カテゴリ:群馬県 西上州エリア( 38 )

下仁田町 アカヤシオで賑わう物語山     Mount Monogatari in Shimonita, Gunma

Sunday, April 23, 2017
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4月の西上州は、三ツ岩岳烏帽子岳毛無岩などいくつもの山でアカヤシオの開花が見られる。 群馬県と長野県の県境に近い国道254号線沿いにある物語山もそんなアカヤシオ見物で賑わう山のひとつである。 
また、物語山には、戦国時代の武将が物語山の北西に位置するメンベ岩に財宝を隠し切腹したという、戦国の悲話と財宝埋蔵伝説があるらしい。 まあ、財宝はさておき、アカヤシオに彩られた物語山へ出かけることにした。  




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<マイカーの場合>
上信越自動車道を下仁田ICで下車し国道254号線を長野方面に16km(20分くらい)走れば、下仁田サンスポーツランド(下仁田町大字南野牧7481)の標識が現れる。 
左に曲がり橋を渡った右手にあるパーキングが利用できる。




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スポーツランドの橋から見た物語山(中央)とメンベ岩(右の四角い岩塔)




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アプローチの林道は、パーキングの東側を流れる丹沢に沿って南へ伸びている。 ちなみに、西上州なのに “丹沢” とはこれいかに? 神奈川県民に聞いてみよう。 !!ヾ(>∇<*)o!!




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沢筋にはお花がいっぱい。 ヤマブキの大きなイエローの花弁が鮮やかだ。




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カーペットの様に辺り一面に自生している小さな植物はこれ、ネコノメソウだ。 コガネネコノメなどのネコノメソウ一族がいっぱいだ。




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秋には黄色く紅葉して甘い香りを放つカツラの木は、ハート型の葉っぱが特徴的だが、今はようやく若葉を付けたばかりだ。 




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他にもパープル色のケマン、イエローのキケマン(写真左)や、春の定番のスミレも咲いている。 ミヤマハコベ(写真右)の花びらは10枚に見えるけど、切れ込みが深いので実は5枚だって知ってた? 騙されちゃうよね~ ワ━(〃゚∀゚〃)━オッ♪




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林道といっても、荒れていて車は通れない。 メンテナンスされることもないようだ。 登山口まで約1.5kmほどであるが、この間もすでに登山道と考えても良いだろう。




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やがて小滝がいくつも現れる。




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そして、林道が東に向きを変えるあたりでは、メンベ岩が木立の間から姿をのぞかせる。




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パーキングから1時間くらいで林道に通行止めの石が置かれた場所に着く。 ここが物語山の登山口である。 ここから沢を横切ってスギ林に入って行く。




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スギ林の中のトレイルは急傾斜であるが、短い区間なので心配はいらない。




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小尾根に登り上げると、そこにはアカヤシオではなくミツバツツジが咲いていた。 

陽当たりの良い斜面にはフデリンドウの小さな花がちょこんと顔を出している。




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尾根から斜面をトラバースして雑木林に入って行くと、スレート状の薄い石が散乱するトレイルとなる。 なかなかの急登なので、所々に張られたフィックスロープが有難い。 



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途中にはこんな炭焼き跡もある。




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息が上がり、荷物が重く感じる。 ようやく着いた西峰と東峰(本峰)のコルは風の通り道で寒い。 左へひと登りで西峰だ。




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西峰は展望がよいので、多くのハイカーはこちらのピークでランチタイムを楽しんでいた。 陽当たりもよいのでアカヤシオもたくさん咲いている。




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西峰から見た東峰。 




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アカヤシオのバックの山はテーブルマウンテンの荒船山だ。 垂直に切れ落ちているのが艫岩で過去に何件かの死亡事故が起きている。




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荒船山の北側には、神津牧場のグリーンの草原と、物見山や八風山が見える。 機会があればいつか登ってみたい山々だ。




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そして遠方には雪解けの浅間山が突起している。




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その浅間山をズームして見れば、快晴の下で、まるで煙突の様に真っ直ぐに噴煙を上げている。 こんな浅間山を見るのは珍しい。




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西峰の西端まで行き、下を見下ろせばメンベ岩の南面に陽の光が当たっている。 




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そのメンベ岩をズームアップ! ・・やけにメンベ岩にこだわるってか? もしや財宝狙いか? O(*゚∀゚*)oワクワク! 
いや~実は・・マジでこのメンベ岩を登りたくて来たのだが、取付き探しに苦戦してタイムオーバー・・ o(*≧д≦)oクヤチーッ!!  




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メンベ岩の基部から西峰を見上げる。 山頂付近から北面にかけてアカヤシオでピンク色に染まっているのが分かるだろうか? (注意:メンベ岩への登山道は無いので一般ハイカーは行けません)




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西峰はハイカーで混んでいるので、東峰に登ってランチとしよう。 コルに戻り10分ほど登り返せば、三等三角点のある東峰(1,019m)だ。 




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北東方向には、妙義山のギザギザピークが見える。 下山は往路を戻る。 

アカヤシオは他のツツジに先駆けて、西上州に春を告げる花だ。 前日に訪れた吾妻耶山(みなかみ町)が雪に覆われていただけに、たくさんの花が咲く西上州の春が、とても温かく感じられる一日だった。


本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級者向け
行程距離: 約6km(サンスポーツランド‐登山口‐東西峰コル‐西峰‐東峰‐東西峰コル‐登山口‐サンスポーツランド)
標高差: 約600m
実動時間: 約7時間(物語山ハイキングのみは約5時間/ サンスポーツランド~東峰 約2.5時間、東峰~サンスポーツランド 約2時間、 メンベ岩偵察&休憩 約2.5時間込み)

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by dream8sue | 2017-04-23 17:17 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)

富岡市/下仁田町 白雲山から金洞山へ早春の表妙義縦走     Mount Myogi in Tomioka, Gunma 

Thursday, April 13, 2017
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群馬県西部に位置する妙義山は、妙義湖(中木ダム)を挟んで分かれる表妙義と裏妙義の総称である。 私は昔、表妙義の稜線は何度となく歩いているのだが、白雲山から金洞山まで通しで歩いていないことに気づき、今回は数十年ぶりに表妙義縦走に出かけた。 

注意:本ルートは、鷹返しなどのクサリ場で毎年のように死亡事故が起きている難易度の高いルートです。 高齢の方、岩登りの苦手な方、腕力の無い方(そもそも岩登りは腕力だけで登るものではないのですが・・)はくれぐれも自己責任の意味を考えて行動してください。 リーダーは、前記のようなメンバーを同行する場合は、ロープ確保など十分な配慮をするべきです。


<マイカーの場合>
高崎方面から国道18号で軽井沢方面に向かい、国道18号松井田バイパスの先の五料の信号を左折し県道51号線に入り213号線に当たったら右折し、妙義神社方面に向かう。 上信越自動車道利用の場合は松井田妙義ICで降りれば県道51号線に合流するので左折する。 妙義神社の鳥居の先の右側パーキングがある。 向かいの大きなパーキングは道の駅のパーキングである。 
私たちは、下山の中間道歩きを避けるために1台の車を中之獄神社にデポし、カーシャトルすることにした。 妙義神社からカーブの続く山道を走れば、金鶏山のすそ野を巻いて下仁田町側にある中之獄神社に着く。




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サクラが満開の参拝道を登り、境内に設置された登山ポストに計画書を入れて(書いて)行くことを忘れずにね。 神社の階段を登りきれば国指定重要文化財の本殿がある。 階段歩きが嫌な人は本殿の下から右側の登山道に入る。




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本殿から木立に囲まれた急坂を30分も登ればクサリ場が現れ、登り上げた尾根の左に妙義山のシンボル “大の字” がある。 岩壁に張り出したテラスのような大の字は、急登で汗ばんだ身体を休めるにはもってこいの場所だ。




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 バックにはこれから登る表妙義の稜線が頭上高くに仰ぎ見られ、その迫力に嫌でもテンションが上がる。




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大の字のクサリを降り、コルから少し進めば右側からルンゼが合流する “辻” という場所に着く。 ルンゼの出合に “キケン 上級コース” と書かれた岩があり、ここを右に回り込むと “奥の院” の石室がある。 そして、その右側の岩壁に約30mのクサリが設置されている。 さあ、いよいよ始まりだ!




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奥の院のクサリ場から続く、濡れた10mのクサリ場や、メタボのお父さんには苦しいチムニーの岩場などをこなし、クサリ3連結の “ビビリ岩” を登る。 バックには昨年の春に登った相馬岳北稜の側壁が壮大な景色を作っている。 う~ん、シビレル~!   ォ━━ヾ(o・∀・o)ノ゙━━オ!!  
相馬岳北稜の様子はこちらから → “安中市松井田町 妙義山の名ルート相馬岳北稜    North ridge of Sōmadake in Mount Myōgi”




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ビビリ岩からは一気に視界が開け、浅間山や裏妙義の岩峰群などの展望を楽しみながら “背ビレ岩” などのナイフエッジの稜線を進む。 そして、石碑の置かれた360度の展望をもつ “大のぞき” に着く。




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振り返れば、眼前には上毛三山の榛名山と、赤城山も遠くに霞んで見える。




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休憩後は、大のぞきの北側につけられた長いクサリを降る。




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急下降の50mはあろうかと思われる長いクサリ場であるが、岩のフリクションは良いので、しっかりスタンスをきめて降りれば問題ない。 大のぞきのキレットから再び急登を繰り返して “天狗岩” に達する。




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それにしても見事な眺望だ。 眼前には裏妙義の丁須の頭から赤岩までの縦走路が横たわる。 そしてバックには、まだ雪をかぶったままの浅間山と、その右には鼻曲山や草津の山々も見える。 
裏妙義の縦走路も、表妙義縦走に負けないほどの面白いルートなのでぜひトライしてほしい。 → “安中市 篭沢から登る冬の丁須の頭 Mushroom Rock“Chosunokashira”in Mount Myogi”




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短いアップダウンを繰り返し、入り組んだ岩稜を巻きながら行くと、ようやく “タルワキ沢のコル” に着く。 休みたくなる気持ちを押さえて相馬岳のピークへの登りにかかる。




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コルから急登を20分ほどこなし相馬岳に到着! ふぅ~  (;^_^ アセアセ・・・ 登山口から約4時間。だか、まだルートの3分の1くらいである。 行く手には表妙義縦走の核心部である “鷹返し” の岩峰がお目見えだ。 
山頂で逆コースから縦走してきたという単独行の年配男性に会う。速い! 三( ゚Д゚) ス、スゲー!  いえ、私達が遅いのです! (;^_^ )




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相馬岳で20分間のランチ休憩後は、茨尾根へのガラ場の下りが待っている。 急勾配な上に脆い斜面で浮石も多く落石しないように神経をすり減らしながらの下降となる。 
ちなみに相馬岳の西に “裏相馬岳” という地味なピークがあり、2度と来ないかもしれないのでちょっと寄り道させてもらった。 プライベートテラスのような狭い岩稜の先端で南面の展望を束の間楽しんだ。




