カテゴリ:Rock Climbing( 23 )

安中市松井田町 妙義山 禁断の星穴新道から登る星穴岳      Mount Myōgi in Annaka, Gunma

Sunday, April 16, 2017
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3日前に表妙義縦走をして、シーズン始め早々に岩の洗礼を受けた。 そして、今回は表妙義縦走よりもはるかに難易度の高い禁断の星穴新道に行ってきた。 なぜ禁断か? といえば登山禁止ルート(廃道)であるからだ。 廃道になった経緯には1970年に起きた2人の女子高生の遭難も関係しているらしい。 そんな悲劇の舞台ではあるが、私的には2015年の冬に星穴めぐり山行でみたP3のカッコ良さに惚れて、機会があれば登ってみたいと思いを募らせたルートである。

注意:このルートは一般ルートではありません。 一般ハイカーは必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)と同行してください。 また入山に際しては自己責任であることを肝に銘じ、万が一の事態にも自分たちで対処してください。


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f0308721_1950939.jpg<マイカーの場合>
登山口の 旧裏妙義国民宿舎 までのアクセス、並びに星穴新道取付きである “星穴沢橋” までは以前登った女坂ルートと同じなので、そちらのレポートを参照してほしい。→ “安中市松井田町 妙義山 裏妙義女坂から登る相馬岳    Somadake in Mount Myogi, Annaka, Gunma”

昨年の3月で閉館となった裏妙義国民宿舎であるが、パーキングは閉鎖されていないのでこちらを利用する。 満開のサクラの木の下で身支度を整え、ヤマブキの黄色い蕾に心を和ませながら軽い足取りで出発する。 登山ポストは、国民宿舎手前の橋の横にあるので必ず提出していこう。 




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f0308721_1951019.jpg中木川に沿って林道を20分ほど上流へ向かって歩けば星穴沢が出合う星穴沢橋に着く。 
左側に慰霊碑のケルンがあり、サクラやスミレの花が慰霊碑を見守るように咲いていた。




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星穴沢の堤防を見ながらしばらく行くと、テープで閉鎖された二股に着く。 左は沢筋に下る女坂ルートだ。 右手の植林された尾根が星穴新道である。 テープをくぐってしばらく踏み跡をたどり、適当な場所から尾根に登る。




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スギ林から雑木林に変わり、所々崩壊したヤセ尾根を交えながらも迷うことのない尾根を行く。 すると数本の鉄のアンカーのみが残っているスラブ斜面が現れるので、ここを慎重にトラバースする。




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スラブの先を尾根の右側から登りつめていく。 すると顕著な岩場が行く手を阻む。 基部には黄色のペンキで “星穴→” とある。 ここがP1であることは間違いなさそうだ。




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右側のフィックスロープの張られた岩場を各自フリーで登る。 Ⅲ級くらいなので岩慣れしている人なら問題ないだろう。 でも、湿った感じの岩場なのでスタンス選びは慎重にね。




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続けて現れるやや傾斜のつよい10mくらいの岩場は、悪そうなので念のためロープ確保で登る。 クサリはあるが使わない方が良いだろう。 なにせ半世紀前のクサリだからね。  ヒィィ((ll゚゚Д゚゚ll))ィィ!!!




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さらにクサリ場が続き、外傾したスタンスの岩場が現れる。 岩登り自体は簡単であるが、上部の斜面がガラ場なので落石には要注意だ。




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P1からの連続した岩場を終えると、尾根も急になり息が上がる。  しばらく行くとP2の岩峰に行き当たる。 岩峰通しには行けないのでルートを探っていると、古ぼけた道標を発見する。 P2岩峰の左側をトラバースするようだ。




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・・と・・こんな岩壁にクサリがついている。 “え!ここ行くの~?” クサリが現役だったとしてもこの斜面は悪すぎる! ロープを出して、この岩壁をトラバースするか迷うところであるが、尾根の少し上部にラペル用のアンカーが残置されていた。




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つまり半世紀の間に、星穴新道の本来のルートをパスし、クライミング用のルートがその後出来上がっている感じである。




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ラペルして登り上げた対岸の尾根からラペルしたP2側壁を見る。 




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f0308721_2063092.jpgP2のトラバースを越えて、東方向へ尾根をたどると基部がハング気味の岩場の下降がある。 
クライミング・ダウンもクサリがあれば問題ないが、フリーでは少し怖いのでラペルする。 
なにせ、こんな細くなったクサリですからね~  Oh~こわッ!   (;^_^アセアセ・・・




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そして、ますます尾根の勾配が増し、P3への登りに入ると、5mくらいだが、ホールドの乏しい岩場が現れる。 この岩場をクサリに体重をかけない程度に利用して何とかこなす。




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標高は高くなり、北方面の景色が開ける。 浅間山の雪もここ数日でだいぶ溶けてきた。 浅間山に前に横たわっている重量感のある山は妙義山塊での最高峰である谷急山(1,162m)である。 縦走コースから離れているので訪れるハイカーも少ないが登りごたえのある立派な山だ。 → “安中市松井田町 妙義山 雪稜の谷急山     Mount Yakyu in Mount Myogi”





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そして、その東へ続く裏妙義の稜線と、眼下には妙義湖(中木ダム)が見える。




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そして、いよいよP3の基部と思わしき場所まで登ると、クサリが左側の絶壁に垂直に下がっている。 クサリがあるとはいえ、かなり急峻な下りなので迷わずラペルする。(またはアンザイレンして越えたほうが良いだろう) 10mくらい下降すると、岩壁に鉄アンカーが打たれてあるので、その鉄アンカーをスタンスにして草付きバンドへ移動する。 




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草付きバンドから岩壁をP3の南側のコルにトラバースする。 高度感で背中がゾクゾクする40mの大トラバースである。 




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そして、何とかP3をクリアしてP3南側のコルに着く。 ここには星穴沢へのラペル支点が残置されている。また、コルの西側は星穴岳から派生している岩稜が立ち並び岩の要塞のような空間となっている。




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おや、イルカ岩?




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P3南側コルからは、星穴岳までの最後の登りである。 振り返りP3を仰ぎ見る。 台形のようなシルクハットのような特徴的な形はクライマーの美観をくすぐるものがある。 私には昔見たコロラド州のスミスロックという岩場にある Monkey Face を連想させる。




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P3南側コルから星穴岳までは、踏み跡が錯綜していて分かりづらい。 ルートは岩場のリッジを直進し、落ち葉と泥藪の窪状を詰めるのが正解だ。 コルから右に回り込む踏み跡は岩壁帯に入っていってしまうのでルート取りに気をつけよう。 
登り詰めた鞍部(星穴岳の西側のコル)には朽ちた道標が倒れている。 ここにもコルから南側へのラペル支点がある。 私たちは星穴岳の東側のコルから星穴(射抜き穴と結び穴)にラペルしたが、ここからも星穴へ潜り込めるようだ。 星穴探検のレポートはこちらから → “下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山     Hoshianadake in Mount Myogi, Gunma”




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星穴岳のピークへは西側のコルからは登れない、東側へまわり、左側が切れ落ちた岩棚をトラバースして、東側コルの下の10mのフェイスを登る。




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この10mのフェイスが、スタンスが乏しく難しい(Ⅳ級) 左の立木から細いフィックスが垂れているが、古くてとても使う気にならない。 フェイスの右側のクラックにジャミングを決めて足はフリクションで少しずつ上げていく。 しかし、クラックの岩も脆くてプロテクションが取れないのでリードにはそれなりの力量が求められるだろう。 本ルートで一番難しいセクションだ。 




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そして、見覚えのある星穴岳東側コルからはさらにⅢ級の岩登りで、2度目の星穴岳のピークに立つ。 狭いピークはまさに天空の城のような浮遊感のある場所だ。 




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星穴岳の北側には先ほどトラバースしたP3がそびえている。 赤いラインがラペルで降りた地点で、青いラインが岩壁トラバースしたラインだ。 こうして見ると、本当に登山道として活用するには無理があるルートだ。 もう立派なクライミングの領域だ。 なので、私のブログでは一般ハイカーが誤認識しないようにクライミングのカテゴリーに記載する。 登攀技術の無い登山者は安易に入らないでくださいね。




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天空の城からの眺めは360度の大パノラマだ。




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東側には、3日前に歩いたばかりの表妙義の縦走路も良く見える。




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f0308721_22443727.jpg山頂でのランチ休憩後は、P3南側のコルまで戻り星穴沢(右俣)にラペルで下降する。 
この下降ルートは結構メジャーなのか? 
今回50mラペルを4回行ったが、いずれの場所にもアンカーにはスリングやカラビナが残置されていた。 




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1ピッチ50mいっぱい下降して沢の左岸の大木に2ピッチ目の支点がある。 2ピッチ目は浮石の多い沢筋から滑り台状の沢を降る。 




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3ピッチ目は、途中にチョックストーンのある急な沢筋を降りる。




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4ピッチ目はだいぶ傾斜が緩くなってくるが、落ち葉と浮石の詰まる歩きにくそうな沢なのでラペルで降る。 ここでロープの出番は終了だ。 




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石がゴロゴロした涸れ沢をしばらく降れば、右から水流のある支流(星穴沢左俣?)と合流する。 落ち葉だらけの茶色の沢床にも、よく見れば小さな緑色の芽が・・ネコノメソウかな?




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幅広の沢になるので、歩きづらい沢筋よりも小尾根を越えて右方向へ降って行くほうが良い。 しばらくすると女坂コースの“国民宿舎”と書かれた道標がある場所にでる。 下降を始めて、ここまで4回のラペルと沢歩きで約2時間くらいだろう。




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女坂コースを30分くらい何度か渡渉しながら進むと、朝に見た星穴新道との二股に着く。 そこからは林道に出て、道端の野花などを見ながらのんびりと旧国民宿舎のパーキングまで歩いた。

星穴新道は、半世紀前のクサリなどのルートを示す残置物があるので、ルートファインディングはさほど難しくはないだろう。 しかし、完全にバリエーションと呼んで差し支えないほどの廃道である。 下降も表妙義の一般道に廻るには時間がかかるルートなので(やるならそれなりの体力が必要)、星穴沢の沢下りとなる。 したがって、ラペルやクライミングのテクニックのある者だけが、自己責任において入ることができるルートだということを肝に銘じてほしい。


本ルートのマップ
私のこのルートへの評価: 4★ 上級者以上
行程距離: 約6km(旧国民宿舎‐星穴沢橋‐P1~P3‐星穴岳‐P3南側コル‐星穴沢下降‐女坂合流‐星穴沢橋∸旧国民宿舎)
標高差: 約650m
実動時間: 約9時間 (星穴新道~星穴岳 約5時間、星穴岳~星穴沢下降 約4時間、休憩込み)
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by dream8sue | 2017-04-16 19:44 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

安中市松井田町 妙義山 西大星直登ルート     Nishioboshi in Mount Myōgi, Gunma

Sunday, November 6, 2016
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2015年の春に御岳ルートから丁須の頭を登った時に見た西大星がかっこよかった。 そして、いつかは登りたいと思っていた。
西大星はバリエーションルートであるが、そのピークへのルートはいくつかあるようだ。 ピークハント優先なら鍵沢を上流まで登ってから支尾根に取り付きルンゼやチムニーを登る方が易しいようだ。 が、どうせ登るなら北尾根から極力真っ直ぐに登りたい。 いろいろ調べる中に、 “打田氏の「藪岩魂」の延長のつもりでいくと危険” などとのコメントもある。 う~む・・「藪岩魂」の愛読者としては裏を取らなくてはいけないな~ということで、知り合いのサーティーン・クライマー(13歳じゃないよ)2名と、ツゥエルブ・クライマー(12歳じゃないよ)1名の最強メンバー + 藪岩ハイカーの私で行くことにした。


