gif 058.gif


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この時季はコアジサイがトレイルのあちこちに咲いている。 056.gif 056.gif 056.gif


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こんな所に何で消火器が?039.gif いえいえ、これはクマ避けの半鐘だ。 005.gif 500mおきくらいに設置されていて、かなり強烈な高音が鳴り響く。しいて言うなら、時代劇で火事を知らせる鐘の音に似ている。耳をふさぎながら叩きまくって歩いた。 041.gif


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奥四万トンネルから1km弱で小さな沢を横切る。この標識の印字が “?km” って標識の役目してないじゃん!003.gif こういうユーモア、私はかなり好きだ。日本人に対して堅苦しいイメージがあるのでこんなアメリカ人っぽいことをする日本を発見すると嬉しくなる。 003.gif


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周辺はすっかり夏の(濃い)緑になっている。 072.gif


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“ミズキ”トレイルに設置された案内板によれば、この木は春に根から多くの水を吸い上げるため、この時期に幹や枝に傷をつけると水が雫となって垂れ落ちるのでこの名前がついたらしい。 027.gif


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一見、杉のようにも見えるが、“モミの木”だ。案内板によると、この木は空気のきれいな所が好きなので、都会ではどんどん枯れているらしい。知らなかった! 005.gif 002.gif


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摩耶の滝まで0.5km のところに休憩用の東屋がある。


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この辺りは山々は雪深い新潟県との県境に位置しているので、本当に山が深い。 072.gif


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“欄干が崩落してしまっており危険です。注意してお通りください。”とのこと。 008.gif


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トレイルはいよいよ渓谷に下っていく。すると急に滝の轟音が聞こえてくる。と、突然、風が吹き出し、あたりの木立が大きく揺れだした。005.gif “何だ何だ!?何か出るのか?”鳥肌がたってきた! 008.gif 伝説の滝は本当に奇跡を起こすのか? 017.gif


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ぞくぞくしながら、階段を下りていくと、そこには落差25mの伝説の摩耶の滝が白い水しぶきを立てながら流れ落ちていた。 072.gif


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滝は少し奥まったところにあり、半ドーム地形なので轟音も風もこれらの複合作用で起こると思われる。 034.gif な~んだ、やっぱり物事には必ず原因があるんだね。 044.gif

滝が起こす風に身をさらし、しばし伝説の世界にひたり、戻ろうとしたその時・・! 013.gif
1人の男性が突然現れたではないか!・・・ 005.gif
・・・・が・・・どう見ても山菜取りの地元のおじいさん・・・摩耶伝説はただの伝説だ! 021.gif


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帰りは奥四万トンネルまで戻り、そこから“日向見”方面に行って、国指定重要文化財の“日向見薬師堂”を見学して戻ることにしよう。 027.gif

このトレイルはお手軽な観光ハイクとして楽しめる。マイカー利用であればダムサイトまで車で行けるのでさらにお手軽なハイキングになる。

私のこのトレイルへの評価:4★
全行程距離:約5km、行動時間:約2.5時間(ダム、薬師堂見学込み)

摩耶の滝ハイキング簡易マップ:上信越高原国立公園 上州四万温泉郷之絵図

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by dream8sue | 2014-06-13 17:32 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)