カテゴリ:妙高戸隠連山国立公園( 9 )

戸隠連峰の最高峰 高妻山を登る     Mount Takatsuma in Myōkō-Togakushi Renzan National Park

Monday, July 17, 2017
f0308721_15125779.jpg
2014年10月に戸隠表山を縦走した時に見た高妻山に惚れた。 それまで高妻山なんて存在さえ知らなかった。 別名 “戸隠富士” と言われるだけあって、見る角度によっては実に美しい山容の山である。 しかし、高低差も大きく結構ハードな山登りを強いられる。 戸隠キャンプ場から一不動避難小屋を経て山頂へ至り、下山では途中の六弥勒から弥勒尾根新道を降る。




f0308721_11364765.jpg

f0308721_1137426.jpg
<マイカーの場合>
上信越自動車を長野ICでおり、長野市街を北に走る。 
善行寺の西側から飯縄山の南西のすそ野を巻くように県道506号線で戸隠神社方面へ向かう。 
戸隠神社(中社)から戸隠キャンプ場までは約4km程(県道36号線)である。 
パーキング(無料)は、キャンプ場受付の建物がある県道沿いにある。
長野ICから約1時間弱である。

前方(北東方向)に戸隠連山を見ながら広大なキャンプ場を通りぬけて、戸隠牧場の敷地に入る。 
道標に従って牧場の中を北西に進む。




f0308721_11381790.jpg
牧場の草原には、この時期はウツボグサが至る所で咲いている。 牧場なので主役は牛たちだ。 牛たちが“通行料を払え”とばかりにトレイル上に立ちはだかる。 “も~ そんなこと言わないで通してね” ということで交渉成立。 ( ◠‿◠ )クスクス




f0308721_11383947.jpg
牧場の中に生える大木のひとつにサワグルミの木がある。 カンザシのような実?をつけてユニークだ。 クルミと名が付いているが食用にはならない。 




f0308721_11391014.jpg
無事に牧場を抜けると、いよいよ森へ入るゲートがある。 




f0308721_11393443.jpg
森の中をしばらく行き大洞沢の左岸(川下の向いて左)へ渡る。 水辺にはサンカヨウが青紫色の実を付けている。 この実は可食できて甘いらしい。 知らなかった!




f0308721_11395621.jpg
やがて、今度は右岸への渡渉ポイントに着く。 以前(2014年)来た時は、ここには立派な大木が立っていたが現在は倒れている。 沢筋なので台風などの増水時に根が耐えられなかったのだろう。 この倒木の下をくぐって右岸へ渡る。




f0308721_11414387.jpg
右岸に渡ってすぐの所にとてもユニークな花ショウキランを発見。 初めてこの花を見たのは長野県の北東に位置するカヤの平だった。 → “上信越 カヤの平高原 ブナ林に眠る2つの湿原    Kayanodaira in Jōshin'etsu-kōgen National Park” 





f0308721_1141272.jpg
荒れたトレイルを沢筋に沿って登って行くと、やがてクサリのセットされた滑滝が現れる。 滑滝の右壁を慎重に登り滝上へ。




f0308721_11421192.jpg
滑滝からさらに登ると “帯岩” のバンドトラバースとなる。 クサリはあるが、右側が切れているので足元に注意が必要だ。




f0308721_11441559.jpg
そのトラバースの岩壁にはイワギボウシやクルマユリなどが咲いている。 写真を撮るときや濡れているときは特に気をつけよう。




f0308721_11443766.jpg
帯岩のトラバースの先には、不動滝の落口があり3mくらいの垂壁越えとなる。 ここは足場が悪くクサリ頼りになるので緊張する。 




f0308721_11451675.jpg

f0308721_11453382.jpg
垂壁をこなし滝上に上がり沢筋を “氷清水(一杯清水)” の水場まで詰める。 
この沢筋はオオバミゾホオズキの群生地となっていた。 
氷清水で十分に水を補給して、高妻山の登行に備えよう。





f0308721_1147015.jpgf0308721_11471615.jpg
水のあるルートには花も多い。 私の好きなミヤマカラマツ(写真左)と、よく似たモミジカラマツ(写真右)も咲いていた。 水場から “一不動避難小屋” まではすぐである。  




f0308721_13282253.jpg
戸隠牧場から約2時間で一不動避難小屋へ到着。 ここから表山縦走路(左の戸隠山への稜線)とは反対に右(北)へ進む。   



f0308721_13283632.jpg
避難小屋から高妻山までは信仰の山らしく “一不動” から “十阿弥陀” の石仏や石祠が置かれている。 




f0308721_13293991.jpg
樹林帯の急登を登り “二釈迦” を過ぎると、戸隠集落を挟み対岸には飯縄山(飯綱山)がよく見えるようになる。
飯縄山は戸隠エリアの中では危険な場所も無く、秋の紅葉が実に素晴らしい山なので初級者にはお勧めだ。 → “秋の飯縄山は黄金の惑星    Mount Iizuna in Myōkō Togakushi renzan National Park”




f0308721_13305894.jpg
倒木につぶされた “三文殊” を過ぎ、 “四普賢” あたりにさしかかると、トレイルの右側(東)が深い谷に切れ落ちている。  この辺りはニッコウキスゲなどのお花畑である。 残念ながら花期は終わっていたがキバナノアツモリソウ(ラン科)というレアな植物も生えている。 




f0308721_13312010.jpg
そして昔、山小屋が建っていたという小高い台地の “五地蔵” に着く。 その先を少し行ったところが五地蔵山(1998m)である。  




f0308721_13314515.jpg
五地蔵山から程なくして、2つの石祠が置かれている “六弥勒” に着く。 周辺はハクサンシャクナゲが満開だった。




f0308721_1332317.jpg
五地蔵岳から北西方向へ2、3の小ピークを越えて八丁ダルミの鞍部まで行く。




f0308721_13323727.jpg
トレイル脇に “七薬師” “八観音”などの石祠を見ながらアップダウンをこなすと、だんだんと高妻山の輪郭が見えてくる。 




f0308721_1333078.jpg
高妻山の肩越しに見える北アルプスをズームアップして見れば、今年はアルプスにも残雪が多いようだ。




f0308721_13332051.jpg
やがて高妻山がクリアーに見える “九勢至” に着く。 近そうに見えるのだが・・・とんでもなかった!




f0308721_13334753.jpg
九勢至の先から尾根を直線的にぐんぐん登るようになるのだが、頂稜まで高低差300mもあり、この間が一番辛いセクションであった。




f0308721_13341371.jpg
左側には谷を挟んで戸隠山から西岳への稜線が続いている。 → “戸隠連山 P1尾根から西岳を登り八方睨への縦走路    Nishidake in Myōkō Togakushi renzan NP”




f0308721_13343016.jpg
頂稜に近くなると岩場やフィックスロープの張られた急坂となる。 この辺りが最後の頑張りどころである。




f0308721_13345976.jpgf0308721_13351665.jpg
まだかまだかと思いながら一歩ずつ高度を上げて行けば、ようやく傾斜が緩やかになり明るい頂稜である。  ヨツバシオガマ(写真左)やトガクシコゴメグサ?(写真右)などの高山植物が目につくようになる。 




f0308721_13521526.jpg
そして大きな御鏡が立つ“十阿弥陀”から100mほど足場の悪い岩稜帯を行けば山頂である。




f0308721_13524577.jpg
岩稜の右側(東側)へ落ちている谷が氷沢(ひょうざわ)で、ミヤマダイコンソウが沢からの涼しい風にイエローの花弁を揺らしていた。 




f0308721_1353971.jpg
岩にへばりつくようにチシマギキョウも咲いている。 よく見ると花に白い毛が生えている。 似た花のイワギキョウには毛が生えていないらしい。




f0308721_13533570.jpg
キャンプ場を出発してから約5時間30分で高妻山(2353m)の山頂に到着。 きつかった~! O(*≧д≦)oフー!!  山頂からは、雲の切れ間に北アルプスから上信国境の山々が見る。 ツマトリソウが咲く山頂で1時間ほどランチタイムを楽しむ。




f0308721_13535493.jpg
北側には妙高連山が見える。 下山中に雲が切れて、火打山が青空にくっきりと残雪の頂を見せてくれた。




f0308721_13582324.jpg
下山路は、六弥勒のピークまで往路を戻る。
九勢至までの急坂では過去に事故も発生しているので下降は要注意だ。
山頂から2時間弱で六弥勒に着く。
六弥勒からは東側の弥勒尾根新道を降る
この弥勒尾根新道は、2012年に長野市が正式に森林管理署より借受け、元々利用されていた作業路を六弥勒まで整備したものらしい。




f0308721_144560.jpg
弥勒尾根新道を降りだしてすぐにミヤマママコナの群生が目につく。 一不動から六弥勒周辺はこの花が多く自生している。 




f0308721_144496.jpg
勒尾根新道は、一不動経由のトレイルに比べ危険個所などは少ないが、上部はササの根が多く、降雨後はとても滑り易い。




f0308721_1453232.jpg
悪路をしばらく降ると、林相がとても美しいブナ林となる。 



f0308721_1454693.jpg
足元に落ちていたブナの小枝に実がついていた。 ブナの実を見たのは初めてかも?  長い下降に膝が痛くなる。 そんな時はギンリョウソウやツクバネソウ、アリドオシなどのブナ林にひっそりと咲く花を愛でながら膝休めする。




f0308721_1461299.jpg
六弥勒(弥勒尾根新道分岐)から1時間強の下りで小沢につく。 火照った身体には嬉しい水場である。 頭から水をかぶりクールダウン。 いや~蒸し暑い山行だった。 小沢を渡渉すれば、そこは戸隠牧場である。 牧場の作業道を右方向(南西方向)へ進み、往路の一不動ルートのゲートの前を通りキャンプ場へ戻る。
ハイキングのグレードは中級者なら問題ないと思われるが、とにかく体力と持久力の必要な疲れるトレイルである。

本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
距離:約14km/ 所要時間:約10時間(戸隠牧場 5:00‐第一不動避難小屋7:00/7:15‐五地蔵 8:15‐六弥勒‐九勢至- 高妻山10:30/11:30‐六弥勒13:10/13:20-弥勒尾根新道‐戸隠牧場15:00)
標高差: 約1200m 

f0308721_1481870.jpg
下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村

by dream8sue | 2017-07-17 11:34 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)

雨飾山でゴージャスな紅葉を見る    Mount Amakazari in Myōkō Togakushi renzan National Park

Friday, October 21, 2016
f0308721_17432722.jpg
雨飾山は妙高戸隠連山国立公園の西端にポツンと位置しており、私の視野には入っていなかった。 長雨で今年の紅葉はイマイチということだが、紅葉で有名な山らしいので一抹の期待を胸に秘めて訪れた。 070.gif
登山口は長野県側にある小谷温泉(おたりおんせん)からアプローチすることにする。 荒菅沢奥壁となる布団菱(ふとんびし)を眺めながら比較的楽に登頂できるルートということだが、どうしてどうして、結構ハードなルートであったが、評判通りの素晴らしい紅葉に登行の労も半減した。




f0308721_17111742.jpg
<マイカーの場合>
上信越自動車道を長野ICで降り、国道19号線~県道31号線(長野オリンピック道路)で白馬方面へ走る。 白馬から国道148号線を北に走り、 “小谷温泉口” で右折(県道114号線に入る)小谷温泉街を過ぎ、鎌池へ行く分岐を右折すれば雨飾高原キャンプ場である。
紅葉シーズンはウィークデイでも休憩所とトイレのある奥のパーキングは満車になる。 満車の場合は、車道を少し戻った場所に第2パーキングがある。




f0308721_1712443.jpg
登山口から1kmくらいは平坦な湿原地帯で木道を歩く。 周囲の樹木は見事に紅葉している。 おや、何やら覗き込んでいるけど、早速何か見つけたのかな? 039.gif




f0308721_17122767.jpg
それは・・木道の脇には小川が流れていて、岩魚が泳いでいるのだ。 003.gif




f0308721_171333.jpg
このルートには400mごとに案内標識が11ヶ所ある。 つまり山頂まで側面距離4400mということだが、標高と勘違いしそうで紛らわしい。 そもそも、ハイキングマップは直線距離で読むことが多いので側面距離表示自体があまりコモンではない気がするのは私だけ?  “2/11” と書かれた標識を過ぎると、尾根の急登が始まる。




