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日光 火山ガス噴気孔を見ながら登る茶臼岳     Chausudake in Nikkō National Park

Sunday, August 31, 2014
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日光国立公園に属す茶臼岳(1,915m)は那須火山帯の南端に位置し、活火山の山を登ることが出来る数少ない山だ。森と湖と渓谷好きな私にしては珍しい山である。日本の夏は天気が悪く、たまたま広域天気予報でこの地域が良かったので、北アルプスの縦走を諦めてここに来た。070.gif 058.gif 057.gif




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前橋、高碕からのアクセス:群馬からだと那須は遠い。電車で片道3時間20分かかる。JR高碕駅の始発に乗れば両毛線、東北本線と乗り継ぎ9時に黒磯駅に着く。駅前より路線バス(東野バス)で那須ロープウェイ山麓駅行きにて60分。バス代往復2,600円 (新幹線利用の場合は大宮から東北新幹線に乗り換え那須塩原駅下車、駅前より路線バスで那須ロープウェイ山麓駅行きにて70分)

マイカー利用の場合は、国道50号線、または北関東自動車道から東北自動車道に乗り那須ICで栃木県道17号線/那須街道(旧ボルケーノハイウェイ)に乗る。那須ロープウェイ山麓駅、または“峠の茶屋”(那須岳登山口)までは30分くらいだろう。

茶臼岳の火山活動は、周辺にたくさんの温泉を噴出させている。街道にはたくさんの温泉宿がひしめき合う那須温泉郷がある。 




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那須ロープウェイ山麓駅からは駐車場の脇の標識に沿って“峠の茶屋”まで行く。実質的なトレイルの始まりはこの峠の茶屋の先にある“那須岳登山口”である。那須岳登山口とあるが、茶臼岳は那須岳の別称であり、またその主峰でもある。034.gif




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峰の茶屋跡まで最初は林の中のトレイルを歩く。山麓は広葉樹を中心とした植生であり、夏は緑が豊かで秋は多種多様な紅葉が見られる。 072.gif




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やがて、大きな樹木が無くなり大小岩石と砂礫の道を登って行く。 071.gif




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トレイルの斜面は緩やかで案内板やマーキングなども付けられているので、初心者や子供連れでも比較的容易に登ることが出来る。




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右手には朝日岳方面から切れ込んだ沢が流れていて、砂防ダムが施されている。




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高山植物の案内板も整備されていて、この花は雑草として刈られてしまうイタドリの近縁種でウラジロタデと言うらしい。イタドリそっくりだが草丈がイタドリより低く引き締まって見える。とにかくこの花しかないってくらい山全体に分布している。 056.gif




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登山口から約40~50分で峰の茶屋跡に到着。北に見えている山は剣ガ峰(1,799m)で、さらにその先に朝日岳(1,896m)から三本槍岳(1,917m)と続き、こちらも人気縦走路である。標高が最も高いのは三本槍岳で主峰茶臼岳の山頂より2m高い。 034.gif 045.gif




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峰の茶屋跡からは南方向に折り返し、茶臼岳山頂に向かって一気に登るトレイルと牛ヶ首を経由してロープウェイ山頂駅方面に行くトレイルがある。071.gif
私は右(反時計回り)の牛ヶ首経由で山頂を目指し、見えている直登ルートを下降して峰の茶屋跡に戻るループトレイルを選択した。




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牛ヶ首までは茶臼岳の西面についた緩やかな巻き路を行く。 070.gif




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茶臼岳は現在も蒸気と火山ガスを盛んに噴出している。トレイルを歩いていても“ゴォー”というジェット機のような音がするが、これは噴気孔からガスが噴出している音だ。 005.gif




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トレイルのすぐ脇のガレたルンゼからも水蒸気が出ている。かすかに硫黄の臭い(硫化水素)がする。 005.gif




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茶臼岳は荒涼とした火山であるが、茶臼岳の西面は那珂川の源流部で、大川などの比較的大規模な河川があり、その一部平坦地には沼原湿原などもあって数々の湿原植物が繁茂している。056.gif 072.gif 当初はこの沼原湿原に行きたかったのだが、時間が無くて茶臼岳周辺ハイクとピークハントのみとなった。 002.gif 021.gif




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牛ヶ首に至る少し手前に“無間地獄”とか“姥ヶ坂”などと名付けられた火山ガス噴気孔がある。005.gif




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峰の茶屋跡から約30分、牛ヶ首に着く。ここから茶臼岳の南面を巻きロープウェイ山頂駅方面を目指す。途中に観光地の“殺生石”方面に行くトレイルを右に分ける。
この殺生石は、有毒な火山ガスを出して近づく生き物を死に至らしめる場所として有名で、周辺は公園化しており、駐車場も整備されている。ただし、殺生石の周りは危険につき立ち入り禁止である。栃木県道17号線/那須街道上にあるので、時間があればハイキングの後に立ち寄ってみるのもよいだろう。 049.gif




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牛ヶ首からロープウェイ山頂駅方面に向かうトレイルは傾斜は無いが、大きな石がゴロゴロした路だ。071.gif




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植物は前記したウラジロタデばかりが目立つが、このガンコウランというツツジ科の常緑小低木もたくさん密集している。よく見ると先端に直径1cmほどの黒い球形の果実をつけている。この実は食べられる実で、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富らしい。集めてジャムなどにしたら美味しいかもしれない。056.gif 011.gif




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牛ヶ首から20分程度で、ロープウェイ山頂駅からくるトレイルに合流する。ここからは物凄い数のハイカー?観光客?が登ってくる。005.gif




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トレイルは傾斜が増し、滑り易い砂地の上に石も多くて、とても歩きにくい。まずは山頂とロープウェイ山頂駅のちょうど中間点にある文字通りの “大岩” を目指そう。 042.gif




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大岩の上からトレイルを振り返れば、眼下にロープウェイ山頂駅の屋根が見える。072.gif




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大岩からは傾斜が緩くなるが、茶臼山はこんもりと盛り上がった溶岩ドームなので最後までダラダラとした上りが続く。見えている鳥居をくぐったところが山頂だ。042.gif




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ロープウェイ山頂駅から約1時間弱で山頂に到着。066.gif
つまりロープウェイを使えば1時間で登れてしまう山なのだ。人気の理由はこのお手軽さだね。045.gif




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山頂からは晴れていれば、日光白根山や尾瀬の至仏山、燧ヶ岳、会津駒ケ岳や越後の山々まで見える。072.gif




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近くの山では、北側にある鬼面山のガレた沢の風景が、まるでアルプスの高山のように見えてカッコいい!072.gif




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この日は霧の発生が激しく、まるで火山の水蒸気爆発のように見える。005.gif




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山頂からは北側についたトレイルで峰ノ茶屋跡まで戻ろう。誰が積んだのか、トレイル脇にはこんな大きなケルンがある。 005.gif 私もこの天辺に石を置こうと思ったが、万が一ドミノ崩しみたく壊してしまったら・・やめました。039.gif 037.gif




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北側についたトレイルは、途中で大きく左(西側)に曲がり、急な坂を降る。




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大きな岩壁の基部を廻り込めば峰の茶屋跡が眼下に見えてくる。茶臼岳山頂から30分くらいで着く。そして峰ノ茶屋跡からは往路で登山口に戻る。下りなので40分くらいで峠の茶屋に着くだろう。071.gif

私のこのトレイルへの評価:4★ 初級者向け
程距離:約7km(峠の茶屋‐峰ノ茶屋跡‐牛ヶ首‐ロープウェイ山頂駅分岐‐茶臼岳‐峰ノ茶屋跡‐峠の茶屋)
高低差:約450m 行動時間:約4時間(休憩込み)

ここは観光地化した山なので、登山マップやコース案内などは、那須町や那須観光協会のサイトで容易に入手できる。→那須町 那須登山トレッキングマップ  那須町観光教会トレッキングマップ


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by dream8sue | 2014-08-31 17:59 | 日光 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経て小淵沢を降る   Ozenuma in Oze National Park

Saturday, August 30, 2014 (The second half)
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前半で大清水から尾瀬沼湖畔をたどり、後半はいいよ大江川湿原から小淵沢田代の2つの湿原めぐり、そして小淵沢(ニゴリ沢)を下降し、奥鬼怒林道(中ノ岐林道)から大清水に戻るという下山路だ。 070.gif 尾瀬の人混みや喧騒が嫌いで、一人で静かに歩きたいハイカーにはお勧めのトレイルだ。 049.gif
大清水から尾瀬沼湖畔のハイキングは →尾瀬 イワショウブ咲く過ぎ行く夏の尾瀬沼   Ozenuma in Oze National Park  でチェックしてください。




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沼尻方面から来ると、大江湿原のシンボルともいえる3本カラマツの側を通り左(北)に進む。ちなみに右(南)に少し行けは尾瀬沼ビジターセンターがあるので時間が有れば立ち寄ると良いだろう。 049.gif




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大江湿原は尾瀬沼の北東に位置し、尾瀬沼周辺の湿原の中では最大級の面積である。中央に大江川が流れ尾瀬沼に注ぎ込んでいる。南北に長く、南は尾瀬沼、北は福島側の入山口のひとつである沼山峠方面に向かっている。




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白樺林を右手に見ながら大江湿原に入ると、ナナカマドが他の樹木に先駆けて紅葉を始めていた。 072.gif




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大江湿原は夏はニッコウキスゲの群落地として有名だが、この時季はイワショウブ、オゼミズギク、アザミ、アキノキリンソウなど、たくさんの植物が “ようこそ、大江湿原へ” と言わんばかりに咲き乱れて熱烈歓迎してくれる。 056.gif 056.gif 056.gif
多くの植物の中でも、お惣菜の名前みたいなゴマナ 041.gif や、特大ブラシのようなサラシナショウマといった背の高い花が目立つ。 005.gif




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中には人の背丈ほどある見事なトリカブトも咲いている。 056.gif




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大江湿原を北に向かい大江川を渡ると、左に派生する木道がある。その先には親子三代に及び尾瀬の自然を守る運動に貢献した平野家の墓がある。初代は“長蔵小屋”の名で知られるいる平野長蔵氏。ちなみに燧ケ岳にある石祠は長蔵氏が19歳の時に担ぎ上げたものだ。2代目も “長英新道” などの名が残っている平野長英氏。私が驚いたのは3代目の平野長靖氏は36歳の若さで吹雪の三平峠で亡くなっていたことだ。040.gif
平野家の墓があるヤナギランの丘には、ヤナギランとシラタマノキが静かに一族の墓を見守っていた。 072.gif




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尾瀬沼ビジターセンターへの分岐から約20分くらいで小淵沢田代湿原に向かう分岐が現れる。木道はまだまだ北に伸びている。その先は福島側の登山口、沼山峠へと続いている。 071.gif




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小淵沢田代に向かう分岐を右に行き、檜高山から派生している緩やかな尾根路に入る。左に大江川に流れ込む小さな沢を見ながら徐々に標高を上げていく。こんな所にもミズバショウが群生している。 005.gif




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針葉樹林帯の中なので薄暗く、沢の水がトレイルに流れ出しぬかるんだ箇所もある。 034.gif




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大きなキノコ?にびっくり! 005.gif




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クマザサの中にトリカブトの群落などを見ながら、大江湿原の分岐から約30分、尾瀬沼方面(尾瀬沼ビジターセンター)へ繋がる分岐に合流する。