最近、Web上のブログを読んでバリエーションルートに入って遭難する人が増えているそうです。
このルートは一般ルートではありません。
入山に際しては必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)やガイドと同行してください。  
また、何が起こっても対応できるように自己責任の概念をしっかりもって登ってくださいね。





f0308721_2113913.jpg<マイカーの場合>
国道18号線で長野県方面に走り、横川駅を過ぎたら旧道に入る。 旧道に入って最初のヘアピンカーブの手前を左に曲がる。 左に曲がるとすぐに左へ下る狭い道がある。その道を降りたところに写真の “麻苧の吊り橋” がある。 吊橋を右に行ったところに広いパーキングがあり、公衆トイレもある。 





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西大星北陵の取付きは、始めは鍵沢ルートを行く。 麻苧滝不動尊へ行く“麻苧の吊り橋”を渡り、麻苧滝や御岳ルートとは反対の右へ行く。 2羽のオシドリが仲良く泳ぐ池の西端に鍵沢ルートの登山口がある。 道標に従って山路を行けば、崩壊した旧登山道に代わって作られた急な尾根のクサリ場に行き着く。 2015年春には急場処置でフィックスロープだけだったが、現在はクサリとアルミ製のハシゴが設置されている。 だが、それにも関わらず、一般ルートとは思えないほどの足場の悪い急斜面である。




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いきなりの急傾斜をこなし、左へ山腹トレイルを行き、ガレ沢を渡った先の尾根の右上に石祠と碑がある。 ここが北稜の取り付きである。




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藪尾根を登ればすぐに小さな岩塊が現れる。 妙義の藪岩尾根らしい雰囲気に身体を慣らしながら登っていくと、程なくして紅葉の中にP1、P2と思われる岩塔が姿を現す。 005.gif 004.gif




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岩塊を2つ、3つ巻いて進み、一際大きな岩塔に行き着く。これがP1かな? ここは岩塔の基部を右から簡単に巻ける。




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f0308721_2181481.jpg続くP2?(地図上の712mあたり)の岩塔は左から巻く。
側壁のへツリはスタンスを慎重に探して一歩一歩確実にね。




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やがて、眼前に西大星が現れテンションが上がる。 う~ん、登れるかな~ 008.gif




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はやる気持ちをおさえて、まずは目の前の障害をひとつひとつこなしていこう。 プチ蟻の塔渡りのようなナイフリッジを渡るが、幅が狭く結構怖い。 008.gif




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その先には、短いチムニー状の岩場の下降があるが、スタンスが無く難しい。 でも、クライマー集団はフリーで行っちゃうんですね~。ふぅ~ 042.gif




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お、そろそろ奇岩がちらほらと姿を現す。 017.gif




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Oh!ここが渡り廊下のような岩稜だ。 なかなか見事な自然の造形だね~。 072.gif




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渡り廊下周辺からは右側(北)に山急山の岩山が鉄塔の奥に見える。 以前登っているが、あんなに大きな岩山だったのか~と改めて認識した。 005.gif
山急山に興味のある方はこちらから → “安中市松井田町 静かな山急山で大展望を独り占め   Sankyuzan in Annaka, Gunma”




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左側(南)には鍵沢の紅葉と、御岳尾根が逆光の中に黒く浮かんでいた。 072.gif




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渡り廊下の先に立ちはだかる岩場を右に巻くと、紅葉した樹木の奥に奇岩群が現れる。




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奇岩群の岩塔は右のスラブ帯を巻く。




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巻きながら上を見上げれば、左端の奇岩は宇宙人カネゴンみたいだ。 005.gif 037.gif




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スラブの右側の段差を登れば奇岩群に近づける。  宇宙人カネゴンはキノコ岩だった。 




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f0308721_230563.jpgリッジを乗り越えて、反対側からこの奇岩を見ると、空に向かってたたずむ人のようだ。(誰がよんだか お坊さん岩)このお坊さん、きっと泣いているね。 何故かって? 034.gif

だって、喉のあたりに大きなスズメバチの巣ができているのだ・・Oh My God!  002.gif





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奇岩群から続く岩場は、左の側壁をトラバースして、西大星本峰へ続く尾根へと進む。 




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振り返れば、先ほど歩いてきたP1、P2,渡り廊下の岩稜が紅葉の海に突起して、まるで白波の様だ。 005.gif




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そして、目指す西大星本峰の周辺には、遠くからは見えなかった針峰がニョキニョキと林立しているではないか。 005.gif
西大星北稜を登ったレポートを読むと、針峰や本峰には登らずにこのあたりで下降をしていることが多い。 ここまでなら楽しい奇岩巡りのハイキングとして、 “藪岩魂” レベルのハイカーなら来られるかもしれない。 しかし、ここから先はルートも複雑になり、岩登りの技術が不可欠だ。  034.gif
登山口からここまで約2時間30分。 私達はここまでフリーで登ってきたが、本峰を前にしてここでハーネスを装着して気合を入れる。  045.gif




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いよいよ西大星への登攀となる。尾根を行くと本峰の手前の小岩峰が行く手をさえぎる。 直登できるかと探ってみたが、青いロープが残置されたドスラブで、プロテクションが取れない。 ここはあえて登らなくても良いかと思い左のルンゼに15mほどラッペルして小岩峰を巻くことにした。 が、ここは右から巻く方がラッペルしなくて済んだようだ。  




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急な落ち葉の詰まったルンゼを四つ足で這い上がり、 5mくらいの壁(Ⅲ級くらい)を細かいスタンスをひろって登る。 042.gif



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さらに右か左かルート取りに迷いながらも、右寄りのルンゼを登る。 この辺りが一番ルートファインディングの難しい場所のような気がする。 039.gif




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足場の悪いルンゼを右寄りに登ると、ペツルのボルトが打たれたフェイスがある。 ここが本峰手前の針峰(P5?)へ直登するルートの取り付きのようだ。 Ⅲ級くらいの岩場をロープ確保でカンテに登りあげる。




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この高度感の中でのクライミングとなるわけで・・・ 008.gif




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カンテからは、右の岩場の展望がさらに高度感をもたらす。 008.gif




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そして、左側に本ルートの核心部(Ⅳ級くらい)が待ち受ける。 左手のホールドが無く、右手の一手が遠い。 左手の浮いた草付きを騙し騙し掴んでどうにか登ったが、私はフォローでも怖かった! サーティーン・クライマー達は余裕のクライミングだ。さすがです! 038.gif




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そして、藪岩をもう1ピッチほど登れば針峰のピークに着く。 ピークからは左側(東)に御岳ルートの尾根の全容が見える。




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f0308721_2442452.jpgもちろん、その先頭には丁須の頭が特徴的なハンマー型の岩塔をのぞかせる。 

ズームして見れば、紅葉シーズンの休日とあって丁須の頭もハイカーで大賑わいのようだ。 024.gif 




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さて、針峰からはいったん本峰とのコルへ約40mのラッペルとなる。 残置のスリングが足場の悪い岩壁のエッジ近くの木にあるが、私たちは足場の良い木に青スリングを残置してラッペルした。 




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約40mのラッペルは途中で完全に空中懸垂となる。 008.gif




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ラッペルするSue。




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ラッペルしながら北側の景色を撮影した。 上信越自動車道の高架が見下ろせる。 072.gif




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ラッペルの着地点からルンゼをコルに登り上げ、反対側のⅢ級くらいの岩場を登る。 




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岩場から落ち葉の詰まった急なルンゼを登りつめれば、藪の生えたフラットなピークがある。




f0308721_248895.jpg本峰はさらにその先のピークのようだ。
30分ほどランチ休憩した後に本峰に向かう。
遠そうに見えた本峰は意外と近く5分くらいの歩きで到着。
ランチライムを除いて約5時間で到着だ。
足元に釜飯の釜の破片が落ちていた。 013.gif
往年のクライマーのランチかしら? 039.gif 037.gif





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本峰からは北西方面の展望が良い。 浅間山は残念ながら雲がかかっていたが、恩賀の高岩や稲村山が北側の空間にジオラマの様に展開している。 043.gif




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そして、南西方向には、裏妙義の赤岩、烏帽子岩の岩塔が連なり、三方境の峠を越えて谷急山が悠然と鎮座している。




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さて、下降は本峰と針峰のコルまで戻ってルンゼを鍵沢側に下ることも考えられるが、私たちは南峰側から東面のルンゼを降り鍵沢へ下ることにした。 まずは本峰から15mくらいのラッペルで下部尾根に降りる。 071.gif




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尾根から南峰の左側をトラバース(赤線)して、末端のピナクルとのコルの上から30mくらいのラッペル(黒線)で一気にルンゼに降りる。




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ルンゼ内に降り立ちロープ回収。




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急なルンゼを降る途中にも、ボルダーの詰まった小滝がありラッペルで下降する。 ここも5mくらいは空中懸垂となる。 ここでロープの出番は終了。 ちなみに、この小滝は右岸をクライムダウンで降ることも可能のようだ。




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鍵沢を目指して、ホウノキのような大葉で覆われた斜面をかけ降る。 




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本峰から下降を始めて約1時間で鍵沢ルートと合流。 ここからは御岳ルートの下降路と同じなので、そちらを参考にしてほしい。 → “群馬の駅からハイク vol.6 : 安中市 妙義山 御岳から登る春霞の丁須の頭  Chosunokashira in Mt.Myōgi”

鍵沢ルートの第二不動ノ滝は、渇水期とあってだいぶ水量が少ない。 鍵沢ルートと合流してから1時間ほどで登山口にもどった。 059.gif

休憩込みで8時間というスピードは、経験豊かなクライマー集団のお陰だ。 
承知のことと思うが、ここは一般ハイキングルートではない。 上級者ハイカーなら可能な藪岩ハイキングとも違う。 
登攀要素が強いエリアなので、十分なクライミング経験者か山岳ガイドと同行してね。 034.gif
なにせ妙義山は、群馬県下の山岳事故において、ギネス入りしている谷川岳に次ぐ、県下ワースト2の死亡事故多発山岳だということをお忘れなく。 005.gif 034.gif  

本ルートのマップ:yahoo! map
私のこのルートへの評価: 4★ 上級者向け(岩登り、懸垂下降あり)
行程距離: 約5km(鍵沢登山口7:00~北稜取付き~P1~P2~奇岩群~針峰(P5)~本峰12:30 ~南峰から下降~鍵沢コース合流~鍵沢登山口15:00)
標高差: 約630m
実動時間: 約8時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2016-11-06 01:40 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)

安中市松井田町 妙義山の名ルート相馬岳北稜     North ridge of Sōmadake in Mount Myōgi

Saturday, April 16, 2016
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妙義山の相馬岳北稜は妙義のバリエーションルートの中でもピカイチだろう。地図を見れば一目瞭然、岩壁マークに沿って登るこのルートは藪岩好きの岳人ならば登っておきたい1本だ。巻き路に逃げることも可能であるが、忠実に尾根をたどれば部分的にⅣ級くらいの岩登りあり、何度もラッペルをするルート取りなどクライミング要素の強い秀作である。 049.gif