f0308721_17132929.jpg
尾根の登りに入ると、辺りの樹木の色づきが半端ではない。 005.gif 072.gif




f0308721_17143599.jpg
とりわけ黄金色のブナの大樹がAmazing! 072.gif 072.gif




f0308721_17145326.jpg
青空に紅葉が映える。 058.gif 072.gif




f0308721_17151023.jpg
紅葉に感動しながら登ること約1時間でブナ平と呼ばれる広場に着く。 幹が曲がったブナの周りにはブナの大樹が何本も天に向かって伸びている。




f0308721_17153027.jpg
ブナの根元には、羽根突きの羽子に似たツクバネソウの実が黒紫色に熟している。 056.gif




f0308721_17154668.jpg
ブナの幹に絡みつくツタも紅葉している。




f0308721_1716121.jpg
朝陽を受けるブナ平はまさに輝くブナ林だ。 072.gif 049.gif




f0308721_17163243.jpg
ブナ平から先は、染み出しの多いぬかるんだ山腹トレイルを進む。 右側の木立の間からシゲクラ尾根方面の山が見えてくる。



f0308721_17175060.jpg
“5/11” 標識を過ぎると荒菅沢への下りとなる。 下りになる尾根の肩から雨飾山の鋭鋒(布団菱)が目前に現れる。 上部岩壁の白い岩肌と下部岩壁の見ごとな紅葉に思わす歓声が上がる。 005.gif 072.gif




f0308721_17181135.jpg
眼下にはこれから渡渉する荒菅沢のゴーローが見える。




f0308721_17183595.jpg
下部岩壁の紅葉と荒菅沢の支流。 ルートはこの支流の左岸(右側)の尾根に続いている。




f0308721_1719081.jpg
下部尾根の紅葉に陽が当って輝いている。 ズームで見ると、まさに燃える秋だね。 072.gif 060.gif




f0308721_17192236.jpg
荒菅沢へ降り、清流と紅葉を見ながら一休みする。 063.gif




f0308721_17194373.jpg
荒菅沢の渡渉ポイントから、布団菱の下部岩壁の紅葉を見上げる。 072.gif




f0308721_1720127.jpg
布団菱の鋭鋒をズームアップ。 谷川岳の衝立岩を思わせる風格がある。 005.gif




f0308721_17203743.jpg
荒菅沢周辺がこのルートの絶景ポイントだろう。 このルートから登ることにして、よかった! 045.gif  この絶景が見られたのでもう満足であるが、山頂も見えてきたことだし、頑張って雨飾山のピークまで行こう。 070.gif




f0308721_1721372.jpg
荒菅沢を渡ると急坂が続く。 荒菅沢から笹平までの標高差450mを一気に登るぞ~! 070.gif 042.gif




f0308721_17213970.jpg
ミズナラやモミジなどの広葉樹のトレイルを登ると、左側に下部岩壁の側壁が見えてくる。 側壁をズームアップして見れば、上部は白いスラブ帯になっている。 005.gif




f0308721_1722943.jpg
振り返って南に目をやれば、色づいたモミジの奥には高妻山などの戸隠連山が青いシルエットとなって浮かんでいる。




f0308721_17223013.jpg
息をきらせながら急なトレイルを登ると、樹木も低木となり、ハシゴのかかる岩場になってくる。 042.gif




f0308721_17225078.jpg
ハシゴのセクションでは下山者との道の譲り合いなどがある。 週末などはさぞかし混むことだろう。 034.gif




f0308721_17231888.jpg
視界もオープンになり、眼下には紅葉の海が広がる。 Wonderful! 072.gif 072.gif




f0308721_17233866.jpgf0308721_17235536.jpg
花はすっかり無くなっているが、かろうじてトレイル脇でこんな植物を見かけた。 オヤマボクチ(写真左)と、赤い茎に残っているのはタカトウダイの葉かな~? 039.gif




f0308721_17264190.jpg
急登を登りきって、振り返れば、シゲクラ尾根に食い込む大倉沢や、今も火山活動の続く焼山が見える。




f0308721_17265777.jpg
そして、進行方向にはササの原が続く笹平と、雨飾山のピーク(1,963m)が現れる。




f0308721_17271371.jpg
笹平から雨飾山へは緩やかなアップダウンが続く。 この稜線は長野県と新潟県との県境でもあり、夏には高山植物が咲き乱れる場所のようだ。 




f0308721_1750404.jpg
北側(新潟県側)には、海谷山塊(うみたにさんかい)の山々が一望できる。 
海谷山塊は海谷渓谷を境に、西海谷山稜と東海谷山稜に別れるらしいが、私にとっては、あまりに unfamiliar な山域である。お初にお目にかかります。 051.gif




f0308721_1728343.jpg
西海谷山稜には海谷三山と呼ばれる、駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸岳がある。  海谷三山に雲がかかり、まるで天空の城のようだ。 鬼ヶ面山だからさしずめ鬼ヶ城かな。 041.gif




f0308721_17292271.jpg
鋸岳~海谷駒ケ岳の縦走はハシゴやクサリの連続する、とても魅力的なルートだ。 機会があればいつか歩いてみたいな~ 016.gif
鋸岳の後方にそびえている鋭鋒は、東海谷山稜に属する阿弥陀山~烏帽子岳のようだ。  こちらも海谷三山縦走以上に困難な山稜のようだ。 う~ん、そそられるな~ 011.gif 003.gif




f0308721_17301422.jpg
そして、海谷三山の西に位置し、雲から黒い岩壁を出しているのが(写真では分かりづらいが)明星山だ。 遠い昔に夫とP6南壁マニフェストルートを登り、山頂を目指す途中で暗くなってしまい、身を寄せ合ってビバークした思い出の山だ。 003.gif




f0308721_17304768.jpg
海谷山塊の山々に感動して歩いているうちに、新潟県の雨飾山荘からのコースが合流する三叉路に着く。




f0308721_17312427.jpg
三差路を右側にみて、なおも進み荒菅沢奥壁のコルに下る。 右手のササ原の中に小さな池がある。




f0308721_17315089.jpg
コルから荒菅沢の源流部を見下ろす。 白い岩肌と紅葉のコントラストが美しい。 072.gif 072.gif




f0308721_17321989.jpg
そして最後に岩混じりの急坂を登り切れば山頂である。 バックの焼山の奥に見えるピークは火打山かな? 039.gif




f0308721_17333587.jpg
雨飾山のピークは双耳峰で、北峰には石仏が並んでいる。




f0308721_17341314.jpg
山頂は360度の展望があり、この日は風の無い穏やかな陽気でとぎれとぎれに雲が浮いていた。 絶景をおかずにしてランチタイムを楽しむことにする。 063.gif




f0308721_17342888.jpg
西側には北アルプスの山並みが広がる。 白馬岳、その南に五竜岳や鹿島槍ヶ岳なども見える。 005.gif




f0308721_17344212.jpg
眼下の紅葉をズームアップ。 紅葉の海を流れる雲が幻想的だ。 043.gif




f0308721_1735913.jpg
南峰には標柱と三角点がある。 



f0308721_17352449.jpg
南峰から北峰を見る。  あまりに素晴らしい展望に魅了され、いつまでも山頂に留まりたいという思いを断ち切って下山に取りかかる。




f0308721_1736040.jpg
通常、同ルートの下降は退屈なものであるが、このルートに関しては例外である。 下降では上から目線になるので登りでは味わえない紅葉シーンを見ることができる。 005.gif 043.gif




f0308721_17362286.jpg
午後の陽ざしを受けるブナ平は、ブナの白い幹が際立っていた。 072.gif




f0308721_17435993.jpg
ブナ平から下部尾根の紅葉は朝とは全く違うルートを歩いているかと思わせるほどハットする景色が展開していた。 072.gif




f0308721_17371942.jpg
自然が織りなす色彩が見事である。 072.gif




f0308721_17374019.jpg
雲海の上に頭を出している幽玄な戸隠連山を見ながら、日本の秋の素晴らしさをしみじみと噛みしめるSueであった。 一抹の期待はしていたが、期待をはるかに上回る見事な紅葉の雨飾山であった。 049.gif

本ルートのマップ: yahoo! map
私のこのトレイルへの評価: 5★ (秋限定)初級~中級者向け
行程距離: 約7km(雨飾高原キャンプ場パーキング~ブナ平~荒菅沢渡渉ポイント~笹平~雨飾山~笹平~荒菅沢渡渉ポイント~ブナ平~雨飾高原キャンプ場パーキング)
標高差: 約800m
実動時間: 約8時間 (登高 約4時間、下降 約3時間、休憩 約1時間込み)

f0308721_17391056.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村

by dream8sue | 2016-10-21 17:07 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(2)

戸隠連山 八方睨から蟻の塔渡を下降    Nishidake in Myōkō Togakushi renzan National Park

Friday, September 30, 2016
f0308721_21313861.jpg
P1尾根から西岳に登り八方睨まで縦走して、蟻の塔渡を下降するルートの後編。 予想外に長かった第1峰(P1)から西岳、本院岳、八方睨へのアップダウンの縦走路だった。 そして、ようやくたどり着いた八方睨から蟻の塔渡を下降する。 071.gif
ここまでの登高はこちらから → “戸隠連山 P1尾根から西岳を登り八方睨への縦走路   Nishidake in Myōkō Togakushi renzan National Park”




f0308721_21325580.jpg
360度の展望がある八方睨(1,900m)からは、西に白馬連峰、鹿島槍ヶ岳や穂高連峰、東に八ヶ岳や浅間山、そして間近に飯縄山の大パノラマが広がっている。 072.gif




f0308721_21331520.jpg
北側には、日本でハイキングを始める2年前までその存在さえ知らなかった高妻山がそびえている。  072.gif




f0308721_21333496.jpg
そして下降路である南の尾根には、身体をくねらした蛇のような蟻の塔渡のナイフエッジが見えている。  005.gif



f0308721_2134062.jpg
さて、その下降路であるが、最初はチムニー状の岩場をクサリを頼りに降る。




f0308721_21351870.jpg
そして、砂まじりのガレ場を降っていけば、戸隠表山の核心部、蟻の塔渡が始まる。 いきなり幅が50㎝もない “剣の刃渡” のナイフエッジだ。 怖いと思えば馬乗りで渡る方が安全だ。 008.gif 034.gif




f0308721_21355766.jpg
そのまま直進すると、両サイドが150mもの絶壁になっている “蟻の塔渡” 20mだ。 風の強い日や岩が濡れていたりしたらかなりビビるだろう。 エスケープルートとして東側の壁をトラバースできるクサリがあるので、バランスの悪い人や高所が苦手なハイカーは無理をせずにそちらを行こう。 え? 高所が苦手なハイカーはそもそもこんな所には来ないって? Exactly! 041.gif




f0308721_21362276.jpg
私は2014年にここを登っているが、蟻の塔渡を下降ルートにするのは、登高ルートにするより怖い。  008.gif



f0308721_21363599.jpg
蟻の塔渡は最後はクサリで下降する。  071.gif



f0308721_21365859.jpg
北には、戸隠表山のメインルートである戸隠山から九頭龍山を経て一不動のコルまでの縦走路がのびている。
蟻の塔渡の登高の様子と戸隠表山のメインルート縦走はこちらから。 → “戸隠表山は登山のおもちゃ箱  Mount Togakushi in Myōkō Togakushi renzan National Park”




f0308721_21375628.jpg
蟻の塔渡を終えると、連続するクサリ場が始まり。 070.gif




f0308721_21385596.jpg
斜度70度(ほとんど垂壁に感じる)の “胸突き岩” の15mのクサリを降りる。 060.gif




f0308721_2139988.jpg
クサリが続く。 060.gif




f0308721_21392416.jpg
眼下にはダケカンバの紅葉が広がり、鏡池が反射している。 072.gif




f0308721_21395865.jpg
またもクサリ場。




f0308721_21402129.jpg
束の間、平坦地で振り返り最後の西岳の展望を楽しむ。 072.gif




f0308721_21403914.jpg
続く10mのクサリ場を降りる。 071.gif




f0308721_2141916.jpg
続く湿った岩場をクサリでトラバースして “天狗の露路” へ降る。 071.gif




f0308721_21414172.jpg
そして最後の凹角状のクサリ場を終え、やれやれだ。 042.gif




f0308721_214212100.jpg
最後のクサリ場を終えた所で一休みして行こう。 063.gif 近くには10mの垂壁の上に “西窟” と呼ばれる洞穴がある。 洞穴の中には2人が横になって寝られるくらいの祠?が設置されている。 登ってみますか? いえいえ、もう今日はクサリはお腹いっぱいよ~ 修験者じゃあるまいし・・ 046.gif




f0308721_2143317.jpg
って、登るんかい! 005.gif 最後のお遊びでザックを置いて空身でトライ! クサリが末端まで届いていないので、まずクサリまで左壁をフリーで登らなくてはならない。