ここに至る途中で、グリーンの腕章をつけた男性に “路は分かりますか?” と声をかけられた。彼は私がこの分岐で尾瀬沼に下りるものと思い道案内してくれたのだか、私が小淵沢田代を越えて、小淵沢(ニゴリ沢)を降りたいと言ったら、“その路は廃道になってますよ” と言うではないか!
実際は廃道などにはなっていなかったのだが、腕章をつけた、いかにも尾瀬のスペシャリストのような人物がミスリードするような発言はやめてほしいものだ。尾瀬のボランティアの中には知識が薄い人もいるので、鵜呑みにしないようにしよう。参考にするのは良いが、あくまでルート情報や自然に関することは、自分で事前に調べていこう。 034.gif




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さて、尾瀬沼方面への分岐を右にみて、先に少し行けば、そこには小淵沢田代の湿原が広がっている。訪れるハイカーも少ないこの湿原は、木道も簡単に板を置いただけのもので木道の上には水が流れている。
また、この湿原が他と違うところは標高が高い所にある湿原なので、目線に見える山々が低い。お天気が良ければ日光連山の展望も良い。 072.gif




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草紅葉にはやや早いこの湿原を覆っていたのは咲き終わってしまったキンコウカ。あと2週間もすればこのキンコウカが湿原を紅く彩るだろう。 056.gif
そして、私の大好きな花、ウメバチソウ。花も美しいが、蕾が白く丸い真珠のようで、葉もハート形で可愛い。 056.gif




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大きな池塘がひとつ、トンボの遊び場になっていた。 072.gif この静かで素朴な湿原は “私のお気に入り尾瀬の湿原” ベスト3にランクインした。 003.gif




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さて、湿原美を堪能したら下山に取り掛かろう。小淵沢湿原を東にトラバースし、樹林帯を少し登ると、突然、根元をクマ笹に覆われたダケカンバの林に出る。右にやや鋭角に行くトレイルが小淵沢(ニゴリ沢)経由で大清水に下る路だ。
この辺りは藪が濃いので時期によっては、小さな標識なので見落としてしまうかもしれない。直進してしまわないように注意が必要だ。実際、遭難例があるようだ。 034.gif
ちなみに、この分岐を直進すると黒岩山を経由し鬼怒沼へ続く長い縦走路、鬼怒沼林道(黒岩林道ともいう)だ。いつか歩いてみたいトレイルの一つだ。 045.gif




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分岐点を右に折れて、しばらく緩やかな笹薮の道を下る。小さな沢がいくつかトレイルを横切っているので全体的にぬかるんでいる。やがて斜面がきつくなり、トリカブトが満開の沢を徒渉する。 056.gif




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このトレイルは白い幹が美しいダケカンバの樹林帯を歩く。 072.gif しかも他のハイカーに会うことが無い(少ない)のが良い。 実際、週末だというのに私は誰にも会わなかった。 046.gif 043.gif




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小淵沢田代から約1時間ぐらいで小淵沢の林道に出る。
林道に出る直前の沢は急な上に石がゴロゴロした悪い沢なので足元に気をつけよう。034.gif
林道入口には“小淵沢田代入口”と書かれた古い標識があるが、ほとんど字は消えている。034.gif




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小淵沢(ニゴリ沢)の右岸(川下に向かって右)についた林道はほとんど手入れはされていない様子で、倒木も何箇所もあった。005.gif 002.gif




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小淵沢(ニゴリ沢)にかかる橋を渡る。水のある風景ってやっぱりいいな~ 043.gif




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林道の道端にもたくさんの野草が咲いている。ヤマハハコ、ハンゴウソウ・・おや?これって、在来植物の生態系に影響を及ぼす恐れがある環境省指定特定外来生物 (なんか凄い!) オオハンゴンソウ? 039.gif




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思った以上に長い林道を50分ほど下ると、ようやく奥鬼怒林道の平坦な道に合流する。奥鬼怒林道は大清水から奥鬼怒へ抜ける車道であるが、一般車の通行には制限がある。
奥鬼怒林道は中ノ岐沢の右岸に沿って作られていて、この中ノ岐沢に小淵沢(ニゴリ沢)をはじめ、たくさんの支流が流れ込んでいる。その支流のひとつが滝となっている。




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林道の途中に、“獣進入防止用ネット”なるネットがあり、紐で結んであるだけなので自分で紐をとき、通過したらまた元のように紐を結あえておく必要がある。 034.gif




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そして、最後はきれいに下枝がカットされた針葉樹林の中を進み、大清水登山口まで戻る。小淵沢(ニゴリ沢)出合から約1時間強くらいだろう。 066.gif 071.gif


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私のこのトレイルへの評価:4★ 中級者向け

行程距離:約12km (大江湿原‐小淵沢田代‐ニゴリ沢‐奥鬼怒林道‐大清水)

行動時間:約5時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-08-30 23:59 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

尾瀬 イワショウブ咲く過ぎ行く夏の尾瀬沼   Ozenuma in Oze National Park

Saturday, August 30, 2014 (The first half)
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尾瀬フリークまっしぐらの私が今回訪れたのは尾瀬沼。まずは定番の大清水から尾瀬沼一周をたどり、後半は大江湿原から小淵沢田代に登り、小淵沢(ニゴリ沢)を下降し大清水にもどるというトレイルだ。小淵沢(ニゴリ沢)トレイルは、三平峠越えのトレイルより尾瀬沼からの静かな下山路として利用できる。ただし、マイナーなルートなのでトレイルコンディションを事前にビジターセンターや、片品村観光課などに確認したほうが良いかもしれない。 034.gif
1日の山行であるが、ブログはポピュラーな尾瀬沼一周と、ややマイナーな小淵沢田代を経て小淵沢(ニゴリ沢)下降の2回に分けてある。




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前橋、高崎からのアクセス:JR上越線の沼田駅(又は新幹線の上毛高原駅)から大清水行きのバスに乗り、沼田駅から大清水まで約1時間30分(バス代:2,250円)

マイカー利用の場合は関越自動車道を沼田インターで降り、国道120号線で片品村に向かう。片品村の鎌田の信号を左折し国道401号線(沼田街道)に入る。戸倉バス停を右手に見ながら直進すれば、片品川に沿って大清水まで行く。(大清水駐車所料金:500円/1日)

私は前日に大清水登山口の大清水小屋に泊まった。(大清水小屋 1泊2食付:7,000円)




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大清水登山口には “大清水湿原” がある。大清水に着くと皆な先を急ぐことに気をとられて、この湿原の存在は意外と忘れられているかも知れない。大清水小屋の隣にある小さな湿原だ。




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大清水湿原の今の時季(夏の終わり)はこの2つの花がメインだった。花びらにある斑点を夜明けの星空に見立てたという、何ともしゃれたネーミングのアケボノソウと、ホラ貝を連想させるパープル色のツリフネソウだ。ツリフネソウは尾瀬以外の山でも結構見かける花だが、アケボノソウは今回初めて知った。綺麗な花だ。 056.gif




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2014年7月12日~9月19日までは、大清水~一ノ瀬間(約3km)で低公害車両試験運行が行われている。つまり無料で大清水と一ノ瀬間を送迎してくれるのだ。しかも早朝4時20分発便から、一ノ瀬16時発便までという、楽ちん思考ハイカーには実にありがたい。 043.gif  もちろん、低公害車に乗らず、しっかり歩きたいハイカーは写真、右側の旧道を歩くことも出来る。私?もちろん乗りました! 060.gif
また、この旧道は栃木県日光市に通じる “奥鬼怒林道(一般車両通行禁止)” の起点でもある。




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大清水~一ノ瀬間を低公害車で10分で走り、一ノ瀬休憩所で身支度を整えたら、いさ出発! 070.gif  トレイルは、はじめは沢に沿って行き、次第に三平峠からの尾根林に入って行く。




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沢沿いのトレイルからは、支流にかかる小さな滝が見える。 072.gif




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三平峠までは、水量豊かな沢筋なので、高山植物が豊富だ。 アザミ、トリカブト、カニコウモリ、ヨツバヒヨドリなど、夏から秋に見られる花々が出迎えてくれる。
尾根路に差しかかる手前に “岩清水” の水場がある。冷たくておいしい水を汲んでいこう。049.gif




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水場を過ぎると針葉樹林帯の登り坂になる。しばらく行けば三平峠に着く。 066.gif 一ノ瀬から1時間弱くらいだろう。 059.gif




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三平峠から20分くらいの緩やかな下り坂を歩けば、尾瀬沼湖畔の三平下(尾瀬峠)に着く。広い休憩場があるので一休みするには最適だ。 063.gif




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さて、ここからは楽しい尾瀬沼周遊ハイクだ。左(時計周り)に進み、小沼湿原を通り沼尻へ。そして浅湖湿原から大江(大江川)湿原へとつなげよう。湖畔をいくトレイルは背の高い樹木によって、尾瀬沼の展望は良くない。




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“この先、斜めになった立木があります。頭上に注意して通行してください” って、ちょっと過保護なノーティスではないか?って思うのは自己責任のアメリカ文化にどっぷりと浸かっていた私だけが感じるセンスなのだろうか?日本って親切?管理好き? 039.gif




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湖畔トレイルの限られた展望スポットからの燧ヶ岳。皆な同じ写真撮ってるね。003.gif ヘリコプターのローターブレードのような(分かり図らい例えで申し訳ない。041.gif)シンメトリー(上下対称)な景色!005.gif まじ、ヘリのローターブレード(上で廻ってる翼?)ってこんな形なんだよなぁ~




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左に富士見峠への分岐を分けて進むと、ここにも限られた展望スポットがある。水芭蕉と水草が尾瀬沼の美しさを際立たせている。 072.gif




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尾瀬沼の方にばかり気を取られていると、足元にゴゼンタチバナが赤い実を付けていた。 056.gif もう秋だね。




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小沼湿原の少し手前の湖畔展望スポット。実際に見上げる空よりも、湖面に映った雲のほうかくっきり見える。 072.gif




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1羽の鳥が優雅に湖面を渡っていた。 058.gif




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やがて、湖畔から離れ樹林帯を行くと、突然、燧ヶ岳を背にして小沼湿原が現れる。 072.gif




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今秋の湿原の主役は、このイワショウブの花だ。尾瀬沼周辺の湿原のいたるところで咲いていた。赤みを帯びた花は蕾かと思ったら、逆で花後らしい。 056.gif 056.gif




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湿原にたたずむマツの木?の枝がとても綺麗だった。 072.gif




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小さな小沼湿原を通り過ぎると、大きな沼尻湿原に出る。沼尻は尾瀬沼と尾瀬ヶ原を繋ぐトレイルの起点でもある。沼尻休憩所は、尾瀬ヶ原から来るハイカーにも、尾瀬沼を歩くハイカーにとってもありがたい休憩所だ。私はいつもここで “天然水コーヒー” をいただく 063.gif ・・なんて・・私の嗜好などはどうでもいいことだが、041.gif 天然水って、ただの沢の水で入れたコーヒーってことだよね?ものは言いようで、美味しく感じるから不思議だ。041.gif



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休憩所の前には秋の代表花リンドウが、大きな蕾をたくさん付けていた。 056.gif
湿原には、ホロムイソウという世界で1科1種の植物も見られる。花期はすでに終わり、写真は果実の状態だ。




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沼尻から見える燧ヶ岳には、正面にナデッ窪ルートのルンゼが見えている。7月に登った時にはまだナデッ窪ルートには残雪が残っていた。→ 尾瀬 霧の燧ヶ岳と尾瀬沼に咲く花たち  Mt. Hiuchigatake and Ozenuma