注意:このルートは一般ルートではありません。 必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)と同行してください。 また入山に際しては自己責任であることを肝に銘じ、万が一の事態にも自分たちで対処してください。



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標準コースタイム12時間のロングルートだけに早発ちは必須だ。日の出を待って出発。取付きはダムの下流にかかる橋を渡り、0.5kmほど行った小さな沢(橋を渡ってから2つ目の沢)が入り込んだところだ。沢の右岸の尾根に取付き、最初から急登の尾根を登る。 042.gif




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登りだしていくらもしないうちに、小さな岩場が現れる。岩場を越えると木々の間から町並みが見え始める。 “あたご社” と書かれた手作りの標識があり、左の岩壁に御宮の旗が見える。こんな熊しか通らない尾根にもお宮を置いてあるのかしら? 039.gif




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春のど真ん中ということもあり、北稜下部の標高ではミツバツツジの花が満開だ。




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朝陽に裏妙義の岩壁が紅く色づく。スカイラインは丁須の頭に突き上げる御岳ルートだ。
私は、昨年の早春にこのルートを登っている。→ “群馬の駅からハイク vol.6 : 安中市 妙義山 御岳から登る春霞の丁須の頭  Chosunokashira in Mt.Myōgi




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P1に向けて、200mの急登をこなす。踏み跡もそこそこあるので、心配していたほどルートファインディングは困難ではない。 043.gif




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東面が切れ落ちた岩尾根、P1に出ると目の前には、早くもP2が現れる。 005.gif 072.gif




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P1~P5 まではさほど難しい場所もなく高度をかせげる。登るほどに視界が開けていく。




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P2は右を巻き、2つのコブのような岩の間を行く。




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東面は絶壁なので、基本的に右側(西面)を巻く。P4辺りの西壁と新緑のコントラストが綺麗だ。 072.gif




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P1~P5までは、新緑のシャワーを浴びながらルンルン気分で歩ける。 060.gif



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時々、露岩が出てくるが、このくらいならプレーシャーも無く楽しい。 060.gif



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東面に朝陽が当たり、新緑が一段と美しい。 072.gif  072.gif




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ヤセ尾根にも春の息吹が・・この花は何でしょうか?




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P5が現れる。P5のバックにはハサミ岩がぱっくりと口を上に向けている。




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P4とP5の鞍部からは岩のキレット越しに白雲山の尾根が浮かぶ。




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P5のヤセ尾根を端まで行くと、行く手が深い断崖絶壁となり、とても降りられそうにない。そしてP6と思われる岩峰が谷を隔てて立っている。




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P5からの下降点を探し20mほど戻って右側(西側)につけられた踏み跡を見つける。(ここに新たに赤布を目印に足しておいた)




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下降途中からは、P6の岩壁の向こうにP7が朝陽を受けている。え~!あの壁を登るの?・・と心の声。 005.gif 008.gif



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f0308721_1154885.jpgP5とP6のコルからは、チムニー状の岩(15mくらい)を登る。

下部のクラックから入り、右のフェイスに出る。





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f0308721_117047.jpgP6の肩にはいあがったら、西側の岩壁バンドを登る。

P6の西壁にはイワヒバ(別名:イワマツ)が群生していて見事だ。

イワヒバの葉状の茎は乾燥すると丸く縮まってしまうが、水分を得ると放射線状に美しい枝葉を広げる。

また、足元にはミョウギイワサクラも群生している。  056.gif





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f0308721_1201756.jpgミョウギイワサクラを踏みつけないようにバンドをトラバースした先には、ラッペル用の青いスリングとリングの残置がある。

ここでP6とP7のコルへ15mほどのラッペルで降りる。 071.gif




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コルに降り立ち、P7への登高ルートを探る。目の前にある悪そうな凹角はとても登れる気がしない。右側の浮石の詰まったカンテも登れる気がしない。Oh Boy! Where should I climb? 025.gif
目の前の壁にばかり気を取られてはいけない。このコルから這い上がるポイントは、どうやら10m左のルンゼを詰めたところのようだ。出だしは少し被り気味のフェイスであるが、取付きに生える立ち木をうまく使って、大きなスタンスに立ちこむ。後はオッパイのように突き出たホールドがたくさんあるのでⅢ級くらいの岩登りとなる。




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壁は30mくらいであるが、途中から傾斜が増す。ここにもイワヒバが群生している。最後はやや小さくなったホールドをこらえ、立ち木を取れば傾斜も緩くなりP7に着く。ここが前半の核心部と言ってもよいだろう。後続の2人パーティーのリードが大きな落石を起こしたので肝をつぶすが問題は無かったようだ。 008.gif




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P7から続くヤセ尾根の先には、後半の核心部となるP12が見えてきた。




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P7から西側面の岩場をクライミングダウンを交えながら下降する。P8とのコルには、ここにも一際見事なミツバツツジが咲いていた。 056.gif



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P8からP10までは小ピークをいくつも越えて行く。岩場歩きに慣れている者ならさほど問題となるセクションではない。




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東面は相変わらず絶壁である。石碑のような岩塔が立つ小尾根を見下ろす。




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振り返れば、登ってきたP5~P7の岩峰が見える。バックには榛名山が春霞の中に薄いシルエットを見せている。 072.gif




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そして、裏妙義と呼ばれるエリアにある妙義湖と岩尾根。




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やがてP11への登りにさしかかると、東面へ顕著な巻き路がある。急峻な岩壁帯のトラバースから左上に見えるコルに登り上げる。このトラバースが意外と悪いので要注意だ。 008.gif 042.gif




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さて、このルートの核心部とも言うべきP12だ。ブッシュ交じりの20mほどのカンテ状の壁である。急傾斜の泥壁をブッシュの生える中間テラスまで登る。




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中間テラスからクラックの走る壁を左上するのだが、出だしの2mがハングしていてホールドも乏しい。
残置ハーケンと残置スリングがかかっている。ここには赤のエイリアンがばっちり決まる。トップはクラックから左のドロ壁にアイスバイルを打ち込みホールドにして越えて行く。私はフォローで、残置スリングを掴みハイステップに何とか足をのせ、残置してもらったアイスバイルを使って同じくドロ壁に打ち込みホールドとする。もしやと半信半疑で用意したアイスバイルであったが、本当にドロ壁によく効いた。
ちなみに、P12は大きく西側に巻き仙人屈に登りあげるエスケープルートがあるようだ。




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P12 は “つづみ岩” とも呼ばれていて、手をたたくと辺りの岩にこだまの様に反響する不思議なピークだ。そして、P12からは南東にハサミ岩の刃にあたる大小の岩塔が見下ろせる。そこから935mのピークへと続く尾根を目で追う。




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その右(南西)に目をやれば、下降路となる相馬岳コースと、そのバックには表妙義主稜線である鷹戻しや金洞山、そして星穴岳が黒いカーテンのように立ちはだかっている。




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さらに西には、裏妙義の風穴尾根の岩峰や西上州の山々が望める。




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振り返れば、北にP11と、バックに裏妙義の主稜線とも言うべき丁須の頭から谷急山への岩尾根が見える。




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核心部が終わり一息入れたいところであるが、P12は狭いピークなので仙人屈まで行って休憩しよう。それに、ここからの下降もあなどれない。 034.gif




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両サイトが切れ落ちた、まさにナイフエッジ。ここは無理をしないで左側(東面)へ立ち木で短く切って2回のラッペルをする。




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ラッペル後も足場の悪い斜面をトラバースしてハサミ岩の大きい方の岩の肩に出る。




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f0308721_1331718.jpgハサミ岩の肩からⅢ級くらいのクライミングダウンで降りたったところが岩のアーチになった仙人屈である。 005.gif




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f0308721_1352691.jpgアーチをくぐった西側が大きな岩のルーフをもつケーブで、千人(仙人)は無理だが百人くらいはビバークできそうな大きな洞窟である。 041.gif

取付きからここまで6時間とまずまずの速さだ。トップがフィックスしたロープにセカンドとサードはアッセンダーなどでセルフビレーを取って登るシステムでスピードアップを図った。 034.gif





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仙人屈でしばし休憩したら、先を急ごう。続くハサミの小さい方の岩は右側から巻く。




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岩場が終わったあたりで振り返って見たら、あっちもこっちも岩塔で、まるで岩の森に棲む小人にでもなった気分だ。 037.gif




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仙人屈から30分ほどで幕営敵地と思われる935mの広いピークに着く。この先はもう岩場は無いかと思いきや・・尾根にちょこんと立つボルダーを右から巻く。




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最後の短いナイフエッジを越えて、いよいよ樹林帯の尾根登りとなる。




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緊張感から解放されてただ足を前に出せばよいだけの尾根歩きだ。が、緊張感がなくなった分、朝からの疲れが気になりだす。相馬岳山頂はまだかまだかと何度も偽ピークに騙される。 042.gif




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935mのピークから約1時間、取付きから約7時間で相馬岳に到着!疲れた~! 066.gif ビバーク用にと多めに背負ってきた水をがぶ飲みする。山頂でゆっくりお茶を沸かして互いの労をねぎらい、北稜を無事に完登した喜びに浸る。 051.gif 063.gif




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下山は、1週間前に偵察済みの相馬岳コースなので、そちらを参照してほしい。一般道とはいえ50mのクサリ場やヤセ尾根が続くルートなので、疲れた身体には結構くる。(写真は北稜から見た相馬岳コースのシルエット)
→ “安中市松井田町 妙義山 裏妙義から登る相馬岳   Sōmadake in Mount Myōgi, Annaka, Gunma




f0308721_14066.jpgロングルートなので、体力と持久力が必要である。が、体力自慢だけでは登れない。
岩登りのテクニックが必要なのは言うまでもないが、テクニック自慢だけでも不安材料はある。
ここは、西上州の脆い岩質を熟知した経験知が必要なルートだと思う。

私のこのルートへの評価: 5★ 上級者以上
行程距離: 約7km(ダム下流取り付き‐P1~P5‐P6~P12‐仙人屈‐ハサミ岩‐935mピーク‐相馬岳‐国民宿舎分岐‐相馬岳コース下降 – 裏妙義国民宿舎=カーシャトルにて取付きまで戻る)
標高差: 約720m
実動時間: 約10時間 (取付きから仙人屈まで約6時間、仙人屈から山頂まで約1時間20分、山頂から相馬岳コース下降約2時間、山頂での40分休憩込み)


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by dream8sue | 2016-04-16 00:11 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

下仁田町 星穴探検隊が行く初冬の妙義山     Hoshianadake in Mount Myōgi, Gunma

Wednesday, December 16, 2015
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高山植物の枯れる秋から冬にかけては、お花見山行ができない分、どうしてもスリルのある岩場山行になってしまう。群馬在住の私にとって、身近な岩場の山といえば妙義山だ。

日本三大奇景で有名な妙義山は、石門などに代表されるようなアーチや穴空き岩も多い。そこでかねてから気になっていた星穴めぐりに行ってきた。星穴めぐりといっても、石門めぐりのようなハイキング気分で行ける場所ではない。 046.gif

星穴岳(1,073m)までは昔は登山道があったようだが、それも45年ほど前におきた悲惨な遭難をきっかけに廃道となり、現在は登山禁止となっている。加えて、星穴(射抜き穴&むすび穴)は、稜線からラッペル(懸垂下降)で2ピッチほど下降しなくては行けない場所にある。まさに気分はインディアナ・ジョーンズ、探検山行だ。 060.gif

