カテゴリ:Rock Climbing( 17 )

千曲市 冠着山の坊抱岩でクライミング     Rock Climbing at Bokodakiiwa in Chikuma, Nagano

Sunday, June 18, 2017
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妙義山の西大星や、西上州のメンベ岩を一緒に登った先鋭クライマーに誘われて、長野県千曲市の冠着山(かむりきやま)坊抱岩(ぼこだきいわ)でクライミングをしてきた。
冠着山には坊抱岩と涼み岩の2カ所の岩場があり、坊抱岩の多くが清水博氏によって1980年代に拓かれたルートである。 私も何度か清水氏に案内していただいた遠い記憶がある。 また、坊抱岩は尾根上にあるので岩場のトップからの展望も素晴らしい。




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<マイカーの場合>
通常は、冠木山北側にある “坊城平いこいの森(キャンプ場)” からアプローチするが、私達は南側の林道からアプローチする。 上信越自動車道、坂城ICより国道18号を長野方面に走り上山田温泉を目指す。 “戸倉上山田温泉入口” の信号を左折し県道498号線に入り千曲川(万葉橋)を渡る。 その先の “城山入口” の交差点をそのまま直進して山道に入る。 澳津神社の前を通って6kmくらい走ると 道路右手の斜面コンクリート防護壁がと切れた先にフィックスの張られた踏み跡がある。 が、入口が藪に覆われているので初めての場合はわかりづらいだろう。 路肩に2~3台駐車可。 (写真は県道からみた坊抱岩)




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いきなり急登でザレた斜面から針葉樹林帯の小尾根を行く。 少し登るとボルダー群が現れ、右手に涼み岩にトラバースする薄い獣道を見送る。 小尾根を登り詰めれば、県道から20分足らずで稜線(いこいの森方面からの登山道)と合流する。


 

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稜線は冠木山の登山道でもあり、ヤマツツジが満開で、足元には小さな花が風になびいていた。 

この花は何だろう? 一見ハコベのような? オオヤマフスマかな?  (?_?)





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登山道を左に5分も行けば、見覚えのある岩場が現れる。




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坊抱岩にはいくつかのエリアがあるが、まずは下地の良いAボルダーでクライミング。 短いが5.10クラスのグレードのルートがまとまっているので、登れるクライマーでもウォーミングアップに良いエリア。 登れないクライマー(私のこと)はここだけで1日遊べる。 GO!!GO!!ヾ(>∇<*)o!!




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坊抱岩の "ライジングサン10a"  これは見た目以上にかぶったフェイスを登るルートで、登れるクライマーいわく、 “カバばかりで快適に登れる” ・・らしいが・・Sueは・・ ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!! 




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岩場からの景色は良い。 ただ、風通りが非常によいので曇りの日や気温の低い日に行くと寒い。 天気の良い日に行くべし!




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坊抱岩の前にあるヤマボウシの木が満開だった。




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看板ルートの “コズミックワールド11b” に触ってはみたものの出だしのボルダームーブができず一歩ものぼれなかった。 このルートは昔、坊抱岩で唯一私がレットポイントしたことがある5.11のルートだが、今となっては自分でも信じられないおとぎ話である。 
ちなみに、何でコスミックでは無くコズミック何だろう? カタカナ読みなら “コスミック” だし、英語発音なら “カズミック” だろ? 宇宙じゃないんかい! hahaha

下山しながら冠着山のもうひとつの岩場、涼み岩に寄ってみた。 ちょっと群馬の有笠山に似た感じのドっかぶりの岩場で、登れないクライマーには無縁のエリアだ。 
ともあれ、箸も持てないくらい前腕がパンプした感じは久しぶりである。 登れるクライマーのお陰で楽しいフリークライミングができた。感謝!

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by dream8sue | 2017-06-18 16:55 | Rock Climbing | Trackback | Comments(4)

高崎市 榛名山黒岩でクライミング     Rock Climbing at Kuroiwa in Mount Haruna, Gunma

Sunday, June 11, 2017
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群馬県の榛名山は上毛三山のひとつとして多くのハイカーに親しまれている山であるが、その南面には昔からクライマーがクライミングの練習に通う黒岩という岩場がある。 群馬で育ったクライマーなら知らないクライマーはいないはず。 もう2度と来ることは無いと思っていた黒岩に、気まぐれにハイカーの岩トレを目的に訪れることになった。

黒岩独特の細かくて固い岩の感触、懐かしさの中に漂う一抹の哀感は何なのだろう。 谷川岳や穂高の壁を登りたくて毎週のように仲間とトレーニングに通った遠い記憶。 そんな仲間たちも、ある者は家庭を持ちいつしか山から去っていった。 また、たぎる想いに突き動かされ高みを目指し、そして山で散った岳友たちもたくさんいる。 

1990年代のフリークライミングの勢威とクライミングジムの普及に伴い群馬のクライマーたちは高グレードの岩場を求めて二子山や有笠山へと通うようになり、いつしか黒岩は忘れ去られた。 2000年代になると金と時間のある中高年登山者がガイド登山をするようになる。 かつて命を懸けて山と向き合っていた岳人たちの汗と涙が染みついた岩は、今はガイドや登山道具店の講習会などの金儲けの場と変わっている。  




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黒岩は、榛名山の南側から榛名湖畔に上る県道28号線で湖畔から4kmほど手前の山腹にある。 
28号線を登って行くとヘアピンカーブの先に木立の間から黒岩の岩壁が見えるだろう。 
カーブの手前左側に10台ほどパーキング可能な路肩がある。 
週末は結構な数のマイカーなので、早めに行くことをお勧めする。




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感傷に浸っている暇があるなら練習しろ~ぃ! ということで、まずはピラミッドフェース(練習岩)で岩に慣れよう。 




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ランチの後は西稜、ヤンキー稜、西18番ルンゼ(ともに入門ルートでⅣ級程度のグレード)などに取り付く。 (写真は西稜の上部)




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ヤンキー稜の取付き。 壁の途中に蛇がいてびっくり!(゚д゚)!




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各ルートの終了点からはラペルで下降。 (写真はヤンキー稜のテラスからのラペル)

黒岩は私をセンチメンタルにさせる。 しかし、私の哀愁などお構いなしに、登るクライマーの年代や目的がどう変わろうと、黒岩は今日も変わらずにクライマーにその黒い岩肌を開いている。 谷川岳が私をクライマーとして強くしてくれた父なる岩場だとすれば、黒岩は、どんな時も(今はハイカーだけど・・)優しく私を迎えてくれる母なる岩場だ。  ちなみに、私が黒岩を訪れたのは、この日が11年ぶり、通算239回目であった。

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by dream8sue | 2017-06-11 20:31 | Rock Climbing | Trackback | Comments(4)

下仁田町 ついに登れた伝説の物語山メンベ岩     Rock Climbing at Menbeiwa in Shimonita, Gunma 

Sunday, May 21, 2017
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群馬県と長野県の県境(国道254号線沿い)には、戦国時代の悲話に綴られた物語山メンベ岩がある。  武将の遺体と財宝が眠るこの怨念が漂う岩を、財宝目当てで登る者は必ず墜死にあうという。 昨年の秋から計画するが悪天でキャンセルすること2回、取付きが分からずさ迷うこと1回。 これは呪いに違いない!  o(*≧д≦)oクヤチーッ!!  そして迎えた4度目の正直。 私の力不足を補ってもらうために、群馬の(現役)先鋭クライマーたちの力を借りてついに登った。 初夏を思わせる暑い陽気の中、西上州の静寂を破りメンベ岩を登るクライマーたちのコールが響いた一日だった。 ヾ(o・∀・o)ノ゙  




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起点となる下仁田サンスポーツランド(下仁田町大字南野牧7481)から見た物語山(中央)とメンベ岩(右の四角い岩塔)。 見えているのは北壁であるが、今回登ったのは反対側の南壁である。  
下仁田サンスポーツランドまでのアクセスや、物語山のピークハントのついては、この日の1ヶ月前に行った偵察山行の記載を参照の事。 → “下仁田町 アカヤシオで賑わう物語山     Mount Monogatari in Shimonita, Gunma” 
スポーツランドから荒れた林道を歩くこと約1時間で物語山の登山口に着く。 樹木の葉は、この1ケ月で青々と生い茂り、その成長の速さに改めて驚く。 林道から見えるはずのメンべ岩も木立に隠されてしまって全く見えない。




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登山口でしばしの休憩の後は、前回の偵察で得たメンべ岩へのアプローチルートへと進む。  偵察山行でアプローチの要所要所に黄色テープでマーキングしてある。  物語山登山口から沢を渡った先のスギの木に進入禁止ロープが張られている。  そのロープをくぐって尾根を廻り込んで行く。 足場の悪い涸れ沢をトラバースして木の根の張りだした岩場を登る。

注意: メンべ岩への一般トレイルはありません。 このルートはクライミングルートなので一般ハイカーは立ち入らないで下さい。





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岩場を越えた尾根から石がガラガラしたルンゼを横切ると、自然林の中にメンベ岩のシェイプが浮かび上がってくる。(葉の茂った季節だと見えなくなる)




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ザレた斜面に足を踏ん張りながら、ひたすらメンベ岩のコルを目指して登る。




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進入禁止ロープから30分くらいでコルに着くだろう。 コルからはゴジラの背のような妙義山が見える。




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コルで登攀具を装着し、いざ取り付きへ。 ブッシュの生えたクラックから上部のフェイスがクライミングラインである。 




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葉をつけたブッシュを目指してテイクオフ! が・・出だしが悪い。 岩が脆いうえにPoor protection なのでハーケンを1本打ち足して万が一の呪いの墜落(笑)に備える。 先人のクライマーたちの評価ではⅣ級グレードとなっているが、壁の傾斜は意外とたっている。




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残置のハーケンは古く信用できないが気休め程度に使う。 クラックは、キャメロットの0.5番~3.0番までのサイズがバッチリ決まる。 




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フォローしながら撮影してみた。 苔の着いた岩は、あまい物が多く嫌らしい。 右のロープは先人たちがセットした残置ロープであるが、何のための残置なのか理解に苦しむ。 