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沼尻から大江湿原の手前までは、7月に歩いているので、早足で通り過ぎ割愛したい・・と思ったのだが、素晴らしい尾瀬の自然がそうさせてくれない。 072.gif 072.gif




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7月に比べ、緑が濃くなっている。 072.gif 045.gif




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大きな木の根がトレイルに盛り上がって生えている。 005.gif




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初夏にはオレンジ色のレンゲツツジが咲いていた湖畔には、今はアザミに酷似しているタムラソウが彩りを加えている。タムラソウの花弁には気持ち悪いくらいの多くの虫がたかっていた。 020.gif 蜜が特別に美味しいのかな? 039.gif




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そしてまた、小さな森を通過する。薄暗がりの中でオオバタケシマランが赤い実を付けてその存在をアピールしていた。グミの実に似てるね。 011.gif




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沼尻から40~50分で、浅湖湿原に着く。浅湖湿原は尾瀬の湿原の中で私が2番目に好きな湿原だ。(ちなみにベスト1は白砂湿原)初夏にはワタスゲで覆われていたここも今はイワショウブにとって変わっている。




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脇役の花たちも個性豊かだ。バイオレット色がきれいなサワギキョウと、湿原のタンポポみたいなオゼミズギクとの競演は秋の尾瀬沼の定番だ。056.gif056.gif




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浅湖湿原を流れる小さな沢には何種類ものトンボが乱舞していた。水草に止まったトンボの羽が透明すぎて見えない。水面に映る羽の方がくっきり見えている。005.gif




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浅湖湿原から大江湿原に行く樹林帯。最近設置されたと思われる肌色の木道の木の臭いが何とも良い。 071.gif




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沼尻から約1時間、三平下から約2時間、大江湿原(大江川湿原ともいう)の南端に出る。そして、ここから大江湿原、小渕沢田代を越えて、小淵沢(ニゴリ沢)を下降する。→尾瀬 尾瀬沼から小淵沢田代を経て小淵沢を降る   Ozenuma in Oze National Park

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やはり尾瀬は良い。
初夏とは違う明るい尾瀬だが、あまりに早く過ぎ去っていこうとする夏の尾瀬にどこか一抹の寂しさも感じる。
20年以上前に訪れた尾瀬沼への再訪であったが尾瀬沼は何も変わらず昔のままだった。


私のこのトレイルへの評価:5★ 初級者向け
行程距離:約10km (大清水‐三平下‐沼尻‐浅湖湿原‐大江湿原)
行動時間:約4時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-08-30 00:35 | 尾瀬 国立公園 | Trackback | Comments(0)

下仁田町 西上州のテーブルマウンテン荒船山     Mount Arafune in Shimonita, Gunma

Sunday, August 24, 2014
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西上州の荒船山は、南米のギアナ高地を思わせる(ちょっとオーバーだが 037.gif )テーブルマウンテンで、長さが約2,000m、幅が約400mの台地状の山頂部が特徴的だ。
また、麓から見える山の形は巨大な船に似ていて、切り立った200mの大岩壁はハイカーの登山意欲をそそる。 070.gif




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<マイカーの場合> 荒船山は群馬県と長野県の県境にある山なので、藤岡市から国道254号線で長野県佐久市方面に向かう。(上信越自動車道利用の場合は、下仁田ICで降りて国道254号線に合流する)
登山口は長野県側の荒船不動口と、群馬県側の相沢口と内山峠口がある。内山峠口へは、内山トンネルを越えてから鋭角に左折し(地図では右折し旧道に入るようになっているが・・)、少し先のT字路で左折し道なりに進むと右側に駐車場がある。20台くらい駐車可能な未舗装の駐車場だ。

<公共交通の場合> 内山峠に行くバスはないので、JR高崎駅から上信電鉄に乗り換えて、下仁田駅で下車したら、タクシーで40分ほどかけて内山峠登山口まで入るしかない。
下山後はタクシーを予約しておくか、ルートを相沢方面に下山し、相沢集落から相沢川
に沿った広い車道をたどり三ツ瀬のバス停に出る方法もある。しかし、週末などはバスの本数が少ないので事前に時間をテェックしておく必要があるだろう。→下仁田バス市野萱線の時刻表




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駐車場の脇にフシグロセンノウが咲いていた。 野草花にしては鮮やかなオレンジ色でゴージャス感のある花だ。 056.gif




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登山口は駐車場奥の案内板から、西側に伸びた尾根を反対側に巻き込むようにトラバースし、稜線とそこから派生した小さな尾根を歩き徐々に標高を上げていく。途中に壊れた木橋などもあるが、比較的よく整備された登山路で歩きやすい。 071.gif




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あまり花は無いが、時々1輪のリンドウ、トリカブトなどの秋の花が見られる。この花はノブキかな? 039.gif 




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登山口から約1時間、前方に “鋏岩” と言われる岩壁が現れる。ハイカーの団体が何やらレクチャーしている。




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岩壁には上部から水が滴っていて、岩の表面には、びっしりとオオバギボウシに似た花が咲いている。056.gif




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また、ここは “修験道場跡” と呼ばれる場所で、大きな岩屋があり、休憩するのにちょうど良い広場になっている。063.gif  今も建物のファンディーション(礎石)が残っている。045.gif




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左奥にも洞窟があるので探検していこう。070.gif 049.gif




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トレイルは鋏岩の広場から右へ行く。少し行けば左側の岩から流れる “一杯水” と呼ばれる水場がある。




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一杯水の水場に、綺麗なピンクのシモツケソウが咲いていた。056.gif

この水場の先で、トレイルはやや急斜面となり、小さな岩場も出てくるがハシゴやクサリがついているので問題ないだろう。




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岩場を越えれば、程なく荒船山のテーブル状の台地に出る。 071.gif




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テーブル状台地を “艫岩(ともいわ)展望台” に向かって東に進む。

途中、“滑落死亡事故発生” の看板が目に入る。

人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者が、この山から滑落亡したニュースは記憶にある。

作者、臼田儀人氏のご冥福をお祈り申し上げます。 040.gif




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艫岩展望台までのトレイルは両脇に笹が生えていて、古木の苔にも風情を感じる路だ。 072.gif




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笹藪の中に1輪のツリフネソウが・・056.gif いいね。072.gif 043.gif




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しばらく行くと、テーブル台地の岩壁寄りに沢の染み出しになった湿地帯がある。そこにはフキの葉に似た葉をつけた黄色い花が一面に咲いていた。オタカラコウだろうか? 056.gif




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そして、この湿地帯の先は断崖絶壁になっている。 005.gif ふと、気がつけばこの場所に見覚えがある。 039.gif この艫岩に突き上げるルンゼは冬季にはアイスクライミングで登攀が出来るのだ。 そうそう、ここって昔、アイスクライミングで登り上げたルンゼじゃん!ルート名は、たしか 昇天の氷柱 だ! 005.gif  往年の名クライマー、加藤保男さんを偲んで作られたルートらしい。 狭いルンゼで蹴り落とした氷の塊がビレーヤー(確保者)を直撃するので、極力、氷を壊さないように登った記憶がある。 045.gif




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昔の思い出にひたりながら足を運べば、林の中に避難小屋が見えてくる。そこはもう艫岩展望台である。




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登山口から約2時間、荒船山の人気スポット、艫岩展望台に到着。066.gif

ここは200mもの断崖絶壁になっており柵などはないので、くれぐれも足元には気をつけよう。034.gif

眼下に見える道が走ってきた国道254号線。

視界が良ければ浅間山や妙義山などの山々がよく見えるだろう。 072.gif




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さて、艫岩展望台で眺めを堪能したら、荒船山の実質的なピーク(最高峰)の行塚山(経塚山)を目指そう。 避難小屋から南東方向に進み、相沢登山口へのトレイルを左に分けて、樹林に囲まれた快適な路をたどる。 070.gif
艫岩から相沢ルートの様子はこちらから → “下仁田町 荒船山の失われた路 小屋場ルート   Mount Arafune in Shimonita, Gunma”





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この艫岩展望台から行塚山(経塚山)までのトレイルが実に良い。072.gif




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足元に笹をはわせたしっとりしたブナ林の美しさはピカイチだ。岩山の荒船山というイケージががらっと変わるだろう。




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トレイルは台地状なので大きな起伏もなく、時々、マツの木などが混ざる平坦で快適な路が続いている。




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と、しみじみ自然の美しさを堪能していると、突然、茂みの中から白装束の軍団が現れた。005.gif 修験者かしら?カメラを向けたら、“気をつけて行ってらっしゃい” と手を振ってくれた。何とも明るく緊張感の無い修験者達だ。003.gif




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どこまでもフラットなトレイルを進みながら、小さな秋を見つけた。まだ8月なのに1本だけもう紅葉が始まっている木があった。 005.gif それに、こんなキノコも。ビロードの服を着たようなこのキノコの名は何だろう?




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なおも南に向かって行き、薄暗いブナ林の中を通過すれば・・




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星尾峠への分岐が現れる。右に行けば星尾峠を経て、長野県側の登山口、荒船不動に至る。分岐から頂上までは左に進み、10分程度のわずかな最後のひと登だ。




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艫岩展望台から約1時間、荒船山の最高地点、行塚山(経塚山:1422.5m)に到着。066.gif

山頂には二等三角点と石祠が設置されていて、周囲は樹木に覆われているので展望は良くない。002.gif

帰路は往路と同じトレイルで戻る。





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岩壁に植物が生茂る鋏岩(修験道場跡)周辺の洞窟や、展望が良い艫岩周辺、何と言っても山頂までの美しいブナ林の森林浴ハイク。荒船山は変化に富んだ楽しい山だ。

人気の山らしいので、秋の週末などは混雑が予想される。セカンドアイディアとしてはメインを外して兜岩山や神津牧場周辺のハイクも楽しそうだ。

私のこのトレイルへの評価:5★ 初級者向け 
往復距離:約9km, 高低差:約350m、行動時間:5.5時間(休憩込み)




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【おまけ】 荒船風穴
国道を挟んで、荒船山の向かいには神津牧場がある。ここでジャージー乳のソフトクリームや焼肉を食べるの一案だが、さらにその先に、世界遺産に登録された富岡製糸場の関連施設の “荒船風穴” なる場所がある。→下仁田町HP:荒船風穴へのアクセツ

ここは夏でも2℃前後の風が吹き出す場所で、明治後期から大正初期にかけて建設された蚕種の貯蔵施設だ。蚕種を冷蔵し蚕の “ふ化” を遅らせることで養蚕を年に複数回行うことを可能にし、生糸増産に貢献した施設である。昭和初期の電気冷蔵が普及するまで活躍していたらしい。ここ半端ない冷気です!