注意:このルートは一般ルートではありません。 必ず経験者(読図や登攀のできるレベル)やガイドと同行してください。 また入山に際しては自己責任であることを肝に銘じ、万が一の事態にも自分たちで対処してください。



f0308721_1303378.jpg<マイカーの場合>登山口となる中之獄神社までは9月に登った石門めぐりと同じなので、そちらを参照してほしい。→ “下仁田町 妙義山 石門めぐり Mount Myōgi in Shimonita,Gunma”





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中之獄神社の赤い鳥居をくぐり、品のない日本一大きな大黒像を見ながら境内奥にある急な石段を登る。 070.gif




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石門めぐりルートの逆コースになるので、中之獄神社から右へ進み、 “見晴台・第四石門方面” の道標に従って、石段のトレイルをひたすら登る。




f0308721_2503838.jpg登山口から30分ほどの登行で見晴台に着く。 042.gif

一休みしながら登攀具などを身に着ける。

見晴台からは石門群へ続くトレイルを右に分けて、さらに北に進む。

すると、“ここより上級者コース” と書かれた立て看板があり、りっぱな注意書きの標識もある。

“ザイル等装備のない方、登攀技術のない方は立ち入らないでください。” と書かれてある。

ここまで警告してあれば、さすがに一般ハイカーは入山しないだろう。 039.gif




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石門分岐から30分ほどで中ノ岳(中之嶽とも書く)と西岳とのコルに着く。コル直下では真新しいクサリが設置されたルンゼを登る。 009.gif




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f0308721_1422910.jpg星穴岳方面へは、コルから左(西)のトレイルに進むが、ここもロープが張られ、“この先は危険、入るな!” と書かれている。 029.gif

このロープをまたぎ、西に進む。 070.gif

さあ、探検の始まりだ! 061.gif 060.gif

岩峰の基部をトラバースしながら高度を上げていく。

振り返れば、金銅山の岩峰群が東側に広がる。 005.gif

ちなみに、金銅山には東岳、中ノ岳、西岳があり、これから向かう西岳は金銅山の一角といえる。




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星穴岳の前に、まずこの西岳を登らなければならないが、西岳ピークへは2つの岩場を越えて行く。

コルから20分ほどで最初の岩場に着く。Ⅲ級程度の短い岩場にはペツルのボルトが打たれている。

近年、星穴めぐりは、山岳ガイドのツアーが盛んで、ガイドがルートを整備しているようだ。ありがたく使わせていただこう。 040.gif

今回、我々は6人で3本のロープを用意した。3本のロープをフル稼働させて、ルート工作隊が先行し要所でフィックスしたり、ラッペルポイントでロープをセットしたりして、星穴岳まで休むことなく前進した。 070.gif





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最初の岩場を超えた場所からは、すでに素晴らしい景色が展開していた。 072.gif




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巻いてきた岩峰ごしに見える南面の景色。金鶏山の先には安中市、高崎市の街並みが見える。




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岩峰の基部にも、石門群の岩場が足元を固めるかのように取り巻いている。




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西岳直下の2つ目の岩場への途中には、プチ蟻の戸渡りのような短いナイフリッジがある。フィックスロープが張られているが、使用に関してはあくまで自己責任で。 034.gif




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西岳直下の岩場に、メンバーがルート工作している。この岩場にもしっかりしたペツルのボルトが打たれている。 040.gif

易しい岩場であるが、落ちれば致命的なので、ロープをフィックスして、各自はアッセンダーやロープマンなどでセルフビレーしながら登った。 034.gif




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西岳のピークに着くと、眼下に星穴岳の岩峰群が現れる。なんとも迫力のある眺めだ。 005.gif 072.gif

本当にこんな岩峰群の中にルートがあるのか!って、いうか、昔は確かに登山道があったのだよねぇ~ 008.gif

正直、この景色が見られただけでもここまで来た甲斐があった。もう満足。 043.gif



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西岳のピークから北側には谷を隔てて裏妙義の丁須の頭から赤岩への稜線がよく見える。その奥に見えている青いシルエットは鼻曲山浅間隠山のようだ。




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さて、西岳で展望を楽しみ、一抹の不安と期待感に浸ったところで、先を急ごう。

西岳ピークからは北側の泥ルンゼを降る。残置ロープなどはあるが、濡れた泥ルンゼは足場が非常に悪いのでラッペルで降る。

泥ルンゼを降り切った所から星穴岳へ続くトレイルがやや分かりずらい。 039.gif ラッペルでルンゼを降り過ぎてしまうと東側の尾根へのトラバース路を見落としてしまうので要注意。 034.gif

そして、このトラバース路も濡れていて悪い。 008.gif 北面ということもあり、気温が下がると凍っていたりして悪場感が増すだろう。今年は11月、12月が暖かでラッキーだった。 045.gif




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東の尾根からさらに急な藪の斜面を降り、星穴岳手前の二連の岩峰の南側をトラバースする。




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フィックスロープがあるが、信用できないのでここでも自分たちでロープをフィックスした。




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途中に目印になる狭い洞窟がある。




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洞窟からさらに、二連岩峰の西側に回り込むように岩壁をトラバースしていく。左側には星穴岳からのびる3兄弟のような針峰群が見える。




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明るい南面の岩場にはたくさんのイワヒバ(別名、岩松ともいう)が群生していた。 005.gif




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トラバースを終え、マツの木の生えるⅢ級の岩場を登ると、幅が50㎝くらいしかないナイフリッジにでる。ここは、2連岩峰と星穴岳とのコルであり、射抜き穴への下降点でもある。




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ナイフリッジからは、南側に3兄弟の針峰が眼下に見える。 072.gif




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東側には巻いてきた2連岩峰と、バックには表妙義主稜線の相馬岳が見える。




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星穴探検の前に、星穴岳のピークに登りランチタイムとしよう。 070.gif

星穴岳へは、10mほどの傾斜のあるⅢ級の岩登りとなる。両サイドが切れ落ちた高度感のあるリッジなのでロープにセルフを取りながら安全第一で登る。 034.gif




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星穴岳のピークは、東西に長いナイフリッジの岩峰で、西端に手作りの山名プレートがあった。

無駄のないルート工作のお陰で、登山口から3時間で星穴岳まで来ることができた。 070.gif 040.gif




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西側にはさらに針峰が連立している。 072.gif




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北側にも顕著な岩塔が見える。おそらく昔の登山道(星穴新道)があるP3の岩峰と思われる。星穴新道は、この岩峰の基部を巻いて裏妙義の妙義荒船林道(国民宿舎側)に続いていたようだ。いつか機会があったらトレースしてみたい路だ。 043.gif 045.gif




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それにしてもこのP3(と思わしき岩塔)は、USA(オレゴン州)のスミスロックの岩場にあるモンキー・フェースによく似ている。 005.gif

昨年の今頃、西上州のじじばばの岩峰を見に行った。その時に、ばば岩を西上州のモンキー・フェースと比喩した。でも、ばば岩以上にこのP3は形といい、大きさといい、まさに西上州のモンキー・フェースだ。 045.gif




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狭い星穴岳では、横並びになってランチを食べた。 063.gif そして、後半はいよいよ射抜き穴とむすび穴への探検だ。 060.gif 070.gif

星穴岳からの下降はラッペルが無難だ。 049.gif




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ナイフリッジの下降ポイントまで戻り、ここから25mのラッペルで射抜き穴へ降りる。この下降点は射抜き穴の真上なので南側、北側のどちらサイトからでも射抜き穴には降りられるようだ。が、残置スリングの状態から南側から降りるのが一般的のようだ。




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この25mのラッペルは途中から空中懸垂となる。ラッペルの途中から下を撮影。




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久しぶりの空中懸垂! 060.gif




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空中懸垂の着地点は、岩場の基部から6、7mくらい離れる。が、そこは絶壁の淵なので足場が悪い。先に降りたメンバーがロープを引いて岩壁基部に引き寄せてくれた。

25m懸垂という情報で、50mロープ1本を使用するパーティーもいるようだが、このような安全対策のためにも、また不測の事態に対処するためにも、ここのラッペルは50mのダブルロープで行ったほうが良いだろう。 049.gif




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射抜き穴は、むすぶ穴より小さく高さ3mくらいかな?



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射抜き穴の南側には、星穴岳では眼下に見えていた3兄弟の針峰が、眼前にとても近くに見える。

岩稜帯から離れた、こういった針峰は地形図には表記されないので、実際に目のあたりにして初めて地形や岩峰の位置関係が把握できる。




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続いてむすび穴へは、射抜き穴の右(東)にある下降点から45mのラッペルとなる。下降支点は壁と立ち木の2か所にある。




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稜線から落ちている壁の全容。45mラッペルは壁の中間部からの下降となる。 005.gif




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降りながら上を撮ってみた。ここの岩壁にもイハヒバがたくさん生えていた。

この右のトラロープは岩壁の途中で切れている。下降点では下部まで見えないので、このロープはどこかでフィックスされているのかと勘違いしてセルフビレーなどに使ってしまう可能性があり大変危険と思われる。このようなトラロープならぬ、トラップロープであると知っていたら、下降点で回収なり切断処理しておくべきだった。これを読んだガイドやクライマーの方、このロープは危険です。回収、または切断してください。 040.gif




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さて、むすび穴へは、着地点から西側の落ち葉の詰まったルンゼを登る。




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ルンゼから左の尾根の南側を詰めれば、むすび穴の縁が見えてくる。




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むすび穴下部の岩場を登り上がると、いきなりむすび穴の穴の中に立つ。 066.gif

むすび穴からは、威容を誇る表妙義の岩稜が映っている。 岩穴が額縁となってバックの景色を引き立てていた。 072.gif





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新緑や紅葉の頃も良いだろうが、こうして岩の形状がくっきり露わになる時期だからこそ、地形が創る不思議なまでの絶景を味わえるのかもしれない。 045.gif

なかなか目にすることができない景色を前に、立ち去りがたい思いを断ち切って下山にかかる。




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下山ルートは、いったん45mラッペルの着地点まで戻り、南側のガレたルンゼを降る。

ルンゼはフィックスロープがベタ張りになっているが、浮石も多いので落石をしないように慎重に降ろう。 002.gif 034.gif




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尾根を越え、山腹を東にトラバースしながら進む。赤と黄色のダブルテープに沿って行けば中之獄神社まで導いてくれる。下山はルートファインディングが難しいと聞いていただけに、拍子抜けしてしまうほど分かり易いトレイルだ。

結び穴から30分ほどの下降で尾根筋にある炭焼き窯の跡と思われる場所にでる。良い目印ではあるが、樹木の根元に隠れるように存在しているので見落としやすいかもしれない。 039.gif




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とにかく東へ、東へと進み、大岩の南をトラバースしたら尾根を右に降る。さらにフィックスロープがセットされた急な尾根を左に降れば中之獄神社のすぐ西の沢に出られる。 070.gif




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フィックスロープが張られた急な尾根から沢に降りる。落ち葉が滑って歩きづらいのでフィックスロープがありがたい。 040.gif 涸れ沢を少し下れば中之獄神社の境内まではすぐだ。




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時間が許すなら、中之獄神社の上(北)に位置する“轟岩”に寄っていこう。神社へ向かう涸れ沢の左手から合流している踏み跡に入り、岩塔の下部を右にトラバース気味に登れば大きな石祠のあるリッジにでる。そこから南に君臨している岩塔が轟岩だ。狭い岩場から一段上に登り短い鉄ハシゴを登ればピークに立てる。 049.gif