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クラックのセクションから右上して上部フェイスを登る。が、ここも想像以上に悪い。 イワマツ(イワヒバ)の生えたフェイスはホールドもスタンスも全て外傾している。 




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南壁の左側はさらに傾斜がつよく、登られた形跡はない。




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メンベ岩南壁は、たった1ピッチのクライミングで岩頭に立つことができる。 4月の偵察の時に物語山西峰から見た限りでは、岩頭にはアカヤシオが咲き、もう少し広くて快適そうであった。 が、実際の岩頭は完全なナイフエッジで、すでに藪が成長してしまってどこが岩のエッジなのか分からない。 下手に動くと本当に墜死の可能性がある・・なので、財宝探しは諦めた。(笑) 浅間山と荒船山が見える程度で展望もあまり良くない。 登るには少し時期が遅かったようだ。 藪が発達する前の4月いっぱいくらいがお勧めだ。




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眼前には、偵察時には基部から見上げていた物語山の西峰が目の高さに見えて、メンベ岩を完登した実感が得られる。 枯れ木で覆われていた西峰がすっかりグリーンのピークになっている。 




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下降は岩頭に生える太いマツの木に捨て縄をセットしてラペルする。 今回のクライミングに際しては茨城山岳会の記録を参考にさせていただきました。 m(__)m   下降支点は、スリング2本、鉄リングと茨城山岳会が残置したカラビナを回収してリメイクした。  写真は、ラペルしながら上部のフェイスから取り付き地点を見たもの。




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物語山の西峰へは、メンベ岩のコルからも登れるようであるが、結構な傾斜の藪岩尾根なので一般ルートに戻った。 不用となった登攀具をデポして一般トレイルで物語山のピークハント。 4月にはアカヤシオが満開であった西峰はヤマツツジに取って代わっていた。 西峰の末端からメンベ岩が見下ろせる。(足場が切れ落ちているので要注意)。 赤ラインが今回のクライミングラインである。

Ⅳ級ルートであるが、体感グレードは限りなく悪い5.8くらいはありそうだ。 グレードが易しいからと言ってあなどるなかれ、 ジム上がりのフリークライマーには登れないアルパイン要素の強い岩場だ。 う~ん、やっぱり恐るべき西上州の岩場だ。

私のこのルートへの評価: 3★
距離:約6km/ 実動時間: 約9時間(サンスポーツランド7:40‐登山口8:40‐メンベ岩クライミング9:15-12:50‐休憩13:45-一般ルート合流14:00-西峰15:00-15:20‐登山口‐サンスポーツランド16:30)
標高差: 約600m
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by dream8sue | 2017-05-21 15:09 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

奥秩父 乾徳山でクライミング 旗立岩中央稜  Rock Climbing in Mount Kentoku in Chichibu-Tama-Kai NP

Thursday, May 4, 2017
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秩父多摩甲斐国立公園に属す乾徳山には短いクライミングができる岩場がある。 乾徳山の西側にあるその岩場は、かつては地元の甲府のクライマーたちのトレーニング場であった。 現在ではすっかり忘れ去られた岩場であるが、アルパイン志向のクライマーたちがちらほらと乾徳山のハイキングと合わせて楽しんでいるようだ。 私は、クライミング現役の時でさえ名前も知らなかった岩場である。が、今回、比較的登られているという“旗立岩中央稜”を登るべく、GWの休日に現役クライマーの助けをかりて登ってきた。




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<マイカーの場合>
乾徳山の登山口(大平高原口)へは、大平荘をターゲットする。
国道140号を西に走り雁坂トンネルを越え山梨県に入る。 
広瀬湖を右にみて南下し、 “みちみ笛吹の湯” を過ぎたら “三富下釜口” で、やや鋭角の三叉路を右折して林道に入る。 
150mで公会堂の三叉路を右折すれば対向車との交差が難しい狭い山道となる。
狭いだけなら良いのだが、この林道は落石が非常に多く、いたるところに走行を邪魔する落石がある。
車を止めて大きな石を排除している時も上から落石があり肝を冷やす。
歩行時間は長くなるが徳和登山口(パーキング無料)の方が無難かもしれない。
大平荘のパーキングは ¥800/日。




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大平高原の草原から登山口の案内に従って山側のトレイルに入り、ひと登りすると、広い林道を交差し、 “乾徳山登山口” と書かれた立派な案内板のある登山口に出る。 




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その後もダートの作業路を2回交差して、再度舗装された林道に出るので少しの間林道を歩く。




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大平高原から約1時間、徳和登山口からのトレイルと合流する。 このまま林道を行けば高原ヒュッテ(避難小屋)のある国師ヶ原方面へ行く。が、乾徳山へのトレイルは右の尾根(道満尾根)筋を登る。




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雑木林の明るいトレイルであるが、傾斜もあるので息が上がる。 足を止めて振り返ってみれば、美しいシェイプの富士山が見える。 東面の残雪が朝陽を浴びて輝いていた。




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やがて乾徳山を前方に見ながら、なだらかな扇平の草原帯を進むようになる。




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“月見岩” という休憩には手頃な岩がある。 裏側から簡単に登れる・・となれば登るっしょ!




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そして富士山が見えればポーズとるっしょ! Thanks! Guys, who point to Mount Fuji.




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扇平は富士山の展望台で気持ちの良い場所だ。 西には南アルプスの白い山脈も見えている。




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月見岩の少し先には “手洗石” のサインがあるボルダーがある。 




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手洗石を過ぎると、トレイルは岩混じるの森林帯の急傾斜となる。 




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ユニークな名前の付けられたボルダーや岩場を通るので面白い。 “髭剃岩(ひげそりいわ)” は身体がギリギリ通れるくらいの隙間がある岩。 




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続いてクサリがセットされた“カミナリ岩”を越し、 “雨乞岩”、 “胎内” と名づけられた岩場を通過する。 




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森林帯を抜けると、左側が切れ落ちた見晴らしの良い岩壁(旗立岩)の上に出る。 登山口から約3時間、ハイキング気分はここまでで、ここからはクライミングモードに切り替える。 顕著な凹角があり、側壁にラッペル用の残置スリングがセットされているので、ここからラッペルで下降する。 




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写真右の壁が中央稜のある南面フェイスで、左のリッジが無名岩稜(日本登山体系より)である。




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凹角の中は、チムニー状になっている。  ちなみに、ラッペル用の残置スリングのある場所は足場が悪いので要注意だ。 また、凹角上部にある大岩はぐらついているので、こちらも不用意に力を加えないようにね。




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ラッペル約25mで岩棚に降り着く。ここからさらに25mほど壁を背にして右のブッシュ帯(赤線)をラッペルで末端ドームの中間バンドに降りる。 
写真は(壁を背にして左の)ガラ場をラッペルしているが、浮石が多いうえに、末端ドームの下を大きく迂回しなくてはならないのでタイムロスである。




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降り立ったブッシュの生えた中間バンドには・・
Oh~! 昔のジュースの缶だね~ 2つ穴を開けて飲むやつ・・ ォォォオオ(・д・oノ)ノ!!
他にも錆びたフルーツ缶なども転がっている。
山への携帯食が現代ほど良くない時代の実用的な行動食だったと思われる。
往年のクライマーたちの夢のあと・・のようなセンチメンタルな場所である。




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中央稜は、中間ハンドを(壁を背にして)右へ回り込んだ、写真のガレたルンゼの右側である。 




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さあ、逆光の中クライミング開始。 逆層気味のフェイスなので、外傾したスタンスや縦ホールドが多く、意外と悪い。 それに加えて岩の脆さが難易度を上げている。




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1ピッチ上部のかぶり気味のカンテが核心部(Ⅳ+)だ。 フォローでも高度感があって怖い。 現役組2人は素早く登っていくが、私は久しぶりの岩登りで身体が思うように動かない。  ふぅ~びびった~!  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!




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2ピッチ目は、ナイフリッジからⅢ級くらいの壁を登るが、残置などのプロテクションは一切ない。 




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キャメロット1番からエイリアンサイズを4つくらい決めて、何とかリードをこなすSue!




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2ピッチ終了点もキャメロット3つで支点を作ってフォロワーを確保する。




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3ピッチ目(最終ピッチ)のカンテ(ピーク左のライン)は解放感抜群! 




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ナイスリッジからフェイスを登るリード。 中間地点には畳1畳くらいの大岩が乗っている。 よくもあんな所で落ちないであるものだな~ It looks soooo scary!!!




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爽快な3ピッチ目をフォローするSue. 富士山と南アルプスをバックにクライミングができるなんて楽しいに決まってるよね。 ♪♪♪ヾ(o≧∀≦o)ノ゙♪♪♪




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ピーク直下のフェイスも見た目よりも傾斜が緩く楽しいⅢ級クライミングで締めくくれる。 自然と笑顔がこぼれて、皆でハイタッチ!