ちなみに、この施設がある集落が “屋敷” というところで、これまた昔、頻繁にアイスクライミングの練習に通った “神津牧場の氷瀑” のあるところだった。 005.gif 時は流れてますね。

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by dream8sue | 2014-08-24 19:10 | 群馬県 西上州エリア | Trackback | Comments(0)

南アルプス ドンドコ沢から登る鳳凰三山(後編)     Hoō Sanzan in Minami Alps National Park

Wednesday, August 20, 2014
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鳳凰三山の素晴らしさは二つある。一つは風化花崗岩の白い山稜をたどる、鳳凰三山自体の稜線の美しさ。もう一つは白峰三山をはじめとする周囲の展望を楽しめることだ。045.gif


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鳳凰小屋から樹林帯を登っていくと、次第に樹木がまばらになり、地面も白砂へと変わる。 鳳凰小屋までの記録は “ドンドコ沢から登る鳳凰三山(前編)” でテェックしてね。 049.gif


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白砂の地面はビーチを歩いているようにザレて歩きずらい。 002.gif それでも右手前方のオベリスクを目指して、一歩一歩斜面を登っていく。 042.gif


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白砂の斜面には、ピンク色のコザクラを大きくしたようなタカネビランジの花が目を引く。
この花は鳳凰三山の縦走路のいたる所に咲いている。 056.gif056.gif056.gif
美男子がビランジの写真を撮っている・・なんて・・041.gif


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振り返れば甲府盆地にかかる雲海と、青空に浮かぶ雲が Wonderful! 072.gif


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あれ、トリック写真? 005.gif いえいえ、私は真っ直ぐに立っています! 046.gif


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地蔵岳(2,764m)の巨岩オベリスクが空にくっきり威容を誇っている。“う~ん、やっぱ存在感あるなぁ~” 004.gif


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鳳凰小屋から約1時間、オベリスクの基部に到着。このオベリスクがバルタン星人のカニの手みたいに見えるのは私だけ? 041.gif 登れる所まで登ってみよう!071.gif


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こんな岩場に張り付くようにトウヤクリンドウが根を下ろしていた。 056.gif
リンドウというとパープル色が多いが、このリンドウは淡い黄色なのが特徴だ。
胃薬になるので“トウヤク:当薬”の名がついているらしい。 034.gif


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オー!世界遺産が見えるじゃん! 005.gif やはり富士山は登る山ではなく、見る山だよなぁ~。It's so beautiful! 049.gif 072.gif


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オベリスクの最後のクラックが垂直で難しい!013.gif 残置のロープがあるので登る人もいるようだ。私?無理無理!046.gif


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オベリスクを後にして鳳凰三山の最高峰、観音岳(2,841m)を目指す。まずは白い砂が印象的な“賽ノ河原”へ下り、アカヌケ沢ノ頭へ行く。 賽ノ河原には風雪に耐えたお地蔵さんがたくさんいる。


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アカヌケ沢ノ頭へ行く途中で振り返れば、木立の間からオベリスクの雄姿を見ることができる。 おや?ピークに誰か登っているようだ!013.gif


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Wow! Who is that? He is definitely a awesome climber! 005.gif 004.gif


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アカヌケ沢ノ頭(2,750m)に着く。ここから見る観音岳は実に大きい。 072.gif


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アカヌケ沢ノ頭と観音岳との鞍部まではハイマツと花崗岩の岩稜の間を縫うように降っていく。振り返ればアカヌケ沢ノ頭西面の岩ヒダのような岩稜がすごい。 072.gif


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強風に耐えて生きるカラマツの造形が美しい。 072.gif バックにオベリスクが見える。049.gif


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アカヌケ沢ノ頭から観音岳までは、見えている以上に距離がある。042.gif


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ようやく観音岳への鞍部にさしかかる。ここから左には鳳凰小屋に繋がるトレイルがある。このトレイルを利用すれば地蔵岳を経由しないで、直接、鳳凰小屋から観音岳を目指すことが出来る。


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観音岳までは高低差200mほどの登り返しとなる。いよいよ、観音岳がターゲットに入ってきた。070.gif


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鞍部からしばらくは樹林帯を進み、ザレ場や岩稜帯をこなす。振り返れば・・ “ワォー!アカヌケ沢ノ頭の奥に見えるのは甲斐駒ヶ岳ではないか! 005.gif やっぱ、大きいなぁ!” 045.gif 049.gif


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観音岳まではもう少しだ、頑張れ! 042.gif 066.gif


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鳳凰小屋を出発してから約3時間30分、鳳凰三山の最高峰の観音岳(2,840m)に到着。 066.gif 山頂からは360度のパノラマが楽しめる。歩いてきた地蔵岳やアカヌケ沢ノ頭、大きく見えていた甲斐駒ヶ岳もだいぶ遠くになった。 072.gif


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東に見えている山脈は八ヶ岳。 おや、手前の岩塊に誰かが立っている。 013.gif もしやオベリスクのクライマーではないか? 039.gif


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南に目をやれば、向かう薬師岳へのなだらかな稜線と、西に広がる見事な樹林帯が見て取れる。072.gif


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そして、何と言っても目の前(西側)の北岳を盟主とする白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)の展望が素晴らしい。ここから北岳までは野呂川を挟んで直線距離にして7km足らず。
雪渓の上部に見える北岳の岩壁が北岳バットレスだ。“たしか昔、ピラミットフェースとか、下部岩壁十字クラックから四尾根などを登攀した記憶があるなぁ・・”などと昔の思い出に浸っていると、先ほどオベリスクのピークに登っていたクライマーがすたすたとやって来た。歩きも早い! 005.gif 聞けば小学生の時にすでに親に連れられて黒部源流を遡行しているという生粋の沢屋さんだ。どうりで身のこなしが忍者のようだ。He is so cool! 004.gif


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さて、忍者になれない我々凡人は、白砂を踏んでゆっくり薬師岳に向かって縦走を続けよう。041.gif
観音岳から薬師岳までは砂地と岩稜の緩やかな下り坂で20分程度だろう。ルンルン気分の楽しい稜線歩きだ。 060.gif 071.gif


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薬師岳周辺には甲府側から雲が蒸気のようにわき上がっている。005.gif


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トレイル脇にはコゴメグサが群生していた。
米粒くらいの花なので一輪では目立たないが、たいがい群生しているので見つけやすい。
美しい花は他にたくさんあるが、可愛らしさではピカイチではないだろうか。
私もそんな存在になりたいな。だって美しさでは勝負にならないから。。041.gif

そしてその可愛い花を取り囲むように群生している緑の葉っぱがウラシマツツジだ。
春にドウダンツツジのような花が咲き、秋には葉が赤く紅葉する。
この葉の表面は葉脈がへこみ、逆に裏面で突出し、顕著な網目模様になる。
この葉を見て、同行者の一人は“エロイ”と表現した。
人の感性って面白いね。この葉っぱ“エロイ”ですか? 037.gif


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そんな植物観賞をしながら稜線散歩を楽しむこと、観音岳から約30分、薬師岳(2,780m)に到着。薬師岳山頂は砂地の広場のようになっていて、見事なハイマツの群落がある。 072.gif


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波のように横たわった樹木が、冬の風雪のすごさを想像させる。 009.gif


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鳳凰小屋から約4時間の稜線歩きだった。一休みしながら最後の展望を楽しもう。063.gif


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下山は“中道”と呼ばれる東面の尾根を小武川に向かって下りるトレイルだ。薬師岳山頂からしばらく岩場を下っていくとすぐに樹林帯の中へと入る。


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終始、樹林帯の中を行くやや単調なトレイルである。 019.gif 高低差400m弱ほど下り、2,390m地点に御座石と呼ばれる大きな岩が横たわっている。休憩適地なので一休みしていこう。063.gif


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御座石からも木の根の張り出した針葉樹林帯をひたすら下る。1,800m付近でいったん傾斜が緩くなり、周辺が背の低い笹原に覆われるようになると、トレイルも比較的やさしい表情へと変わる。072.gif


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“そろそろ林道に出るかな?”と期待するが、なかなか着かない。実時間よりも長く感じるトレイルをひたすら降り続ける。朝からの疲れと、膝への負担がつのる苦しいところだ。 042.gif 008.gif
中道はドンドコ沢ルートに比べ(この時季は)植物も少なく、時々目にするマルバダイブキなどの花が疲れを癒してくれる。 043.gif


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やがて沢の音が聞こえ始め、林の中でくち果てた廃屋の横を通り過ぎれば中道登山口の標識が見え、ここで林道に合流する。後は林道を30分ほど降れば、左手に「青木鉱泉近道」と書かれた看板があるので、林道を外れ樹林帯から沢に出て、沢を渡れば青木鉱泉に至る。070.gif
青木鉱泉で温泉に浸かって2日間の汗を流して帰ると良いだろう。(入浴料 :1,000円) 065.gif


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私はハイカーが多いルートが嫌いで、いつも人の少ないマイナールートをよく歩くのだが、やはりポピュラーな山にはそれなりの魅力がある。白砂を踏んでの南アルプスの展望ルートは万人に指示される好ルートだ。中道はちょっと退屈かな・・

私のこのトレイルへの評価:5★ 中級者向け 
距離:約13km, 高低差:約1,740m、行動時間:9時間(休憩込み)


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by dream8sue | 2014-08-20 22:48 | 南アルプス 国立公園 | Trackback | Comments(0)

南アルプス ドンドコ沢から登る鳳凰三山(前編)     Hōō Sanzan in Minami Alps National Park

Tuesday, August 19, 2014
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ハイカーなら誰もが知っている南アルプスの鳳凰三山を縦走してきた。20年以上前にテントを担いで夜叉神峠から入り、ドンドコ沢を下山したことがある。しかし、ドンドコ沢の見所である4つの顕著な滝(下流から南精進滝、鳳凰ノ滝、白糸滝、五色滝)の記憶がまったく無い。おそらく見ていないのだと思う。そこで今回はじっくり滝を見ながらドンドコ沢を上りルートで歩き、三山を縦走後は中道を下降するループトレイルで楽しむことにした。 070.gif


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都心からのアクセス:中央高速道を韮崎インターで降り、県道27号線から国道141で西に向かい、国道20に合流したら右折し、川に沿って北西に進む。“上円井”の信号で左折し狭い道を通り抜ければ再び広い道に交流するので右折する。すぐに“御座石鉱泉”という標識があるので左折し、小武川に沿って走る旧道の小武川林道に入りる。旧道は所々に未舗装の箇所があるので運転には気を使う。道に迷わなければ韮崎インターから1時間くらいで青木鉱泉に着くだろう。 (青木鉱泉の駐車料金:750円/1日)

なお、電車、バスでのアクセスは鳳凰小屋のサイトで詳しく案内されているので参考にして欲しい。バスの本数が少ないので事前計画は綿密に。 → http://houougoya.jp/access/


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青木鉱泉の庭先に登山ポストがあるので計画書を提出して山道に入る。すぐに小武川流域の砂防工事現場を横切る。命綱1本に身をゆだねて仕事をしている職人たちはまるでビックウォールを登っているクライマーのようだ。 005.gif 004.gif


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川を工事用の仮説階段を使って徒渉すれば、いよいよドンドコ沢左岸(川下に向かって左)の尾根登りが始まる。いきなり傾斜の強いスイッチバックのトレイルだ。 009.gif


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ひと登りすると支流を横切る。ドンドコ沢には鳳凰小屋に至る間に4つの滝があるが “早速、南精進滝か?” と思ったがこれは違った。 015.gif


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しばらく行くとまた支流がある。“これが、南精進滝か?” と思ったがこれも無名の滝だった。 015.gif


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沢筋に付けられたトレイルのせいか、トレイル脇にはたくさんの植物が見られて急登の労を癒してくれる。 056.gif 043.gif


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青木鉱泉から約2時間、南精進滝への分岐には立派な標識があり、こんどこそ間違いなさそうだ。分岐から5分ほどドンドコ沢方向に寄っていくと、狭い高台のような場所から南精進滝が一望できる。中間に滝つぼを介し2段になった落差約50mほどの滝だ。高台から比較的近くに、目の高さで滝が見れるので迫力がある。私はこの滝が4つの中で一番美しい滝だと思う。 072.gif