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ガラ場の下りは、やがてクサリが現れて沢筋の水場へと導かれる。



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嫌なガラ場が終わり、楽しい茨尾根の岩稜歩きとなる。 えぐれた岩壁をトラバースして・・




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急峻なクーロアール状のリッジを四つ足で攀じ登り、岩のアーチをくぐって進む。 




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茨尾根の途中で降り返れば、藪越しに相馬岳がもうあんなに遠く高く見える。




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やがて南の視界が開け、眼下には筆頭岩のある金鶏山や西上州の山々が広がる。 




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中間道に繋がる “ホッキリ” の分岐を過ぎると、岩の基部を巻くように10mくらいの外傾した岩場が現れる。クサリでこれを登り、さらにその先の濡れた嫌らしいスラブ20mほどをクサリでトラバースする。 




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やがて裏妙義の林道へ下る “女坂分岐” を右に分けると、核心部の鷹返しの大岩壁が目の前に迫る。 西側には “射抜き穴” “結び穴” の2つの穴を従えた星穴岳が鬼の顔の様に浮かんでいる。 緊張感マックスであるが、陽当たりの良い茨尾根では、時々見かけるアブラチャンの黄色い花が心を和ませてくれる。




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女坂分岐を過ぎてから尾根の東側を巻きながら鷹返しの大岩壁の基部に至る。 すぐに5mくらいのクサリのかかった岩稜が現れる。 露出感がつよいがスタンスが大きく安定しているので、落ち着いて登れば大丈夫だ。 登り上げた岩バンドを10mほどトラバースすればピカピカのハシゴがセットされている。 まさしく昨年の秋にかけ替えられたばかりのハシゴである。   




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ハシゴからクサリに変わり、40mくらい続く高度感のある岩場を登る。 ここでビビったら無理をせずに引き返そう。 何をもって上級者というのかは定かでないが、妙義山の上級コースに関しては間違いなく岩登りのできる登山者の事であると確信するだろう。 中間テラスから下を見ればこんな感じ。




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中間テラスから上を見ればこんな感じ。




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東に目をやれば、歩いてきた白雲山から相馬岳の岩稜が一望できる。




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40mの垂壁上部でカンテを越えて、右側が切れ落ちた湿った岩場のトラバースをして “鷹返しの頭” へ続く尾根にでる。




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鷹返しの頭からは、今度はルンゼ内の長い下降(約25m)が待っている。 登りより怖い下りなので、安全を考慮してラペルすることにする。 50mロープ必携だよ。 




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どうにか核心部を終えたが、安心するにはまだ早い。 白雲山側に比べると金洞山側のルートの方が悪い気がする。 左に石門群へのエスケープルートを分け、東岳へと進む。 西側には中ノ岳の “コブ岩” 岩稜が逆光の中で黒いシルエットを浮かべていた。




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南側には中之獄神社のパーキングが見えてきた。




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振り返れば安中市、高崎市方面の平野が広大な景色を見せる。




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プチ蟻の塔渡りのようなコブ岩をバランス良く渡り、さらに2段20mくらいのクサリ場を慎重に降る。 疲労感もマックスなので集中力を切らさないように頑張ろう。




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そして最後は濡れた泥壁を慎重に登れば、石祠が置かれた中ノ岳山頂に到着だ。
やれやれ、何とか日暮れ前までに下山できそうだ。
中ノ岳からはフィックスロープの張られたガレた斜面のトラバースをこなし、北側から回り込むように “主稜のコル(中ノ岳と西岳のコル)” に出る。




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主稜のコルからは石門の見晴台方向に下山となる。 コルから中之獄神社までは40分くらいである。 この間は星穴めぐりのレポートを参考にしてね。 → “下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山         Hoshianadake in Mount Myōgi”
なお、中之獄神社のパーキングは午後6時くらいで閉鎖されるので下山時間に留意する必要がある。 私たちはパーキングが閉鎖されることを知らず6時半くらいに下山したら、パーキングの係員が時間を延長して待っていてくれた。 ありがとうございました。 ちなみに、中之獄神社のパーキングから下仁田方面に少し下った所に未舗装のパーキングがあり、こちらは時間制限が無いらしい。  <写真は中之獄神社のパーキングから見た表妙義の稜線>




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中之獄神社の近くにある “さくらの里” のサクラはまだ固い蕾であった。 
早春の表妙義の縦走路は、日陰にはうっすらと氷が張っている場所や濡れた斜面があるものの、核心部の岩場などの状態はまずまずだ。 
シーズン始めでまだ身体が岩に馴染んでいないが、良いウォーミングアップとなった。

私のこのトレイルへの評価: 5★ 上級者向け
行程距離: 約5km(妙義神社‐大の字∸白雲山‐相馬岳‐鷹返し∸金洞山‐中之獄神社)
標高差: 約630m (アップダウンが多く累計高低差はこれ以上)
実動時間: 約11時間 (妙義神社~相馬岳 約4時間、相馬岳~中之獄神社 約6時間 休憩約1時間込み)

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by dream8sue | 2017-04-13 22:53 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)

神流町 サスの峰から栗原山へゴジラの背のようなサス尾根を歩く     Sasunomine in Kanna, Gunma

Wednesday, November 30, 2016
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群馬県神流町には東福寺渓谷という村人も入ったら迷って出られないと言われる険悪な谷がある。 サスの峰はその東福寺渓谷を囲む山稜の東側最奥の峰である。 そしてサスの峰から東西に連なる岩稜がサス尾根と呼ばれる稜線で、ゴジラの背のようにいくつもの岩峰が栗原山まで続いている。
半世紀ぶりという11月の降雪の後、この静寂の地に足を踏み入れた。 表面上はすでに雪は無いが、雪解け水は落ち葉の下で凍結している。 思った以上に日陰の巻き路などはコンディションが悪くスリップが怖い。




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<マイカーの場合>
上信越自動車道の藤岡ICから県道13、41号線とつなぎ国道462号線に合流して西へ走る。 
神流湖(下久保ダム)を過ぎ道の駅万葉の里から4.5kmほど走ると中山神社があるので、その手前の林道を右に入る。 
林道の大福峠を過ぎると林道支線の分岐がある。 
支線入口には鉄の円柱が立ち、山火事用心の看板と、小さな “サスの峰” の道標がある。(写真左) 
ここに2台くらいのパーキングスペースがある。 
私たちは2台の車で行き、1台を下山口となる2km先の船子川の支流との出合にデポしたが、歩いても30分くらいだろう。




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支線に入って300mほど坂を登り右手の尾根末端から雑木林に入る。 踏み跡は限りなく無いに等しく、適当に自然林と植林の境界線あたりを目指して尾根を登る。 急斜面をひと登りすると平坦になり、右側の窪地のような地形を見ながら左の植林帯を行く。 070.gif




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やがて岩塊が現れだし急傾斜となる。 右側に前衛鋒の岩壁が見えたら左にトラバースして少し登ればサスの峰 (1,173m)だ。 登山口から40分とあっけなく着いてしまった。 066.gif サスの峰のピークは広々していて北西方向に栗原山が見える。 063.gif




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サスの峰からは北西に伸びるサス尾根を行く。 サスの峰をP1とし、栗原山まで17ものピークス(ピークと呼ぶにはお粗末な尾根のコブ)が続く。 P4 周辺からは西側に西上州の山々、御座山とその奥には雪を付けた八ヶ岳も見える。 072.gif




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ヤセ尾根ではあるが、P5くらいまではさほど危険な個所も無く行ける。 実際、春のアカヤシオが咲く頃は結構ハイカーも入っているようだ。




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P5を過ぎると四つ足で登るような岩場も増えてくる。 P8への登りには役にたちそうもない古い残置ロープがある。 




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P8周辺から右側の谷(船子川支流)にはツインの三角の岩壁が見える。 005.gif




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P1からP8まで約20分。 思っていたより簡単に着いてしまった。 が、サス尾根の本番はここからだった。 008.gif




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P8を下降して岩壁を振り返る。 藪岩であるが勾配は結構ある。 ブッシュを頼りにフリーで下降も可能であるが、枯れた木なども多く、うっかり掴んでしまうと滑落の危険が大いにあるのでロープを使用した。 045.gif




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P9の前方にはP10~P11の岩峰。




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Ⅲ級くらいの岩場がばんばんお目見えだ。 岩場好きならワクワクするね。 060.gif




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P10の西側は絶壁なので直には降りられない。 ここは右側から巻くのだが、巻き路への下り3mが悪い。 008.gif  万が一ミスれば奈落の底なので、バックアップにロープ確保して下降した。 045.gif



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P11の岩峰を直登する。 右のナラの木に右足をバックステップして岩場に取り付く。 




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P11の登りは、岩場から松の木の生えたかなりの急傾斜を登るのだが、松の葉が滑りそうで岩場よりも嫌らしい。 




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各ピークには青いプレート(写真左)が吊るしてある。 また、細めの標石(写真右)も置かれているピークが多い。 




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P11の下りも落ち葉の下の地面が凍結していて、浮石も多く気が抜けない。 続くP12の下りも急傾斜で悪いのでロープを使った。 045.gif




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左側(西側)にもゴジラの背のような岩稜が見える。 秩父の名峰、両神山の八丁尾根だね。 その手前には赤岩尾根大ナゲシ宗四郎山。 そしてバックに見えているのは甲武信岳に三宝山のようだ。




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右側(東側)には谷を挟んで1,168m峰(栂の頭)の岩塔が見える。 ぜひ立ち寄りたいポイントだ。




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P14のピークでジャスト12時となりランチ休憩とする。 P8から2時間もかかった。 P14は4人が座って休める広さしかない小さなピークだ。 063.gif




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P15への登りも極めて悪い。 右側が崩れた崖でⅢ級+くらいの岩場には落ち葉が詰まり、ホールドが乏しい。 落ちたらアウトなのでロープ確保して登る。 安全第一だからね。 034.gif 045.gif




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30mで区切って、さらに20mほどの湿った急斜面を登る。 071.gif




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P15から藪尾根を歩きP16の岩場の基部に到着。 ルートは右かな?左かな?と迷う。 039.gif




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左側のハングした岩壁の下を基部に沿って登ることも可能なようだ。 が・・




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私達は右側から中間バンドに這い上がり・・




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狭い中間バンドを慎重に左にトラバースして、岩の間から尾根に攀じ登った。 008.gif




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P16のピークから振り返れば、歩いてきたサス尾根が圧巻だ。 005.gif 072.gif




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サス尾根の肩越しには、南に顕著な岩峰が見える。 フリークライミングのゲレンデで有名な二子山だ。
 



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サス尾根の左奥には、天空の里、持倉集落を見守るように赤久縄山がそびえる。 眼下には車をデポした林道の橋(船子川支流)が見える。




