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Denali/Cassin Ridge in ALASKA, USA 【English Version by Naoko Tukauchi】

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We made an ascent of Mount Mckinley via Cassin Ridge in May/June of 2006. That year, the weather in Denali was bad, and the summit success rate by the normal route was lower than usual years.
Cassin Ridge is a classic route known to many people, but this route is not so technically difficult and yet it takes many days to complete the ascent. Maybe because of that, modern climbers may not be attracted to it so much. I don’t see many reports on Cassin Ridge.

I hope this report will be helpful to people who are planning to climb Cassin Ridge. This report was first carried in the December 2006 issue of GAKIJIN published by Chunichi Shinbun Tokyo Shuppannkyoku.

I can summarize 50% of Cassin Route is ice climbing, rock climbing is 20% for the upper part of Japanese Couloir and the first rock band. The remaining 30% is snow ridge/snow field/mixed terrain. This route is very long, and you have to have enough physical and mental strength. Skill-wise, you have to be a good all-round climber to be able to handle rock, ice and snow. It may sound like a matter of course, but recent alpine climbers, including myself, tend to excel in one type of skill, but not all of them.

Denali and Foraker in Kahiltna Glacier and nearby Ruth Glacier have plenty of moderate routes. Just like Yosemite serves as a good practice site for those who are aiming at big walls, climbers from various parts of the world come here in Alaska and horn their skills so they can take a bigger challenge elsewhere. I hope more Japanese climbers come to Alaska.

Super Topo publishes “Alaska Climbing” and I bought a copy in an outdoor shop in Anchorage. A PDF version is available for purchase over web. You can get detailed information of the route in the topo, so I focused my description to the activities of each day.

by dream8sue | 2006-06-11 16:44 | 過去の記録 | Trackback | Comments(0)

Denali/Cassin Ridge in ALASKA, USA

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2006年5月~6月にマッキンリーのカシンリッジを登って来ました。この年のデナリは天候が悪く雪も多いとの事で、ノーマルルートからの登頂率も例年より悪かったようです。
 カシンリッジは誰もが知っているクラシカルなルートですが、この手のルートは期間が必要なわりには、さほどテクニカルではないので、今時のクライマーには敬遠されているのでしょうか?あまり登っている人の報告を耳にしません。
 この報告が今後カシンを登る計画をお持ちの方にとって少しでも参考になれば幸いです。なお、この記録は、中日新聞東京出版局発行の「岳人」2006年12月号に掲載されたものと同じです。

 カシンルートの5割はアイス技術のルートと感じました。岩登りはジャパニーズクーロワールの上部と第1ロックバンドくらいで、ルート全体の2割程度ではないでしょうか。残り3割が雪稜・雪田・ミックスです。全体的には、とにかく長いルートなので、体力、精神力が不可欠です。技術的には岩、アイス、雪の総合力が必要です。まあ、当たり前と言えば当たり前ですが、私も含めて昨今のアルパインクライマーは一部の技術には優れていても総合力となると、どうかなというところがありますから。
 デナリやフォレイカーのあるカヒルトナ氷河はもとより、近くの?(もちろんセスナで)ルース氷河周辺にも、たくさん手ごろなルートがあります。ヨセミテが今やビックウォールのゲレンデと化しているように、ここも同様で、他のエリアへ挑戦するスキルを身につけるために、アラスカで技術を磨いていくようです。 もっと沢山の日本人クライマーにも登りに来て欲しいと感じました。
 トポはSUPER TOPOの“ALASKA CLIMBING”があります。私はアンカレッジのアウトドアショプで購入しましたが、WebでもPDFを買えるようです。ルートの詳細はトポでわかるので、行動概要のみ記載いたします。
     <期 間> 2006年5月11日~6月11日
     <メンバー> Sue(山岳同人かしまの会・群馬) 西村英樹(千種アルパインクラブ・愛知)
           
