カテゴリ:Stream Climbing ( 9 )

横瀬町 今夏の沢はじめは生川水系大持沢     Stream Climbing in Ōmochizawa, Yokoze, Saitama

Saturday, July 29, 2017
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何度か計画しては悪天で流れていた沢登りを決行。 だが、この日も南岸に台風が発生していて、いつ降り出してもおかしくない曇り空のもとの沢登りとなった。 
埼玉県横瀬町に流れる生川水系の大持沢は、ハイカーに人気の武甲山の南に位置する大持山の東面に切り込んでいる沢である。 特に悪い滝も無く、苔生した小滝が程よく連続する初級クラスの沢である。 




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<マイカーの場合>
武甲山登山口の一の鳥居パーキングをターゲットっする。
埼玉県秩父市から国道299号線を横瀬町方面へ南東に走り、 “生川入口” の信号を右折する。
信号から5kmほど砕石場が続く道を走る。
最後の砕石工場の先で道幅が狭くなって林道が始まる。
程なくして右側に御嶽神社の一の鳥居が見える。
この鳥居をくぐれば30台くらい駐車可能なパーキング(無料)がある。




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大持沢へのアプローチは、一の鳥居の前を流れる妻坂沢を迂回するように “上大持橋” まで林道を歩く。 途中に妻坂峠へのトレイルを左にみる。 下山は一般ルートでここに戻ることになる。 次のカーブの所に流れている沢が子持沢で、カーブを曲がった先にかかる橋が上大持橋で大持沢への入渓ポイントだ。




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上大持橋から大持沢の左岸(川下に向かって左)を少し上流に歩いた所から沢に入る。 




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なかなか綺麗な沢だな~と思ったら、すぐに倒木が現れた。 どうやら左岸の斜面が崩れ落ちた結果のようだ。 その後は、美しい小滝が連続する。 小滝の右の木の根を登ったり・・




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右壁にフィックスロープが残置された3mの滝などを越えて行く。




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やがて、両サイドの岩壁にイワタバコが咲き乱れるようになる。 沢登りではよく見かける花だよね。




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その先も、やや倒木が気になるものの、おおむね気持ちのよい小滝が続く。




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おや、トイ状の8m滝はツルツルで難しそう。 左の岩を登れば問題なく越えられるのだが・・・




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せっかくロープを持ってきたのだから、ロープ確保して直登してみよう。  




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な~んて、滝と戯れていたら、入渓から1時間足らずで早くも二俣に着いてしまった。




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本流の右俣へ進むと、ますます美しい小滝が連続するので楽しい。 O(*゚∀゚*)oワクワク! 




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ガンガン水流通しに滝を越えて行く。




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木の根が水流に張り出した滝は・・




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その木の根をホールドにして越えて行く。




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イワタバコの他にもタマアジサイも多い。




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ウワバミソウの生える瀞の先にも小滝が続く。




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奥の二俣を過ぎると苔むした渓相が色濃くなる。




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すると、作業道と思われる路が右岸に見え、ペチャンコになった作業小屋の跡がある。(樹林の中なので見落としやすい)




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沢筋に戻って遡行を続けると、避けることができない倒木帯に入る。 沢を覆う倒木に “嘘でしょう!” とつぶやきながら倒木を跨いだりくぐったりして通過する。 幸い短い区間だったのでそれほど苦労ではなかった。




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倒木帯の先には大岩が現れる。




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大岩の左を廻り込むと、苔むした小滝がいくつも現れる。 この辺りはもう緑の沢と言ってもいいくらい苔と樹木でグリーンの世界だ。




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滝と苔の岩に生える植物が素敵!




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ここは玉川でも多摩川でもないけれど、タマガワホトトギスも咲いている。 ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪




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水が冷たくなってきたな~と思っていると、2段10mの滝がかかるゴルジュ帯が現れる。 最後のお楽しみポイントだ。 あたりの空気が冷却され霧状にフィルターがかかったような空間が幻想的である。




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梅雨明け直後で水量も豊富である。 1段目の滝を容易に越し・・




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2段目の滝は、右上にチョックストーン(CS)がかかる滝だ。 まずは CSの下へ這い上がるため、頭上のホールドを掴むと、腕をつたって胸に水が入り込む。 濡れても寒くはない・・夏で良かった!  




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CSの穴からシャワーのように流れる水流が綺麗だ。 この水流の横にあるもうひとつの穴からCSの上にぬけ出す。 暗くてホールドやスタンスがよく見えないので、ちょっとした洞窟探検のようだ。  O(*゚∀゚*)oワクワク! 




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CSの滝を越えると、急に水量が少なくなり源頭の雰囲気となる。 涸れた沢筋を行くと、またもやペチャンコの廃屋に出くわす。 この先で沢が細くなり左右の尾根が迫ってくるので右寄りに進み植林の尾根を詰める。




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ガラスの破片やトタンの散らばる植林の小尾根に出たら左方向に尾根を登ぼる。 すると岩稜となるので岩稜の右を巻く。 




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その後再び植林帯に入るが、枝打ちされた倒木などが多く、右に左に歩き易い踏み跡を探しながらの厄介な登行となる。 この登りが最も疲れた。 


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CS滝終了から約1時間10分ほどでようやく大持山に到着した。 すっかり霧が垂れこめて展望は全く無い。 沢靴を履き替えて一般ルート(妻坂峠経由)で下山する。




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大持山の肩から左(西)へ折れてザレた急な尾根をひたすら降る。 
1時間弱で地蔵が立つ妻坂峠に着く。 
峠周辺にはフタリシズカが群生していた。
ちなみに、妻坂峠を東方向へ直進すれば武川岳を経て正丸峠方面へのトレイルである。




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妻坂峠からは左(北)へ曲がり、妻坂川沿いに30分も降れば一の鳥居へ戻れる。 この間は植林帯の退屈なトレイルである。


本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 3★ 沢登り初級者向け (沢グレード1級)
距離:約10km/ 所要時間:約6時間(武甲山一の鳥居登山口P 8:40‐上大持橋‐二俣9:40‐CS滝終了11:20 ‐大持山12:35‐12:50 ‐妻坂峠‐一の鳥居登山口P 14:30)
標高差: 約780m 

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by dream8sue | 2017-08-02 10:58 | Stream Climbing | Trackback | Comments(0)

南アルプス 尾白川中流域は花崗岩のスラブと美瀑の連続(後編)    Stream Climbing in Ojiro valley

Sunday, September 25, 2016
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南アルプス甲斐駒ヶ岳の北東斜面を流れる尾白川渓谷に、その昔(大正~昭和初期)渓谷に沿って尾白川渓谷道という路が黒戸尾根の五合目まで続いていた。 その尾白川渓谷道の痕跡を求めて、尾白川中流域の沢登りをすることになった。
前日、私たちは尾白川林道終点から入渓し、黄連谷の “千丈ノ滝” までの遡行を終え、旧尾白川渓谷道と思われる路に入り白稜ノ岩小屋で一夜を明かした。 014.gif
前日の尾白川渓谷の遡行はこちらから → “南アルプス 尾白川中流域は花崗岩のスラブと美瀑の連続(前編)    Stream Climbing in Ojiro valley”





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普段の山行では岩小屋に泊まる機会はなかなかないので興味深いものがあった。 また、東京白稜会によって整備された岩小屋は、南アルプスの山域を精力的に開拓した先人たちの熱い思いを共有できる気がして、元岳人(今はただのハイカーだが・・)の私としてはちょっとしたノスタルジアであった。 岩小屋の下には五丈沢に流れ落ちる水場もある。 063.gif 068.gif




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さて、ここからは黒戸尾根五合目を目指し、かすかに残る踏み跡をたどって急な尾根をひたすら登る。 岩小屋の周辺は奥秩父を思わせるシダの群落や苔生した樹木が多い。 005.gif




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岩小屋からは沢筋を離れ、急な枝尾根をぐんぐんと登る。 踏み跡は有るような無いような・・はっきりしたものではない。 空身でないと越えられないような岩場とも、木登りともつかない部分もあり、かなりの体力勝負だ。 042.gif 008.gif




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それでも、時々、木立の間から甲斐駒ヶ岳の稜線が見えたりするので、立ち止まって汗をぬぐいながら眺める。 072.gif




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黄連谷が甲斐駒ヶ岳に向かって大きなV字谷を描いている。 右のトンガリピークは坊主山かな。




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今年2016年の秋は長雨と台風で悪天続きだ。 久しぶりの青空の下、甲斐駒ヶ岳をズームして見れば山頂周辺では早くも紅葉がはじめっているようだ。 072.gif




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踏み跡は不明瞭であるが、五合目小屋跡へ向けて右方向へトラバース気味に進んでいる。 042.gif




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苔のお布団からは、こんな可愛らしいキノコが顔を出していた。 白いキノコは・・もののけ姫のこだま? こだまの正体は太古の森に住み着く精霊だよ。 うん、確かに精霊が出てきてもおかしくない雰囲気の森の中を私たちは歩いている。 003.gif




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な~んて、メルヘンの世界に浸っていると、いきなりシャクナゲの藪漕ぎになるなどルートファインディング次第で思わぬ時間と体力をロスするので要注意だ。 042.gif 034.gif




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岩小屋をスタートして、約2時間、黒戸尾根の五合目鞍部より少し左(東)のトレイルに飛び出る。 そこから黒戸山を大きく左(北側)に回り込むように進む。 一般トレイルの歩き易さにホットする。 043.gif ここからは黒戸尾根の一般コースの記載となる。 034.gif




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トレイルに出て1時間弱で2つの祠がある刀利天狗に着く。一休みしてから再び樹林帯を下る。




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急なハシゴのかかる岩場を降って行くと、急に視界が開ける。 005.gif 072.gif