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岩場はP16で終わる。 その後は緩やかな尾根を歩きピークらしくない栗原山(1,310m)に到着。 066.gif 山名板がなければピークだとは思わないだろう。 044.gif




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栗原山からはアセビの群生地を通り持倉越まで10分の下降。




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持倉越からは尾根通しに北に登れば南小太郎山である。 ルートは右の山腹を東方向へトラバースして行く。 途中、崩壊地を巻き、涸れ沢を横切り薄暗い植林地帯に入る。




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持倉越から約15分で支尾根に合流し、さらに北東へ登ると、突然、緑のササ原の尾根(大栂尾根)に出るので、この尾根を右(東)に進む。 070.gif




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尾根が一際広くなり、さらに進むと二重山稜となる。 ルートは左の尾根だが、サス尾根から見えていた1,168m峰(栂の頭)へ寄りたいので右の尾根へ進む。




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ルートを外れて10分弱で栂の頭に着く。 先端にある岩塔(お一人様用)からは、谷を挟んでサス尾根が一望できる。 072.gif




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ゴジラの背のようなサス尾根のピークスを確認しながら最後の展望を楽しむ。 072.gif




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栂の頭から大栂尾根に戻り、まるで植樹でもしたのかと思えるようなアセビの群生地を南東に進むと、廃作業路に飛び出る。 



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廃作業路をたどり林道まで降っても良いが、大きく迂回しているので、最短距離を読図してそのまま尾根を南に直進することにした。 踏み跡は皆無で林道に降りるポイントが難しい。 最後はやや左寄りに進み、林道上の崩れたような急斜面を後ろ向きで降りる。 林道から車をデポした川の出合はすぐである。

このルートは、相対的には岩登りよりも藪岩尾根の縦走という要素が強いのでクライミングのカテゴリーには入れなかった。 しかし、ロープなどの登攀用具は携行した方が良いだろう。 加えて踏み跡も薄いので読図やルートファインディングのできる上級者ルートとして認識してほしい。 サス尾根にはアカヤシオなどのツツジの木が多かったので、歩くなら春の頃が良いかもしれない。 049.gif

本ルートのマップ: yahoo! map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5km(林道支線分岐~サスの峰P1 ~P16~栗原山P17~持倉越~大栂尾根~栂の頭~船子川支流出合)
標高差: 約400m
実動時間: 約7.5時間 (栗原山まで登り 約5時間、栗原山から栂の頭経由での下降 約2時間、休憩 約0.5時間)

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by dream8sue | 2016-11-30 21:29 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)

上野村 山火事で失われた天丸山北稜から大山北尾根ループ   Mount Tenmaru and Ōyana in Ueno, Gunma

Monday, November 14, 2016
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埼玉県と群馬県の県境にある帳付山と天丸山を、ちょうど1年前の2015年の同時期に登った。 その時に天丸山のピークから北に伸びる起伏のある尾根(北稜)を見て機会があれば登ってみたいと思った。 また、天丸山のすぐ東に位置する大山の顕著な岩峰も登ってみたかった。 今回はその2つの北尾根のループトレイルと、大山よりさらに東にある焼山へもピストンする欲張りルートである。 TOP写真は名栗沢集落から見た大山。登行意欲を掻き立てられるね。 060.gif




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<マイカーの場合>
登山口は帳付山と全く同じなので、そちらを参照してほしい。 → “上野村 西上州の秘峰 帳付山と天丸山     Mount Chotsuke & Tenmaru in Ueno, Gunma”
私達は、今回も昨年同様、2台の車で天丸橋と社壇乗越の間をカーシャトルした。 049.gif

路肩駐車した(写真の白い車)林道のヘアピンカーブの南側の尾根が北陵なので、林道の切通し法面の際を登って尾根に取り付けばよい。 山の紅葉は終わっていたが、名栗沢集落から登山口までの林道沿いの紅葉が実に見事であった。 072.gif




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北稜を南へ急傾斜を登れば、20分もしないでP1(1,307m)に着く。 あまりに早いP1の出現に、はじめはP1とは気づかなかった。 039.gif 北稜の西側には馬道という名の巻き路があり、超付山と天丸山との鞍部(馬道のコル)へと続いている。




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その後程なくして現れるフィックスロープのセットされた凹角状の岩場を登り上げればP2(1,330m)である。




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P2からの下りは左側から巻き、薄いトレースを追い現れた岩壁の右側を登る。
途中でメンバーの1人が鳥の骸骨を見つけた。 005.gif
直径1㎝くらいのとても小さな骸骨なのにちゃんと口ばしの形が分かる。
 


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登りだしから1時間強でP3(1,400m) に着く。 P3ピークは広く平らで3本のマツの木に赤丸印がある。 もっと険しい尾根を想像していたので、あまりにもあっけないP1~P3にややがっかり・・と思いきや・・ 044.gif



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P3からの岩稜のアップダウン、特に下りは急な岩場のクライミングダウンが数カ所あり緊張させられた。 008.gif




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P3先の岩稜から天丸山のピークが見えてきた。 20年以上前の山火事で焼けたと思われる白い枯れ木が特徴的だ。 005.gif




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P3から20分ほど尾根をたどれば天丸山本峰の基部に着く。 この辺りは顕著に山火事の影響が残っており、すこぶる荒れている。 002.gif




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倒木が多く、炭化した木片なども横たわっていた。 踏み跡も薄くルートファインディングに苦戦する。 008.gif




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やがて、山頂直下の岩場へと導かれ、お助けのトラロープで脆い岩場を越えていく。 042.gif




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岩場の上から振り返れば、歩いてきた北稜のP3が見える。  005.gif




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岩場終了点から50mくらいの薮歩きで天丸山へ到着。 P3から約1時間、登山口から約2時間強と意外と早く着いてしまった。 066.gif 063.gif




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山頂から西側には帳付山がよく見える。 072.gif




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その右奥には八ヶ岳。 北側には浅間山。  072.gif




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そして、東側の目の前には、これから向かう大山や、県境尾根に位置する倉門山が望める。




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天丸山からの下降は、南側のフィックスロープのある50mほどの岩壁をクライミングダウンする。 傾斜が急なのでゆっくりと三点支持で降りてね。 034.gif 




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岩場を降りきって、県境尾根に登る。 県境尾根に出たら左(東)へ進み、ピークらしくない倉門山(1,572m)を経て、大山分岐に着く。 時間に余裕があったので大山の東にある焼山まで往復することにした。 059.gif 070.gif




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大山の分岐から焼山の岩稜帯までは左側(北側)が深い谷になった尾根を行く。 冬でも緑の葉をつけるツツジ科のアセビの低木と、カラマツの林の中を東に進む。 途中で南側へ張り出した尾根へ行かないように注意すること。 034.gif




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やがて左の谷に焼岩の岩塔が見えてくる。 この焼岩を県境稜線まで登りつめたポイントが焼山だ。  焼岩ルートに興味のある方はこちらから → “上野村 シャクナゲ咲く焼岩から宗四郎山     Yakeiwa to Mount Soshiro in Ueno, Gunma”




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大山分岐から20分ほどでナイフリッジの岩稜帯が始まる。 071.gif




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岩稜通しでも行けそうだが、右側(南側)から岩壁基部を巻いて焼山手前のコルまで行く。 この巻き路も不明瞭なのでルートファインディング能力が必要。 034.gif




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若干、迷いながらも大きな時間ロスもなく岩稜帯の東のコルに登り上がることができた。 042.gif




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コルからは東の岩場を登れば、見覚えのある焼山のピークに着く。 焼山はピークらしくない稜線上のコブのような場所で、北側の展望は乏しいが、南側の展望は良く、両神山などの秩父の山々が一望できる。 072.gif



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西に大山が良く見える。 右の急峻な尾根が北尾根。 005.gif  焼山でゆっくりランチ休憩をしてから大山分岐まで戻る。 063.gif




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焼山から大山へ戻るルートは、来る時に巻いた岩稜帯が面白そうなので直進することにする。 070.gif



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焼山から降ったコルからⅢ級-くらいの岩場を登る。 ホールドもスタンスも大きいが傾斜があるので慎重に登ろう。  034.gif




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まさに気分爽快、岩塔の山である。 049.gif 016.gif 060.gif




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岩場を登った後もナイフリッジが続く。




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焼山から大山分岐までは40分くらいで戻れる。 059.gif 070.gif




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大山分岐から樹林の中の急斜面を降れば、左に天丸沢へ続く一般ルートを分ける。 ヤセ尾根の岩稜を直進し、岩場を登れば大山山頂だ。 

ちなみに、ゲスト出演の彼女は登山ガイドのYukky! 山女日記の工藤夕貴など足元にも及ばないベテランガイドです。 041.gif  初心者の皆さん、ステップアップしたい登山者の皆さんの頼もしい見方です。 → Happy's Mountain Guide   

Yukkyと歩いたカリフォルニアのトレイルはこちらから → “秋色のビショップ周辺ハイキング ― Baboon Lake via Blue Lake in John Muir Wilderness ―”




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大山分岐から約20分、焼山から約1時間で大山(1,540m)に到着。 066.gif




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岩峰なのでそこそこ展望は良い。が、意外と樹木に覆われている。




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東側は大ナゲシ赤岩岳両神山などの県境の山々の眺望が得られる。 072.gif 072.gif 072.gif




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西側には登ってきた天丸山が低く、その奥には昨年登った帳付山が見える。 右奥には諏訪山、そして昨日登った御座山が霧の中にうっすらと浮かんでいる。 → “北相木村 御座山は八ヶ岳の展望台     Mount Ogura in Kitaaiki, Nagano”




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大山ピークで展望を楽しんでいると、あっという間に霧がわいてきた。 005.gif




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大山ピークから北尾根の下降はかなりの急峻な斜面となる。 008.gif




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赤テープなどのマークを頼りに踏み跡を追う。  042.gif




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北尾根上部は右側(東側)が切れ落ちた尾根を行く。 急な岩場にはフィックスロープが要所要所にある。 034.gif




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徐々に左の山腹寄りに行くが、踏む跡は不明瞭だ。 008.gif




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ようやく傾斜が緩やかになり、左の支尾根にトラバースして、歩き易い支尾根を降る。 043.gif




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短い植林地帯を抜け天丸沢の支流に降り、荒れた沢筋を下流に向かえば右手に大岩壁が迫る。 




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岩壁基部を行き天丸沢右俣本流に合流すれば天丸橋まではすぐだ。 070.gif

今回のルート周辺は、西上州の中でも最も登られていないエリアである。 天丸山北稜は現在は廃道となっている。 また、大山北尾根もとても急峻な尾根である。 焼山への縦走路もヤセ尾根が続き、巻き路は不明瞭である。 上級者ルートなので初心者同志では絶対に行かない方がよいだろう。 しかし、連続する岩稜歩きは適度な緊張感があり上級ハイカーには楽しいルートだと思う。