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 5月11日(木) 深夜バスで名古屋へ向かい、中部国際空港(セントレア)朝9:30の中華航空で
 SeattleからAnchorageへ。Anchorage着、こちらも朝8:30。宿泊先の「Midnjght
 Sun Express」からオーナーの加藤さんが出迎えに来てくれた。

  12日(金) 買出しとパッキング

   13日(土) Anchorage~Talkeetna(登山届け)~カヒルトナ氷河BC(Runing Point)
 Talkeetnaで、偶然にYosemiteで一緒だった山田達郎くん・佐藤祐樹くんに会い
 出発に際し激励のエールを受ける。さらに、氷河に降り立ったRuning Pointでは
 横山勝丘くん・一村文隆くんの2人にも会う。彼ら4人はアラスカでのクライミングを
 終え、継続で南米の山へ行くらしい(ROCK&SNOW33・34記録参照)彼らは、今
 の日本のアルパイン最前線で登っている4人だ。私も頑張らなくっちゃ!

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14日(日) BC(Runing Point)11:00~北東フォーク出会(標高2350m)17:00

   15日(月) 東フォーク出会10:30~カヒルトナパス手前の平原(標高2900m)14:30

   16日(火) カヒルトナパス手前の平原10:30~C11(標高3400m)14:30
 注:現地ではキャンプを標高の高さで呼んでいる。C11は標高11000‐foot

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   17日(水) C11発11:00~MC(メディカル・キャンプ標高4350m)17:00-18:00~C11帰着20:00 

   18日(木) C11にて停滞。 むくみがひどく、下痢ぎみ。

   19日(金) C11発12:00~MC18:00 途中のウィンディーコーナーは名前通り風が強い。

   20日(土) 〔晴れ~雪〕 MCにて停滞。顔のむくみがひどく、隣にいあわせた日本人(細野浩二くん)から利尿剤をもらって飲む。

   21日(日) 〔晴れ~曇〕 MC10:30~4900mのコル13:30-14:30~MC16:00 荷揚げのみ。

   22日(月) MC11:30~4900mのコル15:30~HC(標高5200m)19:00 荷物があると非常に苦しい。朝の血中酸素濃度は77

   23日(火) HC12:00~MC14:30へ下山

   24日(水) MCにて停滞。血中酸素濃度は82あるのに顔のむくみはひどく。息も切れる。

   25日(木) MC13:00~北東フォーク出会19:00へ下りる。はたして高度順化は出来たのか
 不安ではあるが、そろそろカシンルートへ向かわなければ。

   26日(金) 北東フォーク出会にてレスト。 生理が始まってしまう。顔のむくみもとれない。

   27日(土) 北東フォーク出会にてレスト。 顔のむくみがようやく良くなる。

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   28日(日) 〔晴れ〕 準備・高所順応登山・休養を含め17日間が経過した。順応登山では
 天気が2日~3日周期で変化している事がわかった。カシンリッジへのアプローチ
 は、この北東フォークカから入る。余分な荷物はここにデポしておく。最初は平坦
 な雪原歩きだが、だんだん雪が深くなりラッセルが始まる。ウエスタン・リブ取付き
 下からクレパス帯が始まる。リブ取付きまでは標識用の竹棒がルートを導いてく
 れたが、リブ取付きを過ぎると竹棒もなくなり、ヒドンクレパスにはまる事が増える。
 片足はまりは数回、半身まで落ちたときはさすがにヒヤッとした。まるで地雷原の
 ようなクレパス帯に神経をすり減らし、ようやくクレパス帯が終わった雪原で幕営。
 【タイム】北東フォーク出会8:30~クレパス帯終了地点の雪原19:00
  

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   29日(月) 〔晴れ〕 ジャパニーズクーロワールの取付きまでは、さらにプラトーをひと登り
 して取り付く、クーロワール下部はハングしたセラックになっているので、左から
 取り付き、右上すること3Pでクーロワールの中に入って行く。TOPOと違うが、年
 によって下部形態がちがうのだと思う。午後の時間帯ということもあり、クーロワー
 ルの中は落石が非常に多い。傾斜は部分的に70度くらいが1、2箇所あるが、他
 は50度~60度くらい。ただ、50mいっぱい伸ばしてもテラスはないので、カッティ
 ングして、片足ずつ足を横にして休める感じなので、ふくらはぎが痛い。
 【タイム】幕営地10:30~ジャパニーズクーロワール取付き13:30~カシンテラス23:30