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取付きまでの下降も含めて約3時間のお手軽クライミングを終了。 スカイラインが終了点からみた乾徳山のピーク。 その手前のテラスにはハイカーがこちらを見ている。 いい見世物になってしまった。 (*_*;




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ランチ休憩の後は、空身で乾徳山のピークハント。 ピーク手前のテラスから終了点を見る。




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乾徳山直下の “鳳岩(おおとりいわ)” は10mくらいのクサリ場であるが、岩が磨かれていて滑り易い。 右には迂回路があり、この岩場を登らなくてもピークに行ける。 
また、ハイカーの多い混雑時には、この岩場は登り優先とし、下降に使うのは避けたほうが良いだろう。 




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乾徳山(2,031m)ピークからは、今まで見えなかった奥秩父の山並みも見えるようになり、まさに360度の展望が楽しめる。




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下山は迂回路から鳳岩の基部まで降り、旗立岩終了点でザックを回収して、往路で大平高原登山口まで戻った。

たった3ピッチ(高度差約100m)の岩場なので、乾徳山のハイキングと合わせてお手軽クライミングができる貴重な岩場だ。 新緑にはまだ少し早かったが、富士山と南アルプスの展望を見るには最高の山だ。

本ルートのマップ:yahoo! Map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 初~中級者向け(ハイキングの場合)
行程距離: 約7km(大平荘P-大平高原口‐扇平‐旗立岩クライミング‐乾徳山‐扇平‐大平高原口‐大平荘P)
標高差: 約700m
実動時間: 約8時間 (クライミングは取付きまでの下降も含め約3時間、ハイキングのみは約5時間、休憩込み)
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by dream8sue | 2017-05-04 13:39 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)

安中市松井田町 妙義山 禁断の星穴新道から登る星穴岳     Hoshianadake in Mount Myōgi, Gunma

Sunday, April 16, 2017
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3日前に表妙義縦走をして、シーズン始め早々に岩の洗礼を受けた。 そして、今回は表妙義縦走よりもはるかに難易度の高い禁断の星穴新道に行ってきた。 なぜ禁断か? といえば登山禁止ルート(廃道)であるからだ。 廃道になった経緯には1970年に起きた2人の女子高生の遭難も関係しているらしい。 そんな悲劇の舞台ではあるが、私的には2015年の冬に星穴めぐり山行でみたP3のカッコ良さに惚れて、機会があれば登ってみたいと思いを募らせたルートである。

注意:このルートは一般ルートではありません。 一般ハイカーは必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)と同行してください。 また入山に際しては自己責任であることを肝に銘じ、万が一の事態にも自分たちで対処してください。


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<マイカーの場合>
登山口の 旧裏妙義国民宿舎 までのアクセス、並びに星穴新道取付きである “星穴沢橋” までは以前登った女坂ルートと同じなので、そちらのレポートを参照してほしい。→ “安中市松井田町 妙義山 裏妙義女坂から登る相馬岳    Somadake in Mount Myogi, Annaka, Gunma”

昨年の3月で閉館となった裏妙義国民宿舎であるが、パーキングは閉鎖されていないのでこちらを利用する。 満開のサクラの木の下で身支度を整え、ヤマブキの黄色い蕾に心を和ませながら軽い足取りで出発する。 登山ポストは、国民宿舎手前の橋の横にあるので必ず提出していこう。 




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中木川に沿って林道を20分ほど上流へ向かって歩けば星穴沢が出合う星穴沢橋に着く。 
左側に慰霊碑のケルンがあり、サクラやスミレの花が慰霊碑を見守るように咲いていた。




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星穴沢の堤防を見ながらしばらく行くと、テープで閉鎖された二股に着く。 左は沢筋に下る女坂ルートだ。 右手の植林された尾根が星穴新道である。 テープをくぐってしばらく踏み跡をたどり、適当な場所から尾根に登る。




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スギ林から雑木林に変わり、所々崩壊したヤセ尾根を交えながらも迷うことのない尾根を行く。 すると数本の鉄のアンカーのみが残っているスラブ斜面が現れるので、ここを慎重にトラバースする。




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スラブの先を尾根の右側から登りつめていく。 すると顕著な岩場が行く手を阻む。 基部には黄色のペンキで “星穴→” とある。 ここがP1であることは間違いなさそうだ。




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右側のフィックスロープの張られた岩場を各自フリーで登る。 Ⅲ級くらいなので岩慣れしている人なら問題ないだろう。 でも、湿った感じの岩場なのでスタンス選びは慎重にね。




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続けて現れるやや傾斜のつよい10mくらいの岩場は、悪そうなので念のためロープ確保で登る。 クサリはあるが使わない方が良いだろう。 なにせ半世紀前のクサリだからね。  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!




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さらにクサリ場が続き、外傾したスタンスの岩場が現れる。 岩登り自体は簡単であるが、上部の斜面がガラ場なので落石には要注意だ。




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P1からの連続した岩場を終えると、尾根も急になり息が上がる。  しばらく行くとP2の岩峰に行き当たる。 岩峰通しには行けないのでルートを探っていると、古ぼけた道標を発見する。 P2岩峰の左側をトラバースするようだ。




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・・と・・こんな岩壁にクサリがついている。 “え!ここ行くの~?” クサリが現役だったとしてもこの斜面は悪すぎる! ロープを出して、この岩壁をトラバースするか迷うところであるが、尾根の少し上部にラペル用のアンカーが残置されていた。




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つまり半世紀の間に、星穴新道の本来のルートをパスし、クライミング用のルートがその後出来上がっている感じである。




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ラペルして登り上げた対岸の尾根からラペルしたP2側壁を見る。 




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P2のトラバースを越えて、東方向へ尾根をたどると基部がハング気味の岩場の下降がある。 
クライミング・ダウンもクサリがあれば問題ないが、フリーでは少し怖いのでラペルする。 
なにせ、こんな細くなったクサリですからね~  Oh~こわッ!   (;^_^アセアセ・・・




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そして、ますます尾根の勾配が増し、P3への登りに入ると、5mくらいだが、ホールドの乏しい岩場が現れる。 この岩場をクサリに体重をかけない程度に利用して何とかこなす。




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標高は高くなり、北方面の景色が開ける。 浅間山の雪もここ数日でだいぶ溶けてきた。 浅間山に前に横たわっている重量感のある山は妙義山塊での最高峰である谷急山(1,162m)である。 縦走コースから離れているので訪れるハイカーも少ないが登りごたえのある立派な山だ。 → “安中市松井田町 妙義山 雪稜の谷急山     Mount Yakyu in Mount Myogi”





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そして、その東へ続く裏妙義の稜線と、眼下には妙義湖(中木ダム)が見える。




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そして、いよいよP3の基部と思わしき場所まで登ると、クサリが左側の絶壁に垂直に下がっている。 クサリがあるとはいえ、かなり急峻な下りなので迷わずラペルする。(またはアンザイレンして越えたほうが良いだろう) 10mくらい下降すると、岩壁に鉄アンカーが打たれてあるので、その鉄アンカーをスタンスにして草付きバンドへ移動する。 




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草付きバンドから岩壁をP3の南側のコルにトラバースする。 高度感で背中がゾクゾクする40mの大トラバースである。 




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そして、何とかP3をクリアしてP3南側のコルに着く。 ここには星穴沢へのラペル支点が残置されている。また、コルの西側は星穴岳から派生している岩稜が立ち並び岩の要塞のような空間となっている。




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おや、イルカ岩?




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P3南側コルからは、星穴岳までの最後の登りである。 振り返りP3を仰ぎ見る。 台形のようなシルクハットのような特徴的な形はクライマーの美観をくすぐるものがある。 私には昔見たコロラド州のスミスロックという岩場にある Monkey Face を連想させる。




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P3南側コルから星穴岳までは、踏み跡が錯綜していて分かりづらい。 ルートは岩場のリッジを直進し、落ち葉と泥藪の窪状を詰めるのが正解だ。 コルから右に回り込む踏み跡は岩壁帯に入っていってしまうのでルート取りに気をつけよう。 
登り詰めた鞍部(星穴岳の西側のコル)には朽ちた道標が倒れている。 ここにもコルから南側へのラペル支点がある。 私たちは星穴岳の東側のコルから星穴(射抜き穴と結び穴)にラペルしたが、ここからも星穴へ潜り込めるようだ。 星穴探検のレポートはこちらから → “下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山     Hoshianadake in Mount Myogi, Gunma”




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星穴岳のピークへは西側のコルからは登れない、東側へまわり、左側が切れ落ちた岩棚をトラバースして、東側コルの下の10mのフェイスを登る。




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この10mのフェイスが、スタンスが乏しく難しい(Ⅳ級) 左の立木から細いフィックスが垂れているが、古くてとても使う気にならない。 フェイスの右側のクラックにジャミングを決めて足はフリクションで少しずつ上げていく。 しかし、クラックの岩も脆くてプロテクションが取れないのでリードにはそれなりの力量が求められるだろう。 本ルートで一番難しいセクションだ。 




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そして、見覚えのある星穴岳東側コルからはさらにⅢ級の岩登りで、2度目の星穴岳のピークに立つ。 狭いピークはまさに天空の城のような浮遊感のある場所だ。 




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星穴岳の北側には先ほどトラバースしたP3がそびえている。 赤いラインがラペルで降りた地点で、青いラインが岩壁トラバースしたラインだ。 こうして見ると、本当に登山道として活用するには無理があるルートだ。 もう立派なクライミングの領域だ。 なので、私のブログでは一般ハイカーが誤認識しないようにクライミングのカテゴリーに記載する。 登攀技術の無い登山者は安易に入らないでくださいね。




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天空の城からの眺めは360度の大パノラマだ。




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東側には、3日前に歩いたばかりの表妙義の縦走路も良く見える。




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山頂でのランチ休憩後は、P3南側のコルまで戻り星穴沢(右俣)にラペルで下降する。 
この下降ルートは結構メジャーなのか? 
今回50mラペルを4回行ったが、いずれの場所にもアンカーにはスリングやカラビナが残置されていた。 




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1ピッチ50mいっぱい下降して沢の左岸の大木に2ピッチ目の支点がある。 2ピッチ目は浮石の多い沢筋から滑り台状の沢を降る。 




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3ピッチ目は、途中にチョックストーンのある急な沢筋を降りる。




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4ピッチ目はだいぶ傾斜が緩くなってくるが、落ち葉と浮石の詰まる歩きにくそうな沢なのでラペルで降る。 ここでロープの出番は終了だ。 




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石がゴロゴロした涸れ沢をしばらく降れば、右から水流のある支流(星穴沢左俣?)と合流する。 落ち葉だらけの茶色の沢床にも、よく見れば小さな緑色の芽が・・ネコノメソウかな?