本ルートのマップ: yahoo! map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5km(社壇乗越~P1~P2~P3~天丸山~倉門山~大山分岐~焼山~大山分岐~大山~天丸橋)
標高差: 約+400m/-560m
実動時間: 約6.5時間 (社壇乗越~天丸山 約2時間、天丸山~焼山 約1.2時間、焼山~大山 約1時間、大山~天丸橋 約1.5時間、ランチ他休憩 約0.8時間)


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by dream8sue | 2016-11-14 20:27 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

上野村 紅葉のマムシ岳再訪     Mount Mamushi in Ueno, Gunma

Saturday, November 5, 2016
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秋は低山のシーズンだ。 私の好きな西上州の藪岩尾根も歩き頃である。 当初はサスの峰という神流町の針峰に行く予定だったが、諸般の事情で上野村のマムシ岳に変更。 前回、マムシ岳を歩いたのは昨年2015年の新緑の頃だった。 西上州フリークなら誰でも知っている “藪岩魂” の著者である打田鍈一氏の案内であった。 → “上野村 マムシ岳で藪岩ハイキング     Mamushidake in Ueno,Gunma”
同ルートのレポートは避けたいのだが、今回はあまりにも本ルートの紅葉が良かったので秋バーションのマムシ岳ということでレポートしたい。 045.gif




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<マイカーの場合>
南牧村と上野村間に “湯の沢トンネル” が通っているので、国道254号線(上信越自動車道利用なら下仁田IC下車)から南牧村に入るのが良いだろう。 湯の沢トンネルを越えて上野村に入り国道299号線に合流したら左折して東に走る。 上野村ふれあい館の少し手前にある楢原郵便局を右折し県道124号へ。 浜平温泉しおじの湯を左手にみて、そのまま県道124号線をぶどう峠方面に7~8km走る。
マムシ岳の取付きは “キリンテ登山口” であるが、マイカーは下山口である、 “ゲンナイ登山口” (看板の前に2台可能)に停める。 高崎駅からゲンナイ登山口まで高速道路をつかわないで、早朝の交通状況下で約1時間ほどだ。  059.gif




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ゲンナイ登山口から県道124号線をキリンテ登山口まで3kmほど歩く。 070.gif




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道路脇には、岩山の沢沿いに生育するというシオジの木々が美しい。  072.gif 




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あたりの山々の紅葉を見ながら林道をのんびり歩くこと約45分、キリンテ登山口に着く。 林道のガードレールの間から、今にも壊れ落ちそうな丸太橋で日向沢を渡る。 008.gif 




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丸太橋を渡り左の踏み跡を行けば、谷側が急傾斜になった山腹のトレイルを右巻きに進む。 10分程でキリンテ尾根に合流して、尾根を左に登れば鉄塔の下に出る。 私たちは、ルートを誤りキリンテ尾根の末端から取り付いてしまって、ひとつ下の鉄塔に出てしまった。 008.gif




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正規の鉄塔から尾根をガンガン登る。 いくつかの岩塊を乗り越え、さらに行くとトラロープが張られた急傾斜の岩場となる。 このフィックスロープ帯が本ルートの核心部だろう。 009.gif 足場も悪く脆そうな岩場なのでフィックスロープがありがたい。 ちなみに、このロープも打田氏が昨年張ってくれたものだ。 打田さん、ありがとうございます。 040.gif




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フィックスロープ帯を過ぎると傾斜も緩み歩き易くなる。




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そして、キリンテの頭(大岩の頭)直下の岩場は左巻きに踏み跡を追う。 この辺りからツツジの紅葉が目立つようになる。 005.gif 072.gif




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キリンテの頭では、右からボンデン山からのトレイル(尾根)が合流している。 南側の展望が良い。 072.gif




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キリンテの頭から稜線を西にたどる。 070.gif




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おや、ツツジの紅葉に混じってパープルの花が・・・咲く季節を間違えたミツバツツジだね。 ラッキー! 紅葉も綺麗だけど、やはり花はいいね。 024.gif 043.gif 056.gif




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東西に伸びる主稜線なので日当たりが良く、紅葉も鮮やかになってきた。




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モミジ! いいね~ 072.gif 049.gif




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紅葉に高揚しながら(笑)歩いていると、いつの間にかマムシ岳直下の凹角の岩場に着く。 ここもフィックスロープをお助けに登る。 042.gif




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凹角の岩場から少し西に行けばマムシ岳(1,307m)山頂だ。 キリンテ登山口から約2時間強。 066.gif 059.gif 南に奥秩父の山々が連なる。 072.gif




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北には十石峠を挟んで西上州の山々が連なる。 072.gif




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ポカポカの秋の陽ざしの中で早いランチタイム。 063.gif  足元にはコメツツジが真っ赤に紅葉している。 秋のマムシ岳、いいじゃん! Two thumbs-up! 049.gif 049.gif




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本ルートのハイライトは、マムシ岳のピークから続く岩稜帯である。  072.gif 070.gif 060.gif




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マムシ岳からツツジの群落の中を降り、岩峰基部の外傾バンドを右から巻き降る。




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小岩峰のアップダウンとなるが、紅葉の美しさのお陰で登行の苦しさは気にならない。 072.gif




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倒木のある脆そうな岩峰を北側から巻くSue。 バックはマムシ岳。




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続く10mの岩峰を正面から登る。 何故かトングが残置されている。 森の熊さんが食事の時に使うのかな? 039.gif 037.gif 035.gif




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この岩峰からの展望は、マムシ岩のピークより良い。 マムシ岳のバック(東)には、西上州の秘峰、諏訪山や、百名山コレクターに人気の両神山が見渡せる。 072.gif




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南の青い山々は、先日はじめて登った日航機の墜落現場の御巣鷹尾根あたりだろうか? → “上野村 昇魂の御巣鷹尾根 高天原山と大蛇倉山    Mount Takamagahara & Daijyagura in Ueno,Gunma ” 




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10mの岩峰からはナイフリッジの下降なので、足元に気をつけよう。  034.gif




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北側の展望は、この辺りが最後の景色となる。  072.gif




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トレイルは樹林帯に入り、ヤセ尾根が続く。 展望は無くても、今度は低木の紅葉が楽しめる。 072.gif




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左右切り立った尾根(特に左側)歩きとなるが、樹林帯なので高度感はさほど無い。  




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日向沢側の紅葉が、尾根の木々の間からのぞく。  072.gif




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目指す峠(マムシのコル)までは、アップダウンを繰り返しながら標高を上げていく。 そう、峠なのにマムシ岳よりも標高が高いので結構長く感じられるかもしれない。 042.gif




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でも、この間も紅葉がすごいよ。 やはり紅葉には青空が似合うね。  006.gif




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黄葉も意外といいね。 おぅよぅよ~(およよ~)  037.gif




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なんて・・紅葉三昧で立ち止まることが多く、ようやく着いた峠(マムシのコル)




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峠からはゲンナイ登山口を目指し、日向沢側へ一気に降る。 始めは整備されたカラマツ林のスイッチバックのトレイルである。 やがて日向沢の支流に至り、下流へ進む。 沢筋に生える樹木はまだ紅葉には早いようだ。 モミジの葉もうっすらと赤い程度だ。 ちょっとセクシーだね。 037.gif




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やがて、沢を何度か渡渉する。  




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最後は、右岸の雑木林を行けば日向沢に合流する。




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日向沢は、イワナやヤマメなどの魚影が多い清流だ。 日向沢を渡れば、そこはもうゲンナイ登山口である。

本ルートのマップ:yahoo! map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 中級~上級者向け
行程距離: 約6.6km(ゲンナイ登山口7:45 ~キリンテ登山口~キリンテ尾根上の鉄塔~キリンテの頭~マムシ岳 10:40 ~マムシのコル12:30 ~ゲンナイ登山口13:10)
標高差: 約540m
実動時間: 約5.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2016-11-05 22:45 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

甘楽町 小ぶりながらも大展望の稲含山(栗山)     Mount Inafukumi in Kanra, Gunma

Wednesday, October 26, 2016
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農耕の神山として信仰されてきた稲含山は、一ノ鳥居、二ノ鳥居は甘楽町に位置し、鳥居峠の赤鳥居は下仁田町との郡境にあり、山頂は下仁田町に位置している。 ピークが下仁田町になることから稲含山という呼び名の他に、下仁田町栗山とも呼ばれている。 山頂は360度の大パノラマが広がる西上州随一の展望の山だ。  058.gif
また、甘楽町からも下仁田町からも林道が整備されているので峠までマイカーで行ける。 短い時間でも歩ける手軽さも人気の理由になっている。 (写真は今年2016年の4月に秋畑那須集落の那須大橋から見た稲含山) 




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<マイカーの場合>
上信越自動車道を富岡ICで降り、県道46号線で甘楽町小幡から秋畑那須集落へ向かう。 
那須大橋の手前を右に入り、坂道を登り集落をぬけ山中へと走っていく。 
那須大橋から5kmほどカーブの多い林道を走れば右に池や休憩舎、公衆トイレのある “神の池公園” 登山口に着く。 




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池の南端、トイレの裏側から尾根を登れば、すぐに林道を横切ることになり、一ノ鳥居へ続くトレイルに入る。




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一ノ鳥居でトレイルが二手に分かれる。 右は鳥居峠へ行くルートなので帰り道で回ることにしよう。 一ノ鳥居の分岐を左に50mも行けば大ケヤキ(夫婦ケヤキ)まで0.4kmという分岐がある。 時間に余裕があるので見に行くことにした。




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分岐を左に行くと、すぐに東側が開けた斜面に出る。 一面、植林されたばかりの苗木で、鹿よけネットのようなものが巻かれていた。 005.gif




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苗木エリアの淵をトラバースして樹林帯に入り、荒れた小沢を横切る。 すると枝が二股に分かれたケヤキの木が現れた。 何の標識も無いが、おそらくこの木が大ケヤキ(夫婦ケヤキ)だろう。 049.gif 
ケヤキって街路樹でおなじみだけど紅葉が綺麗なんだよね~・・残念ながらこのケヤキの木は紅葉にはまだ早かったようだ。 002.gif




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分岐まで戻り、緩やかな坂を登っていくと “神の水” という道標のある普通の小沢を渡る。 小尾根に登り上げた所に二ノ鳥居がある。




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二ノ鳥居を過ぎると、スギの木などの混ざる雑木林の中を行く。 スイッチバックの急登となり歩みが遅くなる。 042.gif




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そして、岩壁に行く手をふさがれたら、岩壁の基部を左に行く。 頭上には旧秋畑稲含神社の建物が見えてくる。




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神社の正面階段を登り、境内に入る。 “旧” ということは、これらの建物はもう使われていないようだが、神社も引っ越しとかするんだね。 知らなかった! 039.gif 003.gif




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建物の横から、ハイステップな木段の急登が始まる。 042.gif




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ちらほらと紅葉した樹木が左側の大岩壁を染めている。




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木段を登り、フィックロープのある山腹路をトラバースすれば郡境尾根を越え、鳥居峠からくるトレイルとの分岐に着く。




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分岐を左に曲がり山頂を目指す。 味気ないフェンスに路肩をガードされながら山腹を行けば、小さな地蔵が立つクサリ場を登る。 クサリ場と行っても階段状なので問題はない。 034.gif




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フェンスが丸太の柵に変わり、美観的にもこちらの方がGood! 045.gif




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落ち葉を踏みしめながらいい感じで登っていくと、下仁田町側の稲含神社に着く。 
旧秋畑稲含神社(甘楽町側)からきつい登りであったが、距離にしたらたったの0.5kmである。
神社の境内は広く、大パーティーの休憩にはこちらの方が良いだろう。 049.gif




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稲含神社から稲含山頂までは目と鼻の先だ。 陽当たりの良い山頂直下は、紅葉が見事である。  072.gif




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いきなりの紅葉に感動していると、山頂ではさらに感動的なビューが待っていた。 稲含山(1,370m)に到着。 066.gif 042.gif




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山頂には方位盤があり、西上州の山々をはじめ360度の展望が楽しめる。 072.gif




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では、北からぐるりと1周しよう。 061.gif  何といってもピカイチは浅間山の雄姿だろう。 072.gif 049.gif




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そして手前には妙義山の岩尾根がみえる。 そのバックは鼻曲山浅間隠山かな?




