カテゴリ:山梨県エリア( 1 )

大月市 岩殿山は史跡の里のSkytree     Mount Iwadono in Ōtsuki, Yamanashi

Friday, Norvenber 7, 2014
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秋も深まり、雪が降る前のつかの間のハイキングを楽しむことにしよう。少し足を伸ばして山梨県大月市にある標高634mの岩殿山に行ってきた。 070.gif 634m!そうだ、Tokyo Skytreeと同じ高さだ。地元では岩殿山を “大月のSkytree” と呼んでいるとか、いないとか? 023.gif 037.gif




f0308721_2211916.jpg<公共交通の場合>
登山の始点駅はJR中央線の大月駅である。前橋からは何通りかの乗り継ぎがあるが、八高線で八王子経由、または新宿から中央線に乗るのが比較的乗り継ぎが少なく早く行ける経路だと思う。前橋から3~4時間。新幹線や特急を使えば2~3時間くらいで行けるだろう。

大月駅を出て左へ行き、少し先のY字路を左に折れ、踏切を渡り突き当りの道を右に曲がれば大月市合同庁舎が右に見えてくる。前方の国道139号線に合流したら左へ曲がり、桂川に掛かった橋を渡り坂道を登って行くと、左手に岩殿山城跡入口と記された岩殿山の登山口が現れる。




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この山の頂にはその昔(戦国時代)岩殿山城があった。山梨県指定史跡になっているのでハイキング・トレイルと言うより、公園のプロムナードといった感じだ。登山口からは階段が続き、綺麗に刈り込みされた樹木が脇を飾っている。 072.gif
山頂までのトレイルにはベンチなどもあり、町並みを挟んだ対岸には九鬼山がよく見える。富士山のビューポイントも豊富であるが、残念ながらこの日の富士山は雲の切れ間にかすかにそのすそ野を見せる程度であった。 007.gif




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山頂までの中間地点には、お城の形をした “ふれあいの館” がある。岩殿山の歴史が分かるビデオや展示室などがあり、入館は無料。
さらに階段を登って行くと、写真の “鏡岩” と呼ばれる岩壁が見える。この岩壁の上が山頂である。




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途中、“稚児落し” 方面に行く分岐を左に分ける。まずは山頂に行き展望を楽しもう。ふと、足元を見ればイナゴが野菊の近くに散歩に来ていた。秋の代名詞みたいな絵だね。 037.gif




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階段を登り切ると、両側に巨石が現れる。ここは “揚城戸跡” と呼ばれ自然石を利用して城門を築いた跡らしい。




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揚城戸跡の先には “番所跡” があり、揚城戸の番人の詰所があったところだ。その先にも “馬屋” とか “馬場跡” とか書かれた標識があり、ここにかつて城があったことを暗示している。




f0308721_23479.jpg大月駅から約1時間、Tokyo Skytreeと同じ高さの岩殿山に到着。 066.gif 071.gif
山頂からの景色をみて、岩殿山城が戦国時代に東国の城郭の中でも屈指の堅固さを誇っていたことに納得した。
岩殿山周辺の地形は、眼下を流れる桂川に沿って平野が東西に長く、それ以外は山々で囲まれている。
人馬の流れが一目で見下ろせる、天然の要塞である。 005.gif 045.gif




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その天然要塞の現在は、山の南側と桂川の間の狭い場所に中央自動車道が通っている。




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山頂には東屋もあり休憩するには最適な場所である。岩殿山は双耳峰で、東屋の東のトレイルを登れば電波塔が建っている東峰に至る。




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山頂で一休みしたら、今回のハイキングの目的地 “稚児落し” へと向かおう。登ってきたトレイルを戻り、指導標のある分岐を西に進む。ここからは階段ではなく、ハイキング・トレイルらしく落ち葉の山路を行く。 070.gif 060.gif




f0308721_2365281.jpg稚児落しへは “兜岩” という岩場経由と林内経由とに分かれる。 039.gif

パートナーはスラブの得意な現役クライマーなので有無をも言わさず岩場方面に向かう。

“Please wait! Don't go to such a dangerous trail!” 008.gif






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天然の柿の木が生えている鉄塔の脇を通り、小さな岩場を越えると、鉄の足場と鎖の付いた7mくらいの岩壁が現れる。 005.gif