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幅広の沢になるので、歩きづらい沢筋よりも小尾根を越えて右方向へ降って行くほうが良い。 しばらくすると女坂コースの“国民宿舎”と書かれた道標がある場所にでる。 下降を始めて、ここまで4回のラペルと沢歩きで約2時間くらいだろう。




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女坂コースを30分くらい何度か渡渉しながら進むと、朝に見た星穴新道との二股に着く。 そこからは林道に出て、道端の野花などを見ながらのんびりと旧国民宿舎のパーキングまで歩いた。

星穴新道は、半世紀前のクサリなどのルートを示す残置物があるので、ルートファインディングはさほど難しくはないだろう。 しかし、完全にバリエーションと呼んで差し支えないほどの廃道である。 下降も表妙義の一般道に廻るには時間がかかるルートなので(やるならそれなりの体力が必要)、星穴沢の沢下りとなる。 したがって、ラペルやクライミングのテクニックのある者だけが、自己責任において入ることができるルートだということを肝に銘じてほしい。


本ルートのマップ
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者以上
行程距離: 約6km(旧国民宿舎‐星穴沢橋‐P1~P3‐星穴岳‐P3南側コル‐星穴沢下降‐女坂合流‐星穴沢橋∸旧国民宿舎)
標高差: 約650m
実動時間: 約9時間 (星穴新道~星穴岳 約5時間、星穴岳~星穴沢下降 約4時間、休憩込み)
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by dream8sue | 2017-04-16 19:44 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

安中市松井田町 妙義山 西大星直登ルート     Nishitaisei in Mount Myōgi, Gunma

Sunday, November 6, 2016
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2015年の春に御岳ルートから丁須の頭を登った時に見た西大星がかっこよかった。 そして、いつかは登りたいと思っていた。
西大星はバリエーションルートであるが、そのピークへのルートはいくつかあるようだ。 ピークハント優先なら鍵沢を上流まで登ってから支尾根に取り付きルンゼやチムニーを登る方が易しいようだ。 が、どうせ登るなら北尾根から極力真っ直ぐに登りたい。 いろいろ調べる中に、 “打田氏の「藪岩魂」の延長のつもりでいくと危険” などとのコメントもある。 う~む・・「藪岩魂」の愛読者としては裏を取らなくてはいけないな~ということで、知り合いのサーティーン・クライマー(13歳じゃないよ)2名と、ツゥエルブ・クライマー(12歳じゃないよ)1名の最強メンバー + 藪岩ハイカーの私で行くことにした。




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<マイカーの場合>
国道18号線で長野県方面に走り、横川駅を過ぎたら旧道に入る。 旧道に入って最初のヘアピンカーブの手前を左に曲がる。 左に曲がるとすぐに左へ下る狭い道がある。その道を降りたところに写真の “麻苧の吊り橋” がある。 吊橋を右に行ったところに広いパーキングがあり、公衆トイレもある。 





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西大星北陵の取付きは、始めは鍵沢ルートを行く。 麻苧滝不動尊へ行く“麻苧の吊り橋”を渡り、麻苧滝や御岳ルートとは反対の右へ行く。 2羽のオシドリが仲良く泳ぐ池の西端に鍵沢ルートの登山口がある。 道標に従って山路を行けば、崩壊した旧登山道に代わって作られた急な尾根のクサリ場に行き着く。 2015年春には急場処置でフィックスロープだけだったが、現在はクサリとアルミ製のハシゴが設置されている。 だが、それにも関わらず、一般ルートとは思えないほどの足場の悪い急斜面である。




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いきなりの急傾斜をこなし、左へ山腹トレイルを行き、ガレ沢を渡った先の尾根の右上に石祠と碑がある。 ここが北稜の取り付きである。




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藪尾根を登ればすぐに小さな岩塊が現れる。 妙義の藪岩尾根らしい雰囲気に身体を慣らしながら登っていくと、程なくして紅葉の中にP1、P2と思われる岩塔が姿を現す。 005.gif 004.gif




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岩塊を2つ、3つ巻いて進み、一際大きな岩塔に行き着く。これがP1かな? ここは岩塔の基部を右から簡単に巻ける。




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続くP2?(地図上の712mあたり)の岩塔は左から巻く。
側壁のへツリはスタンスを慎重に探して一歩一歩確実にね。




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やがて、眼前に西大星が現れテンションが上がる。 う~ん、登れるかな~ 008.gif




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はやる気持ちをおさえて、まずは目の前の障害をひとつひとつこなしていこう。 プチ蟻の塔渡りのようなナイフリッジを渡るが、幅が狭く結構怖い。 008.gif




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その先には、短いチムニー状の岩場の下降があるが、スタンスが無く難しい。 でも、クライマー集団はフリーで行っちゃうんですね~。ふぅ~ 042.gif




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お、そろそろ奇岩がちらほらと姿を現す。 017.gif




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Oh!ここが渡り廊下のような岩稜だ。 なかなか見事な自然の造形だね~。 072.gif




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渡り廊下周辺からは右側(北)に山急山の岩山が鉄塔の奥に見える。 以前登っているが、あんなに大きな岩山だったのか~と改めて認識した。 005.gif
山急山に興味のある方はこちらから → “安中市松井田町 静かな山急山で大展望を独り占め   Sankyuzan in Annaka, Gunma”




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左側(南)には鍵沢の紅葉と、御岳尾根が逆光の中に黒く浮かんでいた。 072.gif




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渡り廊下の先に立ちはだかる岩場を右に巻くと、紅葉した樹木の奥に奇岩群が現れる。




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奇岩群の岩塔は右のスラブ帯を巻く。




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巻きながら上を見上げれば、左端の奇岩は宇宙人カネゴンみたいだ。 005.gif 037.gif




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スラブの右側の段差を登れば奇岩群に近づける。  宇宙人カネゴンはキノコ岩だった。 




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リッジを乗り越えて、反対側からこの奇岩を見ると、空に向かってたたずむ人のようだ。(誰がよんだか お坊さん岩)このお坊さん、きっと泣いているね。 何故かって? 034.gif

だって、喉のあたりに大きなスズメバチの巣ができているのだ・・Oh My God!  002.gif





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奇岩群から続く岩場は、左の側壁をトラバースして、西大星本峰へ続く尾根へと進む。 




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振り返れば、先ほど歩いてきたP1、P2,渡り廊下の岩稜が紅葉の海に突起して、まるで白波の様だ。 005.gif




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そして、目指す西大星本峰の周辺には、遠くからは見えなかった針峰がニョキニョキと林立しているではないか。 005.gif
西大星北稜を登ったレポートを読むと、針峰や本峰には登らずにこのあたりで下降をしていることが多い。 ここまでなら楽しい奇岩巡りのハイキングとして、 “藪岩魂” レベルのハイカーなら来られるかもしれない。 しかし、ここから先はルートも複雑になり、岩登りの技術が不可欠だ。  034.gif
登山口からここまで約2時間30分。 私達はここまでフリーで登ってきたが、本峰を前にしてここでハーネスを装着して気合を入れる。  045.gif




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いよいよ西大星への登攀となる。尾根を行くと本峰の手前の小岩峰が行く手をさえぎる。 直登できるかと探ってみたが、青いロープが残置されたドスラブで、プロテクションが取れない。 ここはあえて登らなくても良いかと思い左のルンゼに15mほどラッペルして小岩峰を巻くことにした。 が、ここは右から巻く方がラッペルしなくて済んだようだ。  




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急な落ち葉の詰まったルンゼを四つ足で這い上がり、 5mくらいの壁(Ⅲ級くらい)を細かいスタンスをひろって登る。 042.gif



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さらに右か左かルート取りに迷いながらも、右寄りのルンゼを登る。 この辺りが一番ルートファインディングの難しい場所のような気がする。 039.gif




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足場の悪いルンゼを右寄りに登ると、ペツルのボルトが打たれたフェイスがある。 ここが本峰手前の針峰(P5?)へ直登するルートの取り付きのようだ。 Ⅲ級くらいの岩場をロープ確保でカンテに登りあげる。




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この高度感の中でのクライミングとなるわけで・・・ 008.gif




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カンテからは、右の岩場の展望がさらに高度感をもたらす。 008.gif




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そして、左側に本ルートの核心部(Ⅳ級くらい)が待ち受ける。 左手のホールドが無く、右手の一手が遠い。 左手の浮いた草付きを騙し騙し掴んでどうにか登ったが、私はフォローでも怖かった! サーティーン・クライマー達は余裕のクライミングだ。さすがです! 038.gif




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そして、藪岩をもう1ピッチほど登れば針峰のピークに着く。 ピークからは左側(東)に御岳ルートの尾根の全容が見える。




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もちろん、その先頭には丁須の頭が特徴的なハンマー型の岩塔をのぞかせる。 

ズームして見れば、紅葉シーズンの休日とあって丁須の頭もハイカーで大賑わいのようだ。 024.gif 




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さて、針峰からはいったん本峰とのコルへ約40mのラッペルとなる。 残置のスリングが足場の悪い岩壁のエッジ近くの木にあるが、私たちは足場の良い木に青スリングを残置してラッペルした。 




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約40mのラッペルは途中で完全に空中懸垂となる。 008.gif




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ラッペルするSue。




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ラッペルしながら北側の景色を撮影した。 上信越自動車道の高架が見下ろせる。 072.gif




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ラッペルの着地点からルンゼをコルに登り上げ、反対側のⅢ級くらいの岩場を登る。 




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岩場から落ち葉の詰まった急なルンゼを登りつめれば、藪の生えたフラットなピークがある。




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本峰はさらにその先のピークのようだ。
30分ほどランチ休憩した後に本峰に向かう。
遠そうに見えた本峰は意外と近く5分くらいの歩きで到着。
ランチライムを除いて約5時間で到着だ。
足元に釜飯の釜の破片が落ちていた。 013.gif
往年のクライマーのランチかしら? 039.gif 037.gif





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本峰からは北西方面の展望が良い。 浅間山は残念ながら雲がかかっていたが、恩賀の高岩や稲村山が北側の空間にジオラマの様に展開している。 043.gif




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そして、南西方向には、裏妙義の赤岩、烏帽子岩の岩塔が連なり、三方境の峠を越えて谷急山が悠然と鎮座している。




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さて、下降は本峰と針峰のコルまで戻ってルンゼを鍵沢側に下ることも考えられるが、私たちは南峰側から東面のルンゼを降り鍵沢へ下ることにした。 まずは本峰から15mくらいのラッペルで下部尾根に降りる。 071.gif




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尾根から南峰の左側をトラバース(赤線)して、末端のピナクルとのコルの上から30mくらいのラッペル(黒線)で一気にルンゼに降りる。




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ルンゼ内に降り立ちロープ回収。




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急なルンゼを降る途中にも、ボルダーの詰まった小滝がありラッペルで下降する。 ここも5mくらいは空中懸垂となる。 ここでロープの出番は終了。 ちなみに、この小滝は右岸をクライムダウンで降ることも可能のようだ。




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鍵沢を目指して、ホウノキのような大葉で覆われた斜面をかけ降る。 