f0308721_21434770.jpg
絶妙なバランスでトラバースして、クサリをゲット! クサリさえ得てしまえば後は大きなスタンスをひろって足を上げて行けばよい。 でも、垂壁なので高度感は結構あるよ。 034.gif




f0308721_21441656.jpg
最後は祠の下のリップを乗り越せばOK! 066.gif




f0308721_21444154.jpg
西窟からは飯縄山と、そのすそ野に広がる戸隠高原が一望できる。 しばし修験者になった気分。 
なお、岩場は登るより降りる方が難しいので、くれぐれも岩登りに自信の無いハイカーは真似しないでね。 034.gif




f0308721_2145273.jpg
西窟からは、小沢を横切り “百間長屋” のオーバーハングした岩壁の下を行く。 070.gif




f0308721_21455917.jpg
百間長屋を東へ進むと、今度は “五十間長屋” に着く。 両方ともオーバーハングしているので雨露をしのぐには最適である。 057.gif  でも、修験者じゃあるまいし、こんな所で雨露をしのぐスチュエーションにはなりたくないね~ 046.gif 041.gif




f0308721_21461816.jpg
岩場のセクションが終わり下部尾根に入る。 ブナ、ミズナラ、トチノキなどの広葉樹林帯を降って行くと、枯れかけたブナの木に群生するキノコがあった。 005.gif ツキヨタケという毒キノコで、シイタケやヒラタケと誤食されることがあるらしい。 008.gif ここのツキヨタケの形態は気持ち悪い! 020.gif




f0308721_21465833.jpg
下部の急な尾根を降りきると奥社の社務所脇にある登山口に着く。  042.gif




f0308721_21472477.jpg
奥社から石段を降りて行くと、参道には樹齢約400年というクマスギの並木が続く。 005.gif 072.gif




f0308721_21474680.jpg
同行者から、この参道で吉永小百合がロケしたとかいう雑学を聞きながらしばらく行くと、赤門と呼ばれる随神門に着く。




f0308721_2148165.jpg
随神門から参道を離れ、右(南)の戸隠森林植物園へ入る。 070.gif




f0308721_21483373.jpg
戸隠森林植物園は、71万平方メートル(ってどんだけ?)という広さの(とにかく広い!)大自然公園で、野鳥の森と言われるほど多くの野鳥が棲息している。
そういえば、2年前にここを早朝に歩いた時は、私の足音で野鳥が一斉に飛び立ち、目の前で旋回してまた私の元に戻ってくるという光景を見た。あれには感動したな~ 043.gif




f0308721_21485281.jpg
森林植物園を15分ほど歩き、天明稲荷の境内を横切り、午後5時過ぎに何とかヘッドライトを使わずに鏡池に戻ってこられた。 静まりかえった鏡池の上に今日歩いた稜線が夜のとばりにくっきりと浮かんでいる。

登りも降りもクサリの連続で面白いルートだった。 第1峰(P1)から八方睨までの稜線は体力勝負のセクションなので、心肺機能の弱い私には最も手ごわい部分だった。 体力と技術の両面が要求される実に歩きごたえのある5★ルートである。 072.gif


このルートのマップ: yahoo! map
私のこのトレイルへの評価: 5★ 上級者向け
行程距離: 約11.5km(鏡池パーキング~西岳登山口~天狗原~P1尾根~第一峰~西岳~本院岳~八方睨~蟻の塔渡~戸隠奥社~森林植物園~鏡池パーキング)
累計標高差: 約1,200m
実動時間: 約11時間 (鏡池パーキング~第一峰までの登り 約4時間30分、第一峰~八方睨までの縦走 約4時間30分、八方睨から鏡池パーキングまでの下降 約2時間、休憩込み)

f0308721_21504870.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村

by dream8sue | 2016-09-30 23:28 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)

戸隠連山 P1尾根から西岳を登り八方睨への縦走路    Nishidake in Myōkō Togakushi renzan NP

Friday, September 30, 2016
f0308721_16561014.jpg
戸隠連山は、北の乙妻山から高妻山の五地蔵山までを裏山、五地蔵山から八方睨までを表山、八方睨から南に位置する一夜山までを西岳と呼ぶらしい。
戸隠山の一般的な登山ルートは、奥社から蟻の塔渡、八方睨経由で戸隠山、九頭龍山を経て一不動、そして戸隠牧場へ下るルートである。 八方睨から西岳方面へのルートは一般ハイカー向けではない。 046.gif
地質のことは分からないが、群馬にも戸隠連山によく似た凝灰角礫岩からなる妙義山がある。 妙義山を含む西上州は私の好きなエリアなので、戸隠連山も好きなタイプだ。 すでに上記した一般ルートは登っているので、今回はP1尾根から西岳を登り八方睨まで縦走して、蟻の塔渡を下降ルートとする。 070.gif




f0308721_1657047.jpg
<マイカーの場合>
西岳登山口は鏡池の南にある。 前橋方面からは、上信越自動車道長野インターか信濃町インターが利用しやすい。特に信濃町インターは渋滞も少ない。 国道18号を長野市街地方向に進み、 “柏原小学校入口” 交差点を右折、県道36号線で黒姫山山麓を通って戸隠キャンプ場、奥社入口を過ぎたら鏡池へ通じる林道(小鳥ヶ池の手前)を右折する。 林道を3kmほど走れば鏡の様に風景を反映した鏡池に着く。 鏡池は観光地なので、ハイカーは湖畔の南側にあるパーキングを利用した方が良いだろう。 045.gif 
午前6時だか、すでに戸隠山の岩壁に陽が差している。 屏風のようにそそり立つ岩壁が鏡池に映るその神秘的なたたずまいは多くのカメラマンを魅了している。  072.gif




f0308721_16581073.jpg
鏡池から林道を南に5分ほど歩くと、登山ポストが設置された西岳登山口に着く。 必ず登山届を提出して出発しようね。 034.gif




f0308721_16583768.jpg
林道が楠川を横切るところで、楠川に沿って下流に下るトレイルへ入る。 ぬかるんだ沢筋のトレイルにはモミジガサや実を付けたツクバネソウなどがあり、植物観察しながら歩く。 056.gif




f0308721_16585351.jpg
途中で川を3度ほど渡渉しながら左岸の尾根を登る。 




f0308721_16591279.jpg
パーキングを出て約1時間、左岸の尾根を登り切ると天狗原(大平)に到着する。 天狗原にはヨメナのような野菊が咲き乱れていた。 これから登るP1尾根と八方睨までの稜線が眼前に現れる。 写真の左から2つ目の台形のピークが第1峰(P1)である。




f0308721_16592689.jpg
その左側には第2峰、第3峰と続く稜線が見えるが、これらのピークへの登山道は無い。 046.gif




f0308721_16595030.jpg
ここで植物に詳しい同行者がサルナシの実を発見。 熟した実を試食してみたが、まるでキウイフルーツそのものなのには驚いた。 005.gif 011.gif




f0308721_170358.jpg
天狗原で休憩、サルナシ試食タイムをしたら、いよいよP1尾根の登りが始まる。 070.gif




f0308721_1702880.jpgf0308721_1704130.jpg
下部尾根は美しい自然林の中を行くので、秋を感じさせるたくさんのキノコを見ることができる。 中にはこんな花のようなキノコ(写真左)もあって、キノコ観察もまた楽しい。 写真右はマシュマロ? 041.gif




f0308721_1714837.jpg
やがて、尾根が痩せてきて勾配もつよくなり一気に汗が出る。 ふくらはぎが痛くなるくらいの急登をこなすと展望台のようなリッジに着く。 右側には谷を挟んで本院岳から派生しているダイレクト尾根の側壁がそびえている。 005.gif 072.gif




f0308721_1721135.jpg
展望台の周りにはアカミノイヌツゲが赤い実を付けていた。 まるで赤い真珠のようだ。 花期には白くて愛らしい花をつける。 私はつい数ヶ月前に白砂山でこの花の存在を知ったばかりだ。
アカミノイヌツゲの花を見たい方はこちらから → “上信越 花と展望の白砂山から八間山を歩く  Mount Shirasuna in Jōshin'etsu-kōgen National Park”




f0308721_1733616.jpg
展望台からオオイワカガミの群生するヤセ尾根をしばらく行くと、最初のクサリ場が現れる。 左側(西側)から巻いて足場の悪い10mほどの岩場を越える。




f0308721_1735318.jpg
最初の岩場を越えるとますます傾斜が増し、P1尾根上に洞穴のある岩場がたちはだかってくる。




f0308721_1742455.jpg
先ほどまで霧がかかっていたが、陽が高くなるにつれ視界が明るくなってきた。 やはり天気が良いと気持ちもウキウキしてくるね。 058.gif 060.gif




f0308721_1745265.jpg
草付き交じりの岩場を行くと、 “熊の遊び場” の看板が現れる。
熊の遊び場は意外と狭い。
こんなに狭くて熊が遊べるのかしら? 041.gif
登山口から約3時間、天狗原からここまで約2時間ほどだ。 059.gif




f0308721_1753225.jpg
熊の遊び場を過ぎると、右にトラバースして、ハングした岩バンドが見えたら左にトラバース気味に登る。
右トラバースはさらに右へ迷いトレースがあるので、つられて右に行きすぎないように注意してね。 034.gif




f0308721_175475.jpg
ハングした岩バンドを越えると、長~い3連のクサリ場になる。




f0308721_1761036.jpg
クサリ3本分を登ると、さすがに高度感が半端ではない。 岩場から左の沢状の草付きを登る。 草付きだけどすごい急傾斜なのでフィックスロープやクサリがセットされている。 登り切れば “無念の峰” の看板が置かれたヤセ尾根に着く。





f0308721_1765517.jpgf0308721_177971.jpg
無念の峰の先は、P1尾根の核心部と思われるハシゴとクサリの5mの下降ポイント。 ナイフリッジ上の岩壁なので5m以上の高度感がある。しかも足場の悪い垂壁なので精神的に来る。 いやいや・・妙義山の鷹戻しはもっと怖いよ~。 017.gif
ハシゴが岩壁の右側に設置されているので、まず3mほど足場の悪い垂壁をクサリを頼りにトラバースしなくてはならない。 この際、左下に曲がった鉄棒のスタンスがあるのだが,位置が悪いため鉄棒スタンスには乗らない方が良い。 034.gif




f0308721_1775778.jpg
ハシゴのセクションをこなすと、その先に上部岩壁が現れる。




f0308721_1781370.jpg
こちらにもあった蟻の塔渡10mのナイフエッジ。 リッジの脇に適度に踏み跡があるので八方睨コースの本家本元の蟻の塔渡ほど難しくはない。046.gif




f0308721_1785441.jpg
それよりも続いて現れるピナクルの10mのクサリ場の方が迫力がある。 青ラインを登る。 005.gif 008.gif




f0308721_1792114.jpg
“え~これを登るの~!” とビビるが、よく見ればしっかりしたスタンスがあるので大丈夫。 006.gif




f0308721_1794297.jpg
稜線が見えてきた! 072.gif




f0308721_1710385.jpg
結構な高度まで登ってもブッシュや樹木があるのは中級山岳の宿命だ。 でも、こんな藪尾根でもクサリが必要なくらいの急傾斜である。 斜度70度の20mのクサリを登りきる。 042.gif




f0308721_17102174.jpg
そして、ブッシュの生えたヤセ尾根の先に、第1峰(P1)直下の岩壁が見えてきた。 フィックスロープのかかる脆い岩場を登れば、そこは稜線である。 070.gif




f0308721_17104979.jpg
登山口から約4時間30分で第1峰(1,989m)に到着。 眺めは最高だ。 東側には飯縄山が長いすそ野を広げて鎮座している。 この絶景を見ながら早めのランチを食べる。 なんて贅沢な時間だろう。 063.gif 043.gif




f0308721_17111162.jpg
さて、腹ごしらえを終えたら稜線歩きに取り掛かろう。 まずは第1峰から西岳への登りだ。




f0308721_1711401.jpg
稜線では意外にも紅葉が始まっていた。 期待していなかっただけに嬉しい誤算だ。 ナナカマドの実が真っ赤に熟して青空に映えていた。 072.gif




f0308721_1712479.jpg
トレイルの側らにはツツジやオオバギボウシ、タカトウダイ(写真)などが色づき始めていた。




f0308721_17121883.jpg
西岳のバックに戸隠裏山の主峰、高妻山がその頂をのぞかせている。




f0308721_17124043.jpg
高妻山の右奥には黒姫伝説の黒姫山が見える。 そして手前には本院岳がものすごい絶壁を従えてそそり立っている。 005.gif
黒姫伝説の黒姫が乗り移ったSue がどうなったか知りたい方はこちらから → “黒姫山 黒姫を訪ねて天空の池沼へ    Mount Kurohime in Myōkō Togakushi renzan National Park”