轟岩は標高こそ低いが、その展望は素晴らしい。ここは、有名な石門群の陰になってしまい訪れる人も比較的少ないが、中之獄神社から近いので一般ハイカーでもアプローチし易いと思う。ただし、岩場なので足回りは適した靴で登ること。もちろん高い所が苦手な人はNGだね。 034.gif




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ピークに立つと、まず目に飛び込んでくる景色は、南側の中之獄神社とパーキング、そしてその先の西上州と奥秩父の山並みだ。 072.gif




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右回りで西側へ顔を向ければ、西上州の山々と、遠くには荒船山の特徴的なフラットな稜線が見て取れる。こうして見ると、本当にテーブルマウンテンだな~。 045.gif



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北側には、先ほどまで居た星穴岳の針峰群が見える。




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そして、その東延長には表妙義屈指の岩壁をもつ鷹返しなどがある主稜線の岩峰が続く。 005.gif 072.gif 004.gif




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県道を挟み、南東にはこちらも登山禁止となっている筆頭岩から金鶏山の稜線が見える。

轟岩から中之獄神社までは0.2kmの距離なので下山は10分とかからない。

星穴めぐりは、探検気分を味わえる楽しいルートだった。




f0308721_2365992.jpg今回のルートは、クライミングに慣れたリーダーとならハイグレード・ハイキング(バリエーション・ハイキング)とも言えなくはないが、クライミングに近い内容なので、私のブログではClimbingカテゴリーに分類した。

登りより危険が伴う降り中心のルートであり、体力や健脚自慢だけでは太刀打ちできない難しさがある。岩登りやラッペルといったクライミング要素は確かに濃い。しかし、そのようなテクニカルなこと以上に(実際、岩登りはⅢ級程度と易しい)、岩場における注意力やルートファインディングスキルが重要だ。そのような言わば実践テクニックの低いハイカーは安易に入山すべき場所ではない。 034.gif

それでも訪れてみたいハイカーはお金を払ってガイド登山すべきだ。しかし、何度も言うようだが、最後は自己責任であることを忘れずに。ガイドや行政は、サポートはしてくれるが自分の命まで守ってはくれない。“自分の命を守るのは自分”ということを肝に銘じて行動しよう。これは私自身にも言い聞かせていることで、けっして上から目線で言っている訳ではないので誤解のないように。(^_-)-☆ 040.gif



私のこのルートへの評価: 5★ 上級者向け(岩登り、懸垂下降あり)
行程距離: 約4km(中之獄神社‐見晴台‐中之岳とのコル‐西岳‐星穴岳‐射抜き穴‐結びあな‐轟岩‐中之獄神社)
標高差: 約350m
実動時間: 約6時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-12-16 01:15 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

奥秩父  “Joyful moment” 瑞牆山 十一面岩 奥壁     “Joyful moment” in Mount Mizugaki in Chichibu-Tama-Kai NP

Wednesday, October 7, 2015
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クライマー仲間たちと瑞牆山 十一面岩 奥壁 “Joyful moment 5.9(5P)” を登ることになった。Joyful momentはプロガイドの佐藤裕介氏が昨年(2014年)に古いラインを再整備したばかりの好ルートだ。 072.gif

5.9までの易しめのルートで、力あるリーダーに導いてもらえばビギナーでも登れるらしい、しかし、あなどるなかれ、そこは何と行っても瑞牆エリアだ。小川山のなんちゃってマルチルートや、西上州の藪岩のマルチルートとは違う。

10年以上、クライミングらしいクライミングから遠のいていた私としては、フォローとはいえいささか気合が入る。力あるリーダーのH氏に、前日に湯川の岩場で付け焼刃の特訓を受けた。 040.gif 042.gif




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<マイカーの場合>群馬からは長野県佐久市経由で国道141号線から県道68に進み川上村に入る。村の中心街で信州峠を越える道(県道106)で県境を越え山梨県に入る。峠道を下って左に集落が見えてきたら三差路を左折する。5kmほど走れば瑞牆山荘があるが、その手前の三差路を左に2kmほど行けば、みずがき山自然公園のパーキングだ。

私たちは、前日に野辺山にある滝沢牧場に泊まった。そこは、9月の小川山の時に比べ、すっかり秋の気配に包まれていた。 005.gif 043.gif




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みずがき山自然公園のパーキングから、上段にある植樹祭広場(トイレ有り)を横切り、天鳥川北沢の右岸についたプロムナードを北東に進む。

綺麗に整備されたプロムナードは東屋の先で終わるので、右の山路へ入る。 070.gif




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山路に入り、沢を渡り少し行くと、上に木の根が張り出した大岩がある。チョークのついたこのボルダーが瑞牆ボルダー最難課題のアサギマダラ(五段+)ってやつかしら? 039.gif




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ボルダーを過ぎ、水の染み出る小さな沢を渡ると傾斜がきつくなる。 042.gif




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この辺りの山腹から尾根にかけて一面がシャクナゲの群落地である。 005.gif やはり瑞牆山といえばシャクナゲなんだね。シャクナゲの花の咲く時期に花を見に来るだけでもいいだろう。 045.gif056.gif

ちなみに、10年前にはプロムナードがまだ整備されていなかったので、十一面の岩場へは北沢をつめてアプローチしたので、私はこのアプローチ路を歩くのは初めてだ。




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尾根に出て右に行くと見覚えのある涸れ沢をトラバースする、先の支尾根に出ると、右手の木々の間から天鳥川北沢右岸スラブと思われる岩壁が見えてくる。 072.gif




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さらに尾根を東に行けばこれまた見覚えのある岩小屋の下を通り、末端壁に至る。 Oh~!やはり末端壁は見事だ! 005.gif 049.gif




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10年前も、自分とは無縁だと思っていた末端壁だが、易しいマルチルートがあるからと誘ってくれたのが今回のメンバーのひとりNao嬢だった。2人で “調和の幻想” (写真中央)を登った記憶がよみがえる。




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そんな末端壁にも紅葉が見られる。 072.gif 10年前は、そんな自然美に気づくことも無く、ただひたすら壁のラインだけを見つめていた。こんな綺麗な場所だったんだね~ 072.gif




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末端壁の基部には水場がある。ひと休みしてから、さらに広い沢状のガレ場を登る。進行方向には小ヤスリの岩峰がバベルの塔のように立っている。 005.gif




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振り返れば、末端壁が大きく眼下に展開している。 005.gif 072.gif




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その先には、秩父の山並みが美しい。 072.gif




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さらにガレ場を登ると、頭上には クラシックの三ツ星ルートの “ベルジュエール” などがある十一面岩正面壁が現れる。 005.gif 072.gif




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急峻なガレ場の上部はルート取りを誤ると、思わぬ岩登りを強いられるので、ルートファインディングには要注意だ。 034.gif




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ガレ沢を登りきると、左上に正面壁が迫ってくる。樹林帯に入り、正面壁への踏み跡には行かず、ケルンやテープに導かれて右方向へ登る。




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傾斜はどんどん急になってくる。踏み跡も判然としないのでしっかりと踏み跡を追おう。上部でやや左に寄りながら進むと、フィックスロープのかかる凹角状の岩場がある。濡れていて足場が悪いので要注意だ。 008.gif 034.gif

フィックスロープを超えて右に少し行けば樹林の中の広場(白砂の広場というらしい)に着く。目の前の壁には“ズルムケチムニー”という痛そうな名前のクラックがあり、クライマーが取り付いていた。

スタート地点の植樹祭パーキングから約2時間のアプローチだ。私たちもここで登攀具を身につけ、余分な荷物をデポする。 059.gif 042.gif




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“Joyful moment” へは広場から岩壁の基部を右に巻くように行くと、松の木の根元から左上するクラックがあるので、そこが取付きだ。

1P目(5.9/20m)、左上のクラックを右足をクラックにかませながら、身体を左のスラブ側に出して登って行く。朝一の身体には緊張する1ピッチ目だ。 008.gif




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2P目(5.6/15mm)、左方向へのバンドのトラバース、 “ハイハイ・トラバース” という名の通り、途中から這うように進む。

易しいセクションなので私がリードで行く。フォローのために途中のクラックにカムをセットして進み、3P目のフレーク下の広いテラスでブッシュでアンカーを取る。




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ビレー点のテラスからは眺めが良く、八ヶ岳や南アルプスが見える。 072.gif




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眼前には、小ヤスリ(写真の黒いシルエット)が目の高さに見え圧巻である。この小ヤスリのピークは広く、我がチームのリーダーは小ヤスリのピーク上で、佐藤裕介氏と一緒に焼肉パーティーをして満天の星空を見ながら一夜を過ごしたとのこと。なんて贅沢な時間と空間だろう。いいな~ 006.gif




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3P目(5.9/40m)、出だしから傾斜のあるフレーク登り。フレークの中間部から身体を左のスラブに出すのが難しい。 008.gif

コーナーが途絶えた所を右上する。このラインだとトポには40mとあるが、ぎりぎり30mで届く。




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4P目(5.8/15m)、グレードは5.8とあるが、ワイドクラックなのでワイドに慣れていない私のようなクラッカー(普通のクラックにも慣れていないが・・笑)には、ここが核心だ。 008.gif

出だしのハングしたコーナーから、中間部のフレアーしたワイドクラックへ。このワイドが悪い! 008.gif 足は何とかTスタックでずり上がるが、フレアーの奥が遠く、ハンドも届かず、ワイドすぎる広さにアームロックも決まらない。 007.gif リービテーション?なんじゃい、それは!013.gif そんなテクニック知らんワイ!そんなテクニックは私の現役時代には無かったんじゃワイ! 021.gif ということで、呼吸が乱れに乱れて、最後はカムをつかんでずり上がりました。 042.gif ごめんなさい。 040.gif 007.gif




f0308721_21261479.jpg5P目(5.7/25m)、易しいピッチなので再度、私のリードでピークへ。

歩きまじりで大岩の間を抜け、巨岩にぶち当たったら、右の短いクラックを登る。

クラックに取り付く地点が足元が切れているの要注意。 008.gif




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そして、360度の展望の奥壁ピークに到着! 066.gif

まさに “これぞクライミング” って感じのマルチルートだった。 058.gif




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奥壁ピークからは西に八ヶ岳の全容が見える。 072.gif




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東には富士山も見え、最高のビューだ。この達成感の中で見る富士山だから一層美しく見えるのかな? 