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南精進滝の美しさに、この先の3つの滝への期待感が高まる。トレイルはこの先でも072.gifドンドコ沢に流れ込む支流を何度か横切りながら標高を上げて行く。071.gif


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針葉樹林の林床には、写真のカニコウモリという花がたくさん咲いていた。 056.gif


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足元には時々、面白い形をしたキノコ類を発見することができる。ハリネズミ?みたいな白いキノコが針の変わりにたくさんの水泡を背中につけていた。 037.gif そうかと思えば、茶色いユリの花みたいなラッパ形のキノコもある。 005.gif


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深い樹林帯にはシダ類も多く、まるで南方のジャングルみたいだ。 072.gif


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南精進ヶ滝から1時間弱で鳳凰ノ滝への分岐が現れる。分岐より10分ほど南西に行けばドンドコ沢の河原に出る。071.gif その間にはピンクの綿菓子のようなシモツケソウの群生も見られる。 056.gif おいしそうな実をつけた野いちごの木などもあり、自然の恵みにちょっと舌づつみ。 011.gif


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河原からは遠くに2本の滝が左右から落ちているのが見える。これが鳳凰ノ滝だろう。まるで羽を広げたフェニックスのようだ。 005.gif 071.gif
河原をつめれば滝の下まで行けそうだが、結構時間がかかりそうだ。遠目からズームで片翼の滝をアップでパチリ。


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鳳凰ノ滝への分岐に戻り一休み。063.gif ここで今日の行程(青木鉱泉から鳳凰小屋まで)の半分くらいだろう。042.gif
ふと見れば虎のしっぽのような花が咲いている。サラシナショウマかな? 056.gif


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さあ、一休みしたら、次なる滝を目指してドンドコ登ろう! 070.gif 樹林の切れ間に北側の岩壁帯が見える。ガスがかかり幻想的だ。 005.gif 043.gif


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鳳凰ノ滝の分岐から急登を登ること1時間半、白糸滝に到着。066.gif ガレた沢筋の先に垂直に落ちる滝が見える。072.gif
ちなみに頭上の木から垂れ下がっているこの糸状の植物は、空気中の霧から水分を得て光合成をして成長するサルオガセというものらしい。 そういえばこの植物、アメリカの Nojoqui Falls 周辺でも見たな。滝の周辺って霧が発生しやすいのかな? → “苔のロングスカートをはいた滝  Nojoqui Falls near Solvang”



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キャー! 005.gif ディズニーのおとぎ話にでも出てきそうな可愛いキノコ。037.gif でもベニテングダケ(毒キノコ)だから食べちゃだめだよ。 034.gif
この手裏剣のような葉が特徴的な花は何だろう? 039.gif いたる所でこの葉をみるなぁ・・ 039.gif


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白糸滝からさらに1時間ほど登った所に、五色滝への分岐がある。分岐から5分も急坂を降れば五色滝の基部まで行ける。 071.gif


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4つの滝の中で最大の落差約70mの滝だ。005.gif 049.gif


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滝つぼまで行くと、すごい水しぶきで寒いくらいだ。057.gif 070.gif


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五色滝を過ぎるとトレイルは斜度を緩め始め、幹が美しいシラビソの森を通り抜ける。 072.gif


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このあたりが最後の急登である。鳳凰小屋はそう遠くない。頑張れ! 042.gif 070.gif


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トレイル脇に小さな花が咲いている。056.gif お初にお目にかかります。貴方はダイモンジソウ、ですね? 037.gif 確かに花弁が“大”の字にみえる!045.gif


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針葉樹林が終われば下りになり、やがて沢に降り立つ。沢沿いのトレイルにはハイマツやタカネビランジなどの高山植物が咲き、ゴツゴツした岩場を進むと小川を横ぎり再び樹林帯に入る。


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樹木の間から地蔵岳のシンボルであるオベリスク(地蔵仏と呼ばれる巨大な塔のような岩峰)が見えてくると、いよいよ鳳凰三山に来た感が高まってくる。072.gif 070.gif


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そして突然、秋の花を代表するヤナギランの群生が現れれば、そこはもう鳳凰小屋の敷地内である。 056.gif


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鳳凰小屋は沢筋に建っているため水が豊富で、小屋の周囲にはヤナギランをはじめとし、トリカブト、ホウオウシャジンにキオンなどたくさんの高山植物が生殖している。殺伐とした稜線に建つ山小屋とは違いとても雰囲気の良い山小屋だ。049.gif (1泊2食付き: 8,000円)


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テント場も小さいながらきちんと整地されている。072.gif


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高低差が大きく、確かにきつい登りであるが、歩きに飽きた頃に滝が現れ疲れを忘れさせてくれる。滝好きには嬉しいトレイルだ。 049.gif 展望はないが森の中にはたくさんの植物が生えていて楽しい。056.gif

そして、翌日はいよいよ鳳凰三山の稜線歩きだ。“南アルプスの展望台”といわれる通りの素晴らしい景色が展開する。→ 南アルプス ドンドコ沢から登る鳳凰三山(後編)


私のこのトレイルへの評価:5★ 中級者向け 
距離:約7km, 高低差:約1,300m、行動時間:7時間(休憩込み)


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by dream8sue | 2014-08-19 19:38 | 南アルプス 国立公園 | Trackback | Comments(0)

上信越 湯の丸高原 池の平湿原は花の宝石箱     Yunomarukōgen in Jōshin'etsu-kōgen NP

Friday, August 15, 2014
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日本はお盆休み中、アメリカ帰りの私は日本の慣習にはまったく興味がない。お天気もぱっとしない。どうしたものかと思案の結果、午前中くらいなら歩けるだろうと長野県の湯の丸高原に行ってきた。070.gif

湯の丸高原は浅間連峰の西側に位置し、長野県東御市(とうみし)と群馬県吾妻郡嬬恋村にまたがる、標高1,800~2,000mの高原である。別名 “花高原” と呼ばれているほど、たくさんの高山植物が咲き誇る場所だ。6月下旬ごろは国の天然記念物である、60万株のレンゲツツジの大群落が一斉に咲き、観光客が多く訪れ、賑わいを見せる。056.gif

今回はそのレンゲツツジが咲く湯ノ丸山から南東に位置する “池の平湿原” の遊歩道を歩き植物鑑賞をすることにした。池の平湿原は、春から秋にかけて次々に1,000種以上の花が見られる、いわば天然植物園である。ハイキング写真もほとんど植物ばかりになってしまった。041.gif

池の平湿原の周りには、北に水ノ塔山、東籠ノ登山、西籠ノ登山があるので、晴れている日なら、このルートの縦走も楽しそうだ。049.gif
さらに歩き足りないハイカーには、南の見晴岳から地蔵峠を経由して、湯ノ丸山、烏帽子岳までのトレイルならたっぷり1日楽しめるだろう。049.gif




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<マイカーの場合(前橋方面から)>
国道18号線で碓井峠を越え、信号 “浅間サンライン入口” で右折し、上信越道路車道の北側を走る。この道路(県道80-79)は田舎道で信号も少なく快適だ。
小諸を過ぎたあたり(浅間サンライン入口から約12km)で信号 “別府” で右折し県道94に入り山に向かって北に進む。
湯の丸スキー場、地蔵峠まで約10km弱だ。地蔵峠から右(東)へ向かう林道がある。
これが池の平湿原に行く “湯の丸高峰林道(冬季閉鎖、夏季も夜間は閉鎖)” だ。
舗装されているがカーブの多い道なので、運転は慎重にね。
池の平湿原に着くと、まず右側に大型車駐車場があり、その先に普通車駐車場がある。
駐車場は未舗装。(駐車料金:500円/1日)
上信越自動車道利用の場合は小諸ICで降り、県道79で西に向かえば程なく、信号 “別府” に至る。

<公共交通の場合>
電車利用の場合は、長野新幹線で上田駅下車、しなの鉄道に乗り換え、田中駅又は滋野駅下車。タクシーで40分くらいで池の平湿原に着くだろう。

なお、東御市観光協会のHPで駅からの夏期のバス情報や高山植物の開花情報などもアップされているので、出かける前にチェックしていくと良い。 034.gif

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地蔵峠から湯の丸高峰林道に右折する角に “湯の丸自然学習センター” なる建物がある。
池の平周辺のトレッキングルートをジオラマで見れる。
パンフレットなども入手できるので立ち寄って行こう。(入館無料、水曜定休、9時~16時)




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池の平湿原の駐車場に着いた時点で、たくさんの高山植物が出迎えてくれる。駐車場の看板の脇には、楕円形をした赤紫色の花?のワレモコウや、淡いパープルのベル形をしたツリガネニンジンをはじめ、ヤマハハコ、ハクサンフウロなども目立つ。




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えんどう豆を思わせるパープル色の花はシャジクソウ。雑草として刈られてしまうことが多いイタドリも少し赤みを帯びた小さな花をたくさんつけて見事に咲いていた。 056.gif 056.gif




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トレイルの入口には、こんなに大きなオオバギボウシが咲いていた。 005.gif 056.gif




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遊歩道を真っ直ぐ進めば池の平湿原に行けるが、右に行くトレイル(反時計回り)でコマクサ園のある見晴岳(2,095m)方面を目指そう。 “村界の丘 2,113m” “雷の丘 2,108m” “雲上の丘 2,110m” などがある登り坂のトレイルだ。
登り出してすぐに、トレイル脇にはイブキジャコウソウやカワラナデシコ、ツリガネニンジンなどが咲いている。このツリガネニンジン、こんな可愛い花なのに根が朝鮮人参に似ているところからニンジンなんて名前がついているらしいけど、なんだかミスマッチな気がするのは私だけ?037.gif




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大きなシダのトレイルを通り過ぎる、と・・




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その先にはヤナギランの群落がある。すごい!005.gif 072.gif




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横倒しになった松の木が、かすかに根が地面に残り、そこから栄養を取って枝を大きく伸ばしている。これも感動ものだ。 005.gif




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いきなり、たくさんの植物に圧倒されて、知らず知らずに着いてしまった村界の丘。



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ここでも、秋の代表花、マツムシソウ(松虫の鳴くころに咲くというところから命名された)と、“薄雪” に例えられる白い苞葉の上に花をつけるウスユキソウが咲いていた。

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そして、雷の丘を過ぎて・・




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ノアザミが咲き誇るトレイルを進めば雲上の丘である。 070.gif




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しかし、雲上の丘は真っ白な霧の中で展望は無かった。残念!!002.gif




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雲上の丘から “ビグミーの森” という薄暗い森林の中を行けば・・ 070.gif




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森林床にはサトイモの葉を小さくしたような植物が一面を覆っていた。 005.gif




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ビグミーの森を抜け、三方見晴歩道に出る手前には・・ 070.gif




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クガイソウの群落がある。056.gif




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駐車場からゆっくり歩いて1時間強、三方見晴歩道に合流。
ここを右に行けば見晴岳(2,095m)まではすぐだ。
見晴岳からは晴れていれば北アルプスや八ヶ岳などが見えるはずであるが、このお天気では期待できないので寄らずに、左に進み “見晴らしコマクサ園” に行く。





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コマクサ園は柵で囲ってあって、中には入れない。柵の外から見る限りではもうコマクサは終っていた。最もコマクサの開花時期は5月~8月なので無理も無い。でも、コマクサの手前には綺麗なピンクの花をつけたイブキジャコウソウがたくさん咲いていた。056.gif





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さらに、ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)と思われる黄色い花も見られる。056.gif




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見晴らしコマクサ園から、三方ヶ峰を過ぎ、もう一つのコマクサ園 “三方コマクサ園” に向かう。 あ!咲いている! 
高山植物の女王と呼ばれるコマクサだ。
しかも2株がキスしてるみたい。037.gif 
環境省のレッドリスト(2012年)では、絶滅危惧II類に登録されている。
こんな高山の岩場や砂礫地で強風に吹かれても可憐に咲くコマクサはやはり女王の風格だね。004.gif
それに、微量のモルヒネ様物質を含み全株が有毒だって、知らなかった!
可愛い顔してさすが女王です!