f0308721_17145017.jpg
左(西)に目をやれば、白馬連峰がそびえ北アルプスが意外と近いことに驚く。ここは長野県なのだ!って、当たり前ですが・・・ 041.gif




f0308721_17152764.jpg
第1峰(P1)から約30分で西岳(2,053m)に着く。 059.gif 066.gif




f0308721_1715576.jpg
次のターゲットは本院岳だが、向かう稜線上には大キレットが待ち受けている。 本院岳の肩から西面の紅葉が素晴らしい。 072.gif




f0308721_17163265.jpg
西岳からササの生い茂るトレイルを降る。 ササに隠れているが右側は絶壁なので足運びは慎重にね。 特に雨の日などはトレイルもササの葉も滑りやすいので要注意である。 034.gif
やがて垂壁にクサリがセットされた下降ポイントに着く。 長いクサリでルンゼ状の垂壁を降る。 部分的にスタンスの遠い場所があり、クサリに全体重をゆだねることになる。 誰かのサイトに書いてあった “腕力が無いと落ちます” という言葉が頭をよぎる。 ここか~!肩が痛いし、腕力無いし・・落ちるかも・・ 008.gif




f0308721_1717973.jpg
何とか落ちずに下降し、振り返って見たキレットは逆光の中にあった・・ふぅ~・・ 042.gif



f0308721_17173187.jpg
東側の谷に食い込むキレット。 西岳の側壁がヒダの様に折れ連なっている。 005.gif




f0308721_17175097.jpg
キレットからは本院岳への登りとなる。




f0308721_1718746.jpg
急登に足を止め、紅葉を愛でながら息を整える。




f0308721_17184837.jpg
そして、西岳から50分ほどで本院岳(2,030m)に到着。  059.gif 066.gif




f0308721_17191458.jpg
一休みしながら西岳から第1峰の稜線を振り返る。  042.gif 063.gif




f0308721_17195191.jpg
バックの景色をズームで見れば、北アルプスの山脈が薄いレイヤー雲の上に頭を出している。 072.gif




f0308721_17201563.jpg
本院岳から八方睨までは長い。 本院岳から気の抜けない縦走路を最低鞍部まで標高差約300mも降ってから八方睨まで登り返す。 下りのトレイルは薮でルートが不鮮明な部分や、フィックスロープがセットされたザレ場のトラバースなどもある。 009.gif




f0308721_1721560.jpg
本院岳から1時間弱の下りで最低鞍部を過ぎ、ようやく八方睨が射程距離に入ってくる。 けど・・まだまだ遠いな~。 008.gif




f0308721_17213229.jpg
登りだしてしばらく行くと紅葉した広葉樹の森に入る。 ずうっとヤセ尾根で緊張が続いていたのでメルヘンチックな雰囲気にホットする。 043.gif




f0308721_1722451.jpg
いよいよ最後の登りだ。頑張れ! 042.gif




f0308721_17225786.jpg
八方睨のピークに近づくにつれ、足元にはダイレクト尾根の複雑な地形と紅葉が広がる。 072.gif




f0308721_17233481.jpg
本院岳から約2時間で、ようやく見覚えのある八方睨(1,900m)に着く。 059.gif 066.gif 他のピーク同様、素晴らしい展望である。 072.gif




f0308721_17235985.jpg
北にはいつか登ってみたい高妻山の雄姿がそびえる。 この角度から見る高妻山は実にかっこいいな~! 004.gif 016.gif




f0308721_17242188.jpg
西には歩いてきた西岳の稜線がのびている。 長かったな~ 042.gif




f0308721_17244261.jpg
東の尾根に目をやれば、蟻の塔渡の岩稜がまるで蛇のように背をくねらせている。 005.gif
さあ、一休みしたら、あそこを下降するぞ!  070.gif

P1尾根まで登ってしまえば楽勝かと誤った認識をしていた。 本当に苦しいのは稜線に上がってからの西岳、本院岳、八方睨へのアップダウンの縦走路だった。 天気が良くて素晴らしい景色と予想外の紅葉に助けられてどうにか歩けた。 蟻の塔渡の下降は、登高より2倍怖いよ。 続きはこちらから → “戸隠連山 八方睨から蟻の塔渡を下降   Nishidake in Myōkō Togakushi renzan National Park”


このルートのマップ:
yahoo! map
私のこのトレイルへの評価: 5★ 上級者向け
行程距離: 約11.5km(鏡池パーキング~西岳登山口~天狗原~P1尾根~第一峰~西岳~本院岳~八方睨~蟻の塔渡~戸隠奥社~森林植物園~鏡池パーキング)
標高差: 約1,200m
実動時間: 約11時間 (鏡池パーキング~第一峰までの登り 約4時間30分、第一峰~八方睨までの縦走 約4時間30分、八方睨から鏡池パーキングまでの下降 約2時間、休憩込み)

f0308721_1728429.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村

by dream8sue | 2016-09-30 16:53 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(2)

戸隠表山は登山のおもちゃ箱    Mount Togakushi in Myōkō Togakushi renzan National Park

Thursday, October 16, 2014
f0308721_0463078.jpg
1泊2日の信州ハイキングの2日目は以前から確認ハイキング?したいと思っていた戸隠山だ。何故、確認ハイキングかというと、昔、残雪期の4月に確かに蟻ノ塔渡を登っているのだが、アプローチや蟻ノ塔渡に至るまでの岩稜ルートの記憶がほとんど無いからだ。それに秋の戸隠の美しさには定評があり、一度歩いてみたかった。 045.gif




f0308721_0473199.jpg

f0308721_0474633.jpg
前日、飯縄山を登り中社に宿をとった私は、朝食前に近くの “小鳥ヶ池” を散歩した。 070.gif
戸隠神社周辺には小鳥ヶ池の他にも “みどりが池” や “鏡池” などの湖池がある。
新緑や紅葉の頃に湖面に映る木立の美しさはピカイチなので是非ハイキングの途中で立ち寄りたいスポットだ。 049.gif

戸隠山へのアクセスは前日の飯縄山ハイキングを参照してください。→ “上信越 秋の飯縄山は黄金の惑星  Mount Iizuna in Jōshin'etsu-kōgen National Park”





f0308721_0491267.jpg
通常、戸隠山へのアプローチは戸隠神社の奥社参道入口からであるが、私は鏡池経由で行くことにした。
宿を1時間早くチェックアウトして鏡池まで歩く。
時間の無い人は鏡池までは舗装道路なのでタクシー利用も可能だ。
鏡池の堤防にはすでにたくさんのカメラマンが陣取っていた。 005.gif




f0308721_0501084.jpg
It did not shine yet on the surface of the lake of Kagamiike. Photographers were waiting patiently for hitting sun on the surface of the lake. I took the photo quickly since I did not have time for waiting sunshine.

鏡池の湖面にはまだ陽が当たっていない。カメラマン達は湖面に陽が当たるのを辛抱強く待っている。 058.gif ハイカーの私は時間がないので、立ち去りがたい思いを振り切って先を急いだ。




f0308721_0521915.jpg
鏡池から戸隠山登山口までは森林植物園を横切り、戸隠神社奥社に続く参道の途中にある髄神門に出る。
鏡池に流れ込む水源に沿って北に向かう。すぐに天命稲荷の境内に出るので、そこを右(北東)に進めばおのずと森林植物園に入って行く。070.gif




f0308721_0523542.jpg
森林植物園は71万㎡という広大な自然公園で、野鳥の森と言われるほど数多くの野鳥が棲息している。朝の凛とした空気の中を歩いていくと、私の足音に一斉に野鳥が飛び立ち、辺りを旋回してまた近くの木立に戻ってくる。もうそれだけで野鳥とお友達気分になれ何か徳をした気分だ。 060.gif 035.gif ルンルン気分で歩く遊歩道には、こんな倒木による破壊もある。 これも大自然だからこそのありさまである。005.gif




f0308721_0532056.jpg
鏡池から20分強で戸隠神社参道の赤門と呼ばれる隋神門に着く。ここから杉並木を戸隠神社奥社まで入る。天を貫くような杉の巨木(樹齢約400年というクマスギ)が山岳信仰の歴史を感じさせる。 005.gif




f0308721_0542870.jpg
杉並木が切れて石段を登りきったところに、戸隠神社奥社が迫る岩壁に守られるように建っている。 頭上に見えている、いくつもの鋭角な岩峰をもつ岩場が戸隠表山の縦走路だ。




f0308721_0551690.jpg
奥社拝殿の少し手前の社務所脇に表山一般ルートの登山口がある。登山ポストも記入用紙も設置されているので必ず入山届を提出して行こう。 034.gif
戸隠山は北ア、中ア、八ヶ岳、南アに比べて圧倒的に墜落死が多い。 025.gif “あなたの生命はあなた自身が守ってください” という案内板の文言が印象に残る。




f0308721_0553454.jpg
トレイルは社務所背後の急な尾根に続いている。




f0308721_0555190.jpg
いきなり物凄い急登だ。 042.gif けれど広葉樹の見事な紅葉と相まって気分は上々だ。 072.gif 060.gif




f0308721_056895.jpg
急登をこなし、平らな狭い尾根に出る。そのまま尾根を進むといよいよ鎖場の始まりだ。 017.gif




f0308721_0562620.jpg
短い鎖場をこなすと、すぐに巨大な岩壁に突き当たる。そこが “五十間長屋” と呼ばれる場所だ。 009.gif




f0308721_0571527.jpg
五十間長屋には石仏が置かれ、修験者がなにやら呪文を?あげていた。 013.gif
私も含め、戸隠ハイカーは信仰に関わりなく、また山岳信仰の歴史に興味が無くて登る人が大部分だろう。だが、戸隠は信仰で開かれた山であることは事実であり、遺跡が所々で顔を覗かせている。 034.gif




f0308721_0573828.jpg
五十間長屋の岩壁を左に回り込むように進むと、下部がえぐれた “百間長屋” の岩場に出る。岩場の張り出しの下をくぐるようになおも左上する。 071.gif




f0308721_0581948.jpg
修験者修行の場所と言われる10mの垂壁 “西窟” の下を通過すると、トレイルは右に回り込むようになり、クーロワール状の岩壁に突き当たる。
はじめに直登してから右にトラバースし、クーロワールを更に右上する。これが意外と怖い! 008.gif
“え~!ここで間違いないよね~?” と言う私の問いに、後続の赤い帽子の単独者が “間違いないです。ここしかルートは無いです” と自信満々に答える。 004.gif




f0308721_0591034.jpg
何とか “天狗の露路” といわれるコルに登った私の後を赤い帽子の単独者がフォローしてくる。自信満々に言った割には私以上にビビっている様子。 037.gif この傾斜だから無理もない。久しぶりの岩登りは怖いよね~。008.gif




f0308721_0592960.jpg
その後も泥まじりの岩場30m、10mの鎖場など、両側の切れたリッジ通しに進む。




f0308721_0595124.jpg
リッジ上からは左の不動沢を挟んで本院岳(2,030m)をはじめ西岳のアルペン的風貌が望まれる。こんな風景を見せられてはテンションも上りまくる。胸キュンキュンだね。016.gif 060.gif




f0308721_105630.jpg
小さな岩場をいくつか越すと “胸突き岩” の難所となる。斜度70度、15mの鎖場だ。上部は3mほど右へトラバースする。




f0308721_122498.jpg
赤い帽子の単独者もしっかりフォローしてくる。




f0308721_125799.jpg
胸突き岩を登り切ると、いよいよ目指す稜線、八方睨が眼前に現れる。だか、安心するのはまだ早い、最後の難関、“蟻ノ塔渡” から “剣の刃渡” の超ナイフエッジが待っている。
しかし、必要以上に心配することはない。右下のバンド(エスケープルート)から巻く事も可能で、先行パーティーはこのエスケープルートから蟻ノ塔渡を越えようとしている。




f0308721_133264.jpg
さて、私の番だ!当然ナイフエッジを平均台歩きのように直進する。 不動沢側(西側)は200m以上も切れ落ちている。 025.gif 蟻ノ塔渡20mはトントンと渡れた。が、最後の5mの剣の刃渡は、下り気味で50cmも無いかと思えるくらい狭い! “怖ッ!、無理無理!008.gif” と言うことで最後は四足歩行でした。 003.gif