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そして、北には瑞牆山の本峰が、大ヤスリを従えてそびえている。6月のシャクナゲ色の瑞牆山ハイキングを思い出す。




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奥壁ピークからは、歩いて下降できるが、ピークから樹林帯に降り立つまでに、ぱっくりと口を空けた岩場の下降があるのでフリーでは怖い。私はリーダーに確保してもらいクライムダウンした。 071.gif

樹林帯に降り立ったら、右に右に行くこと。途中に左にも踏み跡らしきものがあるので要注意だ。 034.gif





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4人で一連繋がりでワイワイとゆっくり登って約4時間30分ほどでデポのある広場に帰り着いた。ひと休みしてから下山にかかる。

緊張感を秘めて歩いた朝とは違い、下りでは側らの花を見たり、紅葉を愛でたりしながら歩いた。 056.gif




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とはいうものの、疲れた身体には1時間半の下山路は楽ではない。ヨレヨレになって帰りついた植樹祭広場にはすでに陽が傾いていた。 042.gif




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パーキングから見上げる瑞牆山は残照に照らされ紅く燃えるようだ。 心地よい疲労感と共に、燃える瑞牆山をいつまでも見ていたい私だった。 072.gif

なお、すでにクライマーではない私のレポートは、当てにならないものなので、詳しいクライミングタイムやカムのサイズなどは同行者のレポートと合わせて読んでもらいたい。⇒岩小屋 Iwagoya by climbingrose




f0308721_21325115.jpg←写真は、佐藤裕介氏のHPより


私のこのルートへの評価: 5★

コースタイム: 植樹祭パーキング(2:00)取付き広場(4:00)奥壁ピーク(0:30)取付き広場(1:40)植樹祭パーキング

実動時間: 約9.5時間 (休憩込み)

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by dream8sue | 2015-10-07 21:05 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

南佐久郡南牧村 湯川の岩場でクライミング     Rock Climbing at Yukawa Rock in Minamimaki, Nagano

Tuesday, October 6, 2015
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長野県の南牧村にある湯川の岩場は、小川山同様、日本にフリークライミングの思想が入ってきた1980年代に開拓された古い岩場だ。小川山などに比べ地味なエリアであるが、ほとんどがクラックルート(5.10クラスが多い)なので、中級者までのクラッカーのトレーニングには最適のゲレンデだ。

クライマーの友人に誘われて、友人のクライマー仲間たちと瑞牆山 十一面岩 奥壁 “Joyful moment” ルートを登ることになった。・・はいいが、ゲレンデならともかく、マルチルートなんて登れるのか?ということで、湯川の岩場で、にわかレッスンをしてもらうことにした。ちなみに私が最後に湯川の岩場を訪れたのは10年前だ。というか、クライミング自体10年以上のブランクがある。 008.gif







f0308721_1372150.jpg<マイカーの場合>上信越自動車道または国道254号線で長野県佐久市に入り、国道141号を野辺山方面に向かう。海尻郵便局を過ぎて1kmほど走り右折(灯明の湯の看板あり)。灯明の湯をすぎ、砂利工場を過ぎ、右に登る道を分けると道はダートになる。ここからおよそ1キロほど、河原に降りる道が分岐する場所で右上を見ると岩場がある。駐車はこの付近に5台くらい駐車可能だ。ここより手前にも2台くらい置けるスペースがある。

林道は荒れているので車種によっては、林道の途中にパーキングして10分ほど歩くことになるだろう。歩き出して、林道が荒れる原因がすぐにわかった。山際の斜面からいくつもの沢が滝状になって林道側に流れ込んでいるのだ。湯川には過去に何度か岩登りや、冬にアイスクライミングで来たことがあったが、林道がこんなに滝だらけだとはまったく気づかなかった。 005.gif 057.gif








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取り付きから急な踏み跡をたどるとすぐに岩場に到着した。

広場になっている岩場の基部には見事なクラックが2本ある。 “コークスクリュー 5.9” (写真左)とこの岩場の3大クラックのひとつ “サイコキネシス 10d” である。







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岩場は広場から右(東)へ50mくらい続いている。岩場の紅葉がはじまっていた。 072.gif




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まずは、岩場をずっと右へ行った所にある “デゲンナー 5.8” でウォーミングアップ。

パートナーのH氏は、あの吉田和正氏にクラックマスターといわれているクラックのスペシャリストだ。

トップロープ(TR)で1度やってから、Sueもリードで登る。中間部のハンドジャムが決めずらく苦戦するが何とかリードする。 042.gif







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岩場の中間地点(サイコキネシスと、デゲンナーのある岩場の間)にある “バンパイア 10c” もとても綺麗なルートで、この岩場の看板ルートだ。 072.gif

この日は平日にも関わらず遠く九州から登りに来ているクライマー達がいた。彼らの登りを見ながら、私も10年前にこのルートをオンサイトしたことを思い出した。今となっては、自分のことながら、信じられない。 “本当にこんなルートをオンサイトしたのか? 私!” 005.gif 039.gif








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過去を懐かしんでも始まらない。練習、練習!ということで、“うたかたの日々 5.9 ” をフォローで登らせてもらった。

中間部のテラスを境に下部と上部に分かれているので、2Pと考えてテラスでピッチをきった方が良いだろう。

下部はフィンガーサイズのコーナー(写真左)上部はハンドサイズの浅いコーナー(写真右)。下部はなんとかこなしたが、上部はジャミングが上手く決まらないうえに、スタンス無く、フットジャムも難しくて・・落ちた! 007.gif

“本当に5.9か?” と、登れない人間はグレーディングを疑ってみたくなるものだ。 041.gif

最後は広場に戻り “コークスクリュー” と “サイコキネシス” をTRでトライするも、 “うたかたの日々” での消耗が激しく、“サイコキネシス” にいたっては、離陸も出来なかった。 007.gif

10年ぶりの湯川での久しぶりのクラック・クライミングでヨレヨレになったSueだった。 026.gif 042.gif







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この日の宿は、前回の小川山に引き続き、野辺山の滝沢牧場だ。八ヶ岳をバックに控え何とも美しいロケーションだ。 072.gif 043.gif

翌日は、これまた10年ぶりの瑞牆山でのマルチクライミングだ。どうなることやら・・・   025.gif 




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by dream8sue | 2015-10-06 01:33 | Rock Climbing | Trackback | Comments(2)

奥秩父 小川山でヘリコプターによる山岳救助をみる     Rock Climbing in Mount Ogawa in Chichibu-Tama-Kai NP

September,22-23, 2015
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長年、登山やハイキングなどをしていると、ヘリコプターによる山岳遭難や事故現場のレスキュー活動に出くわすことがある。

今年(2015年)のシルバーウィークに行った、小川山の妹岩で起きた事故もそのひとつである。

アメリカでヘリコプターの操縦をしていた私としては、レスキュー作業でのパイロットの操縦スキルには大変興味がある。 013.gif

昔、クライミング仲間がヨーロッパアルプスで怪我をしてヘリコプターでレスキューされたことがある。傾斜のある斜面すれすれにホバリングして、イケメンのレスキュー隊員がヘリから飛びおり、仲間を背負ってヘリに乗り込んでいった。 005.gif 043.gif

ヘリコプターのローターブレード(回転翼)が斜面から2mくらいしか離れていなかった。パイロットの操縦もそれはそれは見事であった。

日本の山岳レスキューは、斜面すれすれまでヘリの高度を下げることはしない。リスクが大きすぎて日本人パイロットにはさせられないのだろう。上空でホバリングしてワイヤーを下げてレスキュー隊員や要救助者を吊り上げる方法が主流だ。

まあ、それにしても山岳地帯は気流が不安定なので、的確にピンポイントにワイヤーを下げるためのホバリングには神経をはらう。パイロットとしての経験の乏しい私が言うのもおこがましいが、ヘリコプターの操縦で一番難しいテクニックがホバリングだと私は思う。




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小川山は、長野県川上村にあるフリークライミングのメッカである。クライミングを行なわなくなって久しい私は、夏に避暑のつもりで行ったのを切っ掛けに、再度ここを訪れることになった。

小川山へのアクセスについては、前回の “川上村 小川山で避暑クライミング    Rock Climbing in Mount Ogawa in Chichibu-Tama-Kai NP ” を参考にしてほしい。

小川山の廻り目平キャンプ場のパーキングからは、いつものように屋根岩の眺めが素晴らしい。 072.gif 058.gif




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さて、初日は前回登れなかった人気ルートの “トムと一緒 5.10a” がある八幡沢左岸スラブに向かう。 070.gif

金峰山へのトレイルである林道を進み、ゲートを越えるとすぐ右手に八幡沢が出合う。出合いには “ビクター” というボルダーがある。沢の右岸についた踏み跡を行き大小の堰堤を巻きながら越えると、 “トムと一緒” がある河原に着く。

だが、連休とあってここは満員御礼で順番待ちが長そうだ。 025.gif 015.gif

長い順番待ちまでして登りたいと思うほどのクライミング熱はもう無い。 代替案として、近くにあるマルチルートの “春のもどり雪:4P、5.7” というルートに向かう。 070.gif

“トムと一緒” から八幡沢を少し上流に行き、左岸のガレ状のルンゼをつめる。 042.gif 樹林帯に入り右に進むとすぐにスラブ帯が現れる。その末端が、 “春のもどり雪” の取り付きである。




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“春のもどり雪” の1Pは、5.7の傾斜の緩いスラブを直上する。トップロープ(TR)用の支点は、右のルンゼの垂壁にあるが、マルチピッチなので真っ直ぐ伸ばして立ち木でビレーポイントとする。




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2P目は、スラブを左上し、立ち木に至る。




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先行パーティーが、ルートをを登り終え、早くもラッペリングで降りてきた。 071.gif





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3P目は、緩やかな凹角沿いに右上し、その後スラブを立ち木を目指して登る。が、プロテクションが取れないため、易しいピッチではあるがランナウトする。上部でキャメロットを2本セットする。




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4P目、緩いスラブを左上し、5mほどの垂壁で行き止ったら右へトラバースし、大木の生えたテラスに上る。ここが終了点だ。




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ルート終了点からは、八幡沢が遥かに見え高度感がある。眼前には金峰山川西股沢を挟んでマラ岩方面の岩塔群が見える。




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ラッペリングは、4P終了点の大木から2P目の立ち木まで(40m弱)降りる。そこから取り付きまで(45m)1回のラッペルで降りられる。しかし、この時は、 “春のもどり雪” の1P目の左側にある “ロリーターJUNKO 12a” にトライしているクライマーがいたので、ロープの流れを考えて、 “春のもどり雪” の1P目のTR用の支点を経由し、3回のラッペルで降りた。 042.gif




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我々がラッペリングで降り始めて程なくして、どこからかチョッパー(ヘリコプターのこと)の音がして、南東の空に機体が現れた。




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ヘリコプターは、何度か偵察旋回し、レスキュー現場と思われるマラ岩の上空でホバリングをはじめた。




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レスキュー隊員をワイヤーで下ろし、岩場から離れたところで待機ホバリングする。救助体制が整ったところで、再度ワイヤーをたらして、レスキュー隊員と要救助者をピックアップして東の空に飛んでいった。お見事です! 038.gif




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我々もマルチルートを終え、帰り際に左岸スラブの “トムと一緒” をワントライし、クライマーで賑わう廻り目平キャンプ場を後にした。

この夜のねぐらは、廻り目平キャンプ場ではなく、野辺山にある滝沢牧場(廻り目平から車で30~40分ほどのところ)である。

山の中にある廻り目平キャンプ場とは雰囲気が異なる観光牧場の中にあるキャンプ場だ。ファミリー・キャンパー向けのキャンプ場なのでクライマーは私たちだけだった。 068.gif 069.gif 024.gif

廻り目平キャンプ場よりも値段も安く、ゴミの回収サービスなども良い。観光牧場だけにピクニックテーブルなども多く、売店やカフェなども充実している。

我々は2日間とも小川山だったが、瑞牆山や湯川の岩場、男山や御座山へのハイキングなどの拠点には良いかもしれない。 049.gif




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2日目は、金峰山荘周辺からよく見える父岩と、兄岩に行くことにした。 070.gif




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金峰山荘の前から金峰山川西股沢へ降りて川下に行く。ケルンの積まれた場所あたりから川を徒渉する。川が増水している時期は徒渉ポイントの見極めが難しい。 039.gif 008.gif




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父岩で、小川山の入門ルートのひとつである、 “小川山ストーリー 5.9” を登る。