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ネバリノギラン、この花も地味な花なのに不思議な存在感がある。茎や花の柄、花被片には腺毛が生えていて粘つく。触るとすごくネバネバする。




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三方コマクサ園から、“おとぎの森” と名づけられた小さな森を抜け、いよいよ池の平湿原に入って行く。けれど霧がどんどん濃くなり、ついに雨模様になってしまった。 057.gif 雨の中を歩くのは煩わしいが、霧の湿原風景もそう悪くはない。 072.gif




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木道をたどり南に進むと、 “忠治の隠石広場” に出る。そこを左に少し行けば “鏡池” という綺麗な池がある。 072.gif 雨でなければ木道を右に行き “コケモモライン” をたどって半周したいところだが、湿原の中を突っ切る近道(池の平三方歩道)で駐車場に戻ることにした。




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夏の池の平湿原はヤナギランとマツムシソウの群生地だ。木道脇の雨に濡れたヤナギランがこれまた美しかった。 072.gif 木道が終り、小高い “グリーン広場” に出て、緩やかな坂道を15分ほど歩けば駐車場に戻れる。071.gif




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約3時間の短いハイキングであったが、数え切れないほどの高山植物に出会えた。056.gif 056.gif 056.gif
これで終わりかと思いきや、ふと見れば、駐車場のトイレ脇にもヤマオダマキが花弁を下げてひっそりとたたずんでいた。そして、地蔵峠に下る車道脇にも背の高いヨツバヒヨドリの群落が目を引いた。




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まさに湯の丸高原は花の宝石箱だ。072.gif 072.gif 072.gif 
今度は秋晴れの中を紅葉した烏帽子岳を登ってみたいな。070.gif


私のこのトレイルへの評価:4★ 初心者、初級者向け 
距離:約3.5km, 高低差:約50m
行動時間:約3時間(休憩込み)







おまけ:  帰り道は地蔵峠から群馬県側の国道144号線に抜け、嬬恋村、長野原町経由で戻ることにした。長野原町で国道145号線になり、国道沿いの吾妻郡東吾妻町矢倉に鳥頭神社がある。この神社の境内に、“神代杉” と呼ばれる古木がある。枯れた幹の空洞の中より杉が生えてきて別名 “親子杉” とも言う。ちょっと面白い杉なので立ち寄るっていくと良い。
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by dream8sue | 2014-08-15 03:45 | 上信越高原 国立公園 | Trackback | Comments(0)

黒姫山 黒姫を訪ねて天空の池沼へ    Mount Kurohime in Myōkō Togakushi renzan National Park

Thursday, August 7, 2014
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群馬県にも上毛三山というのがあるが、長野北部にも北信五岳というのがあるらしい。 黒姫山(2,053m)は北信五岳(東から斑尾山、妙高山、黒姫山、飯縄山、戸隠山)の一座である。 コニーデ型の美しい山容から信濃富士とも呼ばれている。
また、名山は伝説を生むと言われるが、日本中に “姫” にまつわる伝説は数々あるが黒姫山にも黒姫伝説がある。 以前、群馬の四万温泉周辺にある摩耶の滝に行ったことがあるが、そこの摩耶姫は滝で運命の若者と出会うというハッピーエンドなお話であった。が、ここの黒姫は大蛇にみそめられ、自らも大蛇と化し、あげく黒姫山頂の池に身を投げてしまうという悲劇だ。私はそんな黒姫に会いたくて信越本線の黒姫駅で下車した。

現在、黒姫山に登る東側からのトレイルは2本ある。黒姫高原スノーバーク(スキー場)から登る小泉山道と、黒姫駅からほぼ真西に伸びる東登山道(表登山道とも言う)だ。南登山道は廃道となっている。
私は、黒姫登山の代表的な表玄関とも言うべき東登山道から登り、黒姫が眠る山上のカルデラ湖 “峰ノ大池” を訪れた後、南東側の戸隠高原に下降した。下降路にも古池や種池などの池が見られる。




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アクセスはこちらを参照のこと → “燕温泉から登る妙高山と火打山(前編)”

黒姫駅は信越本線の関山駅の2つ手前だ。黒姫駅から登山口までは、徒歩の場合は黒姫駅の線路脇の道を北に行くと雲竜寺が現れる。その少し先を西に左折し農道を真っ直ぐ進むと写真の大きな案内板のある登山口に着く。道を探しながらなので40~50分はかかるだろう。駅からタクシーを利用することをお勧めする。

私は前夜に近くのペンションに泊まったので、朝早くに出発したいと言ったらペンションのオーナーが登山口まで車で送ってくれた。 040.gif この時季(夏休み)の黒姫高原リゾート地は大きなホテルは学校の運動部などの貸切で大変混んでいる。が、個人経営の小さなペンションはそれほどではない。登山をすることを話せばいろいろと融通を利かせてくれるだろう。それに下手な山小屋より安くて、食事もボリューム満点だ。 049.gif 003.gif




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トレイルは登山口から草地に植えられた並木道を真っ直ぐ森に向かって延びている。 “う~ん、爽やかな夏の朝だ” と思いきや、いきなりアブの大群に襲われた。 008.gif




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アブから逃げるように、どんどん森に入って行く。途中で林道に出るが、横切って標識にそってカラマツ林に入る。下刈りされた明るいカラマツ林の中には、バイオレット色の小さなユリのような花が咲いていた。コバギボウシかな?実に美しい色だ。 056.gif




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カラマツ林の先で、再び道幅の広い林道が現れるが横断して雑木林の中に進んでいこう。森の中には小さな生命がいっぱいある。ノイチゴ?ヘビイチゴ?いや、絶対食べられるイチゴでしょう! 011.gif でも、食べる勇気は無かった。 041.gif
毒キノコ?でも美味しそうじゃん! 011.gif これ食べられるキノコ(タマゴダケ)だよね? 039.gif




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3合目 “しなの木” までは緩やかな登りだ。 案内板の説明によれば「樹皮のじん皮せんいが強く布をおり船舶用ロープ、手綱、腰みのなどの一部に用いる。 この古木は数百年前から黒姫登山の道しるべとして茂っている」とある。さらに「登山者は大方ここで小休止していく」と書いてある。うけた!041.gif ならば小休止して行こう。。063.gif




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“しなの木” の先から “七曲り” というスイッチバックの急登が始める。 042.gif 四合目 “七曲り上” に差しかかると、勾配はもっときつくなる。 周りの樹木もいつの間にかブナ、シラカバの広葉樹林帯になっている。 072.gif とても美しい森だ。072.gif 秋はさぞかし紅葉が綺麗だろう。




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急勾配にあえぎながら登って行くと、右手に大きな岩が現れる。五合目 “日の出石” だ。 さすがに3日連続のハイキングで、いささか疲れてきた。 それに標高が低いこともあり、とにかく蒸し暑くてバテる。 042.gif 思うように足が上らない。ただただ以前から気になっていた黒姫伝説の “峰ノ大池” を見てみたいという思いだけで重い足を前に出していた。





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五合目を過ぎると、樹木の間に笹(ネマガリダケ=クマザサの仲間のチシマザサの別名)が増えてくる。このネマガリダケの竹の子は食用になる。 011.gif
そして七合目付近から林相が変わり、コメツガ、シラビソの黒木帯に入る。周囲が薄暗くなり、深山の感じが迫る中を行くと、八合目 “ひかりごけ” に着く。トレイルの石や根の下の岩穴の中にヒカリゴケが金色に輝いている。 072.gif




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そして九合目 “あおとど帯” に至る最後の急登。 周辺にはアオモリトドマツの大木が見られる。




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九合目を過ぎると傾斜も緩くなり、右手が明るくなったと思えば黒姫乗越からの分岐が合流する。 分岐を左に進み、背丈の低くなった針葉樹とナナカマドなどが生える尾根路を行けば黒姫山の山頂は近い。071.gif




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登山口から5時間強、ようやく黒姫山(2,053m)山頂に到着だ。 066.gif

さすがにここまで登ると頬に当たる風がひんやりして気持ちが良い。 043.gif




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この日は台風が近づいている影響で、雲がどんどん迫ってくる。 次々に変わる雲の動きは、まるで一大天空ショーを観ているようだ。 It's amazing! 005.gif 070.gif 072.gif




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眼前(南)には北信五岳のひとつ、飯縄山がそびえている。ちょうど雲の切れ間にピークが見えている。 北には一昨日登った妙高山が見える。




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眼下には下山路で向かう古沼と種池が見えている。 “あそこまで降りるのか~結構、遠そうだなぁ~” 039.gif




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と、下山にかかる前に、念願の黒姫が眠る “峰ノ大池” と外輪山と小黒姫山に囲まれた火口原に行こう。

山頂から南に少し降ったところに分岐があるので、右(西)に曲がって樹林帯の急坂を300mほど降る。

樹林帯はジメジメしていて、トレイル上の石に苔が生え非常に滑りやすいので足元に注意しよう。 034.gif




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30分程で峰ノ大池と火口原への分岐があり、まずは峰ノ大池へと左に進む。 すぐに淡くかすむ峰ノ大池が現れる。 さして風も無いのに湖面を渡るさざ波がまるで大蛇の鼓動のように揺れ続けていた。072.gif 009.gif




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淡い緑の樹木を倒影した湖面が息を飲むほど美しい。 黒姫が眠るにふさわしい池は静かで神秘的な気配を秘めている。 072.gif  ずっと来たかった場所に来れて何だかちょっとセンチメンタルな気分になり涙がこみ上げてくる。 もしかして黒姫が私に乗り移ったかな? 037.gif




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そして、分岐を右に5分も行けば、外輪山と小黒姫山に囲まれた火口原がある。 ここは低いクマザサが緑のカーペットのように広がっている。005.gif 072.gif




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笹原の中には “七ツ池” と呼ばれる大小の池が点在している。 西に見えている山が小黒姫山で、この山に登るトレイルは無い。 045.gif




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四方をぐるリと山に囲まれ、まるで天然の庭園のような場所だ。 この下界と隔離された天空の楽園にいつまでも留まっていたいという思いに駆られる。 043.gif 049.gif




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さて、楽園に別れを告げ、暗い樹林帯を登り返し稜線に戻ろう。 分岐に戻ったら見晴らしの良い尾根路を西に進み、1,998m峰を越え “新道分岐” に向かう。 070.gif




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この稜線歩きは景色も良く、実に楽しい。070.gif 露岩がゴロゴロする1,998m峰のピークを過ぎると、蝶がたくさん舞うお花畑をさらに西に行く。072.gif “しらたま平” という展望の良い場所を過ぎると、尾根は南西方向に急勾配の下り坂が始まる。