f0308721_14361.jpg
蟻ノ塔渡から左に目をやれば、西岳から落ちているダイレクト尾根、P1尾根辺りの岩稜が見てとれる。“なんじゃこの複雑な地形は!” 005.gif
冬季登攀というと剣岳や穂高岳の岩場を連想するが、戸隠山は中級山岳ならではの難しい要素が詰まった山だ。夏はブッシュや草付が多くぱっとしないが、冬になるとその姿が一変する。ブッシュがすさまじいばかりのキノコ雪になり、草付きはいやらしいベルグラをまとい氷化する。そして雪もつけない黒々とした岩壁が立ちはだかる。
その昔、冬季登攀をしていた頃の私が抱いた戸隠山へのイメージは、そんな地味だが厄介な存在の山だった。そして私が冬の戸隠に足を踏み入れることは無かった。残雪期の蟻ノ塔渡で終っている。 002.gif




f0308721_143371.jpg
なんて・・蟻ノ塔渡を歩きながら過去の苦い思い出がよぎる。 021.gif 振り返れば前日に登った飯縄山が赤城山(群馬県)のように広いすそ野を広げて横たわっていた。 072.gif




f0308721_145482.jpg
ルート核心部の蟻ノ塔渡、剣の刃渡をこなせば、八方睨までは一投足である。 最後のチムニー状の岩場を登れば平らな八方睨山頂に着く。 070.gif




f0308721_163191.jpg
ふと下を見れば、赤い帽子の単独者は何を血迷ったのか、エスケープルートでも無く、リッジを歩くでもなく、リッジの東側壁をトラバースしているではないか!見ているこっちの方がハラハラしちゃう。 “おーい、落ちるなよ!” 025.gif




f0308721_16527.jpg
戸隠神社奥社の登山口から2時間(宿を出てから4時間)で八方睨山頂に到着。 066.gif ここは360度の展望が楽しめる。 072.gif
戸隠連峰は南から西岳、表山、裏山という3エリアに大別される。表山はこの八方睨から北の一不動、五地蔵山までを言う。 034.gif




f0308721_173615.jpg
そして、この八方睨から西に延びる稜線が本院岳、西岳の熟達者向けのトレイルだ。西岳の後方には白馬連峰が見える。 072.gif




f0308721_181173.jpg
北には裏山と呼ばれるエリアの、そして戸隠連峰の盟主、高妻山(2,353m)から乙妻山(2,318m) がどっしりとした山容で鎮座している。他の2000mの山々に比べ位置的に目に付きづらく、私はこの高妻山の存在はまったく知らなかった。 046.gif
高妻山は裏山という地元の呼称には気の毒なほど立派な山だ。戸隠連峰の最高峰とは言っても、ひと際高く聳えるその姿は、まるで単独峰のようである。 072.gif 049.gif




f0308721_185243.jpg
八方睨山頂でゆっくりランチを楽しんだら、尾根伝いに北に向かう表山の縦走路に取りかかろう。ここから先は岩場や鎖場は無いが、東面は稜線から一気に切れ落ちた大懸崖をなしているので気を抜かずに行こう。034.gif
歩き出してすぐに、先ほど歩いた蟻ノ塔渡を横から見ることが出来る。




f0308721_191916.jpg
八方睨から10分程度で戸隠山(1,904m)のピークに着く。右後ろには夏に登った黒姫山の美しい山並みが見える。左の富士山形のピークが小黒姫山だ。 072.gif




f0308721_194614.jpg
東面の彩り鮮やかな樹林帯の中に、参道の杉並木が真っ直ぐ東に伸びているのが分かるだろうか。 034.gif




f0308721_110670.jpg
縦走路の東面には威圧的な岩峰が現れ、滑り台のように大きく切れ落ちたスラブが紅葉の森まで続いている。 005.gif




f0308721_1103012.jpg
表山全体と言ってよいほど、写真右端のオオバイワカガミが群生している。こんなにイワカガミが多いとは思わなかった。開花時期のこのトレイルも見事だろうなぁ~。 056.gif 043.gif




f0308721_1115686.jpg
八方睨からいくつもの小ピークを登降すること1時間半、そろそろ一休みしたいなぁと思った所に “九頭龍山(1,883m)” が現れる。




f0308721_1121763.jpg
九頭龍山周辺から見える高妻山はますます気品高く、大きく迫ってくる。カッコいい~! 004.gif 016.gif




f0308721_1124439.jpgf0308721_113059.jpg
九頭龍山から約1時間の降りで一不動のコルに着く。ここにはブロック造りのしっかりした避難小屋がある。15人くらい収容可能でいざという時や、表山から裏山へ縦走する場合などに便利だ。水場は下山路である大洞沢へ10分も降れば一杯清水という水場がある。




f0308721_113443.jpg
下山路は一不動のコルから右に折れ、東側の大洞沢の源頭へ向かって進む。 一不動周辺からみた五地蔵山東面の紅葉が疲れた身体に元気をくれる。Amazing! 066.gif 072.gif 072.gif




f0308721_1142126.jpg
大洞沢に沿って付いたトレイルは、路というより沢そのものである。水量が多い時期などは靴を濡らすことになるだろう。降りだして20分くらいで不動滝の上に出る。 057.gif




f0308721_1144259.jpg
不動滝は見るには美しい滝だが、さすがにこの滝を真っ直ぐ降りることはできない。 072.gif




f0308721_115777.jpg
滝の落口から3mくらいのスタンスの乏しい垂直の岩を鎖を頼りに降りて、さらに右の岩壁(右岸)を大きくトラバースする。スリップに注意して慎重に通過しよう。 034.gif




f0308721_1154868.jpg
不動滝の下にも15mくらいの鎖の付いた滝がある。 034.gif




f0308721_1161196.jpg
沢沿いにどんどん降ると、眼下に戸隠牧場が見えてくる。あそこがフィナーレだ!




f0308721_1163392.jpg
トレイルは大洞沢を左岸に渡り返し、沢から離れ緩やかになる。紅く染まった広葉樹林帯を少し行けはおのずと戸隠牧場に入って行く。 070.gif




f0308721_117953.jpg
戸隠牧場は広々として周囲の眺めもよく、とても気持ちの良いところだ。牧場の背景には表山の屏風を連ねたような懸崖が聳え、前面には飯縄山や黒姫山の山すそが広がっている。一気に緊張感が解け、牛が草を食むのを見ながらのんびりと牧場の中を行く。牧場入口から10分も行けば戸隠キャンプ場のバス停に着く。 066.gif




f0308721_117475.jpg
紅葉を映す美しい湖池から始まり、歴史を感じさせる参道、エキサイティングな岩登り、展望のよい縦走路、最後はまさかの沢下り。まるで登山のおもちゃ箱の中で遊んだ1日だった。 060.gif 043.gif
いつか私の体力が戻ったら、今度は高妻山か、西岳の縦走をしてみたいな。冬季登攀は出来なかったけど、気になる存在の山、戸隠を今度はハイキングで歩いてみたい。

私のこのトレイルへの評価:5★ 上級者向け
行程距離:約10km(中社‐鏡池‐隋神門‐戸隠神社奥社‐八方睨‐戸隠山‐九頭龍山‐一不動‐戸隠牧場‐戸隠キャンプ場バス停)
高低差:約700m 行動時間:約9時間(休憩込み)

f0308721_1183234.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村

by dream8sue | 2014-10-16 07:45 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(2)

秋の飯縄山は黄金の惑星    Mount Iizuna in Myōkō Togakushi renzan National Park

Wednesday, October 15, 2014
f0308721_19514436.jpg
抗癌剤の副作用が気になるも、紅葉が見ごろのこの時期を逃すてはないと1泊2日の信州ハイキングを決行。 場所は険しい岩場の連なる戸隠山と、戸隠山から南東へ直線距離で10km余りの場所にある、美しい双耳峰の飯縄山(飯綱山ともいう)である。
メインは戸隠山なので、正直、飯縄山にはあまり期待していなかった。 ところが、訪れた時季が良かったのか、紅葉、黄葉のけんらんたる色彩に染まった黄金の惑星がそこにはあった。 072.gif 070.gif




f0308721_19572957.jpg
<公共交通の場合>
JR高碕駅から長野新幹線の始発に乗り長野駅で下車。 長野駅西口(善光寺口)川中島営業所前⑦番乗り場から戸隠キャンプ場行のバスが出ている。 南登山道(一ノ鳥居コース)は飯綱山登山口で下車。長野駅から約45分。 059.gif
バスを降りてから、一ノ鳥居登山口まで北に向かって別荘地を20分ほど歩く。 071.gif

<マイカーの場合>
上信越自動車道長野インターか信濃町インターが利用しやすい。 特に信濃町インターは渋滞も少ない。 国道18号を長野市街地方向に進み、「柏原小入り口」交差点を右折、県道36号線で黒姫山山麓を通って戸隠キャンプ場、奥社入り口、飯綱山登山口へと南下する。




f0308721_19595528.jpg
南登山道は一ノ鳥居園地にトイレと駐車場があるのでマイカー利用の場合はここに車を止めることができる。




f0308721_20391593.jpg
大鳥居をくぐり少し行くと林道が交差している。 そこに木製の鳥居があり、ここからが登山道の始まりだ。 070.gif




f0308721_201146.jpg
トレイルに入ったとたんに、足元には落ち葉の絨毯が出迎えてくれる。 005.gif 072.gif




f0308721_2014418.jpg
“え、何この黄金ワールド!” 登山口からは想像できないくらい、雑木林の中は黄金色に輝く美しい木の葉でいっぱいだった。 005.gif072.gif




f0308721_202884.jpg
足元の落ち葉と黒い実を付けた植物 (チゴユリかな?) が絵のように美しくて、しばし時間を忘れる。 043.gif 072.gif




f0308721_2022735.jpg
程なくして、一ノ鳥居跡地に着く。




f0308721_2024716.jpg
神や仏、はたまた最近流行のスピリチュアリティなどには一切関心の無い私であるが、一ノ鳥居跡地周辺は白樺の倒木さえも、何か神秘的なものを感じる趣きがある。 072.gif




f0308721_2031131.jpg
松ノ木の切り株が無造作に置かれていた。




f0308721_2032884.jpg
After I returned from the United States, I saw such beautiful leaves for the first time. It is about 10 years that I missed appreciating autumn leaves.




f0308721_2041660.jpg
左右、前後、上も下も黄金色の世界。登行の苦しさがまったく気にならないほどの自然美に感動しまくりだ。 072.gif




f0308721_21457.jpg
南登山道は、ほぼ一直線に北に伸び、一定の傾斜(比較的緩やかな登り)で標高を上げて行く。




f0308721_2051198.jpg
トレイルには登山口から合計13の石仏が置かれ、標高なども書き添えられていてハイカーの目印になっている。




f0308721_205309.jpg
心拍数を上げないように、ゆっくり、ゆっくり秋のトレイルを味わいながら進む。 心なしか紅葉の色も深く優美になっていくようだ。072.gif




f0308721_2039527.jpg
トレイルが急登になってきたらまもなくで休憩場所に適した “駒つなぎ場” といわれる広場に着く。 ここの広場で小休止しよう。 ここから道は尾根を離れ右方向にトラバースぎみに進み、スイッチバックの急登がはじまる。




f0308721_2065233.jpg
トレイル脇でこんな可愛らしい実を見つけた。 ツリバナかな? まるで妖精のイヤリングみたい。 037.gif




f0308721_207237.jpg

スイッチバックに入ると傾斜が急になり、042.gif 途中には水場がある。 063.gif




f0308721_2081066.jpg
さらに進むと、“天狗の硯石” と書かれた標識があり、右に硯石と思われる四角形の石がある。




f0308721_2083354.jpg
登山口から約2時間、天狗の硯石を越えた辺りから森林限界になる。トレイルの木々はまばらになり見晴らしも良くなる。 樹海の中の池や、すそ野の紅葉を堪能しながら先に進もう。 072.gif




f0308721_2085484.jpg
標高1,800mを越え、上部に西登山道(中社尾根)からのトレイルが見えだし、最後の急坂を登り詰めると鳥居のある祠にでる。 ここでは青空も見えていたのだが・・ 058.gif




f0308721_2091845.jpg

祠の右についたトレイルを少し登れば飯縄山南峰広場に着く。

広場の右下に赤い屋根の飯縄神社がある。




f0308721_2010984.jpg
南峰広場から北峰までは15分ほどの緩やかな稜線歩きで山頂に着く。いつの間にかガスが垂れ込み視界が悪くなってしまった。 002.gif




f0308721_20103035.jpg
登山口から約3.5時間で三角点のある飯縄山北峰(1,917m)に到着。066.gif 山頂には多数の大石と笹が生茂り、立派過ぎるのではないかと思われるほどの山頂標識が建っていた。 晴れていれば戸隠山や北アルプスの展望があるのだが・・残念・・ 002.gif