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西には、テーブルマウンテンの荒船山に、西上州の看板ルートの鹿岳に四ツ又山。 その奥には物語山。




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すぐ近くには小沢岳




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遠く八ヶ岳をズームアップ




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南方向には赤久縄山。 東には東西ある御荷鉾山の西御荷鉾山の方が大きく見えている。




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北東に目をやれば、高崎市や前橋市の街並みの先に赤城山がそびえ、遠くは日光連山。




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榛名山も見えて上毛三山が一堂に会している。 上越の山々や草津白根山、はたまた北アルプスも見えちゃう。 024.gif
たった1,370mのおチビちゃんのくせに、なかなかいい仕事しているね~ 041.gif




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風の無い穏やかな山頂で、大展望とランチを堪能したら、ゆっくりと下山にかかろう。 郡境尾根の鳥居峠への分岐まで往路をもどり、分岐から鳥居峠側へ進む。 070.gif




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よく踏まれた木段のトレイルをカラフルな落ち葉を踏みしまながら降る。 時々、樹木に付けられた “ホオノキ” “ウリハダカエデ” などのネームプレートと樹木を確認しながら歩く。 027.gif




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ちなみに、この葉は “ヒトツバカエデ” でしょうか?  039.gif ご存知の方がいましたらコメントしてください。 040.gif




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そうこうしているうちに赤鳥居のある鳥居峠(茂垣峠)に着く。 ちなみに、鳥居峠にもパーキングがあるので、この登山口から登れば1時間弱で大展望の稲含山に立てる。 049.gif




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神の池公園へ戻るには、林道を歩いても行けるが、ここは右の山路へ進み一ノ鳥居経由で戻ろう。




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すぐに鉄塔が現れる。




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鉄塔の横を通り尾根を降ると、すぐに往路で通った一ノ鳥居に着く。 ここから神の池公園までは往路と同じトレイルを戻る。
4km、3時間程度のお手軽ハイキングであったが、短いながらも展望台のような山頂に登るわけだから、それなりに急登である。 034.gif アカヤシオが咲く山らしいので春もいいかもしれない。 045.gif

本ルートのマップ:地形図
私のこのトレイルへの評価: 4★ 初級者向け
行程距離: 約4km(神の池公園~一ノ鳥居~大ケヤキ往復~二ノ鳥居~旧秋畑稲含神社~稲含神社~稲含山~鳥居峠~一ノ鳥居~神の池公園)
標高差: 約360m
実動時間: 約3.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2016-10-26 12:05 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

上野村 昇魂の御巣鷹尾根 高天原山と大蛇倉山    Mount Takamagahara & Daijyagura in Ueno,Gunma

Sunday, October 16, 2016
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群馬県に住む者として、いつかは訪れておきたいと思っていた上野村の御巣鷹の尾根に行ってきた。 1985年8月12日に起きた日本の航空史上最悪の墜落事故の現場である。 そして、事故から30年以上たった今では、御巣鷹の尾根への登山道はよく整備され、その上の県境尾根にある西上州の秘境の山へも登り易くなっている。
520人の犠牲者の命の碑である、 “昇魂之碑” までは30分くらいなので、事故を風化させないためにもハイカー以外の方にも訪れてもらいたい。 県境尾根にある高天原山と大蛇倉山へ登るハイカーは急登や倒木も多い山なのでそれなりの装備で登ってね。




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<マイカーの場合>
御巣鷹の尾根登山口は西上州の秘境、諏訪山の登山口のさらに奥にある。 
湯の沢コース(浜平コース)から登る諏訪山はこちらから → “上野村 西上州の奥山 下ヤツウチグラと諏訪山 Suwayama in Uenomura,Gunma”

国道254号線または上信越自動車道の下仁田ICで降り、南牧村から湯ノ沢トンネルを抜け、国道299号線に合流したら左折する。
楢原郵便局前を右折しトンネルを2つ(三岐・浜平トンネル)過ぎると左側に諏訪山登山口の広いパーキングがある。 
諏訪山登山口のパーキングを過ぎて奥神流湖の湖畔沿いの長いトンネル、虎王トンネルと手水トンネルを越えて上流のスゲノ沢に沿って林道を走る。
スゲノ沢と長門沢が出合う場所は旧登山口で大きなパーキング(約30台可能)がある。
そこから少し上流にはバスもパーキング可能な現在の“御巣鷹の尾根登山口”がある。
登山口には、訪問者の数を把握するためのカウンターもあるので、現地を訪れたらカウントしてほしい。




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パーキングからスゲノ沢に架かる橋を渡り、よく整備された階段を登る。 水飲み場、山守地蔵と過ぎ、ベンチの並ぶ登山道を20分も登ると2棟の管理小屋?とトイレのある場所に着く。




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風車の階段を降りればスゲノ沢の沢筋へ行く。 そこにはたくさんの墓標が並んでいる。




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スゲノ沢から山腹路を登ると、機体が激突した地点と思われる場所に昇魂之碑がある。 その一段上には遺族の記念品などが置かれた小屋があり、誰でもお線香をあげることができるようになっている。 犠牲者の写真や、遺族からのメッセジーを読めば目頭が熱くなる。




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日航機はあの尾根を越えることができなかったのかな~と尾根を見上げると、一筋の飛行機雲が青空に白い線をえがいていた。
飛行機雲を見ながら私は10年前のことを思い出していた。 12年ほど前に夫を山岳事故で亡くした私は、2年後、傷心の面持ちで単身アメリカへ航空留学した。 職業パイロットになりたい訳ではなく、単に鳥の様に自由に空を飛びたくてヘリコプターのライセンスを取得した。 その際にフライトスクールの実習室で、事故機である日航ジャンボ機123便のボイスレコーダーの録音をYou Tubeで聞いた。 最後まで諦めないで操縦桿を握るキャプテンとコパイロットのやり取りに、パイロット魂をみた気がして、ただ単に鳥になりたいと思って航空留学した自分の甘さを知った。 また、ヒマラヤの山で死んだ私の夫とは事情は違うが、事故で突然に家族を失った遺族の気持ちが重なり、もう涙が止まらなくなってしまった辛い思い出がある。
アメリカで飛び続けようと決意した矢先に病気で帰国して私は、現在は飛ぶことは止めてしまったが、空の安全を願う気持ちはきっと遺族と同じである。




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昇魂之碑にお参りをすませたら、墓標の林立する尾根を登り県境尾根へ行くトレイルに進む。 




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アセビの群落を過ぎると、尾根は急登となる。 全ルート中で、県境尾根に登り上げるまでのこの間が一番つらかった。




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紅葉にはまだ早いが、気配は感じる。 長雨の影響で今年の紅葉は何処もあまり良くないようだ。




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落ち葉に埋もれて、小さなキノコが顔を出していた。 クリタケという食用のキノコのようだ。  




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昇魂之碑から約1時間の登高の末、県境尾根に到着。 道標には “60年日航機遭難地慰霊登山道” と書かれてある。 地図にはこの分岐を “昇魂之碑分岐” としてある。 ここから左(南)に行けば高天原山(たかまがはらやま)で、右(北)に行けば大蛇倉山(だいじゃぐらやま)である。




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まず、高天原山へ向かう。 明るい自然林の中を行くと高天原山方面が見渡せる岩場があるので早速寄ってみる。 高天原山はどっしりした山容だ。




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展望の岩場から少し行くと、フィックスロープがセットされた岩場がある。




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その後は、しばらく倒木の多いカラマツ林を行く。 倒木を跨いだり、くぐったり、迂回したり、結構面倒だ。




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南に向かっていた尾根が、やや東よりに向きを変えてさらに登る。 枯れた草が陽を受けて白い草原のように輝いていた。




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昇魂之碑分岐から約50分で高天原山に着く。 

南北に長い山頂は樹林に囲まれている。

かろうじて南西方向の展望(小川山など)のみが見渡せる。
 
高天原山は上野村の呼称で、他にも地域によって “ショナミの頭” とか “蟻ヶ峰” とかの呼び名があるようだ。

ちなみに、三角点の+マークは、その地点の東西南北にそって設置されているらしい。知らなかった!




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さて、ランチには早い時間なのでいったん昇魂之碑分岐まで戻り、北に位置する大蛇倉山を目指そう。




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分岐からダケカンバとカラマツ林の中を行くが、スゲノ沢の頭を過ぎるとツガ?の林に変わり、驚くほどの倒木地帯となる。 最近の台風の影響だろうか? 細く若い木が残り、太い木の方が折れている。 




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この爪痕は森の熊さんの仕業かしら?