  
   30日(火) 〔雪~吹雪〕 5・8ミックスを含む岩登りを3Pこなし、両側が切れ落ちたナイフリ
 ッチを8Pほどこなす。朝からちらちらしていた雪が風を伴い、吹雪となる。晴れて
 いれば、このナイフリッジは高度感があり最高の絵になるピッチかと思う。ナイフ
 リッジが終わり大セラック下の斜面にビバークサイトを探す。
 【タイム】カシンテラス12:00~大セラック下の幕営地19:00 

  
   31日(水)~6月 1日(木) 〔雪~夜間くもり~晴れ〕前日からの雪は朝になっても断続的に
   降り続いている。停滞した方が良いとする私と、少しでも先に進めたいというパートナーとの意
 見の相違で言い合いになる。が、最終的に登ることにする。
  第一雪田に出るには、立ちはだかる大セラック帯を越えなければならない。TO
 POでは懸垂下降して、大きく左を巻いているが、セラック左端がややハングして
 いるものの何とか超えられそうなので、ザックを置いてリードする。頭を氷に押さえ
 つけられながら、きわどいバランスでトラバースし、ハングの切れ目からハング上
 に這い上がり、スクリューを3本打って、ザックの荷揚げをする。それでも懸垂して
 大巻きするより早く第1雪田に上がれたと思う。第1雪田をコンテでラッセルし、第
 1ロックバンド取付きのクレパスの中にテントを張る。他に最適な場所も見当たら
 なかった。雪は弱くなったり強くなったりを繰り返しながらも降り続いていた。
  寝る準備をしていたところ、21:42頃に、小さな雪崩が我われのテントを襲った。
 幸いテントのファスナーが壊れたくらいで、何ひとつ道具を失うことはなかった。
 しかし、その後、仕方なく第1ロックバンドの夜間登攀に入る。白夜とはいえ深夜
 はかなりの寒さ(おそらく零下20度~30度)である。おまけに岩場のセクションは
 時間がかかり、ビレイ中に私の指は凍傷になってしまった。 「もう抜けるだろう、
 もう抜けるだろう」と思いながら、ザックの中に持っていた羽毛ミトンを使わなかっ
 たのが良くなかった。朝方、岩棚に腰掛けフライを被って2時間ほど休んだ時に
 は指が紫色になっていた。14:00くらいに、ようやく第1ロックバンドと第2ロックバ
 ンドの中間にある、ミックス稜に無理やりテントを張って、ひたすら眠る。
 【タイム】大セラック下の幕営地11:00~第1ロックバンド下(雪崩現場)22:00~
 第1ロックバンド70度ミックス壁(おそらく2:00)~第2ロックバンド下幕営地14:00
  
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   2日(金) 〔晴れ〕 第2ロックバンドはいくつかルートが取れる。私達は岩の間に発達し
 た急なルンゼを繋げることにした。そのためルートが大きく蛇行する。労力のわ
 りには高度が上がらない。
 【タイム】第2ロックバンド下幕営地10:30~第2ロックバンド上部クーロワール21:00
 

 
    3日(土) 〔晴れ:強風〕 第2ロックバンドから第2雪田に抜ける。ここからは技術的には
 さほど難しくないが、第1雪田とは異なり、強風の影響で表面がバリバリの雪で、
 傾斜もあるので侮れない。第3ロックバンドの裏にある大クーロワールをめざして
 第2雪田を大きく右へトラバースする。大クーロワールは斜度50度、高度差300m
 で、今年は膝から俣くらいの深いラッセルになり、疲れた身体にはこたえる。この
 クーロワールは年によっては蒼氷に覆われ、スタカットで登られる事もあるようだ。
  ようやくコルに出たが、ここは耐え難い強風が吹き抜けるところで、岩影を削り
 ビバークするが、テントの半分が空中に浮いていた。ロックバンドに入ってから、
 この3日間は、2人が横になるスペースが確保できず、座ったままでうとうとする程
 度なので疲れが取れない。おまけに食料不足と高度の影響が加わり、私の指は
 すでに4本の指が色が変わってしまった。
 【タイム】第2ロックバンド上部クーロワール9:30~コル14:00