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その岩壁を越えるとヤセ尾根に出る。 071.gif




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ヤセ尾根の先には左側(南)が断崖になった岩場があり、虎ロープが設置されているが、スリップしないように慎重に行こう。 034.gif ここが兜岩かな? 039.gif




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水平トラバースの先は垂直のクサリ場だ。最後は木の根が生えたルンゼ状の岩場を乗り越えてヤセ尾根に出る。 042.gif




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アップダウンを繰り返しヤセ尾根をしばらく行くと、鉄塔のある天神山(592m)に着く。トレイルは天神山から北西に角度を変える。少し行くと石祠が置かれた展望の開けた場所がある。




f0308721_241186.jpg晩秋ともなると秋の花もそろそろ終りであるが、バイオレット色したリンドウが1株、日当たりの悪い樹林帯に咲いていた。056.gif
こんな小さな花に出会えるのもハイキングの楽しみの一つだ。 045.gif 060.gif





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石祠から3つ目の鉄塔を過ぎ、しばらく行くと、今回のハイキングのクライマックス、稚児落しが目前に現れる。 005.gif
織田勢に敗れて逃げる岩殿山城の軍勢が、泣き声を恐れて赤子を投げ落したという悲しい伝説の場所だ。 007.gif




f0308721_2432177.jpg左に稚児落しの岩壁を見ながら10分も登れば、右(北)にトズラ峠に行く分岐に当たる。
ここは左(南)に曲がり浅利集落に下るトレイルに入る。
岩殿山ピークからこの分岐まで約1時間30分くらいだが、岩場とヤセ尾根の縦走だったので時間を忘れて楽しめた。 060.gif





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分岐からヤセ尾根を南に少し行くと、再び稚児落しの絶壁が角度を変えて目前に迫ってくる。左奥の双耳峰が歩いてきた岩殿山だ。 072.gif




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稚児落しの絶壁を後にして、トレイルは樹林帯に入って行く。左下に降りるトレイルの分岐を少しだけ直進すると見晴らしの良い岩場があり、そこに奇妙な形をした赤い植物が群生していた。良く見るとピンク色の花が咲いている。これはツメレンゲ?という岩場を生育地とする植物で、準絶滅危惧に登録されているらしい。 034.gif 056.gif




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下降路は樹林帯の中の下りであるが、1箇所だけ滑りそうな岩場があり、クサリが設置されている。




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降りながら木立の間から見える最後の展望を楽しむ。大月市西側の町並みと山並み、ハイウェイの北側にはゴルフ場も広がっている。 072.gif




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30分程の降りで浅利集落にでる。ここからは車道を歩いて大月駅に向かう。 070.gif




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浅利集落の脇を流れる浅利川はとても綺麗な流れで、幼い頃に遊んだ故郷の小川を思い出させてくれる。 072.gif 043.gif




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ハイウェイの高架下をくぐったら左の細い道に進み、民家の路地を通りぬけ橋を渡る。
浅利集落から大月駅までは1時間弱の舗装道路の歩きであるが、民家の軒下に吊るされた干し柿の風情や、庭先で植木の手入れをする家主との会話などを楽しみながら歩く。これも里山ハイキングの “味” の一つだ。 045.gif




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浅利川と桂川が合流する橋を渡れば駅までは近い。川の側壁の紅葉と青い流れのコンビネーションが実に綺麗で、ハイキングのフィナーレを飾るかのようであった。 072.gif




f0308721_375363.jpg終始、眼下に町並みを見ながらの、まさに里山ハイキングである。 060.gif
歴史好きなら、ふれあいの館で岩殿山の資料見学に時間をとるのも良いだろう。 034.gif

私のこのトレイルへの評価:4★ 初級者~中級者向け
行程距離:約7.5km(JR大月駅‐岩殿山‐兜岩‐天神山‐稚児落し‐浅利集落‐JR大月駅)
高低差:約300m 行動時間:約4時間(休憩込み)







 【おまけ】日本三奇橋・猿橋
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大月駅から一駅東の猿橋駅から徒歩30分くらいのところにある猿橋。橋脚を使わず両岸から張り出した四層のはね木で支えられている珍しい構造の橋である。
猿橋の掛かる桂川渓谷の美しい景観も一見の価値ありだ。




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by dream8sue | 2014-11-07 18:22 | 山梨県エリア | Trackback | Comments(0)