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ツガの倒木地帯は短く、すぐにカラマツ林になる。 カラマツの林相が美しい。




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最後はダケカンバの紅葉の下を息を切らせながら登ると・・




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大蛇倉山のピークと思われるシャクナゲの茂みに囲まれた空間に着く。 そこには、ダケカンバの木に手作りの山名板が2つ掛けられている。 展望の無い山頂にがっかりしてはいけない。




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素晴らしい展望が得られる場所があるので、シャクナゲの茂みをかき分けて西の岩棚に行こう。 




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岩棚からは西に奥三川湖と八ヶ岳、御座山、天狗山、男山などが見える。




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県境尾根のダケカンバの森と、西上州の重なり合う青い山脈が美しい。




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北には奥神流湖を見下ろせる。 バックには上野村のマムシ岳笠丸山など西上州の山並みが一望できる。
ちなみに、水力発電には揚水式水力発電なるものがあるらしいが、奥三川湖も奥神流湖もその発電式のダムらしい。 2つの湖を見渡しながら秋晴れの陽気の中、楽しいランチタイムはあっという間に過ぎていった。  
下山は昇魂之碑分岐まで戻り、落ち葉で滑る急な斜面に気をつけながら昇魂之碑まで降る。 そして昇魂之碑に深く合掌してからパーキングに戻った。 

本ルートのマップ:yahoo! map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 昇魂之碑までは初心者向け。高天原山と大蛇倉山は中級者向け
行程距離: 約8km(御巣鷹の尾根登山口~昇魂之碑~昇魂之碑分岐~高天原山~昇魂之碑分岐~大蛇倉山~昇魂之碑分岐~昇魂之碑~御巣鷹の尾根登山口)
累計標高差: 約680m
実動時間: 約6.5時間 (1時間のランチタイム、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-10-16 20:08 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)

上野村 シャクナゲ咲く焼岩から宗四郎山     Yakeiwa to Mount Soshiro in Ueno, Gunma

Saturday, May 14, 2016
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GWを過ぎて西上州はすっかり緑が濃くなってきた。今春の藪岩ルートもそろそろ終わりかな~ということで、たくさんある登りたいルートの中で上野村の秘境を訪れた。天丸山北尾根(P1~P3)、大山北尾根、焼岩と、どれも小ぶりだが魅力的な藪岩ルートだ。そんな中で、知り合いから焼岩周辺はシャクナゲが見ごろではないかという情報を得たので、焼岩から宗四郎山へ縦走することにした。 070.gif
焼岩は一般ルートではないのでロープ必携。 宗四郎山は、トレイルはあるがめったにハイカーが訪れることのない静かなピークである。そして、その三角形の鋭鋒は登行意欲をそそられる一座だ。 045.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
焼岩の取付きは、帳付山や大ナゲシ北稜、赤岩岳などへ行く野栗地区から林道上野・大滝線上にある。
国道462号線で神流町に入り、国道299号線を左から合わせ上野村に入る。向屋温泉 “ヴィラせせらぎ” (新要橋) の手前を左に曲がり野栗地区を通過する。野栗沢に掛かる橋を渡り “すりばち荘” の先の分岐を右折して奥名郷の集落に入る。集落から約2kmで大山、天丸山の登山口である天丸橋がある。天丸橋を左折(見ためはほぼ直進)して太尾トンネルをくぐる。
太尾トンネルを出てすぐ右側にコンクリートの階段と古いワイヤーが垂れさがっているところが取付きである。  パーキングスペースは太尾トンネルから150mほどの地点、(太尾林道の分岐)に数台可能。

奥名郷の集落、取付き周辺には、菜の花に似た黄色い花が満開で綺麗だった。 056.gif 056.gif この花の名前を知っている方がいましたら教えてください。 040.gif




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取付きの階段を登ると、そこはスギ林の中の踏み跡も無い斜面で、ふくらはぎが痛くなる急登を20分ほどこなし尾根に這い上がる。いきなり焼岩の洗礼を受けた感じ。 042.gif 003.gif




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尾根上は気持ちの良い自然林だ。だが、ミツバツツジがちらほらと咲く緩やかな尾根歩きにホットしたのも束の間・・ 043.gif 005.gif




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岩峰が行く手をふさぎ、おのずと右側の岩壁のバンドを巻くことになる。 008.gif




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バンドからルンゼ状岩場の側壁をトラバースする。




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ルンゼに入って、すぐ左に短い凹角ルンゼ(写真左)があるが、濡れていてスタンスに乏しく、凹角の中は浮石も多く見かけより手ごわい。 008.gif

身の危険を感じたので、あっさりと敗退した。 029.gif

正解は、ジメジメしたルンゼを大きく右に行き、リッジの手前から左の岩壁の下を巻けば、クライミングをすること無く凹角ルンゼ上のリッジに出られる。




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リッジを登り詰めれば最初の岩峰のピークに着く。ピークには枯れた幹の様にも見えるが、四角にカットされた木杭がある。元は何かの標識だったのだろうか? 039.gif




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さらにマツの木の混ざる樹林帯を登る。




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薄暗い樹林帯の中にピンクのアズマシャクナゲがポツリと咲いていた。 056.gif




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やがて、小さな山名板のある焼岩(北峰)に着く。




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ピークは灌木に覆われていて展望はよくない。が、これから向かう県境稜線のピーク(焼山)が木立の間から見える。




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焼岩ピークから南へ、小さなギャップ(写真左)をクライミングダウンして登り返すと絶壁帯(南峰?)となるので、ここは左から巻き下る。




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南峰の右(西側)の絶壁の上からは、西に倉門山から大山の稜線が、新緑の衣をまとって横たわっていた。 昨年初冬に帳付山から天丸山を登り、倉門山から天丸沢へ下降した。その時は、この大山を反対側から見ていたんだよな~
→ “上野村 西上州の秘峰 帳付山と天丸山 Chōtsukeyama & Tenmaruyama in Ueno, Gunma




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左側には県境尾根方向に、宗四郎山と六助ノ頭が見える。やはり宗四郎山はどこから見てもトンガリ山だね。




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さて、南峰からの下りが本ルートの核心部である。足場の悪い斜面を慎重にトラバースし、フィックスロープの張られた岩場の上に出る。 008.gif




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かなりの傾斜であるが、フィックスロープを補助にしてクライミングダウンする。




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スタンスが遠く、足元も見えづらいので緊張する。 008.gif




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フィックスロープの継ぎ目に着くと、右下が垂直に切れ落ちていて、クライミングダウンよりもラッペルした方が安全と思われるのでロープを使う。10mくらいの短いラッペルだが新緑の中へダイブする気分で楽しい。 060.gif




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降りてきた岩壁を振り返える。ここをクライミングダウンは嫌でしょう!でも、この日会った単独の男性は、ここをクライミングダウンしたそうです。 OMG! He is crazy!!!! 005.gif




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焼岩を降りきったところで取付きからちょうど2時間。ここから県境稜線までは50分ほどの尾根歩きとなる。 070.gif




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木漏れ日の差す樹林帯では、アセビの若葉が陽を受けてとっても綺麗。 072.gif




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やがて辺りはシャクナゲの群生地となる。 005.gif




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シャクナゲは全体的にはまだ三分咲きくらいだが、足元には散ったアカヤシオの花がピンクの絨毯になっていて、森全体がピンク色を帯びていた。




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株によっては結構たくさんの花を咲かせている木もある。




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そんなピンク色の中に、白いアセビの花が “私もいるのよ” って感じで存在をアピールしていた。




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日陰で頑張って咲いているアカヤシオ。 今年はアカヤシオの当たり年らしく、私もたくさん見ることができた。
→ “南牧村 大津から三ツ岩岳へツツジ街道を縦走        Ōtsu to Mitsuiwadake in Nanmoku,Gunma
→ “桐生市 栗生山は赤城山の展望台     Mount Kuryū in Kiryū, Gunma
→ “前橋市 赤城山 アカヤシオ咲く銚子の伽藍      Chōshinogaran in Mount Akagi, Gunma




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そして南面が開けた県境稜線の見晴らしの良いピーク(焼岩)に出た。 066.gif シャクナゲの群落のお陰で登行が全く苦にならなかった。 056.gif




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北西方向に見える大山の北尾根がすごい!005.gif 次は天丸山北尾根(P1~P3)と大山北尾根をまとめてやっちゃおうかな~ 060.gif 070.gif




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県境稜線でゆっくりランチを楽しんだら、なかなか行く機会のない宗四郎山へ向かおう。 063.gif まずは山吹峠への下降だが、踏ん張りのきかない長い急な下り坂だ。 008.gif




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そんな急斜面も10分くらいでミツバツツジの咲き誇る穏やかなトレイルとなる。 056.gif

さらに10分程で、小さな石祠のある山吹峠に降り立つ。




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山吹峠からはロープの張られた針葉樹林帯を登る。




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その後は新緑の美しい自然林の尾根を行く。




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やがて、トレイルが二手に分かれる。右は宗四郎山の山腹を南面から大きく巻くトレイルで、途中から鹿避けネット沿いに宗四郎山へ登れるが、悪い崩壊地に入る可能性があるので要注意だ。ここは左の尾根路に進み、ピークの北側から登る方が良い。 034.gif




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トレイルは、徐々に勾配を増しフィックスロープに導かれるように宗四郎山の北側の針葉樹林帯へ入る。




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最後はブッシュを頼りに急傾斜を登る。トンガリお山の宗四郎山(1,510m)のピークからは南側に奥秩父の山々が一望できる。 066.gif




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西側には、登ってきた焼岩から県境稜線の起伏と、そして山吹峠の緩やかなラインが対照的だ。




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ここで初めて北側の景色が見えた。




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宗四郎山のピークから東側は見えない。ピークから六助ノ頭方面に少し降った岩場の上から東側の大ナゲシや赤岩岳、両神山の八丁尾根などが見える。東側にも魅力的な山や尾根がたくさんあるね。 049.gif
→ “上野村 路なき藪岩の大ナゲシ北稜     Ōnageshi in Ueno,Gunma
→ “奥秩父 赤岩尾根は2つの峠を繋ぐ岩稜縦走    Akaiwaone in Chichibu-Tama-Kai NP
→ “奥秩父 アカヤシオ咲く八丁尾根から両神山    Ryōgamiyama in Chichibu-Tama-Kai NP




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すぐ目の前には六助ノ頭が手の届きそうな位置にある。




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眼下には緑の樹海が広がっている。写真では伝わないが、じっと見ていると吸い込まそうになる美しさだ。 072.gif 072.gif 本当に吸い込まれそうになるので見つめ過ぎると危険です!だ・か・ら~そんなに私のことを見つめないでね。って、話違うじゃん! 041.gif




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六助ノ頭へは、そのまま東に進み、南側を巻き、フィックスロープの掛かる岩場を降って鹿避けネット沿いに尾根に戻る。




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六助ノ頭(1,490m)へは、急登を10分くらいで着く。樹木に囲まれた展望の無いピークで、木立の隙間から宗四郎山がかろうじて見える程度だ。宗四郎山から往復30分くらいの近いピークなので登ってみたが、あえて登らなくてもいいかな~ 015.gif 050.gif




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宗四郎山でコーヒーブレイクした後は、山吹峠に戻り、群馬側へ30分の下りだ。 山吹峠へは尾根の途中から崩壊地側を行くのが近いが、今にも崩れ落ちそうな丸木橋をフィックスロープにつかまりながら渡るのでちょっとドキドキする。 008.gif




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その丸木橋の足下は、スキーの滑走路みたいに見事に崩壊していた。 005.gif




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山吹峠の群馬側はトレイルが判然としない。山腹を北西にトラバースしてから、ハシリドコロとコバイケイソウの畑状態になった尾根を北に下る。尾根が行き詰まったら、右の沢側から下流に下る。 071.gif