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本峰から下降を始めて約1時間で鍵沢ルートと合流。 ここからは御岳ルートの下降路と同じなので、そちらを参考にしてほしい。 → “群馬の駅からハイク vol.6 : 安中市 妙義山 御岳から登る春霞の丁須の頭  Chosunokashira in Mt.Myōgi”

鍵沢ルートの第二不動ノ滝は、渇水期とあってだいぶ水量が少ない。 鍵沢ルートと合流してから1時間ほどで登山口にもどった。 059.gif

休憩込みで8時間というスピードは、経験豊かなクライマー集団のお陰だ。 承知のことと思うが、ここは一般ハイキングルートではない。 上級者ハイカーなら可能な藪岩ハイキングとも違う。 登攀要素が強いエリアなので、十分なクライミング経験者か山岳ガイドと同行してね。 034.gif
なにせ妙義山は、群馬県下の山岳事故において、ギネス入りしている谷川岳に次ぐ、県下ワースト2の死亡事故多発山岳だということをお忘れなく。 005.gif 034.gif  

本ルートのマップ:yahoo! map
私のこのトレイルへの評価: 4★ 上級者向け(岩登り、懸垂下降あり)
行程距離: 約5km(鍵沢登山口7:00~北稜取付き~P1~P2~奇岩群~針峰(P5)~本峰12:30 ~南峰から下降~鍵沢コース合流~鍵沢登山口15:00)
標高差: 約630m
実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2016-11-06 01:40 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)

安中市松井田町 妙義山の名ルート相馬岳北稜     North ridge of Sōmadake in Mount Myōgi

Saturday, April 16, 2016
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妙義山の相馬岳北稜は妙義のバリエーションルートの中でもピカイチだろう。地図を見れば一目瞭然、岩壁マークに沿って登るこのルートは藪岩好きの岳人ならば登っておきたい1本だ。巻き路に逃げることも可能であるが、忠実に尾根をたどれば部分的にⅣ級くらいの岩登りあり、何度もラッペルをするルート取りなどクライミング要素の強い秀作である。 049.gif




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標準コースタイム12時間のロングルートだけに早発ちは必須だ。日の出を待って出発。取付きはダムの下流にかかる橋を渡り、0.5kmほど行った小さな沢(橋を渡ってから2つ目の沢)が入り込んだところだ。沢の右岸の尾根に取付き、最初から急登の尾根を登る。 042.gif




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登りだしていくらもしないうちに、小さな岩場が現れる。岩場を越えると木々の間から町並みが見え始める。 “あたご社” と書かれた手作りの標識があり、左の岩壁に御宮の旗が見える。こんな熊しか通らない尾根にもお宮を置いてあるのかしら? 039.gif




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春のど真ん中ということもあり、北稜下部の標高ではミツバツツジの花が満開だ。




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朝陽に裏妙義の岩壁が紅く色づく。スカイラインは丁須の頭に突き上げる御岳ルートだ。
私は、昨年の早春にこのルートを登っている。→ “群馬の駅からハイク vol.6 : 安中市 妙義山 御岳から登る春霞の丁須の頭  Chosunokashira in Mt.Myōgi




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P1に向けて、200mの急登をこなす。踏み跡もそこそこあるので、心配していたほどルートファインディングは困難ではない。 043.gif




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東面が切れ落ちた岩尾根、P1に出ると目の前には、早くもP2が現れる。 005.gif 072.gif




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P1~P5 まではさほど難しい場所もなく高度をかせげる。登るほどに視界が開けていく。




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P2は右を巻き、2つのコブのような岩の間を行く。




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東面は絶壁なので、基本的に右側(西面)を巻く。P4辺りの西壁と新緑のコントラストが綺麗だ。 072.gif




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P1~P5までは、新緑のシャワーを浴びながらルンルン気分で歩ける。 060.gif



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時々、露岩が出てくるが、このくらいならプレーシャーも無く楽しい。 060.gif



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東面に朝陽が当たり、新緑が一段と美しい。 072.gif  072.gif




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ヤセ尾根にも春の息吹が・・この花は何でしょうか?




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P5が現れる。P5のバックにはハサミ岩がぱっくりと口を上に向けている。




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P4とP5の鞍部からは岩のキレット越しに白雲山の尾根が浮かぶ。




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P5のヤセ尾根を端まで行くと、行く手が深い断崖絶壁となり、とても降りられそうにない。そしてP6と思われる岩峰が谷を隔てて立っている。




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P5からの下降点を探し20mほど戻って右側(西側)につけられた踏み跡を見つける。(ここに新たに赤布を目印に足しておいた)




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下降途中からは、P6の岩壁の向こうにP7が朝陽を受けている。え~!あの壁を登るの?・・と心の声。 005.gif 008.gif



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P5とP6のコルからは、チムニー状の岩(15mくらい)を登る。

下部のクラックから入り、右のフェイスに出る。





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P6の肩にはいあがったら、西側の岩壁バンドを登る。

P6の西壁にはイワヒバ(別名:イワマツ)が群生していて見事だ。

イワヒバの葉状の茎は乾燥すると丸く縮まってしまうが、水分を得ると放射線状に美しい枝葉を広げる。

また、足元にはミョウギイワサクラも群生している。  056.gif





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ミョウギイワサクラを踏みつけないようにバンドをトラバースした先には、ラッペル用の青いスリングとリングの残置がある。

ここでP6とP7のコルへ15mほどのラッペルで降りる。 071.gif




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コルに降り立ち、P7への登高ルートを探る。目の前にある悪そうな凹角はとても登れる気がしない。右側の浮石の詰まったカンテも登れる気がしない。Oh Boy! Where should I climb? 025.gif
目の前の壁にばかり気を取られてはいけない。このコルから這い上がるポイントは、どうやら10m左のルンゼを詰めたところのようだ。出だしは少し被り気味のフェイスであるが、取付きに生える立ち木をうまく使って、大きなスタンスに立ちこむ。後はオッパイのように突き出たホールドがたくさんあるのでⅢ級くらいの岩登りとなる。




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壁は30mくらいであるが、途中から傾斜が増す。ここにもイワヒバが群生している。最後はやや小さくなったホールドをこらえ、立ち木を取れば傾斜も緩くなりP7に着く。ここが前半の核心部と言ってもよいだろう。後続の2人パーティーのリードが大きな落石を起こしたので肝をつぶすが問題は無かったようだ。 008.gif




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P7から続くヤセ尾根の先には、後半の核心部となるP12が見えてきた。




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P7から西側面の岩場をクライミングダウンを交えながら下降する。P8とのコルには、ここにも一際見事なミツバツツジが咲いていた。 056.gif



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P8からP10までは小ピークをいくつも越えて行く。岩場歩きに慣れている者ならさほど問題となるセクションではない。




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東面は相変わらず絶壁である。石碑のような岩塔が立つ小尾根を見下ろす。




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振り返れば、登ってきたP5~P7の岩峰が見える。バックには榛名山が春霞の中に薄いシルエットを見せている。 072.gif




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そして、裏妙義と呼ばれるエリアにある妙義湖と岩尾根。




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やがてP11への登りにさしかかると、東面へ顕著な巻き路がある。急峻な岩壁帯のトラバースから左上に見えるコルに登り上げる。このトラバースが意外と悪いので要注意だ。 008.gif 042.gif




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さて、このルートの核心部とも言うべきP12だ。ブッシュ交じりの20mほどのカンテ状の壁である。急傾斜の泥壁をブッシュの生える中間テラスまで登る。




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中間テラスからクラックの走る壁を左上するのだが、出だしの2mがハングしていてホールドも乏しい。
残置ハーケンと残置スリングがかかっている。ここには赤のエイリアンがばっちり決まる。トップはクラックから左のドロ壁にアイスバイルを打ち込みホールドにして越えて行く。私はフォローで、残置スリングを掴みハイステップに何とか足をのせ、残置してもらったアイスバイルを使って同じくドロ壁に打ち込みホールドとする。もしやと半信半疑で用意したアイスバイルであったが、本当にドロ壁によく効いた。
ちなみに、P12は大きく西側に巻き仙人屈に登りあげるエスケープルートがあるようだ。




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P12 は “つづみ岩” とも呼ばれていて、手をたたくと辺りの岩にこだまの様に反響する不思議なピークだ。そして、P12からは南東にハサミ岩の刃にあたる大小の岩塔が見下ろせる。そこから935mのピークへと続く尾根を目で追う。




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その右(南西)に目をやれば、下降路となる相馬岳コースと、そのバックには表妙義主稜線である鷹戻しや金洞山、そして星穴岳が黒いカーテンのように立ちはだかっている。




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さらに西には、裏妙義の風穴尾根の岩峰や西上州の山々が望める。




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振り返れば、北にP11と、バックに裏妙義の主稜線とも言うべき丁須の頭から谷急山への岩尾根が見える。




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核心部が終わり一息入れたいところであるが、P12は狭いピークなので仙人屈まで行って休憩しよう。それに、ここからの下降もあなどれない。 034.gif




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両サイトが切れ落ちた、まさにナイフエッジ。ここは無理をしないで左側(東面)へ立ち木で短く切って2回のラッペルをする。




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ラッペル後も足場の悪い斜面をトラバースしてハサミ岩の大きい方の岩の肩に出る。




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ハサミ岩の肩からⅢ級くらいのクライミングダウンで降りたったところが岩のアーチになった仙人屈である。 005.gif




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アーチをくぐった西側が大きな岩のルーフをもつケーブで、千人(仙人)は無理だが百人くらいはビバークできそうな大きな洞窟である。 041.gif

取付きからここまで6時間とまずまずの速さだ。トップがフィックスしたロープにセカンドとサードはアッセンダーなどでセルフビレーを取って登るシステムでスピードアップを図った。 034.gif





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仙人屈でしばし休憩したら、先を急ごう。続くハサミの小さい方の岩は右側から巻く。




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岩場が終わったあたりで振り返って見たら、あっちもこっちも岩塔で、まるで岩の森に棲む小人にでもなった気分だ。 037.gif




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仙人屈から30分ほどで幕営敵地と思われる935mの広いピークに着く。この先はもう岩場は無いかと思いきや・・尾根にちょこんと立つボルダーを右から巻く。