f0308721_20112967.jpg
下山は山頂から分岐まで戻り、西登山道(中社尾根)を戸隠中社方面に進む。




f0308721_2012611.jpg
下りだしてすぐに、コンディションの悪いぬかるんだ路となる。けれど、ダケカンバの林が霧に濡れて幻想的でちょっといいな~ 043.gif




f0308721_21124863.jpg
やがてトレイルはミズナラなどの自然林とカラマツ林が混ざる路を尾根通しに進む。  072.gif




f0308721_216865.jpg

f0308721_2013236.jpg
下山開始から約1時間でカラマツ林の中にある萱ノ宮の祠に着く。

ここで伐採作業に伴う通行止めに合う。

迂回路は貯水湖に流れ込む沢を大きく巻き右岸に渡っている。




f0308721_2014263.jpg
はじめは “面倒くさいな~” としぶしぶ沢に下降したのだが、ところが、この迂回路がなかなか良い。沢筋は広葉樹の紅葉が見事で、カラマツ林の尾根路である中社尾根より楽しいかもしれない。072.gif




f0308721_20402264.jpg
渓流美もなかなか良い。 072.gif 070.gif




f0308721_20145663.jpg

f0308721_20151072.jpg
渓流に沿って下流に進む。

薄暗い針葉樹の林を通りすぎる。

白い葉の植物がキャンドルのように浮かぶ上って幽玄的だった。045.gif

白いシダも印象的だ。 072.gif




f0308721_20154818.jpg
倒木と紅葉が美しい。




f0308721_20185920.jpg
薄暗い針葉樹林の間に明るい雑木林があり、モミジなどの紅葉がいっそう鮮やかに目に飛び込んでくる。




f0308721_20193049.jpg
針葉樹林帯が終ると、飯縄山、瑪瑙山、中社のスキー場との三差路にでる。

迂回路起点へはここから南西にいくのだが、この日の宿を中社にとってあった私は、中社のスキー場へと真っ直ぐ西に向かった。




f0308721_20204873.jpg
三差路からは、小さな水路と平行して付けられた水平トレイルを行く。この水路はスキー場まで続く長い水路で、水際を歩くこの路は夏でも楽しめるトレイルではないだろうか。 049.gif 071.gif




f0308721_20211642.jpg
そして、最後は一面ススキが覆う戸隠スキー場の南端に到着する。 スキー場の北西に一際高くそびえるシルエットは高妻山かな。 リフト乗場から中社の集落に出て西に向かえば、戸隠神社中社と、旅館、民宿街に至る。

標高に差があるものの、高低差は先週行った尾瀬の燧ヶ岳と大差ない(約800m)はずなのだが、嘘のように楽であった。やはり心臓に負担をかけない様にゆっくり歩いたのが良かったようだ。しかも紅葉の美しさに心踊らされての登行だったので実に楽しかった。 070.gif ハイキングはいかに行く場所と行く時期の選定が大事かということを実感した。 034.gif 045.gif

私のこのトレイルへの評価:5★ 初級者向け
行程距離:約10km(南登山道口‐飯縄山‐西登山道萱ノ宮‐迂回路を経てスキー場)
高低差:約790m 行動時間:約6時間(休憩込み)

f0308721_2022207.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村
by dream8sue | 2014-10-15 14:34 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)

黒姫山 黒姫を訪ねて天空の池沼へ    Mount Kurohime in Myōkō Togakushi renzan National Park

Thursday, August 7, 2014
f0308721_1713429.jpg
群馬県にも上毛三山というのがあるが、長野北部にも北信五岳というのがあるらしい。 黒姫山(2,053m)は北信五岳(東から斑尾山、妙高山、黒姫山、飯縄山、戸隠山)の一座である。 コニーデ型の美しい山容から信濃富士とも呼ばれている。
また、名山は伝説を生むと言われるが、日本中に “姫” にまつわる伝説は数々あるが黒姫山にも黒姫伝説がある。 以前、群馬の四万温泉周辺にある摩耶の滝に行ったことがあるが、そこの摩耶姫は滝で運命の若者と出会うというハッピーエンドなお話であった。が、ここの黒姫は大蛇にみそめられ、自らも大蛇と化し、あげく黒姫山頂の池に身を投げてしまうという悲劇だ。私はそんな黒姫に会いたくて信越本線の黒姫駅で下車した。

現在、黒姫山に登る東側からのトレイルは2本ある。黒姫高原スノーバーク(スキー場)から登る小泉山道と、黒姫駅からほぼ真西に伸びる東登山道(表登山道とも言う)だ。南登山道は廃道となっている。
私は、黒姫登山の代表的な表玄関とも言うべき東登山道から登り、黒姫が眠る山上のカルデラ湖 “峰ノ大池” を訪れた後、南東側の戸隠高原に下降した。下降路にも古池や種池などの池が見られる。




f0308721_1412885.jpg
アクセスはこちらを参照のこと → “燕温泉から登る妙高山と火打山(前編)”

黒姫駅は信越本線の関山駅の2つ手前だ。黒姫駅から登山口までは、徒歩の場合は黒姫駅の線路脇の道を北に行くと雲竜寺が現れる。その少し先を西に左折し農道を真っ直ぐ進むと写真の大きな案内板のある登山口に着く。道を探しながらなので40~50分はかかるだろう。駅からタクシーを利用することをお勧めする。

私は前夜に近くのペンションに泊まったので、朝早くに出発したいと言ったらペンションのオーナーが登山口まで車で送ってくれた。 040.gif この時季(夏休み)の黒姫高原リゾート地は大きなホテルは学校の運動部などの貸切で大変混んでいる。が、個人経営の小さなペンションはそれほどではない。登山をすることを話せばいろいろと融通を利かせてくれるだろう。それに下手な山小屋より安くて、食事もボリューム満点だ。 049.gif 003.gif




f0308721_1444353.jpg
トレイルは登山口から草地に植えられた並木道を真っ直ぐ森に向かって延びている。 “う~ん、爽やかな夏の朝だ” と思いきや、いきなりアブの大群に襲われた。 008.gif




f0308721_14521100.jpg
アブから逃げるように、どんどん森に入って行く。途中で林道に出るが、横切って標識にそってカラマツ林に入る。下刈りされた明るいカラマツ林の中には、バイオレット色の小さなユリのような花が咲いていた。コバギボウシかな?実に美しい色だ。 056.gif




f0308721_146453.jpgf0308721_1465887.jpg
カラマツ林の先で、再び道幅の広い林道が現れるが横断して雑木林の中に進んでいこう。森の中には小さな生命がいっぱいある。ノイチゴ?ヘビイチゴ?いや、絶対食べられるイチゴでしょう! 011.gif でも、食べる勇気は無かった。 041.gif
毒キノコ?でも美味しそうじゃん! 011.gif これ食べられるキノコ(タマゴダケ)だよね? 039.gif




f0308721_1475377.jpg
3合目 “しなの木” までは緩やかな登りだ。 案内板の説明によれば「樹皮のじん皮せんいが強く布をおり船舶用ロープ、手綱、腰みのなどの一部に用いる。 この古木は数百年前から黒姫登山の道しるべとして茂っている」とある。さらに「登山者は大方ここで小休止していく」と書いてある。うけた!041.gif ならば小休止して行こう。。063.gif




f0308721_1495194.jpg
“しなの木” の先から “七曲り” というスイッチバックの急登が始める。 042.gif 四合目 “七曲り上” に差しかかると、勾配はもっときつくなる。 周りの樹木もいつの間にかブナ、シラカバの広葉樹林帯になっている。 072.gif とても美しい森だ。072.gif 秋はさぞかし紅葉が綺麗だろう。




f0308721_1511143.jpg
急勾配にあえぎながら登って行くと、右手に大きな岩が現れる。五合目 “日の出石” だ。 さすがに3日連続のハイキングで、いささか疲れてきた。 それに標高が低いこともあり、とにかく蒸し暑くてバテる。 042.gif 思うように足が上らない。ただただ以前から気になっていた黒姫伝説の “峰ノ大池” を見てみたいという思いだけで重い足を前に出していた。





f0308721_1514188.jpgf0308721_15531369.jpg
五合目を過ぎると、樹木の間に笹(ネマガリダケ=クマザサの仲間のチシマザサの別名)が増えてくる。このネマガリダケの竹の子は食用になる。 011.gif
そして七合目付近から林相が変わり、コメツガ、シラビソの黒木帯に入る。周囲が薄暗くなり、深山の感じが迫る中を行くと、八合目 “ひかりごけ” に着く。トレイルの石や根の下の岩穴の中にヒカリゴケが金色に輝いている。 072.gif




f0308721_1524571.jpg
そして九合目 “あおとど帯” に至る最後の急登。 周辺にはアオモリトドマツの大木が見られる。




f0308721_153848.jpg
九合目を過ぎると傾斜も緩くなり、右手が明るくなったと思えば黒姫乗越からの分岐が合流する。 分岐を左に進み、背丈の低くなった針葉樹とナナカマドなどが生える尾根路を行けば黒姫山の山頂は近い。071.gif




f0308721_229888.jpg
登山口から5時間強、ようやく黒姫山(2,053m)山頂に到着だ。 066.gif

さすがにここまで登ると頬に当たる風がひんやりして気持ちが良い。 043.gif




f0308721_2294964.jpg
この日は台風が近づいている影響で、雲がどんどん迫ってくる。 次々に変わる雲の動きは、まるで一大天空ショーを観ているようだ。 It's amazing! 005.gif 070.gif 072.gif




f0308721_2302289.jpg
眼前(南)には北信五岳のひとつ、飯縄山がそびえている。ちょうど雲の切れ間にピークが見えている。 北には一昨日登った妙高山が見える。




f0308721_231661.jpg
眼下には下山路で向かう古沼と種池が見えている。 “あそこまで降りるのか~結構、遠そうだなぁ~” 039.gif




f0308721_2315539.jpg

と、下山にかかる前に、念願の黒姫が眠る “峰ノ大池” と外輪山と小黒姫山に囲まれた火口原に行こう。

山頂から南に少し降ったところに分岐があるので、右(西)に曲がって樹林帯の急坂を300mほど降る。

樹林帯はジメジメしていて、トレイル上の石に苔が生え非常に滑りやすいので足元に注意しよう。 034.gif




f0308721_233917.jpg
30分程で峰ノ大池と火口原への分岐があり、まずは峰ノ大池へと左に進む。 すぐに淡くかすむ峰ノ大池が現れる。 さして風も無いのに湖面を渡るさざ波がまるで大蛇の鼓動のように揺れ続けていた。072.gif 009.gif




f0308721_2334544.jpg
淡い緑の樹木を倒影した湖面が息を飲むほど美しい。 黒姫が眠るにふさわしい池は静かで神秘的な気配を秘めている。 072.gif  ずっと来たかった場所に来れて何だかちょっとセンチメンタルな気分になり涙がこみ上げてくる。 もしかして黒姫が私に乗り移ったかな? 037.gif




f0308721_234948.jpg
そして、分岐を右に5分も行けば、外輪山と小黒姫山に囲まれた火口原がある。 ここは低いクマザサが緑のカーペットのように広がっている。005.gif 072.gif




f0308721_2343591.jpg
笹原の中には “七ツ池” と呼ばれる大小の池が点在している。 西に見えている山が小黒姫山で、この山に登るトレイルは無い。 045.gif




f0308721_235480.jpg
四方をぐるリと山に囲まれ、まるで天然の庭園のような場所だ。 この下界と隔離された天空の楽園にいつまでも留まっていたいという思いに駆られる。 043.gif 049.gif




f0308721_2353658.jpg
さて、楽園に別れを告げ、暗い樹林帯を登り返し稜線に戻ろう。 分岐に戻ったら見晴らしの良い尾根路を西に進み、1,998m峰を越え “新道分岐” に向かう。 070.gif




f0308721_3553285.jpg
この稜線歩きは景色も良く、実に楽しい。070.gif 露岩がゴロゴロする1,998m峰のピークを過ぎると、蝶がたくさん舞うお花畑をさらに西に行く。072.gif “しらたま平” という展望の良い場所を過ぎると、尾根は南西方向に急勾配の下り坂が始まる。




f0308721_3561768.jpg
稜線から離れ、ネマガリダケの群生するトレイルをぐんぐんと標高を下げていく。 稜線から1時間も下降すると、ここにもあった “しなの木”。 休憩適地なので一息入れていこう。 042.gif 063.gif