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堤防を左から越えれば天丸トンネルの広いパーキングに飛び出る。天丸トンネルは群馬県と埼玉県との県境トンネルで、長さは480.9mとのこと。 027.gif




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林道を左に10分ほど歩けば、太尾林道分岐のパーキングポイントに着く。林道を歩きながら、50mはあろうかと思える側壁に感動した。 005.gif この落石防止ネットってどうやって設置するのかしら?日本の土木技術ってすごいよね。 049.gif




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焼岩のオフロード・ハイクは短いながらも岩場好きには楽しいルートだ。この時季限定のシャクナゲ(もう少し早ければアカヤシオ)観賞付きだ。 049.gif

取付きから県境稜線まで3時間と短いので、なかなか行く機会のない宗四郎山もついでにピークハントして調度良い距離だった。

私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約4.5km(太尾トンネル取付‐焼岩‐県境稜線‐山吹峠‐宗四郎山‐六助ノ頭‐宗四郎山‐山吹峠‐天丸トンネル -太尾トンネル)
標高差: 約350m(累計高低差 約500m)
実動時間: 約6.5時間 (取付から県境稜線まで約3時間、稜線から宗四郎山、六助ノ頭まで約1時間30分、下山約1時間、休憩約1時間込み)

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by dream8sue | 2016-05-14 18:00 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

下仁田町 荒船山の失われた路 小屋場ルート     Mount Arafune in Shimonita, Gunma

Sunday, May 8, 2016
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群馬県と長野県の県境にはギアナ高地を思わせるテーブルマウンテン(長さ約2,000m、幅約400mの台地)荒船山がある。この山へは県境の内山峠から登るのが一般的であるが、他にも長野県側の荒船不動からのトレイル、群馬県側の相沢集落からも登れる。健脚向きには立岩登山口から立岩とダブルで登るルートもある。それらの現役?登山口とは別に、群馬県側から内山峠に登る途中に “小屋場” という登山口があった。そう、過去形で現在は廃道だ。200mの岩壁である艫岩(ともいわ)の北面の沢から入り、相沢に続く東の尾根に合流するルートで、荒船のテーブル台地に登り上げる(距離的には)最短ルートである。そんなルートが何故廃道になったのか。荒船山の失われた路の謎を探るべく廃道探検隊が、ミツバツツジが満開の小屋場ルートを行く。  070.gif

注意: 小屋場ルートは、現在は廃道で一般ルートではありません。 入山に際しては何が起こっても対応できるように自己責任の概念をしっかりもって登ってください。




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<マイカーの場合(前橋方面から)>

国道254号線で長野県佐久市方面に向かう。(上信越自動車道利用の場合は、下仁田ICで下りて国道254号線に合流する)
下仁田町を抜け峠道の途中“下仁田トンネル”を越えたヘアピンカーブのところが小屋場ルートの取り付きだ。
ここは旧道と交差しているので、旧道の路肩(内山橋周辺)にパーキング可能。
私たちは相沢集落へ下降予定なので、もう一台の車を相沢登山口にデポした。




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内山橋の下を流れる沢を上流に向かう。沢筋に沿って行くと、今時珍しい石積みの堤防がある。この堤防の上を左岸(川下に向かって左側)から降りて右岸に渡る。この辺りまではかすかに踏み跡があるが、この堤防からはルートファインディングが難しくなる。




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流れが二俣になるので左俣に沿って登ると、大きなボルダーがあり・・




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二つ目の石積みの堤防がある。

この堤防の上は崩れ落ちて土砂に埋もれていた。 005.gif

この沢はもうメンテナンスされることはないのかな~? 039.gif




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さて、二つ目の堤防を過ぎたら、いよいよ沢と分かれて右岸の山腹にルートを求めて行く。

この辺りの尾根は何処も登れそうで、どの尾根に取り付くのか迷うところだ。 039.gif

インターネットでも全く情報が無く、この先に何があるのかわからない緊張感がある。 025.gif

周囲は新緑が美しい。 072.gif 072.gif

標高のせいなのか、下草もなく明るい自然林が続く。

ふと、見つけた小さなフデリンドウの3つの花が心を和ませてくれる。 056.gif




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歩き易そうな尾根を目指して踏み跡の無い、ザレた斜面を登る。 042.gif




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と、支尾根を登りきると、石垣の摘まれたトラバース路の名残があった。よし、ここまでのルートは間違っていない。 045.gif




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なおも山腹をトラバースして行くと、左側が高い岩場となり、涸れ沢と合流する。




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岩場の右側から涸れ沢を登る。




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涸れ沢の中ほどで木に白いテープが巻かれている場所がある。ここから涸れ沢は傾斜をますので、左の浅いガリーのような斜面に入る。




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踏み跡は皆無なので、地形の弱点を見極めて登る。自分が開拓者ならどこにルートを付けるか?という勘のようなものを信じて左の尾根(東側)のコルを目指す。




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そのコルに登り上げると、木に白いテープが巻かれていた。

そして、さらに東の尾根に続く踏み跡らしきトレイルがある。

おそらく、大きく東に巻いてから、一般ルート(相沢ルート)に合流する支尾根に登るものと思われるが、方向的に不安だったので、コルから続く尾根を直登することにした。




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コルの周辺からは右に艫岩が見える。この艫岩が右に見えていれば方向的には正しいだろう。艫岩はよく戦艦や大きな客船に見立てられるが、艫岩の艫とは船尾のことらしい。が、この角度から見る艫岩は船尾ではなく船首を正面から見ているようだ。この角度からの艫岩を見られるだけでもこのルートの価値があると思うのは私だけだろうか?まさに空に浮かぶタイタニック号だ! 005.gif 037.gif




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コルからの尾根を登ると、大きな露岩が現れる。露岩の左を巻き、一般ルートに合流する支尾根に出る。ここも全く踏み跡は無いので、登れそうな斜面を登るのだが、ルート取りを誤ると、グズグズの脆い斜面なので苦労するよ。 034.gif  お~い、そんな急な斜面に取り付いて大丈夫なの? 025.gif 003.gif




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一般ルートに合流する支尾根にはミツバツツジが多い。




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合流点手前の艫岩が見える場所はミツバツツジの群生地で、艫岩がパープル色に染まって見えた。 005.gif




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一般ルートから少し入ったところにこんなミツバツツジの花園があるとは嬉しい発見である。




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その一般ルートへは花園から5分とかからないで合流できる。




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ツツジにばかりに目がいくが、よく見れば足元にもツルキンバイ?やフモトスミレがたくさん咲いている。 056.gif




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一般ルート(相沢ルート)との合流点には入山禁止のテープが張られている。 はい、あくまで小屋場ルートは廃道なので、自己責任の概念をしっかりもって登ること。私たちは、何が起こっても自己対応できるようにロープなどの安全装備を背負って行った。 実際にはテクニカルな内容は全くなかったけれど、ルートファインディング・ケイパビリティーはそれなりに必要だ。 034.gif




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相沢ルートとの合流点には古いブリキの看板が置いてある。看板には “みんなで楽しむハイキングコース 荒船山コース” と書かれている。The 昭和!って感じでいいね~ 041.gif  by マツダランプ のマツダって私の好きなマツダ自動車グループかと思いきや、東芝のグループ会社だったようだ。 027.gif




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ブリキの看板から艫岩の稜線までは “胸突き八丁” の急登だ。ここではグリーンの艫岩が現れる。 005.gif




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急登の苦しさを紛らわすために、足元の草花に寄り道する。この時季よく見かける白い星形の花はヒゲネワチガイソウかな?よく似た花に花弁が5枚のワチガイソウがあるが、こちらは7枚だからヒゲネワチガイソウのほうかな?よく似ていてマチガイソウ(間違いそう) 041.gif
ノミドコロ(飲み処)? タベドコロ(食べ処)? じゃなくって~ ハシリドコロもまだ紫の花になる前のグリーン状態。可愛いね! 037.gif




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トレイルが岩壁に突き当たると・・




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りっぱな手すり付きの階段となる。長い階段を登り上がれば艫岩から荒船山の実質的なピークである経塚山(行塚山)へ続く稜線に飛び出る。




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その稜線をアメリカから帰国した一昨年の夏に歩いたが、日本の濃い~緑の山に感動した。その美しい緑の森は、今はまだ目覚めたばかりの淡い緑の山である。これまた美しい! 072.gif
→ “下仁田町 西上州のテーブルマウンテン荒船山   Mount Arafune in Shimonita, Gunma




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稜線を右に150mほど行けば、休憩所があり、その先に艫岩の展望台がある。




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展望台(艫岩上)は広くて北面の景色が開けている。休憩するには気持ちの良い場所であるが、足元は200mの絶壁なので注意してね。 034.gif




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眼前には、浅間山や神津牧場方面の展望が広がり、眼下には国道254号線が蛇行している。 072.gif




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その254号線の脇から取付いて登ってきた、小屋場ルートの尾根が右下に見える。取付きからこの展望台まで2時間30分ほどであった。 059.gif




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北西方向には内山トンネルが貫通している県境尾根が連なる。 072.gif
艫岩の上では、見晴らしが良すぎて落ちつかないので(笑)休憩所周辺のベンチでゆっくりランチ休憩する。 063.gif




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今回の目的は廃道探検なので、経塚山のピークハントは省略して、ランチ休憩後はさっさと下山にかかる。下山は、小屋場ルートが合流する相沢ルートを下ることにする。 070.gif




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胸突き八丁の急下りからシダの群落を過ぎてスギの植林帯に入る。




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しばらく行くと、ハングした大岩の下に祠がある “中の宮” に着く。




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中ノ宮を過ぎると、自然林に変わる。トレイルの脇にはケルンがいくつもあり楽しい。 049.gif




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だいぶ標高が下がってきて、突然ヤマツツジが咲き誇るエリアとなる。 056.gif この辺りからは右側(南東)に毛無岩や千ヶ平の岩峰が木立の間から見える。




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最後は再びスギ林に入っていけば、相沢登山口へはもうすぐだ。




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下山は艫岩から約2時間で相沢登山口に到着。登山口には小さいが釜の美しい滝がある。あらかじめ停めておいた車でカーシャトルして小屋場登山口まで戻る。




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小屋場ルートが廃道になった謎は解けたの? う~ん、よくわかりませ~ん。 039.gif
それじゃあ、探検隊の意味ないじゃん! 041.gif

確かに沢筋なので荒れ易いルートではあるが、他の西上州の山々のトレイルに比べて別段悪場だとは思わない。
群馬側にはすでに2つの登山口(立岩も入れれば3つ)があるので、おそらく財政事情が大きく関わっているのではないだろうか?
真相を知りたい方は官庁に問い合わせてください。 030.gif