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最後の短いナイフエッジを越えて、いよいよ樹林帯の尾根登りとなる。




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緊張感から解放されてただ足を前に出せばよいだけの尾根歩きだ。が、緊張感がなくなった分、朝からの疲れが気になりだす。相馬岳山頂はまだかまだかと何度も偽ピークに騙される。 042.gif




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935mのピークから約1時間、取付きから約7時間で相馬岳に到着!疲れた~! 066.gif ビバーク用にと多めに背負ってきた水をがぶ飲みする。山頂でゆっくりお茶を沸かして互いの労をねぎらい、北稜を無事に完登した喜びに浸る。 051.gif 063.gif




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下山は、1週間前に偵察済みの相馬岳コースなので、そちらを参照してほしい。一般道とはいえ50mのクサリ場やヤセ尾根が続くルートなので、疲れた身体には結構くる。(写真は北稜から見た相馬岳コースのシルエット)
→ “安中市松井田町 妙義山 裏妙義から登る相馬岳   Sōmadake in Mount Myōgi, Annaka, Gunma




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ロングルートなので、体力と持久力が必要である。が、体力自慢だけでは登れない。
岩登りのテクニックが必要なのは言うまでもないが、テクニック自慢だけでも不安材料はある。
ここは、西上州の脆い岩質を熟知した経験知が必要なルートだと思う。

私のこのトレイルへの評価: 5★ 上級者以上
行程距離: 約7km(ダム下流取り付き‐P1~P5‐P6~P12‐仙人屈‐ハサミ岩‐935mピーク‐相馬岳‐国民宿舎分岐‐相馬岳コース下降 – 裏妙義国民宿舎=カーシャトルにて取付きまで戻る)
標高差: 約720m
実動時間: 約10時間 (取付きから仙人屈まで約6時間、仙人屈から山頂まで約1時間20分、山頂から相馬岳コース下降約2時間、山頂での40分休憩込み)


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by dream8sue | 2016-04-16 00:11 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山     Hoshianadake in Mount Myōgi, Gunma

Wednesday, December 16, 2015
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高山植物の枯れる秋から冬にかけては、お花見山行ができない分、どうしてもスリルのある岩場山行になってしまう。群馬在住の私にとって、身近な岩場の山といえば妙義山だ。

日本三大奇景で有名な妙義山は、石門などに代表されるようなアーチや穴空き岩も多い。そこでかねてから気になっていた星穴めぐりに行ってきた。星穴めぐりといっても、石門めぐりのようなハイキング気分で行ける場所ではない。 046.gif

星穴岳(1,073m)までは昔は登山道があったようだが、それも45年ほど前におきた悲惨な遭難をきっかけに廃道となり、現在は登山禁止となっている。加えて、星穴(射抜き穴&むすび穴)は、稜線からラッペル(懸垂下降)で2ピッチほど下降しなくては行けない場所にある。まさに気分はインディアナ・ジョーンズ、探検山行だ。 060.gif




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<マイカーの場合>登山口となる中之獄神社までは9月に登った石門めぐりと同じなので、そちらを参照してほしい。→ “下仁田町 妙義山 石門めぐり Mount Myōgi in Shimonita,Gunma”





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中之獄神社の赤い鳥居をくぐり、品のない日本一大きな大黒像を見ながら境内奥にある急な石段を登る。 070.gif




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石門めぐりルートの逆コースになるので、中之獄神社から右へ進み、 “見晴台・第四石門方面” の道標に従って、石段のトレイルをひたすら登る。




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登山口から30分ほどの登行で見晴台に着く。 042.gif

一休みしながら登攀具などを身に着ける。

見晴台からは石門群へ続くトレイルを右に分けて、さらに北に進む。

すると、“ここより上級者コース” と書かれた立て看板があり、りっぱな注意書きの標識もある。

“ザイル等装備のない方、登攀技術のない方は立ち入らないでください。” と書かれてある。

ここまで警告してあれば、さすがに一般ハイカーは入山しないだろう。 039.gif




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石門分岐から30分ほどで中ノ岳(中之嶽とも書く)と西岳とのコルに着く。コル直下では真新しいクサリが設置されたルンゼを登る。 009.gif




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星穴岳方面へは、コルから左(西)のトレイルに進むが、ここもロープが張られ、“この先は危険、入るな!” と書かれている。 029.gif

このロープをまたぎ、西に進む。 070.gif

さあ、探検の始まりだ! 061.gif 060.gif

岩峰の基部をトラバースしながら高度を上げていく。

振り返れば、金銅山の岩峰群が東側に広がる。 005.gif

ちなみに、金銅山には東岳、中ノ岳、西岳があり、これから向かう西岳は金銅山の一角といえる。




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星穴岳の前に、まずこの西岳を登らなければならないが、西岳ピークへは2つの岩場を越えて行く。

コルから20分ほどで最初の岩場に着く。Ⅲ級程度の短い岩場にはペツルのボルトが打たれている。

近年、星穴めぐりは、山岳ガイドのツアーが盛んで、ガイドがルートを整備しているようだ。ありがたく使わせていただこう。 040.gif

今回、我々は6人で3本のロープを用意した。3本のロープをフル稼働させて、ルート工作隊が先行し要所でフィックスしたり、ラッペルポイントでロープをセットしたりして、星穴岳まで休むことなく前進した。 070.gif





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最初の岩場を超えた場所からは、すでに素晴らしい景色が展開していた。 072.gif




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巻いてきた岩峰ごしに見える南面の景色。金鶏山の先には安中市、高崎市の街並みが見える。




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岩峰の基部にも、石門群の岩場が足元を固めるかのように取り巻いている。




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西岳直下の2つ目の岩場への途中には、プチ蟻の戸渡りのような短いナイフリッジがある。フィックスロープが張られているが、使用に関してはあくまで自己責任で。 034.gif




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西岳直下の岩場に、メンバーがルート工作している。この岩場にもしっかりしたペツルのボルトが打たれている。 040.gif

易しい岩場であるが、落ちれば致命的なので、ロープをフィックスして、各自はアッセンダーやロープマンなどでセルフビレーしながら登った。 034.gif




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西岳のピークに着くと、眼下に星穴岳の岩峰群が現れる。なんとも迫力のある眺めだ。 005.gif 072.gif

本当にこんな岩峰群の中にルートがあるのか!って、いうか、昔は確かに登山道があったのだよねぇ~ 008.gif

正直、この景色が見られただけでもここまで来た甲斐があった。もう満足。 043.gif

“先は悪そうだからここで帰ろうかな~”・・って・・誰も思っていないようだ。 041.gif




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西岳のピークから北側には谷を隔てて裏妙義の丁須の頭から赤岩への稜線がよく見える。その奥に見えている青いシルエットは鼻曲山浅間隠山のようだ。




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さて、西岳で展望を楽しみ、一抹の不安と期待感に浸ったところで、先を急ごう。

西岳ピークからは北側の泥ルンゼを降る。残置ロープなどはあるが、濡れた泥ルンゼは足場が非常に悪いのでラッペルで降る。

泥ルンゼを降り切った所から星穴岳へ続くトレイルがやや分かりずらい。 039.gif ラッペルでルンゼを降り過ぎてしまうと東側の尾根へのトラバース路を見落としてしまうので要注意。 034.gif

そして、このトラバース路も濡れていて悪い。 008.gif 北面ということもあり、気温が下がると凍っていたりして悪場感が増すだろう。今年は11月、12月が暖かでラッキーだった。 045.gif




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東の尾根からさらに急な藪の斜面を降り、星穴岳手前の二連の岩峰の南側をトラバースする。




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フィックスロープがあるが、信用できないのでここでも自分たちでロープをフィックスした。




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途中に目印になる狭い洞窟がある。




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洞窟からさらに、二連岩峰の西側に回り込むように岩壁をトラバースしていく。左側には星穴岳からのびる3兄弟のような針峰群が見える。




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明るい南面の岩場にはたくさんのイワヒバ(別名、岩松ともいう)が群生していた。 005.gif




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トラバースを終え、マツの木の生えるⅢ級の岩場を登ると、幅が50㎝くらいしかないナイフリッジにでる。ここは、2連岩峰と星穴岳とのコルであり、射抜き穴への下降点でもある。




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ナイフリッジからは、南側に3兄弟の針峰が眼下に見える。 072.gif




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東側には巻いてきた2連岩峰と、バックには表妙義主稜線の相馬岳が見える。




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星穴探検の前に、星穴岳のピークに登りランチタイムとしよう。 070.gif

星穴岳へは、10mほどの傾斜のあるⅢ級の岩登りとなる。両サイドが切れ落ちた高度感のあるリッジなのでロープにセルフを取りながら安全第一で登る。 034.gif




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星穴岳のピークは、東西に長いナイフリッジの岩峰で、西端に手作りの山名プレートがあった。

無駄のないルート工作のお陰で、登山口から3時間で星穴岳まで来ることができた。 070.gif 040.gif




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西側にはさらに針峰が連立している。 072.gif




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北側にも顕著な岩塔が見える。おそらく昔の登山道(星穴新道)があるP3の岩峰と思われる。星穴新道は、この岩峰の基部を巻いて裏妙義の妙義荒船林道(国民宿舎側)に続いていたようだ。いつか機会があったらトレースしてみたい路だ。 043.gif 045.gif




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それにしてもこのP3(と思わしき岩塔)は、USA(オレゴン州)のスミスロックの岩場にあるモンキー・フェースによく似ている。 005.gif

昨年の今頃、西上州のじじばばの岩峰を見に行った。その時に、ばば岩を西上州のモンキー・フェースと比喩した。でも、ばば岩以上にこのP3は形といい、大きさといい、まさに西上州のモンキー・フェースだ。 045.gif




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狭い星穴岳では、横並びになってランチを食べた。 063.gif そして、後半はいよいよ射抜き穴とむすび穴への探検だ。 060.gif 070.gif

星穴岳からの下降はラッペルが無難だ。 049.gif




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ナイフリッジの下降ポイントまで戻り、ここから25mのラッペルで射抜き穴へ降りる。この下降点は射抜き穴の真上なので南側、北側のどちらサイトからでも射抜き穴には降りられるようだ。が、残置スリングの状態から南側から降りるのが一般的のようだ。




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この25mのラッペルは途中から空中懸垂となる。ラッペルの途中から下を撮影。




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久しぶりの空中懸垂! 060.gif




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空中懸垂の着地点は、岩場の基部から6、7mくらい離れる。が、そこは絶壁の淵なので足場が悪い。先に降りたメンバーがロープを引いて岩壁基部に引き寄せてくれた。

25m懸垂という情報で、50mロープ1本を使用するパーティーもいるようだが、このような安全対策のためにも、また不測の事態に対処するためにも、ここのラッペルは50mのダブルロープで行ったほうが良いだろう。 049.gif




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射抜き穴は、むすぶ穴より小さく高さ3mくらいかな?