  
    4日(日) 〔晴れ〕 風は朝方には少し弱まったが、疲労と寒さでなかなかテントから出られ
 ない。今日こそは登頂するぞ!と気合をいれミックスの稜線を歩きだす。稜線は
 支稜をともなうようになり、やがて大きな雪壁が現れる。雪壁上部は傾斜もあり気
 が抜けない。まだかまだかと思いながら、さらにミックスの雪稜を40分から1時間
 進むと、待望のカヒルトナホーンに飛び出した。カシンリッジを登り終えた事にな
 る。2人で抱き合いながら互いの労をねぎらった。空身でデナリピーク(6194m)を
 往復し、一般ルートでハイキャンプ(5300m)まで駆け下った。
 【タイム】コル9:30~カヒルトナホーン18:30~デナリピーク19:00~HC着21:30  

  
    5日(月) 〔晴れ〕 あわよくば今日中に北東フォーク出会いまで下山できると思い、気分
 は上々だ。だか、下山にかかると、思ったよりも体が疲れていることに気づく。でも
 後は下るだけだから、とのんびりモードだった。ところが、メディカルC(4350m)で
 簡単なファースト・エイドだけしてもらい、さっさと下山しようと思いながら寄ったと
 ころ、ドクターに指をドラエモンのように包帯を巻かれ、2人だけで下山することは
 許可できない。とドクターストップがかかってしまった。翌日、レンジャーがアレン
 ジしたガイドパーティーと一緒に下山することになってしまった。強引に自分たち
 だけで下山してレンジャーともめるのもまずいと思い、仕方なくガイドパーティー
 に混ざり、彼らにアシストされる形となってしまった。今シーズン初のカシン完登
 パーティーと気を良くしていたのに、とんだ落ちがついてしまった。
 【タイム】HC(C17)14:00~MC(C14)17:30

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    6日(火) 〔雪~吹雪〕 レンジャーステーションの前でマルコ・プレゼリに会う。彼らもこれ
 からカシンを登りに行くらしい。アラスカは彼らにとっては良いトレーニング程度の場所なのだ。
大所帯のガイドパーティーの動きは遅い、天気も悪く、メディカルC
 よりひとつ下のC11(3400m)で泊まる。
 【タイム】MC15:00~C11 18:30 

  
    7日(水) 〔雪〕 思わぬところでアラスカのガイド登山を体験。オヤジ達ばかりの中で紅一
 点。皆なSueスー。スー。と可愛がってくれる。こんなにもてたのは何年ぶりだろう
 【タイム】C11 12:00~BC(Runing Point)17:00


    8日(木) 〔曇り〕 昼頃、お迎えのセスナにてタルキートナーに帰着。タルキートナーの
 セスナ基地で毎年?気象観測登山隊で来ている、大蔵喜福パーティーに会う。
  「Midnjght Sun Express」の加藤さん(奥様)に迎えに来てもらいAnchorageへ。


    9日(金) 加藤さん(奥様)に付き添っていただきAnchorageの病院へ行く。海外の病院で
 診察を受けるのは初体験。TVドラマの「ER」みたい。


   10日(土) 帰国準備


   11日(日) 中華航空のチケットはキャンセルし、成田行のノースウェスト航空の便で帰国。
 成田空港には千種ACの瀧根正幹氏が出迎えてくれた。

  翌12日~7月10日まで凍傷の治療のため、群馬の藤岡総合病院に入院する。

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by dream8sue | 2006-06-11 14:07 | 過去の記録 | Trackback | Comments(0)