真相はさておき、タイタニック号の船首のような艫岩とミツバツツジの見事なコラボレーションが見られたので大満足だ。 043.gif

 
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5.5km(旧小屋場登山口(旧道内山橋)‐第2堤防‐旧小屋場分岐(胸突き八丁下)‐相沢分岐‐艫岩
‐相沢分岐‐旧小屋場分岐(胸突き八丁下)‐中ノ宮‐相沢登山口 = カーシャトルにて小屋場登山口へ)
標高差: 約650m
実動時間: 約5.5時間 (1時間のランチタイム、休憩込み)

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by dream8sue | 2016-05-08 23:46 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(4)

南牧村 大津から三ツ岩岳へツツジ街道を縦走        Ōtsu to Mitsuiwadake in Nanmoku,Gunma

Wednesday, April 20, 2016
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岩峰が多いことで知られる西上州には、アカヤシオで有名な三ツ岩岳という山がある。・・って、私はハイキングを始めるまで全く知らなかったのだが・・041.gif  そして、その三ツ岩岳から南西に位置する岩峰が大津だ。大津なんて山らしくない名前だが、針峰のかたまりのような山で、中央峰を筆頭に北西峰、北峰、東峰とある。アカヤシオ咲くこの時期に大津から三ツ岩岳へ縦走することは、まさにツツジ街道を爆走するような素晴らしいルートである。ただし、この間は急峻な岩稜帯なので要ロープである。  034.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
国道254号線(上信越自動車道下仁田IC下車)で下仁田町に向かい、県道45号線に合流し南牧村に入る。
道の駅なんもくを過ぎ、左に上野村へ通じる湯の沢トンネルへの道を分ける。県道は93号線に変わり南牧村の中心地へと進む。JAや役場のある三叉路(小さな郵便局がある)で左へ曲がれば大仁田集落まで1本路だ。集落から大仁田川に沿った林道を走れば立派な大仁田ダム基部に着く。

路肩駐車も含め30台は停められるパーキングはウィークデイだというのに満車状態だ。恐るべしアカヤシオの山、三ツ岩岳!005.gif が、しか~し、我々が向かう大津へはハイカーは誰もいない。 041.gif




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三ツ岩岳登山口のトイレ横の木段から大仁田ダムに上がる。




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ダムサイトを新緑と野花を愛でながらルンルン気分で歩く。 060.gif 056.gif




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ダム周辺でもアカヤシオと思われるピンクの花が山肌を彩っている。 056.gif

“えぼし橋” を渡り車道の終点から大仁田川へと入って行く。




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大仁田川沿いに佐久へ通じていた“大仁田越”の古道がある。渓流沿いのこの古道は、小鳥が多く、まるでダンスでもしているかのような小鳥の舞を見ながら歩ける素敵なトレイルだ。 060.gif 016.gif




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渓流沿いということは、もちろん花もたくさん咲いている。ハシリドコロ、ネコノメソウ、トウゴクサバノオ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、クワガタソウ、キケマン、そしてスミレ各種。もう楽しさが止まらない。 041.gif




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やがて渓流の中から左岸(川下に向かって左)のトレイルを行くと、ケルンが積まれた大岩が現れる。文字が消えてかすかに赤ペンキの跡だけが残っている。ここが大津の稜線に登る支尾根のようだ。一般的にはこの尾根を登るのが近道のようだが取り付きからして汚く、急登らしいので私たちはさらに上流に登り、標高差の少ない “鷲頭ルート” と呼ばれるルートをたどることにした・・のだが・・ 008.gif




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私的には、この “大仁田越” の古道を歩くのが楽しい。 060.gif




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沢歩きの好きな私としてはこのまま大仁田越まで歩いて行きたいくらいだ。 070.gif




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登山口から1時間30分ほどで中洲に着く。 059.gif ここで北側へ進む訳なのだが、取付きが良く分からない。念のためにさらに上流へ様子を見に行くが、行けども行けども美しい渓流が続くばかりで、それらしい踏み跡が見つからない。結局45分ほど時間をロスして中洲に戻る。 059.gif




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稜線へは中洲から北に入る涸れた沢を詰めるのが正解だ。踏み跡は、はっきりしないが、緩やかな沢なので適当に地形をよんで登る。約20~30分でコルに登る上げる。 042.gif コルの北側は南牧川の支流のひとつ砥山本谷の源流である。昔はここにも山道があったようだ。 027.gif




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コルから東の尾根をたどるとワイヤー(伐採作業時の残置物か?)のループが残された小ピークに着く。




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ここからは、さほど大きなアップダウンも無く大津の中央峰まで行ける。明るい自然林にはミツバツツジやアカヤシオが咲いている。沢とは違う尾根歩きの楽しさが感じられるルートだ。 056.gif 060.gif




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30分ほどの稜線歩きで樹林に覆われた大津中央峰に着く。中央峰から北西峰と思われるピークが見えているが藪が多く踏み跡も判然としない。 039.gif




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北西峰のピークハントを諦め、主稜線を東に進むと北峰のピークに着いてしまった。北峰は3人が座れる程度の狭い針峰である。が、その展望は見事である。眼前にはアカヤシオが咲き、西上州の山々が一望できる。




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北側には、これから向かう三ツ岩岳が鎮座している。




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そして、東側には登るのを諦めた北西峰が手の届きそうな距離にある。アカヤシオに彩られた北西峰を見下ろしながらのランチタイムは我々だけのプレミアム指定席だ。Amazing! 072.gif 024.gif 063.gif




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さて、腹ごしらえが終わったら、三ツ岩岳への縦走の鍵となる大津東峰へ向かおう。東峰も岩峰だね~ 005.gif




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北峰から東峰へは、空中に太いワイヤーが張られたナイフエッジのようなヤセ尾根を歩く。 005.gif




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東峰の東面は絶壁だ。 072.gif




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東峰の岩壁基部は左のルンゼを岩登りする。




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ルンゼを登ると東面の景色が広がってリッジにでる。




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振り返り、大津の北峰、北西峰と、中央峰を見る。 042.gif




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大津東峰には山名標識がある。

東峰に立って、はじめて大仁田ダムが見えた。

あのダムサイトを歩いてきたのか~ 042.gif




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さて、東峰で展望を楽しいんだ後は、三ツ岩岳への縦走に取りかかろう。本コースの核心部である北側のギャップは、切れ落ちていてクライミングダウンするにはちと怖い。足元の心もとないツツジの木でラッペルしている人もいるようだが、こんな細い樹木に命を預ける気にはなれない。 008.gif




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近くにある太いマツの木にオレンジの8mm丸スリングを残置して15mのラッペルをする。低山は支点になるブッシュが何処にでもあるのがいいね。 045.gif




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ラッペルが終わっても、急なヤセ尾根が続くので気が抜けない。リッジ通しには降りられないので右側の凹状の岩をクライミングダウンする。ちょっといやらしいので気をつけよう。 034.gif




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そんな神経を使う岩場であるが、東面の岩壁の下に一際色の鮮やかなアカヤシオが咲いていた。 056.gif




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そして、その先には三角形の特徴的なピークが見える。あちらもアカヤシオが咲くことで人気の烏帽子岩である。その右の丸いピークは、名前もそのまんまのマル・・かな?
→ “上野村 花の天狗岩から展望の烏帽子岳を歩く     Tenguiwa & Eboshidake in Uenomura,Gunma




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西面の日陰には、ヒカゲツツジがひっそりと咲いている。遠くに見える切れ落ちた薄いシルエットは大岩・碧岩の大岩だろうか?
→ “南牧村 碧岩・大岩は天使のランディングスポット     Midoriiwa & Ōiwa in Nanmoku,Gunma




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さてさて、ツツジや風景に見とれている場合ではない。三ツ岩岳はまだまだ先に大きく立ちはだかっているのだから。。GO! GO! 070.gif




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でも、西の山腹が淡い色に染まって何とも幸せな景色に気分は上々。 060.gif




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岩場からの急な斜面もやがて緩やかな尾根に変わる。




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そして、三ツ岩岳の一般ルートである南西鞍部の分岐に出る。ここまで来ればもう迷うことも無いだろう。




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南西鞍部から北の尾根を登る。まさにミツバツツジとアカヤシオの街道だ。 072.gif




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西側の斜面は、新緑の並木道状態だ。 072.gif




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やがて岩場に突き当たるので、右側を巻き、さらに続くフィックスロープのセットされた上部の岩場は左側から四足で登る。 042.gif




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リッジに登り上げて西側を見れば、バックにはハンギング・ロックとも思える岩壁がアカヤシオに彩られて圧巻である。 072.gif 072.gif




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急登が終わり、山頂に近くなると、右から竜王大権現からのトレイルが合流する。この辺りはもうアカヤシオの花園状態だ。 005.gif 056.gif




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ヤセ尾根もピンク色に染まっている。




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稜線を北西に少し行ったところに三ツ岩岳(1,032m)ピークがある。三ッ岩岳の訪問者数は1年の中で4月だけが群を抜いて多い。それは逆を返せばアカヤシオ以外の季節は価値が無いともいえるのか?笑。。いえいえ、展望も抜群で西上州の山々は元より、浅間山なども見渡せる。紅葉シーズンもお勧めです。
山頂の北西方向には、中岩と北岩があり、山頂(三角点峰)を含むこの3つをもって三ツ岩岳と言われている。次回は、中岩、北岩へも行ってみたいな~。




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下山は、竜王大権現経由で下る。南東尾根に進み、岩場を巻きながら標高を下げていく。山頂方向を振り返ると、ピークがアカヤシオで覆われていた。こんなピンクの山、見たことがない! 005.gif 049.gif




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まるでサクラの花のようだ。



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日陰に咲く、ヒカゲツツジが地味に美しい。  003.gif




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道標に導かれスギ林に降りていく。スギ林の中腹に大きな岩塔があり、基部には壊れた木祠がある。これが竜王大権現のようだ。




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祠を過ぎると、急斜面を一気に降る。滑り易い砂地なのでフィックスロープがありがたい。 042.gif




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やがて右から、沢に沿って南西鞍部へ続くトレイル(沢コース)と合流する。




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分岐から堤防がいくつも設置された沢沿いのトレイルを5分も降ればダムサイトに着く。




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ラブリーな大仁田川沿いの古道歩き。 070.gif
針の山のような大津の岩峰群。
ミツバツツジ、アカヤシオが咲き誇る三ツ岩岳の岩稜歩き。 060.gif
両者を繋ぐ豪快な縦走ができた。 066.gif
春の西上州って最高だね。 049.gif 049.gif


私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け
行程距離: 約5km(大仁田ダム‐大仁田古道中洲‐鷲頭ルート‐大津中央峰‐大津北峰‐大津東峰‐三ツ岩岳南西鞍部‐三ツ岩岳‐竜王大権現 – 大仁田ダム)
標高差: 約400m
実動時間: 約7時間 (道迷いロスタイム45分・休憩込み)

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by dream8sue | 2016-04-20 19:31 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(2)