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ここは “刃渡り” と呼ばれるヤセ尾根である。




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両サイドが谷に深く落ち込んでいるため、クサリのチェーンが設置されている。 034.gif




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雨上がりなので、眼下には雲海が広がり雄大な景色をさらに印象深いものにしている。 072.gif 049.gif




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右手(南東方向)には鳳凰三山が連なる。 
一昨年の縦走を思い出すな~  039.gif → “南アルプス ドンドコ沢から登る鳳凰三山(前編)   Hōō Sanzan in Minami Alps National Park ”




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そして、眼下には山頂部分が白くハゲたような山がある。あの白い花崗岩の砂地がハイカーに人気の日向山である。 私たちは、昨日の朝、あの山の山腹(尾白川林道)を約3時間歩いて尾白川渓谷に入渓したのだ。 水平線に浮かぶ山脈は八ヶ岳かな。




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刃渡りでしばし展望を楽しんだ後は、笹ノ平まで八丁登りという長い坂を降る。 下りでもとても長く感じられるのだから、登りはうんざりするくらいの登り坂であることは間違いないだろう。 042.gif




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笹ノ平という名前通り、この一帯はクマザサに覆われている。 トレイルの途中には苔むした石像が横たわり昔の信仰路をしのばせる。




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長い八丁坂を降りきると、右から横手駒ヶ岳神社からのトレイルが合流する。 甲斐駒ヶ岳の麓には、竹宇、横手の2つの駒ヶ岳神社があり、そのどちらも登山口となっている。 そして、この笹ノ平で合流している。 行程的には大差はないが竹宇駒ヶ岳神社の方が交通の便が良い点で一般的なようだ。 027.gif




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笹ノ平を過ぎると一転してササは消え、明るい雑木林となる。 060.gif




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ガレ場のトラバースでは、ジンジソウが小さな群落をなしていた。 今年も会えたね。 016.gif 035.gif
初めてこの花を見たのは、昨年の大ナゲシのバリエーションルートの帰り道だった。 → “上野村 路なき藪岩の大ナゲシ北稜     Ōnageshi in Ueno,Gunma”




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また、程よく陽の当たる雑木林には、赤や黄色のキノコたちがあちらこちらに顔をのぞかせていた。 こんなキノコの群生にびっくり! 005.gif 蟻の目線になって見上げる大きなキノコタワーに2度びっくり! 005.gif




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やがて、左に尾白川渓谷遊歩道(周遊路)が分かれる。




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さらにスイッチバックの急坂を降ると、尾白川に架かる吊橋が現れる。 吊橋のたもとで左に不動滝まで続く尾白川渓谷遊歩道が始まっている。 先ほどの周遊路とは不動滝との中間にある神蛇滝あたりで合流している。 次回はこの遊歩道から不動滝を経由し日向山までのループトレイルを歩いてみたいな。 039.gif 070.gif




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吊橋を渡れば竹宇駒ヶ岳神社で、パーキングまでは5分くらいだ。 吊橋の上から尾白川渓谷を見下ろし、2日間の山行を振り返る。 曲がりなりではあるが、旧尾白川渓谷道の痕跡を感じることができた。 しばらくは廃道探索がマイブームになりそうだ。 003.gif

本ルートのマップ : yahoo! map
私のこの渓谷ヘの評価 : 5★ 沢登り初級者向け
行程距離: 約15km(尾白川渓谷パーキング~尾白川林道~黄連谷二俣~黄連谷千丈ノ滝~白稜岩小屋~黒戸尾根五合目~笹ノ平~竹宇駒ヶ岳神社~尾白川渓谷パーキング)
標高差: 約1,450m
実動時間: 約9 時間(パーキング~林道~尾白川遡行~白稜岩小屋/休憩込)5.5時間 (白稜岩小屋~黒戸尾根~パーキング/休憩込)

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by dream8sue | 2016-09-25 14:06 | Stream Climbing | Trackback | Comments(6)

南アルプス 尾白川中流域は花崗岩のスラブと美瀑の連続(前編)    Stream Climbing in Ojiro valley

Saturday, September 24, 2016
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南アルプス甲斐駒ヶ岳の北東斜面を流れ落ちる尾白川渓谷は、鋸岳との中間地点にある三ッ頭付近を水源とし、鞍掛山や日向山などの北側の山々と、甲斐駒ヶ岳黒戸尾根との間を流れる美しい渓谷である。 072.gif
そして、その昔(大正~昭和初期)に、この渓谷に沿って尾白川渓谷道という路が黒戸尾根の五合目まで続いていた。この尾白川渓谷道は、昭和の度重なる台風被害で現在は完全に廃道になっている。 今回の尾白川中流域の沢登りの事の初めはこの尾白川渓谷道を歩いてみたいというものだった。
尾白川渓谷道は、いくつかのポーションに分けられる。 竹宇駒ヶ岳神社から “不動滝” までの下流部約3.5kmは遊歩道が整備され観光化されている。 そのため、尾白川渓谷道というと、この部分のみをイメージするハイカーが多い。
不動滝から上流は沢登りで無いと行けない。 沢登りとなると源流まで詰めたくなるのが人情であるが、今回はあくまで廃道の面影を求めて尾白川渓谷の中流部分のみを歩くことにする。 しかし、色々と調べていくと不動滝から尾白川林道終点付近である “曲り淵” 辺りまでは極悪のゴルジュがあり簡単には遡行できないことが分かった。 そのため普通はこの間はパスして、林道終点から入渓するのが一般的なようだ。
私達も尾白川林道終点から入渓し、黄連谷の “千丈ノ滝” までの中流域のみを遡行し、千丈ノ滝から左の尾根路(旧尾白川渓谷道)に取付き、白稜ノ岩小屋でビバークして五合目を目指した。




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<マイカーの場合>
前橋市からだと混雑が予想される中央自動車道よりも長野県小海町経由(国道141号線)で南下して、登山口のある北社市白州に入るのが良いだろう。
県道32、617号線から国道20号線に合流し、 “白州農協前” の信号を左折して県道614号線に入る。
中学校を過ぎたら右折し、尾白の森名水公園 “べるが” を左に見ながら西に5分ほど走れば尾白川渓谷パーキングに着く。
パーキングは広く約100台収容でき、トイレや売店もある。




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入渓点の尾白川林道終点までは、2つのアプローチが考えられる。 1つは尾白川の北側に位置する日向山の登山口から林道を1時間以上歩くもの。 もう1つは、上記した竹宇駒ヶ岳神社からの遊歩道 “尾白川渓谷道” をたどって不動滝の吊り橋を渡り林道の途中に合流して終点へ至るルートだ。
私たちは前者の日向山登山口(矢立石登山口)から林道を歩いた。 パーキングから竹宇駒ヶ岳神社へ行く途中に日向山登山口へ登る尾根路があるので、道標に従って右の尾根を1時間ほど登れば日向山の矢立石登山口に着く。
花崗岩の砂地が美しい日向山もハイカーには人気がある。 私も計画したことがあるが悪天でキャンセルしたので、機会があればいつか登ってみたい山だ。 070.gif




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日向山登山口の前のゲートを越えて、林道を西へ進む。 林道の左手には尾白川を隔てて黒戸尾根が天高くそびえている。




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日向山登山口ゲートから歩くこと約40分、休憩舎のある “錦滝” に着く。 水量も多く落ち口からジャンプするように降り注ぐ滝に歓声を上げる。 005.gif
錦滝でしばし滝見物をした後は、2つ目のゲートを越えて、さらに荒れ果てた廃林道をたどる。 




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しばらく行くと、尾白川渓谷道(不動滝)からの遊歩道が左から合流する。 林道をさらに南西へ進むとトンネルが現れる。 日本でハイキングを始めて約2年であるが、いたるところで林道が廃墟と化している光景を見る。しかし、ここまでひどい林道を見るのは始めてである。 樹林帯の中に突然現れるトンネルは、異次元の世界への入口のようで何だかミステリアスでさえある。




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林道には唐音沢などの枝沢が横切っている。 水域の近くにはヨメナやツリフネソウなどが群落となり咲いている。 こんな可愛い双子のキノコも生えていた。 003.gif

追記 :climbingrose さんからコメントをいただき、このキノコはワタカラカサタケではないかということです。 綿帽子のようなツバ付きの形が愛らしいね。




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2つ目のトンネル周辺は崩壊が激しい。 きっといつかは破壊されてしまうであろう自然の迫力を感じさせる存在だ。 005.gif 008.gif




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3つ目のトンネルを越えた先で、尾白川へ急下降する。 踏み跡は明瞭であるが、長雨で斜面はヌルヌルでコンディションがすこぶる悪い。フィックスロープを頼りに降る。 008.gif




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パーキングから約3時間、尾白川の左岸に降り立ち、沢歩きの身支度をして遡行開始。 入渓点の河原は穏やかな渓相であるが、案の定、川は増水している。 水もいささか濁り気味であるが、それでも十分美しい。 さすが南アルプス天然水の水源である。 072.gif




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入渓して最初の大きな釜の4m滝。 晴れていれば泳ぎたいところだが、ここは右壁から簡単に越える。
注意: “右岸、左岸” という場合は、川の下流を向いて右側が右岸、左側が左岸である。 滝の “右壁、左壁“ というような場合は、本人から見て右側あるいは左側の壁となるので混同しないように




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尾白川の奥深い懐に入って行くと、 “女夫滝” 10mが爆音をたてて流れ落ちている。 凄い勢いでしぶきが辺り一面に飛び散っている。 迷わず右岸を巻く。




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鞍掛沢出合を過ぎると見事な滝が続く。 花崗岩の一枚岩の窪みを流れ落ちる滝のその造形は美しく雄大である。