f0308721_3564120.jpg
“しなの木” を過ぎるとやや傾斜も緩くなり、しっとりとしたブナの巨木林の中を行くようになる。 シラカバの明るい美しいも良いが、やっぱりブナもいいね。049.gif ハイキングを始めて2年、ようやく森のもつ味わいが分かるようになった。 037.gif




f0308721_3571157.jpg
そして、稜線から1時間半、ようやく新道分岐に到着だ。 直進すれば大橋林道で真っ直ぐ戸隠高原に降りられる。右(写真では左)は大ダルミ経由で西登山口へ続くトレイル、左は古池、種池経由で戸隠高原に行くトレイルだ。 水辺の大好きな私としては古池、種池コースは外せない! いざ参らん池めぐり!070.gif 003.gif




f0308721_3573842.jpg
新道分岐から広葉樹林の中に広がる、ネマガリダケ栽培地を通過する。ネマガリダケは、しなりに強く、たわませても折れたりしないので、戸隠の民芸品の竹細工の材料になっている。
やがて水音が聞こえてくると、雪解けの冷たい水が気化して霧状になっている渓流が現れる。熱った身体を冷やそうと水に手をつけると、余りの冷たさに5秒とつけていられない。005.gif




f0308721_3575582.jpg
だんだんと明るくなる森を抜ければ、古池の北に出る。071.gif




f0308721_3581199.jpg
古池を半周するかたちで西に進むと、右手には広大な湿原が広がっている。




f0308721_3582790.jpg
古池は貯水池であるが、単なる貯水池では無く、周辺には水芭蕉の群生地もあり、湿原にはたくさんの植物が生殖している貴重な自然地域だ。 072.gif 056.gif




f0308721_3584614.jpg
古池の排水門に向かって行くと、池の中洲に2本の植物がニョキニョキ・・なんだかユニークだ。003.gif 排水門の先の針葉樹林帯を10分ほど南に行くと種池への分岐がある。




f0308721_359304.jpg

f0308721_3594372.jpg
種池分岐の脇に、ホラ貝を思わせる花が咲いていた。キツリフネという、名前もユニークな花だ。005.gif
そして、今回の山行で最後に訪れた池が種池だ。
湧出口と流出口の無い池で、古来この池の水を汲んで戸隠神社に雨乞いを祈願すると必ず雨が降ったという言い伝えがある池だ。

そういえばカリフォルニアにも Mano Lake モノ湖という流出口の無い湖があったなぁ。
アルカリ性の強い塩水湖で濃度が濃いから浮力も高いらしい。
Tufa トゥファという石灰華の塊は一見の価値ありだよ。→ “ルート395沿いの驚異のモノ湖の石灰華 ― Mono‘s Tufa & along the Hwy.395 ―”

種池からは10分弱で種池登山口の車道にでる。マイカー利用ならここに数台止められる。私は戸隠キャンプ場のバス停まで車道を右(南西)に、さらに20分ほど歩いた。 長野駅行きのバスは1時間に1本程度ある。





f0308721_43923.gif
このトレイルは全体的に見どころが点在していて飽きがこない。
シラカバの広葉樹林帯、ヒカリゴケ、伝説の池と火口原、稜線の景色にお花畑、ブナの巨木林に古池、種池の池巡り。低山の蒸し暑さを差し引いてもトレイルの良さの方が勝る。 049.gif

私のこのトレイルへの評価:5★中級者向け 秋の紅葉シーズンなら5★+になるだろう。
全行程距離:約14km, 高低差:約920m、行動時間:10時間(休憩込み)

f0308721_443121.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村
by dream8sue | 2014-08-07 15:38 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(2)

燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park

Wednesday, August 6, 2014
f0308721_312164.jpg
燕温泉から登る妙高山と火打山の2日目は、宿泊した黒沢池ヒュッテを基点に美しい池塘群をもつ火打山を往復し、そして往路とは別のルート、大倉山の北面から燕新道へ合流し燕温泉への下山である。

前日の妙高山ピークハントと、黒沢池ヒュッテまでの道のりはこちらから → “燕温泉から登る妙高山と火打山(前編)”




f0308721_3141413.jpg
まずは黒沢池ヒュッテの西にある茶臼山を越えて火打山のお膝元である高谷池に向かう。070.gif 朝5時半に小屋を出発したのだが、この日は朝から霧が濃くて何も見えない。 写真はほとんど帰路で撮ったものだ。 青い屋根の黒沢池ヒュッテと、その南にある黒沢池だ。池の東側に見えるトレイルは笹ヶ峰登山口に続く路である。




f0308721_3183844.jpg
茶臼山の登りではクルマユリが出迎えてくれた。056.gif




f0308721_3185792.jpg
茶臼山への高低差はさほど大きくはないが、展望のきく尾根をひとしきり登りつめると樹林帯に入り、茶臼山のピークを越えてだらだらと東に進む。




f0308721_332364.jpg

f0308721_3325023.jpgf0308721_33332.jpg
樹林帯を40~50分ほど歩けば視界が開け、木道が敷かれた草原に出る。高谷池までは近い。
足元には妙高山では見なかった(気づかなかっただけかな?)植物が見られる。黄色い花はシナノオトギリ(ミヤマオトギリソウとも言うのかな?)と、白い花はエゾシオガマかな? 039.gif




f0308721_334451.jpg

f0308721_3345612.jpg
黒沢池ヒュッテから1時間あまりで高谷池の分岐に着く。
左に少し行けば高谷池ヒュッテがあり、笹ヶ峰の登山口に続く。
あさ、ここからが “花の火打山” の楽しい(美しい)トレイルが始まるよ。070.gif 060.gif
火打山へは標識に従って分岐を右に行く。
朝霧に包まれている木道脇の白い花はモミジカラマツだ。056.gif




f0308721_3573927.jpg
意外だったのが、ナナカマドがすごく多くて驚いた。木道の両脇にびっしりと生えていた。005.gif




f0308721_3581218.jpg
左手には高野池湿原が広がり、奥には三角屋根が特徴的な高野池ヒュッテが湿原を見守るように建っている。




f0308721_23425976.jpg
高野池湿原を半周して天狗の庭への登りになる。この上り路の両脇も高山植物の宝庫だ。056.gif 056.gif 例えば・・





f0308721_402547.jpgf0308721_403844.jpg
イワイチョウが一面を覆いつくす中に、ピンク色が美しいイワカガミがたくさん咲いている。
白い(淡い黄緑色)のツガザクラは可愛いちょうちん形の花を下向きにたくさんつけている。




f0308721_42866.jpgf0308721_422056.jpg
白い梅の花を思わせるウメバチソウは、花も美しいが、つぼみが宝石の真珠みたいで好きだな。
そして、火打山の代表格といえば小さいながら存在感ありありのハクサンコザクラだ。最盛期は7月中旬ということで時季は若干遅いもののパープル色の絨毯であたりを染めていた。056.gif




f0308721_448144.jpg
そして緩やかに下った先には、 “天狗の庭” と名づけられた池塘群がある。 ここは小さな尾瀬を思わせるたたずまいだ。072.gif




f0308721_4485591.jpg
ワタスゲの他にも、コバケイソウやモウセンゴケも多い。




f0308721_4563449.jpg
木道の脇にイワイチョウの群落に混じって咲いていたヨツバシオガマの葉がなんとも美しい。072.gif




f0308721_456564.jpg
さて、天狗の庭を過ぎると、少しきつい登りになる。




f0308721_457218.jpg
右側の浅い谷には残雪があり、ダケカンバの林が青々と輝いている。072.gif




f0308721_457372.jpg
振り向けば池塘群が一望できる。




f0308721_4581917.jpgf0308721_458312.jpg
ここは花の火打山、この尾根の斜面にも湿原とは異なる花々が競うように咲いている。パープル色が美しいヒメジャシンや、イエロー色の花が目立つキオンにミヤマキンポウゲ。 056.gif 056.gif
幾何学模様のミヤマシシウド?は何とも不思議な花だ。目がチカチカする。 037.gif クロトウヒレンという褐色の花(蕾)も初めて見た。




f0308721_23521671.jpg

そしてこのバイオレット色の花が悪名?高きミョウコウトリカブトだ。
根に毒があると聞くが、花には触れても大丈夫なのかしら?

そういえばカリフォルニアの山には花に触れるとかぶれてしまう“poodle-dog bush プードルドック・ブッシュ”という毒花がある。ミョウコウトリカブトよりやや淡いパープル色の大型の花だ。花弁自体はウツギの花に似ている。写真はこちらを参照してほしい→マンザニータの森から最高峰へ San Gabriel Peak via the Mount Disappointment Trail
トリカブトにせよプードルドック・ブッシュにせよ、何処の国でも綺麗な花には毒?トゲ?があるんだね。
Don't touch me! 041.gif




f0308721_523039.jpg
そして、ライチョウ平というフラットな場所を過ぎればいよいよ火打山への最後の登りだ。黄色の大型の花弁が目を引くマルバダケブキの群生地を見ながら緩やかな登りをこなす。




f0308721_531550.jpg
最後の最後まで、花の火打山は期待を裏切らない。ハクサンコザクラと共にこの火打山を代表する花が、ひまわりの小型版みたいなウサギギクだ。




f0308721_556674.png

黒沢池ヒュッテから3時間、火打山の山頂に到着。066.gif
晴れていれば360度の展望で、北アルプスはもとより、日本海に浮かぶ佐渡島や富士山も望むことが出来るはずなのだが・・残念ながら晴れそうで晴れないガスに、しびれを切らし下山することにした。
まあ、もともとピークハントはついでで、湿原と花を観ることが目的なのでよしとしよう! 003.gif





f0308721_5572862.jpg

黒沢池ヒュッテに戻る途中で、トイレ休憩のため高谷池ヒュッテに立ち寄った。
高谷池ヒュッテは高谷池の池塘群のすぐ側に建つ、妙高市観光協会が運営する完全予約制の山小屋だ。
観光協会の運営と言うことで宿泊料などは黒沢池ヒュッテより安い。065.gif049.gif




f0308721_5584029.jpg
火打山登山を終え、黒沢池ヒュッテに戻ったのは午前11時。往復6時間を要した。059.gif さて、ここから今日中に燕温泉に下山しなくてはならない。




f0308721_5593596.jpg
妙高山への登り返しを避けるべく、私たちが下山路に選んだルートは妙高山の北に位置する大倉山の北側を巻き、大倉池のある大倉分岐に下降し、燕新道に合流するルートだ。このルートは緩やかな日当たりの良い尾根を東に向かって行く。笹が刈り込みされた歩き易い路であるが、妙高山への登山道、長助池のある燕新道に比べると地味な感じで利用度は少ないと思われる。




f0308721_603665.jpgf0308721_604711.jpg
トレイルには日光を好む黄色いニガナがいたる所に咲いている。黄色い花に混じって白いハナニガナも見られる。
ダケカンバの根元にはヒメジャシンやキオンの他に、ピンクの綿菓子みたいな花、コシジシモツケが鮮やかだ。




f0308721_64694.jpg
黒沢ヒュッテから約1時間で神奈山(写真の霧がかかっている山)と、燕新道に下りる三ツ峰分岐に着く。三ツ峰分岐に立てば右手のはるか下の樹林帯の中に大倉池が見えるだろう。
三ツ峰分岐からは “え!こんな所を降りるの?” 005.gif 008.gif と疑いたくなるほどの急な下降路である。その間15分くらいの短いトレイルなのだが、フィックスロープが張られたジメジメした急勾配のルンゼである。全ルートの中でこの間が一番の悪場と感じた。




f0308721_6524.jpg
一気に大倉谷に下り降りれば、長助池、大倉池からくる燕新道に合流する。やれやれだ!042.gif 少し大倉池側を散策してみれば、大倉池に流れ込む沢筋に化け物みたいに成長した水芭蕉が大きな葉を広げていた。 005.gif




f0308721_65247.jpg

三ツ峰への分岐(大倉分岐)を見送って少し進むと 黄金清水 という水場がある。
ベンチもあり、一休みするには最適だ。 063.gif
水も冷たくて美味しい!お代わり自由です。 041.gif




f0308721_664421.jpg
水場から少し急な斜面を約1時間弱下った所が大倉沢渡渉点。橋はかけられていないので適当な箇所を選んで渡渉する。結構水量があるので増水時に渡るのは難しいだろう。034.gif 今回は写真のような、なんとも心もとない小枝の橋?があったので何とか靴を濡らさないで渡れた。




f0308721_6724.jpg
沢を渡り、アジサイの咲く右手の斜面を麻平まで行く。多少のアップダウンはあるが概ね穏やかな路が続く。




f0308721_672428.jpg

麻平からはやや急な下りを北地獄谷の吊橋まで樹林帯を降る。
吊橋の手前で惣滝展望台への登山道が左に分かれている。
時間があれば是非立ち寄って観賞したい滝だ。
今回はバスの時間があるので遠目で見ただけだった。ちょっと残念! 044.gif
吊橋から先は、未舗装の遊歩道を辿って燕温泉まで戻る。