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射抜き穴の南側には、星穴岳では眼下に見えていた3兄弟の針峰が、眼前にとても近くに見える。

岩稜帯から離れた、こういった針峰は地形図には表記されないので、実際に目のあたりにして初めて地形や岩峰の位置関係が把握できる。




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続いてむすび穴へは、射抜き穴の右(東)にある下降点から45mのラッペルとなる。下降支点は壁と立ち木の2か所にある。




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稜線から落ちている壁の全容。45mラッペルは壁の中間部からの下降となる。 005.gif




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降りながら上を撮ってみた。ここの岩壁にもイハヒバがたくさん生えていた。

この右のトラロープは岩壁の途中で切れている。下降点では下部まで見えないので、このロープはどこかでフィックスされているのかと勘違いしてセルフビレーなどに使ってしまう可能性があり大変危険と思われる。このようなトラロープならぬ、トラップロープであると知っていたら、下降点で回収なり切断処理しておくべきだった。これを読んだガイドやクライマーの方、このロープは危険です。回収、または切断してください。 040.gif




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さて、むすび穴へは、着地点から西側の落ち葉の詰まったルンゼを登る。




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ルンゼから左の尾根の南側を詰めれば、むすび穴の縁が見えてくる。




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むすび穴下部の岩場を登り上がると、いきなりむすび穴の穴の中に立つ。 066.gif

むすび穴からは、威容を誇る表妙義の岩稜が映っている。 岩穴が額縁となってバックの景色を引き立てていた。 072.gif





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新緑や紅葉の頃も良いだろうが、こうして岩の形状がくっきり露わになる時期だからこそ、地形が創る不思議なまでの絶景を味わえるのかもしれない。 045.gif

なかなか目にすることができない景色を前に、立ち去りがたい思いを断ち切って下山にかかる。




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下山ルートは、いったん45mラッペルの着地点まで戻り、南側のガレたルンゼを降る。

ルンゼはフィックスロープがベタ張りになっているが、浮石も多いので落石をしないように慎重に降ろう。 002.gif 034.gif




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尾根を越え、山腹を東にトラバースしながら進む。赤と黄色のダブルテープに沿って行けば中之獄神社まで導いてくれる。下山はルートファインディングが難しいと聞いていただけに、拍子抜けしてしまうほど分かり易いトレイルだ。

結び穴から30分ほどの下降で尾根筋にある炭焼き窯の跡と思われる場所にでる。良い目印ではあるが、樹木の根元に隠れるように存在しているので見落としやすいかもしれない。 039.gif




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とにかく東へ、東へと進み、大岩の南をトラバースしたら尾根を右に降る。さらにフィックスロープがセットされた急な尾根を左に降れば中之獄神社のすぐ西の沢に出られる。 070.gif




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フィックスロープが張られた急な尾根から沢に降りる。落ち葉が滑って歩きづらいのでフィックスロープがありがたい。 040.gif 涸れ沢を少し下れば中之獄神社の境内まではすぐだ。




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時間が許すなら、中之獄神社の上(北)に位置する“轟岩”に寄っていこう。神社へ向かう涸れ沢の左手から合流している踏み跡に入り、岩塔の下部を右にトラバース気味に登れば大きな石祠のあるリッジにでる。そこから南に君臨している岩塔が轟岩だ。狭い岩場から一段上に登り短い鉄ハシゴを登ればピークに立てる。 049.gif

轟岩は標高こそ低いが、その展望は素晴らしい。ここは、有名な石門群の陰になってしまい訪れる人も比較的少ないが、中之獄神社から近いので一般ハイカーでもアプローチし易いと思う。ただし、岩場なので足回りは適した靴で登ること。もちろん高い所が苦手な人はNGだね。 034.gif




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ピークに立つと、まず目に飛び込んでくる景色は、南側の中之獄神社とパーキング、そしてその先の西上州と奥秩父の山並みだ。 072.gif




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右回りで西側へ顔を向ければ、西上州の山々と、遠くには荒船山の特徴的なフラットな稜線が見て取れる。こうして見ると、本当にテーブルマウンテンだな~。 045.gif



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北側には、先ほどまで居た星穴岳の針峰群が見える。




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そして、その東延長には表妙義屈指の岩壁をもつ鷹返しなどがある主稜線の岩峰が続く。 005.gif 072.gif 004.gif




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県道を挟み、南東にはこちらも登山禁止となっている筆頭岩から金鶏山の稜線が見える。

轟岩から中之獄神社までは0.2kmの距離なので下山は10分とかからない。

星穴めぐりは、探検気分を味わえる楽しいルートだった。




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今回のルートは、クライミングに慣れたリーダーとならハイグレード・ハイキング(バリエーション・ハイキング)とも言えなくはないが、クライミングに近い内容なので、私のブログではClimbingカテゴリーに分類した。

登りより危険が伴う降り中心のルートであり、体力や健脚自慢だけでは太刀打ちできない難しさがある。岩登りやラッペルといったクライミング要素は確かに濃い。しかし、そのようなテクニカルなこと以上に(実際、岩登りはⅢ級程度と易しい)、岩場における注意力やルートファインディングスキルが重要だ。そのような言わば実践テクニックの低いハイカーは安易に入山すべき場所ではない。 034.gif

それでも訪れてみたいハイカーはお金を払ってガイド登山すべきだ。しかし、何度も言うようだが、最後は自己責任であることを忘れずに。ガイドや行政は、サポートはしてくれるが自分の命まで守ってはくれない。“自分の命を守るのは自分”ということを肝に銘じて行動しよう。これは私自身にも言い聞かせていることで、けっして上から目線で言っている訳ではないので誤解のないように。(^_-)-☆ 040.gif



私のこのトレイルへの評価: 5★ 上級者向け(岩登り、懸垂下降あり)
行程距離: 約4km(中之獄神社‐見晴台‐中之岳とのコル‐西岳‐星穴岳‐射抜き穴‐結びあな‐轟岩‐中之獄神社)
標高差: 約350m
実動時間: 約6時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-12-16 01:15 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

奥秩父  “Joyful moment” 瑞牆山 十一面岩 奥壁     “Joyful moment” in Mount Mizugaki

Wednesday, October 7, 2015
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クライマー仲間たちと瑞牆山 十一面岩 奥壁 “Joyful moment 5.9(5P)” を登ることになった。Joyful momentはプロガイドの佐藤裕介氏が昨年(2014年)に古いラインを再整備したばかりの好ルートだ。 072.gif

5.9までの易しめのルートで、力あるリーダーに導いてもらえばビギナーでも登れるらしい、しかし、あなどるなかれ、そこは何と行っても瑞牆エリアだ。小川山のなんちゃってマルチルートや、西上州の藪岩のマルチルートとは違う。

10年以上、クライミングらしいクライミングから遠のいていた私としては、フォローとはいえいささか気合が入る。力あるリーダーのH氏に、前日に湯川の岩場で付け焼刃の特訓を受けた。 040.gif 042.gif




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<マイカーの場合>群馬からは長野県佐久市経由で国道141号線から県道68に進み川上村に入る。村の中心街で信州峠を越える道(県道106)で県境を越え山梨県に入る。峠道を下って左に集落が見えてきたら三差路を左折する。5kmほど走れば瑞牆山荘があるが、その手前の三差路を左に2kmほど行けば、みずがき山自然公園のパーキングだ。

私たちは、前日に野辺山にある滝沢牧場に泊まった。そこは、9月の小川山の時に比べ、すっかり秋の気配に包まれていた。 005.gif 043.gif




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みずがき山自然公園のパーキングから、上段にある植樹祭広場(トイレ有り)を横切り、天鳥川北沢の右岸についたプロムナードを北東に進む。

綺麗に整備されたプロムナードは東屋の先で終わるので、右の山路へ入る。 070.gif




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山路に入り、沢を渡り少し行くと、上に木の根が張り出した大岩がある。チョークのついたこのボルダーが瑞牆ボルダー最難課題のアサギマダラ(五段+)ってやつかしら? 039.gif




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ボルダーを過ぎ、水の染み出る小さな沢を渡ると傾斜がきつくなる。 042.gif




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この辺りの山腹から尾根にかけて一面がシャクナゲの群落地である。 005.gif やはり瑞牆山といえばシャクナゲなんだね。シャクナゲの花の咲く時期に花を見に来るだけでもいいだろう。 045.gif056.gif

ちなみに、10年前にはプロムナードがまだ整備されていなかったので、十一面の岩場へは北沢をつめてアプローチしたので、私はこのアプローチ路を歩くのは初めてだ。




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尾根に出て右に行くと見覚えのある涸れ沢をトラバースする、先の支尾根に出ると、右手の木々の間から天鳥川北沢右岸スラブと思われる岩壁が見えてくる。 072.gif




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さらに尾根を東に行けばこれまた見覚えのある岩小屋の下を通り、末端壁に至る。 Oh~!やはり末端壁は見事だ! 005.gif 049.gif




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10年前も、自分とは無縁だと思っていた末端壁だが、易しいマルチルートがあるからと誘ってくれたのが今回のメンバーのひとりNao嬢だった。2人で “調和の幻想” (写真中央)を登った記憶がよみがえる。




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そんな末端壁にも紅葉が見られる。 072.gif 10年前は、そんな自然美に気づくことも無く、ただひたすら壁のラインだけを見つめていた。こんな綺麗な場所だったんだね~ 072.gif




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末端壁の基部には水場がある。ひと休みしてから、さらに広い沢状のガレ場を登る。進行方向には小ヤスリの岩峰がバベルの塔のように立っている。 005.gif