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続いて “ハシゴ滝” が現れる。 写真の中央に1本のワイヤーがかかっているのが見えるだろうか? このワイヤーも旧尾白川渓谷道の名残である。




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私は、右岸の巻き路で越えたが、同行者達はワイヤーの下を直登している。 038.gif




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ハシゴ滝のすぐ上には、深くグリーンの釜をもつ5m滝がある。 左岸に巻き路がある。




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同行者達はこの5m滝をバンドから右壁を登ろうと試みるが、バンドからガバホールドまでが遠くて苦戦している。




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続く2段10mの滝。




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“遠見滝” は右岸を巻く。 巻き路の踏み跡に、おそらく旧尾白川渓谷道と思われる幅の広い路が所々にある。




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巻き路から本谷に戻ると大岩が川床の真中に横たわっている。 さすがにここまで大きな岩は激流でも流すことはできないようだ。 大岩の後ろには深い釜をもつ滝が隠れている。





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大岩の横を通り、フィックスロープを使って左岸から深い釜をもつ滝を巻き、上流へと進む。




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大岩の上流で、地図の1733m付近からの枝沢が合流している。




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そして本流に目をやれば、何やら前方に白い波が・・ 039.gif




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噴水? 005.gif 039.gif




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“噴水滝”だ! スラブを流れ落ちる水流が釜のところで空中に飛び上がる珍しい滝だ。 長雨で増水していることもあり、見事に水面から湧きだす噴水の様に見える。 043.gif




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噴水滝も見事であるが、横の岩壁も実にユニークだ!  004.gif 072.gif




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噴水滝の上流に小さな滝が続くが、増水しているのでさながら小さなナイアガラの滝状態だ。 072.gif




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小滝の先にはナメ床の穏やかな渓相が続く。 043.gif 




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そして、ナメ床の先には、右岸に支流の滝を掛け、本谷にも何やら滝の気配・・ 009.gif




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それは “三丈ノ滝” である。そして、上を見上げると左岸高くに “獅子岩” が霧のベールをまとっていた。




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三丈ノ滝は流水の右壁に残置スリングがあるが難しい。 右岸から巻いて階段状になっている左壁を越えた。 071.gif




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二俣下の6m滝は何て深いグリーンなのだろう。 エメラルドグリーンというよりダークグリーンかな? 043.gif




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二俣(黄連谷出合)までもう少しだ。 042.gif 070.gif




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やがて、また大岩が現れて、それを過ぎれば二俣の黄連谷出合いに到着。 右が尾白川本谷である。




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二俣の右岸にはビバークに適した平地がある。
午前中は青空ものぞいていたが、午後にはすっかり太陽は雲に隠れてしまった。
休んでいると濡れた身体が寒い。 008.gif
ここでビバークしたい衝動に駆られるが、時間はまだ早い。 059.gif
予定通り今日中に岩小屋まで登っておこう。
黄連谷は、無雪期は沢登りグレード3級の手ごわい沢であるが、冬期はアルパインクライミングのクラシックルートとして有名である。 
特に黄連谷右俣は、甲斐駒ヶ岳山頂直下につめ上げる、言わば黄連谷本谷である。
アルパインクライミングを志すクライマーなら1度は登っておきたい古典中の古典ルートだ。  049.gif
私も2004年の冬に右俣を単独で登っている。 066.gif




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黄連谷に入って最初に現れる8mの滝は登れそうもない。 大釜の左端ルンゼから登っているレポートもあるが、とても取り着く気にならない。  008.gif




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この滝は左岸から、大きくも小さくも巻くことができる。 小さく巻く路は途中からフィックスロープが張られているが、苔生した一枚岩の嫌らしいトラバースを今にも切れそうなフィックスロープでこなさなくてはならない。 大きく高巻く路は、小尾根へ登ってから右へ高巻くこと。 小尾根上から左下へ小さく巻く路に合流する踏み跡があるが、フィックスロースの張られた場所まで降るのが非常に悪いので下降しない方が良い。 034.gif




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そして、8m滝を越えた後はしばらく河原歩きとなる。中洲のような場所を過ぎると、目の前に中尾根を挟んで一際大きな滝が2つ現れる。 左が “千丈ノ滝” である。




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増水しているせいなのか? 右の傾斜を流れる支流も美しい。 005.gif 072.gif




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千丈ノ滝は4段の大きな滝で、下からは全景を見ることはできない。 下部の緩傾斜の段々になった滝を越え、中間部(2段目上)から左の樹林帯に入り旧尾白川渓谷道の踏み跡を追う。




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下部の緩傾斜の段々になった滝も増水していて悪そうなので、私は左岸の草付き帯の薮を漕いで2段目の滝上へ登った。 2段目の滝の上はほぼフラットに近く容易にトラバースできる。 写真は2段目の滝の上から下流を見る。




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同行者は、下部の滝の濡れた左壁をきわどいバランスでじりじりと登っている。見ている私の方がハラハラしてしまう。 025.gif




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千丈ノ滝3段目30mの滝を見上げる。 005.gif 072.gif




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千丈ノ滝2段目の上から、右岸の樹林帯へ入り、かすかに残る踏み跡(旧尾白川渓谷道)を登る。




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路は五丈沢沿いに進むが、踏み跡は極めて不明瞭である。 008.gif




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樹林帯を20分ほど登ると、白稜ノ岩小屋に着く。 その昔、甲斐駒ヶ岳の岩と谷を開拓した東京白稜会によって整備された岩小屋である。 普段の山行では、岩小屋に泊まる機会がほとんどないので、是非とも泊まってみたいと思っていた。 長雨のせいで湿っていたので、岩小屋の下にテントとツエルトを張って寝たが、乾いていれば焚き火を囲んで星空を見ながら快適な一夜が過ごせるだろう。 024.gif
翌日はここから黒戸尾根の五合目を目指して急な尾根を登った。 → “南アルプス 尾白川中流域は花崗岩のスラブと美瀑の連続(後編)    Stream Climbing in Ojiro valley”

尾白川は、花崗岩の明るい谷にいくつもの名瀑がかかり、それらの滝を身近に感じながら爽快な沢登りができる渓谷である。 欲を言えば太陽がさんさんと照りつける中をお魚になりながら遡行したかったかな。058.gif って、Sueは泳げないのでお魚にはなれないけどね。 041.gif

本ルートのマップ:yahoo! map
私のこの渓谷への評価: 5★ 沢登り初級者向け
行程距離: 約15km(尾白川渓谷パーキング~尾白川林道~黄連谷二俣~黄連谷千丈ノ滝~白稜岩小屋~黒戸尾根五合目~笹ノ平~竹宇駒ヶ岳神社~尾白川渓谷パーキング)
標高差: 約1,450m
実動時間: 約9 時間(パーキング~林道~尾白川遡行~白稜岩小屋/休憩込)5.5時間 (白稜岩小屋~黒戸尾根~パーキング/休憩込)

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by dream8sue | 2016-09-24 00:47 | Stream Climbing | Trackback | Comments(0)

尾瀬 滝・滝・滝の会津駒ケ岳下ノ沢(敗退)   Stream Climbing in Aizukomagatake-Shimonosawa

September 2-3, 2016
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台風10号が通り過ぎた直後の9月上旬、沢は増水していて、沢登りとしてはコンディションが悪いであろうと予想される。 しかし、多少の懸念材料をおしても日照時間が長いうちに会津駒ヶ岳下ノ沢を遡行すべく出かけて行った。 結果は、1夜のビバークの末、あっけなく敗退(沢の3分の2まで遡行後、枝沢へエスケープ)することになった。 007.gif




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<マイカーの場合>
東北自動車道、西那須野塩原ICから国道400号線、121号線、352号線を檜枝岐方面へ向かう。檜枝岐集落の少し手前で会津駒ヶ岳の登山道入り口(滝沢口)に入る。 パーキングは会津駒ヶ岳の登山口ではなく、林道の途中から右に鋭角に曲がり(道標あり) “竜門ノ滝” 遊歩道のパーキング(約10台可能)に駐車できる。こちらの方が登山口のパーキングよりも空いている。
竜門ノ滝展望台へのトレイルを15分くらい歩き、下ノ沢を横切る木橋のところから入渓する。




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すぐに大きなウォータープール(釜?淵?)をもつ3mくらいの滝が現れる。 右岸に残置スリングが見えるが手ごわそうなので、迷わず左岸の山腹を高巻き、上流の竜門ノ滝も一気に巻いてしまう。 070.gif
ここで復讐しておこう。 川の下流を向いて右側が右岸、左側が左岸である。滝の “右壁・左壁“ というような場合は、本人から見ての右側あるいは左側となるので混同しないように。
さすがに沢屋やクライマーにはいないが、ハイカーの書いたブログなどではこの辺りを誤認識して書いているものが多々あるので鵜呑みにしないようにね。 034.gif 




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2段からなる竜門ノ滝(下20m+上30m)は見事である。 檜枝岐村の観光名所となっている。 005.gif




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竜門ノ滝の高巻きで1時間を費やす。059.gif 025.gif  高巻きは傾斜がつよくロープを使用したが、ロープを使うとどうしても時間をロスしてしまう。 すべての敗因はすでにこの時点から始まっていた。 このくらいの高巻きはロープ無しでスピードアップを図るべきだった。 045.gif




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途中でロープをしまい、ルンゼ状の草付きを木につかまりながら滝の落ち口に戻る。 しばらくゴーロー歩きが続き3mから5mくらいの滝がいくつも現れる。 




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やがて明るいゴルジュ状になり、小さな滝を直登しながら遡行していくと、前方に下部にトヨ状の流れをもつ10m~15mくらいの大滝が現れる。地図上にある “大滝” はこれかな? 039.gif
大滝は正面を登れるようだが、水量が多く、登れないと決め込み、よく確認もしないで高巻きに逃げてしまった。