2日間の上信越高原のハイキングは、登り甲斐と風格のある妙高山、高山植物の宝庫である火打山という、どちらも個性的な山だった。 北アルプスや南アルプスのような派手さは無いが、静かで味わい深い山行が出来る山だ。だが、真夏に登るにはやはり標高が低いせいか非常に蒸し暑く体力を消耗する。 特に高山植物が目的でない限り、気温が下がる秋に登ることをお勧めする。 049.gif

登山マップはこちらから→ 火打山・妙高山ガイドマップ(妙高市)

私のこのトレイルへの評価:4★中級~上級者向け 
全行程距離:約17km, 高低差:約1,360m、行動時間:10時間(休憩込み)





【おまけ】黄金の湯   
f0308721_6125656.jpg
下山後に登山口の近くにある無料の露天風呂 “黄金の湯” に浸かって帰った。乳白色の熱めの湯で、秋になると一面黄金色の葉が舞い落ちることから名付けられたそうだ。確かにここは秋の方が風情があるね。


f0308721_6195113.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村

by dream8sue | 2014-08-06 23:29 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)

燕温泉から登る妙高山と火打山(前編)   Mount Myōkō in Myōkō Togakushi renzan National Park

Tuesday, August 5, 2014
f0308721_1822923.jpg
越後富士の異名をもつ妙高山(2,454m)と、雲上のオアシスのような池塘群を有する火打山(2,462m)に登ってきた。 070.gif この2つの山を登る場合は、南側の国民休暇村笹ヶ峰キャンプ場の登山口から登るトレイルが一般的である。しかし、今回私達は妙高山の東側にある燕温泉登山口(燕登山道)から入り、妙高山登頂後に、西に位置する黒沢池ヒュッテに下山、宿泊し、翌日に火打山を往復して燕新道で燕温泉へ下山するルートを選んだ。このルートは実に歩き甲斐のあるハードなルートである。 けれど名瀑である “惣滝” をはじめ “光明滝・称名滝” といった見事な滝があり、登山口が秘湯の燕温泉と言うのも下山後すぐに温泉に入れて嬉しい。 049.gif




f0308721_18595320.jpg

<公共交通の場合>
長野新幹線の始発で長野に行き、そこからJR信越本線に乗り継ぎ関山駅で下車する。関山駅からは市営バスで燕温泉まで約30分(500円)だ。
関東方面から朝の電車、バス利用でのアクセスだと登山開始が午前10時と、いささか遅い出だしとなってしまう。山小屋宿泊の場合は遅くとも午後5時には山小屋に着くように計画しよう。034.gif

<マイカーの場合(前橋方面から)>
上信越自動車道の妙高高原インターで下り、国道18号を北に向かう。 “坂口北” の信号を左折し西に向かい上信越道の下を横切り、県道39号線に合流したら左折。そのまま南西に向かい関温泉を通り過ぎたら、山道を渓谷沿いに上れば燕温泉街入口の駐車場に着く。




f0308721_17454356.jpg
小さな温泉街の先に登山口の案内板がある。左手の薬師堂の前を通り、トレイルの脇にある無料の露天風呂 “黄金の湯” を横目に見ながら坂道を進む。 向かう先には深緑の中に称名滝がその雄姿をのぞかせている。




f0308721_17462372.jpg
トレイルは温泉源管理道でもあるため源泉管理小屋までの1km? くらいコンクリート舗装されていて歩き易い。




f0308721_17464227.jpg
しばらく北地獄谷の右岸を深い渓谷を見下ろしながら進む。 秋には美しい紅葉が見られる見事な渓谷だ。
ちなみに写真のこの花って山菜のウドの木なの?039.gif ウドは大好きだけど食べてばかりで、成長した状態を知らない!041.gif




f0308721_17474530.jpg
登山口の燕温泉から光明滝・称名滝がある標高1500mくらいまでの間には、いたる所にアジサイやウツギが今が盛りとばかりに咲いている。 039.gif




f0308721_1748635.jpg
そして、登山口から約1時間半、 “光明滝・称名滝” が間近に現れた。 下の滝が光明滝で上の滝が称名滝だ。




f0308721_17484776.jpg
光明滝の落口を横切り、称明滝に続く脇道をたどり、ちょっと寄り道して滝の下まで行ってみよう。称明滝は高さ85メートルもあり、下から見上げるとその大きさに感動する。水量は少なく、写真では水流に見える岩壁の色は、その水質の為に岩壁が白く染まっているのだ。 005.gif
同名の立山の称名滝にはかなわないが、こちらの称名滝は妙高山に登るトレイル上にあり、ハイカーにとっては1度で2つ美味しいみたいな嬉しさがあるね。 003.gif




f0308721_196021.jpg
さて、滝見物の後はややきつい登りになる。でも相変わらずトレイル脇にたくさんの草花が咲いている。アジサイに変わりこんなユニークな花もあった。タマガワホトトギスという名前もユニークな花だ。何でも2日~4日間しか開花しないそうだ。056.gif




f0308721_1963821.jpg
ふと、足元に転がっている倒木をみると、なにやら芸術的な模様のキノコ?がある。倒木がフリルの付いた洋服を着てるみたい。041.gif




f0308721_20322039.jpg
急坂を登りきり、川床が茶褐色の北地獄谷を横切れば燕新道の麻平へつづく “湯道分岐” まではすぐだ。071.gif




f0308721_198574.jpg
湯道分岐を過ぎると、地獄谷の沢筋から離れ妙高山の東の山腹を南西に向かって進む。このあたりは胸突八丁と呼ばれる急登で1,800m(五合目)を過ぎ、標高も上がってくる。この間もエンレイソウや実を付けたサンカヨウ、写真のハナチダケサシ?などの高山植物のオンパレードだ。056.gif 056.gif 056.gif




f0308721_1992329.jpg

登山口から約3時間、標高1,930mの “天狗堂” という岩祠がある天狗平に到着する。 一休みするには良い場所だ。ここは赤倉温泉街からスカイケーブルを使って妙高山を登山する赤倉登山道との合流点でもある。 妙高山を最短でピークハントするならこのスカイケーブルを使うのがメジャーなようだ。でも、お金を払って、せっかくの自然美を見ないなんて何だかもったいない気がするのは私だけ?041.gif




f0308721_182683.jpg
天狗平から先はしばらく緩い上りである。途中、小さな池 “光善寺池” を左手に見て、ダケカンバなどの広葉樹の生えた尾根を東に進む。071.gif




f0308721_1821645.jpg
この間は日当たりも良く、足元にはヤマハハコの花があちこちに咲いていた。056.gif




f0308721_1824093.jpg
この日は台風の接近に伴い、稜線には時々霧がかかったり晴れたりのすっきりしないお天気だった。 湿度もマックスで、とにかく暑い!042.gif




f0308721_19134990.jpg

2000mを越えて、いよいよ8合目にさしかかると “風穴” の標識がある。写真では分かりづらいが山肌に穴があり、顔を近づけると穴から冷たい風が吹き出てくる。天然クーラーだ!005.gif 049.gif
この穴をエアコンの無い私の部屋に持って帰れないものだろうか?欲しい~! 070.gif





f0308721_18192160.jpg
天狗平から約1時間、山頂の肩に上るクサリ場が現れる。




f0308721_182177.jpg
傾斜はあるが、しっかり足場がカッティングされてあるので、慎重に登れば問題ないだろう。




f0308721_1824349.jpg
クサリ場の岩肌にもたくさんの草花が咲き乱れ、思わすクサリを離して写真撮影をしてしまう。056.gif




f0308721_1821451.jpg
眼下には野尻湖が雲の切れ間に見えている。072.gif




f0308721_18223355.jpg
クサリ場を過ぎると、トレイルは溶岩帯の間を縫うように北東に向かっている。 霧が晴れて眼前に北信5岳の一つ、黒姫山がその優美な姿を現した。072.gif 見事なカルデラ火口を有し信濃富士とも呼ばれている山だ。 ちなみに、私は2日後にこの黒姫山も登った。066.gif   → “黒姫を訪ねて天空の池沼へ   Kurohimeyama in Myōkō Togakushi renzan National Park




f0308721_18235738.jpg
さて、越後富士の妙高山の山頂直下といえば、こんな可愛い花の首飾りをまとっている。3枚の花弁が反りかっていて、雌しべは象の鼻みたいに曲がっている、ミヤマホツツジだ。056.gif




f0308721_19203917.jpg
普通は樹高10~20mくらいのダケカンバの木も、森林限界近辺ではハイマツと同じくらいの低木となる。




f0308721_18255743.jpg
森林限界を超え、岩場をぐんぐん登って行く。下からガスが追いかけてくる。




f0308721_20332099.jpg
そして登山口から5時間半(天狗平から2時間半)岩場の先に、妙高大神が祀られている南峰(最高点)に飛び出る。 居合わせた外人ハイカーと記念撮影をしながらしばし会話がはずむ。 一瞬ガスが切れて野尻湖やその東には斑尾高原の山々が姿をのぞかせた。




f0308721_20343111.jpg
妙高山の山頂は東西に長く、三角点のある北峰に向かう。071.gif




f0308721_18274132.jpg
南峰から北峰までは5分で行ける。トレイルにもたくさんの花が咲いている。とりわけパープル色のヨツバシオガマは背も高く目立つ。056.gif




f0308721_20351847.jpgf0308721_20353041.jpg


北峰に着いた頃はすっかり霧が覆って展望はない。002.gif 晴れていれば外輪山はもとより、北アルプスの峰々も見れるはずなのだが・・時間も押しているので、さっさと降りよう。 021.gif 北峰の少し北に下ったところには洞窟の中に石祠が祀ってある。本当に日本の山は宗教との関連性が強い。




f0308721_20362727.jpg
北峰から燕新道との分岐までの下りはかなりの急勾配である。 大きな石がごろごろあり、足場も滑り易く所々にロープが張られている。午後4時を過ぎ肉体的にも疲れがでてきた。008.gif




f0308721_20373575.jpg
ようやく急降下を終え、燕新道分岐に合流する。
ここを右に行けば長助池、大倉池を経由し、燕温泉まで戻ることが出来る。
長助池までは往復で30分なので時間があれば見てみたいところであるが、今回は時間も気力も無い。020.gif 025.gif
黒沢池ヒュッテまではここから、左に行き大倉乗越を越えて1,5kmほどだ。
もう少しだ、頑張ろう! 066.gif




f0308721_20383648.jpg
残雪のある小川を渡り・・




f0308721_20392674.jpg
右手に大倉山を見ながら、緩いアップダウンのトレイルを行く。雨具を着るほどではないが、小雨もバラバラと降ってきて虫が顔の周りにまとわりだした。 ヒメジャシンの群落だけがつかの間、疲れを癒してくれる。 056.gif 043.gif




f0308721_20395733.jpg
右下には、樹林帯の底にぽっかりと空いた長助池が見える。072.gif 今回は長助池には寄れなかったが、遠くから見えたのでよしとしよう。041.gif




f0308721_1927954.jpg
大倉乗越からは0.6kmほど下ればドーム型の青い屋根の黒沢池ヒュッテ(1泊2食付 9,000円)に着く。
私たちは午後6時の到着になってしまって山小屋のスタッフに強い口調で叱られた。 008.gif
現代の山小屋は昔のような避難小屋的な存在ではなくなっている。
サービス業に徹した対応が必要なのではないだろうか。 034.gif
大人同士のコミュニケーションにおいて “泊めてやっている” というような高飛車な態度はいかがなものかと思う。 
現在、立地条件だけでもっている山小屋も、 “ホスピタリティーの無い山小屋に未来は無い” ということを認識してほしいものだ。
もう2度とこの山小屋には泊まらない! 022.gif

翌日は “花の火打山” への楽しいハイキングだ! → “燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park

登山マップはこちらから→ 火打山・妙高山ガイドマップ(妙高市)

私のこのトレイルへの評価:4★中級者向け 
全行程距離:約7.5km, 高低差:約1,350m、行動時間:8時間(休憩込み)

f0308721_20454296.jpg
この情報は役にたちましたか? 下の画像をクリックしていただけたら嬉しいです。 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
↓ Thanks for reading my article. Please click the photo below, so that your access can be counted.

にほんブログ村

にほんブログ村

by dream8sue | 2014-08-05 18:54 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(2)