その後、兄岩に移動して “ピクニクラ 10b” をトップロープでトライした。が、ハング上のフェースの立ち込みが難しくて私は登れなかった。

写真は “ピクニクラ” を絶妙なバランスで登って行くY氏。




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金峰山荘の前からみた兄岩と、ピクニクラのルート(黒線)。

右下にある “タジヤンⅣ 5.10a” も小川山らしいスラブの好ルートだ。スラブは近年流行のクライミングジムでは登ることはできない。外壁ならではの岩の形態だね。 045.gif

それにしても、昔に比べてルートを登るクライマーが減り、目につくのはマットを担いだボルダラーばかりだ。フリークライミングのメッカ小川山も時代と共に移り変わっていることを10年ぶりに訪れて実感した。 039.gif

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by dream8sue | 2015-09-23 17:28 | Rock Climbing | Comments(0)

奥秩父 小川山で避暑クライミング     Rock Climbing in Mount Ogawa in Chichibu-Tama-Kai NP

August 23-24, 2015
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ハイカーにとって、小川山は瑞垣山や金峰山ほどは知られていない。が、クライマーの間ではフリークライミングのメッカとしてすこぶる有名な場所である。

正確には、小川山の山頂そのものはクライミングエリアが集中する廻り目平(キャンプ場)からは遥かに離れた主脈上にあるので、小川山の麓がクライミングエリアとして有名ということだ。

私が初めて小川山を訪れたのは、日本にフリークライミングの波が起きた1980年代だった。

そして、最も足しげく通ったのは2000年から2004年の間かな?その後はアメリカ移住もあり、ぱったりとクライミングは止めてしまった。今回は10年ぶりの小川山訪問だ。

目的はハイキング?クライミング?いや~避暑キャンピングかな? 003.gif




f0308721_1272657.jpgアクセス:前橋、高崎方面からは長野県佐久市を経由し141号を南下。
海ノ口を過ぎ、カーブの多い急坂を登り切り、レストラン141の先のT字路を川上村方面に左折。
高原レタスの産地で有名な川上村に入り、役場方面を目指す。
道なりに走りスーパー・ナナーズより8キロほどの地点(看板に “廻り目平キャンプ場” とある)を右折する。
1kmほど手前を右折でも近道。 
川端下の集落を経て廻り目平キャンプ場へ。入口はゲート式で駐車券を取り、帰りの際に敷地内に建っている金峰山荘で清算する。前橋から約3時間くらいだろう。

金峰山荘は宿泊も可能なのでキャンプの苦手な人は山荘に泊まることもできる。
宿泊、キャンプ、パーキング料金などは廻り目平キャンプ場のHPで確認してね。





f0308721_1305683.jpgキャンプ場には広いパーキング(約100台可能)があり、南側には金峰山川西股沢が流れている。

そして対岸には、父岩、母岩、兄岩、弟岩などと命名された岩場が見える。懐かしい光景だな~・・ 045.gif

キャンプ場周辺には、その他にも北に屋根岩、金峰山川の上流にはガマスラブやマラ岩など多くの岩場がある。

また、廻り目平周辺には、2時間くらいで歩ける周遊トレイルもあるので、クライミングをしないハイカーや家族づれキャンパーでも十分楽しめる。金峰山川での渓流釣りも楽しいかも。

何より夏でも涼しいので、都会の熱帯夜から解放されてリラックスするには最適だ。 014.gif 060.gif




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キャンプ場に至までの車道や、パーキング、キャンプ場周辺にはマルバダケブキの群落がいたるところに見られる。今回改めて気づいたが、昔からこんなに咲いていたのかしら? 056.gif




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岩場へのアプローチ路にはこんな可愛らしいミヤマモジズリというラン科の花も見られる。 056.gif

モジズリとはネジバナの別名らしいが、このミヤマモジズリはネジバナほどらせん状には花を咲かせない。私はこの花を見るのは初めてだ。 051.gif 058.gif




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こちらもお初にお目にかかります、ハナイカリ(写真左)。船の碇の形をしたイカリソウに比べ花が小さい。色も薄黄緑と遠目には目立たないが、そのユニークな形は実に興味深い。

キャンプ場に近い場所にタカネママコナ(写真右)と思われる半寄生の1年草が咲いていた。環境省指定の危急種のようだ。




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お花だけでは無く、森にはたくさんのキノコもみられ、小川山は早くもキノコの森になっていた。

中にはこんなエイリアンのようなキノコも生えていた。キモイ! 005.gif 021.gif




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23日の午後にキャンプ場入りしたので、2時間くらいの短時間で遊べる岩場を探し、金峰山川西股沢の支流のひとつ八幡沢の左岸スラブに向かう。 070.gif

河原の近くにある “トムといっしょ 10a” というルートで偶然、昔のクライマー仲間である新井健二君に会う。彼は2005年に 甲斐駒ケ岳赤石沢Aフランケスーパー赤蜘蛛ルート を一緒に登ったパートナーだ。 051.gif

現在彼は、日本プロガイド協会所属の山岳ガイドで、この時も生徒に岩登りのレクチャーをしていた。当然と言えば当然であるが、岩を登る動きは華麗で、10aもまともに登れない私とは大違いだ。10年の時の流れを実感するな~ 026.gif

写真は “トムといっしょ” の核心部をトップロープ(TR)でトライするSue。 中間テラスより上のハング越えが難しい。左のカンテ状に左足で立ち、右に重心移動してレッジに立ちこみ、上のガバを取るまでが核心のムーブ。 042.gif




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24日は、クラック・クライミングの入門ルート、親指岩の “小川山レイバック 5.9” に向かう。 070.gif




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1980年代に初めて小川山に来た時も、この親指岩の “小川山レイバック” でフリークライミングの洗礼を受けた。

その時は、レイバックって言うからには、レイバックで登るのだろうと、必死にレイバック登りをしたが、今回は終始フットジャムとジャミングでこなす。もちろんTRで・・ 041.gif

写真はクラック・クライミングのスペシャリストH氏の華麗なリード。 058.gif




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“小川山レイバック” 1Pのビレーポイントから南側の眺め。 072.gif




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北側には、数多くの名ルートがある屋根岩が望める。左からⅤ峰、Ⅳ峰、エビの尻尾、Ⅲ峰、Ⅱ峰だ。そしてⅡ峰の南フェースには、小川山で一番美しいクラックと称される “蜘蛛の糸 11b” が見えている。




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“小川山レイバック” 2P目は、テラスからフェイスを左上し少し登れば親指岩のトップに着く。

青空をバックに、見事な足さばきで上部岩壁を左上して行くSizu嬢。 058.gif




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親指岩ピークからは、お殿様岩方面の岩場が眼前に見える。

ピークからの下降は、 “小川山レイバック” とは反対側( “クレイジージャム 10c” のライン)を降りれば1度のラッペルですむ。

“クレイジージャム” も人気ルートなので、トライ中のクライマーがいる場合はラッペルのタイミングに気をつけてね。 034.gif




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さて、午後は親指岩から北西に位置する仏岩へ向かう。この間もアプローチ路にはたくさんのキノコが見られる。 005.gif

サンゴ礁のようなキノコ、真っ赤な平茸、まるで木の切り株のような模様のキノコ、肉厚で美味しそうなキノコなど様々だ。植物観察ならぬキノコ観察も楽しい。 011.gif 060.gif




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仏岩へは、親指岩から “イムジン河 .11c/d” で有名なお殿様岩を経て、最高ルーフの岩場をさらに登った尾根上にある。

写真は小川山スーパークラシックの三ツ星ルート、 “イムジン河” のあるお殿様岩だ。一生触ることは無い私とは無縁の壁だ。 041.gif




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仏岩にはきれいなクラックが2本並んでいる。左が “ノーリターン 10c” で右のクラックが “バナナクラック 11d” の三ツ星ルートだ。

“バナナクラック” は論外なので、左の “ノーリターン” にTRでトライするSue。あえ無く撃沈しました。 007.gif 041.gif

下部のフレークは、リードで登るとプロテクションがとりにくく、突っ込んだら戻れないというのが、ルート名の由来らしい。怖ッ! 008.gif




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“ノーリターン” の下部のフレークをこなし、上部のオフセットフィンガーも見事にクリアするNao嬢。 004.gif




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仏岩のトップから下を覗き込んでみた。目がくらみそうな高さだ。 008.gif

ちなみに高さは25mなので、トップロープは50mロープでいっぱいだ。私たちは60mロープを使用した。




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仏岩のトップから見た景色。Wonderful! 072.gif




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小川山は、近年ではインドアクライミングの影響もありボルダーがとても人気である。

森のあちらこちらにボルダー(大石)が点在し、マットを敷き詰めて何度もトライするボルダラーの姿が多く見られる。時の流れを感じるな~  003.gif

久しぶりに腕がパンプした。数日後、腕はもちろんだが、胸筋も意外と凝っていることに気づく。クライミングって全身運動だね~ 066.gif



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by dream8sue | 2015-08-24 01:21 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)

南牧村 碧岩西稜で藪岩クライミング     Rock Climbing on Midoriiwa West Ridge in Nanmoku,Gunma

Sunday, June 28 2015
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群馬県の西には低山ながら多くの岩峰がある。5月にハイキングした西上州の碧岩(南稜)もその一つだ。梅雨の晴れ間をついてこの碧岩のバリエーションルート、西稜を登ってきた。 071.gif




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写真は、碧岩の東にある大岩(1,133m)側から撮った碧岩だ。写真の左のラインが一般ルート(と言っても上級者向け)の南稜だ。右のラインは北稜または北東稜になる。残念ながら西稜はこの写真ではピークの裏側なので見えない。 046.gif 002.gif




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アクセスと、アプローチに関しては、5月の “南牧村 碧岩・大岩は天使のランディングスポット Midoriiwa & Ōiwa in Nanmoku,Gunma” を参照してほしい。

アプローチの三段の滝(南牧村3大名瀑の一つ)へは、居合沢に沿ってトレイルが作られている。

梅雨時の居合沢は5月の時よりも増水していてトレイル・コンディションは悪い。徒渉では靴を濡らさないように徒渉ポイントを探した。 009.gif 025.gif

三段の滝をはじめ、沢の中の小滝は、迫力ある流れが見られ白い水しぶきが一段と美しかった。 049.gif 072.gif 057.gif




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ひと月前に登山口に咲いていたヘビイチゴの白い花は、今は赤い実をつけていた。一ヶ月の間に、沢に咲いている植物も入れ替わっている。 056.gif

ギンレイカという美しい名前の花(写真左)。新田次郎の小説(銀嶺の人)のほうでは無いよ。花を銀の鈴に見立てて銀鈴花だよ。 037.gif

キオンによく似た黄色い花はサワギクのようだ。ウワバミソウだけが春と変わらない様子で、そのみずみずしい緑の葉を広げていた。 056.gif
 



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三段の滝の高巻きは相変わらず悪い。いや、連日の雨で濡れている分、5月よりも悪く感じられる。 008.gif




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三段の滝を落口まで登りきると、左手に派生している尾根がある。これが西稜の末端だ。ここから取り付いても良いだろうが、通常は沢を少し登った右岸(川下に向かって右)のルンゼをつめる。




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右岸のルンゼの取り付きには小さなケルンがあるが、崩れかけているケルンはよほど気をつけていないと見落としてしまう。ルンゼといっても顕著ではなく、尾根が少し窪んだ感じで分かりずらい。 039.gif