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振り返れば、末端壁が大きく眼下に展開している。 005.gif 072.gif




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その先には、秩父の山並みが美しい。 072.gif




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さらにガレ場を登ると、頭上には クラシックの三ツ星ルートの “ベルジュエール” などがある十一面岩正面壁が現れる。 005.gif 072.gif




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急峻なガレ場の上部はルート取りを誤ると、思わぬ岩登りを強いられるので、ルートファインディングには要注意だ。 034.gif




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ガレ沢を登りきると、左上に正面壁が迫ってくる。樹林帯に入り、正面壁への踏み跡には行かず、ケルンやテープに導かれて右方向へ登る。




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傾斜はどんどん急になってくる。踏み跡も判然としないのでしっかりと踏み跡を追おう。上部でやや左に寄りながら進むと、フィックスロープのかかる凹角状の岩場がある。濡れていて足場が悪いので要注意だ。 008.gif 034.gif

フィックスロープを超えて右に少し行けば樹林の中の広場(白砂の広場というらしい)に着く。目の前の壁には“ズルムケチムニー”という痛そうな名前のクラックがあり、クライマーが取り付いていた。

スタート地点の植樹祭パーキングから約2時間のアプローチだ。私たちもここで登攀具を身につけ、余分な荷物をデポする。 059.gif 042.gif




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“Joyful moment” へは広場から岩壁の基部を右に巻くように行くと、松の木の根元から左上するクラックがあるので、そこが取付きだ。

1P目(5.9/20m)、左上のクラックを右足をクラックにかませながら、身体を左のスラブ側に出して登って行く。朝一の身体には緊張する1ピッチ目だ。 008.gif




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2P目(5.6/15mm)、左方向へのバンドのトラバース、 “ハイハイ・トラバース” という名の通り、途中から這うように進む。

易しいセクションなので私がリードで行く。フォローのために途中のクラックにカムをセットして進み、3P目のフレーク下の広いテラスでブッシュでアンカーを取る。




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ビレー点のテラスからは眺めが良く、八ヶ岳や南アルプスが見える。 072.gif




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眼前には、小ヤスリ(写真の黒いシルエット)が目の高さに見え圧巻である。この小ヤスリのピークは広く、我がチームのリーダーは小ヤスリのピーク上で、佐藤裕介氏と一緒に焼肉パーティーをして満天の星空を見ながら一夜を過ごしたとのこと。なんて贅沢な時間と空間だろう。いいな~ 006.gif




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3P目(5.9/40m)、出だしから傾斜のあるフレーク登り。フレークの中間部から身体を左のスラブに出すのが難しい。 008.gif

コーナーが途絶えた所を右上する。このラインだとトポには40mとあるが、ぎりぎり30mで届く。




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4P目(5.8/15m)、グレードは5.8とあるが、ワイドクラックなのでワイドに慣れていない私のようなクラッカー(普通のクラックにも慣れていないが・・笑)には、ここが核心だ。 008.gif

出だしのハングしたコーナーから、中間部のフレアーしたワイドクラックへ。このワイドが悪い! 008.gif 足は何とかTスタックでずり上がるが、フレアーの奥が遠く、ハンドも届かず、ワイドすぎる広さにアームロックも決まらない。 007.gif リービテーション?なんじゃい、それは!013.gif そんなテクニック知らんワイ!そんなテクニックは私の現役時代には無かったんじゃワイ! 021.gif ということで、呼吸が乱れに乱れて、最後はカムをつかんでずり上がりました。 042.gif ごめんなさい。 040.gif 007.gif




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5P目(5.7/25m)、易しいピッチなので再度、私のリードでピークへ。

歩きまじりで大岩の間を抜け、巨岩にぶち当たったら、右の短いクラックを登る。

クラックに取り付く地点が足元が切れているの要注意。 008.gif




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そして、360度の展望の奥壁ピークに到着! 066.gif

まさに “これぞクライミング” って感じのマルチルートだった。 058.gif




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奥壁ピークからは西に八ヶ岳の全容が見える。 072.gif




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東には富士山も見え、最高のビューだ。この達成感の中で見る富士山だから一層美しく見えるのかな? 




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そして、北には瑞牆山の本峰が、大ヤスリを従えてそびえている。6月のシャクナゲ色の瑞牆山ハイキングを思い出す。




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奥壁ピークからは、歩いて下降できるが、ピークから樹林帯に降り立つまでに、ぱっくりと口を空けた岩場の下降があるのでフリーでは怖い。私はリーダーに確保してもらいクライムダウンした。 071.gif

樹林帯に降り立ったら、右に右に行くこと。途中に左にも踏み跡らしきものがあるので要注意だ。 034.gif





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4人で一連繋がりでワイワイとゆっくり登って約4時間30分ほどでデポのある広場に帰り着いた。ひと休みしてから下山にかかる。

緊張感を秘めて歩いた朝とは違い、下りでは側らの花を見たり、紅葉を愛でたりしながら歩いた。 056.gif




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とはいうものの、疲れた身体には1時間半の下山路は楽ではない。ヨレヨレになって帰りついた植樹祭広場にはすでに陽が傾いていた。 042.gif




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パーキングから見上げる瑞牆山は残照に照らされ紅く燃えるようだ。 心地よい疲労感と共に、燃える瑞牆山をいつまでも見ていたい私だった。 072.gif

なお、すでにクライマーではない私のレポートは、当てにならないものなので、詳しいクライミングタイムやカムのサイズなどは同行者のレポートと合わせて読んでもらいたい。⇒岩小屋 Iwagoya by climbingrose




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←写真は、佐藤裕介氏のHPより


私のこのトレイルへの評価: 5★

コースタイム: 植樹祭パーキング(2:00)取付き広場(4:00)奥壁ピーク(0:30)取付き広場(1:40)植樹祭パーキング

実動時間: 約9.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-10-07 21:05 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

南佐久郡南牧村 湯川の岩場でクライミング     Rock Climbing at Yukawa Rock in Minamimaki

Tuesday, October 6, 2015
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長野県の南牧村にある湯川の岩場は、小川山同様、日本にフリークライミングの思想が入ってきた1980年代に開拓された古い岩場だ。小川山などに比べ地味なエリアであるが、ほとんどがクラックルート(5.10クラスが多い)なので、中級者までのクラッカーのトレーニングには最適のゲレンデだ。

クライマーの友人に誘われて、友人のクライマー仲間たちと瑞牆山 十一面岩 奥壁 “Joyful moment” ルートを登ることになった。・・はいいが、ゲレンデならともかく、マルチルートなんて登れるのか?ということで、湯川の岩場で、にわかレッスンをしてもらうことにした。ちなみに私が最後に湯川の岩場を訪れたのは10年前だ。というか、クライミング自体10年以上のブランクがある。 008.gif







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<マイカーの場合>上信越自動車道または国道254号線で長野県佐久市に入り、国道141号を野辺山方面に向かう。海尻郵便局を過ぎて1kmほど走り右折(灯明の湯の看板あり)。灯明の湯をすぎ、砂利工場を過ぎ、右に登る道を分けると道はダートになる。ここからおよそ1キロほど、河原に降りる道が分岐する場所で右上を見ると岩場がある。駐車はこの付近に5台くらい駐車可能だ。ここより手前にも2台くらい置けるスペースがある。

林道は荒れているので車種によっては、林道の途中にパーキングして10分ほど歩くことになるだろう。歩き出して、林道が荒れる原因がすぐにわかった。山際の斜面からいくつもの沢が滝状になって林道側に流れ込んでいるのだ。湯川には過去に何度か岩登りや、冬にアイスクライミングで来たことがあったが、林道がこんなに滝だらけだとはまったく気づかなかった。 005.gif 057.gif








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取り付きから急な踏み跡をたどるとすぐに岩場に到着した。

広場になっている岩場の基部には見事なクラックが2本ある。 “コークスクリュー 5.9” (写真左)とこの岩場の3大クラックのひとつ “サイコキネシス 10d” である。







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岩場は広場から右(東)へ50mくらい続いている。岩場の紅葉がはじまっていた。 072.gif




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まずは、岩場をずっと右へ行った所にある “デゲンナー 5.8” でウォーミングアップ。

パートナーのH氏は、あの吉田和正氏にクラックマスターといわれているクラックのスペシャリストだ。

トップロープ(TR)で1度やってから、Sueもリードで登る。中間部のハンドジャムが決めずらく苦戦するが何とかリードする。 042.gif







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岩場の中間地点(サイコキネシスと、デゲンナーのある岩場の間)にある “バンパイア 10c” もとても綺麗なルートで、この岩場の看板ルートだ。 072.gif

この日は平日にも関わらず遠く九州から登りに来ているクライマー達がいた。彼らの登りを見ながら、私も10年前にこのルートをオンサイトしたことを思い出した。今となっては、自分のことながら、信じられない。 “本当にこんなルートをオンサイトしたのか? 私!” 005.gif 039.gif








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過去を懐かしんでも始まらない。練習、練習!ということで、“うたかたの日々 5.9 ” をフォローで登らせてもらった。

中間部のテラスを境に下部と上部に分かれているので、2Pと考えてテラスでピッチをきった方が良いだろう。

下部はフィンガーサイズのコーナー(写真左)上部はハンドサイズの浅いコーナー(写真右)。下部はなんとかこなしたが、上部はジャミングが上手く決まらないうえに、スタンス無く、フットジャムも難しくて・・落ちた! 007.gif

“本当に5.9か?” と、登れない人間はグレーディングを疑ってみたくなるものだ。 041.gif

最後は広場に戻り “コークスクリュー” と “サイコキネシス” をTRでトライするも、 “うたかたの日々” での消耗が激しく、“サイコキネシス” にいたっては、離陸も出来なかった。 007.gif

10年ぶりの湯川での久しぶりのクラック・クライミングでヨレヨレになったSueだった。 026.gif 042.gif







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この日の宿は、前回の小川山に引き続き、野辺山の滝沢牧場だ。八ヶ岳をバックに控え何とも美しいロケーションだ。 072.gif 043.gif

翌日は、これまた10年ぶりの瑞牆山でのマルチクライミングだ。どうなることやら・・・   025.gif 




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by dream8sue | 2015-10-06 01:33 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)