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大滝の高巻きは、左岸の薮尾根を藪漕ぎし、小リッジ上から滝の落ち口に15mのラッペルで降り立つ。 




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続く7m2条滝?は、右岸から流水線に巻き降りて直登する。




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再びゴーローとなり、前方のスカイラインに会津駒ヶ岳方面の稜線が見えてくる。  058.gif




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水量を3:2に分ける二俣は、明るく広い渓相である。 沢で幕営するならこの辺りが適地であるが、できれば稜線まで抜けたいので、ここでは一休みして先を急ぐ。 入渓から二俣までは、まずまずのタイムできたのだが・・・ 025.gif




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二俣を左の源六郎沢へ進む。 実質的な核心部はこの沢に入ってからの第2、第3ゴルジュの突破である。 もうここからは、滝、滝、滝の連続で、トポに記された滝がどの滝なのか識別が難しくなる。 滝多すぎ!  005.gif 008.gif




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ゴルジュ帯になってくるので、高巻きもけっこう悪い。 ムム・・また何か潜んでいそうだな~  009.gif




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案の状、直登が難しい滝(トヨ状15m滝+8m滝?)が現れ右岸を高巻く。 高巻きといっても踏み跡は皆無で、ほとんどが藪漕ぎとなる。 藪が濃く、思った以上に体力を消耗する。 042.gif




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沢床に戻り、今度は長い淵をもった8m滝?を登る。 ゴルジュの中はずっとこんな感じの滝の連続だ。




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長い淵をもった8m滝?は、右岸からヘツって流水ラインを横切り左岸の岩場を登る。 071.gif




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12mのスダレ状滝?(水量が多く、スダレではなく2条の滝になっていた。)は、右岸から落ちる枝沢を登って巻く。




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枝沢というより、ほとんど岩壁だ。 005.gif ロープを出して登るが、スタンスが滑りそうで緊張した。 008.gif 20mほど壁を登って、藪尾根を右にトラバースし草付きを降って沢床ヘ戻る。 高巻きの場合、藪漕ぎしながら沢床に戻るポイントを見つけるのも難しい点だ。 高巻き過ぎても疲れるし、早く下降してしまっても滝を巻けない。 034.gif




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第3ゴルジュ手前の10m滝?は左から越える。 トポでは第2ゴルジュ、第3ゴルジュと書かれているが、実際は明瞭な区切りはわからない。しいて言うなら沢が蛇行しだして、右から小さな枝沢が合流している先からが第3ゴルジュになる。が、この枝沢はわからなかった。 039.gif




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第3ゴルジュ始めの10m滝?と思われる滝は左岸を高巻いた。




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この高巻きはササに覆われた足場の悪い泥壁だったのでロープをだしたが、ここでロープを使用したのも良くなかった。 下手にロープをフィックスしようものならササにロープがスタックしてしまって、かえってフォローが難しくなってしまう。 この10m滝をメンバー4人が登りきるのに1時間以上を要してしまった。 008.gif 059.gif




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滝の上から下部の様子を見る。なかなか登ってこない状況に、コールして聞こうにも滝の音にかき消されてしまう。 007.gif




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第3ゴルジュに突入して、10m滝の後も次ぎ次ぎに滝が現れる。 西に向いていた沢がやや北に曲がりだしたあたり(8m滝の下?)でタイムオーバーとなる。 059.gif
食料もツエルトもあるので、4人が座って1夜を過ごせるスペースを何とか見つけてビバークする。 満点の星空を見上げながら夜の寒気に身を寄せ合ってのビバークは、私に忘れていた遥か昔のアルパインクライミングの感覚を思い出せてくれた。 043.gif
翌朝は、源六郎沢の本流を諦め、ビバーク地点(8m滝の下?)の右岸の枝沢を詰めて、駒の小屋から1時間くらい西の登山道(登山道の水場から15分くらい登った所)へ抜けた。 枝沢も傾斜がきつく藪こぎもかなり厳しいので(約2時間の藪漕ぎ)、素直に本流を詰めて駒の小屋を目指しても良かったかもしれない。




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滝の半分は高巻いてしまったので、疲れたわりには楽しくなかった。 
トポでは巻き路の踏み跡もしっかりしているとあるが、真っ赤な嘘だ。 046.gif 
踏み跡などは皆無でほとんどが藪漕ぎとなった。  042.gif
やはり滝は直登できるかどうかでスピードも、楽しさの度合いも違う。 
滝をサクッと直登できるレベルの者同士なら楽しい沢であることは間違いないだろう。 049.gif
台風一過直後の水量の多さを言い訳にしたいところであるが、それは根本的な敗因ではない。 
敗因は、3級の沢を登るには単に実力不足だったということだ。 
まあ、肩の具合が悪く腕が上がらない状態での遡行だったことを自分への慰めとしよう。 041.gif

私のこのトレイルへの評価: 4★ 3級
行程距離: 約9.5km(竜門ノ滝パーキング‐竜門ノ滝‐大滝‐二俣‐右岸に支流をもつ8m滝手前ビバーク‐駒の小屋と水場の間の稜線‐水場‐会津駒ヶ岳登山口 – 竜門ノ滝パーキング)
標高差: 約800m
実動時間: 約18時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2016-09-03 16:13 | Stream Climbing | Trackback | Comments(2)

奥多摩 海沢川で泳げない私の刺激的な夏   Stream Climbing in Unazawa, Chichibu-Tama-Kai NP

Sunday, July 31, 2016
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奥多摩の沢登り2日目は、前日の惣岳渓谷シダクラ沢とは比較にならないほど水量豊かな海沢川を遡行することになった。 泳げない私はめったに沢登りはしない、ましてこんな泳ぎの多い沢なんて・・もし私一人だったら、海沢で10回くらい死んでいた! 008.gif トップ写真も、何だか救助されている遭難者みたい。 041.gif でも、めちゃ楽しかった! 060.gif 003.gif
惣岳渓谷シダクラ沢遡行はこちらから→ “奥多摩 梅雨明け沢登りは惣岳渓谷シダクラ沢   Stream Climbing in Shidakura in Chichibu-Tama-Kai NP”




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<マイカーの場合>
国道411号線(青梅街道)を西に向かい白丸駅を過ぎ、 “海沢大橋” を左折してアメリカキャンプ村方面に走る。
アメリカキャンプ村へ通じる林道をそのまま南東に20分くらい走ると林道が大きくへアピンカーブする。
そこに海沢園地の休憩舎がある。
パーキングはこの周辺の路肩に数台停められる。




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海沢は大岳山につめ上げる沢であるが、今回は、本来のピークを目指す沢登りでは無く、大人の水遊びよろしく海沢園地下流のゴルジュと上流のメインの滝の部分だけを遡行する。 070.gif
まずは下流部分の遡行に向かう。 海沢園地の休憩舎から車道を下流に向かって歩く。 路肩にはタマアジサイや夏を感じる草花が生い茂っていた。 056.gif




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車道を15分くらい戻ると、ガードレールが切れた個所に入山禁止案内板と、“水利へ” という標識がある。

ここから沢に下り、木橋を渡って入渓となる。




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入渓すると、清流と樹木のバランスが美しい河原歩きではじまる。 072.gif 071.gif




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すぐに、大きな淵をもつ小滝が現れる。淵は深く、さっそく泳ぎとなる。 “え~・・もう泳ぎですか!こ・こ・心の準備が・・・”  008.gif




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泳げない私の為に仲間がロープで引いてくれる。 躊躇すること数分、死ぬ気でトライするSue !  “ぷっはー!死ぬかと思った!” 008.gif




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何とか初めの淵を越えるとゴーロ歩きとなる。 沢の中にも、タマアジサイ、イワタバコ、モミジハグマ、タマガワホトトギスなどの水を好む植物が生い茂っている。  056.gif  056.gif




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程なくして、またも泳ぎの淵が現れる。




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ここも命綱を引いていただきました。感謝、感謝です。  008.gif 040.gif




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その先の小滝を越えて行くと、水流でえぐれた滝の造形美が美しい。 ここは左のカンテを登る。




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その先もいくつかのウォータープール(釜や淵)をヘツって行くと、とても大きな釜をもつ滝が現れる。ここには左の尾根に上がるハシゴが掛けられているので巻くこともできる。が、我々は滝を直登した。泳ぎの釜から滝に取り付くポイントがスタンスが乏しく厄介だ。流水の右側の方が易しいが、中段に登るまでが難しい。 008.gif




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リーダーは流水の左側の極めて細かいホールドとスタンスで越えていく。お見事! 038.gif  ちなみに、私はここで何度も滝壺に落ちて滝にもみくちゃにされた。ロープの助けが無かったら3回くらい溺死していたかも。 008.gif 042.gif




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大釜の先は、苔むした雰囲気が素敵なゴルジュ帯だ。  072.gif




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淵を流れる清流のあまりの美しさに時々足を止めて見入ってしまう。 そうしては時に腰まで浸かって淵をヘツったり、水しぶきを浴びながら小滝を快適に越えて行く。




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やがて沢が細くくびれた個所があり、左岸の岩壁を登り、残置のフィックスロープを使って川床へクライムダウンして戻る。 034.gif (注意:川の下流を向いて右側が右岸、左側が左岸である。滝の “右壁・左壁“ というような場合は、本人から見ての右あるいは左となるので混同しないように。)  034.gif




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沢筋に戻り、少し行くと左にチョックストーンのある小滝を激流に逆らって攀じ登る。  066.gif




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そろそろ下流部は終わりかと思いきや、ここに来てまたも深い淵が現れ、Sue はロープで引かれることとなった。 008.gif




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さらに緑のゴルジュの中を進む。 070.gif




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やがて左上に林道の橋桁が見えてくると・・  005.gif