そこで赤布を2つ新たに付けておいたので、登られるクライマーは目印にしてね。 034.gif 登山口からこの取り付きまで約1時間くらいだろう。 059.gif

このルンゼは、登ってみると確かにルンゼ状で梅雨時の今は、落葉の下に水の流れるグズグズの悪いルンゼだ。 008.gif




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ルンゼを50mほど登ると、左に小さいリッジがあり、そのさらに左奥に岩の要塞のような壁が見えてくる。 005.gif




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この要塞の左側壁に西稜のコルが見える。ここでアンザイレンして、15mほどの下部岩壁(脆そうな草付きフェースから顕著な凹角)を登り西稜のリッジに出る。 071.gif




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2ピッチ目は、リッジに沿って20mほど登る。 071.gif




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周辺の壁にはコメツツジの木がたくさん生えている。まだ白い小さな花をつけている木もある。 056.gif




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3ピッチ目は、右に回りこみブッシュの凹角を登る。 071.gif 042.gif

30mほど登ると傾斜の落ちたリッジにつく。振り返って下を見れば西稜の末端壁が見える。




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そして、目の高さには碧岩の西に位置するタカノス岩が見えてくる。 072.gif




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北側には立岩が、すっかり緑の衣をまとい岩肌を隠している。 072.gif




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すぐ近くの眼下に見える岩場は何だろう?チョキ、オモツ、雨乞岩あたりかな? 039.gif

3ピッチを登りきった辺りから傾斜が緩くなるのでコンテでも良いかとも思ったが、所々で岩登りが出てくるので、もう2ピッチほど確保システムで登った。その後、コンテで500mほど登る。正直な話し、30分くらいブッシュの尾根歩きなのでロープが藪に引っかかったりして面倒なので一旦アンザイレンを解いても良いと思った。 042.gif 008.gif




f0308721_0264471.jpgクライミングしながらも、こんな綺麗な花が目に入ってきた。
ほとんど土など無い岩壁に根を張りひっそりと咲いていた。
一見スミレかと思ったが、良く見ると蘭の花のようだ・・ 056.gif

後で調べたら、何と山野草愛好家に人気のウチョウランの原種ではないか! 005.gif
盗掘により絶滅危惧種になっているウチョウランは文字通りの高嶺の花。
そんな希少な花と知っていたなら、こんなピンボケ写真ではなく、もっとちゃんと写真におさめておいたのに! 017.gif





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梅雨の晴れ間ということだが、風はあるが夏のように暑い。 042.gif 058.gif

藪尾根歩きにうんざりしてきた頃、左手に碧岩の北西壁が見えてきた。 005.gif 004.gif 左のスカイラインが北稜だが結構な傾斜だ。機会があったら登って見たいな~ 072.gif




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さて、ここからいよいよ松本伊代・・上部岩壁が始まる!。

1,2ピッチは易しいブッシュ交じりのリッジを登る。




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3ピッチ目はクラックがはしる垂壁から左上して松の木のあるテラスへ。

Sueの腰にぶら下がっているのは、トライカムという、三角形のナッツ(ナチュラルギアの一種)。カムには対応できない凍りついたクラックや泥などで汚れたクラックにも効果があるとして愛用者は意外に多いらしい。

私はカム(SLCD=spring-loaded camming device)世代?なのでナッツやロックスのセットはあまり得意ではない。もちろんヨセミテのBig Wallではそれなりに使っていたけど、トライカムをセットした経験は一度も無い。プロテクション類の適切なセットには習熟が必要だね。もう無理!




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ようやく岩登りらしいピッチになってくる。 060.gif 072.gif




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4ピッチ目の岩場には残地ハーケンが2本あった。テラスから左の高度感のあるすっきりしたリッジ(Ⅲ級+)に登ってから、やや右上する。 071.gif 072.gif




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リッジをよじ登れば、そこはトンガリ岩のある広いテラスだ。 060.gif




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振り返ればタカノス岩がもうあんな下に見える。

西上州の山々をバックに高度感のあるリッジを登るのは実に気持ちが良い。 060.gif 049.gif

実質的な登攀はこのピッチで終わりであるが、山頂までさらに2ピッチほどアンザイレンのまま伸ばす。




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取り付きからほとんど休まず約3時間30分ほどのクライミングだった。 042.gif 066.gif

5月に来たときは、碧岩山頂にはアブラツツジのイヤリングのような可愛い花が満開であったが、今は花はなく葉が大きく成長していた。




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ピークからは一般道の南稜を降るが、碧岩の基部までは怪しいフィックスロープを頼りにクライミングダウンする危険なトレイルなので油断はならない。 034.gif

私たちはこの後、碧岩の東に位置する大岩のピークハントをしてから、ハイキングトレイルを降った。この間のトレイル状況は、5月のレポートを読んでね。 034.gif 040.gif





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久しぶりにザックを背負ったクライミング(いわゆる本チャン)で肩がこった。 003.gif
それに低山の宿命で藪岩の藪こぎクライミングと、暑さで思った以上に疲れた。 002.gif
もう西上州は秋までお休みだ。藪が濃くなる前にぎりぎり滑り込みで何とか登れた藪岩クライミングだった。 049.gif

私のこのルートへの評価: 3★

行程距離: 約7km(碧岩登山口‐三段の滝‐西稜‐碧岩‐大岩‐三段の滝‐碧岩登山口)

標高差: 約650m

実動時間: 約8時間 (休憩込み)/ 西稜クライミング:3時間30分

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by dream8sue | 2015-06-28 20:53 | Rock Climbing | Trackback | Comments(6)

日高市 日和田山でクライミング     Rock Climbing at Hiwada Rock in Hidaka, Saitama

Tuesday, May 19, 2015
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There are Otokoiwa and Onnaiwa in the middle of Mt.Hiwada. These are being used as a training field of rock climbing despite a small rock. Especially, these are often used for beginners and workshops. 
This is the first time I have visited here. I have known it since I was a rock climber, but I had never chance to come here.
It is become overcrowded such as many top ropes on weekend. But the training field was not crowded at that day because we visited there on weekday after rainy day.


日和田山の中腹に古くから岩登りのゲレンデとして利用されている、女岩と男岩という岩場がある。小さな岩場であるが、初心者の入門、講習会の場としてよく利用されている。

現役の時から名前だけは知っていたが、まさかクライミングをやめて久しい今頃になって訪れることになるとは思わなかった。 039.gif

休日にはスダレのようにロープが垂れ、過密状態になるらしいが、訪れた日は雨上がりの平日ということで我々だけの貸切状態だった。 057.gif




f0308721_17424932.jpgAccess: Heading to the north from the Koma station of the Seibu Ikebukuro Line. Go to the left from the station, and cross the railroad. Go straight on the intersection of the traffic signal "台".  And join the Route15 at the next three-way junction. Turn to the right and cross the Komagawa river. There is the intersection of "Komahongo 高麗本郷" after crossing the river. Turn left and walk for 300m, to arrive the trailhead of mountain Hiwada .
In the case of car use, heading to Chichibu direction from Hanno along the R299 . Turn right just before to the Koma station. It is preferable to use a paid parking in Kinchakuda巾着田, which is near trailhead because parking space is only a few units in front of the trailhead.
The trails are maintained by Hidaka city, so you can easy to walk. There is also a big restroom at the trailhead.


アクセス:西武池袋線、高麗駅から北へ行く。駅の広場を左に行き、踏切を渡り “台” の交差点を直進する。 次の三差路“鹿台橋”で県道15号(川越日高線)に合流し、高麗川にかかる鹿台橋を渡ると “高麗本郷” の交差点なので、そこを左に曲がって300mほで行けば日和田山の登山口に着く。

マイカー利用の場合は、飯能から299号を秩父方面へ向かい、高麗駅手前から右に曲がる。パーキングは登山口の前に2,3台のスペースしかないので、巾着田の有料駐車場を利用するとよい。

ここは、日高市環境保全条例に基づき “ふるさとの森” として整備されているので、トレイルコンディションも良く歩きやすい。登山口にはりっぱなトイレもある。 049.gif




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There is a big Torii made with stone which is gate of Shrine when you go up the trail about 10 minutes. (This is the first Torii) After passing the Torii, the trail split in Otokozaka and Onnazaka. Go to the left into Otokozaka. After walking a few minute, you reach a small creek in which has water tub. Cross the creek and go up mountainside to northwest direction
Wild hydrangeas were blooming around here and there in the forest. As the day after the rain, those were more beautiful.


保安林の中を10分も登れば石作りの大鳥居(一の鳥居)があり、その先で男坂と女坂に分かれるので、左の男坂に進む。 070.gif

滝不動尊から流れる沢には大きな水飲み場が設置されている。沢を横切り小尾根を “見晴らしの丘”(北西) 方面に登って行く。

山林の中にはコアジサイがあちらこちらに咲き、雨上がりのこの日は一段と美しくを増していた。 056.gif




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There is a signpost to go the second Torii in the middle of the trail. Going to the left against the signpost. As soon as you go to the left, there is a warning plate which Hidaka city does not have responsibility if you got accident in that rocky place.(Right photo). Going down by following a small trail.


尾根の途中にニの鳥居への道標があるが、ここは鳥居方面とは反対の左に進む。すぐに日高市の警告板(写真右)があるので、ここを踏み跡に従って降りていく。




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Big rock comes into view in the conifer forest. And you will arrive at the top of Onnaiwa in which located east side of Otokoiwa.
On the left side of Onnaiwa, there is a trail for going down to the bottom of the rock. Also, you can go down to the bottom by rappelling from the top of Onnaiwa


ほどなく針葉樹林帯の中に、岩場が見えてくる。そして手前(東側)にある女岩の上テラスに着く。

左側に、岩の基部に下りる踏み跡があるが、テラスから懸垂下降で基部まで降りることもできる。 071.gif




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The Rocks are chart. Inclination is about 70-100 degrees. The grade is 5.9 mainly.

岩質はチャートで、傾斜は70~100度くらいだ。 グレードは5.9台が中心のようだ。




f0308721_17461421.jpgThere is a overhang line called "left route" in the west face of Onnaiwa.


女岩の西面には、ハングした “左ルート” がある。

某有名フリークラーマーが、デモで登ったビデオがTouTube で見られるが、同じように登れば私でも登れる気がするのは、私だけ? 041.gif
このビデオで何よりも驚いたことは、某有名フリークライマーがヘルメットを被っていたことだ。甲斐駒Aフランケ スーパー赤蜘蛛ルート全ピッチオンサイトの時(2003年頃)でさえ、ヘルメットの上からニット帽を被って、絶対ヘルメットは被らない、被った姿は見せない的な雰囲気バリバリだったのに・・フリークライマーたる者、メットなんてダサイものは被らないとでも思っていたのかね~。044.gif いや~彼も歳をとって丸くなったのかね~。 041.gif ちなみに、私はこのスーパー赤蜘蛛ルートをエイドで登りましたが、何か? 021.gif 041.gif




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From top of Onnaiwa overlooks Hanno city and mountain range of Okumusashi where I hiked in this winter.
We moved to Otokoiwa after had a pleasant lunch on the terrace of Onnaiwa. The bottom of Otokoiwa was a little bit wet because of after the rain. but we were able to enjoy enough there like a private rock.


女岩のテラスからは飯能市や、この冬に縦走した奥武蔵の山並みが見える。

女岩テラスで楽しいランチをとり、午後からは男岩へ移動した。雨上がりのため下部は濡れていたが、貸切状態で思う存分クライミングを楽しむことができた。 024.gif 049.gif


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by dream8sue | 2015-05-19 02:29 | Rock Climbing | Trackback | Comments(0)