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稜線から離れ、ネマガリダケの群生するトレイルをぐんぐんと標高を下げていく。 稜線から1時間も下降すると、ここにもあった “しなの木”。 休憩適地なので一息入れていこう。 042.gif 063.gif




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“しなの木” を過ぎるとやや傾斜も緩くなり、しっとりとしたブナの巨木林の中を行くようになる。 シラカバの明るい美しいも良いが、やっぱりブナもいいね。049.gif ハイキングを始めて2年、ようやく森のもつ味わいが分かるようになった。 037.gif




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そして、稜線から1時間半、ようやく新道分岐に到着だ。 直進すれば大橋林道で真っ直ぐ戸隠高原に降りられる。右(写真では左)は大ダルミ経由で西登山口へ続くトレイル、左は古池、種池経由で戸隠高原に行くトレイルだ。 水辺の大好きな私としては古池、種池コースは外せない! いざ参らん池めぐり!070.gif 003.gif




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新道分岐から広葉樹林の中に広がる、ネマガリダケ栽培地を通過する。ネマガリダケは、しなりに強く、たわませても折れたりしないので、戸隠の民芸品の竹細工の材料になっている。
やがて水音が聞こえてくると、雪解けの冷たい水が気化して霧状になっている渓流が現れる。熱った身体を冷やそうと水に手をつけると、余りの冷たさに5秒とつけていられない。005.gif




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だんだんと明るくなる森を抜ければ、古池の北に出る。071.gif




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古池を半周するかたちで西に進むと、右手には広大な湿原が広がっている。




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古池は貯水池であるが、単なる貯水池では無く、周辺には水芭蕉の群生地もあり、湿原にはたくさんの植物が生殖している貴重な自然地域だ。 072.gif 056.gif




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古池の排水門に向かって行くと、池の中洲に2本の植物がニョキニョキ・・なんだかユニークだ。003.gif 排水門の先の針葉樹林帯を10分ほど南に行くと種池への分岐がある。




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種池分岐の脇に、ホラ貝を思わせる花が咲いていた。キツリフネという、名前もユニークな花だ。005.gif
そして、今回の山行で最後に訪れた池が種池だ。
湧出口と流出口の無い池で、古来この池の水を汲んで戸隠神社に雨乞いを祈願すると必ず雨が降ったという言い伝えがある池だ。

そういえばカリフォルニアにも Mano Lake モノ湖という流出口の無い湖があったなぁ。
アルカリ性の強い塩水湖で濃度が濃いから浮力も高いらしい。
Tufa トゥファという石灰華の塊は一見の価値ありだよ。→ “ルート395沿いの驚異のモノ湖の石灰華 ― Mono‘s Tufa & along the Hwy.395 ―”

種池からは10分弱で種池登山口の車道にでる。マイカー利用ならここに数台止められる。私は戸隠キャンプ場のバス停まで車道を右(南西)に、さらに20分ほど歩いた。 長野駅行きのバスは1時間に1本程度ある。





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このトレイルは全体的に見どころが点在していて飽きがこない。
シラカバの広葉樹林帯、ヒカリゴケ、伝説の池と火口原、稜線の景色にお花畑、ブナの巨木林に古池、種池の池巡り。低山の蒸し暑さを差し引いてもトレイルの良さの方が勝る。 049.gif

私のこのトレイルへの評価:5★中級者向け 秋の紅葉シーズンなら5★+になるだろう。
全行程距離:約14km, 高低差:約920m、行動時間:10時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-08-07 15:38 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(2)

燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park

Wednesday, August 6, 2014
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燕温泉から登る妙高山と火打山の2日目は、宿泊した黒沢池ヒュッテを基点に美しい池塘群をもつ火打山を往復し、そして往路とは別のルート、大倉山の北面から燕新道へ合流し燕温泉への下山である。

前日の妙高山ピークハントと、黒沢池ヒュッテまでの道のりはこちらから → “燕温泉から登る妙高山と火打山(前編)”




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まずは黒沢池ヒュッテの西にある茶臼山を越えて火打山のお膝元である高谷池に向かう。070.gif 朝5時半に小屋を出発したのだが、この日は朝から霧が濃くて何も見えない。 写真はほとんど帰路で撮ったものだ。 青い屋根の黒沢池ヒュッテと、その南にある黒沢池だ。池の東側に見えるトレイルは笹ヶ峰登山口に続く路である。




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茶臼山の登りではクルマユリが出迎えてくれた。056.gif




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茶臼山への高低差はさほど大きくはないが、展望のきく尾根をひとしきり登りつめると樹林帯に入り、茶臼山のピークを越えてだらだらと東に進む。




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樹林帯を40~50分ほど歩けば視界が開け、木道が敷かれた草原に出る。高谷池までは近い。
足元には妙高山では見なかった(気づかなかっただけかな?)植物が見られる。黄色い花はシナノオトギリ(ミヤマオトギリソウとも言うのかな?)と、白い花はエゾシオガマかな? 039.gif




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黒沢池ヒュッテから1時間あまりで高谷池の分岐に着く。
左に少し行けば高谷池ヒュッテがあり、笹ヶ峰の登山口に続く。
あさ、ここからが “花の火打山” の楽しい(美しい)トレイルが始まるよ。070.gif 060.gif
火打山へは標識に従って分岐を右に行く。
朝霧に包まれている木道脇の白い花はモミジカラマツだ。056.gif




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意外だったのが、ナナカマドがすごく多くて驚いた。木道の両脇にびっしりと生えていた。005.gif




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左手には高野池湿原が広がり、奥には三角屋根が特徴的な高野池ヒュッテが湿原を見守るように建っている。




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高野池湿原を半周して天狗の庭への登りになる。この上り路の両脇も高山植物の宝庫だ。056.gif 056.gif 例えば・・





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イワイチョウが一面を覆いつくす中に、ピンク色が美しいイワカガミがたくさん咲いている。
白い(淡い黄緑色)のツガザクラは可愛いちょうちん形の花を下向きにたくさんつけている。




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白い梅の花を思わせるウメバチソウは、花も美しいが、つぼみが宝石の真珠みたいで好きだな。
そして、火打山の代表格といえば小さいながら存在感ありありのハクサンコザクラだ。最盛期は7月中旬ということで時季は若干遅いもののパープル色の絨毯であたりを染めていた。056.gif




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そして緩やかに下った先には、 “天狗の庭” と名づけられた池塘群がある。 ここは小さな尾瀬を思わせるたたずまいだ。072.gif




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ワタスゲの他にも、コバケイソウやモウセンゴケも多い。




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木道の脇にイワイチョウの群落に混じって咲いていたヨツバシオガマの葉がなんとも美しい。072.gif




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さて、天狗の庭を過ぎると、少しきつい登りになる。




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右側の浅い谷には残雪があり、ダケカンバの林が青々と輝いている。072.gif




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振り向けば池塘群が一望できる。




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ここは花の火打山、この尾根の斜面にも湿原とは異なる花々が競うように咲いている。パープル色が美しいヒメジャシンや、イエロー色の花が目立つキオンにミヤマキンポウゲ。 056.gif 056.gif
幾何学模様のミヤマシシウド?は何とも不思議な花だ。目がチカチカする。 037.gif クロトウヒレンという褐色の花(蕾)も初めて見た。




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そしてこのバイオレット色の花が悪名?高きミョウコウトリカブトだ。
根に毒があると聞くが、花には触れても大丈夫なのかしら?

そういえばカリフォルニアの山には花に触れるとかぶれてしまう“poodle-dog bush プードルドック・ブッシュ”という毒花がある。ミョウコウトリカブトよりやや淡いパープル色の大型の花だ。花弁自体はウツギの花に似ている。写真はこちらを参照してほしい→マンザニータの森から最高峰へ San Gabriel Peak via the Mount Disappointment Trail
トリカブトにせよプードルドック・ブッシュにせよ、何処の国でも綺麗な花には毒?トゲ?があるんだね。
Don't touch me! 041.gif




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そして、ライチョウ平というフラットな場所を過ぎればいよいよ火打山への最後の登りだ。黄色の大型の花弁が目を引くマルバダケブキの群生地を見ながら緩やかな登りをこなす。




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最後の最後まで、花の火打山は期待を裏切らない。ハクサンコザクラと共にこの火打山を代表する花が、ひまわりの小型版みたいなウサギギクだ。




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黒沢池ヒュッテから3時間、火打山の山頂に到着。066.gif
晴れていれば360度の展望で、北アルプスはもとより、日本海に浮かぶ佐渡島や富士山も望むことが出来るはずなのだが・・残念ながら晴れそうで晴れないガスに、しびれを切らし下山することにした。
まあ、もともとピークハントはついでで、湿原と花を観ることが目的なのでよしとしよう! 003.gif





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黒沢池ヒュッテに戻る途中で、トイレ休憩のため高谷池ヒュッテに立ち寄った。
高谷池ヒュッテは高谷池の池塘群のすぐ側に建つ、妙高市観光協会が運営する完全予約制の山小屋だ。
観光協会の運営と言うことで宿泊料などは黒沢池ヒュッテより安い。065.gif049.gif




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火打山登山を終え、黒沢池ヒュッテに戻ったのは午前11時。往復6時間を要した。059.gif さて、ここから今日中に燕温泉に下山しなくてはならない。




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妙高山への登り返しを避けるべく、私たちが下山路に選んだルートは妙高山の北に位置する大倉山の北側を巻き、大倉池のある大倉分岐に下降し、燕新道に合流するルートだ。このルートは緩やかな日当たりの良い尾根を東に向かって行く。笹が刈り込みされた歩き易い路であるが、妙高山への登山道、長助池のある燕新道に比べると地味な感じで利用度は少ないと思われる。




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トレイルには日光を好む黄色いニガナがいたる所に咲いている。黄色い花に混じって白いハナニガナも見られる。
ダケカンバの根元にはヒメジャシンやキオンの他に、ピンクの綿菓子みたいな花、コシジシモツケが鮮やかだ。




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黒沢ヒュッテから約1時間で神奈山(写真の霧がかかっている山)と、燕新道に下りる三ツ峰分岐に着く。三ツ峰分岐に立てば右手のはるか下の樹林帯の中に大倉池が見えるだろう。
三ツ峰分岐からは “え!こんな所を降りるの?” 005.gif 008.gif と疑いたくなるほどの急な下降路である。その間15分くらいの短いトレイルなのだが、フィックスロープが張られたジメジメした急勾配のルンゼである。全ルートの中でこの間が一番の悪場と感じた。




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一気に大倉谷に下り降りれば、長助池、大倉池からくる燕新道に合流する。やれやれだ!042.gif 少し大倉池側を散策してみれば、大倉池に流れ込む沢筋に化け物みたいに成長した水芭蕉が大きな葉を広げていた。 005.gif




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三ツ峰への分岐(大倉分岐)を見送って少し進むと 黄金清水 という水場がある。
ベンチもあり、一休みするには最適だ。 063.gif
水も冷たくて美味しい!お代わり自由です。 041.gif




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水場から少し急な斜面を約1時間弱下った所が大倉沢渡渉点。橋はかけられていないので適当な箇所を選んで渡渉する。結構水量があるので増水時に渡るのは難しいだろう。034.gif 今回は写真のような、なんとも心もとない小枝の橋?があったので何とか靴を濡らさないで渡れた。




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沢を渡り、アジサイの咲く右手の斜面を麻平まで行く。多少のアップダウンはあるが概ね穏やかな路が続く。