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左岸から井戸沢の滝が出合う。 井戸沢の滝は2段の大きな滝であるが、川床からは下部の滝しか見えない。




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井戸沢の滝を過ぎると、下流部分の終了点となる石垣の堤防が現れる。 左側の土手から林道に戻って海沢園地の休憩舎でランチタイム。 063.gif




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ランチ後に上流部の滝に向かう。

海沢探勝路のハイキングトレイルを行くと、すぐに “三ッ釜の滝” が現れるので、ここで入渓する。




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三ッ釜の滝は左の壁をロープ確保しながら登る。苔の生えた壁は滑り易いので慎重にスタンスを探す。




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三ッ釜の滝上部には、ウォータースライダーにもってこいの滝がある。 この日もキャニオ二ングを楽しむ団体が入っていた。




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三ッ釜の滝上流の薄暗いゴルジュには、二段の “ネジレの滝” がかかっている。 072.gif この滝は下部左壁をトラバースして上部の滝の右壁を登れるようだが、悪そうなので右岸を高巻く。 008.gif




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小滝を越えていくと、トヨ状に流れ落ちる20mの “大滝” が現れる。圧巻だ! 005.gif 下からは見えないが、この滝の上流には10mの “不動滝” がかかっている。 049.gif




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大滝と不動滝は、右岸を大きく巻く。50mくらい左にトラバースすれば赤テープのついた踏み跡があったようだが、トラバースも悪そうなので脆い岩場を登り、途中から赤テープの踏み跡に合流した。そして、急な斜面を右にトラバースして、不動滝に流れ込んでいる枝沢(岩茸石沢)を横切り、不動滝の上から15mくらいのラッペル1ピッチで川床に戻る。 034.gif




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大きな滝は終わったが、その先に現れる小滝も部分的にテクニカルなクライミングが続き油断がならない。




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苔に覆われた5mほどの滝も滑り易く、お助けスリングを垂らしてもらって何とか越えられた。




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二俣手前で、右手の尾根側にフィックスロープが現れる。 メインの滝は終わったのでここから探勝路に上がる。 とても滑る泥斜面をフックスロープを使って尾根に上がり、15分ほど尾根を登れば探勝路に合流する。 下山は30分ほどで海沢園地に着く。 059.gif

ようやく梅雨明けしたばかりの関東で、思っていた以上に楽しい水遊びができた。 016.gif 今年は何だか刺激的な夏になりそうだ。 037.gif 060.gif

私のこの渓流への評価: 5★ 沢登り中級者向け (沢登りグレード Ⅱ級?)
行程距離: 約4km(海沢園地‐海沢園地下流部遡行‐海沢園地(ランチ)‐上流部遡行‐二俣手前で探勝路へ‐海沢園地)
標高差: 約260m
実動時間: 約6時間 (下流部2時間、上流部遡行と下山3時間、1時間ランチ休憩込み)

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by dream8sue | 2016-07-31 16:38 | Stream Climbing | Trackback | Comments(4)

奥多摩 梅雨明け沢登りは惣岳渓谷シダクラ沢   Stream Climbing in Shidakura, Chichibu-Tama-Kai NP

Saturday, July 30, 2016
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今年2016年の梅雨明けは遅かった。遅すぎた梅雨明けで計画していた北アルプスには行けず、もう8月に入ろうかという7月最終週末にようやく晴天が訪れた。   058.gif
何処へ行ってもハイカーだらけの奥多摩エリアは倦厭していたが、このエリアは小ぶりだが水流豊かな沢が多いので、凉を求めて惣岳渓谷シダクラ沢でプチ沢登りをしてきた。




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<公共交通の場合>
JR青梅線奥多摩駅から西東京バスの奥多摩湖行きバスで “惣岳” バス停下車。




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惣岳バス停の脇から石段を川筋に向かって降りると、旧青梅街道(奥多摩むかし道)の小社前に出る。 旧道を右に行き公衆トイレの前を通り左に吊り橋を見る。 バス停からこの吊り橋(しだくら橋)まで約10分。 059.gif




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吊り橋(同時に渡れる人数は3人まで)を渡り対岸へ。 吊り橋の上から見た惣岳渓谷(多摩川)。 う~ん、なかなか美しいなぁ~  043.gif  072.gif




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橋を渡りきった尾根の下に見える小さな枝沢がシダクラ沢である。 沢登りの身支度をして入渓。 沢へ下りる踏み跡は2カ所あり、右(東側)へ行けば石垣の滝へ行く。 タマアジサイが咲く沢の中を歩き出すと、すぐに石垣の滝が現れる。




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ちなみに、尾根の左(北側)の踏み跡から入渓すると、石垣の滝の下流にある、かぶりぎみの滝が現れる。が、ここは手ごわそうなので左岸(川下に向かって左)から巻いた。沢登りのトポでも、この滝は省略されていて石垣の滝からスタートしている。




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石垣の滝(石垣の堤防の間を流れる4mのナメ滝)を直登する。足元の石の上に大きなカエルがじっと動かずに居座っていて、魚じゃなくカエルだが “ギョ” とした。 041.gif




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石垣の滝の上流の3m滝は流水の左ラインを登る。




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3m滝を越えると右に東京電力の取水路が現れる。

ここを過ぎると水量が増えてくる。





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ナメ滝と小滝を越えて行くと、2段5mの2条の滝が現れる。 2条といっても、滝の双子みたいに、ここまでそっくりな2条滝は珍しいかも。 う~ん、思わずイイネボタンをクリック! 049.gif 003.gif





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夏の沢登りではよく見かけるイワタバコの花。 056.gif
葉がタバコの葉に似ているらしい。
タバコの煙と毛虫が嫌いなので、両者とも世の中から抹消されれば良いと思うけど、抹消される前に本物のタバコの花はみてみたいな~ 003.gif




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2条滝の上流には、大きな釜をもつナメ小滝がある 。ここは左から越える。 071.gif




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しばらくナメ滝や小滝が連続し、左岸の樹林の中にはカツラの木と思われる大木がある。 自生しているカツラって、写真のような細い支枝がたくさんあるのをよく見かけるけど、これもカツラの木の特徴のひとつなのかしら? 039.gif




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沢は徐々に狭まってきて、倒木がうるさくなってくる。 008.gif 021.gif




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倒木を避けながら遡行を続けていくと、倒木帯の先に一際大きな滝(2段6~7m滝)が現れる。 005.gif




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大岩を挟んで二股に分かれている左の滝をほぼ水流通しに越える。 滑り易い滝なのでロープで確保した方が安心だろう。 滝を避けたければ左に巻き路もある。 034.gif




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その後は小滝が続き、幅広の6mくらいのナメ滝を越えると、再び倒木が沢を覆っていた。右側から流れ込んでいる細いガレ沢を過ぎると大岩が前方に現れる。 これがトポに記された大岩の滝か?と思ったが違っていた。 046.gif




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勘違い大岩の後も3mくらいの滝が連続して現れる。 小気味よく越えられる小滝登りは楽しい。 060.gif




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やがて本物の大岩の滝(横を5mの滝が流れている)が現れる。




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この滝は流水ラインの左側から越える。滝の上部に流木がスタックしていたので、その下をくぐりながらの岩登りとなった。




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続く4m幅広のナメ滝は左右どちらからでも登れるが、中段から左の流水ラインに良いホールドがある。




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そして、遡行を開始してからおよそ3時間弱で二俣に着く。 066.gif 二俣の門番のような大きなコブ付きのトチの木?が生えている場所だ。
左俣へ進めば惣岳山につめ上げる。 右俣は惣岳山から奥多摩湖へ続く北西尾根(大ブナ尾根)の途中に登り上げる。 ピークにこだわらないなら右俣をつめたほうが下山が早い。 ということで、二俣で素麺をゆでてランチを楽しんだ後は、迷わず右俣をつめる。 003.gif 063.gif 




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右俣に入るなり傾斜のつよい小滝が現れる。 傾斜はあるがホールドもスタンスも豊富で登り易い。




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あたりは苔むした雰囲気が良い感じである。足元の低いギャップにも苔が生え、苔伝いに流れる水が、まるでミニチュワ版の白糸の滝だ。 005.gif 072.gif
なぁ~んて感動していたら、不用意に苔の上に置いた足が、苔ごと剥がれて転倒してしまった。 007.gif Oh, dear! I could kick myself! I should have payed attention on my step! 002.gif




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前方の中央岩壁まで登り、岩壁の左の尾根に登り上げる。 後はひたすら尾根を登れば大ブナ尾根に出る。




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二俣から1時間30分くらいだろうか、ようやく惣岳山、御前山へ続く大ブナ尾根の登山道に飛び出た。 042.gif
沢靴を履き替えて、よく踏まれたハイキングトレイルを降る。 070.gif




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尾根の途中のサス沢山を過ぎたあたりから、木立の間にチラチラと奥多摩湖が見え隠れする。  途中、フィックスロープの張られた急坂が続くのでスリップしないように注意してね。 034.gif




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約1時間の下降で奥多摩湖に着いた。 梅雨明け直後の週末ということで、奥多摩湖は観光客で賑わっていた。帰りの奥多摩駅行きの小さな路線バスも満員だった。 015.gif




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夏は沢歩きが涼しくて良い。 045.gif
ちなみに、翌日も私は、泳げないくせに泳ぎまくる梅沢川の沢登りに行き、刺激的な夏を体感することになった。 016.gif



私のこの渓流への評価: 3★ 沢登り初級者向け (沢登りグレード Ⅰ級)

行程距離: 約6.5km(惣岳バス停‐石垣堤防‐取水口‐7m滝‐大岩の滝‐二俣‐大ブナ尾根‐サス沢山‐奥多摩湖バス停)

標高差: 約680m

実動時間: 約6時間 (休憩込み)


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by dream8sue | 2016-07-30 21:25 | Stream Climbing | Trackback | Comments(0)

奥秩父 中津川大若沢で沢登り      Stream Climbing in Ōwakasawa, Chichibu-Tama-Kai NP    

Tuesday, May 24, 2016
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沢登り入門者のデビュー戦に誘われたので、気分転換に沢登りに行ってきた。場所は秩父多摩甲斐国立公園の中にある中津川大若沢。この沢は、沢沿いに “彩の国ふれあいの森” として遊歩道が整備されているので取付き易い沢である。  049.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
関越自動車花園ICから国道140号線を雁坂トンネル方面に向かい、滝沢ダム湖畔、大峰トンネル手前で県道210号線に入り中津川に沿って走る。神流川出合で県道210号線と分かれ中津川林道を直進し、3.5kmほど走れば浄水場がある。浄水場のすぐ先を左折し、500m走れば学習の森大若沢休憩所に着く。休憩所には10台くらい駐車可能なパーキング(無料)とトイレがある。
ローカル線としては、鬼石町から県道13号線、44号線で南下して皆野町で県道37号線に入り140号線に合流するルートもある。

<公共交通の場合>
秩父鉄道三峰口から中津川行きバスで終点下車。バス停から大若沢休憩所まで徒歩30分。バスの便が少ないので車、タクシー利用が便利である。




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休憩所から遊歩道に入り簡易水道取水場の脇を歩き、最初の橋の手前で入渓する。 071.gif




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新しい木造橋の下をくぐりながら進むと約3mの “勘兵衛ノ滝” が現れる。




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勘兵衛ノ滝は右岸(左壁)を登る。 027.gif ここで沢登り用語の復讐をしておこう。右岸という場合は川下に向かって右側の事。自分が沢の川下にいて上流に向かって行く場合は、沢の左側のことなので間違わないようにね。 034.gif




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スタンスをしっかり見極めて登り、振り返ってみると3mの滝越えとは思えないほど、早くも高度感が出てくる。




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続く4mの滝も大きな釜をもっているので腰まで浸かって右岸(左壁)から登る。




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スタンスに落ち葉が乗った逆層スラブなので沢登りビギナーにはロープで確保してあげると安心だね。 または遊歩道に逃げることも可能。 045.gif




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次の大釜の滝までは美しいナメを歩く。 072.gif 070.gif 072.gif




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大釜をもった2~3mの滝は、釜の右岸をヘツリ水流の際を登る。ヘツリに微妙なバランスが必要で下手をすると釜にドボンする。 025.gif




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大釜の滝を振り返って見れば、低いながらも両岸とも逃げ場のないゲートのような滝である。




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続く2条2mの滝は容易に右岸(左壁)から越せる。ちょうど陽ざしが当たって水しぶきがキラキラと輝いていた。ビギナーたちもその美しさに目がキラキラだ。 072.gif 072.gif




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第一関門の勘兵衛ノ滝から2条の滝が終わると、しばらく遊歩道が交差する河原歩きとなる。 大きな倒木が目の前に現われれば、 “不動滝” で始まる第二関門に突入だ。 070.gif




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不動滝の大きな釜の縁を左から進み、滝の左の小カンテを登る。




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小カンテから6mの不動滝の上部に取り付く。左壁の途中に残置スリングがあるが、落口辺りはとても滑り易く、ビギナーでなくてもロープが欲しいところである。 Give me a rope and look at me!!!! 008.gif




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少しの河原歩きで沢が二俣に分かれる。金山沢の出合である。右の本流に進み4m滝の左岸(右壁)を登る。




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二俣の滝の先は薄暗いゴルジュで、S字状に流れるトイ状の12m滝がある。滑り易い右岸のリッジを登り、そのまま右岸の立ち木まで高巻く。立ち木でラッペルして上流の沢床へ戻る。




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ラッペルして激流と闘うSue 。軽いので流されちゃう!!! 008.gif 003.gif




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ブリッジは足の長い人にしかできません! 005.gif 008.gif




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その先はまさにウォータープールと呼ぶにふさわしい大きな釜。夏なら泳ぎたくなること間違いなし! 043.gif




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そして、再度、遊歩道が交差する。 070.gif




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遊歩道から少しの河原歩きで小滝や長瀞の続く美しいゴルジュ帯に入る。




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沢登りは次に何が現れるのか、滝をいかにクリアするかという障害物リレーみたいな楽しさがある。 060.gif




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小滝が美しい。 072.gif 072.gif 中津川渓谷の主な地層は石灰岩、チャート、砂岩、泥岩で、この辺りは砂岩である・・と、遊歩道の案内板に書いてあった。 003.gif




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やがて右側に一際広い平地(広場)が現れる。ここは造林小屋跡で古い石垣も残っている。
水際にはウワバミソウやラショウモンカズラなどの花も咲いていて楽しい。 056.gif 056.gif




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右からは、 “水穴ノ滝” のかかる支流が合流している。水穴ノ滝は遊歩道が近くを通っているので下山時のお楽しみにしよう。左の本流へ進むと、いよいよ “魚止めノ滝” のある第3関門へ突入だ。




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大きな釜をもつ魚止めノ滝2段8mは右岸(左壁)から越える。




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Sueは左岸(右壁)の水流際を登る。 シャワークライムで右岸に移ろうとしたが、あまりの水の冷たさと激流に敗退した。 008.gif 046.gif




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続く2条6m滝は右岸をヘツリ、途中から水流をトラバースして左岸の弱点をひろいながら登る。




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そして、第3関門のトリは8mの直滝が待っている。




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8m滝の左岸(右壁)に残置スリングが見える。ここは全員ロープ確保で岩登りとなる。もちろん右岸を巻くことも容易にできる。




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8m直滝の上は、大トロ?中トロ?いえいえ長い瀞(トロ)場を腰まで浸かって進み、2条2mの滝を越える。037.gif




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大きな滝が姿を消すと、吾郎丸?野口五郎?稲垣吾郎はSMAPじゃん!・・じゃなくて~・・ゴーロの河原歩きになり長滑沢との二俣に着く。 037.gif

ここは、遊歩道の終点でもあるので、ここで遡行を打ち切って下山するパーティーが多いようだ。

しかし、楽しさが止まらない私たちは奥の二俣まで本流をたどることにした。 070.gif




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右の本流へ進むと、根がむき出しになって岩を抱き込んで成長している大木があり、驚きの声を上げる。 005.gif




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そうかと思えば、水流のバブルが余りにも美しすぎて思わず立ち止まる。 005.gif 072.gif

この下が見てみたいな~ 045.gif

そして、その様子を水中カメラで撮影。

水中にもぐって撮影?

もちろん・・それはない! 041.gif




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大きな滝は無いものの、巨岩が行く手を遮る。仕方なく右岸の脆い岩場を高巻く。よく見ればフィックスロープがあるが、あまり役に立つ代物ではない。崩れそうな足場を慎重にトラバースする。 008.gif




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全体的に苔生した岩、倒木が多くなり、期待していたほど美しいとは思わない。 039.gif




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それでも小滝を越えて水と戯れる楽しさは十分に味わえる。 060.gif




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長滑沢の出合から30分弱で奥ノ二俣に着く。 066.gif ここでゆっくりランチタイムとする。 063.gif




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下山は、長滑沢出合まで戻り、そこから登攀装備を外して遊歩道を歩く。広場(造林小屋跡)から遊歩道終点辺りまではアカヤシオやシャクナゲの群生地なので、時間があれば花見をして帰るのも良いだろう。 049.gif




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遊歩道の途中には遡行では寄れなかった水穴ノ滝が見られるので立ち寄って行こう。また、左岸の遊歩道からは右下に遡行してきた魚止めノ滝や不動滝を見下ろすこともできる。




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左岸から右岸へ、右岸から左岸へと何度も木橋を渡り返す。 071.gif




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手すり付きの新しい木橋に出れば、入渓始点(勘兵衛ノ沢付近)に戻ってくる。




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遡行時には気づかなかったが、橋の上から勘兵衛ノ沢の手前に左岸から流れ込む急峻な沢が見える。最後までたくさんの滝を見ることができる楽しい沢だった。 072.gif




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全体的に水量も豊かで渓相も美しい沢である。 072.gif 072.gif

遊歩道がすぐ脇に通っているのでいつでも逃げられるのがビギナー向けの沢という理由だろう。

が、滝をすべて直登すればそれなりのグレード(3級くらい?)となるのではないだろうか? 039.gif

下山は距離が短く、遡行してきた滝や支流の滝見物ができて楽しい。 060.gif

遊歩道自体は、遊歩道としては荒れているのでファミリーハイクにはお勧めできないな~ 050.gif


私のこのルートへの評価: 4★ 沢登り初級者向け (沢グレード1級・滝を直登した場合は3級?)
行程距離: 約4km(学習の森休憩所‐勘兵衛ノ滝‐金山沢出合‐造林小屋跡‐魚止ノ滝‐長滑沢出合‐奥ノ二俣‐遊歩道終点‐学習の森休憩所)
標高差: 約220m
実動時間: 約6時間 (奥の二俣までの遡行約3時間、奥の二俣からの下山約1.5時間、ランチ休憩約1.5時間)

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by dream8sue | 2016-05-24 16:35 | Stream Climbing | Trackback | Comments(4)

上信越 谷川山系 東黒沢で大人の水遊び Stream Climbing in Higashikurosawa, Jōshin'etsu-kōgen NP

Thursday, August 20, 2015
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日本に帰国して2年目の夏、一年中、温暖な南カリフォルニアに住んでいた頃は、日本には四季があるから素晴らしい、なんてセンチメンタルなことを思っていたが、やはり夏と冬は無くていいかも。。041.gif