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麻平からはやや急な下りを北地獄谷の吊橋まで樹林帯を降る。
吊橋の手前で惣滝展望台への登山道が左に分かれている。
時間があれば是非立ち寄って観賞したい滝だ。
今回はバスの時間があるので遠目で見ただけだった。ちょっと残念! 044.gif
吊橋から先は、未舗装の遊歩道を辿って燕温泉まで戻る。

2日間の上信越高原のハイキングは、登り甲斐と風格のある妙高山、高山植物の宝庫である火打山という、どちらも個性的な山だった。 北アルプスや南アルプスのような派手さは無いが、静かで味わい深い山行が出来る山だ。だが、真夏に登るにはやはり標高が低いせいか非常に蒸し暑く体力を消耗する。 特に高山植物が目的でない限り、気温が下がる秋に登ることをお勧めする。 049.gif

登山マップはこちらから→ 火打山・妙高山ガイドマップ(妙高市)

私のこのトレイルへの評価:4★中級~上級者向け 
全行程距離:約17km, 高低差:約1,360m、行動時間:10時間(休憩込み)





【おまけ】黄金の湯   
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下山後に登山口の近くにある無料の露天風呂 “黄金の湯” に浸かって帰った。乳白色の熱めの湯で、秋になると一面黄金色の葉が舞い落ちることから名付けられたそうだ。確かにここは秋の方が風情があるね。


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by dream8sue | 2014-08-06 23:29 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)

燕温泉から登る妙高山と火打山(前編)   Mount Myōkō in Myōkō Togakushi renzan National Park

Tuesday, August 5, 2014
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越後富士の異名をもつ妙高山(2,454m)と、雲上のオアシスのような池塘群を有する火打山(2,462m)に登ってきた。 070.gif この2つの山を登る場合は、南側の国民休暇村笹ヶ峰キャンプ場の登山口から登るトレイルが一般的である。しかし、今回私達は妙高山の東側にある燕温泉登山口(燕登山道)から入り、妙高山登頂後に、西に位置する黒沢池ヒュッテに下山、宿泊し、翌日に火打山を往復して燕新道で燕温泉へ下山するルートを選んだ。このルートは実に歩き甲斐のあるハードなルートである。 けれど名瀑である “惣滝” をはじめ “光明滝・称名滝” といった見事な滝があり、登山口が秘湯の燕温泉と言うのも下山後すぐに温泉に入れて嬉しい。 049.gif




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<公共交通の場合>
長野新幹線の始発で長野に行き、そこからJR信越本線に乗り継ぎ関山駅で下車する。関山駅からは市営バスで燕温泉まで約30分(500円)だ。
関東方面から朝の電車、バス利用でのアクセスだと登山開始が午前10時と、いささか遅い出だしとなってしまう。山小屋宿泊の場合は遅くとも午後5時には山小屋に着くように計画しよう。034.gif

<マイカーの場合(前橋方面から)>
上信越自動車道の妙高高原インターで下り、国道18号を北に向かう。 “坂口北” の信号を左折し西に向かい上信越道の下を横切り、県道39号線に合流したら左折。そのまま南西に向かい関温泉を通り過ぎたら、山道を渓谷沿いに上れば燕温泉街入口の駐車場に着く。




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小さな温泉街の先に登山口の案内板がある。左手の薬師堂の前を通り、トレイルの脇にある無料の露天風呂 “黄金の湯” を横目に見ながら坂道を進む。 向かう先には深緑の中に称名滝がその雄姿をのぞかせている。




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トレイルは温泉源管理道でもあるため源泉管理小屋までの1km? くらいコンクリート舗装されていて歩き易い。




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しばらく北地獄谷の右岸を深い渓谷を見下ろしながら進む。 秋には美しい紅葉が見られる見事な渓谷だ。
ちなみに写真のこの花って山菜のウドの木なの?039.gif ウドは大好きだけど食べてばかりで、成長した状態を知らない!041.gif




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登山口の燕温泉から光明滝・称名滝がある標高1500mくらいまでの間には、いたる所にアジサイやウツギが今が盛りとばかりに咲いている。 039.gif




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そして、登山口から約1時間半、 “光明滝・称名滝” が間近に現れた。 下の滝が光明滝で上の滝が称名滝だ。




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光明滝の落口を横切り、称明滝に続く脇道をたどり、ちょっと寄り道して滝の下まで行ってみよう。称明滝は高さ85メートルもあり、下から見上げるとその大きさに感動する。水量は少なく、写真では水流に見える岩壁の色は、その水質の為に岩壁が白く染まっているのだ。 005.gif
同名の立山の称名滝にはかなわないが、こちらの称名滝は妙高山に登るトレイル上にあり、ハイカーにとっては1度で2つ美味しいみたいな嬉しさがあるね。 003.gif




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さて、滝見物の後はややきつい登りになる。でも相変わらずトレイル脇にたくさんの草花が咲いている。アジサイに変わりこんなユニークな花もあった。タマガワホトトギスという名前もユニークな花だ。何でも2日~4日間しか開花しないそうだ。056.gif




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ふと、足元に転がっている倒木をみると、なにやら芸術的な模様のキノコ?がある。倒木がフリルの付いた洋服を着てるみたい。041.gif




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急坂を登りきり、川床が茶褐色の北地獄谷を横切れば燕新道の麻平へつづく “湯道分岐” まではすぐだ。071.gif




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湯道分岐を過ぎると、地獄谷の沢筋から離れ妙高山の東の山腹を南西に向かって進む。このあたりは胸突八丁と呼ばれる急登で1,800m(五合目)を過ぎ、標高も上がってくる。この間もエンレイソウや実を付けたサンカヨウ、写真のハナチダケサシ?などの高山植物のオンパレードだ。056.gif 056.gif 056.gif




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登山口から約3時間、標高1,930mの “天狗堂” という岩祠がある天狗平に到着する。 一休みするには良い場所だ。ここは赤倉温泉街からスカイケーブルを使って妙高山を登山する赤倉登山道との合流点でもある。 妙高山を最短でピークハントするならこのスカイケーブルを使うのがメジャーなようだ。でも、お金を払って、せっかくの自然美を見ないなんて何だかもったいない気がするのは私だけ?041.gif




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天狗平から先はしばらく緩い上りである。途中、小さな池 “光善寺池” を左手に見て、ダケカンバなどの広葉樹の生えた尾根を東に進む。071.gif




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この間は日当たりも良く、足元にはヤマハハコの花があちこちに咲いていた。056.gif




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この日は台風の接近に伴い、稜線には時々霧がかかったり晴れたりのすっきりしないお天気だった。 湿度もマックスで、とにかく暑い!042.gif




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2000mを越えて、いよいよ8合目にさしかかると “風穴” の標識がある。写真では分かりづらいが山肌に穴があり、顔を近づけると穴から冷たい風が吹き出てくる。天然クーラーだ!005.gif 049.gif
この穴をエアコンの無い私の部屋に持って帰れないものだろうか?欲しい~! 070.gif





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天狗平から約1時間、山頂の肩に上るクサリ場が現れる。




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傾斜はあるが、しっかり足場がカッティングされてあるので、慎重に登れば問題ないだろう。




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クサリ場の岩肌にもたくさんの草花が咲き乱れ、思わすクサリを離して写真撮影をしてしまう。056.gif




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眼下には野尻湖が雲の切れ間に見えている。072.gif




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クサリ場を過ぎると、トレイルは溶岩帯の間を縫うように北東に向かっている。 霧が晴れて眼前に北信5岳の一つ、黒姫山がその優美な姿を現した。072.gif 見事なカルデラ火口を有し信濃富士とも呼ばれている山だ。 ちなみに、私は2日後にこの黒姫山も登った。066.gif   → “黒姫を訪ねて天空の池沼へ   Kurohimeyama in Myōkō Togakushi renzan National Park




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さて、越後富士の妙高山の山頂直下といえば、こんな可愛い花の首飾りをまとっている。3枚の花弁が反りかっていて、雌しべは象の鼻みたいに曲がっている、ミヤマホツツジだ。056.gif




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普通は樹高10~20mくらいのダケカンバの木も、森林限界近辺ではハイマツと同じくらいの低木となる。




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森林限界を超え、岩場をぐんぐん登って行く。下からガスが追いかけてくる。




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そして登山口から5時間半(天狗平から2時間半)岩場の先に、妙高大神が祀られている南峰(最高点)に飛び出る。 居合わせた外人ハイカーと記念撮影をしながらしばし会話がはずむ。 一瞬ガスが切れて野尻湖やその東には斑尾高原の山々が姿をのぞかせた。




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妙高山の山頂は東西に長く、三角点のある北峰に向かう。071.gif




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南峰から北峰までは5分で行ける。トレイルにもたくさんの花が咲いている。とりわけパープル色のヨツバシオガマは背も高く目立つ。056.gif




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北峰に着いた頃はすっかり霧が覆って展望はない。002.gif 晴れていれば外輪山はもとより、北アルプスの峰々も見れるはずなのだが・・時間も押しているので、さっさと降りよう。 021.gif 北峰の少し北に下ったところには洞窟の中に石祠が祀ってある。本当に日本の山は宗教との関連性が強い。




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北峰から燕新道との分岐までの下りはかなりの急勾配である。 大きな石がごろごろあり、足場も滑り易く所々にロープが張られている。午後4時を過ぎ肉体的にも疲れがでてきた。008.gif




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ようやく急降下を終え、燕新道分岐に合流する。
ここを右に行けば長助池、大倉池を経由し、燕温泉まで戻ることが出来る。
長助池までは往復で30分なので時間があれば見てみたいところであるが、今回は時間も気力も無い。020.gif 025.gif
黒沢池ヒュッテまではここから、左に行き大倉乗越を越えて1,5kmほどだ。
もう少しだ、頑張ろう! 066.gif




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残雪のある小川を渡り・・




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右手に大倉山を見ながら、緩いアップダウンのトレイルを行く。雨具を着るほどではないが、小雨もバラバラと降ってきて虫が顔の周りにまとわりだした。 ヒメジャシンの群落だけがつかの間、疲れを癒してくれる。 056.gif 043.gif




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右下には、樹林帯の底にぽっかりと空いた長助池が見える。072.gif 今回は長助池には寄れなかったが、遠くから見えたのでよしとしよう。041.gif




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大倉乗越からは0.6kmほど下ればドーム型の青い屋根の黒沢池ヒュッテ(1泊2食付 9,000円)に着く。
私たちは午後6時の到着になってしまって山小屋のスタッフに強い口調で叱られた。 008.gif
現代の山小屋は昔のような避難小屋的な存在ではなくなっている。
サービス業に徹した対応が必要なのではないだろうか。 034.gif
大人同士のコミュニケーションにおいて “泊めてやっている” というような高飛車な態度はいかがなものかと思う。 
現在、立地条件だけでもっている山小屋も、 “ホスピタリティーの無い山小屋に未来は無い” ということを認識してほしいものだ。
もう2度とこの山小屋には泊まらない! 022.gif

翌日は “花の火打山” への楽しいハイキングだ! → “燕温泉から登る妙高山と火打山(後編)   Mount Hiuchi in Myōkō Togakushi renzan National Park

登山マップはこちらから→ 火打山・妙高山ガイドマップ(妙高市)

私のこのトレイルへの評価:4★中級者向け 
全行程距離:約7.5km, 高低差:約1,350m、行動時間:8時間(休憩込み)

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by dream8sue | 2014-08-05 18:54 | 妙高戸隠連山国立公園 | Trackback | Comments(0)