蒸し暑い日本の夏、少しでも涼しい遊びはないかと、谷川岳山系の東黒沢へ沢登りに行ってきた。 070.gif

通常、沢登りというと沢からピークを目指すものだが、今回はピークは目指さず沢の中で水と戯れ、沢の途中から同ルートを下降した。いわば、大人の水遊び山行だ。 057.gif 024.gif




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アクセス:東黒沢は白毛門の東を流れる沢なので、白毛門登山口より白毛門へのトレイルを少し入ったところから入渓する。

関越自動車道水上ICから国道291で水上温泉、湯檜曽温泉と走り、土合駅を過ぎて湯檜曽川に架かる橋(左に天神ロッジがある)の手前を右に入ったところが、白毛門登山口のパーキングである。

公共機関でのアクセスは、上越新幹線上毛高原駅、上越線水上駅いずれの駅からも、谷川岳ロープウェイ行きのバス(関越交通バス)を利用する。上越線土合駅からは徒歩10分くらいで白毛門登山口に着くが、水上駅と土合駅間の電車は極端に少なくなるので要注意だ。

パーキングは広くて、登山口からは谷川岳馬蹄形の一峰、武能岳が鋭いシェイプを見せている。 004.gif




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登山口から白毛門へのトレイルに入ると、すでに深山の雰囲気が漂い、さすが雪深い谷川山系の山らしい。リョウブの花も今が盛りの時を向かえている。




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トレイルの左を流れているのが東黒沢なので、登山口からすぐに入渓しても良いのだが、滝や釜(煮物に使うお釜じゃないよ。笑)などの面白いセクションは先なので、トレイルを15分くらい歩いてかた入渓したほうが効率が良い。 034.gif




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登山口から入渓ポイントまでの間に2本の小さな沢を横切る。

深い森にはシダ類もたくさん生え、トレイル脇には、夏から秋の山野草がたくさん咲いている。

黄金色のキンミズヒキや、可愛い半月形の花を咲かせるヌスビトハギ(写真上)が群生していた。 056.gif




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さて、トレイルと東黒沢が極めて接近したあたりの踏み跡から、いよいよ入渓! 071.gif

すぐに、右前方に衝立のような壁が見えてくる。

あの壁の下を左に蛇行して行けば “はなげの滝” という大きな滝に行き着く。




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登山口から30分足らずで、はなげの滝下部に到着!




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はなげの滝は、右岸(左側)の岩盤を登る。傾斜はそれほど急ではないが、高度感が半端ではないので慎重に登ろう。

沢登り初心者などがいる場合は、ロープをだして安全確保をしたほうが良いだろう。

この滝は右岸の樹林帯に巻き路があるので、巻くことも可能である。私たちも下山では巻き路を使って降りた。

ちなみに、沢登りでは右岸、左岸という表現をよく使う。右岸と言った場合は、川下に向かって右側のことである。上流に向かって登っている場合は右岸は左側になるので左右を勘違いしないようにね。 034.gif




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はなげの滝上部から下流を振り返れば、下部がもうあんな下に。一気に50mくらい高さをかせいだのではないだろうか。




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はなげの滝上部から、白毛門沢分岐までは快適な釜(淵、滝壷)やナメ滝が続く。

この日は埼玉県の高校山岳部の合同山行のようで、すごい数(80人くらい?)の高校生がいた。 005.gif

釜にダイブしたり、滑り台よろしくスライディングしたりしてとても楽しそうだ。 若いっていいな~! 012.gif 045.gif 049.gif




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そんな沢の側らには、喧騒とは関係なくオオバギボウシやシモツケソウ(写真上)が鮮やかなピンクの花を咲かせていた。 056.gif




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高校生たちの楽しいパフォーマンスを見て、こちらもテンションが上ってきた。 003.gif

この先、どんな障害物が現れるのかワクワク気分だ。

ボルダーの下をくぐり、水流通しにガンガン行こう! 070.gif




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登山口から1時間あまりで、白毛門沢出合に到着。 左の沢をつめれば白毛門のピークまで登れる。

私は過去2回ほど、白毛門沢から白毛門に登っているが、登山口から3~4時間でピークに達するので、サマーシーズンは尾根歩きするより、よほど快適にピークハントができる。 049.gif

また、白毛門沢は沢登りの入門ルートでもある易しい沢なので機会があればトライして欲しい。もちろん、経験豊かなリーダーと一緒にね。 034.gif




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さて、クガイソウが咲く白毛門沢出合で植物観察しながら小休憩したら、東黒沢の先を楽しもう。 070.gif

広く明るい沢には4m、続いて3mくらいの小滝が現れる。




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小滝は、水流の中のホールドやスタンスを利用して登る。




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開けた沢をしばらく行く。 070.gif




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やがてゴルジュの中に入ったかと思うと、すぐに右から10m程の支流が滝になって合流している。

本流も2段5mの豪快な流れの滝で迫力がある。 ここも右岸から容易に越えられる。




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2段5mの滝を越えると、沢床が赤茶けた色のゴルジュ帯になり、水も綺麗で沢歩きがとても楽しく感じられるポーションだ。 043.gif 072.gif




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ゴルジュを抜けると、右岸には美しい若いブナの森が広がり、小さな沢が流れ込んでいる。




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そして、ブナ林の足元にはモミジハグマ(写真左)という地味な花がつぼみをつけていた。お初にお目にかかりました。 056.gif

他にも定番のヨツバヒヨドリが、キク科の花らしく筒状花を集めてキクの花のように咲いていた。 056.gif




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そして河原の先には、10mの滝が現れる。 072.gif




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この滝も水しぶきを浴びながら滝のほぼ真ん中を登る。




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大きな釜の左岸をへつっていく。実に水が美しくて思わず泳ぎたくなる。 072.gif

実は私は泳げないのだ。 007.gif  人生をやり直せるなら、子供時代に返って泳ぎをマスターしたいな。って、今からでも遅くないかな~。003.gif




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続く7mナメ滝も素晴らしい! 

沢のあちらこちらに青いアジサイ(エゾアジサイかな?)が咲いている。

水辺にアジサイって似合うよね~ 056.gif




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沢は緩やかで、楽しくて、心臓への負担はまったく感じない。

私の大好きな形容詞, lovely!!!!! ラブリーというワードがびったりだ。 016.gif 060.gif




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やがて、顕著な二俣に着く。古い地形図で登山道が書いてある沢のようだ。右の沢を行けば赤沢山に突き上げるのかな・・?




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左俣に入り、滑り易いナメ滝を右岸から越える。




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すぐに川幅の広い小滝が連続するポーションに入る。 060.gif 070.gif




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連続する小滝は各自、登れそうなラインを選んで、楽しいボルダー(石ころ登り)のようだ。 060.gif




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小滝セクションが終り、またナメの沢歩きとなる。途中にキノコ?がびっしり生えた古木が横たわっていた。まるで化石のようだ。 005.gif




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3m滝の周辺は高山植物の宝庫だった。




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花は終っていたが、尾瀬のアヤメ平で見た咲き終わったキンコウカや、バイオレット色が鮮やかなソバナ、麝香(じゃこう)の香りがするというジャコウソウ(写真左)など見事である。 056.gif 056.gif

ところで麝香(じゃこう)の香りってどんな香り? 039.gif 003.gif 香りはしなかったが、つぼみ(写真右)がとても可愛いのには感激した。 043.gif




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そろそろ、滝は終わりかな~と思っていると、滝壺に流木がスタックしている20mナメ滝が現れる。

傾斜は緩いが、出だしの5mがホールドが細かくてしょっぱい。登りは良いが、降りはロープで確保してもらうと安全だろう。 045.gif

流木が滝壺から滝上まで引っかかっているのだが、くれぐれもこれを使って登ろうなんて考えないように! 046.gif

私は魔が差して、この流木にまたがってみたら、足が滑って流木を抱えたまま反転してしまった。 005.gif

まるでユウカリの木にぶら下がるコアラ状態だ。おまけに滝壺は見た目以上に深く足は空しく水中でもがくのみ。 

腰まで水に浸かり、腕力がなく自力では流木の上に戻れなくなってしまった。 008.gif

まるでコメディーのようだが、マジで焦った! 流木は滑ります! 034.gif 041.gif




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20mナメ滝の上流で主な滝は終り、美しいナメが続く。 072.gif

このまま沢を行けば、ウツボギ沢の左枝から本流に合流できる。

が、本日の目的は、東黒沢の面白いポーションのみをこなし、同ルート下降なので、このあたりでUターンする事にする。 029.gif




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沢筋で山菜でおなじみのウドが花火のような花をつけていた。 056.gif

身体が大きくて役にたたない人を “ウドの大木” とかネガティブな言われ方するけど、食べて美味し、花も綺麗で何が悪いのさ? 041.gif 




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さて、下山だが、沢降りは登りより難しい。登ってきた滝ゆえ、ホールドやスタンスの位置や状態がわかるのでクライムダウンでも降りられるが、安全策をとるなら懸垂下降などで確実に降りよう。 034.gif




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白毛門沢出合と、はなげの滝の間には楽しそうなウォータープール(釜)がたくさんあるので、童心に返って遊ぶのも楽しいよ。 024.gif 060.gif

絶叫しながらウォータースライディングを楽しむSue! 3回もやってしまった。 041.gif




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私のこの沢への評価: 5★ 沢登り初級者向け

行程: 白毛門登山口‐入渓ポイント‐白毛門沢出合‐20mナメ滝上流まで 同ルート下降

実動時間: 約6時間 (1時間のランチ休憩込み)

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by dream8sue | 2015-08-20 00:20 | Stream Climbing | Trackback | Comments(2)

富津市 冬の南房総 梨沢渓谷で渓流歩き     Stream Climbing in Nashizawa in Futtsu, Chiba

Sunday, January 18, 2015
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冬のど真ん中、この時期はバリバリ冬山、スノーハイクか、低山集中の里山歩きのどちらかに分かれてしまう。そんな中、番外編のまさかの冬の沢歩きを楽しんできた。場所は冬でも比較的温暖とされる南房総の梨沢、七ッ釜渓谷だ。梨沢は東京湾に注ぎこむ湊川の支流、相川の源流である。




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<公共交通の場合> JR東京駅から千葉または木更津経由で内房線の上総湊(かずさみなと)駅で下車。木更津を過ぎると極端に電車の本数が減り上総湊駅着が遅くなってしまう。
前日入りし民宿などに泊まるか、または東京駅から上総湊駅まで南房総方面に行くJRバスがあるので、そちらを使うのも一考だ。
駅からはタクシーで(約20分)県道93から相川に沿って梨沢区公民館まで行く。
梨沢区公民館から梨沢(入渓ポイント)までは1時間弱の里歩きである。
公民館の先にある梨沢橋を渡り、三叉路を左に行く。
しばらく集落の中を車道に沿って行けば郷蔵集落に向かう分岐になるので、分岐を右に行く。 070.gif




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その後も要所の分岐には、写真の笠付き?の案内板が設置されているので迷うことは無いだろう。これらの手作りの案内板の脇には竹の杖(しかもリストループ紐も付いている)も用意されていて、とても親切だ。遠慮なくお借りしました。 040.gif




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小さな素掘りのトンネルをくぐり、最後の人家の前を過ぎ、突き当りの三叉路を左にいけば梨沢の河原に下りる路がある。その河原に下りる路をふさぐように倒れた大きな木の幹には硬そうなキノコ?が・・猿の腰掛というやつかな? 005.gif 039.gif




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さあ、いよいよ入渓だ。この日の外気温は12℃。思ったほど暖かくはない。沢登り用のシューズに履きかえながら、“この外気温って前橋とさほど変わらないぞ・・こんな日に足を濡らしながら歩くなんて大丈夫かな~?”と、まさかの冬の沢歩きにドキドキだ。 025.gif 009.gif




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しかし、歩き出したら心配するほどのことは無く、はじめは広い河原歩きなので、あまり足を濡らすことなく清流を右に左に飛び越えながら歩ける。 043.gif 070.gif




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そんな河原もだんだんと狭まり、両側の岩壁が迫ってくる。 005.gif




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入渓から30分もすると、両岸だけではなく、前方にも壁が立ちはだかり薄暗いゴルジュ帯に入って行く。何かが潜んでいる雰囲気・・ 008.gif




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ゴルジュの先には黒光りした “大滝(梨沢不動滝とも呼ばれている)” が現れた。 005.gif 大滝と言っても10mも無い滝なのだが、その堂々とした姿は実際の高さ以上に高く、そして登る事が難しく感じられる。 008.gif 沢登りには、先に何が現れるのか、そしてそれをどうに突破するのか、まるで障害物リレーのような楽しさがあるね。 045.gif 049.gif




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大滝は、滝の右岸(向かって左側)の水流の中にステップが刻まれているので三点支持でしっかりホールドとスタンスをきめていけば問題ない。 ただし、水しぶきを受けながら、滑り易い岩を登ることになるので、沢登り初心者などがいる場合はロープや細引きで確保してあげたほうが安心して登れるだろう。 034.gif
なお、この大滝は100mほど手前に巻き路があるので滝を迂回することが出来る。




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大滝の上から見たゴルジュ帯。なかなか迫力がある。 072.gif




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さて、梨沢のお楽しみは大滝を越えたここからだ。何と言ってもこのナメが美しい。 072.gif




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ナメで思い出すのは、昔、遡行した西沢渓谷の笛吹川東沢釜ノ沢の千畳のナメだ。さすがに千畳のナメには及ばないが、百畳くらいの長さはある。 041.gif




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冬でも緑の葉をつけた木々が渓流の景色に映えている。 072.gif




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やがて、ナメとナメの間に大きなウォータープールが出てくるようになる。 072.gif




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いくら濡れても良い身支度とはいえ、ウォータープールに積極的に入って行くほど暖かくはないので、縁をヘつっていく。 071.gif




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入渓ポイントから尾根に取り付く堤防手前まで、沢はほぼ水平で大滝以外は大きな落差はない。




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水辺が大好きなSue は犬のように沢の中を跳ねていた。 060.gif ルンルン、ピョンピョン 060.gif




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入渓してから約2時間ほどで、ひと際大きな釜や淵が連続して出てくる。この沢のハイライトである“七ッ釜”の通過である。009.gif 072.gif




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残念なことに七ッ釜の淵には流木がスタックしていた。 002.gif




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流木帯の後は、深い所では膝くらいまで水に入る。腰まで入りそうな淵はサイドの岩を登ったりしながらクリアしていく。 071.gif




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七ツ釜を越えた先で沢が “二俣” に分かれ、右にルートをとる。

梨沢は山と渓谷社のハイキングガイドの本にも紹介されているくらいの易しい沢である。

そのためか沢登りには珍しく? 要所や分岐には道標が整備させている。




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二俣を過ぎると沢が細くなり、ツタ植物が目立つようになる。温暖で多雨の房総らしいうっそうとした感じがexoticで良い。 049.gif




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ナメの沢床の中にもユニークなウォータープールがあったりして飽きが来ない。 072.gif




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倒木なども現れ、だんだんと源頭部にせまってきた雰囲気がある。 072.gif




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ようやく谷の中にも陽射しが差し込み、光線がウォータープールの水を乳白色に彩る。まるで温泉みたいな色で肩まで浸かりたくなる。 058.gif 041.gif




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いよいよ沢筋が細くなり、両岸のシダ類が陽を浴びて生き生きと見える。冬とは思えない。ここだけ夏の沢のようだ。 058.gif




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最後のウォータープールをへつる同行者たち。息もぴったりで動作もシンクロナイズしている。 037.gif




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そして、正面に突然、堤防が現れたら沢歩きは終わりだ。

入渓から約3時間の渓流歩きだった。

この堤防の30mほど手前で左岸(右)の急峻な尾根に取り付く。




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この尾根は粘土質のとても滑り易い急登である。フィックスロープがベタ張りなので助かる。 042.gif フィックスロープを頼りに15分も登れば、傾斜もおちて南房総らしい緑の森に囲まれる。 072.gif
冬の群馬県内の山は高山は雪山で、低山はどこも冬枯れだ。こんなに青々とした樹木のある山はないだろう。やはり南房総は暖かいね~いいな~いいな~ 060.gif 070.gif




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そして、小ピークまで登れば小さな大日如来が、 “お疲れ様でした” と出迎えてくれる。

ここから0.3kmほど南に行けば林道保田見線に合流する。 042.gif

小ピークからもスタート地点の梨沢橋まで続くトレイルがあるが崩壊箇所があるようなので、遠回りではあるが保田見から釜ノ台集落をまわる林道保田見線(梨沢橋まで約6km)で戻ることにする。 070.gif




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林道保田見線は、林道と言っても山中に点在する集落をつないでいる、いわば生活林道である。そのためか、部分的なダートを除いては、ほぼ全線に簡易舗装がなされている。
“6kmも舗装道路を歩くのか~”といささか懸念したが、思いのほか見所が満載の味のある林道だ。 049.gif
南房総と言えば、冬でもスイセンや菜の花が咲き乱れているイメージがあるが、お約束通り白いスイセンが林道脇の山の斜面一面に咲いている。甘い香りに包まれながら、私たちの足取りも軽やかだ。 056.gif




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林道は車1台が通れる路巾で、途中に完全に崩壊してしまった廃屋などもある。

釜ノ台の集落から小保田方面に行く分岐を左に分ける。




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40分くらい林道沿いの、のどかな山間部を歩いていくと、今時珍しい素堀の隧道が連続的に3つ現れる。特に3つ目の隧道は高さも距離もあり、北アの上高地へ行く釜トンネルみたいだ。内部は暗く、足元も凸凹があり、水溜りなどもあるので注意してね。 034.gif やがて右側に相川が見下ろせるようになれば高塚集落は近い。集落の中を10分も行けばスタート地点の梨沢橋に着く。林道保田見線を歩くこと約1時間30分ほどだ。 042.gif




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前記したように、このルートは山と渓谷社のハイキングガイド本 “千葉県の山” に紹介されている。
そのためハイカーでも簡単に取り付けると判断してしまうが・・私的見解としては、これは、“沢を歩くハイキング” ではなく、立派な “沢登り” である。
大滝や七ッ釜といった難しいポイントには迂回路があるとはいえ、スニーカーを履いたハイカーが安易に入るべきではないと思う。
この本でも “沢登りの経験者が必要” と小さく書かれてはいるが、だったら初めからハイキングガイドに載せなきゃいいのにね!
山岳事故は基本的に自己責任であるが、近年の山岳事故は過酷な山に挑戦するクライマーよりも、ハイカー&一般登山者が多いようなので、大衆雑誌の責任って大きいと感じる。特に自己責任概念の薄い日本人ハイカーをターゲットにしているのだから。


私のこのトレイルへの評価: 4★ ハイキングレベル?では・・あえてつけるなら上級者以上(沢登りグレードでは初級)
行程距離: 約11km(梨沢橋‐梨沢入渓‐大滝‐七ッ釜渓谷‐林道保田見線‐釜ノ台集落‐梨沢橋)
高低差: 約230m
実動時間:約7時間(約50分のランチ休憩込み)

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by dream8sue | 2015-01-18 18:55 | Stream Climbing | Trackback | Comments(2)